小樽市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月4日
(1)小樽市の防災について/(2)小樽市の再生可能エネルギーの導入・普及促進について/(3)文化芸術の振興について
2015年3月4日、小樽市議会の一般質問で、佐々木秩議員が「小樽市の防災について」「小樽市の再生可能エネルギーの導入・普及促進について」「文化芸術の振興について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛、水道局長 飯田俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木秩 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛、水道局長 飯田俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 佐々木秩
一般質問をいたします。まずは、小樽市の防災について、最初に上水道施設の耐震化についてお聞きします。平成25年3月に、厚生労働省から公表された新水道ビジョンでは、給水人口や給水量が減少し続ける社会の到来と東日本大震災を踏まえた水道の危機管理のあり方を踏まえ、「水道サービスの持続性の確保」「安全な水の保証」「危機管理への対応の徹底」の観点から、施設耐震化対策を重点的な実現方策の一つとして位置づけています。そこで、本市の水道の地震対策、水道施設の耐震化についてお聞きします。もちろん、下水道の維持も大切ですが、今回は給水に絞ってお聞きします。災害に伴う断水の発生は、多くの市民に多大な影響を及ぼします。緊急に必要な水は、まず生命維持に要する飲料水、医療用水、さらにトイレ用水などの生活用水、都市活動用水、産業活動用水などで、避難所や病院等でその早急な確保が重要です。特に本市においては港湾や臨港線周辺、銭函海岸沿いの地域などについて、津波の心配とともに液状化現象が同時発生するおそれを地質研究所の方に指摘されており、その際、水道施設の直接的被害、道路の寸断による給水車の運行に支障が出ることも予想されます。これ以外にも、急傾斜地の崩落や津波被害など多重災害の危険性もあることが、昨年の広島の土砂災害や東日本大震災の例から学んだところで、市民の命を守る重要なライフラインの確保が改めて問われています。現に設置されている水道施設の全てを直ちに耐震化することは、大きな投資を要するため、困難であることは理解できるところです。しかし、耐震化方策を最も効率的、効果的に行うために優先順位を定め、計画的に耐震化を図ることにより、地震等の災害時における災害範囲や市民への影響をできる限り小さくすることができると思います。そこで、本市での対応についてお聞きします。基本的に、水道の地震対策とはどのようなものがあるのでしょうか。国の指針によると、発生に備えての施設耐震化対策と発生時の応急対策に分けられますが、それぞれについて御説明ください。また、水道施設の耐震化とは具体的にどのようなものなのか説明をお願いします。小樽市上下水道ビジョンに示されているうちの上水道の耐震化について、現在の進捗状況はどうなっていますか、耐震化率でお示しください。次に、このビジョンで示されている平成30年度の目標設定値について、施設の耐震化率20.8パーセント、管路の耐震化率30.9パーセントは低すぎるのではないでしょうか。国は将来的に100パーセントが望ましいとしているようですが、市は、この目標設定値についてどのようなお考えで設定したのかお聞かせください。小樽市地域防災計画の第5章第7節、給水計画でも、「配水管の全部又は大部分が破損し利用できない場合の給水は、配水池及び浄水場から取水して行う」ことになっています。配水池などの施設の耐震化があって初めてその後の応急給水が可能になります。施設の耐震化は急ぐべきです。次に、実際に地震等の災害が発生し、水道施設が被災して飲料水の供給が不可能になったとき、住民に最小限の飲料水を供給し、住民の生活を守るために行う応急給水について伺います。応急給水の目標として、地震発生から3日までは1日1人当たり最低限3リットル、10日までは20リットルと言われていますが、まず給水方法や住民への周知方法、本市の給水計画の概要を説明してください。防災計画上の給水方法の中で、市の給水車2台ほかを使ってすることになっていますが、被害規模の想定にもよりますが、被害が大きくなった場合などにこれで対応できるのでしょうか。緊急時の給水体制が本当に機能するように事前訓練はされているのでしょうか、お答えください。また、市民の皆さんへ、どこで給水を受けられるのか、事前にお知らせしておくことが必要ではないでしょうか。災害発生後の混乱状況では、広報車では情報が行き渡らないおそれがあると思います。また、家庭でのペットボトルの水の備蓄や風呂水をためておくことなどのソフト面対策を呼びかけることが大事と指摘する専門家の声もありますが、いかがでしょうか。続いて、住民自主防災組織について伺います。私たち民主党・市民連合は、昨年、大分県臼杵市で防災について行政視察を行ってきました。臼杵市では、南海トラフ巨大地震発生に備えて、住民の自主防災組織を防災士という民間の資格を活用して組織化し、津波等の災害を最小限にする対策を進めています。災害の大小にもよりますが、災害が市内広範囲にわたる場合などは、市、消防署、消防団などが出動できない場合もあります。このような事態に備えて、日ごろから地域内で避難場所や避難経路の確認、機材の整備や訓練を実施することが必要です。防災士とは、NPO法人日本防災士機構による民間資格で、みずからの命はみずからで守るという自主防災を目的として、地域住民により結成される自主防災組織の一つです。国からの特別な権限は一切付与されていないものの、災害にかかわるさまざまな場面での活動が注目をされています。まず、伺いますが、この防災士について、市はどのように把握をされているでしょうか。臼杵市では、広く市民に防災対策への参加を呼びかけ、一般の市民の中から防災リーダーを育成して市民とともに進めようという方針で、一貫して取り組んでおられました。また、女性の防災士養成に力を入れ、女性防災士連絡協議会を組織し、女性の視点を防災に生かしている点や段ボールトイレの製作、要援護者対策、避難行動計画を地域の防災士につくってもらうなどの特徴的な活動をされていました。何よりも、防災をキーワードにした地域コミュニティづくりが印象的でした。地域の防災リーダーといえば、道にも北海道地域防災マスター制度があり、本市にも認定されている方がおられますが、その活動内容についてや、これと防災士との違いについて伺います。いずれにしろ、防災対策は、実際に避難することになる地域を知る住民が、みずから主体的にかかわることが非常に有効と考えます。本市においても今後の防災対策にさらに反映し進めていくべきと考えますが、いかがですか。次に、津波発生時の避難路の整備についてです。避難経路の案内看板や避難階段について、臼杵市では夜間の災害発生、停電に備え、太陽光パネルによる自家発電の照明が設置されていましたが、設置・維持費用が莫大になります。そこで、太陽や電灯の光を蓄えて光る蓄光材の発光時間や明るさ、耐久性などの性能が上がり、それを使った避難誘導看板や床材活用が始まっているそうです。採用を検討してはどうでしょうか。2番目に、小樽市の再生可能エネルギーの導入・普及促進について伺います。世界の再生可能エネルギーは、電力、熱など全ての分野で大きく増加しています。日本においても、固定価格買取制度、FITの導入は資本力を背景にした大手企業によるメガソーラーなど、再生可能エネルギー設備投資を急激に押し上げる効果をもたらしました。しかし、地元の企業、住民などによる地域主導の取組は立ちおくれ、さらに送電網の脆弱性や電気料金上乗せによる国民負担増など、課題への指摘や制度そのものを見直す動きも始まっているのが現状です。と言いつつも、前定例会で、我が会派の山口・林下両議員が例を示したとおり、再生可能エネルギーの導入促進が全国的に図られており、大きな成果を上げている自治体も数多くあります。本市においても、総合計画の後期実施計画の中で再生可能エネルギー等の導入・普及促進に向けた検討をすることとし、情報収集や研究とともに助成制度の導入や公共施設への設備投資を検討するとされています。そこで、何点か再生可能エネルギー導入についての市の姿勢にかかわってお聞きします。まず、現状として、市内に現在稼働している再生可能エネルギーの設備についてお答え願います。その結果、市内の再生可能エネルギーの利用によって地域の活性化につながる効果はどのように把握していますか。再生可能エネルギーを導入すれば、将来的に地域のエネルギーコストの削減やエネルギーの地産地消が進むと思いますが、再生可能エネルギー事業に期待する点にはどのようなことがありますか。今後、導入の可能性のある、また、さらに発展させたい再生可能エネルギーについてお考えがあればお示しください。そのほか、後期実施計画に定められてから時が経過していますが、市の進める調査研究のこれまでの内容とその効果についてお示しください。平成22年に示された小樽市上下水道ビジョンでは、「(2)環境負荷の低減」の項で「新エネルギーに対する調査、研究が必要」としており、その実現方策として「新エネルギー利活用の研究」となっていますが、策定から4年が経過した昨年に取りまとめられた中間報告書では、「小水力発電等の新エネルギーの活用について、調査、研究を行っています」としています。この中間報告書にある小水力発電についてのこれまでの調査研究の内容と今後の方向性についてお聞かせください。小水力発電については、大規模投資を伴わないクリーンなエネルギーとして期待をされています。例えば小水力発電事業者やその予定者を募集するなど、民間の力を導入して奥沢水源地で小水力発電を行い、予定されている公園の照明等にも活用してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。小水力発電については、現在まで水利使用手続の簡素化、円滑化が順次進められるなど、河川利用についての規制緩和が進んでいます。最近の河川法改正の内容についての情報は入っていますか、概略をお示しください。この項最後になりますが、これまでの議会答弁では、再生可能エネルギーの導入は一自治体でかかわることは難しいとのお答えがありました。そこで、企業誘致の一環として、地元事業体や地元市民団体の出資による参加の働きかけなどを積極的に行うことも一つと考えます。再生可能エネルギーは地域資源なので、地元住民の参加や地元への利益還元が重要です。これによって雇用も生まれ、地域再生、人口減少問題解決への一助にもなります。市長が最重要課題とする人口減少対策の一つに、この再生可能エネルギーの導入を位置づけることを提案いたします。お考えをお聞かせください。最後に、文化芸術の振興について伺います。小樽市文化芸術振興基本計画の基本理念は、「豊かな郷土文化を礎にした「文化の香り高い街おたる」を創造する。」となっています。私は、この「文化の香り高い街おたる」は、本市の人口減少問題解決の一つのキーワードと考えます。人口減少問題はどうしても雇用や産業活性化など経済問題から語られますし、もちろんそれらは重要ですが、市民の多くの方が小樽のよい点はと聞かれると、歴史と文化があるところとお答えになるように、札幌とは違う、独特で豊かな文化が根づいていることが私たちのまち小樽のシビックプライドの原点です。働くまちは札幌でも、住むのはやはり小樽、そう考える人が増えてくれればと思います。「文化の香り高い街おたる」に住むことが一種のステータスシンボルになるようなまちづくりを進めていくことは可能ではないでしょうか。また、基本計画の中では、文化・芸術を通じた次世代育成に取り組んでいく必要性について示されていますが、若い世代のつくり上げてきた文化活動にも目を向け、その広がりや深まりのために支援をお願いします。歴史と伝統ある本市では、特にどうしても既存のジャンルやこれまで活動してきた団体に重点が置かれがちになります。ファッションや映像関係、ダンスやアニメ等の一部サブカルチャーまで含んだいわゆる若者文化を許容するキャパシティを持つべきと考えますが、いかがでしょうか、見解を伺います。それら幅広い世代や分野の皆さんの参加機会拡大のために、市民への文化関連の情報提供、市の文化施設等のネットワーク化は進んでいますか。その進捗状況についてお示しください。学校教育における文化・芸術活動に対する支援についてですが、小・中学校において、文化・芸術に関する学習や、本物の質の高い文化・芸術作品やアーティストに直接接する機会が増えることは、大変意味のあることです。しかし、最近は文化施設に見学に行くにも授業時数の制限や総合的な学習の時間の時数減により、なかなか校外学習をするのが難しくなっています。そこで、地域の方々や子供たちのいるところへ直接芸術作品を持ち込んだり、市内在住者で活躍している方々や学芸員を講師として学校に派遣したりする、いわゆるアウトリーチ推進事業を展開していることを以前の質問で聞きました。本来は美術館、博物館等の雰囲気や環境に触れるのも大事な経験です。この手法は交通費の負担減などのメリットもありますので、さらに機会を増やしていただきたいと考えますが、小・中学校へのアウトリーチ事業について、現在の活用状況と今後の展開について伺います。また、そのアウトリーチの手法で講師を務めていただく機会の多いアーティスト・バンクの状況についてお聞きします。平成30年度までに140件を目標としていますが、現在の登録件数はどうなっていますか。市民の活用状況を把握しておられますか、その利用状況と特徴をお示しください。他の自治体でも、近年、アーティスト・バンク事業を展開しているところが増えました。その多くがホームページでの情報公開等で利用促進を図っていますが、利用者と登録者が直接連絡をとって交渉する方法のところは利用がなかなか伸びていません。本市でも同様のシステムですが、事務局等が仲介する方法を検討してはどうでしょうか。手数はかかりますが、他自治体の例ではそのほうが利用者数が伸びているようです。また、基本計画では、「アーティスト・バンク登録による減免制度等により、利用しやすい施設づくりに努めます」とありますが、施設利用の減免1割は少ないです。ホール利用はそれでいいとしても、例えば市民センター1号会議室、午前中の利用料は600円で、60円安くしてもあまりメリットはありません。せめてこうした小規模施設利用は3割引きや半額にできないでしょうか。御検討ください。以上、再質問を留保し、質問を終えます。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
佐々木秩議員の御質問にお答えします。初めに、小樽市の防災について御質問がありました。まず、上水道施設の耐震化についてですが、水道の地震対策につきましては、施設耐震化対策は地震が起きても給水に重大な影響を受けないようにするため、浄水場や配水池などの施設、送水管や配水管などの管路について耐震化を図るものです。また、地震発生時の応急対策は、断水が生じても市民の皆さんなどに最小限度必要な水を確保するため、給水車両による応急給水などを行うものです。次に、水道施設の耐震化の具体的な方法につきましては、浄水場などの施設については壁を厚くすることや柱を鋼板で巻くことなどにより、地震に耐える構造とするものです。また、配水管などの管路については、管と管をつなぐ継ぎ手部分に伸縮性や管の抜け出しを防ぐ機能を備えた構造とするものです。次に、耐震化の進捗状況につきましては、平成25年度末現在で浄水場などの施設については53か所のうち4か所が完了しており、耐震化率は7.5パーセント、配水管などの管路については174.2キロメートルのうち、42.4キロメートルが完了しており、耐震化率は24.3パーセントとなっております。次に、耐震化率の目標設定値につきましては、国は水道施設の耐震化の計画的な実施について、既存施設や管路についてもできるだけ速やかに耐震化の規定に適合させることが望ましいとしており、本市においても耐震化を進める必要があると考えております。しかしながら、施設などの耐震化については、非常に多くの経費と時間を要することから、更新に合わせて段階的に耐震化を図っていくこととし、平成30年度の目標値を設定したものです。次に、被災時における給水計画の概要につきましては、被害の規模や給水の優先度など、情勢を的確に判断し、水道局に常備する給水車両やポリ袋などを使用して運搬給水に重点を置くこととしております。また、給水に当たっては、給水拠点の場所や給水方法について広報車の巡回などにより地域住民へ周知することとしております。次に、被害が大きくなり、本市のみで対応することが困難になった場合につきましては、北海道や日本水道協会北海道地方支部など、関係団体との協定に基づき応援を要請することになります。次に、事前訓練につきましては、毎年行われている小樽市総合防災訓練や日本水道協会が主催する災害時相互応援訓練にも参加しております。また、昨年9月の江別市の断水災害支援では本市も参加し、応急給水を行うなど、日ごろの訓練が生かせたものと考えております。次に、給水拠点の事前周知につきましては、市民が最も必要とする情報の一つでありますので、今後、ホームページや広報紙などで周知してまいりたいと考えております。次に、家庭での飲料水などのソフト対策につきましては、家庭での備蓄は災害発生時の備えとして大変重要であると考えており、市のホームページや広報紙などで周知してきたところですが、今後も町会等の避難訓練やまち育てふれあいトークのほか、FMおたるの放送訓練など、あらゆる機会を通じて市民に周知してまいりたいと考えております。次に、住民自主防災組織についてですが、まず防災士の主な活動内容につきましては、災害時における被害の拡大の軽減や被災者支援、平常時の防災意識の啓発、自助共助活動の訓練の実施であると認識しており、本市においても防災士を講師として、昨年7月に日本赤十字社小樽市地区の防災ボランティアの方を対象に講習会が行われたほか、先月には小樽ボランティア会議の主催で研修会が開催されたと聞いております。次に、北海道地域防災マスターの活動内容につきましては、自主防災組織の結成及び参加の呼びかけや地域の防災訓練等への参加のほか、災害時においては負傷者の救出、救助や、避難所運営の支援等が期待されるところであり、本市においては5名の方が認定を受けております。また、防災士との違いにつきましては、防災士は資格試験があるほか研修期間が長く、救命講習など専門講習の受講も必要であることから、北海道地域防災マスターに比べ、より高い専門的知識が求められる認定制度であると認識しております。次に、今後の防災対策への住民や女性の主体的なかかわりを進めることにつきましては、阪神・淡路大震災以降、公助の限界と自助・共助の重要性や、女性の視点での避難所運営が指摘されており、地域のことは地域で守ることの重要性を住民に浸透させていくことは、自主防災を進める上で必要であると考えております。今後とも、町会等で行う訓練に、より多くの住民や女性の参加がなされるよう、これを促す取組を進めてまいります。次に、津波発生時の避難路の整備についてですが、蓄光材を使った避難誘導看板や床材の採用につきましては、本市では、現在、津波発生時における避難路を指定しておりませんが、今後、誘導看板を設置する際に、蓄光材などの採用について研究してまいりたいと考えております。次に、小樽市の再生可能エネルギーの導入・普及促進について御質問がありました。まず、市内における現在の再生可能エネルギー設備につきましては、市の施設として長橋小学校においては平成22年から、小樽市立病院においては昨年の開院時から出力約10キロワットの太陽光発電が稼働しております。このほか、北海道電力からの聞き取りによりますと、市内では平成26年12月現在で280か所の太陽光発電設備が設置されていると伺っております。次に、市内の再生可能エネルギーの利用による地域の活性化への効果につきましては、長橋小学校や市内の一般家庭への太陽光発電の設置に伴い、再生可能エネルギーへの関心が高まり、普及が進むことで地域経済に貢献していくものと認識しております。次に、本市として再生可能エネルギーに期待する点につきましては、地域のエネルギーコストの削減などのほか、風力発電設備などの計画が具体化した場合においては、設備の立地に伴う新たな企業進出や税収の増加などにもつながるものと考えております。次に、導入の可能性がある、また、発展させたい再生可能エネルギーにつきましては、現在、風況に恵まれ広大な背後地を有する石狩湾新港地域において、民間事業者によって複数の風力発電事業が計画されていることから、風力は本市において有望な再生可能エネルギーの一つと考えているところであります。次に、本市の進める調査研究の内容とその効果につきましては、平成24年度から25年度にかけて市内で太陽光発電を設置している世帯に行ったアンケート調査の結果を本市のホームページ上で公開しておりますので、太陽光発電システムの導入を検討している他の世帯への参考となっているものと認識しております。また、現在、市内のエネルギー賦存量を推計するため、北海道の賦存量推計システムを活用して試算を進めているところであります。次に、小水力発電のこれまでの調査研究内容につきましては、施設整備に当たっての補助制度や固定価格買取制度など国の助成や必要となる法手続、設備の維持・管理など、課題の抽出を行ってきたところです。今後は、これらの課題があることから、他都市の取組も参考にしながら、引き続き調査研究してまいりたいと考えております。次に、奥沢水源地での小水力発電につきましては、奥沢水源地については、現在、保存・活用基本構想の実現に向けての調査研究を行っておりますが、その中で公園の照明などにも活用できる小水力発電の導入の可能性について検討してまいりたいと考えております。次に、最近の河川法改正の内容につきましては、従来、農業用水や水道用水など、既に許可を得ている流水を利用して水力発電を行う場合、河川法の手続による許可が必要でしたが、平成25年12月施行の法改正により、許可制から登録制に変更され、水利使用の手続の簡素化が図られたところであります。次に、再生可能エネルギー導入の人口減少対策としての位置づけにつきましては、本市において、再生可能エネルギーとの関係から人口・雇用対策を考えていくことは、自然条件などの面から課題は多いと思いますが、再生可能エネルギーの導入・普及促進は、地域のエネルギーコストの削減やエネルギーの地産地消につながることから、中・長期的な視点で取り組んでいくものであると考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
佐々木秩議員の御質問にお答えいたします。ただいま、文化・芸術の振興について御質問がありました。初めに、小・中学校のアウトリーチ事業についてですが、まず若者文化を許容するキャパシティを持つべきとのことにつきましては、私としては、小樽にはこれまで先人が築いてきた豊かな郷土の文化・芸術があり、この文化・芸術を小・中学生をはじめとする若者に継承していくことが大きな役割の一つと考えております。現在、若者の間でさまざまな若者文化と言われる活動が行われておりますが、今後この活動が新しい文化として根づくよう、その活動状況の把握に努めるとともに、所要の支援を行ってまいりたいと考えております。次に、市民への文化関連の情報提供と文化施設等のネットワーク化の進捗状況についてでありますが、現在、教育委員会では、市が開催する文化行事や文化・芸術活動に対する情報を収集し、生涯学習情報として年4回、市役所別館の市民ホールや社会教育施設など11施設に配付するとともに、ホームページでもその情報を公開するなどの取組を行っております。また、文化施設等のネットワーク化の状況につきましては、現在、各文化施設のイベント情報などについて、各施設がそれぞれ単独でホームページを公開しているため、市民や観光客の方々はそれぞれにアクセスしなければならない状況にあることから、今後、文化・芸術にかかわるポータルサイトを設け、アクセスの利便性を図ってまいりたいと考えております。次に、小・中学校へのアウトリーチ事業についての活用状況と、今後の展開についてでありますが、現在、教育委員会においては、平成22年度から文化庁の助成を受け、小・中学校の授業に文化・芸術に関する講師を派遣する文化芸術による子供の育成事業を行っており、平成26年度は緑小学校ほか4校へ能楽、琴、三味線などの伝統芸能を行っている講師を派遣するなどの体験的授業を行っております。そのほか小・中学校では、地域人材を活用した授業として、美術では書写や版画の実技指導、音楽ではバイオリン、邦楽の鑑賞、総合的な学習の時間では陶芸家やガラス工房の職人を招聘し、授業を行っております。また、社会教育施設と連携した取組としては、博物館の学芸員が小学校に出向き、科学実験や植物観察などの出前講座を行っております。私としては、今後とも小樽のすぐれた人材を活用することや、社会教育施設と連携した取組を行い、小・中学校の体験的授業の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、アーティスト・バンク事業についてですが、まず、アーティスト・バンクの現在の登録件数及び市民の利用状況とその特徴につきましては、現在、登録件数は111件となり、平成25年度と比較し5件の増加となっております。また、市民のアーティスト・バンクの利用状況でありますが、平成23年度は9件、平成24年度は1件、平成25年度は11件となっております。本市のアーティスト・バンク利用の方法としては、ホームページに登載されたアーティストに直接市民が出演依頼をする方法で行っております。なお、今年度、学校からの要請に応じ、アーティスト・バンクに登録されたアーティストを教育委員会が仲介し、講師として派遣した例がございます。次に、アーティスト・バンクの利用方法についてでありますが、教育委員会が仲介役となってアーティストを紹介することは有効な手だての一つでありますので、今後、教育委員会がこのような方法を積極的に行うことでアーティスト・バンクの利用促進を図ってまいりたいと考えております。次に、アーティスト・バンク登録による使用料の減免制度についてでありますが、この制度はアーティスト・バンク登録制度発足当時に登録促進のインセンティブの一つとして制定したものであり、その減免率は文化団体協議会加盟団体の割引率を参考に定めたものであります。また、平成20年度から平成26年度までの7年間でアーティスト・バンク登録者が小規模施設を使用したのは1件と極めて少ない状況にありますことから、現在のところ減免率の改定は考えておりません。(「議長、17番」と呼ぶ者あり)
再質問 17番 佐々木秩
上水道の耐震化について、二つだけ再質問をさせていただきます。一つ目は、先ほど、管路の耐震化率が24.3パーセントという小樽市の数字を出していただきました。これについては、報道によりますと全国の水道管の耐震化率の平均が12パーセントということで出ておりました。それから比べると、小樽市は倍程度進んでいるというふうに捉えることができるのではないかなと思います。そういう意味では水道管の耐震化については、これで進めていただければと思うのですけれども、ただ、施設の耐震化率については、全国の平均などが出ていないのでわかりませんが、小樽市として20.8パーセントの耐震化率を目標としているにもかかわらず、現時点で7.5パーセントということで、これは進んでいないのではないかなと思います。これについては、先ほど、こちらには費用もかかるし大変であるということで御説明がありましたから、ある程度は理解できます。しかし、先ほど質問の中でも話をさせていただきましたけれども、そもそも施設が壊れてしまったら、その後、そこから水をくんで応急給水をすることさえできなくなってしまうということを考えると、やはりもう一つ進めるための方策が、20.8パーセントに届くための方策が必要だというふうに考えます。その辺のところについてもう一度お聞かせください。二つ目については、先ほど応急給水の訓練は行っているということで御説明がありました。私が最初に触れさせていただきました新水道ビジョンの「応急給水の準備対応」の中で、応急給水のための住民や住民団体との訓練を行うことが危機管理の重要な要素となるというような中身を見ました。その辺の住民や住民団体との訓練ということは、今、行われている訓練の中で行われているのかどうかについて、もし行われているのであればいいのですけれども、もししていないのであれば、そういうものを取り入れていく方向性みたいなものは今後あるのかどうかお答えください。
答弁 水道局長 飯田俊哉(水道局長は2015年9月まで)
佐々木秩議員の再質問にお答えいたします。まず、施設の耐震化率が低いのではないかと、施設整備が進んでいないのではないかということでございますけれども、議員からもお話がありましたとおり、浄水場などの施設の耐震化というのは数も多いですし、時間もかかりますし、今までは施設の更新に合わせて段階的に耐震化を図ってきたということでございます。ただ、我々としても耐震化率が高くはないというふうに承知をしてございますので、今後につきましては、まず、優先的に耐震化を図るべき施設、必要性の高い施設から整備を進めることで、市民の皆様に安全な水道水を供給してまいりたいというふうに考えてございます。続きまして、事前訓練の市民団体の参加につきましては、平成25年の7月に日本水道協会北海道地方支部が主催をしまして、本市で開催されました災害時相互応援訓練において、市内の二つの幼稚園の園児に参加していただいて、応急給水のお手伝いをしていただいたというのが実質的にはございます。また、今後につきましては、災害訓練等の中で市民の御協力をいただきながら給水タンク車から給水袋へ補給するなどというようなことに携わっていただいて、市民参加への取組を進めてまいりたいというふうに考えてございます。