小樽市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日
経済について
2014年9月9日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「経済について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 千葉美幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 千葉美幸
経済について、初めに小規模企業支援について伺います。人口減少に伴う市場の縮小や海外との競争の激化、経営者の高齢化等、小規模企業を取り巻く環境が厳しい中にあって、その重要性が見直され、地域経済や雇用を支える存在である小規模企業の振興なくして経済再生はなし得ない時代となりました。国は、昨年改正した中小企業基本法で小規模企業に対する中小企業施策の方針を位置づけましたが、これを一歩進め、小規模企業を中心に据えた新たな施策の体系を構築するため、本年6月、通常国会で小規模企業振興基本法と商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律の一部を改正する法律を成立させています。小規模企業とは、商業・サービス業で従業員5人以下、製造業などで従業員20人以下の企業と定義されています。中小企業庁資料によると、2012年2月時点で中小企業・小規模事業者数は約385万者で、うち約87パーセントのおよそ334万者が小規模事業者ですが、長期にわたり減少傾向が続いております。小樽市の事業所数の状況についてはいかがでしょうか。小規模事業者数の状況も含め説明願います。また、本市の特徴として、減少数の多い業種とその理由についてどのようにお考えですか、お聞かせ願います。このたび制定された小規模企業振興基本法は、小規模事業者の意欲ある取組を強力に支援するための体制を整備し、地域経済活性化事業に結びつけるものと理解しておりますが、事業主の高齢化や後継者不足が深刻な小樽市では事業を継承できず、ひっそりと廃業や閉店に追い込まれているケースがあります。小樽市では、本市の小規模事業者の実態についてどのように把握されているのか伺います。国の成長戦略における中小企業・小規模企業者政策の具体的な取組が進む中、また自治体では条例の制定により中小企業者と市、市民が連携・協働し、中小企業の振興を図ることを宣言するなどしています。また、全国商工会連合会や中小企業家同友会全国協議会でも、条例制定を自治体に働きかけています。住民、企業及び自治体の役割や責務を明確にし、一体となって地域経済の活性化を推進していくことを基本とする中小企業振興基本条例の制定について、市長の見解をお聞かせ願います。次は、観光についてです。昨年、日本を訪れた外国人旅行者数は、政府目標であった1,000万人を突破し、約1,036万人となりました。また、日本政府観光局が発表した本年7月の訪日外国人は126万9,700人で、単月では過去最高となり、既に本年約753万人の外国人が訪日していることから、昨年の年間訪日外国人旅行者数を超えることは、ほぼ間違いないようであります。この背景には、円安が進んだことや観光ビザの発給要件緩和、格安航空会社の就航・増便などが挙げられておりますが、小樽市の観光入込客数も平成25年度、5年ぶりに700万人を超え、外国人宿泊客数が対前年比で160.2パーセントの7万2,860人の数字から見ても、来樽者数が大きく伸びていることは明らかです。今後は2020年の東京でオリンピック・パラリンピック開催が決まった日本への注目が高まる中、開催効果を北海道、そして小樽市にまで波及させなければならないと考えます。本市として積極的な戦略が必要と考えますが、市長の御所見をお聞かせ願います。2020年、オリンピック・パラリンピック開催までの間、各種国際競技大会の誘致や事前合宿の誘致は各自治体で既に動き出しており、開催前年にはラグビーワールドカップ2019が日本で行われ、札幌ドームが会場の候補地の一つに挙がっております。そのようなことからも、観光地小樽として外国人受入れ環境の整備をさらにスピードを上げる必要があると考えます。まず、多言語対応の改善・強化の取組と無料Wi-Fi設置についてでありますが、小樽市内における現状と今後の課題についてお聞かせ願います。次に、外国人旅行者向け消費税免税制度についてです。ショッピングにおける利便性を向上させ、消費を増加させるため、来月1日より一定の条件の下、全ての品目を免税対象品目とし、免税手続の簡素化が行われます。国は、平成26年4月1日現在で、全国に5,777店ある免税店を1万店に増やすことを目標にしているといいます。地方を訪れる外国人が地方ならではの特産品を免税店で買物ができるように取り組むとされており、食品や化粧品、お酒などが免税対象になれば消費拡大が期待されます。小樽市では2013年4月1日現在、55店舗の免税店があるようですが、制度改正の内容や許可の取得方法などについて説明会を開くなど、免税店の拡大に早急に取り組むべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。小樽市は、平成15年11月に小樽市観光基本計画策定委員会を設置し、2年余り議論を行ない、小樽市観光基本計画を策定、平成18年度、計画をスタートしました。本計画は平成27年度までとなっており、新たな10年に向け、計画の見直しが必要な時期であります。そこで、お伺いいたします。まず、現計画には小樽観光の課題として、六つの事項が挙げられています。これら課題に対しての取組について、市長はどのように評価、分析されているのか伺います。国は観光立国の実現に向け、訪日外国人旅行者数の目標を大きくし、観光庁が文化庁や農林水産省などと連携・強化を図り、新しい取組に向け、動きが活発に進んでいます。国内旅行消費額の9割はいまだ日本人の国内観光ですが、人口減少が進む中、今後、確実に増えていくであろう外国人旅行者に対する施策をさらに進めていく必要があります。経済波及効果が極めて大きい観光産業ですが、本市の観光施策を進める上でかなめとなる次期小樽市観光基本計画についてのお考えをお聞きいたします。また、次期計画策定に向けてのスケジュールはどのようになっておりますか、説明願います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、経済について御質問がありました。初めに、小規模企業支援についてですが、まず本市の事業所数につきましては、平成21年と24年の経済センサス調査で比較した場合の民営事業所数は6,597社から5,940社になっており、減少傾向が続いております。そのうち小規模事業者の状況については、増加している業種は医療・福祉であり、減少している業種は卸売業、小売業や宿泊業、飲食サービス業、建設業等であります。また、減少数の大きな業種の特徴といたしましては飲食店や小売業であり、その理由としては、売上げの減少等により廃業に至ったものと考えております。次に、本市の小規模事業者の実態につきましては、商業においては商店街や市場の空き店舗調査により、実施の把握を行っているほか、製造業等においても関係団体との情報交換などにより、業況の把握に努めております。その中で、特に商店街や市場においては小規模事業者が多く、人口減少による売上げの低迷や経営者の高齢化、後継者難などにより、依然として厳しい状況にあるものと考えております。次に、中小企業振興基本条例の制定につきましては、本市においても北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部が制定を目指し、活動を進めております。昨年2月からは、市の担当者も勉強会等に参加し、共通認識を深める中で、本年4月には私も同会役員と面会し、活動状況をお聞きしております。この条例は、地元の経済人らがみずからまちの特性を分析し、地域内の経済循環を高めることが目的であり、その実現に向けて経済界、市民、行政が協働し、継続的に取り組むことが実効性の高い条例にするための重要なポイントと認識しております。そのためには、何よりも多くの経済人が参画する状況や機運が醸成されることが大切なことだと考えております。次に、観光について御質問がありました。初めに、外国人旅行者の環境整備についてですが、まず2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの開催効果を北海道、そして本市まで波及させる積極的な戦略につきましては、本年6月に観光立国推進閣僚会議が決定した訪日外国人2,000万人を目指す観光立国実現に向けたアクション・プログラム2014の中に国の方針が示されております。市としても、このプログラムに基づき、効果的なプロモーションの展開や積極的な情報発信に努めるとともに、外国語観光ガイドの充実などをはじめ、外国人旅行者の受入れ環境整備などについて、国や北海道との連携を図りながら、早期に取組を進めていく必要があると考えております。次に、多言語対応の取組と無料Wi-Fiの設置につきましては、まず多言語対応では、現状、英語、韓国語、中国語の簡体字、繁体字での観光マップを作成しており、これら言語に対応した総合案内板が5か所、地区案内板が16か所、案内標識が48か所設置されているところであります。平成22年度からは、観光協会と連携して観光産業に従事されている方々を対象とした語学講座なども開催しております。また、無料Wi-Fiの現状につきましては、公共施設においては国際インフォメーションセンターのある運河プラザと観光案内所があるJR小樽駅に整備されております。今後も来樽外国人旅行者の状況を見ながら、多言語対応や無料Wi-Fiの設置など、さらなる外国人対応の充実に努めてまいります。次に、外国人旅行者向け消費税免税販売制度につきましては、既に商工会議所と観光協会がそれぞれの会員に対し、制度改正の概要と説明会の開催について周知を図っているところでありますが、市としても外国人観光客誘致や市内経済の活性化に寄与するものと考えておりますので、制度改正に向けて申請手続をはじめとした内容をホームページに掲載するなど、情報提供に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽市観光基本計画についてですが、まず現観光基本計画に挙げられている小樽観光の課題に対する取組についての評価、分析につきましては、主なものとして、「国際化、グローバル化への対応強化」については、国際インフォメーションセンターの開設やマップ、観光案内板の多言語化への取組などにより、一定程度成果が上がっているものと考えております。一方、「さらなる意識改革の必要性」については、観光客に対する市民意識の向上やオール小樽で観光振興に取り組む体制づくりなどは、これからも引き続き官民一体となって取り組んでいかなければならないものと考えております。次に、次期観光基本計画につきましては、継続課題への対応のほか、札幌市や北後志地域、さらには道内観光地との広域連携により、北海道観光のブランド力を国内外にアピールし、本道観光の一層の底上げを図っていく必要があるとの認識を持っており、本市においても、新たな観光資源の開発、整備などを進めていかなければならないと考えております。今後のスケジュールにつきましては、現在、商工会議所、観光協会、物産協会、NPO法人OBMと小樽市で構成する小樽観光戦略会議において、今年度末を目途に体系的な観光戦略構想を取りまとめることになっており、市としては、この観光戦略構想も踏まえて、平成27年度には次期観光基本計画を策定してまいりたいと考えております。