小樽市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月17日
地域包括ケアシステムについて
2014年6月17日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「地域包括ケアシステムについて」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 秋元智憲 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 秋元智憲
次に、地域包括ケアシステムについて伺います。内閣府が発表した平成25年版高齢社会白書では、2012年の総人口に対する75歳以上の割合が11.9パーセントであるのに対し、2025年では18パーセントになると予想されています。また、ひとり暮らしの高齢者が高齢者人口に占める割合は、2010年で男性11.1パーセント、女性20.3パーセントとなっており、2025年では男性14.6パーセント、女性22.6パーセントに増加すると予想されています。このように、今後、急速に高齢化が進む一方、社会保障費の見直しや介護の担い手不足も予想される中で、高齢者が住みなれた地域で自分らしい生活を続けられる新しいケアシステムの構築は、これからの深刻な超高齢社会への対応に欠かせない喫緊の課題であると考えます。介護給付と保険料の見込みでは、給付について、2000年当初は3.6兆円であり、それが2025年には21兆円に上るとの試算もあります。また、保険料についても、2025年には、現在の全国平均約5,000円から8,200円程度まで上昇すると見込まれています。このような状況も踏まえ、持続可能な制度となるよう、現在、国において地域包括ケアシステム構築へ向け、医療・介護総合確保推進法案が今国会で審議されているところです。私たちも、介護保険を利用されている方や御家族からさまざま相談を受けることがありますが、もう一方で介護の現場で働く方々から処遇や賃金の相談なども増えてきていると感じております。賃金などの問題については、2012年に処遇改善加算が導入されているものの、なかなか思うような改善にまではつながっていないですし、全国で介護現場で働く方々の離職率の高さに懸念の声も上がっております。2025年には介護人材が最大で100万人不足するという試算もあり、さらなる処遇改善は早急な対応が必要であると考えますし、機会を捉え、我が党国会議員へも処遇改善の申入れをしているところであります。このような現状を踏まえまして、小樽市の状況などについて伺いたいと思いますが、現在、小樽市では、今年度で終える第5期計画で開始した地域包括ケアの実現のための方向性を継承しつつ、在宅医療、介護連携などの取組を本格化すべく、第6期計画の策定に向け、準備が進められていると思います。2025年を見据えた国が進める地域包括ケアシステム構築に当たり、厚生労働省が示している市町村における地域包括ケアシステム構築のプロセスなどに沿った形で議論が進んでいるのか、小樽市の状況と議論の進捗状況について説明願います。平成24年に厚生労働省が公表した認知症施策推進5か年計画では、基本的な考え方として、24年以前は認知症の方に危機が発生してからの事後的な対応であり、公表後は危機が発生する事前対応へと変わりました。また、取組として何点かある中で、全国的にもひとり暮らしのお年寄りや高齢者夫婦だけの世帯が増えております。小樽市としても、重要な課題の一つに、高齢者のニーズに応じた住まいの確保があり、小樽市介護保険事業計画でも「高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した日常生活を送ることができるよう介護サービスと連携し、高齢者のニーズに応じた住まいの確保を図ります」とのことであります。多様なニーズはあるものの、本市の高齢者の住まいに対するニーズとはどのようなものがあるのか伺います。国から示された考え方に基づき、要介護者の推計を示されておりますが、標準的在宅サービス等受給対象者の要介護度別人数分布の推計を区分別で見た場合、当初の推計と現段階での人数に特徴的な変化などは見られないのか、もし特徴があればその内容と当初推計との違いが出た背景や考えをお知らせください。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
ただいま、地域包括ケアシステムについて御質問がありました。初めに、本市の地域包括ケアシステム構築の状況等についてですが、これまで地域の課題把握のため、日常生活圏域ニーズ調査の実施や、地域ケア会議において個別事例の検討をプロセスに沿って行ってまいりました。このような中、本市では地域支援事業の担い手として、ボランティア等の育成に努めていく必要があることなどが議論されております。次に、高齢者の住まいに対するニーズにつきましては、現在の第5期小樽市介護保険事業計画策定に向けて、平成23年に高齢者一般調査を実施いたしました。その中で、「介護が必要になった場合はどこで暮らしたいか」の問いに、「家族の介護を受けて自宅」「介護サービスを受けて自宅」と答えた方が合わせて53.8パーセントであったという結果が出ております。高齢者の多くは、できる限り自宅で暮らすことを希望しているものと認識しております。次に、標準的居宅サービス等受給対象者の推計と実績の比較につきましては、現段階の平成25年度末で見ますと、受給対象者は計画値と比較して、比較的軽度である要支援1で328人、要支援2で305人、要介護1で191人の実績値のほうが増加していることが差異として挙げられます。この要因としましては、必要なときにすぐサービスを受けられるよう認定を受ける方が多く、実際には認定を受けてもサービスを利用しない方が推計よりも多かった結果と考えております。