小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日
財政について
2013年6月18日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「財政について」質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 秋元智憲 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 秋元智憲
平成25年第2回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたします。昨年12月の総選挙後、再び自由民主党・公明党が与党となり、第2次安倍内閣が誕生いたしました。政権発足後、早くも半年がたちますが、各種世論調査では安倍内閣は6割から7割と高い支持率を保っており、特に日本経済再生政策への期待が高いものと思います。昨年は1ドル80円を切ることもあった円高は是正され、5月上旬には100円を超え、5月後半には日経平均株価が1万6,000円まで急上昇したものの、6月半ばには1万2,000円から1万3,000円を推移し、円相場は90円台を推移、一時に比べると株価は乱高下をしている状況であります。一方で、実体経済との乖離も感じられ、ある意味これから地に足のついた成長戦略を実行することで、国民が経済成長、景気回復を実感できるようにしなくてはなりません。ただ、各分野では、少しずつではありますが、明るい兆しが見え始めているのも事実であります。国の平成24年度一般会計予算では、補正予算において約4.7兆円の予算措置を講じたため、補正後の公共投資関係費は前年度を上回り、平成25年度一般会計予算では公共事業関係費について前年度比15.6パーセント増としており、平成25年度地方財政計画では、投資的経費のうち地方単独事業費について、前年度比5.8パーセント減を含めると2.6パーセント増となり、4月の公共工事請負金額及び3月の公共工事受注額は前年を上回る結果となったところであります。2013年1月から3月期の実質GDPの成長率は、民間企業設備、民間在庫品増加がマイナスに寄与したものの、民間最終消費支出、民間住宅、政府最終消費支出、財貨・サービスの純輸出がプラスに寄与したことなどから、前期比で1.0パーセント増、年率4.1パーセント増となり、名目GDP成長率は前期比で0.4パーセント増となりました。また、消費総合指数は3か月平均で増加し、この結果、個人消費は持ち直しの兆しを示してきております。5月に発表された北海道の「最近の経済動向」では、道内企業倒産で件数こそ前年を下回ったものの、負債総額は前年を上回る結果となっておりますが、個人消費、公共工事では横ばい傾向にあり、住宅建設、観光、生産活動では持ち直しの動向が見られ、雇用では依然として厳しい状況にあるものの、1月から3月期の完全失業率が5.0パーセントと前年同期比0.5ポイント低下し、有効求人倍率は0.65倍と38か月連続で前年を上回るなど、緩やかな持ち直しの動きが続いております。雇用に限って言えば、管内の新規求人数は879人で、前年同月比99人、12.7パーセントの増加で、3か月連続の増加となっておりますし、有効求人倍率0.63倍で、前年同月比0.49倍より0.14ポイントの上昇となり、18か月連続の上昇となったわけであります。そこで伺いますが、市長はこのような現在の経済状況に対し、どのような御感想をお持ちなのか、伺いたいと思います。市長の任期も半分の2年の折り返しを過ぎましたが、この2年間で特に昨年、今年と、長年の懸案となっていた銭函地域への企業誘致や丸井今井小樽店跡地の問題、クルーズ船誘致など、大きな結果を出されたことは、大変評価しているところであります。市長就任直前には、あの東日本大震災が起こり、当初、市長が公約として掲げられた政策の中でも、経済・防災対策を優先したことにより、いまだ実施できていない政策がありましたらお聞かせください。また、任期残り2年でなし遂げたいと思っている政策、事業について伺います。中松市長は、就任以来、財政運営において、他会計からの借入れをしないという強い決意を持って臨まれ、平成24年度決算見込みの実質収支見込みで1億円の黒字になるとのことであります。しかし、今後も厳しい財政状況は続くものと感じており、特に本市の市税収入だけをとってみても、平成14年度の155億9,400万円に比べ、23年度では138億9,500万円、16億9,900万円の減収で、収入率については14年度87パーセント、23年度75.4パーセントであり、人口減少や高齢化が進む中で、その影響は顕著に現れてきております。そこで、23年度決算と比べて、市税の減収の要因についてお知らせください。また、市税の増収対策は、これまでさまざま取り組んできたことと思いますが、今後の市税収入の考えや対策を伺いたいと思います。次に、マイクロソフトのOS、ウインドウズXPのサポート終了に伴う影響と対策について伺います。現在でも国内シェアが2割以上を超えるウインドウズXPのサポートが、2014年4月8日をもって終了することで、マイクロソフトからセキュリティ更新プログラムが提供されず、ウイルス感染や情報の漏えいなどが心配されております。特に個人情報を扱う自治体では、いまだXPを導入しているところが多いとも聞きます。道庁では、約6割を占めるXPのパソコン1万1,000台の更新を進めており、更新にかかる費用は、単純計算でも約10億円がかかるとの試算もあるようです。また、札幌市では、1万3,550台のうち約半数の6,767台がXPであり、更新も思うように進んでいないといいます。そこで、現在、小樽市でのOSごとの台数をお知らせください。当然、市民に安心していただけるよう更新を考えていると思いますが、地元業者からはXPの更新に当たって、入札に参加できないのではないかとの不安の声も聞きますが、システムの調達についての大幅な変更があるのか、これまでの調達方法、システム等、今後の考え方について伺いたいと思います。また、パソコンは、本庁舎以外でも使用されておりますが、水道局や病院、学校などでの対応の違いがありましたらお知らせください。更新費用の試算や、その時期についてお考えをお知らせください。今回のOSの更新問題に関連して、XPで使えた周辺機器のOSの変更などに伴う互換性の問題があり、OS更新費用のみならず周辺機器の更新にもつながる場合が考えられますが、現時点では調査はされていますか、現状を伺います。次に、更新により廃棄されるパソコンの情報管理についてです。現在使用されていて今回の更新対象となるパソコンのデータの取扱いについては、個人情報など重要なデータが多く保存され、管理についても御苦労されていると思います。以前、消防庁の一般家庭調査の情報が入ったパソコンのハードディスクが、パソコンメーカーや廃棄物業者がかかわっていたにもかかわらず、リサイクル店で販売されていたということがあり、情報流出の対策は慎重を期さなければなりませんが、本市がパソコンを廃棄する場合の流れを伺いたいと思います。また、複数台廃棄する場合、1台1台のハードディスクに保存されたデータの取扱い方法は、これまでどのように行われてきたのか伺います。今回は、これまでに経験したことがないような台数になることも予想されますので、今までのような廃棄の方法では情報管理が不十分であり、万が一の見落としにより市民の個人情報が流出してしまうといったことが起こらないような対策を講じる必要があると思いますが、お考えを伺います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
秋元議員の御質問にお答えします。ただいま、財政問題について御質問がありました。初めに、経済状況に関する所感についてですが、6月に公表された内閣府の月例経済報告や北海道経済産業局の「最近の管内経済概況」の基調判断では、国にあっては着実に持ち直し、北海道にあっては持ち直しの動きとしております。このことから、国及び北海道においては、春ごろから経済状況に改善傾向が見られておりますが、本市の経済状況は、原材料費や燃料費の高騰、さらには電気料金の値上げが予定されており、加えて国の経済対策の影響が不透明なことから、不安感もあわせ持っているところであります。次に、市長公約の中で実施できていない政策についてですが、公約である地域経済活性化や住みやすい環境整備などの五つの基本目標と、新市立病院の建設や保育所施設の整備など7つの重点公約につきましては、それぞれ着実に取り組んできたものと考えております。しかしながら、財政の健全化につきましては、平成24年度と25年度は、他会計からの借入れを行わないで予算を編成しましたが、50億円を超える他会計などからの借入れが残っていることから、まだまだ道半ばであるものと考えております。次に、残りの任期約2年でなし遂げたい政策や事業についてですが、人口の減少が続く本市の現状を踏まえますと、特に20代から30代の若い生産年齢人口の減少を食いとめることが重要であり、若い人たちの定着が、結婚や子供を産み育てることにつながっていくものと考えております。そのためには、安定して働くことができる雇用の場の創出が必要でありますので、地場企業の支援や企業誘致のほか、交流人口の拡大を図るクルーズ客船誘致への対応、新たな観光の魅力づくりなどを進めており、こうした地域経済の活性化に向けた取組や子育て環境の整備に今後とも力を注いでまいりたいと考えております。次に、平成23年度決算と比べた市税の減収の要因についてですが、市税収入の24年度決算見込額は、前年度と比べ約3億5,200万円の減、約135億4,300万円となる見込みであります。減収の主な要因といたしましては、固定資産税・都市計画税が評価替えの年に当たり、土地については地価の下落傾向が続いていること、家屋については既存家屋の経年劣化等により評価額が減少したことなどで約5億7,900万円の減収、たばこ税が販売本数の減少から約2,300万円の減収となる見込みであります。次に、市税収入の考えや対策についてでありますが、市税収入全体の増加につなげるには、地域経済を活性化させることが重要なことであり、中小企業の振興や市内産業の活性化に努めるとともに企業立地の促進にも一層努力していかなければならないと考えており、平成25年度予算においても経済・雇用対策を重点的に取り組む分野の一つとしたところであります。これらの施策の効果に期待するとともに、市税収入の確保に向けて、滞納者に対する電話や文書による催告のほか、給与や預貯金、不動産などの差押えを引き続き行ってまいります。次に、ウインドウズXP更新問題についてですが、まずOSごとの台数について、本年5月1日現在、庁内LANのネットワークで使用しているパソコンは1,246台で、そのうちウインドウズXPが600台、ウインドウズ7が646台であります。次に、システムや調達方法のこれまでの状況と今後の考え方についてですが、まずシステムについては、これまでは1台1台のパソコンにデータやシステムなどの機能を持たせた機器を調達しておりましたが、今後はセキュリティ面の強化などから個々のパソコンではなく、サーバ側にデータやソフトを置き、職員が業務ごとにサーバ側にあるプログラムを各自のパソコンで操作するシンクライアントシステム方式により、システムを導入する考えであります。調達方法については、従来はパソコン機器単体の調達でありましたので、市のパソコン仕様にて見積り合わせで納入事業者の選定を行った後、機器リース事業者による指名競争入札を行っておりました。今後は、機器調達よりもシステム構築の比重が大きくなることから、シンクライアントシステム調達として一括契約をいたしますので、システム開発事業者による一般競争入札を考えております。契約方法についても、システム開発事業者と市による契約又はリース事業者も含めた3者契約を想定しております。次に、本庁以外での部局での調達方法等についてですが、XP仕様のパソコンについては、水道局及び病院局の業務用パソコン、小・中学校用のパソコン、いずれも今後更新していく予定であり、その調達方法については、従来の本庁と同様、納入事業者の選定を行った上で、指名競争入札によるリース契約などで調達するほか、既に導入しているシステムの更新に合わせて、一体で調達するものであると聞いております。次に、XPの更新費用の試算と更新時期についてですが、費用としては、XP以外も含めた全体のシンクライアントシステムと機器を合わせて6年間リースで約2億3,800万円と試算しており、平成25年度当初予算で債務負担行為として計上しております。また、更新時期については、平成26年度上半期のできるだけ早い時期を考えております。次に、周辺機器の互換性についてですが、プリンタ関連を中心に調査を進めておりますが、周辺機器は既に更新予定のOSに対応しており、現時点では互換性に問題ないと考えております。次に、市のパソコンを廃棄する場合の流れと保存データの取扱いについてですが、庁内で使用不要になったパソコンについては、従来より情報セキュリティマネジメントシステムについて、国際認証を取得している廃棄事業者に業務委託し、ハードディスクや記憶メディアに残存する一切のデータを消去させた上で廃棄処理を行っております。廃棄処理業務終了後は、業者から業務完了報告書を提出させており、報告書にはデータ消去証明書、データ消去作業品目リスト、1台1台のハードディスクの作業前後の破砕写真、管理番号等の剥離シール、産業廃棄物管理票などを添付させ、これらにより処理が完了していることを確認しております。次に、廃棄台数の多さによる個人情報流出などへの対策についてですが、ただいま答弁しましたようにパソコンの廃棄については、これまでも国際認証を取得している廃棄事業者に処理をさせ、データ廃棄を含め、1台ずつ廃棄処理の完了を確認できている状況ですので、今後処理台数が増加したとしても、従来どおりの確実な処理を業者に指示し、また市としても業務が完了していることを確認するなど、個人情報が流出することのないよう万全を期してまいりたいと考えております。