小樽市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月17日
総務に関連して
2013年6月17日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「総務に関連して」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 川畑正美 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 川畑正美
日本共産党を代表して質問します。最初に、総務に関連して質問します。初めに、財政問題です。長引く不況の下で、自公安倍政権の地方交付税削減が加わり、市の財政が苦しいことでは、我が党と認識が一致しています。財政問題の地方交付税の削減に関して伺います。国は、国家公務員の給与を2か年間、7.8パーセント削減することを決め、不当にも地方公務員もこれに準じて削減することを要求し、この第2回定例会で削減を議決するよう要求しています。今年度から地方交付税をその分削減してきました。小樽市では、職員組合との話合いは合意に至らず、現時点では今定例会に人件費の削減は提案されていません。他都市では削減に応じられないとの立場を表明されているところがありますが、どこの自治体なのかお答えください。この不況の下で我が党は、公務員の給与削減はさらなる購買力の低下を来すので、削減すべきではないという立場です。今回の不当な人件費削減を前提とした地方交付税削減の改正地方交付税法が3月29日に成立しています。国からの給与削減要請に従わなかったとしたらペナルティはあるのか、お聞かせください。市長は、国のこの地方公務員給与削減策を不当とは思わないのでしょうか。見解を伺います。あわせて、我が党は、国に対して全国市長会として抗議と撤回を求めることを、市長として要求すべきと考えますが、見解をお聞かせください。小泉内閣のときの三位一体の改革で、小樽市は3か年合計で56億円もの地方交付税が削減され、財政危機に追い込まれたことがありました。このときは地方六団体が一致して政府に財源措置を求め、現在のように不十分ながら、地方交付税の復元が図られました。あのときのように全国の地方団体がうねりのような世論を起こして、今回の地方交付税削減をやめさせ、その復元を要求すべきです。市長の見解を求めます。今年度の財政運営と新年度予算編成に向けた財源確保をどう図るかについて質問します。今年度の財政運営に当たっては、前年度の黒字が10億円あったとはいえ、いつものことながら、新年度の予算編成に向けて、収支不足10億円をどう確保するかを絶えず念頭に置いて、予算の執行をしていかなければなりません。前年度のように、除雪予算を留保したような大きな財源を要することは抱えていません。しかし、この冬のような大雪と寒波で、多額な除排雪予算を必要とするかどうかは不確定のところです。ここで毎年問題となるのが、多額の不用額を当てにした財政運営を続けるのかどうかです。議決された予算は、基本的に執行することが前提です。この中には、当然のこととして市民の要求実現が盛り込まれている予算も多々あります。それにもかかわらず、多額の不用額を当てにした財政運営をしていることが常態化していることは、せっかくの市民要望にも背を向ける結果となり、ゆがんだ財政運営と言わなければなりません。また今年度もこれを繰り返すのかが問われるところであります。市長は、不況で市税の落ち込みが懸念されるマイナス要素を抱えながら財政運営をどう進めようとしているのか、見解をお聞かせください。総務に関連して2番目の質問は、原発問題についてです。市長は5月30日のマスコミ報道で、泊原発再稼働の是非について、「安全性が担保されなければ再稼働すべきではない」「再稼働の是非は軽々にお話しできないが、国が安全だと判断したのなら反対するものではない」と、訂正記事を加えながら再稼働を認める姿勢です。日本共産党は、即時原発ゼロを実現する提案を明らかにしています。その理由は、第1に、東京電力の福島第一原発事故が原因究明にほど遠く、いまだに収束せず、今でも仮設配電盤のショートによる長時間の停電や相次ぐ汚染水漏れが続いています。第2に、再稼働を続けると、使用済核燃料の処分ができないことになります。第3には、泊原発が停止して1年、この間の猛暑の夏も厳寒の冬も、原発を稼働せずに乗り越えてきました。その間、生活・産業が成り立たなくなるほどの電力不足は起きていません。そして、第4に、何よりも国民の7割近くが原発ゼロを望んでいるということです。泊原発は、立地上でも大きな問題を抱えています。多くの方が奥尻島を襲った大津波を記憶していることと思います。日本海側には北米プレートとユーラシアプレートの境界があり、これらに対する科学的立証という点や、不安を抱える道民への説明責任について、北海道電力は果たしていません。福島第一原発事故は、原子炉内部も確認できず、放出する放射能、汚染水問題など、収束している状況ではありません。福島第一原発事故の現状を見たときに、「国が安全だと判断したのなら反対するものではない」という市長の発言は納得できません。市民の安全・安心を守る立場にそぐわないものです。取り消すべきです。市長の見解をお聞かせください。北海道電力は、家庭向け電気料金を平均10.2パーセント、企業向けを13.46パーセント値上げするとしています。電気料金の値上げは、一般市民も事業者にも大きな負担を強いることになります。本市にとっても、本庁舎をはじめロードヒーティングなど、大きな負担増になります。どの程度の負担増となるのでしょうか、お聞かせください。電気料金は、燃料費、購入電力量、修繕費、減価償却費、人件費、事業報酬などを盛り込んだ総括原価方式を採用しています。事業団体費、過大な広告費についても、総括原価に事実上含まれながら、その実態は明らかになっていません。道民が納得できる情報公開が十分されているかどうかが問題です。情報公開や道民合意もなく、原発をとめているうちは値上げが必要として、値上げか再稼働かと二者択一を迫ることは認められません。市長の受け止め方をお聞かせください。泊原発が停止していた昨年の夏も冬も電力不足になりませんでした。北海道電力が持っている供給設備は、南早来変電所構内の7万4,000キロワットを加え、約755万キロワットあります。加えて本州から60万キロワットを送ってもらうことも可能であり、北電に卸している他社の電気と、ほかに風力、太陽光などを合わせると、原発の発電量を除いても不足は生じないと日本共産党は試算しています。今年3月末で出力2,000キロワット以上の太陽光発電の申込みが157万キロワットもありましたけれども、40万キロワットしか売電契約ができないと公表しています。風力発電でも、一昨年20万キロワットの募集に対して187万キロワットの応募があったように、電力会社が再生可能エネルギー導入の足かせになっているとも言えます。このように、再生エネルギーの拡充と北海道電力の買電姿勢を変えることで、原発に頼らないエネルギー政策を確立することができます。エネルギーの転換について、市長の見解をお聞かせください。小樽病院が今年4月1日付けで初期被ばく医療機関に指定されましたが、軽度と判断された患者を除染する程度と言われております。しかし、具体的なマニュアルは北海道と協議し、作成中とのことです。市長は泊原発の万一の事故への備えについて、新市立病院が治療を求める被曝者であふれる可能性もあるなどと発言していますが、被ばく医療機関として被曝者への対応や、原発事故に対応する設備や医師を確保する体制側からも、現状においては、対応が困難と考えられます。小樽病院が初期被ばく医療機関に指定されたことは、福島第一原発事故が収束していない状況で、泊原発の再稼働を推し進めるための地ならしと受け止めざるを得ません。市民の安全・安心を確保する市長の立場として、泊原発をなくすることを明確に打ち出すことが必要ではないでしょうか。市長の見解をお聞かせください。総務に関しての質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
川畑議員の御質問にお答えいたします。ただいま、総務に関連して御質問がありました。初めに、国からの給与削減措置の協力要請に応じないとしている自治体についてでありますが、報道などにより現在把握している都市は、道外では山形県山形市、福島県いわき市、千葉県習志野市などです。道内では富良野市などと承知しております。次に、国からの給与削減措置の協力要請に従わなかった場合のペナルティについてでありますが、現在のところ、国からは何も示されておりません。次に、国からの給与削減措置の協力要請への見解ですが、職員の給与は自主的に決定されるものであり、国からの要請は、地方自治の本旨に照らし、極めて不適切なものであると考えております。また、この問題については、協力要請のあった本年1月以降、全国市長会や北海道市長会において、国に対して継続的に要請活動を行ってきているところであります。次に、地方交付税の削減をやめさせ、復元を要求すべきとのことについてですが、国の平成25年度地方財政対策などにおいて、地方公務員の給与の削減を求めるとともに、地方交付税の減額を決定したことに対し、私は地方分権の流れに反し、地方自治の本旨に照らし極めて不適切であり、まことに遺憾であると考えております。とりわけ地方交付税の減額は本市の財政運営に大きな影響を及ぼすことから、引き続き北海道市長会や全国市長会などを通じて、国に対して必要な地方交付税総額の確保を図るよう要望してまいりたいと考えております。次に、財政運営についてでありますが、本市の財政構造は、歳入では市税などの自主財源に乏しく、歳出では扶助費などの義務的経費の占める割合が高いといった硬直した状況が続いており、限られた財源の中で市政を運営していくためには、財政の健全化を確保し、改善に努め、持続可能なものにしなければならないと考えております。このため、本年3月に策定した中期財政収支見通しに示した取組を進め、収支改善目標を達成するとともに、引き続き安定した税収確保に向け、産業振興や企業誘致など地域経済の活性化を図る取組を行っていくほか、事務事業の見直しなど歳出の削減にも取り組みながら、真の財政再建に向け努力してまいります。次に、原発問題についてですが、まず原発の再稼働については、現在、原子力規制委員会において、福島第一原発事故を教訓に、シビアアクシデント対策や地震・津波対策を含む新規制基準の検討が行われているところであり、本年7月に基準が策定されると伺っております。原発の再稼働は安全性の確保が最優先であり、今後策定される新規制基準に基づき、原子力規制委員会が科学的・技術的見地から、その安全性について厳格な審査、確認をしっかりと行うべきものと考えております。いずれにいたしましても、私としては、再稼働については、国の責任において新規制基準に基づく安全性の確保、電力需給、社会、経済への影響などを踏まえ、総合的に判断すべきものと考えております。次に、電気料金値上げに伴う市の負担増についてでありますが、全体的な数字は把握できておりませんが、影響の大きい施設で申し上げますと、平成24年度の電気料金実績をベースに試算した年間影響額の見込みは、本庁舎と消防庁舎を合わせて180万円程度、ロードヒーティングで4,700万円程度、中央下水終末処理場で1,470万円程度、小樽病院で380万円程度、医療センターで310万円程度などとなっております。次に、料金値上げと泊原発の再稼働についてですが、北海道電力では電力の安定供給や安全の確保を前提に、経営全般にわたる最大限の効率化を織り込み、料金改定の申請を行ったとしております。このため、北海道電力には引き続き最大限の企業努力を行っていただくとともに、市民や事業者の皆さんに情報の公開を積極的に行いながら、丁寧でわかりやすい説明により、理解を得る努力をお願いしたいと考えております。次に、原発から再生可能エネルギーへの転換についてですが、化石燃料の枯渇や地球温暖化、さらにはエネルギー源の分散化などの観点から、再生可能エネルギーの導入拡大や転換は望ましいものと考えておりますが、送電網の整備や電力供給の安定性などの課題もあると認識しております。次に、泊原発をなくすることを明確に打ち出すことが必要ではないかとのお尋ねですが、先ほどもお答えしたとおり、原子力発電所の稼働については安全性の確保が最優先であり、今後策定される新規制基準に基づき、原子力規制委員会が安全性について厳格な審査、確認をしっかりと行った上で、国の責任において新規制基準に基づく安全性の確保、電力需給、社会、経済への影響などを踏まえ、総合的に判断すべきものと考えております。