小樽市議会 令和5年第1回定例会 2023年2月28日
函館本線在来線の維持について
2023年2月28日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「函館本線在来線の維持について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 川畑正美 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 川畑正美
第3項目めの質問です。函館本線在来線の維持についてです。赤字のローカル鉄道について、政府、国土交通省が押しつける協議では、廃線にしたくなければ地元負担を増やせと、利用者住民には料金の値上げ、関係自治体にはJR北海道の赤字を埋めるための財政負担を求めております。整備新幹線建設による函館本線並行在来線の負担は地方自治体に押しつけられ、財政力や過疎と地域経済の疲弊に苦しみ、廃線か、財政破綻か、この二者択一の悪魔の選択が迫られました。2022年3月の北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議で、長万部-小樽間の自治体の長は、線路鉄路廃止と全線バス転換について同意し、決定しました。しかし、日本共産党は並行在来線の廃止に反対です。JR北海道は分割民営化の時点で赤字になることが分かっておりました。経営安定基金を積んでその運用益で赤字を補填する仕組みも、この運用益では鉄道事業を維持できなくなりました。並行在来線の全線を維持するため、国が全面的に財政支援を行うべきと考えます。市長の見解を示してください。あわせて、鈴木直道北海道知事にも改めて積極的に動いてもらうべきと考えています。市長は函館本線並行在来線を維持するための財政支援を、後志ブロック会議をはじめ、その他の場においても、国をはじめ、鈴木道知事に直接要請されたのでしょうか。市長いかがですか。日本共産党は、鉄道を守る提言を発表しました。JR北海道、JR四国、JR九州の3社は分割民営化の時点で赤字になることは分かりきっておりました。そのために、経営安定基金を積んでその運用益でもって赤字を補填する仕組みにしましたけれども、この運用益では鉄道事業を維持できなくなっています。我が党の提案は、3社が経営困難に陥ることは国の分割方針の破綻であって、国が路線存続に責任を持つのは当然だと指摘しています。その上で、全国鉄道網を将来にわたって維持して、活性化させるための提案をしているわけであります。鉄道は生活に必要な移動手段であること。観光や地域の産業振興にとっても大事な基盤であること。鉄道は脱炭素社会を目指すために失ってはならない共有の財産であること。国民の移動する権利を保障する-59-ことは国の責務であって、鉄道網はその重要な分野であるとしています。鉄道網は、通勤、通学、通院、買物をはじめ生活に必要な移動手段であって、観光や地域の産業振興にとっても大事な基盤です。函館本線並行在来線廃止に伴うバス転換では、余市-小樽間の乗車人数で解決が困難な問題が山積みであります。そしてまた、蘭島海水浴客対応をはじめ、余市・仁木の果樹園を訪れたり、ニセコのスキーや登山などを楽しんだりする観光客にも大きな影響があり、大きなマイナス要因となるのではありませんか。市長の見解を示してください。日本共産党は、国が鉄道インフラを保有管理することで鉄道事業を安定させ、運行は現行のJRが引き続き行う上下分離方式を提案し、民間任せ、地方任せを根本から改め、国が責任を果たし、完全民営のJR鉄道網を国有民営に改革することを提案しております。青い森鉄道は、目時-青森の121.9キロメートルの路線で27の駅があります。路線の運営は上下分離方式を採用し、鉄道の車両、すなわち「上に該当する部分」は、第三セクターである青い森鉄道株式会社が保有して旅客の運送を行い、レール、駅舎、ホーム等の施設及び鉄道設備を青森県が保守管理しております。国や道が鉄道インフラを保有管理し、運行はJRが引き続き行うという上下分離方式について、後志ブロック会議などで具体的な議論がされていましたか。具体的な議論内容を示してください。「公共交通基金」の創設は地方の公共交通を支援するものです。財源はガソリン税、自動車関連税、航空関連税などの一部を充て、新幹線や大都市部などでの利益の一部を地方の公共交通維持に還流させ、大都市と地方の格差と不均衡の是正を図る提案であります。「公共交通基金」の創設について、市長の見解を聞かせてください。「災害復興基金」を創設し、被災した鉄道の復旧に速やかに着手できるようにします。国が基金を創設し、全ての鉄道事業者が経営規模、実態に応じて拠出するとともに、国が出資することを提案しております。その提案についての市長の見解もお聞かせください。鉄道は、脱炭素社会を目指すために失ってはならない共有の財産としております。このことについても、市長の見解を求めます。以上で、3項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、函館本線在来線の維持について御質問がありました。初めに、並行在来線維持のための国の財政支援につきましては、国の整備新幹線の整備に関する基本方針において、並行在来線は新幹線との二重経営によるJRの過重な負担を回避するために経営分離され、その後は地域の力で維持することが定められていることから、並行在来線に対する国の財政支援が限定的であると認識をしております。次に、並行在来線への支援の要請につきましては、私からは直接、国や知事への要請は行っておりませんが、北海道新幹線並行在来線対策協議会・後志ブロック会議において、国の支援の可能性を探ってきたほか、北海道市長会などを通じて、赤字補填や運営費の支援制度の拡充などを求めてきたところであります。次に、並行在来線のバス転換の影響につきましては、後志ブロック会議において、需要を踏まえたルート設定や必要な便数確保などについて、住民生活や観光客の周遊等に大きな影響が生じないよう、議論を進めてまいります。次に、並行在来線の上下分離方式の議論につきましては、令和3年11月及び12月の後志ブロック会議に-60-おいて上下分離方式の可能性について協議をし、国と北海道から鉄道施設を保有する考えはないとの見解が示されたところであります。次に、「公共交通基金」と「災害復旧基金」につきましては、私といたしましても、国がこうした提案を参考に財源をしっかりと確保した上で、鉄道をはじめとする地域公共交通の維持に向けた実効性のある支援策を創設することは有益であると考えております。次に、脱炭素の観点での鉄道の必要性につきましては、鉄道は大量輸送機関であることを前提として一般にエネルギー効率が高く、環境負荷の低い交通機関だと言われておりますが、利用者が少ない場合は逆に他の交通手段と比べて非効率となり得るため、脱炭素の観点で鉄道が有効かどうかは一概には言えないと考えております。