小樽市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日
(1)民生児童委員について/(2)防災対策について/(3)ブックスタートについて/(4)ワンストップ・サービス・デイについて
2012年12月12日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「民生児童委員について」「防災対策について」「ブックスタートについて」「ワンストップ・サービス・デイについて」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 秋元智憲 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 秋元智憲
一般質問をさせていただきます。初めに、民生委員・児童委員について質問いたします。近年、全国的に孤独死、孤立死など、地域社会からの孤立が問題視されております。以前、議会でも質問をいたしました児童虐待などの問題は、数年前までは、何か大都市だけの問題のように感じておりましたが、これらの問題は、市内の高齢化とともに、私自身にとって身近な問題として感じられるような相談も増えております。このような状況の中で、これからの自治体の課題として、いかに地域に潜在化する諸課題を把握し、どう政策に結びつけるかが重要であると考えます。厚生労働省によれば、民生委員は厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、児童委員を兼ねております。児童委員は、地域の子供たちが元気に安心して暮らせるように、子供たちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配事などの相談・支援等を行います。また、一部の児童委員は、児童に関することを専門的に担当する主任児童委員の指名を受けております。初めに、日ごろから地域住民の情報を持っております民生・児童委員との連携はこれまでどのように行ってきたのか、伺います。また、これから連携を考える上で、課題や問題点があればお知らせください。民生・児童委員が高齢化しているとの指摘がありますが、年齢構成と配置基準に照らし、その人数、最小担当世帯数と最大担当世帯数はどのような状況なのかお知らせください。本市では、これまで、北海道民生委員児童委員連盟からモデル指定を受け、地域支援調査事業を行ったと認識をしておりますが、この事業の内容と目的をお知らせください。また、事業の効果、実施地域名についても伺います。厚生労働省の平成 21 年度社会福祉行政業務報告では、年間の総活動件数は約 3,270 万件、相談・支援活動は 750 万件とのことでありますが、市内の総活動件数、相談・支援活動数は、それぞれ何件かお知らせください。また、分野別・内容別の状況も伺いたいと思います。民生委員は特別職の地方公務員であり、民生委員法第 15 条に守秘義務が規定されているために、市町村は、本人の同意なしに民生委員に個人情報を提供することが可能であります。しかし、多くの自治体では個人情報保護の観点から、民生・児童委員に対しての個人情報の提供にちゅうちょしたりする事例もあることから、厚生労働省社会・援護局地域福祉課が平成 24 年7月に公表した「自治体から民生委員・児童委員への個人情報の提供に関する事例集」では、さまざまな自治体の取組を紹介しております。その中では、定期的に担当地区内対象者一覧を配布しているケースや、高齢者世帯情報などを本人同意で提供しているケース、民生・児童委員からの個別問い合わせに随時対応しているケースなどが紹介されておりますが、本市の個人情報提供に対する考えと、民生・児童委員へ個人情報を提供するまでの判断方法や手続などの方法、そのガイドラインなどがあれば伺います。児童委員に関連して質問いたします。さきにも述べましたが、児童委員は、児童福祉法第 17 条に職務についての規定があります。児童及び妊産婦につき、取り巻く環境の把握や福祉の増進を図るための活動を行うこととなっておりますが、他市では児童委員との具体的な活動が行われている地域もありますが、本市と児童委員との具体的な活動や取組などがありましたらお知らせください。また、今後の活動で考えていることがありましたらお知らせください。次に、防災対策について伺います。最近、報道などにより、飲料メーカーなどが設置するさまざまな機能が搭載された自動販売機が注目されています。その一つが災害支援型自動販売機です。災害支援型自動販売機の実際の設置場所としては、その公共性の高さから、主に緊急時の避難場所に指定されている地域の学校体育館や公共施設、病院などが中心になっているようですが、2011 年3月 11 日に発生した東日本大震災の際には約 400 台が稼働し、8万 8,000 本以上の製品の無償提供が行われ、大変な効果を発揮いたしました。以前、災害対策の観点から、文字情報を表示できる自動販売機導入について質問させていただきましたが、現在までにどれほど普及したのか、市内に設置された台数をお知らせください。また、現時点で災害情報などは配信したことがあるのかお答えください。次に、海抜表示自動販売機です。報道によりますと、これも飲料メーカーが、北海道内の津波浸水区域内にある約 4,700 台の自動販売機に、海抜を表示したステッカーを全道一斉に設置するとのことで、津波被害が想定される北海道内沿岸地域に設置されている自動販売機に、国土交通省と同様の海抜表示を掲示して、地域住民に日ごろから地域の海抜を意識してもらい、津波災害に対する警戒と津波発生時の避難行動などに役立ててもらいたいとの思いから開始されたものとのことです。海抜表示ステッカーは縦 30 センチメートル、横 42 センチメートルで、「ここの地盤は海抜何メートル」と青地に白の文字で書かれ、国土交通省が作成した全国統一のデザインを使用しております。本来であれば、市独自でこのような海抜表示の設置ができればいいのですが、財政的な問題もあり、大変に難しいことは十分に承知しております。私も沿岸地域にある自治体への視察時には、注意してこれらの表示方法などについて確認をしてまいりました。ステッカー式や金属の看板式、又は緊急雇用対策での取組などもあるようですが、多くの自治体で昨年の震災以来、津波対策に取り組んでおります。一企業の取組ではありますが、現在、社会貢献の一環として、積極的にこのような取組を行っている企業が増えております。財政難の自治体にとっては大変にありがたい取組だと思いますが、今後の企業との連携や情報収集についてはどう考えられているのか。また、考え方次第では安価に効果的な取組ができると思いますが、この点で市長のお考えを伺います。次に、無線LAN、Wi-Fiスポット搭載自動販売機についてです。これについては、観光地として、本市を訪れる方々の情報収集、発信という面から考えれば非常に便利なものですし、もう一点、災害時の情報収集にも非常に役に立ちます。もちろん電源等の問題もありますが、この自動販売機はWi-Fi搭載自動販売機周辺、自動販売機を中心に約半径 50 メートルで、NTTドコモ、ソフトバンク、auなどの通信キャリアを限定せず、Wi-Fiに対応したすべての端末スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどで、無料で高速インターネット接続が利用可能になります。このようなことからも、今後、企業からの情報収集や設置情報などを踏まえ、設置交渉するとすれば、例えば公共施設などへの導入を積極的に進めるべきだと思います。現段階で、このような情報があればお知らせください。次に、防災ラジオの導入の考え方について伺います。私は、本年第3回定例会の総務常任委員会で、高島地域の避難訓練の際に、参加者から「広報車での音声が聞こえなくて困った。防災無線のようなものが各家庭にあったらいいのではないか」との意見を聞いたと紹介しました。防災無線は一台一台が大変に高価なものですから、各家庭に配置することは難しいと思いますが、防災ラジオであれば、現在、多用途で比較的安価な製品もありますし、万が一電源を喪失しても、スイッチを切ったままでも自動的に起動するというものもあります。市内の全世帯というよりは、まずは希望者を把握し、価格の何割かを市が負担するという形で配置ができないものか。費用対効果を考えても、緊急性を考えても、防災無線や沿岸部へのスピーカー設置などよりは安価ではるかに効果的と思いますが、市長のお考えを伺います。次に、市庁舎の電源対策について伺います。11 月 26 日から続いた猛吹雪の影響で、27 日から広い地域で停電が起き、特に登別市や室蘭市で5万世帯を超える世帯に影響がありました。原因は送電線鉄塔の倒壊であったとされております。28 日は今冬で一番の冷え込みとのことで、市民生活に大きな影響を与えました。30 日午後に全面復旧したものの、記者会見で登別市長は、「停電で市役所でも携帯電話しか使えなくなり、情報収集と発信の速度が一気に落ちた。大災害では、各機関との連携を強めなければ、初動態勢が必ず遅れる。連絡体制を見直していきたい」と語っておりましたが、本市における市庁舎の電源の確保の状況と対策、課題について伺います。また、登別市で起こったような市庁舎での市民サービスの低下や、対応不能のような状況は起こらないのか伺います。このような状況から、非常時でも速やかに事業を再開するような体制をつくるべきと考えますが、本市については事業継続計画を策定する考えはないのか、改めてお答えください。次に、ブックスタートについて伺います。ブックスタートは 1992 年にイギリスで始まり、目的は保護者と乳児が本を通して心の触合いのきっかけをつくる活動とされており、日本においては 2001 年に世界で2番目にスタートしました。少子化が進む中で、ブックスタートを通じ、乳児と保護者、たくさんの人たちが愛情を持ってかかわることの大切さを改めて感じているところです。全米を拠点に幼児期の教育支援に取り組む「ZERO TO THREE」というNPOがあります。この団体がアメリカ・ボストン医療センターなどと共同で、幼児期における教育が脳の発育にどう関係するかを調べた結果が大変に興味深い内容でありました。それによると、ゼロ歳から3歳までの過ごし方が、その後の成長にとって重要な影響を与えるといいます。生まれたばかりの乳児の脳の重さは大人の約4分の1しかなく、わずか3歳までの間に数十億の脳細胞と無数の神経が急激に発達し、そのため、スポンジのようにあらゆる刺激を吸収する最初の3年間に、絵本の読み聞かせや多くの遊びを経験することは、語学の習得を早め、読解力や理解力の向上につながるといいます。日本ではブックスタート事業を始める自治体に対し、NPOブックスタートが実施に対する情報の提供や研修事業などを行い、サポートしていると認識しておりますが、今回いろいろ調べますと、全国での実施自治体は 2012 年 10 月 31 日現在 830 市区町村となっておりますが、小樽市は含まれておりませんでした。早くからこの事業に取り組まれていたと思いますが、なぜ実施自治体に含まれていなかったのか、伺いたいと思います。この事業の本市導入に至るまでには、我が党の斉藤陽一良議員も議会で取り上げ、重要性、必要性を質問、また要望してまいりました。そこで、伺いますが、本市のブックスタート事業はどのような議論がなされ、導入に至ったのか。また、小樽市ではNPO法人絵本・児童文学研究センターが運営の中心を担っていると思いますが、運営に当たり、NPOブックスタートとの情報交換などはされているのか伺います。これまで情報交換をされたことなどありましたら、お知らせください。以前に赤ちゃんを持つお母さん方と懇談する機会がありましたが、その際、ブックスタートでプレゼントしている本が第1子、第2子とも同じ本であり、せめて第2子以降は違う本をプレゼントしたり、数種類の中から選べるほうがうれしいとの声がありました。そこで、現在の事業内容、これまでの実績をお知らせください。また、プレゼントする本の選定や選定基準と選定に至る過程についてお答えください。先ほどのお母さん方からの要望を実施することはできないものか、お考えを伺いたいと思います。NPOブックスタートでは、ブックスタートに取り組む全国の自治体では大切な五つのポイントとブックスタートの願いが共有されており、地域でブックスタートの名称を使う際には、この点を共有していただけるようお願いしていますとのことですが、この点での認識とお考えを伺います。今後も継続してブックスタート事業を行っていただきたいと思いますが、これからの課題と課題解決へ向け、どのような議論、協議をされるつもりなのかお答えください。次に、ワンストップ・サービス・デイについて質問します。私は、これまでの若年者雇用問題と対策について質問、要望させていただきました。現在も円高、デフレ、雇用情勢は悪化し、なかなか回復の状況にはありません。雇用の問題でいいますと、全国の完全失業率は 10 月末現在 4.2 パーセントで、完全失業者数は 271 万人とのことです。また、同じく 10 月末現在の小樽管内のパートを含む新規求人数では 916 人で、前年同期比 256 人、38.8 パーセントの増加ですが、このうちパート占有率が約4割、有効求人倍率は 0.63 倍と若干の上昇はあるものの、厳しい状況は変わりません。このような状況の中、生活保護の相談や、雇用、賃金などにかかわる相談が増えてきていると感じておりますし、複数の問題を抱えていることが多く、場合によっては、市の担当課のみならず弁護士などを紹介したりと、問題解決には時間がかかるケースもあり、これらの相談を受ける窓口の一本化、いわゆるワンストップ・サービス化が必要であると考えます。以前から若年者雇用問題でのワンストップ・サービスを要望してきましたが、それらも考慮した形で、既に本市においてはワンストップ・サービス・デイを設け、求職者などを対象に悩みの相談を行っていると認識しています。先日 11 月 30 日にも行われたと伺いました。この事業は年に何回行っておられるのか。今回の相談人数と相談分類をお知らせください。その上で、これまで回を重ねる上でどのような効果があったと考えられるのか。また、現在の事業を継続する上での課題についてもお答えください。本来であれば、このような生活相談を総合的に相談できる窓口は、常設であることが望ましいと思いますが、常設するとした場合の課題、問題点は何か伺います。また、相談の内容によっては、専門的な知識や資格などが必要になってくると思います。これまでどのような相談体制で行ってきたのか、また専門的な知識、資格を持った方がいましたらお知らせください。政府は 2008 年のリーマンショック後、さまざまな政策を打ち出すも、制度の窓口が異なり、たらい回しになる人が多かったことから、ハローワークの各窓口に職員を集めるワンストップ・サービスを行いましたが、これも思うように機能しなかったといいます。その反省を踏まえて、パーソナル・サポート・サービスモデル・プロジェクト事業として全国で開始しましたが、このパーソナル・サポート・サービス事業の認識や、本市でもしこのような事業を本格的に実施するとした場合、どのような問題があると考えますか。市長の見解を伺いたいと思います。再質問はいたしませんので、わかりやすい御答弁をお願いいたします。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、民生・児童委員について何点か御質問がありました。まず、民生・児童委員との連携についてでありますが、災害時に支援を要する方のリストアップへの協力依頼や実際の支援、また地域の中で見守りを要する方に対する支援などがあります。また、これからの連携を考える上での課題や問題点についてでありますが、見守りに関しては、地域とのつながりが薄い世帯が増加していることへの対応や、民生・児童委員の高齢化や担い手が不足していることなどがあります。次に、民生・児童委員の年齢構成についてでありますが、現在、委嘱されている 307 名について 10歳刻みで申し上げますと、40 歳代の方が6名、50 歳代の方が 39 名、60 歳代の方が 160 名、70 歳代の方が 102 名となっております。また、配置基準との関係でありますが、厚生労働省通知により、人口 10 万人以上の市では、170 世帯から 360 世帯に1人の割合で民生・児童委員を配置することとされており、本市では 314 名としております。1人の民生・児童委員が担当している世帯数につきましては、平成 22 年 12 月の民生・児童委員の改選時点で申し上げますと、最小で 40 世帯、最大で 492 世帯となっており、いずれも配置基準を満たしておりませんが、これは地域特性や住宅事情によるものであり、関係機関である北海道から了解をいただいております。次に、地域支援調査事業についてでありますが、その内容につきましては、地域で孤立していたり、家に引きこもっているなどの支援を必要とする方を把握し、また、だれがどのように地域内で近隣とかかわっているかなどの調査を行い、それらのデータを整理し、地図上に記入するものであります。目的といたしましては、民生・児童委員としての地域支援活動をより広げるとともに、支援を必要とする住民に対し効率的な支援を行うことであり、平成 21 年度から 22 年度の2年間実施したと聞いております。次に、事業の効果と実施地域名についてでありますが、効果といたしましては、支援を必要とする住民を把握する過程でより身近な関係を構築できたこと、また住民の近隣とのかかわりを調査することにより、地域のいわゆる「世話やきさん」の存在が明らかとなり、見守りに協力いただいたり情報を共有するなど、地域支援活動の幅が広がったと聞いております。また、実施した地域につきましては、モデル地区として指定された稲穂地区の一部であります。次に、民生・児童委員の活動件数等についてでありますが、平成 23 年度の状況を申し上げますと、総活動件数は2万 9,196 件であり、相談・支援活動数は 8,598 件となっております。分野別では、高齢者に関することが 4,900 件と半数以上を占め、続いて子供や障害者に関することとなっております。内容別では、見守りなどの日常的な支援が最も多く、1,789 件となっており、続いてごみや雪など生活環境に関する相談支援となっております。次に、本市の個人情報提供に対する考え方でありますが、災害時、緊急時などの要支援者を把握しておくことは明らかに本人の利益になるという観点から、小樽市個人情報保護条例に基づく判断により、民生・児童委員への情報提供を行っております。具体的な手続等の方法としては、一例でありますが、平成 23 年4月より、災害時要援護者の登録対象者である市内在住の 65 歳以上の方について、住民基本台帳法に基づく基本情報の提供を行い、民生・児童委員と連携の下、緊急時の対応等の体制づくりを行っております。また、国からもガイドラインとして、市町村に対し、民生・児童委員への必要な情報を提供するよう通知されているところであります。市といたしましても、今後も引き続き民生・児童委員の活動が円滑に行えるよう、必要な情報を適切に提供してまいりたいと考えております。次に、本市と児童委員との具体的な活動や取組等についてでありますが、児童の非行防止のための少年補導委員への委嘱や小樽市要保護児童対策地域協議会に参画していただいており、児童の健全育成や虐待防止などに関して協力していただいております。今後の活動に関しましては、児童虐待の防止など要保護児童対策について、地域に身近な存在である児童委員の御協力を一層お願いしたいと考えております。次に、防災対策について何点か御質問がありました。まず、災害支援型自動販売機の設置台数などについてでありますが、文字情報の配信が可能な電光掲示板を搭載し、災害時に商品提供が可能な自動販売機については、本年4月末現在で、市内には 17 台が設置されております。また、現在まで、市が災害情報の配信を行った事例はありません。次に、自動販売機への海抜表示の掲示にかかわる企業との連携や、情報収集の取組についてでありますが、御質問にありました企業とは、本市も災害対応型自動販売機に関する協定を締結しており、そのことから、企業側より自動販売機の海抜の掲示について申出があったところであり、現在、担当者レベルでの詳細を詰めていると聞いております。こうした企業の取組は、本市の防災力向上のための大きな力となると考えておりますし、今後も企業側との情報交換や連携を密にして、これらの取組を活用しながら、効率的な防災対策を進めていきたいと考えております。次に、無線LAN、Wi-Fiスポット搭載自動販売機の公共施設などへの導入についてでありますが、現在、飲料メーカー1社が本年から設置を始めていると承知しておりますが、メーカーの設置に対する考え方や、どのような情報の提供ができるのかなど不明な点も多く、現時点では導入については考えておりません。なお、この自動販売機は、現在、首都圏を中心に、主に空港などに十数台が設置されているものの、北海道内にはまだ設置されていないと聞いております。次に、防災ラジオの導入についてでありますが、防災ラジオにつきましては、防災行政無線を自動受信するタイプのものと、災害時に地域コミュニティFM局で放送される緊急放送を自動受信するタイプのものがあり、いずれも情報伝達のための有効な手段の一つであると考えております。しかしながら、自動受信する信号を送るための送信設備の整備や、緊急地震速報や津波警報を瞬時に伝えるJ-ALERTの自動起動システムの整備のほか、有償配布とした場合、どの程度普及率が上がるかなど検討しなければならない課題も多々あると考えております。本市としても、情報伝達手段についてどのような方法が最も効果的であるか、防災ラジオの活用も含め、今後さらに研究してまいりたいと考えております。次に、停電時の市庁舎の電源対策についてですが、本市では消防庁舎に自家発電装置が設置されており、これまでも消防の通信指令は、停電時でも対応が可能となっております。また、本年、防災担当の執務室もこの自家発電装置との接続工事を行い、災害による停電時の情報収集などにも対応が可能となりました。しかしながら、本庁舎には自家発電装置が設置されておりませんので、停電による住民サービスへの影響は避けられないものと考えております。本庁舎への自家発電装置の設置にはスペースや費用の問題がありますので、本庁舎の建て替え時に検討すべき課題と認識しております。また、災害時の連絡体制については小樽市地域防災計画に定められており、この計画に沿って行うこととなります。次に、事業継続計画についてですが、この計画は、大規模災害時などにおいて応急業務や通常業務を優先度の高い順にあらかじめ特定し、業務執行を適切に行うための計画であると認識しております。しかしながら、本市においては喫緊の課題である津波避難などの防災対策や市民情報の管理システムの構築を優先的に行っている状況にありますので、この進捗状況も見ながら計画の策定について判断してまいりたいと考えております。次に、ワンストップ・サービス・デイ事業についてでありますが、この事業は小樽市雇用促進協会が事業主体となり、毎年年末に向けて、仕事や住居、生活に悩みを抱える方を支援するために実施していることから、年1回 11 月下旬から 12 月上旬に行っております。また、今回の相談人数は 16 名で、その相談分類は仕事に関すること、住宅に関すること、貸付けに関すること、生活保護に関することなどで、延べ 26 件の相談がありました。次に、ワンストップ・サービス・デイ事業の効果についてでありますが、相談に参加された方を対象としたアンケートでは、「自分の話をよく聞いてもらえた」「複数の相談窓口に出向く手間が省けた」などの感想があり、また相談内容も仕事、住宅、貸付け、生活保護、心の相談など多岐にわたっており、相談者が悩みを解消する支援として、一定程度の効果があったものと考えております。また、事業を継続する上での課題についてでありますが、効果的な事業の周知方法などが挙げられます。次に、生活相談を総合的にできる窓口の常設化の課題、問題点についてでありますが、相談スペースや執務室の確保のほか、関係機関からの相談員の派遣調整をはじめ、既存関係機関の相談窓口との役割分担などが考えられます。次に、相談体制についてでありますが、ハローワークおたる、社会福祉協議会のほか、市からは保健所、生活支援課、建築住宅課の協力を得て実施しており、それぞれの所管に関する専門的な知識を有する職員が相談業務を行い、精神保健福祉士、社会福祉主事などの有資格者が参加しております。次に、パーソナル・サポート・サービスモデルプロジェクト事業についてでありますが、この事業は政府の緊急雇用対策本部のプロジェクトとして、平成 22 年度から3年間の期間で行われているもので、さまざまな領域にわたる問題が複雑に絡んで、自分の力のみでは必要な支援策にたどり着くことが困難な方に対して、個別的・継続的・包括的な支援を行う、パーソナル・サポート・サービスの制度化に向けた課題を検討するためのモデル事業であります。現在全国 27 地域で、道内では釧路市で行っているものと認識しております。本市がこのような事業を実施するには、市内におけるニーズの把握はもちろんのこと、事業費や費用対効果、相談員配置場所の設置、相談員になり得る知見を有する人材の確保、関係機関との連携体制の構築などが課題として考えられます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、全国のブックスタート実施自治体 830 市区町村との関連についてでございますが、これらの市町村はNPOブックスタートから絵本等の提供を受け、ブックスタート事業を実施している自治体であり、本市においては、市内のNPO法人絵本・児童文学研究センターから無償で絵本の提供を受けるなどの協力を得て、独自にブックスタート事業を実施しているものでございます。次に、ブックスタート事業の導入に至る議論についてでありますが、平成 13 年に市議会においてブックスタート事業を実施すべきとの御提案をいただき、導入に向けて検討を進めておりましたところ、絵本・児童文学研究センターから絵本及び人的支援の申出があり、14 年5月に保健所、児童家庭課、図書館及び同センターで構成する小樽市ブックスタート協議会を立ち上げ、開催する場所や回数、必要な人員配置、絵本の選定や提供の仕方などについて協議を行い、15 年4月から事業を実施するに至ったものであります。次に、NPOブックスタートとの情報交換についてでありますが、小樽市ブックスタート協議会のメンバーである絵本・児童文学研究センターでは、NPOブックスタートが年4回発行している会報を通じ、活動内容などの情報は得ているものと承知しております。次に、本市におけるブックスタート事業内容についてでありますが、保健所で毎月2回実施される 10か月児健診に合わせて、ブックスタート事業を行っております。健診前に、絵本・児童文学研究センターのボランティアが親子に絵本の読み聞かせを行っております。また、健診後、図書館の司書と研究センターの職員が母親に絵本の読み聞かせの大切さを伝え、絵本2冊と手引書をセットにして提供する活動を行っております。これまでの実績は、本年 11 月末現在で延べ 7,348 セット、絵本冊数では1万 4,696冊となっております。次に、絵本の選定などについてでありますが、長年絵本の研究に携わってきた絵本・児童文学研究センターが、専門的な見地から、乳児のファーストブックとして最もふさわしい絵本2冊を選定し、提供をいただいているところであります。次に、提供する絵本への要望についてでありますが、選定された絵本はどの子にとってもファーストブックとして大切に保管してほしいとの願いから、同じ絵本を提供してまいりましたが、その後、保護者から違う絵本にしてほしいとの要望があり、協議会で検討した結果、平成 22 年8月から、第3子以降について希望する場合は、2冊のうち1冊を別の絵本に替えることができることとしております。次に、NPOブックスタートが提唱する五つのポイントとブックスタートの願いについてでありますが、乳児と保護者が絵本を通じて触れ合うきっかけをつくること、地域の乳児と保護者を対象とすること、保健所などの健診などで行われること、絵本を手渡すこと、市区町村単位での活動であることが五つのポイントであり、ブックスタートの願いとして、絵本を通じ乳児と心触れ合うひとときを持つことをうたっているものと承知しております。本市のブックスタート事業は絵本を提供するだけではなく、肌のぬくもりを感じながら言葉と心を交わす、そのかけがえのないひとときを応援する運動と位置づけており、基本的な考え方は同様のものと認識しております。次に、今後の課題についてでありますが、ブックスタート事業で絵本を提供した後、各家庭において、保護者が絵本を活用して読み聞かせを続けることが最も大切なことでありますので、図書館の週1回の読み聞かせへの参加を呼びかけるとともに、家庭向けに、さまざまな機会をとらえて、読み聞かせの大切さについて啓発を行ってまいりたいと考えております。