小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月12日
(1)JR駅舎のバリアフリー化に向け、JRと交渉を/(2)バス待合所の上屋設置について/(3)精神障害者に対するバス運賃割引について
2012年9月12日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「JR駅舎のバリアフリー化に向け、JRと交渉を」「バス待合所の上屋設置について」「精神障害者に対するバス運賃割引について」について質問し、市長 中松義治が答弁しました。
- 質問者
- 小貫元 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 小貫元
一般質問いたします。最初に、JR鉄道駅のバリアフリー化を求めて質問いたします。先日の北海道新聞の報道によりますと、8月 23 日に開かれた「地区連合町会長と市長と語るつどい」で、出席者からJR駅舎のバリアフリー化を求める要望が出たとありました。小樽市も高齢化が進み、公共交通機関を利用しての移動も困難を伴う方が増えています。このような方々に元気で小樽に暮らしてもらうためにも、バリアフリー化実現への小樽市の責任は重大です。また、2011 年、バリアフリー法が改正され、鉄道事業者への駅舎のバリアフリー化基準が、それまでの 5,000 人以上から 3,000 人以上へと緩和されました。そこで、8月 23 日の地区連合町会長からの要望について詳しく説明してください。また、バリアフリー法に基づき、JR北海道がバリアフリー化を進めなければならない駅について、その自治体名と数、そのうち小樽市内の駅については、駅名も含めて示してください。昨年6月の定例会で、私は同じく一般質問に立ち、JR南小樽駅のバリアフリー化促進に向け、JRと交渉するように求めてきました。再々質問に対する市長の答弁では、「できるだけ早くいろいろとJR北海道にお邪魔して聞いてみたい」と議事録にあります。そこでお伺いいたします。現在まで、JR北海道と小樽市との間で、バリアフリー化についてどのようなやりとりがありましたか、時期と内容を示してください。私は、7月 18 日、日本共産党小樽地区委員会として新谷議員とともにJR本社を訪問し、駅舎のバリアフリー化をはじめ、その他の諸課題について要請をしてきました。バリアフリー化についてJR側は、バリアフリー法に基づき、2020 年までのバリアフリー化を進めなければならない努力義務があるので、そこに向けて実施していきたいと表明しました。道内バリアフリー化未整備駅を整備する優先順位の決め方として、駅周辺の状況、利用者の声を基に決めていく、それとともに自治体からの要望が優先順位を決める上で重要だということも述べていました。さらには、小樽市に対して要望を出してほしい旨、伝えるようお願いもされました。つまり、小樽市内のバリアフリー化を促進していくためにも、小樽市が正面を切ってJRと真剣に実現に向けて交渉することが重要です。市長にはJR北海道本社に出向いて、JR側の条件も含め交渉することを求めます。御見解をお伺いいたします。この問題は、JR駅舎の改築であり、JR側が責任を持って改築、バリアフリー化を進めていくことが求められています。地方自治体の財政は、どこも厳しい状況ですが、全道各地に未整備駅がある中で、ほかの自治体が費用負担をするとの表明があれば、バリアフリー化の優先順位が上がることもJR側は示唆しています。そこで、バリアフリー化を進める上で、北海道に費用負担を求めていくことや国に補助の拡大を求めていく必要があると思いますが、見解を示してください。次に、路線バスの待合所についてです。中央バスでも低床バスが増え、高齢者から喜ばれています。小樽市は、1999 年度から 2002 年度の間、低床化されていない路線バスに補助ステップを装備することに対しての経費の一部、4年間で 35 台分、525 万円を助成してきました。このように、市民生活を支える路線バスの利便性を向上させることは、小樽市経済にとっても、市民の健康にとっても重要なことです。そこで、バスの停留所の充実を求めて質問いたします。現在、市内のバス停留所において、上屋つきの停留所は何か所あり、その設置理由を示してください。また、維持・管理についてはどうしているのか、お示しください。今年の夏も暑さが厳しくなり、バスを待つ人々も荷物を持ちながら、バスの到着を今か今かと待っていました。これからは冬を迎え、雪の中でバスを待つことが増えてきます。新潟県長岡市では、バスの待合所設置に市から 50 万円の限度額で3分の1の補助を出しています。さらに、周辺の景色との調和があれば、補助の上乗せがされています。山口県山口市でも、同じく限度額50 万円で2分の1を補助しています。今年度は 135 万円で4件ということでした。バス停の改善は、JR駅舎と同様に、バスの事業者が設置すべき問題ですが、市民のことも考えて小樽市が後押しする必要があると思います。例えば、補助を出したバス停留所については、広告を載せることができるようにして、その広告収入が小樽市とバス事業者に入るようにし、補助の分を賄うことも考えられるのではないでしょうか。これらの点も考慮していただき、バス停留所の上屋設置に補助制度を実施することはできませんか。最後に、精神障害者に対するバス運賃の割引についてお伺いいたします。国土交通省は、7月 31 日に「一般乗合旅客自動車運送事業標準運送約款」を改定し、運賃割引の対象に「精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者」を加えました。この約款は、9月 30 日に施行されます。このことに関連して質問します。精神障害者保健福祉手帳について、交付の趣旨を説明してくだい。また、小樽市内において、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は何人になりますか。2006 年4月施行の障害者自立支援法では、身体と知的、精神の3障害同一の考えに基づき障害者と定義されたにもかかわらず、これまで精神障害者だけが乗合バスのバス運賃割引の対象とされてきていませんでした。そこで、現在のバス運賃の割引について、身体・知的障害の場合はどのようになっていますか。精神障害者が地域で自立した生活を送るために、定期的な精神科の受診と、薬の服用の継続が必要であることだけでなく、社会復帰を目指して作業所やデイケアに通うことも必要です。精神障害者の多くは、わずかな年金や生活保護、家族の扶養で生活をしていて、交通費は大きな負担となっています。小樽市として、中央バスやJR北海道バスなどのバス事業者に対して、運送約款を改正し標準約款と同一になるよう要請し、精神障害者もバス運賃の割引対象にするよう強く働きかけるべきだと考えますが、いかがですか。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の御質問にお答えします。初めに、JR鉄道駅のバリアフリー化について何点かお尋ねがございました。まず、連合町会長からの要望についてですが、入船地区連合町会長からは、新市立病院の開院や観光客が増加している状況も絡めた上、南小樽駅の改築について、市からJRに強い働きかけをしてほしい旨の要望がありました。また、銭函地区連合町会長からは、これまでも何度か要望の出されている銭函駅の改築、昇降機の設置、駅南口の整備について引き続き要望が提出されましたが、今回は最低限度の提案として、駅南口の整備を特にお願いする旨の要望がありました。次に、JR北海道がバリアフリー化を進めなければならない駅についてですが、本年6月にJR北海道から聞き取った内容によりますと、バリアフリー法に基づき整備をしなければならない駅は、全道で15 駅あります。この 15 駅所在の自治体名と駅数については、札幌市で5駅、小樽市、北広島市でそれぞれ3駅、釧路市、帯広市、千歳市、当別町でそれぞれ1駅となっております。このうち、小樽市内の3駅については、小樽、南小樽、銭函となっております。次に、JRとの協議経過についてでありますが、平成 23 年3月にバリアフリー新法の基本方針が改正されたことを受け、昨年7月と本年8月の2回、JRとバリアフリー化についての考え方などを協議してまいりましたが、JRからは、全道で 15 駅があることから、今は各駅の現状を分析している段階であり、まだ各駅の整備内容や年次など、具体的に検討できる段階にはないとの説明を受けたところであります。次に、JRとの交渉についてでありますが、現時点でJRは具体的な検討に至っていないことから、今後、継続して協議をしていく中で計画の概略が示されるなど、タイミングを見て私からもお話をしていきたいと考えております。次に、国や北海道に対する支援要望についてでありますが、JRが国から補助を受けてバリアフリー化を進めていく場合は、地域公共交通確保維持改善事業により、補助対象経費の3分の1が国からJRへ補助され、残りの3分の2は事業者や地元が負担することになります。負担割合については、事業者と地元が協議して決めていくこととなりますが、いずれにしても市の財政的な影響も大きいことから、国や北海道に地元への支援について要請していくことは必要と考えております。次に、バス待合所の上屋設置について御質問がありました。まず、上屋がついているバス停留所の箇所数などについてですが、バス事業者にも確認したところ、バス事業者設置の 31 基を含め、他の所有者分も合わせて計 42 基が設置されているとのことです。設置理由は、バス事業者については、利用客の利便性向上のため、利用者数の多い停留所を重点的に整備してきたとのことですが、近年は、地域住民の設置要望を受けたものについて、実態把握をして優先順位を考えて設置しているとのことです。また、道路管理者が道路整備事業の一環として設置したものや、町会が地元住民のために独自に設置したものもあります。なお、上屋の維持・管理については、基本的にはそれぞれの上屋の所有者が行っております。次に、バス停留所の上屋設置に係る補助制度の実施についてですが、現在の市の財政状況では直ちに補助制度を導入することは難しいと思います。次に、精神障害者に対するバス運賃割引についてお尋ねがありました。まず、精神障害者保健福祉手帳の趣旨につきましては、精神障害者の社会復帰の促進を目的としており、当該手帳を取得することにより、居宅介護や就労移行支援などの福祉サービスのほか、税控除も受けることができます。また、本市における交付者数は、平成 23 年度末現在で 507 名となっております。次に、現在の身体障害者、知的障害者のバス運賃割引のお尋ねについてでありますが、身体障害者で第1種の身体障害者手帳、知的障害者でA判定の療育手帳をお持ちの方は、利用の際に手帳を提示することにより、本人、介護者ともに運賃が5割引となります。また、第2種の身体障害者手帳、B判定の療育手帳をお持ちの方は、利用の際に手帳を提示することにより、本人のみ運賃が5割引となります。次に、バス事業者に対するバス運賃の割引対象の働きかけについてでありますが、このたび標準約款が改定されたことを受け、北海道では北海道バス協会に対して、精神障害者に対する運賃割引に関する要望書を提出しております。本市といたしましては、バス事業者の今後の動向を見ながら要請について検討してまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 小貫元
再質問をいたします。JR北海道と私たちとの交渉では、利用者の声で周辺施設ということが条件として挙げられるというふうに述べましたけれども、今、質問に対する答弁にあるように、地域住民からは根強いバリアフリー化に対する要望があります。銭函駅については、近隣に障害者施設もありますし、南小樽駅については、新しい病院、若しくは後志の中で周産期医療を担っている協会病院があるという条件からも、JRの進めなければいけない優先順位としては高いのではないかと私は思っています。私も南小樽駅の周辺に住んでいますので、あの駅を利用しますと、ホームから見えるところに「ここからメルヘン交差点まで徒歩5分です」と書いてあるのですけれども、あそこでおりてメルヘン交差点に行くというのは観光客としても非常に大変な思いをします。市長の答弁を聞いていて、私たちがJRと交渉したときとのニュアンスというか、JRの答え方が少し違うというのを感じたのです。JR側は、何よりも自治体からの要望がないことには計画も立てられませんみたいな、そういう形だったのです。電話での問い合わせではなくて、正式に小樽市と交渉はあったのですかと聞いたら、小樽市とはまだないのですという話でしたので、まずしっかりと交渉していただくことが何よりも重要ではないかと私は思います。その中で、私、昨年6月の定例会のときに、小樽駅の改築が7億円ぐらいだったので、そのぐらいではないかみたいな話をしたのですけれども、調べてみましたら、道内では、バリアフリー法に基づいて15 駅が整備されていました。その中で 23 基のエレベーターがつけられていて、1基当たり平均1億 1,000万円という形です。最近整備された江別駅の場合、11 人乗りエレベーター2基、多目的トイレ1か所、スロープ2か所で1億 5,900 万円、平成 22 年2月に厚別駅でエレベーター2基、車いす対応型トイレ1か所、触地図、点字の案内板だと思いますけれども、これらの整備で1億 3,400 万円となっています。南小樽駅も銭函駅もホームが1か所ですので、エレベーターの設置は恐らく1基で済むのではないかと思いまして、それを行うには確かに億単位のお金がかかるかもしれませんけれども、1基整備したところでは 7,000 万円というデータもありましたので、それらも参考によく考えていただきたいと思います。また、何よりもJR北海道に交渉するという仕事は、私は中松市長でないとできないと思っていまして、何よりも新幹線の期成会の会長で、JR北海道は中松市長にもう絶大な信頼を置いているわけです。ですから、ぜひ、周辺の市町村とも声をかけ合って、北海道にその3分の1の半分ぐらいを持たせようではないかということで尽力して、解決に向けて力を発揮していただきたいと思います。それと、バス停留所の上屋の設置については、財政上の問題が取り上げられていましたけれども、なぜ山口市の例を出したかといったら、まず件数が少なかったことと、補助金額も4件で 135 万円という金額ですので、一気に何十か所もつけたらいいのではないかという話ではなくて、年次計画で徐々に整備していけば、単年度の負担は極力抑えられるのではないかと思うので、実施に向けてぜひ力を発揮していただきたいと思います。また、観光客についても、観光地で上屋の設置がなくて、雪の中で待たされているという光景も見かけますが、やはり観光都市宣言を行っている都市としては、そういった整備というのは最低限必要ではないかと思います。次に、精神障害者のバスの運賃についてですけれども、これに対してバスの事業者が実際どのように思っているのか、もし聞いていましたら教えていただきたいと思います。また、先ほど精神障害者の手帳の交付の趣旨については、社会復帰を目的としているというふうに述べられていましたので、そのためにはやはり通所だとか、手帳交付を受けていない方もたくさんいらっしゃると思うのですけれども、そういった方々が外に出ていく整備というのが必要ではないかと思いますので、ぜひこれらの働きかけも強めていただきたいと思いまして、再質問を終わります。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の再質問にお答えさせていただきます。今お話がありましたように、南小樽駅、それから銭函駅のバリアフリー化についても、私もいつもあそこを利用させていただいておりますけれども、やはり非常に大変だという思いがしております。そういった中で、各町会長からのお話も承っておりますので、機会あるごとにJR北海道には、バリアフリー化について進めていただくようお願いをしていきたいというふうに思います。ただ、今、小貫議員がおっしゃったように、JR大麻駅、それから江別駅というのは野幌駅ではないかと思うのですけれども、最近完成したあそこの乗降客は、ちょっと比べ物にならないくらい大変利用者の多い駅であります。ですから、そういったようなことで、JRとしては優先順位をつけてやったのかというふうに思っているところであります。それから、バス停留所の上屋の問題ですけれども、小樽市内にはずいぶんバス停留所があるわけでございまして、小貫議員がおっしゃるように、一つずつとか二つずつやっていくとどれぐらいの年数がかかるのかということも一方ではあります。さりとて、一遍にたくさんの上屋を設置するための補助ということについても、先ほど答弁させていただきましたように財政的な問題もございます。それから、精神障害者に対する運賃割引に関する要望というのは、道が北海道バス協会に提出しているということですから、それに基づいて北海道バス協会がどういうお考えを持っておられるのか、そういったことも見極めた上で要請をしていきたいというふうに思っております。ただ、まだ私自身は、バス事業者のこれについての状況はちょっと承知しておりませんので、今後、動向について把握していきたいというふうに思っております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 小貫元
駅舎のバリアフリー化についてですが、先ほど市長が言ったように、確かに規模が違うというのは、改正されて、3,000 人以上の駅というのはまだ1駅も整備がされていないので、今言った私のデータというのは、もちろん 5,000 人以上の駅のデータでありますけれども、エレベーターの1駅の設置についてはそんなに費用は変わらないと思うので、最後にこのエレベーター設置というか、バリアフリー化について市長の意思を少し確認しておきたいのですけれども、財政問題とかはともかくとして、エレベーター設置、若しくはバリアフリー化が必要だということは認識としてあるのかどうか、その点をまず一つ確認しておきたいと思います。あと、精神障害者のバス運賃割引についてですけれども、バス協会に対しての要望書というのもあるのですけれども、ひとつ重要なのは、国が標準約款を変えているわけだから、これらの運賃割引に係る費用も含めて、国がしっかり責任を持つように地方自治体からも声を上げていくべきではないかと思います。その件についても、御答弁をいただきたいと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
小貫議員の再々質問にお答えいたします。駅のバリアフリー化については、今後とも機会あるごとにJR北海道にはお願いをしていきたいというふうに思いますので、御理解をしていただきたいというふうに思います。精神障害者の最後の部分については、国がそういうようなことでされたということでありますけれども、まずは道が既にバス協会に要望しているということでございますので、それらの動向について見極めていきたいというふうに思っております。(「議長、8番、議事進行について」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 小貫元
ちょっと答弁が少し違うのです、私が最後に求めたのと。私が最後に言ったのは、市長としてバリアフリー化をしたほうがいいという認識でいますかということを聞いたのであって、それについて今後どうしようとしているかという話ではなくて、その認識を聞いたのでありますので、その旨答弁をしていただきたいと思います。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
私が、今後、そういう機会をとらえてJR北海道にお願いをするということは、私はそういう気持ちがあるからでありまして、なければそのようなことはいたしません。