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小樽市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日

(1)雨への対策について/(2)空き家について

2025年9月10日、小樽市議会の一般質問で、小貫元議員が「雨への対策について」「空き家について」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 山岸博史、財政部長 笹田泰生が答弁しました。

質問者
小貫元 議員
答弁者
市長 迫俊哉、建設部長 山岸博史、財政部長 笹田泰生

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 小貫元

一般質問をします。初めに、雨への対策についてです。4年前にも質問し、市長は、災害への備えは大変重要なことと改めて認識を深めた。市全体における災害対応力のより一層の強化に努めてまいりたいと答えていました。その後も気候変動の影響が大きくなり、今年の夏も、日本全国で大雨による被害が発生しました。9月1日には、函館市戸井泊で1時間に102ミリメートル、1日で274ミリメートルに達しました。小樽市でも8月8日に蘭島で市道が冠水、土砂崩れも発生しました。小樽市地域防災計画で想定した風水害による被災は、1時間80ミリメートル、1日170ミリメートルです。市長は、市が地域防災計画で想定している雨量を超える大雨が道内他都市で起きている現状について、どのような感想をお持ちですか。4年前の議論は災害級の大雨に対する対応が主でしたので、違う観点から質問します。水防法が改正され、小樽市でも今年度予算で内水推進想定区域の策定業務が委託されています。東京都の豪雨対策基本方針では、内水氾濫を防ぐ下水道整備として、24区では時間85ミリメートルを設定しています。小樽市の過去最大が1時間に50.5ミリメートルですから、この東京都の設定よりも少ないので、今回の質問は、毎年のように起こり得る雨への対策についてです。気象庁の統計を10年ごとに平均を取ると、1975年からの10年間の平均では、24時間の最大降水量は72.7ミリメートル、1時間の最大降水量は18.6ミリメートルでした。直近10年間の2015年からの10年間では24時間が70.6ミリメートル、1時間が27.2ミリメートルであり、小樽市の傾向として、24時間最大の降水量は減少していても、1時間の降水量が増加している。短時間に集中的に降る気候へと変わってきています。2023年には、1時間の降水量が37.5ミリメートルを記録、10分間の降水量でも23ミリメートルとなりました。入船4丁目で土砂災害が発生、道路冠水も125件に及びました。つまり、この間、報道にあるような記録的な大雨の前の段階の1時間に30ミリメートル前後の雨でも、宅地への被害が発生します。2015年から10年間に1時間の雨量が30ミリメートルを超えた日数は4日ありました。10分間の降水量10ミリメートル以上を記録した年が6年ありました。そこで、このような短時間の集中した雨に対する予防策を取ることを求めて、質問します。8月の雨でも、複数の方から自宅の敷地に道路を伝って雨が入ってきたと連絡がありました。側溝や集水ますの点検、整備等をさらに推進していく必要があるのではないですか。小樽市の特徴である坂道では、冬期間に砂を散布しますが、散布した砂が側溝や横断側溝に入り込み、雨水が流れていない状況が生まれています。その結果、横断側溝が詰まっている場所も見受けられます。対応が必要ではありませんか。さらには、予防措置として、融雪時期に早急な砂回収ができる体制が必要ではありませんか。市の管理する河川における樹木の伐採、土砂の除去などを定期的に実施する必要がありますが、現状の計画と進捗状況、その状況に対する市長の見解を示してください。道路等の防災対策をするにしても、財源が必要になります。国の防災・安全交付金の増額や、国の補助率かさ上げなどを国に求めていくべきではありませんか、お答えください。私道の整備も必要になります。私道で側溝や道路を整備するには、市の私道整備助成金を利用することになりますが、この補助率は現状3分の1となっています。以前の2分の1に戻すべきではないですか。今年度から盛土規制法の担当が北海道の所管になりました。このことによって、造成宅地の土砂崩れや管理への指導を北海道が行うことになります。市民との関係で、丁寧な対応が求められることになりますが、北海道全体を道庁で担うことになれば不安が残ります。管理不全な盛土への指導について、北海道と市が連携し、土砂崩れ等について、市に連絡をくれた市民への情報提供を行っていくことが必要ではありませんか。また、市への権限移譲は行われるのですか、お答えください。造成宅地の土砂崩れが民有地の場合、所有者が回復を図らなければなりません。しかし、その土地が所有者しか使用しない土地ならば問題ないのですが、所有者以外が私道として使用している土地に及ぶ場合、所有者とすれば、早期の除去の必要性が薄く、対応が遅れることが懸念されます。このような場合、北海道と市が連携して、早期の復旧に努めるべきと思いますが、市長の考えを示してください。次に、空き家についてです。私は、令和4年の建設常任委員会で、空き家と雪押し場の連携について質問しました。雪押し場として適地なところで、空き家がある場合に、市が除却することで雪押し場として活用することを提案しました。答弁では、建物を除却してまでは考えていないと拒否されたところでした。小樽市の特定空家、管理不全な空き家の解体件数は、過去5年で40件、空き家解体補助を活用した解体を含めると82件でした。また、雪押し場については、令和2年度は521か所でしたが、令和6年度は506か所であり、雪押し場が増えているとは言えません。市長は、これらの数字について、現状の対応として十分とお考えですか。雄武町では、空き家等の除却補助を活用して、更地とした敷地を一定期間公的な利用に供するとして、冬期間中の雪捨場として利用することになりましたので周知しますと、雪捨場として利用することにしました。また、青森県青森市では、今年8月に開かれた青森市除排雪検討会議で、委員から雪捨場・雪寄せ場と空き家問題へのリンクが議題に上がりました。もちろん実施するには課題はたくさんあります。方法としては、市が除却する場合に、一定の期間公共的に使うということや所有者が除却することで、増える固定資産税を免除し、雪押し場として使うということです。ほかにも方法はあります。検討課題に載せないという話ではないと思うので、再度提案します。空き家の除却と雪押し場の確保のリンクについて御検討ください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

小貫議員の御質問にお答えいたします。初めに、雨への対策について御質問がありました。まず、道内他都市で大雨が発生している現状の感想につきましては、本年も日本各地で大雨による被害が発生している中、道内においても、8月5日に釧路市で、9月1日に函館市でそれぞれ1時間降水量が観測史上最大を記録し、道路冠水や床上浸水などの被害をもたらしました。近年は、どこで大雨が発生してもおかしくない状況であり、私といたしましても、大雨による災害対策をさらに強化する必要性を感じているところであります。次に、側溝等の点検や整備等につきましては、本市では、これまで大雨による災害に強い道路の整備に努めてまいりましたが、近年では、これまでの想定を大きく超える大雨によって、他都市でも多くの被害が生じております。こうした状況を踏まえ、今後につきましては、排水機能の強化など、被害の軽減を図る溢水対策に努めてまいりたいと考えております。次に、側溝に入り込んだ砂の除去につきましては、道路パトロールや市民の皆さんから寄せられた箇所のほか、冠水が多く発生する道路などについて、市の直営や委託業務により、側溝等の清掃を実施しているところであります。また、路面清掃による砂回収の体制につきましては、雪解けが早い年においては、幹線道路は路面清掃車による早期回収を行っておりますが、生活道路は、人力による回収体制が整っていないことから、早期回収が難しい状況であります。このことから、人力による早期回収が可能な体制について検討が必要なものと考えております。次に、河川における樹木の伐採や土砂の除去につきましては、状況に応じて実施することを基本としておりますが、平たん地である銭函地区の河川は、浸水被害を防止するため、河川ごとに区間を決めて計画的に堆積した土砂等のしゅんせつを進めており、今年度も既に河口のしゅんせつに着手している状況であります。近年は気候変動等による浸水被害等が想定されるため、緊急浚渫推進事業を活用し、河川の流下能力を確保するよう、計画的にしゅんせつ等を実施してまいりたいと考えております。次に、防災対策に関わる財源の確保につきましては、これまでも防災・安全交付金などの国の交付金等について、必要な交付額を確保するよう、北海道市長会を通じ、国に要請しており、今後も継続して要請してまいりたいと考えております。また、本年7月には、同市長会を通じ、令和7年度までの時限措置となっている緊急自然災害防止対策事業の期限の延長について、国に要請しており、今後も必要な財源の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、私道整備助成金の補助率につきましては、私道整備助成金の助成額は、平成15年度を機に、予算の範囲の中で、多くの皆さんに助成金を活用していただくため、助成金の補助率を2分の1から3分の1に変更し、以降、補助率を変更することなく、これまで私道整備助成金事業を進めてきたところであります。このことから、現段階においては、補助率を戻すことは考えておりませんが、社会情勢の変化等により、見直しが必要になった場合には検討していきたいと考えております。次に、土砂災害を発見・通報された方への情報提供等につきましては、これまで情報提供していないケースもあったことから、不安の解消に努めることが必要と考えており、今後については、北海道と連携し、経過や対応結果について情報を提供してまいります。また、宅地造成及び特定盛土等規制法に基づく北海道知事からの権限移譲については、現在北海道と協議中であります。次に、私道における土砂崩れへの対応につきましては、原因となった造成宅地の所有者に対し、北海道から指導を行い、所有者が復旧することが原則となります。しかしながら、対応に時間を要している場合には、本市から北海道へ事情を確認した上で、市民生活に影響を及ぼすおそれがあるなど、やむを得ない場合に限り、必要最小限の範囲で、本市が応急措置を講じることも必要と考えております。次に、空き家について御質問がありました。まず、空き家の解体件数につきましては、第7次小樽市総合計画において、管理不全の空き家の解体件数に関わる目標値を定め、令和元年度から令和10年度までの合計200件としております。また、雪押し場の箇所数につきましては、小樽市雪対策基本計画において、雪押し場の箇所数の目標値を定め、令和10年度までに530か所以上としております。現時点では、双方とも目標値に達しておりませんが、令和10年度の目標達成に向けて、今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。次に、空き家と雪押し場を関連させる取組につきましては、市で空き家を除却して、雪押し場とすることは考えておりませんが、他都市において取組事例もあることから、今後、調査、研究してまいりたいと考えております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 小貫元

再質問いたします。初めに、雨への対策についての部分で、側溝等の整備の関係で、排水機能の強化、溢水対策に取り組んでいくということで答弁がありましたけれども、ということは、例えば、ただ単に必要に応じて取り組んでいく対応になるのか、短時間の集中的な雨に対応した整備計画的なものをつくることになるのか、今後の対応について答弁をお願いします。砂の回収の問題で、融雪時期が早まっているときは早期の回収を行っているという話です。ただ、人力の部分はなかなか難しいということなのですが、やはり融雪時期が早い場合に、年度内に実施できるような予算措置が必要になってくるのではないかと思うのですが、早期回収を行うという点で、この辺りの考え方についてお答えをお願いしたいと思います。

答弁 建設部長 山岸博史

小貫議員の再質問にお答えいたします。まず、1点目の雨の溢水対策に取り組んでいく必要に応じて、短時間の雨に対しての整備計画をつくるのかというところでございますけれども、我々が考えている溢水対策としては、過去に溢水被害があった地区に新たに側溝等の整備を図るということで、現在、堺町本通線と機関庫前通線、ケーズデンキのところ、ここによく溢水が発生するので、まず、ここの側溝整備をしていこうと考えております。あと、臨時市道整備事業において、側溝の更新や新設を行い、計画的というか、継続して行うこと、それから、河川の改良工事を進めることということで、溢水の対策というか、流量、飲み込む排水能力を確保していくというのを行っていこうと思っております。ただ、これだけでは、直ちに短時間のものに対応できるというのはなかなか難しいと考えております。先ほど、砂の回収の話も出ておりましたが、既存の側溝の清掃という部分で、人力による生活道路の部分はなかなか雪解けが早くて対応し切れていないというお話がありました。やはり生活道路の砂が側溝等に詰まって、それが流れて、下流に行って、下流で溢水が発生しやすい状況が恐らくあると想定しております。ですので、まずは砂の早期回収は行っていきたいと考えております。先ほどの整備計画をつくってやっていくのかなのですが、まず、短時間の雨に対しての整備計画は考えていなく、あふれているところを対策することによって、それと排水能力の強化を維持管理の中でやっていきたいと考えているところであります。砂回収について、早期回収の考え方ということで御質問がありましたが、これにつきましては、やはり最近温暖化の影響といいますか、雪解けが早い状況があって、3月の時点で結構雪がなくなってくると砂が目立ってきて、今までですと、4月からの予算の中で幹線道路の砂回収車による砂の回収、それから人力の回収を委託発注している状況でありました。砂回収車は、予算のやりくりをしながら、3月の雪解けが早い時期は機械を借り上げて、幹線道路から砂の回収を始めることができたのですが、生活道路の人力回収は、ちょうど直営の人間もいない時期でありますし、委託も4月からで対応が難しい、予算も確保していないところがありました。対応として考えられるものとすれば、予算を確保しておいて、もう委託発注を3月にできるようにするか、もしくは直営の人員を確保するかなどのことが考えられますので、そこを検討していこうというところであります。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 小貫元

砂の回収のところで、基本、新年度予算でやっているところだから、4月にならないと予算措置がないという答弁があったと思うのです。ただ、やはりその時々によって融雪の状況は変わりますから、そのまま予算を取っておくのがいいのかというところでいくと、私も5定補正でもいいのかという気はしているのです。場合によっては、もちろん早ければさらに臨時会なりなんなりというのはあります。ただ、今は、補正予算の措置というよりは当初予算の中で取っておいてという答弁だったので、場合によっては、補正予算も考えられることでよろしいのかどうか、確認したいと思います。

答弁 財政部長 笹田泰生

小貫議員の再々質問についてお答えいたします。雪解けの時期が早くなって、砂の回収が必要になった場合に、そこの予算の部分を5定補正で対応するのかという部分につきましては、先ほど建設部長からも、当初予算のところで組んでおいて、後日使うようなお話もありましたが、雪の関係については、当初予算のときにかなり大きい金額で予算措置をしておりますので、必要に応じて既定予算内の中で対応していくことは、十分可能なのではないかと考えております。

出典:小樽市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日 議事録 PDF(151ページ) 間違いを知らせる