みんなの議会

小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月11日

(1)財政について/(2)地域主権一括法について/(3)防災の取組について/(4)簡易水道事業について/(5)高齢者対策について/(6)市職員の一連の不祥事について/(7)「いじめ問題」について/(8)学校給食費について

2012年9月11日、小樽市議会の一般質問で、千葉美幸議員が「財政について」「地域主権一括法について」「防災の取組について」「簡易水道事業について」「高齢者対策について」「市職員の一連の不祥事について」「「いじめ問題」について」「学校給食費について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
千葉美幸 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 千葉美幸

公明党を代表し、質問いたします。我が国の今後の経済動向は、復興需要が引き続き経済成長を押し上げ、雇用や所得環境が改善し、消費は緩やかに増加傾向で推移すると見込まれています。しかし一方で、世界経済の減速や円高の影響は我が国の輸出にも影響を及ぼし、平成 23 年度の貿易収支が赤字に転じるなど、日本経済に影を落としております。こうした中、国立社会保障・人口問題研究所が本年1月に公表した日本の将来推計人口の結果を見ますと、経済成長に欠かせない生産年齢人口は、2060 年までに 2010 年 8,173 万人から 4,418 万人に減少すると見込まれており、これに対し、65 歳以上の老年人口は 2010 年 2,948 万人から 3,464 万人へ増加し、その割合は4割に達すると予想され、人口減少と少子高齢化が加速することが改めて明らかになりました。今後、労働力の減少が税収も含め地方経済にまで大きな影響を及ぼすことは間違いなく、将来を見据えた行財政運営・改革を進めていかなくてはなりません。小樽市では、生産年齢人口が平成 14 年度末から約2割減少しており、市税収入は平成 19 年度に所得税からの税源移譲で一時的に増加したものの、平成 23 年度決算では、平成 14 年度市税収入の1割に当たる約 17 億円が減収になっています。そこで、真の財政健全化を掲げた市長がどのように取り組まれていくのか、以下、伺いたいと思います。初めに、市税収入確保の取組についてでございます。地域主権が叫ばれる中、他自治体では地域の独自性を生かす取組が推進されております。まちの活性化策や企業活動支援策からの視点で、お考えをお聞かせ願います。次に、市民生活に大きな影響がある福祉サービスや行政サービスなどを含めた事業の見直しについてです。真の財政健全化を進めるに当たり、避けることはできない大きな課題であります。我が党では事業評価の導入について質問を重ねてまいりましたが、昨年、私の代表質問で、事業評価による検証、市民に公表した上での事業の見直しについて伺ったところ、市長は、他市における導入状況を研究するなど調査検討を進めておりますので、課題点を整理した上で、今後、本格実施につなげてまいりたいと御答弁されました。1年を経過いたしました現在の進捗状況はどのようになっているのでしょうか、お答え願います。3点目に、財政調整基金についてであります。平成 23 年度に前年度繰越金の一部を財政調整基金に積み立て、その財源は今年度当初予算の財源不足に活用され、収支均衡が図られました。今後、市長がおっしゃる柔軟に対応し得る財政体質をつくり上げるために、財政調整基金の積立ては目標を持って積み立てる必要性があるのではないかと考えます。いかがでしょうか、市長の見解をお聞かせ願います。本市では、平成 18 年度から 24 年度を期間とした小樽市財政健全化計画を策定し、赤字額の改善等を図ってまいりました。人件費の抑制や管理経費の圧縮など、主に歳出削減に力を入れ、2年前倒しで目標を達成しております。現在、25 年度を初年度として新たな、仮称ではございますが、財政健全化計画の策定を検討中だと認識しておりますが、市税の減収は今後ますます進むと考えられ、歳入増加策に経済対策や雇用対策を積極的に盛り込む姿勢も必要と考えます。真の財政健全化に向けた計画のスキームについてお示し願いたいと思います。次に、過疎対策事業債についてです。平成 22 年4月、小樽市は過疎地域自立促進特別措置法の指定要件追加により過疎地域とされ、財政上の特別措置がある過疎債を最大限に活用しながら、過疎計画を推進しています。昨年、第3回定例会の代表質問で、過疎債の枠が不足するのではないかとの懸念から質問をさせていただきましたが、平成 23 年度の過疎債につきましては、最終的に起債の所要額全額が確保されましたので、安堵していたところです。大型の建設事業を抱えている本市にとりまして、過疎債の所要額の確保は財政運営上大きな影響があり、今年度につきましても、昨年度同様に枠の不足などを心配しております。今年度の過疎債の申請状況と同意予定についてお示し願います。平成 23 年度決算は実質収支が 11 億 7,338 万 4,000 円の黒字となり、このたび財政調整基金に積み立てられる金額は、地方財政法第7条第1項にある金額を大きく上回る約8億 5,000 万円で、さらに普通交付税の増額補正分も積み立てることになっています。日本の経済事情や小樽市の財政状況から、新年度予算編成に当たり、財源不足を補うための積立てと理解しながらも、13 億円を超える額を基金へ積み立てる理由について、お考えをお聞かせ願います。混迷を続ける日本政治は、いよいよ地方の行財政にまで影響を及ぼしそうであります。政府は、特例公債法案の成立のめどが立たないことを受け、4日に予定していた地方自治体にとって重要な財源である地方交付税4兆円の支払を延期いたしました。昨日、市町村分は予定どおり行われましたが、懸念をしていた交付税が予定どおり交付されない場合、小樽市財政に与える影響や資金不足が生じた場合、どのような対応をとるのでしょう、お聞かせ願います。次に、地域主権一括法について伺います。1990 年代に入り、地方分権が我が国にとって政策課題として浮上し、1993 年に「地方分権の推進に関する決議」が国会で可決されてから、国と地方の役割分担の明確化や税・財政改革が議論され、進められてまいりました。2007 年に発足した地方分権改革推進委員会が4回にわたって自治体への権限移譲や義務づけ、枠づけの見直し、国の出先機関の見直しなどを政府に勧告し、昨年4月に第1次、同年8月に第2次の地域主権一括法が成立、本年4月から施行されております。ただし、経過規定により、平成25 年3月 31 日までの間、各自治体が条例を施行するまでは従前の国の基準が有効とされ、平成 24 年度中に委任された条例を施行する必要があります。小樽市では、既に関連する条例について必要な一部改正を行い、対応しているところですが、義務づけ、枠づけの見直しと条例制定権拡大の意義や効果について、市長の認識をお伺いいたします。地方公共団体の条例制定の取組に関しましては、平成 24 年4月時点の状況が公表されていて、条例制定に着手した地方公共団体は、都道府県が 100 パーセント、指定都市 95 パーセント、中核市 97.6 パーセント、他の市町村 91.3 パーセントとなっており、おおむね全国で取組が開始されています。しかし、分野ごとの条例制定状況にはばらつきがあり、地域の課題や予算、きめ細やかなサービスを提供するため、基準の具体的な内容を検討されていることがうかがえます。小樽市では、今後、義務づけ、枠づけの見直し、権限移譲に伴う条例制定や改正などはどのように進められるのか、考え方についてお示し願います。また、市営住宅入居に当たり、独自の基準を設ける内容はございますでしょうか。要望として、公営住宅法の収入基準が緩和されている裁量階層の範囲の一つ、同居者に小学校就学前の子供がいる世帯について、子育て支援の観点から、対象範囲を中学生以下の児童がいる世帯に拡大することや、多子世帯を追加するなど、ぜひ検討願いたいと思いますが、いかがでしょうか。市長の見解をお聞かせ願います。移譲された事務、権限の実施に当たっては、大変御苦労されていると認識しておりますが、本市の業務量に与える財政的・人的影響について、国から支援はあるのかについてもお伺いいたします。さて、住民に最も身近な自治体が今後さらに地域における行政の中心的役割を担うことから、地域主権一括法に関する内容や今後のスケジュールなど、ホームページなどで市民に公表している自治体もあります。小樽市でもぜひ検討していただきたいと考えますが、市長の見解をお聞かせ願います。次に、防災・減災の取組について伺います。自然災害における防災・減災について、我が党では市民の生命を守る観点から、今日までハード、ソフトの両面から質問を重ねてまいりました。特に大きな地震、津波などの災害時に、老朽化した橋梁などが崩壊した場合、人の命に甚大な被害が出る可能性があることから、橋梁等の予防・保全に努めることや、道路として使われている道路橋の老朽化対策は、橋を長もちさせるために定期的な点検と修繕を行う長寿命化対策が必要と、強く求めてまいりました。国土交通省では、道路橋の長寿命化に関する取組状況について調査を行い、6月 29 日に概要を発表しておりますが、自治体が管理する道路橋 15 メートル以上、14 万 1,059 橋のうち修繕が必要と判断された橋は6万 704 橋に上り、修繕を終えた橋はわずか 11 パーセントにとどまっています。小樽市では、本年度と来年度の2か年で橋梁長寿命化修繕計画の策定を行う予定ですが、以下、伺います。小樽市が管理する橋梁は 135 橋ございますが、橋の長さが 15 メートル以上の管理橋梁数と、うち建設後 50 年以上、建設後 40 年以上 50 年未満、建設後 30 年以上 40 年未満の橋の数についてお示しいただき、修繕が必要な橋梁の数、現在既に必要な修繕が終了している橋梁数についてお示しください。橋梁長寿命化修繕計画では、補修、修繕の実施開始年度と計画期間の考え方、予算総額は幾らになるのか、その財源についてもお示しください。次に、観光客の防災について伺います。市民の防災意識は東日本大震災以降高まり、行政と町会が連携し、大津波を想定した初訓練も行われ、今後、地域ごとの課題や問題点の整理、見直しにつきましては、スピード感を持って推進していただきたいと思います。さて、小樽市には年間 650 万人もの観光客が訪れ、特に外国人観光客にとって安心・安全な観光地は、行き先を決める上で重要なポイントになっております。しかし、今まであらゆる面で安心・安全な国として優位に立ってきた日本は、今、いつ大きな地震や津波が訪れるかもわからない国として不安視されている中で、東日本大震災と同じような規模や、たとえ小さな規模の自然災害が起きたとしても、地域住民と同様、小樽市を訪れている観光客の安心・安全を確保することは行政の役割と考えます。小樽市では、自然災害から観光客や小樽市を訪れている方の安心・安全を確保するために、今までどのような取組がなされてきたのか伺います。また、地震や津波などの自然災害時において、観光施設や交通機関など、観光関連業者などとの連携がどのようになっているのでしょうか、お示し願います。地震や津波などの自然災害は、土地カンのない観光客の混乱が地域住民以上のものと考えられ、避難、誘導、安否確認や帰宅支援など、観光客等を対象とした防災計画の策定が必要と考えます。市長の御見解をお聞かせください。次に、公立小・中学校の非構造部材点検についてです。今月4日、非構造部材の耐震化について、文部科学省の調査結果が発表されました。全国の公立小・中学校のうち、校舎や体育館の天井や照明器具といった非構造部材の耐震対策を終えている学校は 32パーセントに当たる 9,730 校にとどまるそうです。本市の学校施設は指定避難所となっており、発災時には必要な機能が発揮できるよう、早急な対応を求めたいと思います。我が党の第2回定例会の秋元議員の代表質問で、「学校施設の非構造部材の点検、改修については、状況が把握でき次第、進め方を検討する」とのことでしたが、市内各学校の実態調査を行われたのか、今後のスケジュールなど進捗状況についてお示し願います。この項の最後に、市民の避難訓練について伺います。東日本大震災以降、防災の取組が進んでいます。小樽市では、7月に高島地域の方々が参加し、図上訓練と津波を想定した避難訓練が行われました。今後、同様の避難訓練を市内で行う予定についてお示し願います。また、今回の訓練ではどのような課題や問題点があったのか、その対策についてもお聞かせ願います。次に、本市の簡易水道事業に関連して何点かお伺いいたします。平成 25 年4月に予定されている当別ダムの供用開始に伴い、北海道、札幌市、石狩市、当別町及び本市で構成する石狩西部広域水道企業団は、その用水供給単価について、8月8日の第2回定例会で水道用水供給条例を可決し、札幌市、小樽市、石狩市、当別町を受水者として1立方メートル当たり 114 円、税込み 119 円 70 銭として、平成 25 年4月1日から実施することを決めました。これにより、本市の簡易水道事業による水道水を利用する石狩湾新港小樽市域の企業等の水道料金については、今後、本市が決めることとなります。簡易水道料金について、小樽市では各種のシミュレーションを行っているとのことでありますが、その内容について、現状の料金体系を変更しない場合、隣接他市の料金とそろえた場合、また本市独自に収支均衡の料金設定とした場合など、できる限り具体的にお示しください。現在、小樽市の簡易水道を利用していただいている企業のほかに、石狩湾新港地域食料品製造企業地下水利用組合加盟の 10 企業のうち、小樽市域に立地されている7企業がありますが、この地下水利用組合からは、昨年 10 月 17 日、中松市長あてに、水道水大量使用者に対する料金の低減を求める要望書が提出されております。地下水利用組合の1立方メートル当たり 80 円程度という供給単価は、小樽市の簡易水道の現行の供給単価である1立方メートル当たり 580 円程度、あるいは隣接他市がこれから設定されるであろう予定単価、約 390 円と比較しても、相当の乖離があり、本市の簡易水道利用に明年4月時点から切り替えていただけるか、これまでの経緯から難しいと考えますが、見解をお示し願います。このたび、石狩西部広域水道企業団は、用水供給条例で、受水者と企業団があらかじめ協議して定めた年間基本水量に応じた料金を徴収することとしました。小樽市と企業団が協議した平成 25 年度の年間基本水量はどのくらいになるのでしょうか。また、現行の簡易水道料金を変えないとして、利用企業数や利用水量が大幅に変動しない場合、平成25 年度予算における簡易水道事業特別会計に対する一般会計からの繰入れは、平成 24 年度の当初予算額 4,243 万 7,000 円と比較して、どのように変わるのかについてお示しください。現在、地下水を利用されている食料品製造企業の組合においては、良質の水道水を大量に使用するため、水道料金の値上げは死活問題として、北海道に対して、当別ダム供用開始に伴って揚水を打ち切ることになっている現在の地下水揚水利用計画を変更して、揚水の延長や見直しを求めて交渉中とお聞きしておりますが、それに対する北海道の対応はどうなのか。また本市として予定していた簡易水道利用水量に大幅な減少が生じた場合、当別ダムを建設し、かつ地下水揚水利用計画を策定し、その利用を指導してきた北海道に対して、応分の財政的支援を求めるお考えはないのか、お伺いいたします。次に、高齢者対策について伺います。日本では、世界でも類を見ないほどのスピードで高齢化が進んでいると言われ、2000 年、17.3 パーセントだった高齢化率は、2010 年、23.1 パーセント、さらに 2020 年には 29.2 パーセントになると推計されています。小樽市は、高齢者人口の割合が本年3月末時点で 32.4 パーセントとなり、日本はもちろん、北海道平均の 25.3 パーセントをも大きく上回って、道内 10 都市の中で最も高齢化が進んでいるのは御承知のとおりであります。高齢者が抱える問題はさまざまございますが、本日は大きく2点について、市長に伺ってまいりたいと思います。初めに、認知症対策であります。先月 24 日、厚生労働省は、認知症高齢者数が推計で 305 万人に上り、65 歳以上の人口の約1割が認知症を患っていると発表いたしました。これは 2002 年の 149 万人から倍増したことになり、従来の予測を大きく上回るペースで増加しています。人口減少とともに高齢化が進む日本は、支える側の担い手不足の懸念や、ひとり暮らしの高齢者の増加も顕著であることから、認知症の方が住みなれた地域で暮らし続けることや支える家族の負担軽減、さらには認知症のケアを事後的な対応から早期・事前的な対応にシフトする新たなケアの流れを変えるなど、方向性が厚生労働省から示されました。小樽市でも、2012 年介護保険改正で、新たな高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画で、認知症高齢者支援対策の推進を重点的に取り組む事項として盛り込まれております。小樽市で行ってきた認知症高齢者対策はどのように進められてきたのか、課題や問題点はどのようなものなのか、また認知症高齢者の現状についてもお示し願います。厚生労働省が発表した新たな認知症対策は、来年度から5か年整備計画を策定し、自治体の医療・介護計画にも対応策を反映させる方針です。認知症発症の初期段階の対応策は、小樽市の高齢化の状況から、国に先行して早期に取り組まれるべきと考えますが、市長の御見解をお聞かせ願います。また、私に寄せられる市民相談では、認知症の方を支える家族からの相談や不安な声が多く寄せられており、認知症の方への支援は遅れているとも言われております。市長の認識をお聞かせ願います。次に、孤立死について伺います。昨年の暮れから、だれにも知られずに亡くなる孤立死の報道が相次ぎ、改めて社会問題化いたしました。北海道も例外ではなく、1月に釧路で妻が病死後に高齢の夫が凍死した事件は、今まで主に独居老人の問題として結びつけていた私にも衝撃的な事件でした。複数人の世帯で起こる孤立死は、高齢者世帯や障害や病を抱える家族を持つ御家庭のみならず、社会とのつながりを失った世帯でどこにでも起こり得る深刻な問題であります。小樽市における孤立死を防ぐ取組について、高齢者対策としてどのように推進されてきたのか、今後の方向性も含め、具体的にお答えください。国では、これまで高齢者のひとり暮らし世帯の孤立化を防ぐ「安心生活創造事業」の取組を自治体向けに続けてきております。本事業の認識と、今後の小樽市の考え方についてお聞かせ願います。孤立死の問題は地域とのつながりや何げないかかわり、そして自治体の支援対策が大切であり、それらを強化、拡充していく必要があると考える一方で、無縁社会や個人化社会などと言われる世の中にあって、支援を望まず、みずからの意思で孤立を望む方々も少なくありません。若いころから地域との交流がない方や支援を拒否する方も増える中で、手助けが必要になった場合に、どのように見つけ出し、支援の手を差し伸べることができるのか、大きな課題です。そこで、関連して個人情報保護法について質問させていただきます。高齢者を見守る体制をつくり、孤立死を防ぐ取組が他の自治体でも始まっておりますが、推進する上で課題に挙げられる一つに、個人情報保護法があります。町会や地域住民による安否確認や各戸世帯の情報収集にあっては、自治体などから必要な情報が提供されず、取組が進まない問題も指摘されており、解決策として他自治体では個人情報保護の観点から、その取扱いや管理などを定め、使用目的に応じた条例を策定し、取組に係る個人や団体と協定を結ぶなどして、必要な支援につながる取組を始めたところもあります。行きすぎた個人情報保護は、孤立死の問題のみならず、災害時の支援などへも影響が懸念されています。個人情報保護法の拡大解釈や過剰反応によって取組が進んでいない現状について、市長の見解を伺います。また、京都市が導入した、市内に一人で暮らす 65 歳以上の高齢者宅を全戸訪問する事業での個人情報の取扱いや、大阪府箕面市が定めた災害時特別宣言条例、ふれあい安心名簿条例などは、今後、小樽市において地域力を高める共助の推進にもつながると考えます。これら自治体の取組の認識と今後の考え方についてお聞かせ願います。次に、小樽市職員の一連の不祥事について伺います。ニュースを見るたびに、公務員の不祥事が報道され、最近では、警察官が消せるボールペンを使い調書を改ざんした、中学校教諭が盗撮目的で女子トイレに侵入した、職務命令も代金支払も忘れていた町職員が懲戒処分を受けたなど、唖然とするばかりです。公務員としてはもちろんのこと、人として道徳や使命感は一体どこに行ってしまったのか、疑念さえ抱いてしまいます。小樽市でも職員の不祥事や怠慢による事務ミスが繰り返され、中松市長が何度も陳謝の言葉を述べる姿に、市民からは怒りとともに同情の声さえ上がってくるような不思議な状況であります。昨年の第3回定例会では、市職員の懈怠による事務ミスや政治資金パーティー券問題により失われた市民からの信頼回復に向けた取組について伺いましたが、市長からは「再発防止策を念頭に置きながら、職員が一丸となって職務に精励できるよう取組を進め、市民の信頼回復に努めていきたい」と力強い御答弁をいただいております。しかし、その後、スタートラインに逆戻りした感があり、全職員が問題の重大さを認識しているのか、公務員としての自覚を常に持っているのかどうか、そして市長の決意が伝わっているのか、さらに職場でそれらの意識が共有されているのか、甚だ疑問であります。今年度に入ってから起きた職員の不祥事について、市長の認識と再発防止に向けた取組について改めて伺います。今定例会に当たり、専決処分報告を受けた中身は、職員の不注意による損害賠償も目立ち、甚だ遺憾であり、我が党としても職員の皆様お一人お一人に注意喚起を促すものです。特に、国庫支出金の返還金にかかわる支出事務を失念し、延滞金が発生した事案についてでございますが、支出事務はほとんどの場合、毎年度行わなければならない処理と認識をしており、納付書まで届いているにもかかわらず、だれが納付書を受け取り、納付期限を管理し、支払後のチェックはどなたがなさるのか。また前年度予算化されているにもかかわらず、2,800 万円もの支出が執行されていないことが放置されている体制そのものに疑問を感じます。市民に不利益にならないよう、チェック体制の強化、見直しはもちろん、職務内容によっては人員配置を含めた組織・機構の見直しも必要と考えますが、市長の見解を伺います。次に、いじめ問題について伺います。昨年の第3回定例会の代表質問で、平成 22 年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における小樽市の状況について伺っております。文部科学省によれば、平成 22 年度のいじめ認知件数は約7万 8,000 件で、前年度に比べ 6.7 パーセント増加したとの報告があり、本調査での小樽市のいじめの認知件数を伺ったところ、小学校 151 件、中学校 62 件、児童・生徒 1,000 人当たりの認知件数は 25.9 件で、小樽市のいじめは全国と比べ 3.8 倍の状況が明らかになり、いじめは喫緊の課題であるとの認識が教育長の御答弁の中で示されました。いじめ撲滅に向け、精力的に取り組まれていると認識しております。しかし、全国のいじめは減っておらず、暴力的、また陰湿なものが増え、複雑化しているとも言われ、本年7月に滋賀県大津市で、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題は大きな社会問題となりました。学校と教育委員会、そして行政と教育委員会の関係や対応が遺族や市民、そして国民の不信感を招く結果となり、教育現場に警察が立ち入る異例の展開となりました。いじめ問題は子供たちの問題、教員、学校の問題、教育行政の問題、さらには家庭の問題などさまざまな側面があり、いじめは社会生活を送る上でどこにでも起こり得るとの認識に立たなければならないことを改めて感じさせられました。今なおいじめの苦しさから抜け出そうと、みずからの命を絶つ未来ある子供が後を絶たない状況を、大人の責任で断ち切らなければなりません。そこでまず、今回の大津市の事件をどのように認識されているのか、お聞かせ願います。2点目に、このたびの大津市の事件は学校や市の関係がぎくしゃくとして、その影が事件をさらに増幅させたと考えます。学校における教職員間、そして市長部局と教育委員会の関係について、どのような認識をお持ちなのか、お聞かせ願います。大津市の事件、また、この事件に関する市長部局と教育委員会との関係については、あわせて市長にもその認識をお伺いいたします。次に、小樽市の平成 23 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について報告内容をお示しいただき、小樽市におけるいじめの実態と教育委員会のいじめ防止の取組についてお示し願います。大津市のいじめ問題がニュースになった7月4日以降、24 時間いじめ相談ダイヤルへの相談件数が急増し、各地でいじめが表面化しておりますが、平成 22 年度の調査でいじめが起きていると自覚する学校が全国で半数にも満たないことから、いじめが見逃されているとの指摘もありました。小樽市では、いじめの早期発見、早期対応の前提となる実態把握が本当にできているのかについても伺います。昨年度、小樽市では、全小・中学校のアンケート調査で認知したいじめの事例については、すべて解消したとの報告をいただきましたが、その後、再発した事例はないのかについてもお聞かせ願います。文部科学省は、いじめとは、当該児童・生徒が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものとしております。この定義に当てはまるかどうかにこだわることなく、悪口を言われた、ネット上で非難されたなど、だれよりも教員が生徒の発するSOSサインをいち早くキャッチする必要があると考えます。その一方で、問題に真っ先に対応する教員を取り巻く環境が意外に厳しいとの声が聞かれ、残業時間が増え、授業の準備時間も少ないと「文部科学白書 2010」が指摘するように、教育以外にも多くの労力が割かれている実態も看過できない状況があるようです。現場の教員が一人一人の子供と丁寧に接することができるよう、現場の教職員の負担軽減と効率化も急ぐべきと考えますが、教育長の見解をお伺いいたします。この項の最後に、小樽市からいじめで苦しむ子供たちをなくするためのお考えをお聞かせ願いたいと思います。最後に、学校給食について伺います。我が国の学校給食は明治 22 年に山形県鶴岡町、現在の鶴岡市の私立小学校で、貧困児童を対象に昼食を与えたのが始まりで、当時の給食はおにぎりと焼き魚、そして漬物だったそうです。昭和 29 年に制定された学校給食法は、時代の変遷とともに対象生徒の拡大や施設設備に対する国庫補助が整備され、平成 21 年に食育の観点や衛生管理の確保などから条文が加えられ、改正されました。この学校給食法第1条には、「学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであること」とあり、これに照らして小樽市の児童・生徒にとって、学校給食の向上と望ましいあり方について、給食費の観点から質問させていただきます。小樽市では、学校給食の食材について、財団法人北海道学校給食会と小樽市学校給食運営協議会の指名登録業者を通して購入しております。各都道府県の学校給食会は昭和 29 年から 34 年にかけて設立され、主食となる米、パンをはじめ脱脂粉乳等の調達に携わってきましたが、戦後の食糧難が背景にある当時とは異なり、現代は食べ物が豊かで食糧事情もさま変わりし、食材の物量確保から、食材の質や安全を第一にした調達へと変わってきています。また、近年は、平成 24 年度、小樽市でも給食費が値上げされたように、食材の高騰により給食費を値上げする自治体が多く、保護者の負担軽減を考慮した食材の供給や給食会の運営に工夫が必要であると指摘する声が上がってきております。そこでお伺いいたしますが、小樽市の学校給食における北海道学校給食会扱いの食材の種類とその割合についてお示しください。また、小樽市で北海道学校給食会を通さず、それらの食材を直接供給してもらうことはできないのか、理由についても伺います。栃木県足利市では、市が積極的に衛生面に取り組むことを前提として、県の学校給食会を通さず、地元のJAから直接精米を供給してもらうなど見直しを行い、昨年4月、給食費を月額 100 円値下げすることができた実例がありました。小樽市学校給食運営協議会では、今まで保護者の負担軽減に対して、どのような検討がなされてきたのか、お聞かせ願います。また、足利市の取組の認識と今後の小樽市の対応について、お考えをお聞かせ願いたいと思います。次に、学校給食費の公会計についてです。学校給食費は、学校給食法第 11 条に定められているように、小・中学校の設置者である小樽市が給食センターや各学校の給食室などの施設及び設備並びに人件費や水道光熱費などの諸経費を負担し、それ以外の学校給食に要する経費である食材費を保護者が負担することになっております。この学校給食費の問題の一つには、未納問題があり、一部の保護者の未納で生じる食材等に与える影響が心配されております。小樽市の学校給食の平成 23 年度未納状況は、現年度分未納額が 603 万 8,000 円で、過年度分は1,256 万円にも上っていますが、市教委で把握されている未納の主な原因についてお示しください。また、学校給食費の未納によって生じている影響について、具体的にお示し願います。さらに、未納に対する対応と対策についてもお示しください。現在、小樽市では、学校給食費会計を私費会計で取り扱っていると認識しており、保護者の金融機関口座からの引き落としと一部現金で徴収を行っておりますが、近年、学校給食費の契約化、公会計化に取り組む自治体が増加し、昨年度、文部科学省が行った抽出調査でも、学校給食費の取扱いを公会計としているところが約3割に上っております。これは、学校給食費は保護者が負担し、私費会計で取り扱われているとしながら、生活保護世帯には教育扶助費に含まれ支給されていることや、経済的理由から就学援助制度の適用を受け、公金から支払われている構図があり、現状の取扱いが適正なのか、また払えるのに払わない保護者の存在が社会問題化し、保護者間で不公平感があることが背景にあります。これらは小樽市においても同様と考え、課題があり、議論が必要と考えます。そこで伺いますが、他自治体の学校給食費の公会計化への動きについての御認識と今後の対応について、お考えをお示し願います。以上、再質問を留保し、私の代表質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

千葉議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政について何点かお尋ねがありました。まず、市税収入確保の取組についてでありますが、何よりも個人所得の増と企業収益の増や設備投資の拡大なくしては、市税収入全体の増加にはつながらないものと考えております。このため、地域経済の活性化や企業活動の支援の視点から、中小企業の振興や地場産業の活性化のほか、企業誘致など経済・雇用対策の推進に努めてまいります。次に、事業評価の進捗状況についてでありますが、本市におきましては、財政状況の厳しさが続く中、今後の効率的で安定した行財政運営のため、評価システムを活用しながら、事業の選択と集中を進める必要があると考えております。本年度はこれまで課題とされた作業量の軽減を図るため、評価調書の簡略化や対象事業の絞り込みを行いながら、試行としての位置づけで事業評価に着手したところであり、現在、各部において調書の作成を行っているところであります。次に、財政調整基金への積立てについてでありますが、災害などの不測の財政需要や年度間の財源の不均衡を調整するためには、一定程度の積立てが必要と考えております。また、どの程度積み立てておくべきかは、その水準についての規定などはありませんが、総務省の財政状況のヒアリング対象の基準では、標準財政規模の5パーセント未満が理由書の提出団体となっているところであります。次に、真の財政健全化に向けた計画のスキームについてでありますが、今後、策定しようとする新たな計画は、再び赤字団体に転落することのないよう中・長期的な収支を見通すものであり、毎年度の予算編成において、一般会計が他会計からの借入れに頼ることなく、一定の財政調整基金などを活用しながら、財源不足の解消を図り、収支のバランスをとれるようにしなければならないものと考えております。計画の枠組みということでありますが、これまでの行財政改革の取組についての検証も行い、歳入確保や経費の削減につながる新たな取組の検討をしてまいりたいと考えております。次に、今年度の過疎債の申請状況などについてでありますが、1次分の申請として、新市立病院をはじめ新共同調理場や新夜間急病センターの建設事業など 23 件、約 36 億 4,000 万円の申請を行ったところですが、各事業の入札による事業費の減などを考慮した所要額は約 25 億 1,000 万円となっております。そのうちロードヒーティング更新事業と下水道事業を除いた約 22 億 1,000 万円について、現在、北海道から同意予定額の通知を受けているところです。なお、保留された二つの事業につきましても、2次分で配分する方針とお聞きしております。次に、財政調整基金へ積み立てる理由についてでありますが、先ほども答弁申し上げましたが、基金への積立ては後年度以降における財政運営の円滑化を図るための財源留保であり、今年度予算編成においては、約7億 8,000 万円の収支不足が生じ、その一部を財政調整基金により財源対策を行いましたが、一部、予算を留保しなければならない状況にありました。新年度予算においても、市税などの伸びが見込まれない中、生活保護費や障害者福祉費など扶助費の増加が見込まれますので、その財源不足を解消するためには、財政調整基金による財源対策が必要となるほか、今後の新たな財政需要に対応していくための財源としても活用していくものです。次に、地方交付税が予定どおり交付されなかった場合の財政への影響などについてでありますが、交付される時期や留保される金額にもよりますが、一定程度の資金不足が生じることが予想され、その場合には、支出については繰り延べの検討や市中銀行などからの借入金による対応が必要となるものと考えます。このことから、財政への影響といたしましては、借入金による金利の負担が生じるところであります。次に、地域主権一括法について何点か御質問がありました。まず、義務づけ、枠づけの見直しと条例制定権拡大の意義や効果についてですが、これまで国が決定し、地方公共団体に義務づけてきた基準、施策等を、地方公共団体が条例の制定等により、みずから決定し、実施するように見直しするものであり、それによって地方公共団体の裁量の余地を広げ、地域の実情に合った行政サービスをみずからの判断と責任において行うことができるものと認識しております。次に、義務づけ、枠づけの見直し、権限移譲に伴う条例制定や改正などの進め方についてですが、義務づけ、枠づけの見直し等に当たっては、みずからの判断で各種基準の検討を行い、新たな基準を条例により定めることとなりますが、基準設定に当たっては、北海道や近隣自治体の状況を参考にし、直接、市民の皆様に影響があるものについては、パブリックコメント手続などにより意見を伺いながら、条例制定や改定を行っていく必要があるものと考えております。次に、市営住宅の入居に関する独自の条例制定についてでありますが、本市では今年度中に市営住宅条例の一部を改正し、これまで政令によって定められていた入居者の収入基準を独自に定める予定です。また、御要望のありました裁量世帯の範囲拡大についてでありますが、今後、住宅行政審議会からも御意見をいただくとともに、道内主要都市の状況も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。次に、移譲された事務、権限の実施に当たっての国からの支援についてですが、第2次一括法において、基礎自治体に対して多くの権限が移譲されておりますが、それに伴う所要の経費につきましては、地方交付税算定において反映されるものと聞いております。次に、地域主権一括法に関する内容や今後のスケジュールなどの市民への情報提供についてですが、今回の地域主権一括法における義務づけ、枠づけの見直し等は、市民の皆さんに直接影響するものもありますので、ホームページを通して情報を提供してまいりたいと考えております。次に、防災の取組について何点か御質問がありました。まず、本市が管理している橋長 15 メートル以上の橋梁についてでありますが、橋梁の数は 45 橋あり、そのうち建設後 50 年以上経過している橋梁は5橋、40 年以上 50 年未満は 23 橋、30 年以上 40 年未満は2橋となっております。また、修繕が必要な橋梁の数につきましては、橋梁長寿命化修繕計画を策定する前段で点検を実施した結果、21 橋ありましたが、緊急を要する危険な橋梁がなかったことから、今後、この計画に位置づけ、順次、修繕を行ってまいりたいと考えております。次に、補修・修繕の実施年度と計画期間などについてでありますが、橋梁長寿命化修繕計画は平成 24年度と 25 年度の2年間で作成するため、修繕の実施開始年度は 26 年度以降となります。また、実施期間につきましては、事業量や事業費などを勘案し、計画策定の中で判断していきたいと考えております。なお、予算総額につきましては、現段階では未定でありますが、財源といたしましては、社会資本整備総合交付金の利用を考えております。次に、観光客の防災対策のこれまでの取組と、災害時の観光関連業者等との連携についてですが、本市では、これまで自然災害について、地域防災計画では特に観光客のみを対象とした防災対策は行っておりませんが、情報伝達等については、市民の方と同様に行うこととしております。次に、観光客等を対象とした防災計画の策定についてですが、本市は多くの観光客が訪れる、特に運河周辺などは海に近く、津波が発生した場合など迅速な避難誘導が必要であると考えております。今後、観光地周辺での津波避難ビル指定や観光客の避難誘導のために、観光施設や宿泊施設などへの避難場所の周知など、他の観光都市の例も参考に検討を進め、必要に応じて地域防災計画への反映も行ってまいりたいと考えております。次に、今後の市民の避難訓練の予定ですが、今月 23 日には祝津町会、10 月7日には蘭島町会と銭函連合町会で避難訓練が行われる予定となっており、蘭島町会では図上訓練も行う予定であり、市として準備や実施については支援することとなっております。そのほか日程等は決まっておりませんが、東小樽町会でも実施に向け調整中ということで伺っております。次に、訓練での課題などについてですが、今回の高島町会の訓練では、町会の方が一次避難場所としてあらかじめ選んだ6か所の高台に、車両による広報を合図に住民の方が避難をいたしました。訓練終了後の報告会では、避難場所によっては地震で階段が損傷し、使用できないおそれや冬期間には利用できないなど、避難場所として適さないという指摘があり、また車両による広報内容がよく聞こえなかったとの課題もありました。今後、町会では避難場所の代替地の選定や広報のあり方を検討することとなっており、市としましても、いただいた御意見を他の町会の訓練に反映してまいりたいと考えています。次に、簡易水道事業について何点か御質問がありました。まず、簡易水道料金のシミュレーションの内容についてですが、検討しているパターンは議員のおっしゃった三つのパターンなどをシミュレーションしており、簡易水道の供給水量と地下水利用組合企業の使用水量が現在のまま 10 年間推移するとして、簡易水道事業の収支について試算を行っております。あくまで現時点での年間平均の収支でありますが、現行料金のままでは地下水利用組合の加盟企業が簡易水道へ切り替わった場合の収支は約 9,000 万円の黒字、切り替わらない場合の収支は約1億円の赤字が、地下水利用組合の加盟企業がすべて簡易水道へ切り替わったときに収支がほぼ均衡となる料金に設定した場合で、加盟企業が切り替わらない場合の収支は約1億 2,000 万円の赤字が、近隣他市の料金改定案とほぼ同額の料金に設定し、加盟企業がすべて簡易水道へ切り替わった場合の収支は約 1,000 万円の黒字、切り替わらない場合は約1億 2,000 万円の赤字が見込まれる試算となっております。次に、地下水利用組合の簡易水道への切替えの見解ですが、地下水利用組合からは、現行の簡易水道料金では切り替えることは難しいと聞いているところでありますが、地下水利用組合を含めた石狩湾新港地域の企業や今後の企業誘致に与える影響、また財政負担を勘案しながら、本市の簡易水道料金をどのように設定するか、検討しているところであります。次に、石狩西部広域水道企業団と協議して定めた平成 25 年度の年間基本水量は、42 万 7,050 立方メートルとなっております。また、この水量を基に、千葉議員から示された条件で、平成 25 年度の一般会計から簡易水道事業特別会計への繰入額を試算いたしますと、平成 24 年度当初予算と比べ、約 5,000 万円増の約 9,200 万円となります。次に、地下水利用組合が地下水の揚水延長や見直しを北海道へ求めていることについての北海道の対応ですが、北海道は地下水揚水計画の今後の取扱いについて、関係市や地下水利用組合などと協議の場を設けて検討を進め、できるだけ早い時期の取りまとめを目指すとしています。また、北海道に対する財政負担の要請についてですが、地下水利用組合は北海道が策定した地下水揚水計画に基づき地下水を揚水していることから、北海道に対しては、組合が本市の簡易水道へ切り替わるような方策を検討するよう引き続き申入れを行っていくとともに、簡易水道への切替えがなされない場合は、本市の料金減収分を北海道に補てんしていただけるよう申入れを行っているところです。次に、高齢者対策について何点か御質問がございました。まず、本市が行ってきた認知症高齢者対策についてでありますが、グループホームなどのハード面の整備と、認知症サポーター養成講座などのソフト面の充実を図ってきており、さらに平成 22 年4月に成年後見センターを設立し、認知症の方が住みなれた地域で暮らしていけるよう支援を進めてきております。一方、国では、医療の面で認知症高齢者の長期入院日数を短縮する方向で検討しておりますので、今後、在宅復帰するための受皿の整備が課題になるものと認識しております。次に、認知症高齢者の現状でありますが、要介護認定を受けている方のうち、認知症高齢者は約 4,200人となっております。したがって、認定を受けていない方を含めますと、潜在的には多くの認知症高齢者がいるものと思われます。次に、認知症発症の初期段階の対策を国に先行して取り組むべきとのことについてでありますが、国は看護師ら専門職で構成する認知症初期集中支援チームを随時、地域包括支援センターに設置するなどの対策を柱とした認知症施策推進5か年計画を、平成 24 年9月6日に公表したところであります。今後、財源などを含めた5か年計画の詳細を把握した上で、本市の取組について進めてまいりたいと考えております。次に、認知症の方の支援に対する認識についてでありますが、認知症の方はそれぞれの症状や生活環境がケースごとに違うことから、個々の支援や問題解決には市や地域包括支援センター、地域住民などがネットワークを組み対応しております。一方、認知症の方の困難ケースの事例では、家族が限界まで介護しているケースや、他人に知られたくない心理から相談すらしていないケースも多いものと思われます。このため、家族や地域住民が困ったときに相談できる窓口について、より一層の周知を図らなければならないと考えております。本市においては、三つの地域包括支援センターが相談窓口としての役割を担っており、平成 23 年度には社会福祉士などの専門職を増員し、総合的な相談に対応できる体制の強化を図っているところであります。次に、孤立死を防ぐ取組と個人情報保護法について何点かお尋ねがありました。まず、高齢者対策としての孤立死防止の推進についてでありますが、平成 21 年7月に高齢者見守りネットワークを立ち上げ、地域、事業者等、市の事業により見守りを行うとともに、異変に気づいた際の通報ルールの明確化を図り、さらには構成メンバーによるネットワーク会議を毎年開催し、事例発表や意見交換を行い、継続的に見守りの意識を醸成しているものであります。今後の方向性といたしましては、昨今の独居高齢者以外の孤立死等の事例を受け、見守りの対象の拡大を図ることや、平常時からの見守り体制を構築すること、また見守り活動の基本となる地域や事業者等など、それぞれ個別に協議する場を設け、ネットワークの連携を強化してまいりたいと考えております。次に、国の安心生活創造事業についてでありますが、独居高齢者等見守りが必要な方が地域で安心して暮らせる地域づくりを目的とした事業であり、見守りを必要とする人とそのニーズの把握、見守りを必要とする人が漏れなくカバーできる体制の構築、見守りを支える安定的な地域の自主財源の確保の3項目が必須要件となっております。実績といたしましては、平成 21 年度から 23 年度までの3年間が事業期間となりますが、全国 58 市町村において実施されたと承知しております。先月、この事業に関する成果報告書が厚生労働省から公表されましたが、自治体でのコーディネーター等の人材確保の必要性や安定的な財源の確保などの課題が示されておりました。市民の安心・安全を確保するため、すべての自治体で実施されるべき事業であると思いますが、安定的な自主財源の確保など、本市においては難しい課題も多いと考えております。次に、個人情報保護法の過剰反応等について、孤立死を防ぐ取組が進んでいない現状についての見解でありますが、私といたしましても、このことは課題であると認識しております。また、北海道と札幌市が電力会社などのライフライン事業者と情報共有の仕組みづくりのため、検討会議を本年2月に設置し、これまで2回開催しておりましたが、個人情報保護に係るトラブルの懸念等から、いまだ結論は出ておりませんが、10 月中には一定の方向性が示されるものと聞いております。次に、個人情報保護に係る京都市や箕面市での取組についてでありますが、まず京都市では、独居高齢者等の要援護者を全戸訪問し、その際、民生委員など地域で見守り活動に関係する機関へ個人情報の提供をしてよいかを確認し、同意を得られた方について関係機関が情報を共有し、地域における見守り体制の充実を図っているものと承知しております。また、箕面市では、制定されております災害時特別宣言条例につきましては、災害発生直後に迅速な対応をとることを目的としたものであり、その一つとして、要援護者等の名簿を地域の避難所に封印保管し、災害直後にそれを開封し、地域の方と行政が協力し、迅速に安否確認を開始するものであります。ふれあい安心名簿条例につきましては、町会等で名簿が作成されなくなり、災害など緊急時の対応に支障が出ていることから、安心して名簿を作成し、利用できる手続の基準などを条例で定めたものであります。本市におきましては、こうした取組について、全国の事例などを参考に研究してみたいと考えております。次に、市職員の一連の不祥事について何点か御質問がありましたが、これらの不祥事につきましては、日ごろの業務における責任感の欠如や上司のチェックの甘さ、さらには法令等を守る意識の希薄さなどに起因していると考えられます。これら不祥事を未然に防止するため、これまでも法令等の遵守について庁達を発し、また平成 22 年度に作成した業務事故防止の指針を全職員に配付し、各職場において周知徹底したとの報告を受けております。しかしながら、残念なことに、国庫支出金返還金に伴う延滞金の発生の事案については、業務事故防止の指針の内容が生かされずに再び誤りが発生し、市民の皆様の信頼を大きく損ねることになってしまい、まことに遺憾なことであると思っております。今後は、改めて業務事故防止の指針の内容を各職場ミーティングや職場研修の中で取り上げるなど、職員の意識改革に取り組んでまいりたいと考えております。次に、人員配置や組織機構等の見直しについてですが、このたびの国庫支出金返還に伴う延滞金発生の事案は、平成 22 年度に定めた業務事故防止の指針に沿って事務を進めることで、十分にミスの防止が可能であったと考えております。したがいまして、人員配置や組織機構の見直しの前に、業務事故防止の指針に基づいた職員の意識改革の徹底を図ってまいりたいと考えております。次に、今回の大津市の事件についてでありますが、若い命が自殺という形で失われたこと、さらにはこの事件に限らず、その後も全国各地においていじめの問題が後を絶たない状況は、私としてもまことに残念なことであると考えております。また、市長部局と教育委員会の関係に対する認識についてでありますが、教育委員会とは日ごろから情報の交換に努めているところでありますし、これまでもいじめ問題に取り組んでいることは承知しておりますが、状況によっては市との連携も必要になると認識しておりますので、適切に対応してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

千葉議員の御質問にお答えをいたします。初めに、公立小・中学校の非構造部材の点検についてでございますが、現在、調査の実施に向けて作業を進めているところでありますので、来月には調査を行い、現状を分析し、取りまとめながら、改修計画の検討を進めてまいります。次に、大津市の事件をどのように認識しているかについてでございますが、いじめにより児童・生徒がみずからの命を絶つという痛ましい事故が起こったことは極めて遺憾なことであり、事態を深刻に受け止めております。私としては、このようないじめについては、どこでも起こり得る可能性があると考えており、緊張感を持って事態の推移を見守っているところであります。学校においては、このような事態が起きないように、日ごろから子供や保護者との人間関係を大切にし、きめ細かに変化を見逃さないよう危機意識を持って取り組み、早期発見、早期対応に努めることが非常に重要であると認識しております。次に、学校における教職員の関係、市長部局と教育委員会の関係などについてでありますが、学校では日ごろから担任が子供をしっかりと掌握し、いじめが起きた場合には、同じ学年の教員や生徒指導担当者に相談するとともに、素早く管理職に状況を報告し、学校全体で迅速かつ正確に事実確認を行い、情報を共有化し、指導方針に基づき組織的に解決に向け取り組むことが大切であります。また、学校だけでは解決が難しい場合には、教育委員会に報告し、教育委員会は必要な支援や指導・助言を行い、学校と一体となって取組を進めてまいります。教育委員会とすれば、個々の事案により警察、児童相談所あるいは関係の市長部局と連携をした取組も必要であると考えております。次に、本市におけるいじめの実態とその防止の取組についてでございますが、平成 23 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」におけるいじめの認知件数は、小学校 30 件、中学校50 件となっており、昨年度と比べると大幅に減少しており、いずれも解決をしております。教育委員会では、すべての学校を対象としたいじめ防止キャンペーンを実施し、各学校では休み時間などに子供たちと触れ合う機会を多く設けることや、アンケート調査や教育相談の実施、児童会・生徒会による標語作成の取組などを通して、いじめの早期発見、早期対応が徹底されるよう指導してまいります。次に、本市におけるいじめの実態把握の状況についてでありますが、教育委員会では、各学校に道教委が実施している年2回のアンケート調査と、市教委が独自に実施している学期ごとのいじめの実態調査と指導状況調査の報告を求めており、学校ではその都度、アンケートや聞き取りなどの取組を行っております。個々の事案の状況に応じ、教育委員会と学校が相談しながら迅速に対応し、実態把握に努めているところでございます。次に、本市においていじめが再発した事例についてですが、市教委が独自で実施している学期ごとのいじめの実態と指導状況調査によると、平成 22 年度から 23 年度にかけて再発している事例はありませんが、教育委員会といたしましては、いじめが解決した事案であっても、全教職員が情報の共有化を図り、継続して見守る体制をとるよう指導をしているところでございます。次に、教職員の負担軽減と効率化の推進についてでございますが、道教委が設置した時間外勤務等縮減推進委員会において、平成 22 年1月に取りまとめられた報告では、会議や打合せが増加をしていること、校務が特定の教員に集中していること、学校を対象とする調査依頼が多いことなどが多忙化の要因として指摘をされているところであります。こうした状況を改善するため、各学校においては、効率的な会議運営とするための改善、校務分掌の見直しによる業務の平準化、コンピュータを活用した校務処理体制の整備などの取組を行っているところであります。教育委員会といたしましては、今後も各学校での取組を推進するよう指導するとともに、各教員へのコンピュータの配備を促進し、また学校への各種調査の精査を行い、校務事務の軽減と効率化を推進していくことが必要であると考えております。次に、本市からいじめで苦しむ子供たちをなくするための考え方についてですが、まずもっていじめは絶対に許されない行為であるということを子供たちに徹底的に身につけさせることが重要であると考えております。そのためには、学校は日常のあらゆる教育活動を通じて互いを思いやり、尊重し、生命や人権を大切にする指導などを行うことが必要であり、学校は保護者とともに子供のわずかな変化も見逃さず、日ごろから小まめに連絡をとり合える信頼関係を築いておくことが大切であると考えております。私といたしましては、小樽の子供たち一人一人が楽しく元気に学べる学校とするため、いじめの根絶に向け、全力で取り組んでまいります。次に、学校給食費について何点か御質問がありました。初めに、北海道学校給食会扱いの食材の種類と割合についてでございますが、北海道学校給食会からは、道産の米及びパン用小麦と道産原料を使用した無添加のみそ、しょうゆなど調味料を中心に購入をしております。その割合は、米及びパン用小麦については 100 パーセント、またみそ、しょうゆなどの調味料については 10 パーセントとなっております。次に、北海道学校給食会から購入する理由などについてでありますが、米及び小麦については、安全で良質な道産品を年間を通じて安定した価格で大量に確保できること、またみそ、しょうゆなど調味料については、道産原料を使用した無添加の製品を安価で購入できること、以上のことから北海道学校給食会から一括購入をしております。なお、肉、野菜、加工品など他の一般物資の9割については、小樽市学校給食運営協議会の指名登録業者から見積書を徴収し、それに基づき業者を決定して購入しております。次に、保護者の負担軽減策についてでありますが、これまでもドリンクヨーグルトの回数を減らしたり、価格の高い加工パンを取りやめるといった調整や、食材の見直し、献立の工夫などを行い、負担軽減を図ってまいりました。今年度は米飯 12.7 パーセント、パン2パーセントなどの大幅な値上げがあり、食材の調整や献立の工夫だけでは吸収できなくなり、給食費の値上げをせざるを得ない状況となったものでございます。また、足利市が地元JAから直接精米の供給を受け、それにより給食費の値下げが可能となったことについてでありますが、本市の場合、地元のJAからでは給食で使用する量の米を安定した価格で確保することが難しいため、足利市のような対応は難しいものと考えております。次に、給食費の未納の主な原因についてでございますが、各学校における未納者との相談状況から、経済的な事情での申出が多いと聞いております。次に、給食費未納の影響についてですが、給食費は食材費について実費徴収を原則としておりますので、未納分について、納入している保護者の給食費で補てんをしていることになります。次に、給食費の未納に対する対応などについてでありますが、本市では学校、保護者、教育委員会で構成している小樽市学校給食運営協議会を組織し、学校給食の運営を行っておりますが、未納への対応は各学校において保護者へ文書や電話などの納入催告を行い、それでも未納が続く場合には保護者と直接面談を行い、納入方法などについて相談を行っております。また、これらに加え各学期ごとに年3回、学校給食運営協議会名で催告文書を発送するなど、未納の減少に努めているところでございます。次に、他市の公会計化への動きについてでありますが、人口 10 万人以上の道内 10 市のうち、本市を含む8市が私会計での取扱いであり、そのうち公会計への移行を検討している市は現在のところございません。また、今後の対応についてでありますが、公会計では関係部局による財務事務のチェック強化も図られ、会計に対する信頼性が増すなどの利点がある一方、事務量の増大によって人件費が増えること、また私会計では収納や出納にかかわる事務などが簡素化され人件費が節約できるなどの利点がありますので、今後、道内各市の例などを参考にしながら、給食費の会計上の取扱いについて研究を行ってまいりたいと考えております。(「議長、2番」と呼ぶ者あり)

質問 2番 千葉美幸

詳しくは予算特別委員会等で質問をさせていただきたいと思います。1点だけ、学校施設の非構造部材の点検について再質問をいたします。これは新聞報道等でもありましたけれども、本年、文部科学省が発表したこの点検の実施状況について、小樽ではゼロパーセントということで出ておりました。昨年の東日本大震災後から、我が党でも質問をしておりますけれども、そのたびにチェックリストを活用してチェックする対応をしていきたいという御答弁でしたが、本当に全く行われていないのかどうかについて、いま一度御答弁をいただきたいと思います。

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

昨年第2回定例会で同じような御質問がありまして、市教委として非構造部材の調査を行うという答弁をして、その後、いったん調査に入ったわけですが、実はその調査に入って、非構造部材を実際に目視した限りで、目視ではなかなかつかめないところがある、結局、専門家の目がなければ調査できない場所がたくさん出てきたということがありまして、一時中断ということで昨年度は途中で調査を中断していたという状態でございまして、今年度、改めてその調査に着手するという状況にございますので、今年度はまずは目視で調査をして、目視でできないものについては、専門の方の目を通してということで、段階的にやろうかというふうに今進めております。

出典:小樽市議会 平成24年第3回定例会 2012年9月11日 議事録 PDF(57ページ) 間違いを知らせる