みんなの議会

小樽市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月19日

(1)財政問題について/(2)行財政改革について/(3)市民との協働について/(4)社会資本整備について/(5)防災について/(6)環境基本条例と基本計画について

2012年6月19日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「財政問題について」「行財政改革について」「市民との協働について」「社会資本整備について」「防災について」「環境基本条例と基本計画について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
秋元智憲 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 秋元智憲

平成 24 年第2回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたします。財政について伺います。初めに、平成 23 年度の決算見込みについて何点か伺います。23 年度一般会計実質収支見込みは 11 億 9,500 万円とのことでありますが、この黒字となった要因をお示しください。また、歳入において、市債が 10 億 6,400 万円、国庫支出金で5億 4,900 万円、道支出金で3億 3,700万円減額になった理由についてお示しください。また、歳出での建設事業費9億 9,700 万円、扶助費5億 7,500 万円、行政経費4億 1,500 万円について、それぞれが減少となった主な理由について伺います。また、同項目について、22 年度、23 年度と比較した結果をお示しください。昨年の第2回定例会で、決算見込額について項目ごとに伺いました。23 年度決算見込みと同様に 22年度決算見込みにおいて歳出の各項目で不用額が生じており、その要因について伺いましたが、市長は「平成 23 年度予算の編成時に通知した予算要求に当たっての基本的事項の中では、改めて近年、決算時において多額の不用額が生じていることを踏まえ、各事業の毎年度の不用額についてもよく分析した上で、予算要求額を見積もるよう求めたところであり、今後におきましても、できる限り適正な予算の計上に努めてまいりたいと考えております」と答弁されました。会計検査院が不用額の発生理由について、主な理由を3点挙げております。一つ目は「予算の経済的、効率的な執行や経費の節約によるもの」、二つ目は「予算作成後の予見しがたい事情の変更等によるもの」、三つ目は「予算上の見積りや想定が実情と合っていなかったもの」ですが、一方で「不用額が生じたこと、又はその額や歳出予算現額に占める割合が大きいことなどをもって、直ちに予算の見積りが正確でない、あるいは予算の執行が適切でないといった見方をすることは一面的であり、適当でない」とも言っております。市長は、平成 23 年度決算見込みの不用額について、どのようにとらえられているのか伺います。また、不要額が発生した原因についてどうお考えでしょうか、お答えください。24 年度予算については、中松市長がみずから初めて組んだ予算であり、24 年度決算ではこれまでのような多額の不用額が出ないことを期待したいと感じておりますが、市長の決意を伺います。次に、財政健全化計画について伺います。本市の財政健全化計画の計画期間は、平成 18 年度から 24 年度までの7年間とされておりますが、これまで 20 年3月、22 年3月と2度の見直しをしてきました。本市の財政状況を考えると、25 年度以降も財政健全化計画を策定し、さらなる財政健全化に向けて取り組まなくてはなりません。今後、この計画策定に至るまでのスケジュールをお示しください。また、次期計画を策定するに当たり考慮すべき点は何か伺います。この計画では、財政悪化の要因として歳入、市税収入の悪化が挙げられており、平成9年のピーク時と比べ、17 年度個人市民税が 38 億 500 万円で 21 億 6,100 万円の減、法人市民税が 12 億 4,000 万円で5億 4,900 万円の減、合わせて 27 億 1,000 万円の税収減となっています。そこで、計画策定時の 17 年度と 23 年度の決算見込みを比べると、個人市民税と法人市民税の状況はどういう状況か、また平成 13 年度以降低下している徴収率の状況についてもお示しください。収支試算の中で、「物件費・維持補修費・積立金」の項目では「歳入・歳出で事務事業の見直し等による収支改善が必要」とありましたが、どのような見直しを行い、その結果についてどう分析しているのか。「実質公債費比率の適正管理のための方策等」で挙げられている項目の「建設事業の厳選」「低利で長期の借入」「公営企業等への繰出金の抑制」「公債費負担の軽減」の効果と課題をお示しください。公債費負担適正化計画は、18 年度から 28 年度が計画期間であり、計画途中ではありますが、目標数値については現時点までどのように推移してきたのか伺います。これまで交付税の減少や市税収入の落ち込みなどの理由で、一般会計に繰り入れしてきた他会計や基金からの借入れの返済計画についてお示しください。次に、行財政改革について伺います。初めに、事務事業評価について質問いたします。小樽市においては、依然厳しい財政状況が続く中、全国の自治体と同様、行財政改革は継続的に取り組まなければならない課題であり、各事業のコスト削減と効率性、そして市民サービスの質の向上を進めることが求められています。我が党としても、早い段階での行政評価の実施が重要との考えで、2市を視察してきましたが、それぞれが試行錯誤し、そのまちに合った形を築き上げていることがわかりました。一つは、鎌倉市が行っている事業仕分けです。そもそもが事業の廃止ありきではなく、いかに財源を無駄なく使うかとの考えの下、行ってきたそうです。平成 22 年度から構想日本にコーディネーターと仕分け人を委託、公募で市民の仕分け人も選び、ディベート形式で 30 事業を3グループに分け、1日かけて事業仕分けを行い、課題改善点を精査し、23 年度からは構想日本へは委託をせずに直轄事業で学識者をコーディネーターとし、仕分け人、評価人を市民から公募し、ディスカッション式へと変更したとのことで、参加した市民からは「自分で行政の行っている事業の内容を勉強してみて、こういうことだとよくわかった」との感想もあったそうです。鎌倉市では、ニーズとウオンツを見極めることが重要だということでありました。もう一つは大野城市ですが、大野城市は非常に特徴的な行政評価を行っておりました。その統合型行政評価システムは、平成 13 年度、14 年度の試行期間を経て、15 年度より本格実施となり、市が継続的に実施している 500 事業に対し、決算データを基にフルコスト診断書を作成し、この診断書を市民、民間コンサルタントが診断するというもので、18 年度までに 104 事業の改善見直しが実施され、財政効果も約2億 5,000 万円にもなったそうです。このシステムはさらに進化し、民間活用のあり方診断、業務システム最適化診断、事業開始間もない事務事業について診断する初期診断がプラスされ、質の高い行政サービスの提供と効率的な行政経営を行っておりました。また、この一連の作業の中できちんとPDCAサイクルが機能していますし、特徴的な点で言えば、予算編成自体がこの市では枠配分予算方式を取り入れておりまして、ともすれば多くの自治体では予算の削減に当たり一律 10 パーセントの削減などの方針がとられがちですが、枠配分された予算は、それぞれの部、課がある意味自由に使え、努力して削減した予算の半分は翌年自由に使える予算として、その部、課に再配分されます。その予算は自分たちが力を入れたい事業に使われ、もちろんこの事業も診断されることになりますが、その効果については、満足度調査として毎年 1,500 名の市民にアンケート調査を実施し、満足度の状況について把握しておりました。本市に比べ一歩も二歩も進んだ取組だと感じております。そこで、本年第1回定例会で我が党の高橋議員の質問に答弁されておりましたが、これまで行政評価を3回行ったということで、その手法はどのようなものだったのか、また評価した事業数とその判断結果についてお示しください。毎年行う事業のPDCAサイクルについても、これまでだれがどのように行い、事業を精査し、市民ニーズを反映してきたのか、お示しください。無駄を削るには、事業の内容やプロセスを分析し、どこにどのような費用がどれだけかかっているのかを明確にすることが重要と考えますが、このような、いわゆる行政コストの「見える化」のような手法は行われているのか、今後、内部評価のみではなく、市民を入れた外部評価も実施し、市民への満足度調査もぜひ行うべきと思いますが、市長のお考えを伺います。行政評価については、いろいろな課題があるのも承知していますし、最初から完璧に行うのも困難だと思いますが、視察に行った市でも、それぞれのシステムが職員の中に浸透し、理解されるまでには時間がかかったとのことですから、まずは小樽版事務事業評価のもとになるものを策定し、試行するべきだと考えますが、市長の事務事業評価についての考えと導入時期について伺います。次に、人事評価制度について伺います。職員の能力開発や適性を把握するとともに、職員の意欲、資質の向上と、何より市民サービスの向上という意味で、適正な人事評価を行うことが重要だと考えます。この制度について、導入後 12 年が経過した広島市に視察に行ってまいりました。広島市では、平成 13 年度より、能力評価と業績評価を合わせた形で実施されており、特徴は評価結果を本人に開示し、評価の説明と人材育成的視点から助言・指導をしているとのこと。あわせて職員意向調査も実施しています。現在、本市では人材育成でどのような取組をされているのか、取組内容と効果、課題を伺います。小樽市においても独自の人事評価を実施し、職員の能力向上と適所での業務遂行という観点で導入すべきと思いますが、これまで試行してきた人事評価の課題についてお答えください。また、人事評価制度導入についての市長の見解をお示しください。次に、市民との協働について伺います。私自身、議員になり、地域の問題や課題を自分の身で感じようと、いろいろな町会にお邪魔して、町会の会議や懇談会を通して住民の話を伺ったり、清掃活動や懇親会などの地域行事の手伝いをする中で町会が抱える課題についても伺い、また実感しているところではありますが、ある町内会長からは「役員のなり手や手伝いをする人材がいないなどの理由で、長年行ってきた町会の行事を減らさざるを得ない、市も積極的に町会の現状を見てほしい」などの話も聞きます。活発に活動している町会とそうでない町会との情報量の違いに驚いたこともあります。もちろんこれまで市としても積極的な情報提供に努めてきたことは認識しておりますが、その方法についても現状に見合ったものに再考してみるときではないかと感じています。これまで町会長と市との定例連絡会議、町会活動支援員制度などを行ってきたと思いますが、この効果と課題についてお示しください。中松市長の公約の一つに「市民の意見を行政機関に反映させる仕組みづくりを進めます」とありましたが、この仕組みとはどのようなものなのか、その内容と実施状況をお示しください。これまでも議会の中で話してまいりましたが、町会活動支援員制度がもっと活用されるようなことも考えるべきだと思います。例えば、現在の町会活動支援員制度より一歩踏み込んだ小樽版地域担当員制度を導入すべきだと思います。地域担当員制度は、1968 年に地域担当制として導入した千葉県習志野市が全国的な先駆けだと言われており、近年では同制度を導入する自治体も増加しているといいますが、小樽市では、このような制度をつくり、今まで以上に多くの職員が地域の課題、ニーズを知る機会とし、ただ単に地域と行政のパイプ役ではなく、課題解決に向けて、これまでの事業の見直しや新事業の提案などの参考にしたり、自身のレベルアップという点でも非常に重要であり、何より地域が求めていることだと考えます。これまで行ってきた町会活動支援員制度についてですが、利用町会数と配置職員数の推移はどうなっているのか、お示しください。現在も制度利用の募集はされているのか、その募集方法と条件についても伺います。そして、この項の最後に、先ほど提案した小樽版地域担当員制度導入について、市長のお考えを伺います。次に、社会資本整備について伺います。公明党は現在、国会におきまして、社会資本の老朽化と経済対策の政策として「防災・減災ニューディール」を提案しております。この政策は、災害時に命を守る公共施設の整備をはじめ、防災と減災の観点から社会資本の整備に集中的に投資をしていくものですが、現在、公助の基盤である橋梁や道路、河川施設、港湾岸壁などの多くがコンクリートの耐用年数の五、六十年が経過する状況で、防災力の低下が指摘されています。第6次小樽市総合計画でもうたわれています生活基盤の維持・管理という点で、現在、市内にあるこれらの社会資本老朽化が認められ、ここ 10 年、20 年以内に整備が必要と思われますが、現在、小樽市では整備についてどのようにお考えになっているのかお示しください。また、「上下水道施設の改築更新」の項目で、上下水道施設改築更新事業として「省エネルギー化、省力化に配慮した老朽施設の改築更新と耐震化の検討により災害に強い施設づくりを推進」するとのことですが、この事業の進捗状況と事業の内容、見込まれる事業費を伺います。また、今後、見込まれる統廃合施設とその時期をお示しください。次に、防災に関連し、伺います。初めに、泊発電所の原発の運転停止に伴い北海道電力は、電力の安定供給が厳しい状況にあり、一般家庭や事業者に向け、節電を呼びかけております。期間も具体的に7月 23 日月曜日から9月7日金曜日の朝9時から夜8時までと、9月 10 日月曜日から 14 日金曜日の午後5時から夜8時までであり、7パーセント以上の節電に協力するようにとのことです。既に札幌市では、清掃工場や水道施設の排水ポンプの運転を電力消費の少ない夜間にシフトしたり、2010 年比で 9.7 パーセントの節電を打ち出しています。また、市民、企業にも節電運動を広げるとのことです。小樽市の関連施設の具体的な節電対策とそれに伴う影響、節電数値目標をお示しください。市民、企業への対策や節電の周知はどのように行うのか。また、病院や福祉施設の電源対策が問題視されていますが、市内の施設で影響が懸念される施設と対策、連携方法を伺います。次に、津波ハザードマップの更新について伺います。本年3月、地域別の津波ハザードマップが発行され、特に沿岸地域の町会などでは説明会が開かれています。しかし、そのときに使用されたデータは平成 22 年3月に作成した津波シミュレーション及び被害想定調査業務報告書を基に作成したものであり、北海道が新たに示すデータなどを活用し、新しいものにつくり替えるとのことでありましたが、その時期はいつぐらいになるのか、お示しください。また、沿岸地域でハザードマップの説明会をした際、どのような意見、要望があったのかについてもお示しください。今後、津波ハザードマップを作成するに当たり、現在、北海道大学の橋本教授がGISを用いた津波ハザードマップ作成マニュアルを本年5月 24 日に発表されており、これは国土地理院から提供されている無料データをGISと組み合わせることで安価に津波ハザードマップをつくれるもので、数値標高モデルは 10 メートルメッシュであり、避難所、警察、消防署、病院など、さまざまな情報を同時に表示することができます。また、津波浸水データは北海道が発表しているもの、しかもパソコンの基礎的な知識があれば比較的簡単に作成することができるというもので、本市でも活用できないものかと思いますが、お考えを伺います。ハザードマップでは、現在、動くハザードマップを公表している自治体が増えていますが、例えば住民説明会やホームページで公表すると、非常にわかりやすく津波シミュレーションを見ることができます。市民の防災意識の啓発に役立つものと考えますが、動くハザードマップについてお考えをお聞かせください。次に、防災教育について伺います。世界の総面積に占める日本の国土の割合は 0.25 パーセントであり、日本の世界全体に占めるマグニチュード6以上の地震回数は 20.5 パーセントと非常に高くなっております。そのため、地震や災害が起こるのは学校にいるときだけとは限らず、自宅にいる場合や外出先、登下校時など条件や場所に確定的なものがないため、ふだんからいかに、これらの災害に対応する意識啓発や訓練をするのかが重要だと思います。これまでも議会の中で、この防災教育について質問してきました。昨年の第2回定例会の答弁の中で、教育委員会は「今後、津波に関係する防災マップを策定するということになるので、策定、見直しの状況とあわせて、それぞれの学校の立地条件に合った避難経路、防災の指針計画の見直しを検討する」とのことでありましたが、本年3月に小樽市津波ハザードマップが発行され、その後、各学校の避難経路、防災の指針計画の見直しはどのような状況なのか、進捗状況についてお示しください。昨年度、各学校での避難訓練の状況はどうだったのか、また震災後、教育委員会として子供たちの命を守るという立場でどのように各学校とかかわってきたのか伺います。次に、実践的防災教育総合支援事業について伺います。東日本大震災を受け、学校や地域での防災教育の重要性が再認識され、文部科学省では平成 24 年度の新規事業として実践的防災教育総合支援事業を行い、新たな防災教育の指導方法や教育手法の開発、普及を行うとともに、緊急地震速報などの防災科学技術を活用した避難訓練などの先進的、実践的な防災教育を行う学校における取組への支援を実施するとのことです。また、事業実施を通じて、地域の防災関係機関との連携体制の構築、強化を促すため、全国の約 1,000 校のモデル校で実施されています。この事業は既に募集を締め切っておりますが、まず、この事業についての認識を伺います。本市では、厳しい財政状況が続く中で、教育委員会としても限られた予算の範囲でさまざまな事業を行ってきたと思いますが、毎年、事業の見直しや取捨選択に迫られているのも事実だと感じます。限られた予算でいかに効果的な事業を行うか、これは永遠の課題だと思いますが、昨年の東日本大震災のとき多くの子供が学校施設で亡くなったことからも、各自治体はもちろん、教育委員会のこれまでの対応や取組が浮き彫りにされ、市民、保護者からもこれまで以上に防災教育への関心、期待は高まっています。その上で、先ほど述べたような国のメニューの中から必要とされるものを活用すべきだと思いますが、見解を伺います。次に、教育施設について質問いたします。6月8日付けで、文部科学省施設助成課長から「公立学校施設の非構造部材の点検に係る財政支援について」の通知がされ、国土交通省の社会資本整備総合交付金、文部科学省の学校施設環境改善交付金が学校の非構造部材の点検、耐震化等に活用できるとのことですが、まず、この通知については把握されていますでしょうか。把握されておりましたら、それぞれの交付金の詳細をお示しください。これから各学校施設の耐震化等と合わせて非構造部材の点検、改修はどのように進められるのか、そのスケジュールについて、今後の耐震計画とあわせ、お答えください。次に、小樽市耐震改修促進計画の現状について伺います。まず、現段階での民間住宅の耐震化率と進捗状況をお示しください。これまで耐震改修についての質問を何度もしてきましたが、平成 27 年度までに耐震化率を 90 パーセントにするためにどのような努力をされているのか、耐震診断が遅々として進まない中で、どのように目標を達成するのか、お考えを伺います。市民の方とお話をすると、やはり危機感があまり感じられませんし、何より耐震改修したくてもお金がないという本音も聞かれます。そこで疑問に感じるのは、国が示している耐震化率 90 パーセントを目標とすることが現実的なのか。行政の使命である市民の命と財産を守るという原点に返れば、まず第一に考えなくてはならないのは命をどう守るのかということなのだろうと思います。であれば、現実的にお金がなくて耐震改修できない方にどういう手当をし、命を守るのか。もちろん住宅が耐震改修され、命も財産も守られることにこしたことはありませんが、実際にはそう簡単に進みません。そこで、私は、まず命だけでも守られることに重点を置き、住宅の一部屋を耐震性のある部屋に改修するというシェルター的なもののほうが安価であり、スピード感を持って進められるのではないかと思います。品川区では、独自に品川シェルターを開発し、住宅の一部屋をシェルター化し、設置費は約 50 万円ほどで、工事も二、三日、震度7にも耐えられるというものです。本市の住宅リフォーム助成制度も使えると、さらに一定の経済効果も考えられると思いますが、市長の見解を伺います。最後の項、環境問題に関連し質問します。本市においては、平成 22 年6月 22 日に小樽市環境基本条例が制定され、第1章総則で「良好な環境の保全並びに快適な環境の維持及び創造について、基本理念を定め、並びに市民、事業者及び市の責務を明らかにし、将来の市民が健康で文化的な生活を営む上で必要とする良好な環境を確保することを目的とする」と記載され、将来にわたり環境の保全に取り組むことが記されています。また、第7条では施策の基本方針が示され、さらには第8条では、環境基本計画を策定しなければならないと記されています。しかし、現在、基本計画が策定されていないことから、本年第1回定例会で環境基本計画について、平成 27 年度の計画施行、公表を目指し、所要額が計上されました。初めに伺います。22 年の条例制定以来、ちょうど2年になりますが、これまでの基本計画策定でどのような内容を何回議論されてきたのか。そして、27 年の計画施行予定ですから、今後、議論する課題や内容とそのスケジュールをお示しください。率直に言えば、かなり時間がかかっているとの感じがいたします。通常このような環境基本計画策定までには何年ぐらいかかるものなのか、お示しください。現在までの環境基本条例についての市民、事業者への周知の方法についてもお答えください。私は、一日も早くこの基本計画が策定され、市民にも条例の理念が浸透し、みずからが主体となって住みやすい環境づくりに参加することを願っておりますが、基本計画とともに具体的な市民への働きかけが必要不可欠であると思います。現在、市民と行政による協働の試みとして注目を集めているアダプトプログラム制度があります。アダプトプログラムは、1985 年、アメリカ・テキサス州の運輸局が地域住民に担当区域を割り当てて清掃協力を呼びかけたアダプト・ア・ハイウエーが始まりで、日本でも 90 年代後半から自治体での採用が始まり、全国で自治体など 200 を超える団体がこのシステムを採用しております。各地で制度の詳細は異なるようですが、街路や公園、河川、海岸など、ごみが散乱しやすい公共の場所を養子と見立て、行政側と合意書を交わし、里親となった住民や団体が一定の区間を一定期間担当する形で清掃や草花の植付けなどの美化活動を行っております。行政側は清掃活動の用具を貸し出すほか、事故などの際の保険について責任を持ち、集められたごみを収集するなどして里親を支援します。まさに市民力を活用して身近な道路などの環境整備をしようという事業で、今後このような事業も考えてみてはどうかと思いますが、市長のお考えを伺います。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題についてお尋ねがありました。まず、平成 23 年度の一般会計決算見込みについてでありますが、歳入では約 582 億 2,600 万円、歳出では約 570 億 3,100 万円となり、実質収支では約 11 億 9,500 万円の黒字と見込んでおります。黒字となる主な要因といたしましては、最終予算額との比較で申し上げますと、歳入では地方交付税が3億 6,900 万円予算額を上回る一方で、他会計からの借入金の縮減などにより、繰入金が4億 5,500万円程度予算額を下回る見込みであります。また、歳出では、職員給与費など人件費が2億 3,300 万円程度、他会計への繰出金が5億 5,800 万円程度、扶助費の生活保護費が一般財源ベースで1億 6,200 万円程度、予算額よりも減少する見込みとなったことなどによるものです。次に、歳入のうち、予算額と比べ減額となっている項目の理由についてでありますが、市債につきましては、小・中学校の耐震補強などに係る事業費や防災行政デジタル無線整備費、民間の保育所や認定こども園の整備に対する補助金などが繰越事業となり、その財源として約6億 8,300 万円が 24 年度に繰り越され減額となっているほか、入札による工事費の減や退職手当債の借入額の精査などにより、約3億 8,100 万円が減少となっているものです。また、国庫支出金では、同じく繰越事業に係る財源として約2億 6,200 万円、そのほか生活保護の扶助費の減に伴い約2億 5,500 万円、道支出金では繰越事業に係る財源として約2億 2,100 万円、それぞれ減少したことが主な要因であります。次に、歳出で減少している項目の理由についてでありますが、建設事業費では歳入と同じく小・中学校の耐震補強に係る事業費や防災行政デジタル無線整備費など、約8億 4,200 万円が 24 年度へ繰越しとなったほか、入札による工事費の減により約1億 5,500 万円、扶助費では生活保護の扶助費が約4億1,700 万円、行政経費では中小企業等への制度融資に伴う貸付金で約1億 700 万円、それぞれ減少しているものです。また、平成 22 年度と比較いたしますと、建設事業費では繰越分を除き約1億円、行政経費では約2億1,000 万円、それぞれ増加している一方、扶助費では約2億 2,000 万円の減少となっております。次に、不用額をどうとらえているかについてでありますが、今日の行政に求められるのは、事務の効率化や節約に努めた上で、市民の皆さんへのサービスの向上を目指すことであり、予算の執行方針においても最小のコストで最大の事業効果が発揮されるよう通知していることから、平成 23 年度においても、そのような取組の成果として不用額が一定程度生じたものと認識しております。また、不用額の要因につきましては、事務事業の効率化や節減によるもののほか、入札による工事費の減など、さまざまな理由があったものと推察しておりますが、今後、各部が決算分析をしていく中で改めて把握してまいりたいと考えております。次に、多額の不用額を発生させないことへの決意についてでありますが、平成 24 年度の予算編成に当たりましては、前年度の決算見込みのほか、国や道の制度などをできる限り見極め、さらには多額の不用額を生じている事業の経費を精査するなど、歳入歳出全般において、より適正な見積りに努めたところであります。しかしながら、国全体の経済動向や制度改正による影響をはじめ、さらには工事に係る入札など、執行しなければ把握の難しい経費などがあることから、一定程度の不用額が発生することはやむを得ないものと考えております。次に、財政健全化計画について何点かお尋ねがありました。まず、新たな計画の策定スケジュールなどについてでありますが、平成 25 年度の見直しに向けた使用料・手数料の改定作業や事務事業の見直しに着手し、これらの結果を反映させながら、できるだけ早期に策定していくよう努力してまいりたいと考えております。また、新たな計画の策定に当たっては、再び赤字団体に転落することのないよう今後の中・長期的な収支を見極め、毎年度の予算編成時において他会計からの借入れに頼ることなく、財源不足の解消を図り、一般会計が本来の意味での収支バランスをとることができるよう考慮する必要があると考えております。次に、個人市民税と法人市民税の計画策定時と平成 23 年度決算見込みの比較などについてでありますが、まず個人市民税については、平成 19 年度の所得税から住民税への税源移譲があった影響もあり、23年度決算では計画時より約5億 1,500 万円増の約 43 億 2,000 万円を、法人市民税については、平成 20年度の郵政民営化などに伴い、約1億円増の約 13 億 4,000 万円を見込んでいるところであります。また、市税の徴収率の状況でありますが、平成 13 年度は 89.5 パーセントでしたが、年々低下しており、23 年度決算見込みでは 75.4 パーセントとなります。次に、財政健全化計画に位置づけした事務事業の見直しの内容と効果などについてでありますが、毎年度の予算編成にあわせ、全部局に対し、すべての事務事業を対象に見直しを検討するよう指示をしているところであり、絶えず収支の改善に向けた努力を続けております。見直しの一例としては、稼働実態を勘案し、ごみ収集運搬委託料を見直したほか、本庁の電話交換業務の民間委託などを実施いたしました。こうした取組も含め、平成 22 年度決算において当初計画から2年前倒しで累積赤字の解消が図られたところであり、財政健全化に一定の効果はあったものと考えております。また、実質公債費比率の適正管理のための方策として掲げた項目の効果などについてでありますが、まず建設事業の厳選としましては、ピークであった平成5年度の約 120 億円に対し、22 年度では約 22億円と大幅に減少してまいりました。地方債の借入れにおいては、複数の金融機関から提案を受け、最も低利な借入先を決定しており、23年度の借入実績では、公的資金に比べ最大 0.6 パーセント程度、低利で資金調達を行いました。また、公営企業等への繰出金においては、21 年度及び 22 年度に病院事業会計への財政支援分の繰出しによる増加がありましたが、各会計とは常に収支改善への取組について協議を行い、基準内での繰出しを基本とし、繰出金総額の抑制を図っております。また、19 年度から 21 年度までの3か年において、利率5パーセント以上の公的資金の借換えを行い、約3億円の財政効果を生み出すことができました。今後、新市立病院の建設や学校耐震化事業などの必要な事業は実施しながら、引き続きこれまでの取組を継続し、実質公債費比率の適正管理を行っていく必要があるものと考えております。次に、公債費負担適正化計画の目標数値についてでありますが、計画の目標は平成 18 年度の計画策定時に 19.2 パーセントであった実質公債費比率を 18 パーセント以内とすることでありましたが、平成 19年度決算では 16.4 パーセントとなり、目標を前倒しで達成しております。この後におきましては、比率は減少し、平成 22 年度決算では 14.8 パーセントと改善してきております。次に、他会計や基金からの借入金の返済計画についてでありますが、それぞれの借入金につきましては、借入時に返済計画を立てており、その計画に基づいて返済することとしておりますが、完済となるのは他会計及び基金借入金のいずれも平成 38 年度を予定しております。次に、行財政改革についてお尋ねがありました。初めに、事務事業評価について何点か御質問がありましたが、まず、これまで行った3回の評価手法やその事業数と判断結果についてでありますが、それぞれ総合計画の実施計画に登載した事務事業を対象として実施いたしました。1回目の平成 12 年度は、事務事業評価として 503 事業の評価を行い、その結果は拡大が2事業、縮小が1事業、廃止が7事業などでした。2回目の平成 14 年度は、事務事業評価と施策評価として 493 事業を対象とし、その結果は拡大が3事業、縮小が 40 事業、廃止が 12 事業などでした。3回目の平成 18年度は、事務事業評価に加え施策評価、政策評価を実施し、421 事業を対象といたしましたが、試験的に実施したため評価結果は取りまとめをしておりません。次に、事業のPDCAサイクルに関して質問がありましたが、事業実施に関する一連の管理は、基本的にはそれぞれの事業を担当する部局が行っておりますが、事業の評価、改善につきましては、主に毎年度の予算編成の中で市民ニーズも踏まえながら、事業の必要性や緊急度と効果、さらには事業の妥当性などを総合的に判断して事業の見直しを行っているところであります。次に、行政コストの「見える化」や今後の外部評価と市民への満足度調査の実施についてですが、いわゆる行政コストの見える化については、決算説明書や行政コスト計算書により、全体の概略をお知らせはしているものの、その点を意識した手法は現在のところ実施しておりません。事務事業評価の導入と活用が市民への説明責任と行政運営の透明化を進めるためのツールの一つとして考えておりますが、外部評価や満足度調査につきましては、評価の取組を進める中で検討を行ってまいりたいと考えております。次に、事務事業評価についての考え方と導入時期についてですが、本市におきましては過去3回にわたり試行的に行政評価に取り組んできたところでありますが、客観的な評価指標の設定や膨大な作業量など、解決すべき課題が多く、現在のところ本格的な実施には至っておりません。私が市長に就任し1年がたちましたが、本市の財政状況が依然として厳しい中、緊急性や必要性を踏まえて事業の選択と集中を進める必要があると考えておりますので、この評価システムを効率的に安定した行財政運営を推進していくためのツールとして活用してまいりたいと考えております。導入に向けては、現在、これまでの試行を踏まえ、その内容や方法を検討しているところでありますが、本年度は評価システムの確立に向けた試行の位置づけとして実施し、その結果を今後の予算編成にも反映させていきたいと考えているところであります。また、本年度の試行を踏まえ、その問題点の洗い出しなどを行いながら、より効果的なシステムを構築できるよう引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、人事評価制度について何点かお尋ねがありました。初めに、職員の人材育成についてでありますが、これまで職員研修規程に定める基本研修をはじめ、専門性を高める特別研修や派遣研修など、各種研修の実施を基本に進めてまいりましたが、平成 19 年度以降は、小樽市人材育成基本方針において基本理念や目指すべき職員像などを定め、その実現に向けて新たな研修を取り入れるなど充実を図ってきております。その効果につきましては、職員の政策形成能力や法務能力の向上、市民サービスの担い手としての資質の向上などが図られてきたと考えております。また、社会経済情勢の変化が早く、住民ニーズが多様化する中で時代に合った適切な研修を行っていくことが今後の課題であると認識しております。次に、人事評価制度の試行における課題についてでありますが、平成 19 年度と 21 年度に管理職を対象として実施した2回の試行後のアンケート調査では、「目標設定をしないで実施したため、自己評価が難しい」「部署ごとに業務や配置人員の能力に濃淡があるため、評価に公平性が欠けている面がある」「人事評価のための仕事になるのではないかと心配する」などの意見が寄せられました。このため、これまで試行として行ってきた能力評価に加えて、面談を通じて職員が各自で業務の目標を設定することや、評価結果の開示の際、職員に指導・助言を行うなど、現在、業務評価の仕組みづくりに取り組んでおり、今後、業績評価を加えた形で管理職を対象に、さらに試行として実施してまいりたいと考えております。次に、市民との協働について何点かお尋ねがございました。初めに、町会長と市との定例連絡会議についてでありますが、地域の要望や提言等をお聞きし、意見交換を行うため、春と秋の年2回開催しております。会議では、地域のまとめ役としての町会長ならではの提言などをいただいており、市の施策の参考とさせていただいております。しかしながら、毎回出席者が町会の半数程度にとどまっておりますので、より多くの町会長に御出席いただき、要望・提言などをいただくことが課題であると認識しております。また、町会活動支援員制度についてでありますが、この制度は、平成 19 年 10 月に町会の自主性と自立性を尊重しつつ、市と市民との協働のまちづくりを推進するために設けられたものであり、支援員は町会行事や地域でのイベント等における支援、町会の課題に対する相談、助言及び関係部局との連絡調整、市に対する町会の要望等の受付などを行っております。課題といたしましては、本来は地域の実情に精通している職員を配置することが望ましいものの、職員の居住地に偏りがあるため、その地域に居住していない職員を配置せざるを得ないことが挙げられます。次に、市民の意見を行政機関に反映させる仕組みづくりについてですが、広く市民の皆さんの意見や要望を伺い、市民との協働のまちづくりを進めることは、私の市政運営の基本姿勢であります。そのため、これまでの市長への手紙やまち育てふれあいトーク、町会長と市との定例連絡会議などに加え、市長と語る会の開催方法を改め、多くの方々と懇談する機会を持つことができるようにしたところであり、昨年、小樽・朝里のまちづくりの会をはじめ、潮見台小学校、小樽商科大学、老人クラブ連合会など、6団体と意見交換を行いました。今後もさまざまな機会を通じて市民の皆さんの意見や要望を伺い、市政に反映してまいりたいと考えております。次に、町会活動支援員制度の利用町会数と配置職員数の推移ですが、制度を開始した平成 19 年度は49 町会、20 年度及び 21 年度は 46 町会、22 年度は 45 町会、23 年度は 38 町会、そして今年度は 46 町会が制度を利用しており、支援員は1町会につき1人配置しております。次に、町会活動支援員制度利用の募集と条件についてでありますが、町会長と市との定例連絡会議等で周知の上、随時募集しており、特に制限を設けずに町会からの要望がありましたら職員を配置するようにしております。次に、小樽版地域担当員制度導入についてでありますが、習志野市の地域担当制については、現在、詳細を把握しておりませんので、市民との協働によるまちづくりを推進する上で、本市としても取り入れることができるか、今後、調査研究してまいりたいと考えております。次に、社会資本の整備についてでありますが、これまで整備を進めてきました社会資本の老朽化は、本市にとっても大きな課題であると認識しているところであります。現在、小樽市では、コンクリート構造物の中でも特に重要な橋梁や港湾の岸壁について、施設の機能低下を事前に防ぐ予防保全的な維時・管理を行うため、橋梁については橋梁長寿命化修繕計画、また、港湾の岸壁については維持管理計画を策定しているところであります。今後、この計画に基づいて計画的な補修等に努め、施設の延命化を図ってまいりたいと考えております。次に、上下水道施設改築更新事業についてでありますが、まず上水道施設の改築更新事業は、主に老朽化した配水管、浄水場の機械、電気設備、配水池を更新する事業であり、耐震性の高い水道管の採用や機器の制御を自動化するなど、施設の耐震化や省力化に努めております。また、下水道施設の改築更新事業は、主に処理場やポンプ場の老朽化した機械、電気設備を更新する事業であり、最新技術の採用による低動力機器の採用など、省エネルギー化や省力化に努めるとともに、既存施設の耐震診断なども進めております。なお、第6次総合計画において、平成 21 年度から 25 年度までに見込んでいる上水道施設の事業費は41 億 2,000 万円であり、平成 24 年度までの事業費が 35 億 7,000 万円となる見込みでありますので、事業費による進捗率は約 87 パーセントとなる見込みであります。下水道施設の事業費は 69 億 4,000 万円であり、平成 24 年度までの事業費が 53 億 3,000 万円、進捗率は 77 パーセントとなる見込みであります。次に、施設の統廃合についてでありますが、経営の効率化のため老朽化している赤岩配水池と高島配水池の2か所を統廃合し、本年度から2か年をかけて新赤岩配水池を建設いたします。今後も上下水道施設改築更新事業につきましては、災害に強い施設づくりに努め、老朽施設の改築更新を進めてまいります。次に、防災に関連して何点か御質問がございました。初めに、本市での節電についてですが、本庁舎におきましては経費節減の観点から、10 年ほど前から蛍光管の間引きや昼休み時間の消灯などを行い、取組開始前後の平成 15 年度との比較では、18 年度では 12 パーセントの使用電力量の削減となっており、以後、昨年度までおおむね同程度の使用電力量で推移しているところです。今年度、北海道電力株式会社からは、さらに目標数値として平成 22 年度比7パーセントの削減を要請されておりますので、パソコン機器の小まめな電源オフや冷蔵庫等電化製品の集約、又は使用の自粛を図るほか、照度調査を行いながら、さらなる蛍光管の間引きなど節電対策を一層徹底し、その目標数値に近づけるよう既に取組を始めているところです。また、本庁舎以外の施設につきましても同様の措置を講ずるよう指示し、又は依頼したところです。なお、この節電対策は行政サービスに支障の出ない範囲で行うものでありますので、特段の影響はないものと考えております。次に、節電に関する市民周知、企業への対策についてですが、基本的には事業者である北電が行うべきものと考えておりますが、広報おたる8月号には節電に関する記事を掲載する予定でおりますし、パンフレットの配置も含め、北電の情報提供に協力してまいりたいと考えております。万が一、計画停電になった際には、病院の入院患者、福祉施設の入所者等への影響が心配されるところでありますが、北海道からは6月 14 日付けで「計画停電の実施に備えた医療機関、社会福祉施設及び在宅患者等の対応について」と題した通知が北海道医師会長、北海道老人福祉施設協議会長ほかの団体長あてに送付されましたので、市といたしましても必要な周知は行いますし、各病院や各施設においては、万が一の計画停電の際は、その通知に沿って適切な対応がなされるものと考えております。次に、津波ハザードマップに関して何点か御質問がありました。まず、津波ハザードマップの更新時期についてですが、北海道では東日本大震災を踏まえ、現時点で想定される日本海沿岸の津波浸水区域の見直しに向けた「日本海沿岸津波痕跡調査」を本年4月から奥尻島を皮切りに進めております。この調査結果に基づき北海道が作成する日本海沿岸地区の新たな津波浸水予測図については平成 24 年度以降になると聞いており、本市の津波ハザードマップは、この予測図のもととなる新たな浸水予測データを活用して更新することから、平成 25 年度以降の作成となる見込みです。次に、津波ハザードマップ説明会で出された意見、要望についてですが、その主なものといたしましては、要望では、ハード面として、防災行政無線や各戸へ情報を伝えるための機器などの整備、海岸線への標識の設置、避難所での敷物の備蓄などであり、ソフト面としては、浸水区域内の企業への説明会の開催、津波を想定した防災訓練の実施などについてであります。また、御意見としては、「緊急時における家庭からの持ち出し品リストをマップに掲載してはどうか」というものがありました。なお、これらの御要望などにつきましては、本年度から取り組んでいるものもありますが、貴重な御意見として、今後、本市の防災対策の参考とさせていただきたいと考えております。次に、GISを用いた津波ハザードマップ作成マニュアルの活用についてでありますが、このマニュアルについては、北海道からも津波ハザードマップが未作成の市町村での活用について先般通知がされたところであります。本市では、今後、北海道が行う日本海側の津波浸水予測図の見直しに合わせて津波ハザードマップの更新を行うこととしておりますので、現在のハザードマップとの比較を行うなどして、操作性や実用面でのメリットについて研究してまいりたいと考えております。次に、動くハザードマップについてですが、このマップは津波災害時の情報の伝達状況や住民の避難状況、人的被害の発生状況などをアニメーションの形で表現したもので、避難のタイミングなどを視覚的にわかりやすく把握することができ、津波から素早く避難できるよう市民の防災意識を高めることにも役立つものと聞いております。現在、本市では、地域の津波避難計画策定に向けた町会等との協議をしていくこととしており、当面は本年3月に作成した津波ハザードマップを優先的に活用してまいりたいと考えておりますので、現時点では動くハザードマップの活用の予定はありませんが、今後、他の自治体での事例などを調査してまいりたいと考えております。次に、耐震改修について何点か御質問がありました。初めに、現段階での民間住宅の耐震化の進捗状況についてでありますが、住宅・土地統計調査を基にした耐震化率は現在 66.8 パーセントとなっており、平成 21 年度の計画策定時から 2.1 パーセント上昇している状況となっております。次に、耐震化率の向上に向けた取組についてでありますが、耐震化を進めるため、木造住宅の耐震診断に係る費用の助成制度や無料耐震診断などについて、市のホームページや広報おたるを活用して周知を図っているところですが、なかなか効果が出ていないのが現状であります。このことについては、道内他都市からも本市と同様に苦慮していると聞いておりますので、今後はお互いに情報交換するとともに、先進都市の取組などを参考にしながら耐震化の向上に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、住宅の部分的な耐震改修についてでありますが、お話のありました住宅の一部を耐震性のあるシェルター的な部屋に改修するという方法は、価格や工期的な面において大変有効なものと思っております。また、このような部分的な耐震補強であっても、その工事費が 50 万円以上になる場合は現行の住宅リフォーム助成制度の対象になりますので、今後、この方法について先進都市の事例を参考にしながら、パンフレットやホームページなどで市民にも周知を図っていきたいと考えております。次に、環境基本条例と基本計画について何点か御質問がありました。初めに、これまでの環境基本計画策定に向けた議論についてでありますが、これまでは策定に向けた準備段階であるため、基本計画の内容等について本格的には議論しておりません。今後、7月に開催予定の小樽市環境審議会において課題や内容、スケジュールについて議論いたしますので、詳細が明らかになりましたら御報告をさせていただきたいと考えております。次に、環境基本計画策定にかかる期間についてでありますが、計画策定のための基礎調査や分析に時間を要するため、他都市の例を見ましても3か年程度かけて策定しております。次に、環境基本条例の周知方法についてでありますが、これまで市の広報やホームページで条例についての周知をしておりますが、今後はそれとあわせて環境基本計画を策定することにより、条例の理念をより具体的に市民に周知してまいりたいと考えております。次に、市民と行政が協働で進めるアダプトプログラムについて御提案がありました。市では、従前から「ポイ捨て防止!街をきれいにし隊」をはじめ、地域でのボランティア清掃活動や公園愛護会が行う清掃、草刈り等についての支援、快適な環境づくり運動を通じた地域の美化活動など、さまざまな形で市民と市との協働による地域の環境整備に取り組んでいるところです。市といたしましては、これらの取組をアダプトプログラムとして制度化することは考えておりませんが、引き続き市民力を活用した身近な環境整備に対して支援を行ってまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。防災教育について何点かお尋ねでありましたが、初めに津波に関連しての各学校の避難経路、防災の指針計画の見直し状況についてでございますが、津波ハザードマップに表示された標高ライン 30 メートルより低い位置にある小・中学校7校については、4校で防災計画の第2次避難場所の変更あるいは設定を行っており、そのうち3校については、今年度、津波を想定した避難訓練の実施を予定しているところであります。また、その他の3校につきましては、津波を想定した避難方法を新たに防災計画に記載した学校が1校、防災機関の職員から津波が発生した際の対処方法について講習を受けた学校が1校、津波が発生した際の対応について研修を予定している学校が1校となっております。また、その他の 33 校についても現在、調査を進めており、これらにつきましても変更状況について把握をしてまいりたいと考えております。次に、昨年度の各学校での避難訓練の状況についてでありますが、小・中学校 40 校のすべてで火災を想定した避難訓練を行っているほか、地震の発生を想定した避難訓練を小学校 25 校、中学校9校が実施しております。このうち、小学校1校、中学校2校では、あわせて津波の発生も想定した避難訓練を実施しているところであります。次に、教育委員会が防災教育において各学校とどのようにかかわってきたのかとのお尋ねでありますが、災害発生時には管理職がリーダーシップを発揮し、適切な判断と対応を持って児童・生徒の安全を守ることが必要でありますので、昨年8月に北海道大学地震科学研究観測センターから講師を招き、管理職を対象に災害発生時に学校が置かれている状況を日ごろから想定し、準備することの重要性、各教科において防災教育を取り入れる際の工夫などについて研修を行ったところであります。また、児童・生徒が災害発生時に自分の命を守り抜くための正しい知識と判断力を身につけることは大切でありますので、9月には防災教育に関連する指導内容を取りまとめ、教職員向けの資料を作成、配付し、各教科における指導の徹底を図ったところであります。次に、実践的な防災教育総合支援事業についてのお尋ねでありますが、この事業は東日本大震災の教訓を踏まえ、学校における実践的な防災教育、防災管理の充実を図るため、文部科学省が都道府県教育委員会を通じ、市町村教育委員会に委託をして行うものであります。事業の内容としては、防災に関する指導方法などの開発、普及等のための支援事業、学校防災アドバイザー活用事業及び災害ボランティア活動の推進、支援事業の三つから成っており、それぞれのモデル的な実践結果について成果報告を取りまとめ、全国にフィードバックしようとするものであります。この事業は、児童・生徒の主体的に行動する態度を育成する教育手法の開発、普及、外部の専門家を活用した児童・生徒の安全確保体制の改善、支援者として安全で安心な社会づくりへの意識の向上についての先進的、実践的な取組がなされるものであり、今日的な防災教育を推進する上で有意義な事業であると認識しております。次に、防災教育に関する国のメニューの活用についてでありますが、本市においては厳しい財政状況の中にあって、選択と集中の観点で事業の優先度を考えながら各事業に取り組んでいる状況にありますので、本市において先進的な事業を行うのではなく、他都市が行った取組の成果について情報収集を行い、今後の防災教育に役立ててまいりたいと考えております。次に、文部科学省施設助成課長通知についてのお尋ねでありますが、議員が御指摘の6月8日付け「公立学校施設の非構造部材の点検に係る財政支援について」と題する通知は、北海道教育委員会を経由し、11 日に教育委員会で受理をしております。通知の内容といたしましては、文部科学省が所管する学校施設環境改善交付金及び国土交通省が所管する社会資本整備総合交付金といった財政支援制度を活用し、学校施設の非構造部材の点検及び耐震対策を推進するよう求めるものでございます。それぞれの交付金の詳細についてでありますが、学校施設環境改善交付金は、地方公共団体が作成した施設整備計画に基づき、耐震化や老朽化対策のための学校施設を整備するに当たり、経費の一部に対し国が交付金という形で財政支援を行う制度であります。この交付金制度を活用し、本年度、花園小学校の耐震補強工事、屋内体育館の増築工事及び耐震補強工事、長橋中学校及び桜町中学校の大規模改造工事及び耐震補強工事を施工しているところであります。また、社会資本整備総合交付金は、地方公共団体が作成した社会資本総合整備計画に基づき、道路をはじめ住宅などの社会資本の整備及び関連する事業を実施するに当たり、経費の一部に対し国が交付金という形で財政支援を行うものでありますが、教育委員会においてこの交付金を活用した事例はございません。次に、非構造部材の点検、改修のスケジュールについてでありますが、これまで耐震補強及び大規模改造を実施した学校につきましては、あわせて非構造部材の改修も行ってきたところであり、今後も同様に非構造部材の改修を行ってまいりたいと考えております。それ以外の学校につきましては、昨年、文部科学省が提示した現状把握のためのチェックリストによる確認が不十分であったため、再度、教育委員会において各学校の実態調査を行いたいと考えており、状況が把握でき次第、今後の進め方について検討してまいりたいと考えております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)

質問 1番 秋元智憲

今回、事務事業評価と人事評価について伺いましたが、視察させていただいた市では、非常に市民サービスに対する意識が高くて、また事務事業評価が本格的に実施されていないという話をさせていただいたところ、非常に驚いておりました。それに加えて、どの市も先進地に職員を派遣していろいろと勉強されているというお話を伺って、これから市長が事務事業評価や人事評価の導入に向けて努力されていくというふうに受け止めておりますけれども、こういう先進的なまちに職員を派遣して勉強して、他市の状況も踏まえながら小樽市の事務事業評価を確立するという方法もぜひとっていただきたいというふうに思うのですが、この点だけ伺いたいと思います。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

秋元議員の再質問にお答えいたします。今、議員がおっしゃられたように、この事務事業の評価制度というのは、やはりしっかりとした取組をしていかなければいけないというふうに思っておりますので、今、御提言があったようなことも含めて検討してまいりたいと思いますので、御理解いただければと思います。

出典:小樽市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月19日 議事録 PDF(51ページ) 間違いを知らせる