みんなの議会

小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月5日

(1)市長の3つの基本姿勢について/(2)市長の7つの重点公約について

2011年12月5日、小樽市議会の一般質問で、濱本進議員が「市長の3つの基本姿勢について」「市長の7つの重点公約について」について質問し、市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
濱本進 議員
答弁者
市長 中松義治、病院局長 並木昭義、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 濱本進

平成 23 年第4回定例会に当たり、自由民主党を代表して市長、教育長及び関係理事者に質問いたします。質問に先立ち、一言申し上げます。今、この壇上に立って私は、第3回定例会まで後列の議員席に着席をしていた我が会派の成田晃司議員の姿が見えないことに違和感を覚えております。今定例会初日の本会議場において、全議員を代表して北野議員から逝去された成田晃司議員への丁重な追悼の辞をお聞きしたにもかかわらず、今もって現実として受け止めることができない自分が存在するのと同時に、成田晃司議員の温和な笑顔、優しいまなざし、そしてぬくもりを感じる朴訥とも言える口調を思い出し、心に一抹の寂しさを感じている自分がいます。成田晃司議員とは、4年6か月余り議員活動を御一緒させていただき、常に市民の代表者である議員としてのありよう、そして小樽の将来についてたくさんの教えをいただきました。これからも多くのことを教えていただけるものと思っていましたが、かなわぬこととなり、本当に残念でなりません。成田晃司議員においては、今後の小樽のまちづくりに対して思い残すことが数多くあったであろうことは、だれもが認めるところであります。私をはじめ我が会派は、道半ばで他界された成田晃司議員の遺志を引き継ぎ、市政発展のため、さらに研さんを深め、議員活動の充実に努力する決意を新たにしたところであります。また、同時に、遠いかの地から我がふるさと小樽をあの優しいまなざしで見守っていてくれると信じております。改めて、成田晃司議員、ありがとうございました。それでは、代表質問をいたします。中松市長は、本年5月の第1回臨時会において、「市民力を生かした『活力あるおたる』の創造」を3つの基本姿勢と7つの重点公約によって実現すると述べられ、さらに市長自身が長く民間企業に勤務し、その中での企業経営の経験を生かして、安全・安心なまちづくり、市民サービスの向上、そして民間の経営感覚による効率的な行財政運営を進める決意を表明されました。また、6月の第2回定例会においては、第1に「市民力の活用」、第2に「安全・安心なまちづくり」、第3に「魅力ある生活都市の創造」から成る3つの基本姿勢及び7つの重点公約について説明をされていました。この7つの重点公約の中で、市長は小樽観光の充実や、地域経済の活性化を掲げており、その実現に北海道新幹線の札幌までの延伸は大きく寄与すると市長が認識されていることは、みじんも疑う余地のない事実であると言えます。また、第6次総合計画には、北海道新幹線の実現、そして前期実施計画には、その建設促進事業が記載されています。さらに、小樽市議会では、平成 15 年第3回定例会において、全会派の賛成で、北海道新幹線の建設促進を求める意見書が可決し、19 年第4回定例会においても、札幌までの認可・着工、そして早期完成を求めた同様の意見書が可決されました。まさに中松市長御自身、小樽市、そして小樽市議会が、北海道新幹線の札幌延伸と早期の着工、完成を求めています。このような中、12 月1日の総務常任委員会において、北海道新幹線の札幌延伸と早期の着工、完成を実現させる要件の一つである、並行在来線の経営分離について、市長が同意の決断をし、表明されたことは至極当然とも言えますが、我が自民党は、市長の決断によって北海道新幹線の実現というゴールに向けて大きな第一歩を踏み出すことができたと確信するとともに、この中松市長の決断を重く受け止め、高く評価いたします。さて、市長就任から7か月が過ぎた現在、三つの基本姿勢及び七つの重点公約の実現を目指して取り組んでこられたと思います。その状況について伺いますので、でき得る限り具体的に平易な御答弁をお願いいたします。初めに、第1の基本姿勢、「市民力の活用」についてお聞きします。市長は、これからの都市経営と小樽の可能性を具体化するためには、多くの知識や斬新な考えを持つ市民の参画が必要であると認識されています。また、価値観の多様化や高齢化が進展する現状において、地域のさまざまな課題解決には地域と行政の協力関係を築き、さらに近年、担い手不足にある町内会などの地域自治組織の活性化に向けた検討をするとともに、自主的、自発的な活動への支援が必要であると認識されています。市長は、市民の参画、市民と行政の協力、そして地域自治組織の活性化及び支援について、どのような取組を行っているのか、お聞かせください。関連して、市民の参画、市民と行政の協力など、市民力を活用する前提であるとも言える自治基本条例についてお聞きします。山田前市長の公約であり、第6次総合計画にもうたわれている自治基本条例の制定について、市長も策定の推進を掲げています。平成 21 年1月、庁内研究会が発足し、22 年8月には策定委員会が設置され、現在に至っています。この間、今日までの主な経過についてお聞かせください。また、あわせて、今後の取組、見通しについてお示しください。自治基本条例は、全国で 180 を超える地方自治体が制定していますが、まだまだ成熟した条例とは言えず、二元代表制との整合性や日本における法体系上の位置づけなど、制定に当たって留意すべき課題があると認識しています。市長はどのようにお考えでしょうか、御見解をお聞かせください。次に、第2の基本姿勢、「安全・安心なまちづくり」についてお尋ねします。安全・安心なまちの重要な要素の一つは、充実した医療体制の実現であります。今定例会において市立病院の統合新築に関する予算及び夜間急病センターの移転新築に関する予算が提案されました。この予算が可決、執行されることは、間違いなく市民に安全・安心を担保する大きな第一歩であると確信しています。とりわけ市立病院の統合新築は、今をさかのぼること 12 年前の平成 11 年5月に市議会において市立病院調査特別委員会が設置されて以来、今日まで新市立病院の規模・機能、建設予定地、建設費、起債許可など、さまざまな議論、質疑が行われてきました。私自身は、19 年5月から4年半、市立病院調査特別委員会の質疑を、統合新築を主張する会派の議員として、つぶさに見聞きしてきました。あるときは、新築によって財政が破綻するのではないか、規模が大きすぎないか、建設費が高すぎないか、また、あるときは、起債は許可されないのではないかなど多くの質問がありました。私自身も、議員になる以前は統合新築の実現が本当に可能なのか心配をしていましたが、議員になってから、それらの質問に当時の山田市長、そして 21 年4月に就任された並木病院局長をはじめ、関係する理事者の皆さんの統合新築に対する情熱を持った真摯な答弁を聞いて、私の心配は払拭され、絶対に実現すると確信をいたしました。同時に、実現に向けた議論の必要性も痛感しました。中松市長は、平成 11 年6月に収入役に就任して以来、約7年間にわたり市立病院の統合新築を推進する立場として、議会における質疑を見続けてきたと思います。今、市立病院の統合新築に関する予算を提案するに当たって、収入役の経験もある市長はどのような所感をお持ちですか、お聞かせください。市立病院の統合新築は、2年半前の並木病院局長の就任によって、大きく前進したと理解しております。言いかえるならば、並木病院局長の存在、情熱、リーダーシップなくして、この大きな前進を得ることが不可能だったということは、だれもが認めるところです。並木病院局長御自身は、就任以来のこの2年半について、どのような所感をお持ちでしょうか、お聞かせください。あわせて、病院改革プラン、平成 22 年度評価報告書の指摘をはじめ、26 年夏の開院に向けて、医師の確保や経営改善など、さまざまな解決すべき課題が存在していると認識していますが、並木病院局長は課題解決に対して、どのような決意をお持ちですか、お聞かせください。次に、安全・安心を担保する防災についてお伺いします。本年3月 11 日に発生した地震、津波による福島第一原発事故をはじめ、東日本大震災の影響から、防災に対する市民の意識はより高まっていると言えます。市長は、東日本大震災を踏まえ、現行の地域防災計画の点検、検証、そして必要な見直しを行うとともに、津波を想定したハザードマップを策定すると述べていました。これらの取組は、現在、どの程度進捗しているのでしょうか。また、これらの完了はいつごろになるのか、お知らせください。福島第一原発事故により、原子力防災対策の見直しが進んでいます。市長は、国や北海道の動向に対して、どのような見解をお持ちですか、お聞かせください。あわせて、小樽市は、北海道電力泊原子力発電所から約 40 キロメートルに位置していますが、福島第一原発事故を踏まえて、また原子力防災対策上の観点から、この距離について市長はどのように認識していますか。また、小樽市における原子力防災対策について、今後どのような取組をされるのか、お聞かせください。この項の最後に、高齢者の安全・安心に関してお伺いします。平成 23 年 10 月 26 日に総務省が公表した平成 22 年国勢調査の結果では、市内の人口 13 万 1,928 人に対して、65 歳以上の人口は 31.5 パーセントの4万 1,607 人、世帯数5万 7,711 世帯に対して、高齢者単身世帯は 15.9 パーセントの 9,174 世帯、高齢者夫婦世帯は 14.7 パーセントの 8,457 世帯であり、高齢者単身・夫婦世帯を合計すると1万 7,631 世帯、30.6 パーセントになります。つまり3人に1人が 65歳以上、そして約3軒に1軒は 65 歳以上の世帯であり、今後も 65 歳以上の人口、世帯数とも増加すると考えられます。このような状況を踏まえると、高齢者の皆さんが安全・安心を実感するまちづくりへの取組は、今まで以上に必要性が高まると認識しています。しかしながら、行政としての直接的な取組には、おのずから限界があり、市長が認める地域の市民力を活用してこそ、初めて安全・安心なまちづくりが実現できると考えています。現在、実施している地域の市民力を活用した高齢者及び高齢者世帯に対する施策について、お知らせください。また、今後どのような取組をお考えなのか、お聞かせください。次に、第3の基本姿勢、「魅力ある生活都市の創造」について伺います。市長は、魅力ある生活都市の一つの側面として、国際観光都市としての躍進が必要との認識を示しています。本年6月3日、国土交通省港湾局が国際競争力の強化を目指す日本海側拠点港の募集を行い、昨年8月、残念ながら重点港湾の選定に漏れた小樽港は、伏木富山港及び京都舞鶴港と共同で背後観光地クルーズ拠点港として応募し、8月に実施されたプレゼンテーションにおいて、5件の計画の中で 765 点の最高得点を獲得して、11 月 11 日に選定の公表がありました。市長をはじめ担当された理事者、職員の皆さんの御努力を多くの市民はじめ議会としても高く評価していることは、紛れもない事実であると認識しています。そして、この選定によって、市長の目指す国際観光都市としての躍進が実現する一助になると考えますが、市長の御見解はいかがですか、お示しください。拠点港の選定公表以前の 10 月 31 日、11 月1日に、経済常任委員会が伏木富山港、京都舞鶴港を行政視察した際、小樽港を含め三つの港がそれぞれに計画実現のために港湾整備を計画していることをお聞きしました。三つの港の港湾管理者は小樽市、富山県、京都府であり、平成 22 年度一般会計決算においては、歳入ベースで富山県が約 5,893 億円、京都府は約 9,178 億円であり、これに対して小樽市は約 579億円と、財政規模に大きな格差が存在しています。それぞれの財政規模を考えると、小樽港だけが財源確保が困難で、港湾整備で遅れをとらないかと、私は委員の一人として若干の危惧を感じました。私の危惧は杞憂でしょうか、市長の御見解をお示しください。また、国土交通省は、選定結果の公表の際に、今後、年に1回程度、今回の選定を行った検討委員会を開催して、フォローアップを行うとありましたが、このフォローアップとは具体的にどのような内容なのか、お知らせください。次に、市長が収入役在職中の平成 18 年2月に決定された小樽市観光基本計画についてお伺いします。この計画の期間は、18 年度から 27 年度までの 10 年間となっており、本年、23 年度は6年目、つまり後期の1年目であります。策定時点から考えると、前期5年間に国内外の社会情勢、経済情勢が大きく変化したと同時に現在も進行中と言えます。初めに前期5年間の取組について、どのような総括をされていますか、その成果を含め、お聞かせください。次に、平成 19 年 11 月に策定された小樽港将来ビジョン、21 年9月に策定された第6次総合計画及び前期実施計画、そして本年3月の天狗山観光推進に向けた提言や、今回の日本海側拠点港の選定など、計画策定時と比べて環境が著しく変化していますが、これらを踏まえて、計画後期の5年間について、どのようにお考えなのか、また、どのように取り組まれるのかお示しください。小樽には海、山、運河、ガラス、歴史的建造物など、多様な観光資源が存在していますが、その一つに大正 15 年に竣工し、その後、小樽市に寄贈され、昭和 36 年に移築された道内唯一の本格的能舞台である小樽能楽堂があります。近年、民間団体の協力もあり、利用も高まっていますが、使用頻度が高まることによる劣化が懸念されています。利活用に重点を置くのか、それとも保存に重点を置くのか、歴史的建造物の宿命とはいえ、判断に迷うところです。小樽能楽堂のあり方も含め、市長はこのような歴史的建造物の保存、維持、利活用に対して、どのような御見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。市長は、魅力ある生活都市の一つの側面として、小樽の歴史的背景に着目して、水産都市について言及しています。水産都市を実現する第一歩は、1次産業である漁業を元気にすることであり、その元気の源はニシン、ウニ、シャコなど水産物の漁獲量が安定かつ増加することと同時に、漁業を取り巻く環境が整備されることです。第6次総合計画及び前期実施計画において、浅海漁業資源の維持、増大を目的に幾つかの事業を行っていますが、これらの事業効果についてどのようにお考えなのか、お聞かせください。また、水産都市を実現するためには、一方で漁業基盤整備が必要と考えますが、今後どのように取り組むおつもりか、お聞かせください。次に、市長は、漁業と水産加工業の融合を図り、産業振興や雇用の拡大を目指すと述べています。小樽の水産資源を有効に活用した新商品開発には、既存の水産加工業者はもとより、中規模や小規模であっても新規の食品製造加工業者の誘致も必要と考えます。そして、中小事業者が求める職住一体、若しくは職住近接や労働力の確保などを考慮すると、まちなか立地が望ましいと考えます。市長は、漁業と水産加工業の融合を実現するための企業誘致及びまちなか立地の実現について、どのようにお考えですか。現状の課題を含め、お聞かせください。この項に付随して、研修に関してお尋ねいたします。私は、今回の視察を含め3回、常任委員会視察を経験し、その都度、議員としての見聞を広め、勉強をさせていただき、視察の意義や価値、そして必要性を感じてきました。また、その成果を議会の場で市政に反映し、間接的ではありますが、市民に選ばれた議員の責任の一つを果たしてきたと考えています。まさに視察は、議員にとっての大事な研修とも言えます。ただ、残念に思うことは、3回とも常任委員会視察のテーマに関係する市職員の同行がなかったことです。市職員が常任委員会視察に同行して見聞を広め、勉強をすることは、人材育成を目的とする研修の一手法であると考えます。市職員の人材育成は、魅力ある生活都市を創造する推進力の一つを強化することであり、また人材の育成なくして組織の充実、市政の発展はあり得ません。民間でさまざまな経験をしてきた市長においては、人材育成のためには多種多様な研修の必要性を認識されていると信じていますが、今後、職員研修の一つのメニューとして、財源など解決する課題はありますが、常任委員会視察に担当職員の同行を実施するお考えはありませんか、お聞かせください。あわせて、今年度は庁内、庁外において、どのような研修が実施、予定されているのかお示しください。また、新年度の研修について、どのようにお考えなのかお示しください。次に、7つの重点公約に関連した取組状況についてお尋ねします。初めに、財政に関してお伺いします。広報おたる 11 月号に、平成 23 年度上半期の予算執行状況が記載されています。一般会計で 21 年度、22 年度と比較すると、23 年度予算額約 588 億 4,000 万円は対前年度比 1.5 パーセント増、対前々年度比1.1 パーセント増で大きな差はありませんが、支出額は 23 年度約 256 億 4,000 万円、22 年度は約 260 億7,000 万円、21 年度は約 283 億 7,000 万円、つまり支出に関しては対前年度比4億 3,000 万円、1.7 パーセントの減、対前々年度比 27 億 3,000 万円、9.6 パーセントの大幅減となっています。つまり予算は微増にもかかわらず、支出は減少しています。この要因を含め、上半期の予算執行状況についての御見解をお示しください。あわせて、11 月 21 日に成立した国の第3次補正予算などを踏まえた下半期の見通し、執行について御見解をお聞かせください。また、今後は上半期の予算執行状況について、広報おたるに記載する以前に、議会に対して説明があってもよいかと考えますが、市長の御認識をお聞かせください。次に、新年度予算編成についてお尋ねします。市長は、他会計や基金からの借入れを行っている現在の財政状況について、さらなる改革によって真の財政健全化を実現すると重点公約で述べておりますが、市長はどのような方針で新年度予算編成をされるのか、国の動向などを踏まえ、御見解をお聞かせください。また、第3回定例会において、平成 22 年度一般会計の決算剰余金である繰越金の一部を地方財政法に基づき、財政調整基金に積み立てましたが、新年度予算編成ではどうされるおつもりなのか、お聞かせください。この項の最後にお聞きします。人口約 15 万人の鳥取県米子市、人口約5万人の香川県さぬき市、人口約 20 万人の新潟県上越市などでは、9月の下旬から 11 月初旬にかけて、市のホームページに新年度予算編成方針を公表しております。一部には庁内、議会を含めたスケジュールも公表されています。今後、小樽市においても取り組むべき課題と考えますが、市長の御見解をお示しください。次に、地域経済の活性化に関してお伺いします。初めに、本年第3回定例会において、環境負荷の低減、省エネルギー化の推進、市内産業の活性化などを目的として小樽市住宅リフォーム助成条例が制定されました。この条例の成立に積極的に取り組まれた高橋委員長をはじめとする建設常任委員会の皆さんの御努力に敬意を表すると同時に、実施によって条例の目的が予想以上に達成されると信じています。現在、平成 24 年度実施に向けて予算規模を含め、細部の検討がされていることと思います。我が会派にも、市民の皆さんや市内事業者の皆さんから具体的な内容について問い合わせがありますが、残念ながら回答ができない状態です。現在の進捗状況について、概略でも構いませんので、お知らせください。小樽市住宅リフォーム助成条例に関連してお尋ねします。リフォーム条例の進化した姿は、新築住宅に対する補助金や税の減免などの支援策であると考えます。例えば山形県西川町では、23 年度からの3年間ではありますが、住宅建築支援事業補助金交付規程を設け、住宅建築の促進による住環境の整備、関連業界の振興、定住促進などを目的に最高 80 万円の補助金を交付しています。また、静岡県御殿場市では、22 年4月から3年間の予定で、市内産業の中で最も幅広いすそ野を持った建設業を中心とする多くの産業の振興と経済の活性化及び安全な住環境の整備などを目的に、新築、リフォームを対象とした緊急経済対策住宅建設等助成事業を行い、最高 100 万円の補助金を支給しています。22 年度から1年半で申請時の請負工事契約金額で約 41 億円に対して、市内で使用可能な商品券と現金を合わせて2億円を支給しています。言いかえるならば、2億円の初期投資によって、41 億円の経済効果を生んだと言えます。小樽市においては、新年度から3年間、補助金の支給が行われますが、この補助金の効果を検証した上で、新築住宅への補助金などを検討されてはいかがでしょうか。市長の御見解をお示しください。あわせて、22 年度の建替えを含む住宅建設件数及び市内事業者が建設した件数についてもお知らせください。次に、新市立病院建設による経済効果についてお尋ねします。我が党は一貫して、新市立病院建設が市内経済に貢献する可能性を最大限担保すべきであると主張してきました。去る 11 月 29 日に開催された市立病院調査特別委員会において、新市立病院建設に関する報告を受けましたが、地元事業者の参加可能な共同企業体の構成員の条件のほか、地域貢献度を評価項目に含めた総合評価落札方式による落札者の選定など、その内容は我が党の主張に合致しており、これを高く評価しています。市長は、新市立病院建設が市内経済にどのようなプラスの影響を与え、活性化につながるとお考えですか、お聞かせください。次に、関連して、中心市街地の活性化についてお尋ねします。平成 17 年 10 月に旧丸井今井小樽店が閉店し、21 年2月に小樽グランドホテルが閉鎖となり、中心市街地に活気が失われています。施設の任意売却や競売が進展しない現在ではあっても、かつてのにぎわいの復活をだれもが願っています。市長は、経済団体との相互連携によって、中心市街地の活性化を図ると言及しています。活性化の実現にはにぎわいづくりが必要であり、その手法として軽トラック市が地域活性化のイベントとして各地で実施されています。日本三大軽トラ市の一つである人口約5万 7,000 人の愛知県新城市のしんしろ軽トラ市は、新城市商工会が中心となって実行委員会を組織して、市内外から約 60 台の軽トラックが商店街に集まり、地場産の野菜、果物、海産物、花、衣類、雑貨などを運んできたまま対面販売をして、ふだんは静かな商店街ににぎわいを創出しています。小樽において軽トラ市は実現可能か、経済団体を交えて検討してみてはいかがでしょうか。例えばアーケードがあり、道路幅も十分あるサンモール一番街は適地の一つだと考えますが、市長の御見解をお聞かせください。また、今後、中心市街地のにぎわいづくりに、どのような具体的取組をお考えでしょうか、お示しください。次に、教育環境の整備についてお伺いします。市長は、小・中学校の校舎改築や耐震化、給食環境の整備の促進を重点公約に掲げています。これらが確かに優先度の高いことに異論を唱えるものではありません。小樽の教育環境の要素として、学校教育施設は当然ですが、忘れてはならない要素は道内他都市と比較しても遜色のない博物館、美術館をはじめとする社会教育機関であり、施設であります。生涯学習社会と言われている現在、社会教育機関、施設の存在意義は年を追うごとに高まっていると認識しています。博物館、文学館、美術館については、一定の整備は終わっていますが、大正5年に創立され、昭和 57 年に新築された市立図書館は、建物としてはまだ寿命があると認識しています。しかし、図書館の心臓とも言える書庫の余裕が 10 パーセントを切っている状況は、人間に例えるならば、決して好ましい健康状態ではありません。かつて市長が在職していた北海道拓殖銀行が破綻した後、所蔵していた書籍を道立図書館に寄贈しました。その際、収蔵スペースが足りず、道立図書館は相当苦労されたと聞いています。第6次総合計画や前期実施計画においても、図書館については利活用を進めるとの記載しかありませんが、市長在職中に行われる後期実施計画策定の折には、図書館の整備についての検討が必要ではないでしょうか、見解をお聞かせください。関連して、平成 26 年度からスタートする第6次総合計画後期実施計画の策定スケジュールについても、お知らせください。次に、教育環境の大事な要素である学校教育について伺います。市長は、教育環境の充実の中で、未来ある子供たちのために教育力と学力の向上を目指すと述べています。そして、本年の第2回定例会で、上林教育長は、教育行政執行方針の重点目標として、授業改善や学習習慣の確立による「確かな学力の育成」と教員の指導力の向上や教育公務員としての法令遵守、服務規律の徹底による「信頼に応える学校づくり」などを掲げています。初めに、「確かな学力の育成」について伺います。北海道教育委員会の平成 23 年度教育行政執行方針では、本道の子供たちの学力が極めて深刻な状況にあるとして、23 年度を「本道教育の新たなスタートの年」と位置づけ、26 年度の全国学力・学習状況調査までに北海道の学力を全国平均以上にすることを基本姿勢としています。昨年度の小樽市の結果は、以前の結果と同様に、全国的には北海道と同じく下位に低迷しています。このような現状において、教育長は「確かな学力の育成」について、現在までどのような取組を行ってきたのか具体的にお示しください。また、今後の取組についてもお聞かせください。あわせて、北海道教育委員会の基本姿勢について、どのように御認識されているのかお示しください。次に、北海道教育委員会は、教育行政執行方針で信頼される学校づくりの推進を重点政策の一つとしています。その前提は、昨年度実施した服務規律に関する実態調査で、禁止された政治的行為や勤務時間中の職員団体活動などが明らかになったことと、学力調査の結果から教員の資質、能力の向上が必要との認識からと理解しています。上林教育長も同様の趣旨で、「信頼に応える学校づくり」を重点目標の一つに掲げています。教育長はこの重点目標の達成に向けて、今日までどのように取り組んできたのでしょうか、お示しください。あわせて、これからの取組についてもお聞かせください。次に、教育予算についてお伺いします。本年6月に就任された上林教育長は、平成 23 年度の教育関連予算の編成には直接関与されていませんのでお聞きをします。教育長は、本年6月に議会で表明した教育行政執行方針を実行する上で、また道内他都市と比較して、小樽市の本年度教育関連予算についてどのような御認識をお持ちですか、お示しください。この項、最後にお尋ねします。教育予算は人材育成の予算であり、未来の小樽への投資であるとも言えます。地方自治法第 180 条の6、そして地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 29 条によって、教育に関する予算編成権は地方公共団体の長にあるが、教育委員会の意見を聞かなければならないとあります。教育環境の充実と子供たちのために教育力と学力の向上を目指す市長が編成する予算は、当然教育長、教育委員会の意向に沿ったものであると信じていますが、教育長は新年度、教育予算についてどのような意向をお持ちでしょうか、お聞かせください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

濱本議員の御質問にお答えいたします。初めに、三つの基本姿勢について何点か御質問がございました。まず、「市民力の活用」についての御質問ですが、市民力を生かしたまちづくりを進めるため、ホームページの充実や記者会見の定例化による情報発信の強化に努めるとともに、私と直接懇談する「市長と語る会」を積極的に開催することで、市民の皆さんの声を市政に反映させた、市民参加と協働のまちづくりの推進を図っているところであります。また、地域自治組織の活性化及び支援につきましては、魅力ある地域づくりを進める上で、町会や地域のまちづくり団体の活性化は必要不可欠なものと考えております。そのため、町会活動に対する補助及び町会支援員制度による地域の課題解消に取り組むとともに、地域のまちづくり団体の活動に対し、小樽市ふるさとまちづくり協働事業による支援も行っているところであります。次に、自治基本条例についての御質問ですが、まず、策定委員会の取組経過ですが、策定委員会はこれまで計 19 回会議を開催し、情報の共有や市民参加・協働、市民や市長、職員の責務など条例の内容について議論を重ねるとともに、市民の皆さんへの条例に対する理解を深めるために、本年2月と3月にワークショップを、10 月にフォーラムを開催したところであります。また、今後の取組と見通しにつきましては、策定委員会から提言をいただいた後、庁内会議や議会への素案の報告、さらにはパブリックコメントの実施を経て、平成 25 年第2回定例会での条例案の提案に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、制定時の留意すべき課題についてですが、既に制定されている他都市の条例において、条例の基本理念や位置づけ、条文の文言などについて議論があることは承知しております。私としては、情報の共有、市民参加・協働などを規定した条例の制定は必要と考えており、市民が主体のまちづくりを進めていくためにも、議会や多くの市民の御意見に耳を傾けながら、条例制定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。次に、安全・安心なまちづくりについて御質問がありました。まず、市立病院についてお尋ねがありましたが、私が答弁した以外については、病院局長からお答えをさせていただきたいと思います。新築予算を提案するに当たっての所感についてですが、本年4月に小樽市政の運営について市民の負託を受け、市長という立場でこの事業を進めることとなったところですが、市民の命と健康を守るためにも新市立病院の統合新築が必要であるという思いは収入役当時から持っており、私の公約の中でも重点項目としておりました。就任後は基本設計で示された内容を基に実施設計業務を着実に進めており、本年 10 月 11 日には北海道から実施設計に係る起債許可の通知がなされ、このたび建設工事費の積算業務がまとまりましたので、本定例会に建設工事費などの関連予算案を提案したところであります。私といたしましては、安全に安心して暮らせる小樽のまちづくりのために、1日も早い新市立病院の開院を目指して着実に事業を進めてまいりたいと考えております。次に、防災についての質問がありました。初めに、地域防災計画の見直しとハザードマップ策定の進捗状況についてですが、まず地域防災計画の見直しについては、甚大な津波被害をもたらした東日本大震災を踏まえ、防災計画に新たに津波避難計画を盛り込むなどの見直しを進めているところです。現在は、北海道が毎月開催している津波避難計画策定に係る研修会に職員を派遣し、北海道が示した津波避難計画策定指針(案)を基に、本市の状況に対応した津波避難計画の策定に向け準備を進めているところです。また、津波ハザードマップの策定についてですが、現在はハザードマップの策定に必要な沿岸部を中心とした標高、避難場所、避難経路などの現地調査や避難対象となる町会長などからの聞き取り調査を終了し、今後は調査したデータを整理し、必要な情報を地図上に表示する作業を進めていく予定です。次に、これらの完了の時期についてですが、地域防災計画については北海道との事前協議を経て、平成 24 年8月に開催する小樽市防災会議に諮った後、北海道に報告し、見直しの手続は終了となります。また、津波ハザードマップについては来年2月末をめどに策定する予定であります。策定したハザードマップは年度内にホームページに公開するほか、海岸付近の町会に説明し、町会を通じて対象世帯に配布してまいりたいと考えております。なお、北海道が今年度末を目途に策定することとしていた新たな津波浸水予測図に基づき、新年度に新たなマップを作成する予定でしたが、日本海沿岸地区については、津波浸水予想図の作成が 24 年度以降になると北海道から説明があったことから、新たな浸水予測を反映したハザードマップについては 25年度以降になる見込みです。次に、原子力防災対策の見直しに関する国や北海道の動向に対しての見解ですが、今回の福島第一原発事故を踏まえ、これまでのいわゆるEPZにかえて、新たに 30 キロメートル圏を目安とする緊急防護措置区域、UPZが示されました。これまでも北海道市長会を通じて、原子力施設の安全対策などについて提案してきた経緯から、区域の拡大などが国や北海道で進められていることは評価しております。しかしながら、原発ごとに気象条件や地形などが異なることから、UPZの設定は同心円上ではなく、原発ごとに検討されるべきものであり、さらには科学的根拠を示すべきであると考えております。次に、本市と泊原子力発電所の距離についてですが、今回の福島第一原発事故では、原発から 40 キロメートル前後に位置する自治体でも高い放射線量が検出され、一部自治体には避難指示が出されました。このような事実を考えますと、UPZの 30 キロメートル圏内は必ずしも十分ではない、このように認識しております。次に、本市における原子力防災対策の今後の取組についてですが、現行制度の下ではUPZが拡大され、本市が北海道の防災計画に関係市町村として位置づけられなければ、原発関連情報の提供や防災資機材の整備を図ることは難しいものと考えております。私としては、市民の安全を守るためにも、今後、後志町村会などと連携を図りながら、北海道や国に対してUPZの拡大などを求めてまいりたいと考えております。次に、高齢者の安全・安心について、現在、実施している地域の市民力を活用した高齢者及び高齢者世帯に対する施策についてでありますが、主なものを申し上げますと、地域社会の活性化を図るためのコミュニティ活動への支援として、杜のつどいなどへの協力の実施や独居高齢者等の見守り施策として、平成 21 年7月に高齢者見守りネットワーク会議を立ち上げました。また、22 年4月には、成年後見制度利用支援事業により、ボランティアであります市民後見人の育成を行うなどしております。今後の取組につきましては、団塊の世代の方々が数年後に 65 歳以上になることにかんがみ、高齢者の活力や能力を生かせる仕組みづくりや場の創出を図ることなどにより、社会参加をこれまで以上に促進する必要があると考えております。次に、「魅力ある生活都市の創造」について何点か御質問がありました。まず、日本海側拠点港の選定による国際観光都市としての躍進についてでありますが、経済成長が続く東アジアをターゲットとした外国人観光客の誘致は、小樽観光の充実による地域経済の活性化に大きく貢献するものと考えております。このたび、これら地域からのクルーズ客船の寄港増を目指して応募した計画が高い評価を受け、背後観光地のクルーズ拠点として日本海側拠点港に選定されたことは、小樽港を生かした国際観光の推進に勢いがつくものと大変うれしく思っております。次に、計画実現に向けた港湾整備についてでありますが、連名で応募した京都舞鶴港、伏木富山港はそれぞれ府と県が管理する港湾であり、小樽港とは財政規模に違いがありますが、このたびの計画は3港とも既存施設を最大限活用しながら、できるだけ少ない投資で大型クルーズ客船に対応可能な施設整備を行おうとするものであり、小樽港としても対応に遅れが生じないよう鋭意取り組んでまいりたいと考えております。次に、国の検討委員会によるフォローアップについてでありますが、国から具体的な内容は示されておりませんが、選定結果の発表の際に、国の支援については、当面、年1回程度のフォローアップを行い、計画の進捗状況と支援内容の実現可能性を精査しつつ、真に必要とされるものについて適時適切に講じていくとされておりますので、そうした観点に立った追跡調査が行われるものと思われます。次に、小樽市観光基本計画について御質問がありました。まず、前期5年間の総括についてですが、観光基本計画では、観光振興の推進のために四つの基本方針を定め、中でも時間消費型観光のまちづくりを最重要課題ととらえ取り組んできたところです。本計画は前期、後期に分けてはおりませんが、これまで5年間の成果といたしましては、平成 20 年 10 月に観光都市宣言を行い、市民の意識の醸成を図ったほか、市内の回遊性を高めるための新しい観光コースの作成やにしん祭り、しゃこ祭といった食をテーマにした新しいイベントの開催、夜の魅力づくりの創出など、滞在時間の延長につながるような取組を実践してまいりました。しかし、世界的な景気の低迷や本年3月の東日本大震災などもあり、計画策定時に比べて観光入込客数は減少し、宿泊率も横ばい傾向にありますが、本計画に基づく施策の推進が観光入込客数の下支えにつながっているものと考えております。次に、今後の取組についてでありますが、計画策定後、本市観光を取り巻く状況も変化してきており、観光施策もその時々の状況に対応し、旅行トレンドなども十分に見極めることが求められていると認識しております。しかし、そのような変化の中にあっても、この計画は本市が観光都市として今後も持続していくための指標を示すものでありますので、他の構想や計画などとの整合性を図りながら、引き続き基本方針である時間消費型観光の推進のほか、海と港の活用や観光プロモーションの推進などの実施により、小樽観光の充実とグローバル化時代の国際観光への挑戦に取り組んでまいりたいと考えております。次に、歴史的建造物の保存、維持、利活用についてですが、建物は使用されない状態が続くと劣化の進みぐあいも早く、維持・管理に要する費用負担が大きくなることから、歴史的建造物についても適切に利活用しながら維持することが望ましいのではないかと考えております。また、能楽堂については、現在、市民グループなどの協力により、さまざまな催しに活用され、より広く市民に知れ渡ってきているとともに、伝統文化に触れる場となっております。このようなことから、経年劣化や利用による施設の傷みなどがありますが、必要な補修は行ってまいります。なお、保存につきましては、今後の課題として認識しておりますので、市民の皆様の声もお聞きしながら検討してまいりたいと考えております。次に、水産都市の実現についてのお尋ねがありました。まず、浅海漁業資源の維持や増大を目的とした事業の効果についてでありますが、これまでウニ、アワビの種苗放流やヒラメ、ニシンなどの稚魚放流と産卵礁などの設置を行っておりますが、自然環境の変化などの影響を受けることから、一部に生産量の減少が見られるものの、多くは漁業生産の安定化に寄与していることから、一定の事業効果はあるものと考えております。また、いそ焼け対策として、昨年度、実証実験として、岩盤を覆っている石灰藻を剥離する事業を行いましたが、剥離した箇所の約 80 パーセントに海藻類の繁茂が見られたところであります。今後、これらの事業を継続することにより、漁業資源の維持、増大が図られるものと期待しているところであります。次に、漁業基盤整備への取組についてでありますが、漁業基盤の整備は、漁業者が安全に円滑な漁業活動を行うための重要な事業であります。このため、漁協の整備につきましては、今年度から忍路漁港の整備に着手したところでありますが、引き続き漁港管理者である北海道と連携し、漁業基地としての漁港の整備に努めてまいりたいと考えております。また、市や漁業協同組合の所有する水産関係施設につきましても、漁業協同組合と十分協議をしながら、漁業活動に支障が出ないよう機能維持に努めてまいりたいと考えております。次に、漁業と水産加工業の融合を実現するための企業誘致とまちなか立地の実現についてでありますが、本市産業の重要な位置にある水産加工業の企業誘致は、小樽や後志の水産資源の活用による新たな事業展開や地元企業との連携などの可能性があり、地域経済への波及効果が見込まれることから、今後もその誘致に努めてまいりたいと考えております。また、まちなか立地につきましては、本市中心部にまとまった用地の確保が困難であることや、操業による周辺環境への影響などが課題としてあります。一方、小樽市民の雇用、あるいはまちなかのにぎわいなどの観点からは、中心部での操業が優位にあると考えられることから、空き工場を含め、そのほとんどが民有地でありますが、引き続き中心部での工場の操業に適する用地の情報収集に努めながら、その活用が進むよう対応してまいりたいと考えております。次に、議会の委員会視察への担当職員の同行についてでありますが、過去には所管の理事者が業務上の必要性を判断して視察に同行していた事例があったと聞いておりますが、財政健全化による経費の抑制策を進める中で、旅費につきましても、人数を含めて必要最小限の出張に限定しており、結果として現在はほとんど実施されていない状況にあります。職員が担当業務の見聞を広げるために先進都市の事例等を勉強することは、市政運営の上でも、また人材育成の観点からも有益なものと認識しておりますが、担当職員の同行を職員研修の位置づけとして実施するかどうかにつきましては、小樽市における行政課題や財政状況を勘案しながら、状況に応じてその要否を判断してまいりたいと考えております。次に、今年度及び新年度の職員研修についてでありますが、まず今年度に実施した研修につきましては、新規採用職員研修をはじめとした階層別研修のほか、接遇研修、庶務実務研修、法制研修などの特別研修、北海道市町村職員研修センターや千葉県千葉市の市町村職員中央研修所での派遣研修、内部講師養成のための研修などを行っており、このほかに各部において業務に関連したテーマなどを設けて職場研修を実施しております。また、今回の政治資金規正法違反問題を受けて、11 月に次長職以上を対象としてコンプライアンスに関するトップセミナーを開催しており、私と副市長も参加したところであります。新年度につきましては、これらの研修をさらに充実させるとともに、コンプライアンスに関する新たな研修を実施し、職員の倫理向上も図ってまいりたいと考えております。次に、私の7つの重点公約に関連した取組状況について何点かお尋ねがありました。まず、財政に関し、本年度の上半期の予算執行状況についてでありますが、上半期の予算執行率につきましては、それぞれの年度により予算計上した事業の内容や執行時期に違いがあることから、それらの積み重ねに加え、前年度からの予算の繰越しの状況なども関係して、執行率に変動が生じるものであります。したがいまして、各年度の細かな事業ごとに執行時期を比較し、その要因を分析することは難しいところでありますが、大まかな要因で申し上げますと、本年度上半期の予算執行率が平成 22 年度と比較して若干低いのは、本年度は市長及び市議会議員の改選期であったことから、当初予算は骨格予算として編成し、政策的な経費などは第2回定例会で補正計上したことなどが影響していると考えております。また、21 年度は、単年度の臨時的な事業として定額給付金を支給しましたが、この事業は前年度からの繰越事業であり、そのほとんどが9月までに支給を終えたことから、上半期の執行率を押し上げる要因になったものと考えております。次に、国の補正予算などを踏まえた、本年度下半期の予算の執行見通しについてでありますが、まず市税収入は、法人市民税など年度末に向けての景気の動向にもよりますが、震災の影響による景気の低迷に加え、個人所得の減少などもあり、現時点での収入状況から推計いたしますと、予算額の確保は難しいものと考えております。また、歳出面では、これから冬期間にかけて除雪費や燃料費の動向など不確定要素も多くあり、加えてまだ年度末にかけて4か月ほどを残し、現時点では各事業の執行見込みを判断しにくい状況であるため、具体的な収支見込みをお示しできる段階ではありませんが、いずれにいたしましても、残された期間におきましても、歳入の確保と事業の効率的な執行等に最大限努めてまいりたいと考えております。なお先般、東日本大震災関係経費を中心とした国の第3次補正予算が成立したところでありますが、この中に全国防災対策費として学校施設の耐震化、防災機能の強化や全国防災対策としての一般公共事業なども含まれておりますことから、その取扱いにつきましては、補正予算の内容や本市の財政需要等をよく見極めた上で判断してまいりたいと考えております。次に、予算執行状況の議会への説明についてでありますが、詳細な説明を行うためには予算執行状況の細かな分析などが必要となりますことから、今後、新たに構築する財務会計システムの中でどのような情報活用ができるのかを研究し、あわせて議会への説明のあり方などについても検討してまいりたいと考えております。次に、本市の来年度予算編成についてでありますが、国は第3次補正予算が成立したことを受けて、今後は平成 24 年度予算案の編成作業を本格化させることとなりますが、社会保障費の自然増を賄うための裁量的経費の削減や成長分野などに予算を重点配分する特別枠「日本再生重点化措置」の取扱いに加え、社会保障、税の一体改革の具体化など、今後の展開が極めて不透明な状況にあります。本市といたしましては、24 年度予算の編成に当たり、景気の低迷や固定資産税の評価替え等による市税の収入減に加え、地方交付税が総務省の概算要求を反映し、減額となることも懸念される中で、一般財源総額がどのように確保されるかが最大のポイントであり、その上で扶助費など義務的経費の自然増や新たな財政需要にも対応しなければならないことから、真の財政再建に向けて歳入の確保や経費の節減など、収支改善の取組を引き続き強力に実施することとしております。いずれにいたしましても、予算編成上の財源対策には引き続き苦労が予想され、例年に変わることなく大変難しい編成作業になるものと考えております。次に、財政調整基金を新年度の予算編成でどう活用するかとのお尋ねについてでありますが、本市の財政、特に一般会計におきましては、平成 23 年度当初予算においても他会計からの借入れによって収支均衡予算を編成したところでありますが、22 年度決算が確定し、累積赤字が解消されたことから、その決算剰余金を6年ぶりに財政調整基金へ積み立てることができました。財政調整基金を積み立てる意味は、後年度以降における財政運営の円滑化を図るための財源留保でありますことから、今年度残された期間の収支の状況にもよりますが、できる限りこの財政調整基金を取り崩さずに、新年度の予算編成における新たな財源として、最大限活用してまいりたいと考えております。次に、新年度予算編成方針などのホームページでの公表についてでありますが、本市の予算編成方針は、小樽市財務会計規則に基づき会計年度ごとに財政部長が定め、10 月末日までに部長等その他財政部長が必要と認める者に通知することとしており、これまで庁内会議等の場において、財政部長から他の部長等に示してきたところであります。この予算編成方針を公表することは、市が予算編成に取り組む姿を市民の皆様にお示しすることとなり、透明性を高め、説明責任を果たす上でも重要なことと考えますことから、今後、他の自治体の取組状況なども参考としながら、公表の手法などについて検討してまいりたいと考えております。次に、地域経済の活性化について何点か御質問がありました。初めに、住宅リフォーム助成制度の実施に向けた検討の進捗状況についてでありますが、現在、補助対象となる工事の規模、補助率、補助金の算定方法及び限度額、申請者の所得制限、建設業者の具体的な要件などについて検討を行っているところであり、今後、早急に取りまとめていきたいと考えております。次に、住宅の建設件数及び新築住宅への補助金についてでありますが、平成 22 年度には 301 軒の住宅が建設され、そのうち 127 軒が市内事業者によって建設されています。また、新築住宅への補助金につきましては、先ほど申し上げましたとおり、現在、来年度スタートを予定している住宅リフォーム助成制度の詳細について検討している段階でありますので、今のところ新築住宅への補助金については考えておりません。次に、新市立病院建設による経済効果についてでありますが、新市立病院の建設工事費は、本体工事で約 88 億 4,000 万円という大規模な工事であり、公共事業が減少している中で市内経済への影響は大きなものと認識しております。このため、建設工事の発注に当たりましては、共同企業体の構成員のうち、必ず1社以上が地元建設業者であることや総合評価落札方式の中で地元業者への下請や建設資材、事務用品等の発注計画を求めるなど、可能な限り地元企業の受注機会の確保などを図ってまいりたいと考えております。また、建設事業は非常にすそ野が広く、さまざまな業種が関係するとともに、大勢の作業員が従事することから、燃料や被服の購入などのほか、飲食等の消費効果も見込まれます。このようなことから、市内経済への直接・間接的な波及効果は大変大きいものと想定されますので、本市の経済活性化に大きく寄与するものと期待をしております。次に、軽トラ市についてでありますが、各地での開催状況を見ると、御当地の農産物、加工品を求めて多くの人を呼び込んでおり、にぎわいづくりに有効な手段であると認識しておりますことから、さらに情報収集を進めるとともに、商工会議所や商店街振興組合連合会と話合いを行ってまいりたいと考えております。次に、開催場所としてのサンモール一番街商店街につきましては、中心3商店街の真ん中に位置するなど、軽トラ市の実施に適した場所と思われますので、商店街とも実施可能性について意見交換をしてまいりたいと考えております。次に、今後の中心市街地のにぎわいづくりの具体的取組についてでありますが、何よりも稲一再開発ビルの再生が、本市の中心市街地の活性化を図る上で大変重要な課題であります。現在、3回目の競売に向けた準備が進められていると聞いておりますが、取得者が現れた場合には、商工会議所とも密接に連携を図りながら施設の再生に取り組んでまいりたいと考えております。また、中心市街地の活性化のためには、商店街のにぎわいづくりが必要であり、市といたしましても経済団体と連携しながら、商業者の起業支援や空き店舗対策を含め、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。次に、教育環境の整備に関連して、第6次総合計画後期実施計画の策定スケジュールについてお尋ねがありました。現行の前期実施計画は、平成 25 年度までの計画期間となっておりますので、計画に登載した主要施設や事業について、その推進状況をしっかりと点検・検証するなどし、25 年度中には後期実施計画を策定してまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)

濱本議員の御質問にお答えいたします。平成 21 年4月に私が小樽市病院事業管理者に就任して以来、約2年半における所感をとのお尋ねがありました。私が就任した 21 年当時は、前年に新市立病院の基本設計が中断していたり、呼吸器科の常勤医師が退職したりと、病院局内に重い空気が漂い、スタッフも少なからず動揺していた時期でありました。そのため、真っ先に取り組むべきことは職員の意識改革でありました。それは新病院へのビジョンを示すとともに、ソフト面で両病院を一つの方向に向けるという方針で病院運営を行うことで、職員のモチベーションを保っていくことだと考えました。そこで、両院の幹部職員で組織した病院経営の意思決定機関である経営戦略会議を設置して問題点を洗い出し、両院が進むべき方針を示しました。また、医師の処遇を改善、両院合同委員会の設置、大学医局訪問などを行ってまいりました。また、医師をはじめ看護師や技師などの医療スタッフとの面談や説明会を重ね、情報共有と意思疎通を図る取組に努めてまいりました。こういった取組は少しずつ効果が表れ、両院職員の意識が変わっていくことが実感されるようになっております。また、そういった中で、病院建設予定地について、従来の築港地区より市立小樽病院の横の小学校敷地が最適であると当時の山田市長に進言したところであります。その後、さまざまな議論はありましたが、22 年度の新市立病院の基本設計再開、今年度の実施設計と進み、今回、新市立病院の建設費の予算を議会に提案するに至ったものでありまして、これまでの取組が実を結んだものと感慨深く思っております。次に、平成 26 年の新市立病院開院に向けて問題解決にどう取り組むかとのお尋ねがありました。先ほど答弁しましたとおり、新市立病院建設というハード面は一定程度のめどがつきました。今後は、新市立病院を生かす運営などのソフト面を整備していかなければならないと考えております。そのためには、今まで以上に取り組むべき課題があります。一つ目は、引き続き職員の意識改革を進めることであります。二つの病院が一つになるのだということを常日ごろから言い続けてきましたが、これからはそれが現実になるのだということを職員が強く意識し行動していくように働きかけます。二つ目は、新市立病院で実施することは、現病院のうちから取り組むということであります。いざ開院したときにスムーズに運営できるよう、今のうちからそれぞれの部署で新市立病院での運営方法を両院合同で協議し、実行に移していきます。三つ目は、地域のほかの医療機関との連携をますます充実するということであります。地域医療連携室を充実し、市内及び後志管内との病院の紹介・逆紹介数を増やしていくとともに、小樽市医師会をはじめ関係機関とも協力して、地域全体の医療をともに支えていくように取り組みます。最後に、医師の確保についてでありますが、新市立病院建設が始まることは、医師確保にとっても追い風となりますので、両病院の院長ともども、これまで以上に積極的に取り組んでまいります。ほかにもさまざまな課題がありますが、これまでと同様に一歩一歩着実に取り組んでまいりたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

濱本議員の御質問にお答えいたします。初めに、後期実施計画策定時の図書館整備についてでございますが、議員が御指摘のとおり、一般図書の書庫収容率は 90 パーセントに達しており、図書館では資料的価値の希薄になったもの、傷みの著しいもの、不用の複本などの除籍を行い、収容スペースの確保に努めてきているところであります。後期実施計画の策定に当たっては、今後、収容スペースの確保や貸出し状況に応じた除籍、各種資料のデジタル化などについて検討を進め、図書館整備の考え方を取りまとめてまいりたいと考えております。次に、「確かな学力の育成」についての取組ですが、教育委員会では、教育行政執行方針において「確かな学力の育成」を掲げ、夏休みや放課後を利用した学習会、9月実施の全国学力・学習状況調査問題を活用した北海道における学力等調査、11 月に行われた道教委のチャレンジテスト・秋のトライやるウイークなど、これらについては市内の全小・中学校が取組を行いました。さらに、指導室の主幹を2名体制とすることで学校を支援し、教職員の研修などを一層充実させ、指導力の向上を図ることといたしました。今後は、次年度に向けた算数・数学などのティーム・ティーチングや外国語活動、放課後学習などにおける退職教員などの外部人材の獲得に向け、道教委に積極的に働きかけたり、小樽市教育研究所で行っているCRTやNRTの学力検査を多くの学校が実施し、児童・生徒の学力向上が図られるよう取り組んでまいります。平成 26 年度までに北海道の学力を全国平均以上にするという道教委の基本姿勢につきましては、本市においてもこれを一つの目安として受け止め、教職員の指導力の向上と家庭での生活習慣を含めた学習習慣の確立に鋭意取り組んでまいりたいと考えております。次に、「信頼に応える学校づくり」についてでありますが、学校が保護者や地域から信頼されるためには、子供たちの手本である教職員には、特に厳格な規範意識や高い指導力が求められております。教職員の服務規律については、これまでも指導を行ってきたところでありますが、現在、道教委が文部科学省からの指導により、教職員給与費の適正執行等に関する調査を行っており、この調査を契機として、さらに教職員の自覚を促し、服務規律の徹底を図ってまいりたいと考えております。また、各学校では、開かれた学校づくりの観点から、教育委員はもとより、指導主事の積極的な学校訪問と公開研究会での指導・助言、校内研修会の講師依頼など、今まで以上に意欲的に学校改善に取り組んでおります。さらに、市内のすべての学校が、博物館の学芸員や薬剤師、警察官、人権擁護委員、地域に住んでいるお年寄りなど、多くの外部人材を活用したさまざまな授業を行っております。今後は、一層学校を開くことにより、学校評価や地域の声を聞く機会を充実させ、教育委員会と学校が一緒になって「信頼に応える学校づくり」を進めてまいります。次に、本年度教育関連予算についてでありますが、私が本年6月に教育長に就任し、まず手がけたのは、学校現場を訪問し、正確に現状を把握することと、学校長をはじめ教職員と意思の疎通を図ることでありました。その際、率直に感じたのは、市内の小・中学校の施設の老朽化、理科教材をはじめとする教材・教具の古さ、学校図書館用図書の古さと少なさ、パソコンなど情報機器の整備の遅れなどでありました。このことは、平成 17 年以降の財政再建プランに象徴されるように、小樽市の財政が大変厳しい状況にあったことや、小・中学校が 41 校と多いことによる維持運営経費の割合が多いこと、校舎の老朽化に伴う維持補修経費の割合が高かったことなどによるものと考えております。次年度の予算編成に当たっては、学校の耐震化や大規模改修、新共同調理場などのハード面の経費が多いことから、教材・教具などの備品整備や研修事業などのソフト面の経費については、選択と集中の観点に立って、順次整備を図ってまいりたいと考えております。最後に、新年度教育予算についてでありますが、小樽の将来を担う人材の育成は、市長にとっても、私にとっても、共通する重要な課題であると思っております。教育長に就任するに当たり、市長とは、小樽の子供たちの学力向上が喫緊の課題であるとの意見で一致をしたところであり、その意を教育行政執行方針に反映したところでございます。来年度の予算は、私にとっては初めての予算要求となりますが、学校の耐震化や大規模改造など施設整備の促進、新共同調理場の施設整備、教員の授業力向上に向けた各種研修事業の充実、学校の情報化の促進など重点的に取り組むこととし、市長とも十分意思の疎通を図るとともに、関係部局とも協議を進めるなど、予算確保に向け努力してまいりたいと考えております。(「議長、15 番」と呼ぶ者あり)

質問 15番 濱本進

今、答弁をいただきました。この後については、予算特別委員会及び常任委員会等で質問を続けさせてもらいたいと思います。終わります。

出典:小樽市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月5日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる