訓子府町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日
町政執行に臨む基本姿勢について
2018年3月9日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「町政執行に臨む基本姿勢について」質問し、町長 菊池一春が答弁しました。
- 質問者
- 工藤弘喜 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 工藤弘喜
次に、もう1点ありますので、進ませていただきます。町政執行に臨む基本姿勢についてであります。この定例会における「町政執行方針」の中で今年度の町政執行に臨む基本姿勢として三つの点を基本に町政執行にあたりたいと述べております。ここで述べられている次の点について町長の見解を伺います。1、町の将来へとつながる町政の推進というところで「人口減少、農業や商業の後継者・担い手不足への対応、農業の維持存続など、町の将来へ向けた問題や課題解決とともに、地域資源の再発見や可能性を引き出し、それらを活用し、若者や外からみても興味関心が湧く町の魅力づくりにも取り組む必要がある」と述べられておりますが、現時点での具体的な考えを伺います。二つ目ですが、「将来の発展ビジョンを町民と共有し合いながら、町の将来へとつながるまちづくりを」とも述べていますが、町民の理解と協力なしでは、成し得ないものと考えるものです。この点については、どのような考えで取り組むのか、お伺いをいたします。以上です。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「町政執行に臨む基本姿勢について」2点のお尋ねがありましたのでお答えをいたします。1点目に「町の将来へとつながる町政の推進の項目で『人口減少、農業や商業の後継者・担い手不足への対応、農業の維持存続など、町の将来に向けた問題や課題解決とともに地域資源の再発見や可能性を引き出し、それらを活用し若者や外からみても興味、関心が湧く町の魅力づくりにも取り組む必要がある』と述べられていますが、現時点での具体的な考え方について」のお尋ねがございました。「町の将来とつながる町政の推進」を本年度の町政執行の大きな柱の一つとして掲げさせていただきました。平成26年5月に日本創成会議が提唱した「自治体消滅」に端を発した人口減少問題、その後全国的な地方創生戦略につながってきたものですが、さまざまな要因はあるものの依然として東京一極集中が続くなど道半ばといったところであります。本町の人口減少の状況は、平成27年、平成28年は62人、59人と抑制されたものの平成29年は91人と減少幅が大きくなっています。私は、まちの基盤は産業振興にあると考えています。特に本町は基幹産業である農業の持続的発展と付加価値を高めることが大きな課題と考えています。昨年の離農件数は12件とお聞きしておりますが、そのような中、130億円を超える生産額を上げられた農業者、関係団体、組織に敬意を表するところであります。現在、第4期事業が本格化しています昭和40年代から綿々と続けられてきた基盤整備事業、今後も続くことが予想される農家戸数の減少などからは7千haに及ぶ圃場ほじょうをどう守り、未来につなげていくか、担い手対策以上に経営対策が大きな課題と捉えています。そういったことからは、さまざまな地域資源のある中、人的資源はさることながら、土、圃場、農業技術など今ある貴重な資源を再認識し、北海道農業の縮図ともいわれた本町農業の可能性を農業関係者をはじめ多くの方たちと引き出し、その価値を活用していく方策をみい出し、町の魅力へと発展させていくことが重要と考えているところであります。2点目に「『将来の発展ビジョンを町民と共有し合いながら町の将来へとつながる町づくりを』と述べられていますが、町民の理解と協力なしでは、成し得ないものと考えますが、どのような考えで取り組みを進めるかについて」のお尋ねがございました。町の将来を築いていくに当たっては、個人や組織とのつながりを形成し、意味付けや価値観を共有し、戦略的に展開していくといったプロセスを重ねていく必要があります。そういったプロセスを重ね、執行方針で掲げています住民自治を基本に据えながら町民が主役となる訓子府らしい自治の仕組みづくりに取り組んでまいります。以上、お尋ねのありました2点についてお答えをいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
再質問 7番 工藤弘喜
これもう本当に1、2点の質問になろうかと思いますけれども、再質問をしていきたいと思います。この質問を町長にした訳でありますけれども、この質問を考えながら、非常に自分自身も、もしこういう形で私自身も問われたら、どう答えていいのかなというぐらい非常に難しい問題だなと。考えれば考えるほど、何か出口が見えない部分も出てきますし、何とも言えない重苦しい雰囲気で今を迎えているようなところもあります正直なところ。その中で今回この二つの質問に対して答弁いただいた訳でありますけれども、本当にこの人口減少も含めて、なかなか自分たちの努力だけでは成し得ない、解決できないというものがどんどんどんどん、こう大きくなってきているような中にあって、少なくとも自分たちは、個々はどう向き合えばいいのかというところをまずしっかりと気付かなければいけないのかなというふうな思いもしていたところです。その中で、町長にあえて質問をしたい訳でありますけれども、先ほどの条例のことともちょっと若干、どこかで似たようなリンクするようなところもあるかとは思うんですが、こういう状況の中で、町長自身、本町に本当に何が今一番足りないと思っておられるのか。あるいは今、これからに向けてですけれども、今一番何が求められているのか。この点について、どのように思って考えておられるのか。ちょっと質問をさせていただきたいと思います。非常にこう難しいというか、なかなか一言では言い切れないものもあるかとは思いますけれども、本町にとって今何が、大事なのは本当に今何が求められているのかということについて、思っていることがあれば、まずお伺いをいたしたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
明日から 平ピョン昌チャンのパラリンピックが始まります。この間、パラリンピックではなくて、平昌オリンピックで北見のLS北見がカーリングで銅メダルを獲得いたしました。その時に、吉田知那美という選手が、女満別空港で凱旋がいせんのインタビューに答えて、こういう発言をしました。常呂という町は何もないんだよねって、この町にいたら自分の夢が叶わないと思っていた。だけど今は常呂にいたから私の夢が叶ったと。みんな夢があるよね。夢はどこにいても実現できるんだと。それは周りには友達もいる。親もいる。素敵な地域の人々がいる。だから夢は常呂にいても、小さな町にいても、夢は実現できるんだという彼女のインタビューに対する答えでした。私はこの中に私は訓子府高校の卒業式でもこの話をさせていただきました。すなわち町民一人一人が訓子府という町をどう捉えるかということを改めて確認することが今とっても大事なんではないのかと。こんな素敵な町というのは、私はそうざらにはないというふうに認識していますので、この状況をみんなで確認し合うという作業が今必要なんではないのかなというふうに思っています。それはまさに住民自治そのものだというふうに捉えていますので、私はその点で言うと、町政執行方針の3番目に、まさに住民主体のまちづくり、そして住民自身がこの町を作っていくということをもう1回確認して自治の基本に立ち返ろうということを私は実現することが、大変抽象的なものの言い方ですけども、そこに私はキーワードというか、大事なところがあるんではないかなというふうに思っています。
再質問 7番 工藤弘喜
実は私自身も本当に先ほども言ったように大変難しい答えを出すためには非常に難しい質問だなと自分ながらにもちょっとこうあきれたようなところもあるんですけれども、自分自身もこれをやりながら組み立てながら考えた時に、もしかしたら本町における地域資源、あるいはいわゆる残したいものと言えば、先ほど今、町長が言ったような住民自治という部分が言われましたけれども、やはり私はこの町全体、やはり大きく時間はかかっても少しずつ変わってきているのかなと。いわゆる住民自治という部分でいけば、なかなかそれは抽象的なものの言い方になりますから、体感としてはなかなか感じられない、感じられづらいというのか、そういうものもありますけれども、非常に育ってきているんではないかというふうに思います。そういう中にあって、それをやはり一つの地域資源と言えば、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、やはりそこに依拠しながら、何をどうするのかというところが、これから求められているところかなというふうに思いました。そして、そういうところから思ったのは、やはり大事なのはやはり町民の主体的な取り組みをどう促していくのかということ。これはやはり行政が求められる本当に難しいんだけれども、この追求をなしに魅力あるまちづくりということは成し得ないんじゃないかなというふうに私は自分なりに思いました。そういう部分でいけば、やはりそういう部分の町民の理解と協力というのは、非常に大切になってくる訳ではありますけれども、そういう部分で何かこちら側の一方的な思いと町側、町長との考えはちょっと違うかもしれませんけれども、住民自治をどのような形で発展させるというか、それをしながらまちづくり、あるいは魅力づくりに向けて取り組むかという、その手法なんかで、もし何か考え方というか取り組み方として、これはやはり必要だよと、こうあった方がいいんだというものがあれば、ちょっとお示しをいただければいいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
まとまってませんけども、人口減少社会の問題についてだけ、ちょっと触れておきます。これは東大の大森先生、昨年来町いただきましたけど、いみじくも予測したとおり地方消滅というのはトリックだと。小規模自治体がなくなる訳がないんだと。なくなるとすれば、それは平成の合併であったように、市町村間の合併によって、ある町がなくなっていくということはあったとしても、例え500人であっても、この町はなくなるということはないんだという、しかしそのことによって、増田寛也さんの提案した現実的な問題でありながらも、それぞれの自治体に閉塞感が湧いてくるというのは、まさに予測のとおりという状況ではなかったかなというふうに思います。この間の最近の動きを見ていても、留辺蘂町の人口減少率は35%です。そして端野は3千人を確か切った、置戸は2千人切った、常呂は4千人切った、そして津別も5千人を切ったというようなことを考えていくと、それぞれの自治体が今、人口増を図るための施策というのは非常に難しい状況の中で奮闘しているというのが実態ではないのかと。私はその点でいくと訓子府も減少はしているけども、穏やかな減少、今年は91ということになりますけども、状況の中で今いっているということでありますので、その点でいくと、大変地味な動きでありましたけれども、一つ一つの積み重ねがこうした人口の減少の抑制を図ってきたんではないだろうかというよりは、むしろ訓子府町に住みたい、住んでいて良かったという状況がやはり作られてきたんではないのかなというふうに思っているところが一つです。それはかつて私が「北の市長たち」という道新の全道で何人かのインタビューを受けた時に、山の水族館の例を出されました。町長は人を呼び込むようなことをもっともっと積極的にやらなくていいのかという話をインタビューを問われたことがあります。私は行政間というのは競争することではないというお話をさせていただきましたけど、観光としてああいった施設は決して否定しないと。企業を誘致するということも決して否定しないし積極的に進めていくと、しかしもうそろそろ企業誘致をして人口を増やしていくという考え方から脱却しなきゃならない時期にきているんではないのかなというふうに私は町長として思っているのが1点です。それから、あらためて今私たち先ほど申しましたように、非常に優れた活動が今生まれてきている。そして、それは数多多い実践として今出てきていることをどう組織化していくのか。そして町民の力にしていくかということが大事です。もう一方で、あちこち飛びますけども、冒頭の行政報告でホクレンの分析センターの撤退の話をさせていただきました。これは今ホクレンのみならず、企業は利潤を上げるために自己防衛するために非常に厳しい現実に置かれているというのはホクレンだけではありません。クノール、石灰、あるいはまた団体ですけども農協、農試、等々考えていきますと、私たちは今ある企業も団体もどうやって発展させていくかということをこれは町の財産として、どうやって企業化、あるいは発展させていくかということを真剣に考えていかなければならないんでないかというふうに思っております。その点で言うと、今大事なことは、あらためて自治の基本を、住民自治の基本をやはり小規模、もっと言うと町内会、実践会も含めたところに立ち返りながら、自分たちの生活の点検や課題の発見やどうやってそれを発展させていくかという自治の原則の出発点が問われているというふうに思います。その点で言うと私も育ったところですけども、全国的な実践を見ると社会教育の力というのは非常に強いし、期待していかなきゃならないというふうに思っているところですけれども、含めて、まだまだまとまりのない話ですけれども、以上です。
再質問 7番 工藤弘喜
本当に最後に質問しようかなと思っていたところまで答弁、今、先に答弁いただいたような形になった訳でありますけれども、私自身もこういう中にあって、まずは何をということになりますと、やはり足元からの議論というのが本当に必要になってはこないのかなというふうに思っていたところです。例えば地域や町の将来を人まかせだとか、行政まかせ、行政はしなきゃいけないところたくさんあります。責任もありますから、それはいいんですけれども、そこだけではなかなか成し得ないものがどんどん出てくると。そういった時に、良いことも悪いことも含めてなんですが、足元からの議論、いわゆる地域、自分たちの地域の現状やこの先をどうしていけばいいのかという、その地域で、私は今、弥生実践会だけれども、その弥生という地域の中で今どうなっているのか、この10年後どうなっていくのかと。そしてどうすればいいのかと。こういういいところもある、こういう足りないところもある、それをどうしていけばいいのかというやはりそういう議論を自分の足元でしながら、そこで見えてきた課題を自分たちでできないものを整理しながら行政に上げると。そういうやはり仕組みがこれからはやはりどんどん求められて、単に不便なところだけではなくて、駄目なところだけでなくて、いいところも含めて、やはりそういう部分で、ぜひやっていかざるを得ないのかなというふうに私は思っているところなんですが、最後にこの点について、もう一度、考えがあればお伺いをして質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
時間がありませんから、あまりくどくどと申しませんけれども、いずれにしても、まちづくり推進会議等で詰めておりますまちづくり基本条例を含めてですね、住民主体の自治をどう作っていくのかということを私は現実のものにしていかなければならないという状況だというふうに思います。併せて、もう1点だけお話させてもらえば、議会と町の関係であります。議会が基本条例を大変ご苦労されて作っていったということは、自分たちのこととして非常に評価しなければならないと思っているところですけども、議会も我々も一人一人が考え方が全然違う、その違う考え方を一つにして立法府として、町の課題を、そして町自身がどういう方向で進んでいかなきゃならないのかというコンセンサスも得ながら、行政府と立法府が一緒になってやはりやっていくということが、あるいは議論を戦わしていくということも含めてですね、非常にチェックアンドバランスも含めて問われているんではないかなというふうに考えているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
再質問 7番 工藤弘喜
以上で、私の一般質問を終わりたいと思います。