小樽市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月12日
2期目の市政執行について
2022年9月12日、小樽市議会の一般質問で、濱本進議員が「2期目の市政執行について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 濱本進 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 濱本進
第2項目、これからの4年間、2期目の市政執行について伺います。初めに、今回の市長選挙において、迫市長は、目指すべき三つの政治姿勢について述べていました。1期目の三つの政治姿勢が、これまでの4年間を踏まえて、より深化したものと理解していますが、1期目との違いについてお伺いします。一つ目は、「対話の重視」ですが、今回も、市政の見える化の実現を掲げていますが、市長の考える今期の市政の見える化とはどのようなものでしょうか、お示しください。あわせて、今期も市政の見える化を掲げた背景、理由をお聞かせください。また、実現するための具体策についてお示しください。二つ目は、「経済と生活の好循環」です。1期目とは若干表現が変化していると思いますが、その理由などについてお聞かせください。三つ目は、「未来への3つの備え」ですが、今回は小樽市のリーダーとしての責任や、覚悟を持って市民生活の安全と安心、時代や社会の変化、そして小樽の未来について備えると述べています。この三つの-16-備えについて、これからの4年間でどのように取り組んでいかれるのでしょうか、できるだけ具体的にお示しください。次に、市長選挙前の政策ビラと市長の提案説明におけるまちづくりの3本の柱について伺います。一つ目の「安全・安心なまちづくり」についてお聞きします。初めに、子育て支援策の一つとして、医療費無償化の拡大の具体的な内容はどのようなものでしょうか、お示しください。次に、防災力の強化についてお聞きします。小樽は比較的、自然災害の少ない地域ではありますが、昨今の気候変動による局地的、集中的な降雨、降雪の発生を踏まえると、防災、減災のために様々な備えが必要です。また、災害が発生した際に対応する体制の強化が必要です。市長の考える防災力の強化の内容はどのようなものでしょうか、お示しください。あわせて、8月31日に行われた、豪雨を想定しての総合防災訓練について、以前に行われた訓練との違い、今回の特徴などを含め、その概要、成果をお示しください。また市長は、今回の訓練に対してどのような所感をお持ちになったのか、お聞かせください。次に、二つ目の「活力あるまちづくり」についてお聞きします。初めに、町内会支援などによる地域コミュニティーの維持についてお聞きします。市内には、約150の町内会がありますが、ほとんどの町内会が町内会活動に対する無関心などによる役員の成り手不足、また、役員の高齢化について悩み、困っているのが現実です。市長が考えている町内会活動への支援の具体的な内容はどのようなものでしょうか、お示しください。次に、事業承継の支援についてお聞きします。市内の法人数は減少が続いていますが、その原因の一つに、事業者の高齢化や人口減少による市場規模の縮小により、余儀なく廃業する事業者が存在します。市長が、事業承継の支援が必要と思い至った理由と、支援の具体的な内容についてお示しください。三つ目の「将来を見すえたまちづくり」についてお聞きします。初めに、小樽駅前地区や小樽港第3号ふ頭及びその周辺地区の整備に当たっては、民間の力を活用するとのことですが、具体的にそれぞれの整備主体についてお示しください。次に、地球温暖化対策についてお聞きします。小樽市はゼロカーボンシティを目指していますが、その実現のためには、省エネ化の推進、再生可能エネルギー導入などが必要不可欠です。市長は、本市にふさわしい再生可能エネルギー導入について述べましたが、どのようなものを想定されているのでしょうか、お示しください。次に、市長は今定例会の提案説明において、人口減少問題が最重要課題との認識を示し、特に社会減に歯止めをかけることを念頭に置き、人口減少問題の対策を進めるための五つの重点公約について述べていました。市長の重点公約を、より深く理解するためにお伺いします。詳細については、これから検討するものもあると理解していますので、現時点でのお考えをお答え願います。一つ目は、子育て支援策の着実な推進でした。その内容は、子育てに関する家計負担の軽減、保育環境の改善、保育士の確保、安全で安心な子どもの居場所の充実などでした。これらの内容、具体策はどのようなものでしょうか、お示しください。-17-また、令和2年に策定された、令和2年度から6年度までの5年間を計画期間とする、第二期小樽市子ども・子育て支援事業計画は、3年目の折り返しの年度を迎えました。1年目、2年目の、地域子ども・子育て支援事業の実施状況についてお示しください。あわせて4年目、5年目に優先的に取り組む事業があれば、その背景、理由などを含めてお示しください。二つ目は、子供の学習環境、教員の働く環境の改善でした。その内容は、耐震化などの学校の改修、学校教材の充実、専門的知識を有する外部人材の登用によって、教員の働く環境や、子供の学習環境の改善を図ると述べられましたが、それぞれどのようなものを想定されていますか。その内容、具体策についてお示しください。三つ目は、子供たちの豊かな感性を育み、潜在的な可能性を引き出す環境づくりの推進でした。その内容として、文化、芸術、スポーツに取り組む児童・生徒の活動の支援でしたが、それはどのようなものでしょうか、お示しください。四つ目は、創業支援の充実と起業人材の移住の促進でした。創業支援の具体的な内容は、どのようなものでしょうか、お示しください。市内に移住し、起業を目指す方に対する、相談体制の強化とはどのような内容でしょうか、お示しください。五つ目は、小樽の個性を活かし、人や企業に共感されるまちづくりでした。人や企業に共感されるまちづくりとは、どのような考え方によるものでしょうか、お示しください。我が会派は、市長の重点公約が早期に実現し、確実な成果を上げることを確信しているとともに、議会内において、重点公約の実現に最大限の努力を惜しみません。小樽の次の100年の礎を築こうとする2期目の迫市長の決意を高く評価するとともに、大いに期待をしております。以上、第2項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、2期目の市政執行について御質問がありました。初めに、三つの政治姿勢についてですが、まず今期の市政の見える化につきましては、市民の皆さんに納得いただけるまちづくりに向け、自治基本条例の情報の共有の基本原則に基づき、市の取組や考え方、意思決定の過程を可能な限り具体的にお伝えすることと考えており、この点では、これまでと同じ考えであります。また、今回も掲げた理由、背景につきましては、行政と市民との距離感の解消と、市民の目線に立った市政の運営を意識して掲げたものであり、市長への手紙などへの回答に当たり、特に実現ができない案件や要望にお応えできない案件などについて、なぜできないのかを職員が市民の方に直接対話を通じてお答えすることで、市政の見える化にもつながるものと考えております。次に、「経済と生活の好循環」について、表現を変えた理由等につきましては、このたび、1期目において、「公共サービスを維持するため」としていた文言を「市民サービスを維持するため」として表現を変えておりますが、これは、これまで以上に市民の皆さんの目線に立って、市民ニーズにより適合したサービスの提供を続けてまいりたいとの思いによるものであります。次に、三つの備えについての具体的な取組につきましては、「市民生活の安全と安心」に備える取組としては、特に地球温暖化によって、激甚化、頻発化する自然災害を対岸の火事ではなく、自分ごととして-18-捉え、危機管理体制の強化に努め、市民の安全で安心な生活を守ってまいります。「時代や社会の変化」に備える取組としては、少子高齢化対策を柱に、様々な施策により、子育て支援策を充実させるとともに、高齢の方々の健康寿命の延伸に取り組み、また時代の要請でもある脱炭素化に向け、取組を進めてまいります。「小樽の未来」に備える取組としては、財政の健全化に努め、安定的な自治体経営を維持するとともに、歴史や海といった、本市の強みを生かしたまちづくりを進め、まちの活力を維持してまいります。次に、まちづくり3本の柱についてですが、まず子育て支援策の一つである、医療費無償化の拡大の具体的な内容につきましては、現在、小学生までの実質無償化を行っているところであり、今後拡大する対象者の範囲など、医療費助成の内容について、市の財政負担を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。次に、私の考える防災力の強化の内容につきましては、まさに備えの観点から、避難所の備蓄品の整備を進めておりますが、避難行動要支援者避難支援計画の策定も急ぐ必要があると考えております。体制の強化としては、個々の職員が災害時においても、市民の皆さんの暮らしを守るという強い意識を持ち、おのおのの災害時の役割をしっかりと把握をした上で、迅速かつ的確に行動できるよう、日頃から実効性の高い防災訓練等を積み重ね、市の非常配備体制の整備を図ることが挙げられます。さらには、今後とも国や北海道、ライフライン事業者などの防災関係機関と連携を深めるとともに、町内会に対しましては、防災訓練のほか、自主防災組織の立ち上げを支援し、地域の防災力を高めることで、本市全体としての総合的な防災力の強化ができるものと考えております。次に、総合防災訓練につきましては、以前は災害対策本部長である私が、現場の実動訓練を参観し、訓練を講評するものでありましたが、昨年度から、模擬的に災害対策本部を設置し、その運営訓練を併せて行う中で、適宜対応を判断、指示していく実践的な訓練に切り替えたところであります。今年度の、訓練の特徴などにつきましては、全国的な豪雨による洪水や土砂災害の頻発を踏まえ、同様の豪雨災害が本市で発生したと想定し、情報の伝達や共有、初動対応を意識した対策本部訓練を実施いたしました。参観された防災会議委員の皆さんからは、一定の評価をいただいたと認識をしております。今回の訓練に対する、私の所感につきましては、実際の災害発生時には、ふくそうする災害情報をいかに迅速に整理し、的確な判断を行っていくかが課題であると認識しましたので、今後とも、より実効性の高い災害対策本部訓練を積み重ねる必要があると強く感じたところであります。次に、町内会活動への具体的な支援につきましては、私も市と町内会との会議や懇談会等の中で、町内会活動に対する関心が薄れ、加入率の低下や役員の高齢化、成り手不足等が大きな問題となっており、円滑な運営や町内会の存続を懸念するとの御意見を伺っております。町内会は日頃から、安全で安心な地域づくりや、地域コミュニティーの中心的な存在であり、市政を行う上で重要な役割を果たしているものと認識をしております。そのため市といたしましては、まずは全町内会を対象に、アンケート調査を実施し、役員体制や活動状況、地域の課題等にどのような支援を必要としているのかを把握し、その結果を踏まえ、具体的な支援策を検討していきたいと考えております。次に、事業承継の支援が必要と思い至った理由につきましては、私としては、廃業によって製造業を中心とした物づくりなど、伝統的な技術が継承されないことや、雇用の場が喪失していくことに強い危機感を感じておりました。あわせて、企業経営者の方々や、経済界との対話などからも、事業承継について不安の声をお聞きしてまいりました。また、令和2年度に実施いたしました、小樽市中小企業等実態調査の結果からも、今後の市内中小企業の活力を維持するために、事業承継の支援が必要であると考えたところであります。具体の支援につきま-19-しては、これまでリーフレットやセミナーを通じた事業承継の支援策などの周知や実態調査で、事業承継を考えていると回答した事業者へのヒアリングなどを実施し、必要に応じて専門の支援機関である、北海道事業承継・引継ぎ支援センターを紹介するなど、連携を図っているところであります。今後につきましては、これまでの取組を継続するとともに、支援機関や市内経済団体等との連携に加え、事業承継の専門知識のある金融機関の協力もいただきながら、さらなる支援に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽駅前地区等の整備主体につきましては、まず小樽駅前地区では、JR小樽駅前広場は、市で整備を予定しており、隣接する小樽駅前第1ビル周辺の建物は、小樽駅前第1ビル周辺地区再開発準備組合により、再開発が予定されております。次に、第3号ふ頭及び周辺再開発では、大型クルーズ船への対応施設や、観光船ターミナル、緑地などの基盤整備は、国と市で整備を行いますが、クルーズ船の乗船客や、来訪者の方々への便益機能を備えた観光・商業施設については、小樽観光振興公社により建設、運営が予定されており、それぞれ官民で連携をした整備を行う予定となっております。次に、再生可能エネルギーの導入につきましては、本市としては将来に向けて様々な再生可能エネルギーの可能性があると認識をしておりますが、本年、再生可能エネルギーの賦存量を基にした導入ポテンシャルの調査を実施していることから、その結果を踏まえ、自然環境や景観への影響を懸念する声などにも配慮しながら、小樽にふさわしい再生可能エネルギーを検討してまいりたいと考えております。次に、五つの重点公約についてですが、まず子育て支援策の内容や具体策につきましては、子育てに関する家計負担の軽減においては、こども医療費助成のさらなる拡大や保育料の引下げなどを想定しており、保育環境の改善においては、老朽化した民間保育施設の整備や保育施設のICT化などを想定しております。また、保育士の確保においては、新規に就労した保育士に対する助成などを想定しており、子供の居場所の充実においては、子ども食堂などを運営している地域の団体と連携した、居場所の確保に向けた取組などを想定しております。次に、地域子ども・子育て支援事業の実施につきましては、第2期小樽市子ども・子育て支援事業計画の1年目、2年目においては、計画した内容のとおり実施できた事業もありますが、新型コロナウイルス感染症の影響により十分に実施できなかった事業もありました。4年目、5年目におきましては、いずれの事業も計画どおりに取り組んでまいりますが、特に利用者の多いファミリーサポートセンター事業や一時預かり事業などは、引き続きニーズに応えて実施できるよう努めてまいります。また、感染拡大の影響を受けやすい子育て支援センターなどの事業につきましても、オンラインによる相談や育児教室など、コロナ禍においても、安全・安心に実施できるよう工夫しながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、子供の学習環境、教員の働く環境の改善につきましては、まずは耐震化等の学校の改修としては、耐震化が必要な2校について、小樽市学校施設長寿命化計画に基づいた改修工事を行うほか、子供たちから要望の多いトイレの洋式化を進めます。次に、学校教材の充実としては、教材「小樽の歴史」の改訂や、学校図書の整備、1人1台端末などICT機器を更新するほか、机と椅子の計画的な更新などに努めてまいりたいと考えております。また、専門的知識を有する外部人材としては、不登校やいじめなど、子供や保護者の相談に対応するスクールカウンセラーや、子供たちの読書活動を支える学校司書、中学校のスポーツや文化活動を支援する部活動支援員などの配置を充実してまいります。こうした取組を引き続き進めることにより、子供の学習-20-環境と、教員の働く環境の改善を図ってまいりたいと考えております。次に、文化、芸術、スポーツに取り組む児童・生徒の活動の支援策につきましては、文化、芸術の分野では、小・中学生を対象とした札幌交響楽団のコンサートの開催や、伝統文化親子教室の開催の支援、全国大会に出場する小・中・高校生に対する文化芸術大会出場奨励金の交付などに引き続き取り組んでまいります。スポーツの分野では、スポーツのきっかけづくりのため、幼少期から体を動かすことの楽しさを感じてもらう、子ども教室の実施や、プロスポーツチームとの連携によるスポーツ教室の開催などに引き続き取り組んでまいります。新たな取組としては、各学校で部活動が減少していく中、少しでも多くの生徒が希望する部活動を選択できるよう、中学校の文化・運動部活動の改革を進めるなど、今後とも支援策を充実してまいります。次に、創業支援策の具体的な内容につきましては、創業時の心構えや経営についての基本的なノウハウを学ぶ場である、小樽商人塾の開催、創業希望者に対しての支援制度等の情報提供や相談対応を行っているほか、市内新規創業者へ補助金の交付を行っており、令和4年度からは移住者加算を新設しているところであります。今後につきましては、これまでの取組を継続するとともに、人口対策上、社会減に歯止めをかけることが重点政策でありますので、市内移住者による起業が促進されるような支援策の充実について検討してまいりたいと考えております。次に、移住し、起業を目指す方に対する相談体制の強化につきましては、本市へ移住して起業を検討される方々に対する相談や支援業務を行う専任の移住コーディネーターを配置した、仮称でありますけれども、移住・起業サポートセンターを年度内には市内に開設し、相談体制の強化を図ることとしております。次に、人や企業に共感されるまちづくりを2期目の重点公約に掲げた考え方につきましては、コロナ禍で観光客が大きく減少しているさなかにあっても、市内中心部において、新たなホテルの建設や石造倉庫を利用した美術館の開業、これからの本市観光の鍵となる北運河地区での新たな出店計画などがあり、これらは本市が持つ可能性への期待から、企業に投資をいただいてきたものと考えております。今後さらに、本市の個性的な町並みや交流としての機能を付加した港湾空間など、小樽の持つ強みを磨き上げることにより、小樽の可能性と魅力を引き出し、人や企業から選ばれるまちを実現できると信じ、人や企業に共感されるまちづくりを掲げたものであります。