みんなの議会

小樽市議会 平成23年第2回定例会 2011年7月4日

(1)三つの基本姿勢について/(2)七つの重点公約について/(3)財政について/(4)監査について/(5)防災計画について/(6)東日本大震災による本市経済への影響について/(7)小樽市教育行政執行方針について

2011年7月4日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「三つの基本姿勢について」「七つの重点公約について」「財政について」「監査について」「防災計画について」「東日本大震災による本市経済への影響について」「小樽市教育行政執行方針について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。

質問者
山田雅敏 議員
答弁者
市長 中松義治、教育長 上林猛

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 24番 山田雅敏

自由民主党を代表して質問をいたします。最初に、市政執行方針についてお伺いいたします。6月 28 日の本会議で市長は三つの基本姿勢と七つの重点公約をお示しになりました。小樽経済の振興が急務な中、建て直しに邁進し、これからが民間で培った経営手腕の発揮どころと期待しております。民間企業であれば、強い指導力や経営方針の明確化、短・中・長期の目標や計画、従前政策の継続などがあり、これを実現するためには、職員に研修や取組を促すことも、当然、市長には求められています。市政執行方針の最初に、地域主権の取組について述べられています。市民、地域、行政がそれぞれの役割と自覚と責任を持って行動に移していくことが重要と考えを示しています。前市長からさらに前に進めた協働のあり方についてお聞かせください。次に、第1の項目の中で、知識や知恵が市民力として大きな力になると示しています。市長にとっては、大きな糧になる市民力をどのような方法で活用するのか、御所見をお聞かせください。次に、第2の項目の中で、新市立病院の統合新築とともに救急医療体制について述べられていました。本年6月倶知安厚生病院は、医師数の減少や観光客などの時間外利用者の増加などにより、医師の負担が増大し、一般診療への影響が大きくなることから、救急医療については当番病院体制にしたと聞きます。このことを聞き、私は倶知安厚生病院で行われているこのような当番病院体制では、本市の市民の命と健康を守ることはできないと考えています。本市では済生会小樽病院に夜間急病センターが併設され、救急医療体制が整備されていますが、今後、移転も予定されています。この夜間急病センターが活動するための経費は、本市や市民にとっては必要なコストと考えています。これからは利便性や効率などが求められますが、過去3年間の利用実態や時間帯別利用者数はどのようになっているのか、また経費、収益の収支はどうなのか、その点をお聞かせください。次に、第3の項目の中で、市長は魅力のある生活都市の創造を基に一つの切り口として、国際観光都市として躍進を遂げる必要があると述べられ、国内はもとより海外からの観光客に多彩な魅力の発信とともに、観光基盤や受入れ態勢の整備を図り、小樽に行ってみたい、人と触れ合いたいという思いを述べられ、施策の充実に努められると聞きます。観光客の誘致に向け重点施策についてお聞かせください。市長選で示された時点の政策公約では、まちづくりに当たっての基本姿勢が三つ示され、基本的な五つの柱を示していたと認識しています。今回示された七つの重点公約は、より具体的に的を絞った市長の決意の表れだと思います。この中から何点かお聞きいたします。最初に、一つ目の重点公約では、小樽観光の充実と国際観光への挑戦とあわせて、後志など広域連携による商工業の振興や地域経済の活性化などが掲げられています。本市の恵まれた地域資源や知名度など、強みを最大限に活用すると述べられていますが、この強みを産業振興の中でどのように生かすのか、お示しください。次に、六つ目の重点公約の中で、市民が安全に暮らせるよう、生活基盤の整備として、雪対策を強化し、安心安全なまちづくりを進めるとしていますが、最初に昨年度の6ステーション制を含め、雪対策の取組について特徴や重点などお聞かせください。今後、市民の要望に沿った雪対策の取組について、本年はいつを目途に策定をするのか、お示しください。さらに、小樽市次世代育成支援行動計画の後期計画策定に向けたアンケート調査でも、多くの要望が寄せられている通学路の除排雪について、より積極的な対応が必要と考えます。市長のお考えをお聞かせください。以上、市長が提案説明で触れられた国際観光都市、水産都市につながっていく活力向上に向けた施策を、着実に実行されるようお願いいたします。次に、財政についてお伺いいたします。平成 21 年度末時点で、国債や借入金などを含む国の借金が前年同期に比べ 36 兆 4,265 億円増え、882兆 9,235 億円になったと発表されました。原因は景気後退に伴う相次ぐ補正予算の計上で、全体の約7割を占める普通国債の残高が 8.8 パーセント増の 593 兆 9,717 億円に膨らんだことです。国民1人当たりでは 693 万円となり、過去最高と聞きます。本市では市民、職員の協力の下、平成 22 年度決算で一般会計の黒字化がほぼ達成の見込みと聞いています。そこで、お聞きいたします。現時点での一般会計の平成 22 年度決算における実質収支と単年度収支の見込額、さらに実質収支が黒字となった要因についてお示しください。次に、累積赤字の解消はほぼ確実とのことですが、市債残高はどのようになっているのか。平成 22年度末における全会計の市債残高の見込みとその動向について、また残高を市民1人当たりに換算した場合の金額についてお示しください。次に、市税収入が落ち込む中、累積赤字が解消され、今後生じる余剰金について、基金への積立てなどがあるとは思いますが、今後どのように活用されるのか、お聞かせください。この項最後に、本市の社会資本整備では、市立病院の統合新築をはじめ、小・中学校の耐震化や新・市民プール、新共同調理場の建設などを控えた中、今回の震災による防災対策や消防設備の整備なども想定されます。今後予算の限りある中、どの部門に重点を置くのか、第6次総合計画の中から施設整備の考え方についてお考えをお聞かせください。次に、監査についてお伺いいたします。地方公共団体の監査委員は、行政の適法性、妥当性の確保のため、財務に関する事務の執行、経営する事業の管理、公共団体の出納などを監査するものです。本市平成 22 年度の定期監査報告では、予算執行事務における補助金に係る事務処理に重点を置いて行うとともに、職員及び職場の意識改革をはじめ、事務全般についての改善やチェック体制の見直しがこれまで以上に問われた年と報告しています。また、行政監査報告では契約の締結において、指名競争入札や随意契約による方法は、地方自治法や地方公営企業法上、特例的なものとされており、これらの方式で締結できる場合は、一定の要件に該当した場合に限定され厳正な運用が求められ、さらに契約事務の執行は公正さや経済性が確保される必要があるが、依然として不適切な事務処理が多くされていると報告されています。最初に、監査報告書では、契約事務全般の考え方の整理と統一性のある事務処理について、マニュアルの導入や各種書類の簡素化や、記載例、様式の改善について言及されています。市長から提出された監査報告に基づく措置状況を見ると、検討や周知していくとのことですが、その後、これらについて改善等の報告がされている点があれば、お聞かせください。次に、指摘事項や措置状況の内容を見ると、うっかりミスや人的ミスが目立ち、改めてチェックや確認が必要と思います。どのような取組が必要と考えているのか、お聞かせください。全国的に自治体財務会計上の不正経理や地方行財政の執行に対する住民意識の向上から、監査委員に対する要望、権限、機能強化についての声が高まっています。このような声の中、全国初の監査委員補助員制度が小松市で実施されていると聞きます。この項最後に、このような公正であり、厳正な監査委員補助員制度の経緯やその効果について、御所見をお聞かせください。次に、東日本大震災による本市経済の影響についてお伺いいたします。東京電力福島第一原子力発電所の事故で、各国が日本の農水産物や食品に対し、放射性物質の検査結果の証明書を求めるなどの輸入規制を受け、各自治体には輸出品検査体制の確立や風評被害への対応が求められています。本市でも寄港する外国船への飲料水や食料の供給について、放射性物質の検査証明書の提出が要求され、本市の業者に経済的な負担が出ていると聞きます。また、6月 27 日には微量の放射線が検出された中古車がロシアのサハリン州から送り返され、小樽市が管理する埠頭内の指定保税地域に移されました。ちなみに、積卸業者が放射線を測定したところ、自然界と同じレベルであったと聞いています。そこで、お伺いいたします。現在、小樽港からさまざまな品が輸出されていますが、輸出に向け、どのような規制があるのか、国別、地域、内容についてお聞かせください。横浜港では、4月 28 日、国土交通省の指導により、輸出コンテナの放射線量の測定が始まり、東京港や川崎港でも同様に測定がスタート、工業製品などあらゆる輸出品に広がっていると聞きます。そこで、お聞きいたします。テュフズード試験認証機関など、安全性確立に関する検査認証試験などを行う機関についてお示しください。また、本市での検査実績などお聞かせください。次に、道では3月から5月にかけて、観光消費額が前年同期より 339 億円減少したとの試算を出しております。今回、観光対策の一環として、7月から道内観光地5か所程度で新たに放射性物質の測定調査を行い、国内外に安全性をPRする方針と聞きます。現在、北海道が行っている観光に関して、どのような風評被害対策などがあるのか、お聞かせください。この項最後に、横浜商工会議所では工業製品を中心に水産品や食品に非放射能汚染証明書を発給していますが、この概要についてお聞かせの上、あわせて本市商工会議所の対応についてお聞かせください。次に、本市の防災計画などについてお聞きいたします。各地の自治体が津波や原発事故など、想定を超える被害に備え、地域防災計画の見直しや計画の根本的な練り直しを検討していると聞きます。最初に、市町村は防災対策の一次的責務を負うとあります。市町村長はどのような権限が付与され、住民を守るのか、特徴的な事項をお聞かせください。次に、東日本大震災による本市への被害者の受入れについて、国からの周知事項や受入れの対応、現在の状況についてお聞かせください。次に、今回の地震被害で本市職員の現地への支援や物資、義援金、民間の支援などについてお聞かせください。この項最後に、本市でも今後見直されると聞いている防災計画について、予防事前対策や応急対策、さらに復旧、復興対策などがありますが、見直しの中心となる点や内容をお聞かせください。また、被害にあった場合、対処するための各種制度などの住民への周知方法など、お聞かせください。平成 23 年度小樽市教育行政執行方針からお伺いいたします。本定例会では、市長提案とは別に小樽市議会初となる、本市の教育行政執行方針を教育長みずから登壇し、説明されました。教育行政執行方針の説明実施にかかわる取組については、平成 20 年第1回定例会代表質問の中で、我が党の前田議員が財源を伴わない施策として取り上げ、検討してまいりたいとの答弁を教育長から得たことから、平成 22 年第1回定例会一般質問の中で、再度同問題を取り上げ、改選期を迎えることから、本年6月議会から行ってまいりたいとの教育委員会委員長の答弁を引き出し、実現したものと認識しています。このたび教育長は、教育委員会の考え方や決意並びに五つの教育目標を説明いたしました。学力の向上や心と体の育成など、今後の取組に期待するものです。この中で、来年度の中学校で必修化される武道についてお聞きいたします。市内のすべての中学校で柔道を実施する予定と聞いております。この話題の話合いの中で、他の種目について要望や議論はなかったのか、お聞かせください。最後の質問になりますが、社会体育施設である望洋サッカー・ラグビー場についてお伺いいたします。近年、市民のスポーツ多様化で、市内外から多くの人が集まり、評判のよい施設に注目が集まっています。この施設の利用方法について、競技開催で多くの選手や観客が集まったときなど、トイレや応援席、駐車場など利用者から不便との声が出ています。そこで、お伺いいたします。選手、役員室のスペースはあると聞いておりますが、道内はもとより、国内外から多く集まる観客の応援席についてはどのような状況にあるのか、附帯設備を含め概要をお聞かせください。最後に、これからの議論になりますが、北京オリンピック後からスポーツ省構想などが浮上してきております。今の子供たちの持久力など、体力向上と国民のだれもがスポーツに参加し親しむ環境づくりが理念と聞いております。本市でも健康やスポーツへの関心の高まりを受け、情報提供など、スポーツ振興に御尽力をいただきますよう、お願いいたします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。済みません。今回の5番と6番が後先になっておりましたので、その点を訂正いたします。

答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、三つの基本姿勢について何点か御質問がございました。まず、協働についての御質問ですが、市民と行政の信頼の下、お互いの特性や能力を発揮し、効果的にまちづくりを進めていく上では、市民と行政との協働の取組は欠くことのできないものと認識をしております。現在、市民と行政が一緒に考え、協力してまちづくりを進めるための協働のルールを定める自治基本条例の策定に取り組んでいるところであります。この条例で行政だけではなく、市民、まちづくり団体、事業者などのまちづくりに係る役割と責任を明確にし、市民との協働を推進することにより自治意識の醸成や地域力の向上につなげていきたい、このように考えております。次に、市民力を活用するための方法についてですが、市民ニーズが多様化する中、地域の課題にこたえていくためには、その課題を知る市民の皆さんの知識やアイデアを市民力として活用していくことが必要です。この市民力を活用するに当たっては、市長への手紙やまち育てふれあいトーク、懇談会や説明会の開催など、市民の皆さんとの情報の共有に努めながら、パブリックコメント制度の活用や審議会等の委員公募など、市民の市政参加を進めていかなければならないものと考えております。さらには、市民団体等の自主的なまちづくり活動を促し、市民と行政との確かな信頼関係を築きながら、さまざまな分野において市民力を生かしたまちづくりを進めてまいります。次に、本市の夜間急病センターの利用実態や経費等についてでありますが、過去3年間の利用者数は平成 20 年度 7,603 人、21 年度 8,334 人、22 年度 7,616 人となっており、時間帯別の利用者数については全利用者数の6割近くが午後6時から 10 時までの時間帯に集中しております。また、夜間急病センターの収支につきましては、平成 22 年度ベースで1億 4,800 万円の負担が生じており、第1次救急体制を維持していくための必要な経費であると考えております。なお、経費削減を含めた運営体制の見直しについて、指定管理者である小樽市医師会と協議を進めているところであります。次に、国際観光都市としての観光客誘致施策についてでありますが、本市は東アジア圏の香港、韓国、そして台湾といった国々に加え、近年は経済成長が著しい中国本土からの入込客が個人ビザの発給要件緩和なども追い風となって増加してきたところです。3月の東日本大震災以降、外国人観光客は全国的に見ましても昨年の半分以下となっておりましたが、最近は回復傾向にあることが実感されており、東アジア圏をターゲットに据えた外国人観光客誘致の推進に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。具体的な施策といたしましては、9月上旬に中国の旅行会社やメディアを招き、観光説明会を開催するほか、本定例会には台湾、そして中国でトップセールスを行うための事業として、東アジア圏観光客誘致事業費補助金を提案しております。さらに、9月にも姉妹都市であるソウル特別市江西区を訪問しますので、その際にも小樽観光がこれまでと同様に安心して安全に楽しめることをPRしてまいりたいと考えております。また、受入れ態勢の整備として、観光案内所では昨年度の英語、中国語に続いて、今年度は韓国語の通訳スタッフを配置し、多言語化の推進を図っているほか、観光事業者を対象とした外国人観光客受入れのための勉強会や語学研修を開催いたします。今後とも海外からの観光客の皆さんを温かく迎え入れることにより、さらなる交流の拡大を図りたいと考えております。次に、地域資源や知名度など強みの生かし方でありますが、本市には古くから港町ならではの水産加工業のほか、機械金属関係やガラスなど、ものづくりの多様な技術が蓄積されているほか、高等教育機関として小樽商科大学や北海道職業能力開発大学校などが立地し、高度な情報や専門的な人材の集積といった強みがあります。特に、水産加工業はその品質への評価も高く、全国の品評会でさまざまな表彰を受けており、全国の物産展からの引き合いも増え、出荷額も増加しております。このため、今年度は本市の強みである水産加工業のPR用冊子を作成するなど、新たな商品開発やブランド化、国内外への販路拡大に向けて支援していきたいと考えております。さらに、ものづくりの支援として、水産加工業と機械金属加工業との連携やビジネスマッチングなどにより、企業間や異業種間交流を促進し、新たな受発注の創出に向けた支援を実施してまいりたいと考えております。次に、昨年度の雪対策の取組についてでありますが、除排雪凍結路面管理などを一括して委託する地域総合除雪を市内6地域に分けて実施したほか、除雪弱者を対象とした間口の置き雪対策について、建設部と福祉部が連携しながら、約 130 世帯に対して試行いたしました。さらには、除雪作業の有無にかかわらず、地域総合除雪業務については当初契約額の 70 パーセント、その他の除雪業務については 60パーセントの支払を保障する最低保障制度の導入などにも取り組んだところであります。また、本年度の雪対策の取組についてでありますが、現在、今後の除排雪計画策定の参考とさせていただくため、初めての試みとして、各町会役員の皆様にアンケートをお願いしておりますので、その御意見や御要望を踏まえて、第3回定例会までに計画を作成してまいりたいと考えております。次に、通学路の除排雪についてでありますが、例年、降雪前に通学路などの除排雪に関して、各小・中学校から要望をお聞きし、通学路の除排雪作業に反映させております。今後につきましても、学校や地域からの御意見などを伺いながら、歩道や交差点を重点に通学路のより細かな除排雪作業に取り組んでまいりたいと考えております。次に、財政問題に関して、初めに一般会計の平成 22 年度決算見込みについてでありますが、歳入では約 579 億 2,700 万円、歳出では約 567 億 2,700 万円となり、平成 23 年度への繰越事業の財源に充てる約1,600 万円を考慮した実質収支は約 11 億 8,400 万円の黒字、単年度収支は約 12 億 1,500 万円の黒字と見込んでおります。実質収支が黒字となる要因につきましては、最終予算との比較で申し上げますと、歳入では市民税や固定資産税などの市税収入が合わせて約2億 400 万円程度上回る見込みであり、また地方消費税交付金や特別交付税などが合わせて約1億 400 万円程度、そのほか諸収入や寄附金が合わせて1億 800 万円程度、それぞれ予算額を上回る見込みであります。また、歳出における科目別で申し上げますと、職員給与費で約1億 8,800 万円、民生費では生活保護費や私立保育所運営費負担金で約3億 7,600 万円、土木費では住宅事業会計や港湾整備事業会計への繰出金で約 3,500 万円、公債費では一時借入金の利子などで約 3,600 万円ほどそれぞれ予算額より減少する見込みとなったことが主な要因であると考えております。次に、平成 22 年度末における市債残高の見込みなどについてでありますが、一般会計では約 498 億2,000 万円、特別会計合計では約 93 億 6,400 万円、企業会計合計では約 462 億 6,300 万円、これらを合わせた全会計では約 1,054 億 4,700 万円となり、平成 21 年度末より約 40 億円減少する見込みであります。この市債残高を平成 23 年3月末時点の住民基本台帳人口である 13 万 1,744 人で割り返して、市民1人当たりの金額に換算しますと、約 80 万円となります。次に、平成 22 年度の一般会計の決算で見込まれる剰余金の今後の活用についてでありますが、地方財政法では剰余金のうち、2分の1を下らない金額はこれを剰余金を生じた翌々年度までに積み立て、又は地方債の繰上償還の財源に充てなければならないとされており、後年度における財政運営の円滑化を図るため、決算上の剰余金については財源留保の措置を講じるよう、地方公共団体に義務づけているところであります。このため、本市といたしましては、平成 22 年度の決算剰余金約 11 億 8,400 万円のうち、その2分の1以上を第3回定例会以降において、財政調整基金に積み立てたいと考えておりますが、具体的な積立額につきましては、本定例会の補正予算の財源として充当した額や今後の財政需要なども勘案して判断してまいりたいと考えております。次に、施設整備の考え方などについてでありますが、これまでも前期実施計画を策定するなどして、第6次総合計画で示した主要施策について具体的な事業を可能な限り明らかとし、これらの計画的かつ効率的な推進を図ってきたと認識しております。一方、本市においては、今後、大規模な建設事業が集中するとともに、東日本大震災の発生を機に、新たな防災対策への対応が求められるなど、情勢が大きく変化していることから、引き続き厳しい本市の財政状況を踏まえ、後年度に集中して財政負担の生じないよう、事業の平準化なども念頭に置きながら、重点とする分野をしっかりと整理するなどし、円滑な対応を進めてまいりたいと考えております。次に、防災計画についての御質問がございました。初めに、市町村長の権限についてですが、防災に関しましては、災害対策基本法に市町村の責務として、防災に関する計画を作成し、法令に基づき実施する責務を有すると規定されております。市町村長はその責務を遂行するために、避難の立ち退き勧告、立ち退き指示及び警戒区域への立入りの制限、禁止、退去を命ずる権利などが認められております。次に、東日本大震災による被災者の受入れについて幾つか御質問がありました。まず、国からの通知事項の主なものとして、被災した児童・生徒の速やかな受入れ、被災により保険証を紛失した場合での医療機関での受診、被災地域からの転出証明書が提出できない方の転入をそれぞれ可能とさせる通知などがあります。これらについては、ホームページなどを通じて周知に努めるとともに、各担当部署で適切に対応しております。また、被災者受入れの対応については、3月 17 日に市営住宅 15 戸と旧福寿荘の 35 戸を最長1年間家賃と光熱費を御負担いただくことなく被災者へ提供することを公表し、4月1日から受入れを始めております。7月4日現在、被災者の市営住宅への入居者数は3世帯8名ですが、市内の道営住宅や親戚の家などに避難された方を含めますと、16 世帯 45 名の方が市内に避難されております。なお、原子力発電所の事故の影響により、母親と幼児又は小学生の世帯を中心に、今月中旬以降、福島県や宮城県から7世帯22 名が市営住宅へ入居する予定になっております。次に、このたびの東日本大震災に対する本市の支援状況についてですが、人的支援では緊急消防援助隊として、救急隊と後方支援隊を宮城県石巻地区に、水道関係職員について、水道施設の応急復旧に宮城県石巻市に、下水道関係職員について、下水道施設の被害状況調査に岩手県久慈市及び宮城県岩沼市に、保健師について、被災者の健康相談、健康チェック、避難所の衛生対策に当たるため岩手県大船渡市に、医療救護班として小樽病院の医師、看護師、薬剤師などが災害拠点病院の救護班として、宮城県気仙沼市及び岩手県陸前高田市に、建設部からは応急危険度判定士を宮城県多賀城市へそれぞれ派遣をいたしました。物資の支援については、ペットボトル小樽の水 9,600 本を岩手県及び宮城県へ、ろうそく約1万本のほか、アルファ米、クラッカーを宮城県などへ、ティッシュペーパー約 1,800 箱を南三陸町へ送りました。義援金については、市の呼びかけにより、6月末までに集まった約 960 万円のほか、小樽市として1,000 万円を日本赤十字社北海道支部小樽市地区に寄贈いたしました。民間の支援といたしましては、市内の葬儀会社が霊柩車を岩手県に派遣し、葬祭業務の支援に当たったほか、小樽商工会議所、小樽青年会議所が支援物資の集約、輸送などを行いました。次に、本市の防災計画の見直しについてですが、東日本大震災におきましても、津波により壊滅的な被害が発生したことから、津波対策の見直しが中心になるものと考えております。本年度中に北海道の津波シミュレーションが見直され、津波浸水予想図が示されることになっておりますので、これに基づいた津波避難計画や避難所の運営などについて、防災計画に追加してまいりたいと考えております。また、被害にあった場合の各種制度を住民に対して周知する方法につきましては、市のホームページや広報おたるに掲載するほか、地域で開催しております防災講習会等において周知してまいりたいと考えております。次に、東日本大震災による本市経済への影響について何点かお尋ねがありました。まず、小樽港の輸出相手国における輸入規制についてでありますが、現在、小樽港からはコンテナ貨物が中国に、中古車や中古の重機等がロシアに輸出されております。これらの国の放射線に関する規制は、国土交通省が収集した情報によりますと、中国ではガンマ線量率がバックグラウンド値の3倍以下、ロシアではガンマ線量が1時間当たりバックグラウンド値を除いて 0.3 マイクロシーベルトを超えないこととなっております。次に、放射線検査機関や本市での検査実績などについてでありますが、日本からの輸出品の放射線検査をする機関については、日本貿易振興機構の調査によれば、全国対応している国内の放射線検査機関として、6月末現在で、一般社団法人日本海事検定協会、財団法人新日本検定協会など、全国で 47 の機関が上げられております。小樽港からの一般貨物については、こういった機関で検査を受けた事例はないと聞いておりますが、6月 11 日に入港した客船に小樽港で積み込んだ食材と飲料水については、川崎市にある民間の検査機関で事前に検査を受けており、飲料水についてはさらに船舶給水の前にも、日本海事検定協会の検査を受けた後に本船に積み込まれております。次に、北海道の観光にかかわる風評被害等の対策についてでありますが、これまで道内各地の放射性物質モニタリング調査の結果を英語、中国語などに多言語化して、ホームページで公表しているほか、5月下旬には高橋はるみ知事による中国でのトップセールスなどを実施し、北海道の安全性のPRに努めていると承知しております。今後も北海道に対する震災被災のイメージを払拭し、激減した外国人観光客の回復を図るため、国内外でのプロモーションやメディアを活用しての宣伝活動をはじめ、特に東アジアを中心にしたキャンペーン事業に集中して取り組むとお聞きしております。次に、非放射能汚染証明書についてでありますが、福島第一原発事故を受け、輸出者から日本からの貨物が放射能に汚染されていないことに関する証明書を求められた場合に対応するため、日本商工会議所が各地商工会議所に示したものであります。内容につきましては、輸出者が作成する放射能の調査データなどを付した非汚染の申請書に対して、商工会議所が認定し、サイン証明として発給しているものであります。本市商工会議所におきましても、同様の対応が行われており、これまで3件の実績があると伺っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)

山田議員の御質問にお答えいたします。初めに、来年度から中学校で必修化される武道についてでございますが、平成 24 年度からの新しい学習指導要領では、体育の授業において柔道、剣道、相撲の中から1種目を選択して実施することとなっております。各学校においては種目の選定に当たって、指導者の体制や保護者の負担、市内の高校の授業の状況などについて議論をした結果、柔道が適切と判断したものであります。教育委員会では、この結果を基に、畳マットなどの施設設備の整備を進めることとし、本定例会に予算措置を提案させていただいております。なお、今後、教員の指導力の向上や生徒への安全指導の徹底にも努めてまいりたいと考えております。次に、望洋サッカー・ラグビー場についてでございますが、コートは3面あり、芝が2面、クレーコートが1面あり、面積はそれぞれ1万 5,000 平方メートルあります。また、附帯施設として運営ハウスがあり、更衣室、会議室、休憩ホール、シャワー、トイレなどの設備を備えており、そのほかに、約 80台収容可能な駐車場を確保しております。このサッカー・ラグビー場は、開設当時、サッカー・ラグビーの協会関係者と協議をし、芝の良好なコンディションを保つ必要があることから、コート内には観覧者の入場はさせないとの申合せがありますので、今後ともコート外で応援していただくということで御理解をいただきたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

質問 監査委員 菊池洋一

このたび、議会の同意をいただき、監査委員に選任されました菊池洋一でございます。市政のチェック役として監査委員という重責を担うこととなり、身が引き締まる思いでございます。監査業務に当たりましては、公正不偏という立場を堅持し、職務を遂行してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。それでは、山田議員の質問にお答えします。初めに、平成 22 年度監査報告に基づく措置状況における契約事務全般についての改善点についてでございますが、市の契約事務につきましては、委託契約や賃貸借契約など、その大半が年度当初の4月に集中しますことから、それに間に合うように契約担当課に対し、契約方法等をはじめとして契約事務全般についての留意事項をマニュアルなどを通じ、全庁的な周知をお願いしております。特に、随意契約においては、合規性や公平性などの観点からの基本的な考え方、あわせて様式や記載例等についても全庁的に配布がされております。また、指名競争入札への移行などにつきましては明らかとなった問題点等を踏まえ、マニュアル等の作成が検討されていると聞いております。このようなことから、本年度実施予定の行政監査におきましては、これらマニュアル等に基づき、契約事務が適正に執行されているかどうかについて検証してまいりたいと考えております。次に、いわゆるうっかりミスをなくすための取組についてでございますが、指摘事項の大半が不注意によるミスであり、このことはあらゆる業務分野においてパソコンによる事務処理が進み、業務本来の目的や内容をよく理解しないまま前例を踏襲するという業務体質、いわゆるルーチンワーク上の心構えに根本的な原因があるのではないかと考えております。このようなことから、職員一人一人がみずから業務の目的やその内容を再認識し、自己研さんに努められること、職員の資質向上のための職員研修の実施と職場単位の研修の充実、同僚や上司のチェック体制の強化のほか、牽制体制の見直しに取り組まれることなどが、より適正な事務処理を進める上で重要なことではないかと考えております。最後に、いわゆる小松市における監査委員補助員制度導入の経緯とその効果についてでございますが、制度の概要について申し上げますと、主として公募方式により、監査委員の助言者となるべき市民を募集し、応募の動機に関する小論文等による選考を経た上で、市民数名を代表監査委員が委嘱するものです。制度導入の経緯についてでありますが、4期 15 年間にわたり監査業務を務めてきました監査委員が長年同じような手順で監査を続けることで、監査の視点などが市民感覚から離れていくのではないかという不安を抱いたことから、例えば定期監査等の執行に際し、広く市民の目線に立った意見を聞き、監査のさらなる充実を図ることを目的として、平成 22 年同市の監査委員が全国に先駆けて独自に導入したものであります。制度導入の効果につきましては、市民目線を監査に取り入れるという当面の目標は達成できたのではないかとしながらも、あくまでも試行段階でもあり、効果の検証には至っていないと聞いております。こうした中で、現行制度上、地方公共団体の適正な行財政運営を確保するためのチェック、牽制体制としては、議会の監視機能に加え、監査委員制度が設けられておりますが、とりわけ昨今の厳しい財政状況の下で適正に財政運営がなされているかを検証するために、住民の理解を得なければならないという風潮の高まりを考えますと、当制度につきましても、市民に開かれた監査という面においては、時代のニーズに沿った新しい試みの一つであるとは感じております。(「議長、24 番」と呼ぶ者あり)

質問 24番 山田雅敏

今回の市長の答弁、また教育長、監査委員の本当に的を射た御回答をいただきました。委細については各予算委員会また常任委員会で行っていきたいと思います。監査委員には、これからもよろしくお願いいたします。以上で終わります。

出典:小樽市議会 平成23年第2回定例会 2011年7月4日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる