みんなの議会

小樽市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月4日

(1)小樽市の防災に関連して/(2)小樽市の農業に関連して/(3)小樽市所管の街路灯、公園の園路灯に関連して

2009年3月4日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「小樽市の防災に関連して」「小樽市の農業に関連して」「小樽市所管の街路灯、公園の園路灯に関連して」について質問し、市長 山田勝麿、産業港湾部長 磯谷揚一、建設部長 嶋田和男が答弁しました。

質問者
秋元智憲 議員
答弁者
市長 山田勝麿、産業港湾部長 磯谷揚一、建設部長 嶋田和男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 秋元智憲

一般質問をいたします。昨年の第1回定例会におきまして、小樽市の防災対策について何点か質問をさせていただきましたが、その進ちょく状況などについて質問いたします。昨年は小樽市の防災対策の確認をしたところ、国が平成18年3月に示した災害時要援護者避難支援プランのガイドラインについて、市区町村でも作成を進めるよう通知があった旨、御答弁をいただいておりました。災害時要援護者対策について、19年9月より関係部局で協議を行っているとのことで、要援護者支援班についても検討するということでした。まずは、支援班での協議の進ちょく状況についてお知らせください。災害時要援護者名簿の作成についてですが、災害時要援護者について全団体の約3分の2が作成に着手済みであることが明らかになったそうですが、このうち災害時要援護者名簿の作成は、福祉関係部局が主体となって行うケースが最も多く、作成に着手済みの団体の8割弱において福祉関係部局が主体となっているそうです。本市においては、関係部局や民生・児童委員により名簿作成を進めてきていると承知していますが、この進ちょく状況と主体、課題、またその課題に対しての対策をお答えください。昨年の消防庁の調査によると、災害時要援護者情報の収集、共有の方法として、災害時要援護者名簿を作成するための情報収集の手段として、また行政外の関係機関や施設などを含めた情報の共有により、個別計画を策定するための手段として、関係機関共有方式、同意方式、手挙げ方式の3方式があり、市町村はこれらの単独又は組合せにより情報の収集、共有を実施しています。最も多くの市町村が採用するのは、3方式を併用する方法であり、2番目に多かったのは同意方式と手挙げ方式を併用する方法です。また、3番目に多かったのも関係機関共有方式と同意方式を併用する方法であります。いずれか単独というよりは、それぞれの状況に応じ、組み合わせて情報の収集、共有を行っているということです。そこで、本市では情報収集という面では、行政外の関係機関などを除き、行政のみで行うことには限界があるのではないかと考えますが、今後、行政外の関係機関などとの情報の共有も含めた連携も考えているのか、お答えください。次に、自主防災組織についてですが、阪神・淡路大震災の際、警察や消防機関による被災者救助がなかなか追いつかず、要救助者3万5,000人のうち2万7,000人は、市民自身により自力又は隣人の力を得て救助されたことにより、自助、共助の重要性が認識されてきています。昨年の第1回定例会時点で市内の自主防災組織は2か所あり、今後は組織化が進むように各町会に啓発していきたいとの御答弁をいただいておりましたが、これまでの啓発の内容、状況についてお知らせください。避難所についてお聞きします。指定避難所は市内に66か所あり、屋内5万人、屋外23万人の収容人数であるとの報告を受けました。問題は冬期間の避難所対策であります。万が一、冬の降雪時期などに大規模な災害があった場合、学校のグラウンドはほとんど使用できない状況になると思いますが、これに対する対策についてはどのように考えているのか、お答えください。この項の最後になりますが、市職員を対象にした災害研修は重要であり、昨年は災害エスノグラフィーを使った職員研修を行ってはどうかと提案いたしました。災害現場に居合わせた人たちの言葉を聞き、個人の体験を基に災害に対する意識改革や災害経験者の知恵を学んでいくものです。この職員研修について今後研究していきたいとのことでしたが、災害エスノグラフィーを用いた研修は行われるのか、それとも違う方法を考えているのか、市長のお考えをお聞かせください。次に、農業に関連して質問いたします。昨年は食品をめぐる農薬問題、産地偽装などの問題が多々起こり、食の安全・安心への関心が高まっています。また、日本の食料自給率は低下傾向にあり、現在はカロリーベースで40パーセントと先進国最低水準となっています。政府は食料自給率の増加などに対応するため、2009年度予算案に新たな取組を盛り込み、これにより、安定的な食料供給力の確保と農業活性化に向けた取組が、さらに加速するとしています。しかし、農業離れや高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加などの問題も浮き彫りになっております。農林水産省が昨年9月30日に公表した新規就農者調査結果によれば、新規就農者は7万3,460人で、前年に比べ新規参入者は19.7パーセント、自営農業就農者は11パーセント減少しているものの、雇用就農者は7,290人、12パーセントの増加となり、また新規就農者数の実に49.1パーセント、3万6,070人が60歳以上となっています。2005年農林業センサスによると、小樽市の農業従事者数は402人であり、そのうち15歳から29歳までが19人、30歳から49歳が48人、50歳から64歳までが121人、65歳以上が214人でありました。市民と歩む21世紀プランの中でも、本市として抱える農業の課題について触れています。例えば都市近郊型の農業であり、小規模農業であること、経営耕地面積や農家数、農家人口が減少していること、農地の高度利用が必要であり、農家の経営環境の改善、後継者の確保が必要であることなどですが、そこで直近5年間の本市における農家数と農業従事者の推移をお答えください。また、その結果どういう傾向があり、調査の推移を踏まえて、これまでどんな対応をとってきたのか、そして今後の対策はどう考えているのか、お答えください。21世紀プランでは、経営耕地面積が減少しているということですが、国内の農地面積は1961年の609万ヘクタールをピークに、2007年には465万ヘクタールと144万ヘクタールも減少し、85年から20年間の耕作放棄地面積は13.5万ヘクタールから38.6万ヘクタールに増加、埼玉県とほぼ同じ大きさにまで拡大しているそうであります。このうち、営農せずに土地だけを持つ土地持ち非農家の割合は4割超で、耕地面積に対する作付の延べ面積の割合である耕地利用率は、水稲の2期作栽培や年2回の野菜作付が減ったため、105.1パーセントから93.4パーセントに減少しています。一方、耕作放棄地の発生要因については、約5割が高齢化による労働力不足で、そのほかに生産性が低かったり、農地の受け手がいない、土地条件が悪いなどと続き、地域的には中山間地域が全体の約6割を占め、逆にほ場整備が完了した地域での放棄地率は0.2パーセントと極めて低くなっている状況で、耕作放棄地の増加は営農を続けている周囲の農地へも悪影響を及ぼす可能性も大きいと言われております。政府も2007年から耕作放棄地対策に本腰を入れ、5年程度をめどに農業上重要な地域を中心に、耕作放棄地ゼロを目指すことを決定し、さらに2009年度予算案には放棄地を再生利用するための活動を手厚く支援することを決め、新たな取組が盛り込まれております。総額206億円の耕作放棄地再生利用緊急対策交付金は、貸借などによって耕作放棄地を再生利用する担い手や、集落営農組織、NPOあるいは新規就農者や隣接して農地を持つ既存の農業者など、対象を幅広く設定、かん木や木の根、不法投棄物などの除去、深耕、整地など、農地として利用するために重機などを用いて行う作業に対して、荒廃の程度に応じて10アール当たり3万円あるいは5万円を初年度に限り助成するものとなっています。劣化した土壌を営農可能な状態に戻すための土壌改良に対しましては、10アール当たり2万5,000円を最大2年間にわたり助成、さらに営農定着支援として同じく10アール当たり2万5,000円が1年間助成されるほか、用排水施設や鳥獣被害防止施設、直売所、加工所、市民農園などの整備も補助することで営農をバックアップしていくとのことです。また、この交付金は水田等有効活用促進交付金や産地確立交付金との併用が可能です。例えば水田に大豆や麦、飼料作物を作付した場合は、10アール当たり3万5,000円、米粉、飼料用米などは10アール当たり5万5,000円が助成されるため、これらと合わせることでさらに手厚い支援が受けられます。まず、小樽市の直近の耕地面積は何ヘクタールあるのか、お聞きします。そして、経営耕地面積が減少することに伴って、耕作放棄地は増えているような状況があると思いますが、昨年、耕作放棄地全体の調査を実施したと聞いておりますので、この結果についてお知らせください。また、今、紹介したような制度のうち、耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を利用することによって、農地環境の改善につなげていってはどうかと考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。次に、農業振興という観点から質問します。本市も今、企業が製造したさまざまな商品のうち、品評会や展示会などで賞を受けたものを「お墨付き」の小樽ブランドとして紹介していく取組を行っていますが、農産物のブランド化を進めて農業振興を図る地域も増えております。農作物のブランド化といっても、行政の力だけではなく、地域や生産者などその商品にかかわる多くの人たちとの連携が重要であり、また農作物の品質やその生産過程などの努力、工夫など消費者にはわからない部分が多いため、ブランドという付加価値の果たす役割は大きいと思います。まさにネームバリューのある小樽の名前がついた農作物のブランド化に取り組み、農業振興に一役買うものとしてはどうかと考えます。小樽産のミニトマトやイチゴが地方で人気があるという話を耳にしましたが、実際、小樽に住んでいる市民ですら、この存在を知っている人は少ないのではないでしょうか。ある調査によれば、主婦の方を対象に農作物ブランドについて聞いたところ、農産物ブランドで思いつくものはとの問いで、1位は夕張メロン、2位あきたこまち、3位豊の香イチゴでした。このほかにも問いがあり、お米部門のランキング、野菜、果物などについて調査していますが、ランキングしているすべては生産地の名前がついているという結果が出たそうであります。覚えやすいというのも一つの理由かもしれませんが、農作物ブランドを購入する理由はとの問いに、以前にも食べたことがあり、そのブランドに対して安心感や信頼感がある。産地や生産者の名前、写真がある。ブランド品は明らかにノーブランド品と見た目が違いおいしそうなどで、ブランド農作物イコール味が保証されているという気持ちが働いているのではないかという結論でした。例えば生産方法や衛生管理など、市独自で基準を決め、ぜひ小樽何々、小樽の何々という市民、そして全国の人に愛される農作物のブランドをつくるべきと思いますが、お考えをお聞きいたします。小樽市における農業振興の課題と対策についてもお答えください。市民に認知してもらうという意味では、今まで以上のPR、宣伝が必要になるでしょうし、そういう意味では年間取扱高が年々減少している公設青果地方卸売市場の機能や用地を最大限に利用し、農業、公設青果地方卸売市場、そして地域の活性化へと結びつけるべきではないかと考えます。既に幾つかの市町村でも実施されており、その一つに、福井県敦賀市では、昨年10月公設地方卸売市場を利用して、市民を対象とした朝市を開催したそうであります。多くの市民が押し寄せ、駐車場がいっぱいになり、大盛況であったそうで、他市でも駐車場でお祭りなどの催しを開いたり、ただ販売するだけではなく、目の前で調理実演をやっていたりとさまざま知恵を絞り努力されているようです。公設卸売市場の土地の利用や市民の台所としての生かし方などについて、再考する時期に来ているのではないでしょうか。小樽市公設青果地方卸売市場運営委員会の中で、本市の状況を聞いても、人口減に伴う消費の低迷などの話が聞かれます。この公設青果地方卸売市場の今後の利活用についてお考えをお聞きします。次に、小樽市所管の街路灯、公園の園路灯について質問いたします。私は平成19年第3回定例会の建設常任委員会において、小樽市の街路灯と公園の園路灯の状況と維持管理について伺い、提案をさせていただきました。それは街路灯や公園の園路灯にナトリウム灯やLEDなどを使った街路灯を取り入れることにより、少しでも環境問題や財政問題の改善につながるのではないかと考えたからであります。報道によれば、帯広市では2009年度、400ワットの水銀灯を使用している市内約1,000基の街路灯を180ワットのナトリウム灯に変更するとのことであります。明るさは維持しつつ、二酸化炭素の排出量を55パーセント削減し、電気代も年間1,000万円削減できると試算しております。今後は残る3,800基の街路灯のうち、250ワット、300ワットの約2,800基についても2010年度以降に順次切り替えるとのことです。ナトリウム灯は、今、紹介した以外にも多くの自治体で導入され始めているもので、従来の水銀灯では無駄な電気代がかかり、迷光、いわゆる無駄な照射が多くあるといい、ある研究によると水銀灯は30パーセント以上のエネルギーが無駄になっているとのことです。そこで、私は小樽市でも、ぜひ街路灯と公園の園路灯をナトリウム灯などの省エネタイプに変更してはどうかという提案をさせていただきました。ナトリウム灯の利点は照度が高いために、水銀灯に比べワット数が少なくて済み、例えば水銀灯で400ワットのものと同じ明るさを確保するのに、ナトリウム灯では180ワットで済み、これにより電気代が安く済み、虫が寄りつきにくい。降雪時も視認性にすぐれているなどがあります。設置に関していえば、現在は研究も進み、水銀灯の安定器をそのまま使えるものもあり、初期に心配されていた丸ごと交換ということも少なくなり、水銀灯が切れた時点で交換することも可能だといいます。平成18年度で市内には街路灯が620基あり、水銀灯とナトリウム灯の割合は大体8対2であり、これからいうと、水銀灯が496基、ナトリウム灯が124基になります。公園の園路灯でいうと、約250基が設置されているという状況報告もいただきました。また電気料金についても小樽市においての水銀灯とナトリウム灯の比較をした金額も明らかになっておりますが、定額の場合、水銀灯は1か月400ワットで1,626円に対し、ナトリウム灯は180ワットで857円となり、769円安くなります。今年度は街路灯、園路灯を合わせ約1,920万円ほどの電気料金がかかっていると認識していますが、仮に街路灯、園路灯、496基のすべてが180ワットのナトリウム灯になったとすれば、単純計算で年間457万7,088円も削減できます。電気料金はもとより、同時に排出される二酸化炭素も大幅に削減されます。建設常任委員会でこの提案をさせていただいた際に、平成18年度約340万円の設置助成費がかかった中で、新設、改良、更新を合わせて水銀灯が251件、ナトリウム灯がゼロ件だったことを踏まえ、ぜひ町会へも水銀灯よりナトリウム灯のほうが環境に優しく経済的だということを周知することもお願いしております。その後、周知はしていただいているとは思いますが、どのような反応があり、新設、改修、更新には反映されているのか、お聞きいたします。また、平成21年度予算の各町会への街路灯設置費補助金は240万円であり、今年度よりも80万円ほど少なくなっております。街路灯維持費補助金では5,450万円で昨年より1,000万円ほど増えておりますが、この増減の中身について御説明ください。あわせて、街路灯維持管理費についても、今年度より286万円ほど増えております。このことに関して御説明ください。最後になりますが、当然、市内の街路灯、園路灯をすべて一度に交換するのは難しいと思いますが、帯広市のように段階的、計画的に改修を進めていくことによって、将来的に環境面、財政面でも効果があることは否定できない事実だと考えます。ぜひ検討し、早急に実行された方がよいのではないかと思いますが、いかがですか、市長のお考えをお答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市の防災に関連しての御質問でありますけれども、まず要援護者支援班の設置につきましては、小樽市では平成19年9月から、これまで総務部防災担当、福祉部、生活環境部、消防本部、小樽市社会福祉協議会の担当者によるプロジェクトチームで議論を進めてまいりました。現在、このチームを支援班と位置づけまして、この中で災害時要援護者避難支援プランの作成に向け、情報の共有、連携などについて協議しているところであります。次に、災害時要援護者名簿の作成の進ちょく状況でありますけれども、総務部防災担当が主体となり、民生・児童委員の方々の協力をいただきまして、基礎調査を実施して、災害時要援護者のデータの集約をしているところであります。次の段階として、要援護者個々の避難支援プランを作成することとなりますが、実際の災害時における要援護者の避難をサポートする支援者の方々を選定することが最大の課題でありまして、今後、多大な労力を要するものと考えております。このため、町会や民生委員などの協力を最大限にいただきまして、できる限り早い時期に避難支援プランをまとめた台帳を作成してまいりたいと考えております。次に、行政外の関係機関などとの情報の共有も含めた連携の問題でありますけれども、先ほどもお答えしましたとおり、昨年実施しました基礎調査や今年の個々の避難支援プラン作成の段階においても、民生委員などの協力を得ながら作業を進めております。また、今後個々の避難支援プラン登録台帳が完成した段階では、町会、自主防災組織や福祉関係機関などと情報の共有をし、災害時に対応すべく連携を進めていかなければならないものと考えております。次に、自主防災組織の組織化の啓発でありますけれども、まち育てふれあいトークや防災訓練時など機会のあるごとに、災害発生直後における地域での助け合いが災害による被害の軽減につながることや、自助、共助の必要性などを話しております。その際に、自主防災組織の結成についてお願いをしているところでありますけれども、現在のところ2か所のみとなっております。防災訓練の実施など積極的に取り組んでいる町会もありますので、今後も自主防災組織の結成に向け、町会に積極的に働きかけてまいりたいと考えております。次に、冬期間の避難所対策でありますけれども、冬期間において災害時における避難者の収容場所は、グラウンドが使用できないため、屋内避難所に限定をされます。この対策としましては、一時的な避難生活に必要な物資や敷きマット、毛布などの防寒に対する対策が不可欠でありますので、今後他都市の状況等も調査をし、研究してまいりたいと考えております。次に、市職員を対象にしました災害研修でありますけれども、昨年、総務部の職員を対象に、災害エスノグラフィーを用いた研修の一種で、災害時におけるジレンマをみずからの問題として考えるクロスロードを用いた防災研修を2回実施したところであります。今後も実際の災害に対応できるよう、他の部局の職員に対しても防災に関する研修を実施してまいりたいと考えております。次に、小樽市の農業についての御質問でありますけれども、まず直近5年間の農家数と農業従事者数の推移でありますが、農業委員会の基本台帳調査によりますと、農家数は平成16年259戸、17年256戸、18年250戸、19年239戸、20年231戸であり、農業従事者は16年532人、17年506人、18年491人、19年470人、20年454人となっております。次に、調査結果の傾向及びこれを踏まえての対応と今後の対策でありますけれども、傾向としましては、農家数、農業従事者数とも年々減少しておりまして、その大きな要因は就農者の高齢化と後継者不足にあります。農業者の平均年齢が71.2歳、また後継者のいる農家世帯は7世帯にとどまっておりまして、今後も農家数の減少は続くものと考えられます。これまでの対応についてでありますけれども、高齢化等が進む中、農家数の減少に歯止めをかけることは難しいものがありますが、農業を振興するには、農地を耕作地として利用し、遊休農地化する農地を解消することが重要なことであるとの観点から、これまでも農業者同士による農地の利用集積や新規就農者の確保を図ってまいりました。今後につきましても引き続き農業委員会と連携しながら、遊休農地の把握に努めるとともに、農地の利用集積などを進め、地域の特性を生かした生産性の高い農業を推進することや、北海道担い手センターと連携した情報の収集や提供に努め、新規就農者の確保を進めてまいりたいと考えております。次に、小樽市の耕作面積でありますけれども、平成20年農地基本台帳調査によりますと、154ヘクタールとなっております。また、耕作放棄地全体調査についてでありますが、この調査は昨年国の食料・農業・農村政策推進本部において、増加傾向にある耕作放棄地の解消に取り組むことが決定され、全国一斉に耕作放棄地の調査が行われたものであり、本市におきましては、北海道の指導の下、7月から9月にかけて農業委員会と協力し、現地調査を実施したものであります。対象件数は農家55戸、304筆であり、耕作放棄地の状況に応じて、人力・農業用機械で草刈り等を行うことにより、直ちに耕作することが可能な土地を緑区分とし、森林・原野化しているなど農地に復元して利用することが不可能な土地を赤区分とし、草刈り等では直ちに耕作することができないが、基盤整備を実施して、農業利用をすべき土地を黄色区分として、3種類に分類することになっております。その結果、緑区分は33戸、86筆、22.8ヘクタール、赤区分は65戸、213筆、74.7ヘクタール、黄色区分は該当がありませんでした。次に、国の新たな支援策のうち、耕作放棄地再生利用緊急対策交付金の利用についてでありますが、この交付金は先ほどの調査において、緑区分と黄色区分に該当するものに適用されますが、本市においては黄色区分に該当するものがなく、また緑区分については荒廃の状況によってこの制度が適用されるかどうかの判断がなされることから、来年度現況調査を行ってまいりたいと考えております。次に、農産物のブランド化についてでありますけれども、一般的にブランド化は特定の産物を量的に確保し、全国的な知名度により差別化を図るものや限定した地域で産出される特産品としての差別化などが考えられますが、本市の農産物は野菜類を中心とした多品種少量生産であり、こうした要件を満たす特筆すべき産品がないというのが実情であります。しかし、近年、食の安心・安全が求められるようになってきていることから、これまで安心・安全に特化した農産物としてのブランド化に取り組んでまいりました。その結果として、ミニトマトを生産する農家が、平成17年に「樽っこくん生産組合」を設立し、北海道の「北のクリーン農産物表示制度」の認証を受けたところであります。今後とも安心・安全の観点から、クリーン農業技術の一層の導入を促進し、新たな品目の認証を受けられるよう、ブランド化の推進に努めてまいりたいと考えております。次に、本市の農業の課題と対策ということでありますけれども、本市の農業は傾斜地が多いなど、地形的な制約により営農規模の拡大が難しく、ほとんどが耕作面積1ヘクタール未満の小規模営農となっております。また、農業従事者の高齢化や後継者不足等により、耕作面積、農家戸数等が減少し、遊休農地が増加していることなど、さまざまな課題を抱えております。このような実情を踏まえ、本市農業としては限られた農地を有効利用し、生産性の高い農業に対応することが必要であることから、これまでも高収益型の農業として施設栽培の促進を図ってきたところであります。今後はこれに加えまして、大都市近郊の地理的な優位性を生かし、消費者ニーズに対応する新鮮で安心・安全な農産物の生産や市民農園等を活用した都市と農業地域の交流による活性化など、都市型農業としての発展を図ってまいりたいと考えております。次に、公設青果地方卸売市場の今後の利活用でありますけれども、流通を取り巻く環境が大きく変化する中、卸売市場は本市の生鮮食料品流通における中心的役割を担ってまいりました。しかしながら、近年の市場外流通の増加や人口減少などの要因によりまして、取扱量は年々減少する傾向にあります。こうした中で、御提言の公設卸売市場を利用して市民向けの朝市などを開催することは一面的には消費者ニーズの把握や取扱量の増加、市民が農業を理解することに役立つものと考えられますが、一方で小売業者を圧迫することにつながるなど課題もあることから、今後、他都市の事例を調査するなど、研究させていただきたいと考えております。次に、小樽市所管の街路灯、公園の園路灯に関連しての御質問でありますけれども、初めに経済的な照明器具への変更に対する町会の反応でありますけれども、照明器具が高額であるということ、また改修については少しずつでありますけれども、進んでいる状況にはあります。なお、今年度、町会からの街路灯の改修などの申請実績は、2月末現在で169灯ありまして、そのうち39灯が省エネタイプとなっています。次に、平成21年度予算の各町会への街路灯設置費補助金及び街路灯維持費補助金の前年度予算に対する増減の理由でありますが、街路灯設置費補助金は20年度の申請実績から予算を計上したものであります。また、街路灯維持費補助金は電気料金の値上がりに対応して計上したものであります。次に、市道の街路灯維持管理費の増額についても、電気料金の値上がり分を計上したものであります。次に、街路灯、園路灯の段階的、計画的な改修でありますが、両者を比較した場合、水銀灯よりナトリウム灯のほうが環境面、経済面で有利であると認識しておりますが、すべてを改修していくには、現在の財政状況から難しいものと考えております。なお、照明器具の更新時や球切れなどの故障時には、部分的にナトリウム灯などへ交換してまいりたいと考えております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)

再質問 1番 秋元智憲

再質問をさせていただきます。初めに、農業に関連してなのですけれども、まず平成17年からミニトマトを生産する農家が組合を設立して、道の制度の認証を受けたというお話を、今、伺ったのですけれども、私もいろいろな人に聞いてみたのですけれども、やはりなかなか名前が知れ渡っていないというのがひとつ残念なところなのです。公設青果地方卸売市場運営委員会でも話題になったのですが、せっかくつくっているのですから、やはり市民にもっと周知して市内で消費されるような形になっていけば、もっと農業も一方から見ると盛り上がっていく要因につながるのではないかというふうに思います。そういう意味では、せっかくミニトマトなどいいものをつくっているのですから、ぜひ周知を徹底していただきたいというふうに思います。もう一つは、公設市場のあり方なのですけれども、先ほど言ったとおり、市場の敷地を開放して朝市等を行っているところの話をさせていただきましたけれども、これはその市内のさまざまな小売業者なんかも呼びましてやっているのです。だから、一概に市内の業者を圧迫するということにつながっていなくて、そういう部分でも研究して、ぜひ全市の小売業者の方にも呼びかけながら、もっと小売業者もまた市場としても活性化につながっていくような方策として取り入れられないのかということで、提案させていただいたのですが、ぜひ研究していただきたいと思います。それと、あとはナトリウム灯の件ですけれども、町会に周知していただきたいという中で、169灯が改修される中で、39灯が省エネタイプというお話だったのですけれども、これは省エネタイプは特に防犯灯なんかは、基盤も安定器もポールもそのままでナトリウム灯、ましてやLEDとかの新しいものに改修できるというふうに研究が進んでおりますけれども、こういう周知もあわせてされているのでしょうか。ただ単に省エネタイプがありますということではなくて、こういうふうにやればもっと安くつけられますというような話というのはされているのでしょうか。

答弁 産業港湾部長 磯谷揚一(産業港湾部長は2011年3月まで)

秋元議員の再質問にお答えいたします。農業問題でございます。今、ブランド化の関係で、市長からミニトマトの「樽っこくん」の話をさせていただいたのですけれども、このほかにもイチゴの「けんたろう」だとか、そういう名前でいいものはあります。それでただやはり市民になかなか周知されていないというところがあるようなのですが、どうしても単価が高いというか、品質のいいものですから、札幌の市場のほうに多く持っていかれるとか、イチゴは小樽でもかなりいいのですけれども、おっしゃるとおり、やはりもう少しPRが必要かと思いますので、これは工夫をさせていただきたいと思うのです。今、ミニトマトの関係もクリーン農業という格好で、道の認証制度を受けておりますけれども、またこの観点から、今、ピーマンについても取組を始めたいというような動きもあります。こういうものをブランド化してやっていく場合に、どうしてもやはり農家の人たちが集まって、生産組合のような組織をつくってやっていくのですけれども、その農家によっては営農規模というか、いろいろな大小というか、あるものですから、なかなか意思を一致させて取り組んでいこうとしても時間のかかることもございますけれども、粘り強く皆さんに働きかけて、我々ができるものは協力させていただきたいと思いますので、今後ともPRの面では頑張っていきたいと思います。それから、もう一点の卸売市場の敷地等を利用した朝市の関係で、市場の活性化を図るべきではないかという御意見でございます。福井県敦賀市でございますが、お話の中にもございましたけれども、敦賀市公設地方卸売市場は指定管理者制度を入れておりまして、有限会社が指定管理者として市場の運営をやってございます。別に卸売会社もあって、一応公設の形はとっておりますけれども、運営の実体はそういうことです。20ぐらいの関係団体が集まって、当日やったそうで、非常に活気を呈したとは聞いているのですが、ただひとつちょっと御意見と違うのは、やはり小売業者がかなり反対をされて、参加が少なかったというようなことも我々の情報としては聞いてございます。一番私たちも懸念するのが、その部分でございまして、やはり産地の直送であるとか、卸売業者が直接やるということになれば、非常に安価で提供はできますけれども、一面的には小売業者がその後何日間か商売にならないというような話というのは、当然、出てくることがありますので、やはりその辺をうまくやるのが、大事かと思いますので、答弁させていただきましたように、もっと他都市の事例等を研究させていただきたいと、このように考えてございます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 建設部長 嶋田和男(建設部長は2009年3月まで)

秋元議員の御質問にお答えします。省エネ等の説明内容ということでございますけれども、まず町会が私どものほうに相談に来られるというのは、もう電気店のほうと、要は電気代、さらには器具代、さらにはそういったものを比較した上で来られるのがほとんどなのです。その中で、先ほどおっしゃった件数39件が省エネを選んできたということなのです。それ以外の部分については、当然、電気代とか器具だとかの、要は物を取りかえることによって、省エネになりますというような説明をした中で、今やっているのですけれども、なかなか電球は御存じのように2割以上高いですし、それが理解できないというふうに思っていますけれども、省エネは大事だという点は強調して説明をしている状況にあります。

出典:小樽市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月4日 議事録 PDF(126ページ) 間違いを知らせる