みんなの議会

小樽市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月16日

(1)財政について/(2)病院問題について/(3)原油・穀物高騰と市民生活防衛/(4)介護保険について/(5)総合計画基本構想について/(6)消防の広域化について

2008年9月16日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「財政について」「病院問題について」「原油・穀物高騰と市民生活防衛」「介護保険について」「総合計画基本構想について」「消防の広域化について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、医療保険部長 佃信雄が答弁しました。

質問者
菊地葉子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 菊譲、医療保険部長 佃信雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 菊地葉子

日本共産党を代表して質問いたします。初めに、「2008 年骨太の方針と福田首相の退陣」と題して、混迷する国政についてお伺いします。福田首相が任期途中で政権の座を辞しました。安倍前首相に続く政権投げ出しです。臨時国会の召集を9月 12 日と決め、先月末に定額減税を含む緊急総合対策をまとめたものの、直後の内閣支持率は急落するなど、国民の支持が得られませんでした。今度の辞任から国政における自公政権の行き詰まりの様相が見てとれます。振り返ると、小泉元首相、続く安倍前首相が進めた構造改革路線が、国民に格差と貧困を耐えがたいまでに拡大し、参議院選挙での自民党の敗北を招きました。福田首相は国民目線の改革を強調しましたが、毎年、社会保障予算 2,200 億円の圧縮路線は継続し、国民の怒りを買った後期高齢者医療制度も若干の見直し、手直しで継続に固執し、非正規雇用を増大させた労働分野での規制緩和でも、日雇派遣の禁止を表明しつつ抜本改正には至っていません。そもそも構造改革自体が、大企業、財界からの要請にこたえ、大企業の利益を最優先課題として、そのツケを国民に回す政策ですから、国民要求との間に大きなあつれきを生み出すことは当然です。同時に、福田首相がこれもまた強く主張したインド洋での給油活動を続ける新テロ対策特別措置法の継続も、到底国民の支持を得られないものです。アフガニスタンでもイラクでも、治安は、今、最悪の状況です。NGOに参加していた日本の青年がとうとい命を落とすという悲惨な結果を招くほどに緊迫した状況になっています。戦争や報復でテロはなくすことができない。このことは今や世界の常識にもかかわらず、アメリカとの共同路線に固執することで国民支持の急落、与党内でもき裂が深まった結果が、今度の辞任に至った最大の要因ではないですか。国政の混迷は、地方自治体の政策にも大きな影響を及ぼしますから、市長がどのように政局をごらんになっているのか、お伺いします。労働法を改悪し、派遣労働や非正規労働者の増大に道を開いた労働分野での規制緩和、こうしたことを引き起こした構造改革路線に決別して、大企業は社会的責任を果たせと要求する国政への転換が、今こそ求められると考えます。自民党総裁選挙直後に臨時国会召集、冒頭での解散総選挙を示唆する声が聞こえてきますが、国民生活にかかわるさまざまな施策については、国会でしっかりと審議していただき、争点を明確にして国会解散、国民の審判を仰ぐべきと考えますが、市長はどのようにお考えか、お伺いします。財政問題で何点かお尋ねします。初めに、平成 19 年度決算です。平成 20 年第1回臨時会では、13 億 7,900 万円の繰上充用を行いました。19 年度決算での実質収支は 12億 9,659 万円、繰上充用時期より 8,241 万円の収支改善は見られましたが、18 年度決算よりさらに財政が悪化した決算です。19 年度予算執行において財政悪化をもたらした主な要因についてお示しください。平成 19 年度予算は、地方財政対策での税源移譲を考慮、市税の伸びを 18 年度予算との比較で 6.8 パーセント、10 億 1,104 万円の増収、うち個人市民税については前年度比 129 パーセント、法人市民税は同 111パーセント、固定資産税は同 96 パーセント、都市計画税は同 97 パーセントの収入と見込んでの編成です。18 年度決算との比較で固定資産税 2.8 パーセント、都市計画税 2.4 パーセント、それぞれ収入減となった主な要因についてお示しください。19 年度決算における不用額は 15 億 6,040 万円です。民生費、商工費、土木費などが主な構成です。どれも市民や地域企業の生活に直結する項目です。なぜ不用額となったのか、年々予算規模が縮小していくにもかかわらず、予算額に対して 2.7 パーセントの不用額を生み出しているのは、適正な執行をしているのかという疑念を感じ得ません。詳しくお答えください。19 年度は定率減税全廃による市民税増税で2億 6,000 万円、職員給与削減など、市民と職員に負担を負わせての予算執行でした。市長自身がこれ以上市民に負担を負わせられるものはないと常々お話しをされているように、地方交付税削減のしわ寄せは、市民と職員においかぶせての財政再建計画です。そこまでしながら、なお年度ごとの目標を達成できずにいるのが実態です。地方交付税削減路線の転換こそが地方再建の道です。麻生幹事長が来樽、講演された折には、市長も臨席されておられたようですが、地方再生には地方交付税を平成 15 年度以前の水準に戻すようお話しされたのでしょうか、お伺いします。次に、平成 20 年度の予算執行についてお尋ねします。まず、地方交付税の決定額です。小樽市の当初予算と比較して2億 6,000 万円の減となりました。昨年度は、基準財政収入額の算定で納税義務者を過大に見積もられ、3億 3,500 万円の減収となり、大変な苦労をしながら収入確保に努めたところです。今年度の普通交付税が当初予算との比較で減収となった主な要因については、どういった分析をされているのでしょうか、お答えください。今年度の予算は、国の財政計画をにらみ、基準財政収入額については昨年度の 3.8 パーセントの減額としたとの財政課の説明ですが、予算をさらに下回る普通交付税となります。今定例会での補正予算を加え、20 年度予算ベースでの財源不足は幾らになりますか。普通交付税の減収とあわせ、今後も相当厳しい財政運営が求められますが、先ほどお尋ねしました財源不足額とあわせて減収補てん、財源措置の考え方をお示しください。財政健全化計画についてお尋ねします。収支計画の 19 年度決算見込みでの累積収支が達成されていません。続く 20 年度の予算執行の厳しさが見えてきますが、財政健全化計画の見直しはしないと報道機関に答えています。しかし、収支計画の見直しは必要です。いつの時点で見直しをするのでしょうか、お伺いします。健全化計画の今年度目標達成に向けて、どういった手だてを考えているのでしょうか、お伺いします。各年度の予算編成では、他会計からの借入れに加え、各種基金からも借入れを行っています。一般会計に貸し出しているために、基金本来の目的に充当できないでいることはないでしょうか、お伺いします。地方公共団体の財政の健全化に関して、何項目かにわたってお尋ねします。地方公共団体の財政の健全化に関する法律が施行されて、19 年度決算から健全化判断比率を監査委員の審査に付した上で議会に報告し、公表することが義務づけられました。19 年度決算では実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率ともに健全化基準をクリアできたとの報告です。しかし、病院事業会計では、19 年度の不良債務解消計画を年度途中で大幅に修正しながら事業を執行しました。不良債務解消に向けての一般会計からの繰入れは幾らで、不良債務はどこまで解消できたのでしょうか、お伺いします。連結実質赤字比率が早期健全化基準を 0.6 ポイント下回ったとはいえ、予断を許さない状況と審査意見書でも指摘されています。連結実質赤字比率の行方を決定する病院事業の改善の行方によっては、さらなる一般会計からの持ち出しをしなければ、将来にわたって連結実質赤字の比率をクリアできなくなるのではないでしょうか、お伺いします。財政の状況に大きな影響を与えると同時に、地域再生活性化の基盤として重要な病院問題についてお尋ねします。平成 19 年度決算で見る限り、18 年度との比較では医業収益に改善が見られますが、その要因についてお示しください。18 年度との比較では収益増になっていますが、不良債務解消を目的とした病院の努力目標には到底及ばず、年度途中で大幅に下方修正しました。当初年度で達成できなかった不良債務は先送りした形です。今月末には3名の医師が退職予定と聞いていますが、医師補充の見通しはついているのでしょうか。医師が1名いなくなると2億円の減収と以前から伺っていますから、ここでも相当に厳しい病院事業になります。そうした状況の中で、今年度以降、不良債務解消のために、医業収益の改善は今後とも継続できる見通しでしょうか。今後どういった手だてを講じるつもりなのか、お伺いします。自治体病院の赤字経営は、たび重なる診療報酬の引下げ、患者負担増による受診抑制、交付税の切下げ、医師の抑制政策など、国の医療政策に多くは原因があることは、これまでも指摘してきたところです。小樽病院の不良債務は、同時に小樽市独自の会計処理の失態にあるとはいえ、市民の健康と命を守る自治体病院としての役割と責務は厳然としてあります。先般、我が党の国会議員団、北海道議会議員団が政府と交渉しました。小樽市の財政状況の厳しさなどの事情もあり、不良債務解消計画の年次繰り延べを考慮できないかとの要求も携えての交渉となりました。事情を抱えている自治体病院の状況には機械的には対応はしない、相談には応じるとの態度ですので、不良債務解消に 20 年以上の計画繰り延べを訴えるべきではないでしょうか。もともと新病院建設計画の中では相当長期での不良債務解消計画を立てていたはずですから、見直しは可能なはずです。市長にそのおつもりはありませんか、お伺いします。病院改革プラン策定の進ちょく状況についてお伺いします。今年度、医療機器購入の起債申請のためにも、プランの作成は待ったなしですが、今議会に原案は提案されるのでしょうか。医療機器更新については、どういったものを予定しているのでしょうか、お伺いします。原油・穀物価格高騰と市民生活防衛対策についてお尋ねします。原油や原材料の価格高騰が農業、漁業、中小企業や家計を直撃し続けています。原油高での漁船の燃料価格は1キロリットル当たり 11 万 5,000 円、この5年間で3倍にも急騰、「漁に出れば出るほど赤字になる」、「国は燃油価格に補てん措置を講ぜよ」と7月には全国 25 万隻の漁船が一斉休漁して、危機的状況を世間にアピールしました。北海道でも根室での 1,000 人集会をはじめとして、登別、函館と同時に、小樽市では「燃油価格暴騰から食料・漁民を守れ」と漁業経営危機突破を掲げ、小樽地区漁民集会が開かれました。漁業者のみならず農業者も、飼料や肥料、生産資材の高騰に対し、生産価格が低く、対策を国に求めています。北海道中小企業家同友会のアンケート調査にも、仕入価格の上昇を販売価格に転嫁できず、諸経費削減に努めているものの自主努力にも限界と、早急な公的支援、対策を望む声が寄せられています。一連の高騰が需給関係だけではなく、投機マネーによって増幅されているところに大きな問題があります。経済産業省が発表した通商白書によれば、5月時点の原油価格 125.5 ドルのうち 50.8 ドルが投機資金による押し上げであり、同様に6ドルのトウモロコシは 2.9 ドル、7.8 ドルの小麦は 2.7 ドルが投機による押し上げ分であり、投機マネーによって実に4割前後も価格がつり上げられていることになります。投機マネーによる価格の押し上げは、漁民や農民、中小業者の責任ではありません。不当に押しつけられた経営危機の問題は、政治の力で解決するのは当然のことです。国際的な協調の力で投機マネーを規制するための実効ある行動に踏み出すこと、投機マネーの規制で価格引下げが実現するまでの間、漁業者、農業者などに対する直接補てんの措置をとること、この2点を国に対して自治体の責任で申し入れることが大事だと考えます。市長の御見解をお聞かせください。原油・穀物高騰と、それに連なる物価の高騰で市民生活も苦しめられています。自治体の市民生活防衛対策も急がれます。福祉灯油の実施について伺います。原油価格が若干下がる傾向にあるとはいえ、家庭用灯油の小売価格1リットル当たりの平均価格は8月5日の調査で 134 円と、昨年同時期との比較で 55 円も高騰している実態があります。もうあと一月もしますと、朝晩には暖房が欲しくなる気候になります。越冬対策は待ったなしです。日本共産党は、北海道に対し、道民生活にかかわる実にさまざまな問題で毎年交渉を行っていますが、ここ数年は特に地域政策総合補助金の自治体の実情に合った交付を求めて、粘り強く交渉を繰り返してきました。各自治体の声にも押され、北海道は今年度の地域政策総合補助金、福祉灯油特別対策事業を当初の予算1億円に加え2億円を上積みする補正予算を組みました。福祉灯油の実施について上限を決めず、対象世帯の実態に合わせて補助をするというものです。小樽市としても積極的に活用しての今年度の福祉灯油実現を望みます。市長の御見解をお示しください。昨年度は、生活保護世帯は対象外となりました。冬季加算があるからというのが大きな理由でした。しかし、昨年から今年にかけての諸物価の高騰は、食料品など生活必需品にいや応なくおいかぶさり、保護世帯、低所得世帯の生活全般を脅かしています。2007 年度はおよそ 20 自治体が保護世帯をも対象にして支給しました。政府の見解としても補助対象にしていますし、厚生労働省も保護世帯への補助金は収入認定しないと指導しています。昨年度は、ふれあい見舞金支給の対象世帯でも、福祉灯油の対象外となった世帯がありました。対象世帯への支給額の拡大とともに、生活保護世帯をも含め対象世帯の拡大へと改善を求めるものです。ふれあい見舞金については、今年度当初予算には組まれていません。第4回定例会の補正で出されるのでしょうか。このこともあわせてお伺いします。介護保険についてお尋ねします。平成 12 年に導入された介護保険制度は、平成 20 年度で第3期介護保険事業計画が終了し、平成 21 年度からの第4期計画の策定が始まっています。制度導入以降、介護保険法、老人福祉法の改正、二度にわたる第1号保険料の見直し、施設給付の見直しがされてきました。第3期計画では、新予防給付が導入され、小樽市では平成 19 年1月1日から新たな要介護認定区分が導入されています。介護予防給付の導入の効果については、どのように判定するのか。小樽市における効果についての御見解をお伺いします。平成 17 年度と比較して今年度では介護認定者数は約 750 人増加していますが、要介護度別に見ると、要支援、要介護2、要介護3、要介護5は増加、要介護4は変わらず、要介護1だけは減少しています。従来の要介護1を要支援に変更してきた結果です。要介護1から要支援2に変更になった市民から相談が寄せられています。奥沢在住の 80 代の女性は、今年2月、要介護1から要支援2になり、これまで通院時に利用してきたヘルパーによる通院等乗降介助が利用できなくなりました。介護度が変わってもバスに乗って通院できるわけでもなく、自費負担でタクシーを利用して月額1万 8,000 円もかかるといいます。稲穂地域の 70 代の男性は、病気による中途失明者の全盲の方です。要介護1から要支援2になり、これまで利用していたデイサービスが1回ごとの料金から利用回数に関係なく月額料金になり、納得できないとの御意見がありました。介護予防サービスは、要介護状態が軽く、心身の維持・改善の可能性が高い人として位置づけられ、重度にならないように予防に重点を置くとありますが、80 代の老人に通院等乗降介助をやめることが予防サービスでしょうか。全盲の障害者の方は自宅から外出するときに支援が必要ですが、自宅内の生活は何も変わりはありません。なぜ要支援に変更になったのか、認定変更の理由は何かお聞きします。新予防給付の導入は、介護サービスを縮小し、必要なサービスが受けられなくなっています。介護保険料は年金から天引きされ、介護サービスは介護認定で制限される。これではまさに保険あって介護なしです。第4期計画に向けて、以下何点かについて市長の御見解をお尋ねします。これまで第3期計画の下で実施されてきた介護内容の点検、総括がされた上で第4期計画は策定されるべきと考えます。点検、総括はどういった資料に基づいてされているのでしょうか、お答えください。計画策定委員会の開催状況と第4期計画策定に向けた審議内容についてお示しください。介護保険料の質問です。第2回定例会では、我が党の中島議員が基金を次期介護保険料の引下げに充てるべきと質問しました。市長は、選択肢の一つとして考える、策定委員会の中で議論していただくと答弁されました。この市長答弁に基づく趣旨は、策定委員会に提起されているのでしょうか、お伺いします。介護保険に従事する労働者の待遇改善を求める声は切実です。国も介護報酬の引上げについての審議を始めました。懸念するのは、保険料へのはね返りです。小樽市の介護保険料は全道 35 市の中で最高額です。これ以上の引上げは、市民生活擁護の立場から決して許されません。国に対して介護報酬引上げの財源は政府の責任で措置すること、そのことをしっかりと申し出ていただきたいと考えます。市長の御見解をお示しください。次に、議案第 29 号小樽市基本構想についてお尋ねします。計画策定の趣旨などは、「計画の策定にあたって」として資料提出されています。趣旨は基本構想の前提だと考えるのですが、参考資料として枠外になっているのはなぜでしょうか。そのことをお尋ねするのは、市民アンケートや各団体との懇談でも御意見が寄せられていましたが、これまでの計画についての分析、評価がしっかりとなされ、その上で引き継ぐべきもの、大きく転換を図るべきものが取捨選択されるべきではないかと考えるからです。計画策定の趣旨には「前計画の理念を継承しつつ」とありますが、継承すべき理念についてお示しください。将来の人口想定についてお尋ねします。人口が 5,000 人増えることを売り物にマイカル誘致を推し進めながら、前基本構想では「現状維持を基本に、最大限の増加に努める」とのあいまいとした表現にしつつ、基本計画で将来人口を 16 万人と設定しました。しかし、人口は増えるどころか、減少に歯止めがかかりません。平成元年の新総合計画では、21世紀初頭に 22 万人の人口を目指すと、まさにバブル人口設定をしました。計画上の市民を対象とした過大な事業計画を引き継いだプランが前基本構想だったはずです。小樽市総合計画「市民と歩む 21 世紀プラン」基本計画の点検報告書、重点・創造プログラム、躍動いきいきプログラムでは、工業出荷額は、平成7年工業統計調査結果 1,937 億円を基準とし、年次目標である平成 19 年には 2,302 億円、118.8 パーセントと見込み、平成 17 年同調査結果では 1,600 億円と、目標から 700 億円も落ち込みました。商業販売額についてもしかりです。新総合計画の反省もなく、バブル計画を引きずったのが前計画でした。こうした施策の反省の文言は、どこにも見当たりません。こうした負の理念を引き継ぐことは許されません。一転して今度の基本構想では、「人口減少を最小限にとどめるように努める」との表記、これはずいぶん及び腰ではありませんか。しかも最小限とはどこまでの幅を想定するのでしょうか。2007 年2月に小樽信用金庫、北海道信用金庫、信金中央金庫総合研究所が小樽市の地域活性化への提言を行っています。提言では、目標とする将来都市と期待される効果として、雇用の機会と市内就業者を増やし、人口増加や消費額増加につなげ、地域経済への波及効果を小樽で働きながら、小樽に住み、小樽で楽しむ人を増やすことを目標に、2015 年には市内居住、市内就業・就学者数7万人を掲げています。過大な人口設定は無論許されませんが、現状に見合った人口設定の目標があってこそ積極的な施策が生まれるのではないでしょうか、お伺いします。以下、まちづくり5つのテーマに沿って、何点かにわたって市長、教育長の御見解を求めます。学校教育です。「一人ひとりの個性を大切にし、社会や自然、環境とのかかわりの中で、創意工夫を凝らした特色ある教育活動」そのように基本構想では表記されていますが、今まさに小樽市の小規模学校でこそ達成できる目標であり、適正配置計画や競争心をあおる学力テストとは無縁のものではないでしょうか、お伺いします。スポーツ・レクリエーション施策では、この間、市民からの要望で明確であり、緊急性の高い市民プールの建設に対して、総合計画審議会ではどのような議論がされたのでしょうか。市長は先般、高島小学校温水プールを視察されたようですが、御感想はいかがでしたでしょうか。それぞれについてお尋ねします。子育て支援についてです。厚生労働省は、保育行政への国の財政支出を抑えることを目的に、最低基準の見直し、保護者と施設の直接契約の導入、民間企業の保育産業へのさらなる参加促進に道を開こうとしています。基本構想の理念とは相いれません。国の施策に惑わされることなく、市長の責任で子育て支援の施策を推進すべきですが、いかがでしょうか。市民アンケートでは、今後、重点的に取り組まなければならない項目に除雪・排雪、高齢者や障害者の福祉、医療体制や保健予防対策、雇用促進が上位を占めていました。住み続けたいと願う市民の切実な思いです。一方で、健全な財政基盤の確立も命題に掲げられています。財政改革の大きな転換を図らなければ、さきに述べた市民の望みをかなえることも難しいのではないでしょうか。港湾行政での石狩湾新港と小樽港との共存は可能なのでしょうか、お伺いします。市民各階層、各団体との懇談、審議会で真しに議論された内容が生かされる総合計画になることを期待するものですが、今まさに行われている市の行政との整合性もとれないのではないかとの感はぬぐえません。市長の明快な御答弁を求めるものです。消防の広域化についてお尋ねします。平成 18 年6月に市町村消防の広域化を推進する消防組織法が改正されました。総務省消防庁の広域化に関する基本方針では、人口 10 万人以下の市町村消防を広域化、人口 30 万人以上の広域消防を目指すとしています。総務省消防庁は、広域化に当たって期待できるメリットを住民サービスの向上、人員配置の効率化と充実、消防体制の基盤強化の3点を挙げていますが、果たしてそうなるでしょうか。一つだけ例を挙げてみますが、人口5万人規模の自治体では、消防車の配置は4台必要とされています。30 万人規模だと 14 台です。仮に5万人規模で基準に満たない3台しか保有していない自治体が六つ集まって 30 万人規模の消防本部をつくったとすると、消防自動車は 18 台となり、30 万人規模 14 台に対し4台が基準オーバーになり、消防力の削減の口実とはなりませんか。消防の広域化は、現状の基準に満たない消防力を追認するもので、賛成しかねるものです。それぞれの地域の実情に合わせた消防力の整備こそ急がれると考えますが、消防力の強化について市長はどのように考えておられるでしょうか。今年3月には、北海道消防広域化推進計画が示されました。北海道の推進計画では、全道を 21 の消防本部にする組合せです。小樽市は、岩内・寿都地方、羊蹄山ろく、北後志地方消防組合あわせての後志圏での消防本部体制が示されています。山ろく地帯から長く入り組んだ海岸線までの富山県に匹敵する広大な面積を統括することは、防火・防災、救急業務上から見て大変問題です。北海道の推進計画に対する本市の認識と対応についてお伺いします。自治体消防の管理者は当該市長です。消防の広域化は、消防責任があいまいにされる懸念があります。消防責任が市長から広域化の管理者に移行する消防責任に対する御認識をお聞かせください。消防組織法の第1条「消防は、その施設及び人員を活用して国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震などの災害を防除し、及びこれらの災害による被害を軽減することを任務とする」このように明記されています。この崇高で重要な任務を担い、日々奮闘されている消防関係の皆さんに敬意を表し、自治体消防が市民の安全を守る身近な組織として充実した体制が求められることを願い、質問とします。なお、再質問は留保します。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

菊地議員の御質問にお答えいたします。初めに、最近の国政といいますか、政局についてどう見ているかという御質問でありますけれども、このたびの首相の辞任表明につきましては、北海道洞爺湖サミットも終わり、また内閣を改造して総合経済対策や消費者庁の設置など、国民のために取り組んできた諸施策の実行がこれからというときだけに、一体どうなっているのだろうというのが率直な感想であります。また、衆議院の解散などにつきましては、さまざまな憶測が飛んでおりまして、私から特に申し上げることではございませんけれども、積雪寒冷地の本市にとっては、これから冬に向かい原油価格高騰などの影響が市内経済や各家庭に重くのしかかってくるわけでありますから、新内閣には一刻も早く政権運営を軌道に乗せて国内外の山積する諸課題に全力を挙げて対応してほしいものと思っております。次に、財政問題でありますけれども、平成 19 年度の財政悪化の主な要因でありますが、平成 19 年度は前年度の赤字額約 11 億 8,400 万円を引き継ぐ中で徹底的な経費の節減と事務の効率化に取り組んだほか、遊休資産の売却や退職手当債の導入などを行い、累積赤字額の圧縮に努めたところでありますが、歳入におきましては、市税や地方交付税など一般財源収入の減少、歳出におきましては、2月の連続した降雪に伴い除排雪経費に追加を要したことや、燃料単価の高騰による経費の増高などの影響もあって、最終的には実質収支で約 12 億 9,659 万円、実質単年度収支で約1億 1,218 万円の赤字となったところであります。18 年度と比較して市税のうち固定資産税と都市計画税の収入が減少した主な要因でありますけれども、地価の下落や設備投資の落ち込みなどにより、土地や償却資産に係る現年度分の調定額が減少したことが大きな要因となっております。なお、現年度分の収入率につきましては前年度並みとなりましたが、滞納繰越分については景気の後退などにより納付額は減少しております。次に、一般会計における不用額についてでありますけれども、主なものといたしましては、民生費では生活保護費などの扶助費、商工費では中小企業等への制度融資に伴う貸付金、また土木費では港湾整備事業特別会計への繰出金などで不用額を生じております。これらの不用額が生じる要因としましては、予算計上の際の見積りに比して各制度の利用等が少なかったことなどが大きく、意図的に予算執行を制限したものではありませんので、その意味では予算執行上、特段の問題はなかったものと考えております。次に、地方交付税の復元でありますけれども、平成 16 年度から行われた三位一体改革に伴う市財政への影響は依然として深刻なものがあり、職員はもとより市民の皆さんの御協力も得て懸命に歳出削減等の努力をしても、なお地方交付税等の歳入減が上回る状況については、みずからの努力だけではもはや限界に近づきつつあるとさえ感じております。先月、麻生幹事長が来樽されましたが、特に陳情会、要望会といったものはありませんでしたが、いずれにいたしましても、来年度以降の地方交付税の増額等の地方一般財源の充実確保なくしては市の財政再建はあり得ず、地方六団体も今月5日に改めて国に対し平成 21 年度予算における地方交付税の復元、増額の要望を行っておりますので、これらの動きとも連携し、私どもの実情をさらに強く国に対して訴えてまいりたいと考えております。次に、本年度の普通交付税の状況でありますが、まず本年度の見積りに当たりましては、地方財政計画で示された伸び率等を基に地方再生対策費の影響等も考慮して、平成 19 年度の決算見込みに比較して、国が示した市町村分全体の伸び率 4.8 パーセントを下回る 2.3 パーセントの伸びとして積算したところであります。しかし、実際の交付税額の算定においては、私どもが想定した以上に市民税や固定資産税などの収入額が多く見られたことにより、結果として前年度に比較して 0.5 パーセントの伸びにとどまり、予算額に対しては約2億 6,000 万円下回ることとなったところであります。次に、本年度予算における財源不足額と今後の対応でありますけれども、まず今定例会補正後における予算上の財源不足額は 14 億 5,198 万円であります。また、普通交付税の減収などへの今後の対応でありますが、年度内の残された期間、予算計上しております市税や各種使用料などの歳入の確保に全力を挙げるとともに、減収補てん債等の導入なども検討し、歳出予算の執行に当たりましては、それぞれの事業の緊急性などを改めて見極め、経費の節減を図るなど、収支両面の取組により不足財源のねん出に努めてまいりたいと考えております。次に、財政健全化計画の見直しでありますけれども、平成 19 年度の決算で累積赤字が増となったことや、本年度の普通交付税が予算を下回ったことなどにより、現時点では本年度の収支は計画よりも厳しい状況にありますが、健全化計画の収支の見直しにつきましては、本年度における歳入歳出の決算見込み、年明けに国が示します平成 21 年度の地方財政対策などを踏まえ、また来年度の予算との整合性にも十分留意しながら判断してまいりたいと考えております。次に、各種基金からの一般会計の借入れでありますけれども、近年の非常に厳しい財政状況の中で、一般会計の財源対策としてやむを得ず基金からの借入れを行っておりますが、これにつきましては、あくまで各基金の設置目的や活用計画等に支障を及ぼさない範囲で期間を定めて行っており、仮に今後、取崩しの必要が生じた場合には、繰り上げて基金へ償還することとしております。次に、病院事業会計の不良債務解消でありますけれども、平成 19 年度一般会計からの繰入金は総額で16 億 3,000 万円で、このうち不良債務解消分としては3億 6,300 万円を繰り入れました。結果として 19年度末の不良債務は、不良債務解消計画で予定していた 39 億 5,600 万円を1億 7,100 万円圧縮でき、37億 8,500 万円となり、18 年度末と比較いたしますと、不良債務は5億 3,500 万円の解消をしたことになります。次に、連結実質赤字比率と病院事業についてでありますけれども、この連結赤字の縮減に向けては病院事業会計の収支改善が大きな要素となることは確かでありますが、そのために一般会計側の負担が大幅に増大し、健全化計画の達成が困難になるような事態は避けなければならないと考えております。病院事業につきましては、現在、市立病院改革プラン策定作業の中で、公立病院特例債の導入や一般会計繰入金の精査などを含め収支計画の見直しも行っておりまして、一般会計の健全化計画への影響や連結実質赤字比率などにも十分留意しながら検討をしております。いずれにいたしましても、今後とも連結赤字の縮減に向け、引き続き全会計を挙げて強力に収支改善に取り組んでまいりたいと考えております。次に、医業収益の改善でありますけれども、平成 19 年度の医業収益は 18 年度と比較いたしますと、入院収益で約 2.2 パーセント約1億 1,800 万円、外来収益で 2.1 パーセント約 5,900 万円、それぞれ増加し、医業収益全体では 2.2 パーセント約1億 7,700 万円の増となりました。その要因といたしましては、入院及び外来において患者数はそれぞれ 10.3 パーセント、5.8 パーセント減少したものの、入院においては7対1入院基本料の取得が通年化したこと、外来においては長期投薬患者の割合が増えたことによる1診療当たりの投薬量の増などにより1人当たりの単価が入院で 14.0 パーセント、外来で 8.4 パーセント、それぞれ増となったことによるものであります。次に、医師の確保についてでありますけれども、医師の退職後、補充ができない状態が続くことになりますと、入院、外来の収益の確保は大変厳しいものとなりまして、現在、病院事業が抱えている不良債務の解消計画に大きな影響が生じると言わざるを得ませんし、診療にも大きな影響が考えられます。 このことからも後任の医師については、年度内の補充は大学医局の異動時期ではないため難しい面もありますが、鋭意確保に向けて働きかけを行っているところであります。特に内科につきましては、呼吸器の専門医に限らず、一般内科など選択肢を広げて確保していきたいと考えております。次に、不良債務解消計画の延長でありますけれども、本市病院事業会計では多額の不良債務を抱えており、起債の許可を得るためには、不良債務を5年間で解消する不良債務解消計画の策定が義務づけられ、かつその実効性が問われております。医師の減少等により規定年限での不良債務の解消は大変困難な状況でありますので、解消期間を長期に繰り延べすることについて、私も何度か国へ申入れをしております。また、特例債の償還期間については、その延長を要望するなど、今後も病院事業の厳しい実態を北海道や国に対して訴えてまいりたいと考えております。次に、市立病院改革プランの策定についてでありますけれども「経営形態の見直し」、「経営の効率化」については策定作業を進めておりますし、再編・ネットワーク化につきましては、医師会や公的病院にも参加していただき、協議会を立ち上げ、協議を行っているところであります。病院経営を取り巻く状況が大きく変化していく中で、しかも短期間で計画を策定することは大変ではありますが、近日中に予定されております北海道との特例債導入に向けた協議においては、改革プランの骨子についての協議を行うことになっております。その際、北海道からの助言などもいただき、骨子案をまとめる予定でありますので、まとまり次第、議会にもお示しをしたいと考えております。なお、今年度予定をしております医療機器につきましては、小樽病院では内視鏡ビデオシステムほか 14 品目を、第二病院では遠心型血液ポンプ装置ほか4品目の購入を予定しております。次に、原油・穀物価格高騰と市民生活防衛対策ということの御質問でありますけれども、まず国への対策支援の申入れについてでありますが、市といたしましては、原油等の価格高騰は市民生活はもとより生産活動や企業の経営に大きな影響を及ぼすことから、北海道市長会に対し、国へ要望活動を行うよう提案をいたしました。その結果、去る8月5日に、会長の室蘭市長と私が北海道市長会を代表して生活関連石油製品の供給と価格の安定対策、購入費の支援措置をはじめ、漁業者や農業者への支援などの項目を関係省庁や道内選出の全国会議員に要望を行ったところであります。これから冬に向かって石油の需要期となりますので、価格動向などに注視しながら、必要に応じ支援策などを国に働きかけてまいりたいと思います。なお、投機マネーの規制については、国際的レベルの課題でありますので、国において抜本的な価格安定対策を講じる中で一定の解決に向けた行動があるものと考えられます。次に、福祉灯油についての御質問でありますけれども、灯油価格は昨年の冬以来高値が続いており、市民生活への影響が大きいことから、北海道市長会を通じ、北海道に対しては補助金拡大を要請し、国に対しては先ほど申し上げましたが、私も実際に上京して財政支援の拡大について要望してきたところであります。このような中、国の助成については、昨年同様に交付税措置される方向で閣議決定されており、北海道の補助内容も拡充されたところであります。市といたしましては、これらの助成や補助制度を活用し、今後の灯油価格の動向も見据えながら今年度の実施について、ふれあい見舞金を含めて支給額や対象世帯を検討したいと考えております。なお、生活保護世帯については、冬季加算が支給されていることや北海道の補助対象に含まれていないことから、対象世帯とすることは難しいものと考えております。次に、介護保険についての御質問でありますけれども、最初に新予防給付導入効果の判定方法でありますけれども、この方法は国においては全国 83 市町村の要支援者を対象に、新予防給付導入前後における要介護度が悪化した者の発生率を比較しているものであります。この結果では、要介護2以上に悪化する者の人数を平均で 3.6 パーセント減少させることができたとされておりますが、最終的な評価は平成 21 年3月末に行われることとされております。本市は、この調査対象市町村に含まれておらず、細かい条件も不明なことから同様に算出することができませんので、御理解をいただきたいと思います。次に、要介護1から要支援2に変更になる理由についてでありますけれども、平成 19 年1月の制度実施により、御指摘の例も含めて改正前に要介護1の認定を受けていた方が引き続き要介護1となるには、病気やけがなどにより心身が安定していない状態や、認知症などにより介護予防サービスへの適切な理解が困難な状態の人とされておりまして、この条件に該当しないため、要支援2という判定結果となったものであります。次に、第4期介護保険事業計画策定に当たっての第3期計画の点検、総括ということでありますけれども、現在、策定委員会の中で第3期計画の進ちょく状況や高齢者人口、高齢化率、要介護認定者数、各種介護サービスの利用状況、介護事業所数、介護給付費等のそれぞれの計画期間内での推移、保険料の道内比較のほか、アンケートによる介護サービス利用者へのサービス内容の満足度等の調査結果などにより分析、評価を行っているところであります。次に、策定委員会の開催状況と審議内容でありますが、策定委員会は市民公募4名を含めた 20 名の委員の下、5月 16 日、8月 29 日の2回開催しております。審議内容としましては、現計画の進ちょく状況、アンケート内容やその結果、第4期計画策定に向けた国からの新たな指針や保険料に影響を与える基金を含めた療養病床の転換や地域密着型サービスなどの内容、第4期計画での保険料の試算の方法のほか、委員の皆さんから御要望のあった特別養護老人ホーム、老人保健施設等の入所者数や待機者数を示し、さまざまな角度から審議がなされているところであります。次に、介護給付費準備基金を介護保険料の引下げに充てるということでありますけれども、策定委員会におきましては、次期保険料算定に当たり、保険料の引上げの要素としてグループホームや他の地域密着型サービスの新設等があり、一方、引下げ要素としては御指摘の基金のほか、療養病床の転換等があることを提起しておりまして、今後この取扱いについて議論していただくこととしております。次に、介護報酬引上げの財源措置でありますが、利用者に安定したサービスが提供されるためには、介護労働者が事業所に定着できるような報酬設定が重要であると考えております。平成 20 年6月に全国市長会を通じて次期介護報酬の改定に当たっては、保険料の水準に留意しつつ、都市自治体の意見を十分踏まえて適切に報酬を設定することを国に要求したところであります。次に、総合計画基本構想についての御質問でありますけれども、初めに「計画の策定にあたって」についてでありますが、この資料は、過去の総合計画の策定経過や時代の潮流と本市の現状、さらには市民意識など、新しい総合計画の策定に向けて留意した事項を概括的にまとめた説明資料であります。一方、基本構想は、本市が目指す将来都市像とその実現に向けた基本的な方向を示す行政指針として議決を経るべく求められているものであることから、「基本構想」自体と「計画の策定にあたって」とは、前回同様に取扱いを別にしたものであります。次に、第6次小樽市総合計画の理念でありますけれども、何よりも自治体に求められていることは、住民の福祉の増進を図ることでありますので、このたびの基本構想においても 21 世紀プランと同様、市民福祉の向上を基本理念としております。なお、計画の目的につきましても、市民と行政の協働によりまちづくりを進め、快適で安心して暮らせる活力あふれる地域社会をつくるという基本的な考えに変わりはなく、21 世紀プランを継承したものであります。次に、将来人口についてでありますけれども、全国的にも平成 16 年度をピークに人口減少社会に突入したことや、本市の人口動態を踏まえますと、当面、人口減少は避けられないという状況にありますが、今後も続くと思われる社会経済情勢の変化も不透明な中で、具体の数値を示すことは難しいと考えたところであります。いずれにいたしましても、各施策を総合的に推進することにより人口減少を最小限にとどめるよう努力したいと考えております。次に、プールの建設についての審議会での議論でありますけれども、総合計画審議会ではプール建設の時期などについて具体の意見はありませんでしたが、一部の委員からは、プールの位置づけについてはスポーツ・レクリエーションの観点よりも医療や健康増進の観点から検討するべきではないかとの御意見がありました。次に、高島小学校温水プールについての感想でありますけれども、昨年7月1日にリニューアルオープンしましたが、7月から今年6月までの1年間の市民の利用状況は3万人を超えておりまして、駅前に比べれば交通アクセス等の問題はありますけれども、市民プールとして一定の役割を果たしているものと思っております。次に、子育て支援についてでありますけれども、基本構想では「安心して子どもを生み育てることができ、子どもたちが健やかにはぐくまれる環境づくり」を目指すこととしております。今後、基本計画を策定し、国の施策の動向も見ながら、多様な市民ニーズに対応した子育て支援策を推進してまいりたいと考えております。次に、小樽港と石狩湾新港との関係でありますけれども、小樽港と石狩湾新港にはそれぞれの特性に応じて築き上げてきた機能の蓄積や土地資源などがありますが、これからの地域経済を支えていく視点で見ますと、それらが持つ戦略的価値には大きなものがあるものと考えてあります。両港につきましては、今後も日本海側に位置する重要港湾として中国、ロシアなど対岸諸国との経済交流に大きな可能性を秘めており、それぞれの特長を生かしながら、また時代のニーズに的確に対応しながら共存していくべきものと考えております。最後に、消防の広域化でありますけれども、本年3月に示された北海道消防広域化推進計画では、広域化は、消防体制の整備と確立を図ることを目的とし、広域化によって消防本部の対応力や住民サービスが低下するようなことがあってはならないとされております。また、広域化を進めるに当たっては、圏域ごとに市町村、消防本部が具体的に協議・検討し、互いに理解とコンセンサスを得るとともに、それぞれの自主的な意思に基づき行われることが必要であるとされております。本市といたしましても、消防の広域化は、消防力の充実強化はもとより、市民サービスの向上につながるものでなければならないと考えておりまして、去る8月上旬に後志管内の消防長会議を開催し、今後、実務者による広域化の具体的な協議・検討を行うこととしておりますが、消防広域化が本市にとって望ましい消防体制の構築になるかどうか、今後、検証してまいりたいと考えております。 また、消防責任につきましては、広域化したとしても、構成市町村長には住民の安全を守るという重要な責務があるものと認識をしております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)

菊地議員の御質問にお答えいたします。総合計画基本構想の中の学校教育の分野についてでありますが、特色ある教育活動とは、学校の教育目標の達成を目指し、それぞれの地域にあるさまざまな教育資源を活用しながら、創意工夫を凝らして展開される教育活動のことであります。このことから、特色ある教育活動は、学校規模の大小にかかわらず、市内のどの学校においても取り組まなければならない活動でございます。また、学校規模配置の適正化は、教育環境の整備のために進めているものであり、全国学力・学習状況調査については、子供一人一人の状況をしっかりと把握し、確かな学力をはぐくむ上で必要なものであると考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 菊地葉子

何点か再質問します。財政の問題ですが、普通交付税の今年度の2億 6,000 万円減額された理由についてお尋ねしました。昨年度は、3億 3,500 万円が削減されたときに、基準財政収入額に対する市税が大幅に大きく見積もられたと御答弁されました。今年度についても市民税、固定資産税の伸びを大きく見積もられたと市長は先ほどおっしゃいましたけれども、昨年度はかなりそういう計算というか、見積りについては是正してほしいということで、いろいろな自治体から要望も上がっていましたし、我が党にしても政府交渉や道議会の質問の中でも取り上げてきて、一定の改善はされたのではないかという印象があったのですが、今年度についてもそういったことが主な要因となりますと、今後こういう普通交付税の算定について、一体どれだけ少なく見積もっていってもそのままでいくのかと、大変な状況ではないかというふうに思うのですが、これについては政府に対してどのように見解を求めていくのか、お尋ねしたいと思います。それから、不用額です。市長は決して適切に執行していないということではないとおっしゃいましたけれども、生活保護費について毎年度の伸び率を見ながら大体の予算を立てると思うのです。今は不景気ですし、生活も大変になっており、私どものところへも深刻な生活相談が持ち込まれています。増えていくのは自然な現象ではないのかと思うのですが、受給抑制はしていないでしょうか。また、平成 19 年度決算のことですから、現状の道路の状況を当てはめることはできないのですけれども、パトロール車が巡回していて、なおかつアスファルトが陥没している箇所というのはあちこちで見られるのです。この財政の厳しい中でどうやって財源措置をしていくのかという問いに対しては、市長は歳出の圧縮ということを先ほどから何回もおっしゃっているのですが、結果として不用額として出たとはいいましても、この年度途中、圧縮、圧縮というかけ声が結果として不適切な予算執行になっていかないのか。20 年度もまた不用額が大きく出るということはないのかということについてお尋ねしたいと思います。原油価格高騰のところで、福祉灯油についてお尋ねしました。ふれあい見舞金を含めて、今後、対象世帯とか額について考えていただけるということなのですが、昨年度はふれあい見舞金支給対象と福祉灯油の支給対象の世帯では、1,000 世帯ぐらい開きがあったのです。ふれあい見舞金ということで市長からお答えがありましたので、そういったふれあい見舞金、これまで支給対象とされていたその範囲での支給がされると思うのですが、今までのふれあい見舞金の支給対象ではなく福祉灯油を支給した対象に限るとか、そういうことのないように、そこのところははっきりとお尋ねしておきたい、それが一つです。また、今年度も生活保護世帯については対象世帯から外す旨おっしゃっていますけれども、先ほど質問の中で言いましたけれども、冬季加算があるとはいえ、生活費そのものが相当に厳しい状況になっていますから、ぜひ生活保護世帯も対象に入れていただきたいと思います。北海道の地域総合政策補助金は、昨年度、小樽市がどれだけ支出しても最高の 100 万円しか補てんされなかったはずなのです。でも、今回は上限は撤廃する。要するに予算を立てた分の半分は確実に来るはずですから、小樽市のその支出額に対する補てんというのは大幅にふえているはずです。そういう予算のあり方を見ますと、ここではしっかりと生活保護世帯もその中に入れて、低所得者の方の生活、福祉向上の目的から対象世帯にしていただきたいというふうに思います。総合計画の中で保育の問題についてちょっとお尋ねしたいと思うのですが、基本構想の子育ての理念、小樽市の基本理念は、今、政府がやろうとしている保育政策とは相当開きがあるといいますか、国の保育政策はこの基本理念が生かされない傾向にあると思うのです。現在の保育制度というのは、民間保育園であっても自治体が保護者からの申込みを受けて自治体の責任で保育するという公的保育制度がしっかり守られていますから、それを意識するかしないかということに関係なく、若い世代は仕事や家庭や子育てに希望が持てるという状況があると思うのです。直接契約が入ってくると、自治体による公的保育をなくすということですから、小樽市が子供の保育をしっかり保障していく、そういうことを掲げている基本理念とは大きくかけ離れていくと思うのですが、小樽市の基本理念ですから、小樽市独自の自治体の責任としてそういうことはやっていくということを市長はお答えになったのでしょうか。そこのところをはっきりと確かめておきたいと思います。介護保険についてもお聞きしておきたいと思います。実際、80 歳の高齢者の通院等の補助、介助が切られたということは、バスでの通院が可能と判断されたということなのです。でも、80 代というのは、元気な方は元気ですけれども、相当足元が危なくなって、実際にバスに乗って病院に行くということが不可能な方もいらっしゃいますし、この方は実際にバスには乗れなくてタクシーで通院しているということなのです。国の示された基準で、こういう方々が必要とするサービスを受けられなくなるということが、今度の予防介護の実態ということについて市長はどのようにお考えなのか、そのことについてお尋ねしておきたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

再質問にお答えをいたします。最初に普通交付税の問題ですけれども、昨年度は算定についていろいろ問題があったということで要望しましたけれども、今回の中身について、まだ各市の状況を把握していませんので、各市共通にそういった対策をとられたのかどうか、そういった問題を確認しましてやっていきたい。昨年度は結構いろいろなまちで削減され、算定と実際の額とのかい離がありましたので、それで全国市長会としても、これは問題だということで申入れをしました。一部改善されましたけれども、今年度の例がどういうふうな状況なのか、小樽市だけ特殊なのか、よそのまちにもこういった実態があるのかどうか、その辺を確認した上で申し入れるべきものは申し入れをしたいと、こういうふうに思います。それから、不用額の問題ですけれども、不用額が出たからといって抑制したということではなくて、私どもとしては適正な執行をしたいと思っています。特に最近、市民から不正受給の通報が来るのです。それで、不正受給をなくすため、きっちりと対応するようにとは言っていますけれども、抑制しようとは言っていません。ただ、歳出を圧縮するためにやっているということではありませんので、御理解をいただきたいと思います。それから、財源不足の問題ですけれども、先ほども答弁しましたとおり、すべて何もかも削れと言っているのではなくて、可能なものについてはぜひ財政再建のために協力してほしいということは、財政部から各担当のほうにお願いをしております。それから、福祉灯油の問題ですけれども、実は昨年度、ふれあい見舞金を支給し、そして後から福祉灯油の支給という問題になって、では支給対象をどうするかという話になったときに、やはりこれは市民税非課税世帯を全部一緒にしようと、そういう一つの基準をつくりましたので、今年度につきましてもすべて福祉灯油、ふれあい見舞金の対象者は市民税非課税世帯にしたいというふうに思っております。ふれあい見舞金のほうは、主に年末の歳末助け合いの募金ですから、これの集まりぐあいによるわけですけれども、これは年々減少しております。額が減ってきておりますから、なかなか大変なのですけれども、そういったことも含めて年末に向けて検討していきたいと思っています。それから、生活保護の問題は、先ほども答えたとおりですけれども、私も8月に国に陳情に行きましたときに、今回の要望事項にもあるのですけれども、冬季薪炭費の特別基準について、灯油小売価格急騰の実態に即して増額をしてくださいと、保護課長に申し入れしてきました。そういったことで御理解を願いたいと思います。それから、保育所の問題ですけれども、先ほどの子育て支援についてはトータルとしての子育て支援ということでお答えしましたけれども、直接契約という話ではなくて、まだそのことについてはどういうことになるのかはっきりとわかりませんので、子育て総体としては、市独自でやるものはやっていきたいというふうな趣旨で答弁をしたので、御理解を願いたいと思います。介護保険については、担当部長から答弁いたさせます。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 医療保険部長 佃信雄(医療保険部長は2009年3月まで)

菊地議員の再質問にお答えをいたします。先ほどおっしゃっておりましたが、80 歳の方が通院等乗降介助の適用にならなかったことに対して実態と合っていないのではないかというお話でございますけれども、これは御承知のとおり、この新予防給付が開始された前後で、要介護1の方がこの制度をくぐることによって、要介護1と要支援2の二つの階層に分かれてございます。そういった結果、先ほど市長から答弁申し上げような理由で、おっしゃられていた方は要支援2ということで、要介護1には該当しなかったために、病院に行かれるときの通院の介護助成サービスが受けられなくなったということでございますので、実態に即しているかしていないかではなくて、あくまでも基準に従って介護度を決めた上でサービスが提供されているということで、御理解をいただきたいと思います。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 菊地葉子

実態に即しているか即していないかということではなくて、その基準に合わなかったということが理由だとしたら、予防介護というのは一体何だったのかというふうに思うのですが、実は5月 20 日の参議院厚生労働委員会で、この介護の取上げ、各自治体では基準以上の介護の取上げが横行しているのではないかという指導実態について、小池晃議員が調査と改善を求めました。厚生労働大臣がこのようにおっしゃっているのです。「介護保険というのは何が目的かというと、介護される人ないしその家族、そういう方が快適な状況になるということ」、「柔軟な発想を持ってやる必要があって、何でもかんでもお金の計算だけでやるということがどうなのか」というような答弁をしながら、「犬の散歩だって認めてもいいではないか」というような発言をしたことに、与野党議員を問わず、この答弁に大きな拍手があった、そういう実態があるわけです。厚生労働大臣がこのようにおっしゃっていますから、ぜひ実態に合ったサービスの支給ができるようにということは、それぞれの利用者の実態を一番よく知っている現場の自治体の皆さんが声を大きく上げていっていただきたいと思うので、このことについて一言、もう一度、御答弁を求めたいと思います。総合計画及びその他の福祉灯油の問題については、引き続き委員会の中でもお尋ねしていきたいと思いますので、再々質問はこの1点についてお願いいたします。

答弁 医療保険部長 佃信雄(医療保険部長は2009年3月まで)

今、国会の答弁の例示がございましたけれども、私どもとしましては、こういった制度改正に伴いまして、どういう状態でその方の介護度を認めるかというのは、あくまでも認定審査委員会の中で、介護度の認定をしておりますので、繰り返しになってしまいますけれども、我々としては国から示された基準に基づいて介護度を決めて、結果としてそれに伴うサービスが受けられているというふうに考えてございますので、御理解をいただきたいと思います。

出典:小樽市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月16日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる