小樽市議会 平成20年第1回定例会 2008年3月5日
(1)北海道教職員組合による終業前時限ストに関連して/(2)学校給食に起因する体調不良者の発生に関連して/(3)全国学力・学習状況調査の結果概要に関連して/(4)平成20年度に最終年度を迎える小樽市立学校教育推進計画及び次期計画策定に関連して/(5)教育委員会の充実及び活性化に関連して/(6)市長及び教育長の教育行政に対する見解について
2008年3月5日、小樽市議会の一般質問で、濱本進議員が「北海道教職員組合による終業前時限ストに関連して」「学校給食に起因する体調不良者の発生に関連して」「全国学力・学習状況調査の結果概要に関連して」「平成20年度に最終年度を迎える小樽市立学校教育推進計画及び次期計画策定に関連して」「教育委員会の充実及び活性化に関連して」「市長及び教育長の教育行政に対する見解について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲が答弁しました。
- 質問者
- 濱本進 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 濱本進
平成20年第1回定例会に当たり、一般質問をいたします。自由民主党の濱本進です。昨年4月の統一地方選挙で市民の負託を受け、この議場に自分の席をいただいて10か月が過ぎました。この間、議員としての毎日は初体験の連続であると同時に、責任の重さを痛感する毎日でもありました。今日の一般質問もまさに初体験であり、議員としての責任を果たす貴重な機会であるとともに、議員としての記念すべき一日であると認識をしております。先輩議員の皆様には、この貴重な機会を与えていただきましたことに感謝を申し上げます。さて、まちづくりと人づくりは車の両輪と言われております。明日の小樽を担う人づくりを軽んじては、小樽の明るい未来は存在しないと確信しております。そこで、小樽の人づくりを担う教育委員会に関連して、市長、教育長並びに関係理事者の皆さんに質問いたします。初めに、北海道教育委員会が去る2月27日に教職員1万2,251人を戒告処分にした理由である、本年1月30日に北海道教職員組合が実施した違法な勤務時間終了前1時間ストライキについてお聞きします。道東地域のある中学校長は、法律で禁止されている行為を教育公務員が行うのは生徒に説明できないと語り、また道央地域のある中学校では北海道教職員組合の分会長が、生徒の指導から離れるわけにはいかないとして、その学校長にスト不参加を伝え、学校長は子供たちの教育を忘れなかった教員に感謝したいとの報道がありました。この報道でも明らかなように、今回のストは公務員の争議行為を禁じた地方公務員法に違反しているのはもとより、子供たちの命をはぐくむ教職員が、その職場を放棄することは道義的にも許されない行為であります。まさに暴挙であると言わざるを得ません。そこでお聞きします。北海道教育委員会によると、札幌市を除く全道の小学校教職員の約54パーセント、中学校教職員は約52パーセントがこの違法なストに参加し、総数では1万2,573人が参加したとのことですが、小樽市における参加状況はどのようであったのでしょうか。市内小学校27校、中学校14校で参加した学校数、人数、その比率についてお知らせください。次に、この違法なストに対して教育委員会では、事前に学校現場で混乱が生じないための対応策について協議されたのでしょうか。対応策の内容を含め、お聞かせください。また、ストの実施によってどのような影響、混乱があったのでしょうか。また、対応策の効果はあったのでしょうか、お聞かせください。この項の最後にお聞きします。小樽の将来を担う約1万人の小樽市民でもある子供たちをないがしろにしたこの違法なストに対して、市民の代表でもある市長及び道費負担教職員の服務を監督する教育委員会の委員でもある教育長は、どのような御見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。次に、学校給食に関してお聞きします。中国産冷凍ギョウザの事件によって、日本の食料自給率や輸入食品の安全性が注目されている中、本年2月6日、新光共同調理場でつくられたミートボールのカレー煮の具材である中国産マッシュルームによって、張碓小学校の児童22名及び市内の教職員5名が腹痛、下痢などを発症しました。幸いにして大事には至りませんでしたが、今回の事故によって学校給食における食材の購入システム及び食材の使用基準、危機管理基準など、学校給食に内在していた幾つかの課題が顕在化したと考えます。今回の事故を教訓として、安全で安心な学校給食の実現のためお聞きします。初めに、平成18年3月に、北海道教育委員会が改訂版学校給食衛生管理マニュアルを発刊していますが、その中には保管してある食品は使用前に、つまりは調理前に、味、におい、変色などの異状がないか確認するとの記述があります。さらには事故発生時の連絡系統図の記載もあります。今回の事故は、この学校給食衛生管理マニュアルが十分に生かされていたとしても防げなかったのか、また、異状を発見した後の対応について問題はなかったのか、御見解をお聞かせください。次に、今回の事故の原因である中国産マッシュルームの流通経路は、名古屋市の食品加工会社である天狗缶詰株式会社が中国から輸入し、元北海道教育庁後志教育局長が理事長を務める北海道学校給食会がそれを購入し、小樽市に販売したものです。学校給食で使用される食材はどのように選定され、どのような構成員の組織がどのような権限で、責任で購入しているのでしょうか。その購入システムなどを含めお聞かせください。次に、この学校給食会からの主な購入品及び過去3年間の年度別購入金額、食材購入費全体に占める割合、そして購入に当たっての契約内容などをお知らせください。また、今後、北海道学校給食会にどのように対応されるのか。損害賠償請求、購入の継続などについてお聞かせください。この項の最後にお聞きします。このような事故を二度と発生させないための対策を講じるためには、徹底的な検証作業が必要不可欠であります。検証作業及び対応策はどのような人員で行い、また、どのようなタイムスケジュールで作成するのか、お聞かせください。あわせて過日開催された教育委員会の臨時会では、今回の事故について議論されたとの報道がありました。その議論の内容についてもお聞かせください。次に、全国学力・学習状況調査に関してお聞きします。昨年4月24日に実施された全国学力・学習状況調査の結果概要が、昨年12月に小樽市教育研究所内の学力向上検討委員会が作成し、小樽市教育委員会によって公表されました。平成18年に策定された小樽市立学校教育推進計画、通称あおばとプランでは三つの重点項目が掲げられ、その第1番目には「確かな学力の育成」とあります。この確かな学力の育成を検証するためにも、この調査は必要かつ有益であると考えています。しかしながら、この結果概要についての報告書には、幾つかの課題があると思われますので、お聞きします。初めに、調査結果の記載内容に関してお聞きします。報告書の前文の中で「教科に関する調査においては全国・全道の平均正答率と比較するのではなく」との記述があります。しかしながら、北海道教育委員会が昨年10月31日に発表した「全国学力・学習状況調査結果のポイントについて~北海道における調査結果~」では、全国と北海道の調査結果の比較ができるように取りまとめています。小樽市教育委員会の報告書において、学習状況調査については全道・全国の結果との比較を記載しているにもかかわらず、学力の分野においては、資料としてさえ全道・全国の結果の記載がありません。評価には相対的評価と絶対的評価が必要不可欠であり、小樽市のみの結果では、客観的な検証は不可能であると言わざるを得ません。なぜ小樽市以外の結果と比較し、検証しなかったのでしょうか。あわせて改善点の記述がありますが、これは小樽の結果を踏まえた、様式も含めて小樽独自のものでしょうか、御見解をお聞かせください。次に、この調査結果を踏まえた改善策についてお聞きします。本年1月に、北海道教育委員会は北海道検証改善委員会と連名で、平成19年度全国学力・学習状況調査結果を踏まえて、北海道学校改善支援プランを公表しました。小樽市においては今回の調査結果を踏まえ、北海道学校改善支援プランを活用するなどして具体的改善策を作成し、取り組んでいただきたいと考えますが、いかがでしょうか、お聞かせください。この項の最後にお聞きします。本年の全国学力・学習状況調査は4月22日に実施とのことですが、当然今年度同様に作成される報告書については、その分析や検証の手法、記述の様式など、今年度を踏襲されるのでしょうか。改善点はないとお考えでしょうか、御見解をお聞かせください。次に、平成18年1月に策定され、本年度に最終年度を迎える小樽市立学校教育推進計画に関してお聞きします。この通称あおばとプランは、平成10年に策定された小樽市の総合計画を踏まえ、さらに国や北海道の教育改革の動向を考慮した3年間の中期計画であると、その前文に書かれています。この計画の策定、実施によって、小樽の教育は確実にレベルアップしつつあると私は認識しています。同時にさらなる前進の努力の必要性も実感しています。前進する姿の記録であるとも言えるあおばとプラン実践事例集が昨年3月に公表されました。初めに、このあおばとプラン実践事例集に関してお聞きします。この事例集は平成18年度の意欲的な取組の事例を数多く記載しています。ここに記載された事例は、間違いなく評価に値する取組ではありますが、残念ながらその事例についての自己及び外部の検証、評価、改善点についての記述がほとんどないのは、この事例集の価値を半減させるものと考えますが、どのような御見解でしょうか。また、平成19年度の取組についての事例集は、昨年度作成された事例集と同様の形態で作成、公表するのでしょうか、あわせてお聞かせください。次に、学校評議員制度に関してお聞きします。この制度は平成12年4月に成立し、小樽市においては平成16年度から実施されています。この学校評議員制度は、地域に開かれた学校づくりを実現するための重要な要素の一つであり、あおばとプランにおいても積極的な活用を図ると記述しています。同時に、学校評議員の研修会の実施についても記述があります。しかしながら、平成18年度の実践事例集には学校評議員制度に関する取組については記載がありません。この制度が実施された平成16年度以降、制度が活用された例や研修会が開催された例があればお知らせください。また、この制度の点検、検証は行われているのでしょうか、お聞かせください。あわせて学校評議員制度の先にある平成16年9月に制度化された学校運営協議会の設置について、どのようにお考えなのか、お聞かせください。次に、学校評価と情報公開についてお聞きします。平成19年6月に学校教育法が改正され、学校評価に関する規定及び学校の積極的な情報提供の規定が新たに設けられ、その規定を受けて学校教育法施行規則が改正されました。この改正の主な内容についてお知らせください。また、あおばとプランにおいては学校評価と情報公開の充実の項目があり、平成18年度の実践事例集にもその取組が紹介されていますが、この法改正によって何か変化があるのか、新しい対応が必要なのか、お聞かせください。この項の最後に、平成21年度以降のあおばとプランに関してお聞きします。北海道教育委員会では、平成19年度に第3次北海道教育長期総合計画が終了するため、平成18年10月に北海道教育ビジョンを公表しました。これを踏まえて次の10年間の計画を策定し、平成20年度からスタートすると発表しています。この北海道教育ビジョンでは、例えば社会教育や幼稚園教育についても含まれていますが、現在のあおばとプランでは、市立の小中学校についての教育計画です。次に策定される計画も、現行計画と同様に小中学校に限定されるのでしょうか、御見解をお聞かせください。また、次の計画を策定するに当たっては、現行計画の検証、評価などの作業が必要不可欠であり、さらには北海道教育ビジョンなどとの整合性も考慮することも必要であると考えます。これらのことを踏まえて、次の計画はどのような工程で策定されるのでしょうか、想定される計画期間などを含めてお聞かせください。次に、教育委員会の充実及び活性化に関してお聞きします。平成18年12月の教育基本法の改正や中央教育審議会の答申などを踏まえて、平成19年6月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正され、平成20年4月1日より施行されます。その中では教育委員会の責任体制の明確化、そして体制の充実がうたわれています。これらの主な内容についてお聞かせください。あわせてこの改正に伴い、本市において新たな対応が必要となるのか、お聞かせください。次に、教育委員の選考についてお聞きします。教育委員は教育委員会を構成し、教育行政における重要事項や基本方針を決定し、その教育委員会は具体の事務を執行する教育長を指揮・監督する重要な組織であります。その組織の構成員を選任するに当たり、明確で客観的な要件が必要であると考えますが、任命者である市長はどのような御見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。また、教育委員会の活性化のためには、重要な職務を有する教育委員の資質向上は必要不可欠です。どのような取組をしているのか、具体的にお聞かせください。この項の最後に、教育委員会の情報公開の充実についてお聞きします。平成17年1月の中央教育審議会教育制度分科会の地方教育行政部会が発表したまとめには、教育委員会議の運営改善、公開についての記述があり、公開については会議開催後、速やかに会議録を作成し、インターネットなどにより公開することが望ましいとあります。本市においては、現在、市議会に関しては小樽市のホームページに独立したコンテンツがあり、会議録もそこで公開され、閲覧が可能です。しかしながら、教育委員会に関しては独立したコンテンツもなく、議事録も公開されていません。道内他都市においてはどのような状況でしょうか、お知らせください。あわせて本市においては今後どのように取り組むおつもりでしょうか、具体的にお聞かせください。最後に、市政における教育行政の位置づけについてお聞きします。かつて小泉元総理大臣は所信表明において、明治維新の時代、長岡藩小林虎三郎の米百俵の故事を引用しましたが、この故事は教育立国の思想を象徴するものであると言えます。今、人口が減少している本市にあってこの現状に歯止めをかけるためには、この教育立国、つまりは教育立市の思想が必要かつ有効なものの一つであると私は考えています。私たちの愛してやまない小樽が、この思想の具現化によって北海道の教育先進地、ひいては日本の教育先進地と呼ばれる日が訪れるならば、また、そのために市民と行政がお互いに協働の意識を共有して、それぞれの手を携え着実に歩みを進めるならば、小樽の将来は明るいものと確信しています。未来からの留学生である子供たちをはぐくむ責任を持つ大人の一人でもある市長並びに教育長の御認識、御見解をお聞かせください。以上、再質問はいたしませんので、明快な御答弁をお願いし、私の一般質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
濱本議員の御質問にお答えいたします。初めに、1月30日に行われました北海道教職員組合のストライキに対する見解でありますけれども、さまざまな背景や理由があったにしても、法律で禁止されている行為に至ったことは本当に遺憾であります。教職員には未来を担う小樽の子供たちのため、全力を挙げてその職務を遂行してもらいたいと思っております。次に、教育委員選任の要件でありますけれども、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条に教育委員任命に関する規定があります。ここでは人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する人物であることや、任命に当たっては委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるよう努めることなどが規定されております。教育委員の選任に当たりましては、これらの要件を基本として、地域においてさまざまな活動をされている方や経験を有する方で、教育行政に深い関心と熱意をお持ちの方を選任しております。次に、教育行政に対する見解ということでありますけれども、私も学校教育、社会教育と教育行政に直接携わった経験があります。少子高齢化の進行など小樽市を取り巻く現状には大変厳しいものがございますが、子供たちは明日の小樽の担い手として夢を描き、未来を創造するかけがえのない存在であります。今後の活力あるまちづくりなどを考えますと、子供たちの教育問題はひときわ重要なものと認識しております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
濱本議員の御質問にお答えいたします。初めに、1月30日に北海道教職員組合が行った1時間のストライキについてでありますが、小樽市における参加状況は、小学校は27校308人、参加率82.4パーセント、中学校は14校178人、参加率75.7パーセントとなっております。次に、ストライキに対する事前の対応策についてでありますが、北海道教職員組合小樽市支部からストライキの通告があった後、臨時の校長会議を開催し、法令に基づき教職員に対し、ストライキに参加しない旨の指導や万一実施された場合の対応策などについて校長に指示したところです。各学校においては、こうした指示の下、自習や全校集会といった対応策をとったものであります。次に、ストライキによる影響や対応策の効果についてでありますが、当初、勤務時間終了前2時間で通告を受けていたため、2時間での対応策をとっていました。しかし、当日1時間に変更されたことから、一部の学校で自習や部活動の休止などで対応しましたが、平常の授業終了後でもあり、大きな混乱は生じなかったものと報告を受けております。次に、ストライキの実施に対する見解についてでありますが、公務員である教職員が争議行為を行うことは法律で厳に禁止されているところであり、いかなる理由があったにせよ、再三の指導にもかかわらず決行されたことはまことに遺憾に思っております。ストライキによって学校教育の正常な運営が阻害され、ひいては市民の学校教育に対する信頼を裏切ることのないよう、今後とも指導してまいります。次に、学校給食衛生管理マニュアルの活用についてでありますが、このマニュアルは北海道教育委員会の基準として示されているもので、本市においても食材の選定や調理作業の安全衛生面での実践的マニュアルとして活用しております。今回の食後の体調不良の発生要因と考えられる食材のマッシュルームについては、マニュアルに基づいて調理場における調理時の異臭などがなかったことや、でき上がり時の検査において異状が確認されなかったことから、調理の過程での発見は難しいものであったと認識をしております。また、異状を発見した後の対応につきましては、調理場での検食時間を通常の給食開始時間に合わせて実施していたことや、学校における短縮授業の実施といった要因も重なったため、結果として中止の連絡が一部の学校において間に合わなかったものと考えております。次に、給食食材の選定システムについてでありますが、本市における学校給食の運営は教育委員会の所管の下、学校長、給食担当教員及び保護者から成る小樽市学校給食運営協議会において、物資選定委員会を設置しております。使用する食材は、同選定委員会において共同調理場及び単独調理校の栄養士なども参加し、試食可能なものは試食をしながら選定をしております。次に、北海道学校給食会からの購入状況についてでありますが、主な購入品目は主食となるパン及び米飯のほか調味料、缶詰類などの一般物資であり、過去3年の年度別購入金額は平成18年度1億3,000万円、平成17年度1億3,500万円、平成16年度1億4,000万円となっており、食材購入費全体に占める割合は平成18年度30パーセント、平成17年度及び平成16年度は31パーセントとなっております。また、主食の基幹物資であるパン及び米飯は売買契約を取り交わし、一般物資購入については本運営協議会の物資供給要綱に準じて取り扱っております。なお、同学校給食会への今後の対応についてでありますが、今回の発生要因と考えられるマッシュルームによる給食食材の廃棄に伴う費用負担などについて、今後、協議を進めていく考えであります。当面、食材や主食であるパン・米飯についても、安定した給食供給のために十分精査し、同学校給食会から購入してまいります。次に、事故に関する今後の防止策についてでありますが、当面する対応策として、調理場の検食時間の繰上げをはじめとして、調理時の食味検査や調理でき上がり時の検査の徹底を図っております。今後も食材の異状に対する対応マニュアルの作成や食材の選定及びチェックの強化など、引き続き学校給食課及び両調理場を中心に検討を進めてまいります。過日2回にわたって開催された臨時教育委員会では、北海道学校給食会との連絡体制や学校と調理場における検食のあり方、食材の使用予定、学校と調理場との連携強化などについて協議を行い、給食の安全確保を強く確認したところであります。次に、全国学力・学習状況調査について何点か御質問がありました。初めに、小樽市以外の調査結果との比較についてでありますが、市町村名や学校名を明らかにした公表は、本調査の実施要領及び文部科学省からの通知により序列化や過度な競争が生じ、調査の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあると考えられることから、行わないことと定められております。本市におきましては、こうした通知に基づき、北海道教育委員会の指導を受けながら適切に対応したところであります。また、概要にある改善点の記述につきましては、学力向上検討委員会において、全道・全国の分析結果なども参考にしながら、調査結果を独自に分析し、改善点を示したものであります。次に、具体的な改善策についてでありますが、小樽市では、これまであおばとプランの中に学習状況の把握と指導の改善を明確に位置づけ、確かな学力の育成に向けて教育活動を進めてまいりました。その取組の一環として、本市独自の学習到達度調査や国の全国学力・学習状況調査を実施し、指導上の改善点を各学校に示しております。現在、各学校においてはこの結果を踏まえ、自校の調査結果や改善方策について、保護者などへの説明を行っているところであります。特に本市の学力向上検討委員会が示した指導改善への5ポイントに基づき、教育委員会では学習指導の改善に係る資料の作成や研修会の実施、家庭における学習習慣を育成するためのリーフレットの発行などに取り組むとともに、北海道学校改善支援プランなどと併用しながら、小樽市の子供たちの確かな学力の育成に取り組んでいきたいと考えております。次に、調査結果の報告書についてでありますが、調査結果の公表については、実施要領に基づき序列化や過度な競争につながらないよう配慮する必要があることから、本市の平均正答率を公表することはできません。教科に関する調査については全国・全道の平均正答率と比較するのではなく、個々の設問や領域などに着目し、正答率80パーセント以上をおおむね理解している、正答率60パーセント未満を課題が見られる設問とし、学習指導上の課題を把握・分析し、今後の指導に役立つよう報告書を作成しております。本市の報告書について、各学校からは、自校の結果分析に活用しやすいでありますとか、指導改善の方向性がわかりやすいといった意見をいただいておりますことから、基本的には来年度も同様の様式で報告書を作成していく予定ですが、改善できる点があれば取り入れ、よりよい報告書になるよう努めてまいります。次に、あおばとプランの実践事例集についてでありますが、実践事例集の作成のねらいは、市内の小中学校における先進的な実践を広く周知し、各学校において今後の教育活動の改善・充実に役立て、あおばとプランの一層の高まりを図ることにあります。この実践事例集は、全教職員、学校評議員、PTA役員、関係機関などに配布、公表しております。また、各学校が実践事例の具体的な内容について理解を深め、学校改善の参考にすることができるよう、実践事例集を活用した交流会も開催しております。なお、あおばとプランの評価については、学期ごとにきめ細かくその取組状況を集約し、改善点についても、学校訪問や校長会議などで指導しております。今年度は9校9実践の事例を基に作成しましたが、次年度のあおばとプラン推進に役立つよう、広く周知していきたいと考えております。次に、学校評議員制度についてでありますが、小樽市においては、全道的にも早い平成16年度から市内全小中学校が実施しており、各学校では年平均2回から4回開催している状況にあります。特に今年度はいじめ防止強調月間などにおいて全校一斉に開催し、各学校の状況を評議員に伝えるとともに、地域と連携を図りながら、いじめにかかわる問題行動の未然防止や解決の方策、さらには学校経営に当たり貴重な提言をいただくなど、その制度の活用に努めております。また、自校の評議員会だけにとどまらず、例えば銭函地区の4小中学校においては連絡評議員会を結成するなどしながら、地域との連携について相互に情報交換を行ったり、潮見台小中学校の評議員会では合同で研修会を開催したり、評議員みずから総合的な学習の時間に講師になる計画を立案するなど、主体的な取組が見られております。学校評議員会の開催状況や成果などについては年度ごとに調査を行っていますが、平成18年度では90パーセントの学校が成果ありと回答しておりますことから、地域との協働による教育活動を、今後とも組織を有効に活用しながら推進してまいりたいと考えております。次に、学校運営協議会についてでありますが、学校運営に地域住民や保護者が参画し、地域の実情に応じた特色ある学校づくりを実現することを目的に、学校運営や教職員人事に一定の権限を持つ機関として平成16年度に制度化されたものです。国においてコミュニティスクール推進事業として学校運営協議会を普及するため、実践的な調査・研究を進めておりますが、全国レベルのものとはなっていないことから、今後、研究の動向を注視していく必要があると考えております。次に、学校評価と情報公開についてですが、平成19年6月の学校教育法の改正、さらには10月に省令が改正され、保護者など学校関係者による評価の実施・公表や設置者への自己評価、学校関係者評価結果の報告など新たな規定が設けられたところであります。学校評価については、従前から学校設置基準に基づき自己評価とその結果の公表を進めてきたところですが、今回の法令の改正に伴い、自己評価のみならず学校関係者評価など新たな取組が必要となります。学校の教育活動が多くの方々から理解され、その効果がこれまで以上に反映されるよう、各学校で取り組んでいかなければならないものと考えております。次に、平成21年度以降の小樽市立学校教育推進計画についてでありますが、基本的には現行と同様に、小中学校教育の改善・充実を目指す計画にしていきたいと考えておりますが、新しい計画では、社会教育や幼稚園、保育園、高校との連携について取り入れていく必要があると考えております。いずれにしましても、平成20年度の3年目には、あおばとプランがどう定着し、深化したのか、その成果と課題を整理し、関係団体などから意見を伺いながら、一方、北海道教育ビジョンなどとの整合性も図り、平成20年度中に策定していく予定であります。また、パブリックコメントを実施し、広く市民の声も取り入れるよう努力してまいります。次に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正についてでありますが、まず教育委員会の責任体制を明確にするため、地方教育行政の基本理念を明確化しました。また、教育委員会が教育長に委任できない事務を明確化するとともに、教育に関する事務の管理及び執行状況の点検・評価が明記されました。今後、教育委員会としては事務の管理執行状況について点検・評価を行い、その結果を議会に報告し、公表することになります。また、教育委員の研修を進める役割を都道府県が負うことになることから、道教委とも連携を図り、委員の研修に努めることになります。さらに、市町村指導主事設置については、既に本市には5人の指導主事を配置しておりますので、指導・助言内容のさらなる充実に努めていきたいと考えております。次に、教育委員の資質向上のための研修についてでありますが、新任された時点には、教育委員会事務局から教育委員会の概要や委員として必要な事柄について、全国市町村教育委員会連合会編の「教育委員必携」に基づき説明したり、北海道都市教育委員会連絡協議会が主催する研修会に、可能な限り新人委員の御参加をいただいております。また、教育委員会の定例会や臨時会終了後、教育全般にわたり説明や具体的な方策を学習するなど、その時々の話題提供を行うなどしながら、教育委員の資質向上に努めているところでございます。次に、教育委員会の会議に関する情報公開についてでありますが、会議は原則公開しており、その会議録は概要の記載ではありますが、情報公開の対象としております。今後、教育委員会としてはホームページの開設をどのようにしていくか、検討をしているところであります。なお、道内人口10万人以上の9市の中では、2市がホームページに教育委員会の会議録を掲載しております。最後に、市政における教育の位置づけについてでありますが、本市の教育につきましては、これまでも心豊かに学び、ふるさとに夢と誇りを持つ小樽の子供の育成に向け、豊かな自然や四季の恵みを活用した特色ある教育活動を推進してまいりました。一方では、教育環境の整備や人間力の向上を目指した生涯学習社会の構築による人づくりと活力ある地域づくりに向け、職員が一丸となってその役割を担ってまいりました。今後も本市の学校教育推進計画や社会教育推進計画に基づき、小樽市が教育の先進地と評価いただけるよう、着実に一歩一歩前進してまいりたいと考えております。