小樽市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月12日
(1)財政問題について/(2)市立病院について/(3)保育所の民営化について/(4)新総合計画について/(5)配食サービスについて/(6)障害をもつこどもたちの高等教育について/(7)季節労働者の「通年雇用促進支援事業」について
2007年9月12日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「財政問題について」「市立病院について」「保育所の民営化について」「新総合計画について」「配食サービスについて」「障害をもつこどもたちの高等教育について」「季節労働者の「通年雇用促進支援事業」について」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 菊譲、教育部長 山岸康治、経済部長 安達栄次郎が答弁しました。
- 質問者
- 菊地葉子 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、教育長 菊譲、教育部長 山岸康治、経済部長 安達栄次郎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 菊地葉子
日本共産党を代表して質問します。初めに、財政問題についてお尋ねします。18年度決算についてです。「18年度の実質収支が11億8,400万円の赤字、17年度の14億900万円の繰上充用金を控除した実質単年度収支が2億2,500万円の黒字となりました」との市長の説明です。2億2,500万円の赤字圧縮の主な内容についてお示しください。7月31日に平成19年度の普通交付税額が決定しました。地方自治体にとって毎年不安要素とされる普通交付税の交付額ですが、平成19年度については北海道全体で213億円も減額される厳しい状況です。小樽市にとっては歳入の25パーセントを占める貴重な財源になっている交付税は、市民生活格差是正のための再配分機能を有していることは言うまでもありません。格差拡大に対する国民の関心の高さは参議院選挙でも示されたところですが、普通交付税が小樽市は平成19年度予算現額に対して3億3,531万5,000円の減額、予算割れの率は2.4パーセントに上ります。予算現額と交付税決定額のかい離の要因はどこにあるとお考えですか。19年度予算執行にも多大な影響が出ますが、減額された交付税の財政措置について、その対策をお聞かせください。また、今年度の交付税削減が財政再建計画と市立小樽病院の経営改善計画に与える影響についてお示しください。次に、市税収入の見通しについてお尋ねします。平成18年度の市税収納率は80.9パーセント、過去最低で全道ワースト2位との新聞報道です。前年度と比べ0.8パーセント悪化しています。しかし、その内容を見てみますと、市民税の収納率は個人、法人とも向上しています。結局は固定資産税の滞納が市税全体の収納率を悪化させている傾向は、これまでと変わりません。従来から我が党が指摘してきた小樽ベイシティ開発の固定資産税、都市計画税の滞納が全体の収納率を大きく下げているのは明白です。三位一体改革による交付税削減が地方財政を厳しくさせている一方で、大型開発による施策の失敗がさらに厳しい市の財政状況を招いています。これまで何度となく小樽ベイシティ開発の固定資産税滞納改善の見通しについて市長の見解を伺ってきましたが、経営状況を把握しながら鋭意対応しておりますとの答弁に終始しています。この小樽ベイシティ開発に関して新聞報道では、「ポスフールが持つ債権194億円の大幅減免を求め、札幌地方裁判所に特定調停を申し立てた」とあります。特定調停が計画どおり進んだとしても、経営再建に向け、また新たな大型テナントの誘致では真の経営再建につながるでしょうか。小樽市の財政再建計画にも多大な影響を及ぼすことですから、市長の見解をお尋ねします。一方、市民には、今年6月からの税源移譲と定率減税全廃により、さらなる住民税負担増になっています。こうした点でも収納率の悪化につながるのではと予想されるのですが、今、1期の納期を終えていますが、状況はどうなっているでしょうか、お伺いします。いずれにしても、財政が危機的状況にあることには変わりありません。この先、財政再建計画における歳入について、大きく落ち込む心配はないのか、市税、交付税について、それぞれお尋ねします。石狩湾新港管理組合負担金の問題についてお尋ねします。第2回定例会で市長は、我が党の新谷議員の質問に、石狩湾新港管理組合負担金については、引き続き負担軽減に向けて各母体と連携しながら対策を検討したい旨答弁しています。9月7日開催の石狩湾新港管理組合議会の提案説明の際、新年度開発予算要求に北防波堤延長400メートルの調査設計費と防波堤200メートルの調査費を港湾審議会で決まることを前提に要求することが報告されました。港湾活動に支障がなく、港湾計画にもない150億円もの事業に市長は同意をするのでしょうか、お尋ねします。母体負担金が減少に転じている中で、これまでどおり4億5,000万円の範囲でおさまるのならよしとは考えていませんか、見解をお聞かせください。こういう財政状況の中で、どういう病院をどこに建設するのか市民にとって看過できない問題として、また、小樽市の将来像に大きな影響を与える病院建設についてお尋ねします。市長は、4月の選挙をくぐり、病院建設に関しては説明不足を痛感したということで、この間の市民説明会になりました。説明会の状況からお尋ねします。説明会に参加した市民は、何名になりますか。説明会では「人の意見を聞くふりをして、自分の考えを押し通そうというのはやめてほしい」「公聴会のように、市民の意見を聞きましたといったアリバイづくりに利用しないでほしい」といった率直な意見が相次ぎました。「説明したからよしとはしないでほしい」といった発言に会場いっぱいの共感の拍手が起こる状況でしたが、建設場所、財政負担、病院スタッフ、とりわけ医師確保といった一連の問題で市民に了解を得たとお考えでしょうか、お尋ねします。説明会では、医師確保について、これまでの議会でのやりとりで何度も市長や理事者、病院長が発言していたことが根拠のない話だったことも明らかになりました。「新病院になったら医師を派遣してもらえる約束を取りつけている」、市立病院調査特別委員会等でも繰り返し発言されてきました。説明会には地域の医師が出席し、どこの大学の何という教授がそんな約束をしているのか明らかにしてほしいと説明を求めたことに対し、鈴木市立小樽病院長は「臨床研修制度の以前は大学病院頼みでよかったが、今はそういったことでは医師は集まらない。個々人で医師確保に奔走している」と説明に立ちました。これまでの説明とは明らかに内容が違います。各地で医師確保ができずに休床を余儀なくされている公的病院が相次いでいます。こうした状況の中で医師の確保ができるのかという当然の疑問に、答弁内容が変わったことは重大です。建設を進めるために根拠のない説明をしていたのではないかとの批判は免れません。なぜ説明内容が変わったのかについて明確にお答えください。起債の問題も含め財政負担についても質問が相次ぎました。小樽市の財政の状況を左右する病院の経営状況についてお尋ねします。8月30日の記者会見で「7月、8月、9月の経営状況は、19年度の医療機器購入の起債と土地の購入起債が認められるかどうかの判断基準になる」と市長は述べていますが、判断基準の内容についてどういったものか詳しくお知らせください。また、平成19年度の入院・外来収益の実態は、収支計画に対してどのようになっているのか、お答えください。また、経営改善に向けて7対1看護体制を取り入れましたが、維持できているのでしょうか、お尋ねします。病院規模と診療科目についてお尋ねします。地元でお産ができない、小児科医の不足が患者たらい回しで死産に至る、こういった状況が全国で生まれています。小樽市では協会病院が周産期医療を担っていることで、子供を産むなら協会病院だと市民の安心につながっているとの話が医療関係者の間でされています。病院建設に関する説明会では、診療科目について消化器科は競合になるとの話も出ていました。地域の医療関係者とよく連絡を取り合って、特色ある病院として、今後の人口推移の予測も立てながら規模、診療科目を決めていくことが大事ではないかと考えますが、市長の見解をお示しください。何よりも市民合意の下で建設を進めていくことが大事です。建設地については、市民の意見をしっかりと聞くためのアンケートの実施などの要望が出ていますが、こうした市民の声にどのように答えていくのでしょうか、市長の見解を求めるものです。次に、公立保育所の民営化計画についてお尋ねします。8月に市立真栄保育所を民間に無償譲渡し、新築・移転するとの案が示されましたが、関係者にとっては寝耳に水の話です。真栄保育所の民間移譲、新築・移転に関して建物の老朽化を理由に子供たちの安全確保に責任が持てないので、一日も早く新築をしたい、保育所の建設費用に国の補助金が適用されるのは民間だけなので、新築に当たっては民間に移譲したいとの話です。この施設の老朽化は、昨日今日始まったものではありません。既に10年以上も前に、子供が粗相をしたら、おしっこが低いほうに流れていく、土台が相当傷んでいると言われていました。新築に反対するものではありませんが、なぜ唐突にこの時期に案が出されたのか、その理由についてお伺いします。真栄保育所の民間移譲についての保護者説明会では、「公立での新築では国の補助が受けられず、市の単独持ち出しになるので、新改築は困難である」との説明です。民間に移譲して新築か、公立で古いままの施設か二者択一を迫られた形です。2005年度のハード交付金、民間の施設整備金、当初予算額167億円に対し、補助申請総額は313億円、そのうち民間保育所分は230億円です。実内示額は119億円で、民間保育所分は92億円です。このようなことを見ても、申請すれば確実に予算がつくという保証があると考えられますでしょうか。真栄保育所が2009年に新築できると本当に約束できるのでしょうか、お伺いします。現在、市立保育所は7施設ありますが、平成14年建設の赤岩保育所を除き、昭和43年3月建設の真栄保育所をはじめ六つの施設が築30年から40年経過しています。似たような年度に建設された他の施設についても、いずれも老朽化が進んでおり、改築の必要性があります。小樽市は、財政再建計画の中で公立保育所についても順次民営化を進めていくことを明らかにしていますが、この先、改築計画にあわせて公立保育所の民営化をさらに推し進めるつもりでしょうか、お答えください。高度経済成長期には、ポストの数ほど保育所をと、全国で保育所づくりの運動が起こり、集団保育による子供たちの発達を保障し、働く女性の社会進出を応援する基盤がつくられました。女性の社会進出と子供たちの発達を保障する保育業務は、日本の経済発展を支えるために大きな役割を果たしてきました。社会や子育ての状況が大きく変化していく中で、育児支援への住民ニーズも多様になってきました。今、保育所は、入所している子供たちの保育に加え、子育て支援や地域間交流、世代間交流などの事業を通して地域の中での子供からお年寄りまでの人と人とのコミュニケーションをつくり上げていく新たな役割を大きく担っています。この保育行政に規制緩和、民間活用、三位一体改革など、一連の行政改革のなたが振りおろされました。社会福祉法人以外の一般企業が保育に参入する道が大きく開かれ、2004年には公立保育所の運営費が一般財源化され、公立保育所の民営化に拍車がかかることになります。公立保育所の運営費を一般財源化するに当たっては、これに見合う適切な財政措置が講じられているはずですが、その点について確認したいと思います。公立保育所の運営に係る費用は、所得譲与税として税源移譲され、一般財源化された事業費については、その全額を地方財政計画に計上し、地方交付税の基準財政需要額として算定されています。国の算定費用とかい離が指摘されていた保育所職員の人件費についても、改善されるよう補正もされているはずですが、市長の認識はいかがですか。公立保育所と民間保育所では、保育コストの点で比較されますが、職員の賃金と雇用形態の差が主な中身です。小樽市の民間保育所の人員配置を見ますと、およそ半数が非正規職員です。こういった労働条件の不安定さが他都市においては、民営化された後、4か月の間に8人の保育士が次々やめる事態が問題化した例も報告されています。真栄保育所の説明会では、「民間に移譲されたら保育内容は継続されるのか」「職員がすべて一気に変わったりすることのないように」などの心配が保護者から相次ぎました。全国的にも民営化が進められた各地で利用者との間にトラブルが発生しています。低コスト論に左右されることなく、人格の形成に大きな影響を及ぼす乳幼児の保育を公的に保障する立場を貫いていただきたいと望みますが、市長の見解をお示しください。新総合計画策定についてお尋ねします。新総合計画については、総合計画審議会も構成され、地区別、団体別の懇談会が開催されたところです。懇談会には、何団体、何名が出席されたのでしょうか、お伺いします。10年間とはいえ、小樽市の将来について長期的視野に立った指針を示す計画ですから、審議会での議論のたたき台にさまざまな角度からの市民の意見が寄せられることを期待するものですが、その点で現状を理解せずして未来の構想も立てがたいものがあります。懇談会には21世紀プランの検証、総括に基づいた目標達成や残された課題についてわかりやすく示されるべきではなかったでしょうか。懇談会でも、そのような指摘があったと記憶していますが、市長の見解をお示しください。第1次の市民懇談会を終え、総合計画策定に向けた市民の関心、意欲について市長の感想をお聞かせください。小中高校生や子育て中の若い母親、父親の世代との懇談は特に重要と考えますが、実施されたのでしょうか、お伺いします。さて、新総合計画策定に関連して市民の皆さんの大きな関心、また、成り行きを心配されているのが室内水泳プールの問題です。小樽市室内水泳プールを廃止し、プールの権利補償金を民間主体の再開発事業への補助金として支出することに多くの市民から批判が出ていますが、総合計画の説明会では、どの会場でもプールの早期建設を望む声があったと聞いています。既に第3ビルの解体工事が始まり、7月1日からは高島小学校温水プールの利用が始まっていますが、交通費と時間がかかり過ぎる、子供を一人では行かせられないなどの理由で、プールの使用をあきらめたという声が聞かれます。また、高島小学校温水プールは、これまでの利用者に室内水泳プールの利用者が加わりましたから団子状態、狭い室内に音が反響して頭痛がするなどの苦情が聞かれます。医師の薦めでリハビリに利用している人たちにとっても深刻です。リハビリ、高齢者、障害児、子供、本来プール利用によって社会参加が可能になる人たちが、高島小学校温水プールでは利用できない状況になっています。高島小学校温水プールが室内水泳プールの代替というのなら、駅前から高島小学校までの専用バスを運行させて、これまでと同様の便宜を図るべきです。いかがですか。市長は、これまでプールの必要性については、次期総合計画策定の中で検討していきたいと述べるだけで、建設についての明確な姿勢は示されていません。懇談会の中でも、例えば朝里コミュニティセンター建設の要望には市長みずからお答えしたようですが、市営室内プール早期建設についての要望が出されても、要望としてお聞きしておきますと片づけられています。市営室内プールを長く利用されていた方々も、この数か月、これまでのようなプール利用ができなくなり、肩凝りや腰痛が激しくなったと体調不良を訴えています。7月に完成したばかりの京極町温水プールで水泳の五輪メダリスト田中雅美さんの水泳教室が開かれた記事が9日付けの北海道新聞に掲載されていました。一日も早く市民の健康な笑顔あふれる市営室内プールの落成式の実現を望むものですが、リーダーシップを発揮して早期建設につなげていただきたいと思います。市長の見解をお示しください。次に、配食サービスについてお尋ねします。小樽市では、ひとり暮らしの高齢者が平成12年から17年までの5年間で1,221人増えています。元気でしっかりと暮らしていらっしゃる方もいますが、いつどんなことで体調を崩されるか予測がつかないのが高齢者です。小樽市の在宅で亡くなられた単身高齢者の状況について把握されているでしょうか、お尋ねいたします。民生児童委員や近所の住人の方々の気配り、目配りに合わせて、配食サービスはこうしたお年寄りの生活の変化をいち早く知る上でも、その充実が求められます。配食サービスの実施状況についてお知らせください。実施町会の数を増やす協力要請は、どのように行われているのでしょうか。現在は1週間に一度の配食ですが、回数を増やすことでさらに見守り活動として充実できると考えますが、市長の見解をお尋ねします。次に、障害を持つ子供たちの高等教育についてお尋ねします。近年、高等養護学校への進学希望が増加傾向にあります。今年度の高等養護学校の入学選考1次試験で32名の不合格者が出た事態を重く受け止めた北海道教育委員会が来年度の定員を北海道全体で48名増やす方針を決めました。札幌圏内では、新篠津と札幌の両高等養護で合わせて32名定員増になります。しかし、中学校では、普通学級に在籍する特別支援を必要とする生徒が高等養護学校に進学する割合が高くなっているため、中学校の特別支援学級に在籍する生徒は、近隣の高等養護学校に進学することがますます困難になっているのが実情です。先日、障害を持ち、中学校の特別支援学級に在籍する生徒の保護者の方々が北海道教育委員会への要請行動をしましたが、そこに立ち会う機会をいただきました。北海道教育委員会に次の3点について改善を要求しました。親元からの進学が容易にできる小樽市内に高等養護学校の分校を設置すること。障害の重い子供の進路として、高等養護学校生活科の間口を拡大すること。障害のない子供たちと学校生活をともにできるよう公立校校内に支援学級を設置することです。中学校卒業後の進路決定を控えた親たちは、今さまざまな悩みを抱えています。重い障害を抱えるほど親元から通える高校がない、障害を持つゆえに自分の意思を伝えることもままならないまま15歳で親元を離れ、寄宿舎生活しか選択肢がないのが現状です。寄宿舎には金曜日に迎えに行き、日曜日には送り届けるため、交通費も相当な負担となり、子供の体調に異変があってもすぐに駆けつけることもできません。子供の将来を考え、少しでも自立した生活を送ることができるようにと、高校卒業後の行く末も見据えながら、生まれ育った場所で親と地域、友人に囲まれて生活を全うさせたいとの願いは当然です。道内各地で、さきに上げた要望が相次いでいると聞きます。北海道では、特別支援教育に関する基本方針(仮称)を策定中ですが、その基本的な考え方は、「障害のある幼児児童生徒が、能力や可能性を伸ばし、自立や社会参加が図られるよう、障害に応じた専門性に基づく教育を推進する。できる限り身近な地域において、障害のある幼児児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援を受けられる体制を整備し、心豊かに、たくましく育つようきめ細かな教育を推進する」とうたわれています。滋賀県長浜市や甲賀市では、昨年、今年と公立校に併設した高等養護学校が開校しました。小樽市教育委員会には、この親と子供たちの願いが一日も早い実現となるようにお力添えをお願いしたいと思います。教育長の見解をお示しください。季節労働者の通年雇用促進支援事業についてお伺いします。国の季節労働者冬期援護制度は、1977年度から積寒制度、積雪寒冷地冬期雇用促進給付制度として創設され、その後、名称や内容の一部が変えられながらも、季節労働者の冬の仕事と生活を支える命綱としての役割を30年間果たしてきました。この冬期援護制度は、一つには通年雇用奨励金、二つには冬期雇用安定奨励金、三つ目に冬期技能講習助成給付金の3制度から成り立っていましたが、政府は冬期雇用安定奨励金と冬期技能講習を2006年度で廃止してしまいました。さらに追い打ちをかけて雇用保険法の改悪によって、これまで50日分であった特例一時金が本則では30日分とされ、当分の間は40日分とする削減が今年度から施行されます。小樽公共職業安定所管内における季節労働者特例一時金受給者は、平成18年度3,317人、1人平均受領額は約24万円であり、1人平均5万円の削減、このうち冬期技能講習給付金対象者286人は、さらに平均8万円の削減となります。厳寒の北海道において他に収入のない冬場の生活が生存ラインを脅かす深刻な事態も予想されると思いますが、制度の廃止と特例一時金の影響についてお伺いします。こうした季節労働者切捨てとも見られる政府のやり方に、道内12万6,000人の季節労働者をはじめ、北海道や事業者も含め政府に対し制度の改悪に反対、制度の存続、改善を求めてきました。山田小樽市長からは、国会関係者に対し、改善要求書を提出していただきました。小樽の季節労働者と関係業者の皆さんにとっては、大きな励ましとなりました。こうした世論もありまして、政府は今年度より季節労働者の通年雇用対策として通年雇用促進支援事業を創設しました。この関連事業費が補正予算として40万円が組まれていますが、政府の予算総額で3億2,000万円、これを道内40か所に振り分け、道、市合わせても1,000万円規模にしかなりません。まず、この予算規模についてどのように思いますか、お伺いします。通年雇用化には依存はありませんが、事業内容を見ると政府の制約で賃金や受講給付金などの労働者の所得保障にかかわるものは認められず、通年雇用支援セミナー、求人開拓、就職合同面談会、資格取得支援事業などであり、支援事業が計画どおりに実行となっても通年雇用される季節労働者は5人程度で、抜本的な対策にはなっていないと思いますが、市長の見解をお尋ねします。冬期援護制度の廃止、特例一時金の削減は、季節労働者の切捨てであり、北海道切捨て政策の一環です。こうした状況の下で、政府や道にこれまでの施策に相当する制度の実現を要求し、財政難の折ではありますが、小樽市も季節労働者のための緊急対策をとるべきと思いますが、いかがでしょうか。市長の見解を伺います。8月には通年雇用促進支援事業を運営するに当たり、協議会が設立されましたが、これには小樽市はもとより小樽商工会議所、小樽建設事業協会、後志支庁、労働組合など幅広い分野の代表が参加されており、季節労働者が抱えている課題を共通の認識とする上で大変貴重なものかと思います。しかし、支援事業を運営する協議会のかかわる範囲は限定的であり、季節労働者全体の雇用、生活安定を図る対策にはなりません。小樽市に季節労働者対策を総合的に取り組む協議会的な組織を設置することが必要と思いますが、いかがでしょうか、市長の見解を伺います。以上、再質問を留保して質問とします。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
菊地議員の御質問にお答えいたします。初めに、財政問題についての御質問でありますけれども、まず実質単年度収支改善の主な内容についてでありますけれども、一般財源ベースで前年度と比較しますと、歳入においては所得譲与税が約4億7,000万円増加しましたが、地方交付税が約3億7,000万円減少したほか、財産収入や臨時財政対策債などが減少となり、合計で約6億円減少したところであります。一方、歳出においては除雪費などの維持補修費で約5億円、職員給与費などの人件費で約4億円減少したことなどにより、合計で約8億円減少いたしましたので、最終的には歳出の減少幅のほうが大きく収支の改善につながったものであります。次に、本年度の普通交付税の予算現額と決定額のかい離についてでありますけれども、国の交付税総額が5パーセント減少している中で、可能な限り慎重な見積りに努めたところでありますけれども、基準財政収入額において想定した以上に市民税所得割の伸びを大きく算定された結果として、予算額を大幅に下回ることとなったところであります。また、このことに対する今後の対策としましては、予算執行に当たっては各事業の必要性や緊急性を改めて見極めながら、歳入の確保と経費の節減に最大限努めるとともに、さらなる事務事業の見直しを進めていきたいと考えております。次に、本年度の交付税削減と財政健全化計画などに与える影響でありますけれども、今回の普通交付税の減少は、来年度以降の見積りにも大きく影響することから、現在、改めて各会計の今後の収支見通しについて精査を行っております。いずれにいたしましても、今後、年末に向けて来年度の予算の編成作業にも入ってまいりますので、それらとの整合性にも留意しながら、必要に応じ計画の見直しを行ってまいりたいと考えております。次に、小樽ベイシティ開発の特定調停の申立てについてでありますが、OBCはポスフールとの別除権協定が締結できないまま抵当権が設定された状況になっているため、経営再建に向けた優良テナントの積極的な導入などが進まないことから、特定調停の申立てを行ったと聞いております。今回の特定調停の申立てにより、裁判所の指導の下でポスフールと適切な別除権協定が締結された場合においては、OBCの経営再建に向けた新たな事業展開が図られるのではないかと期待しているところであります。次に、市・道民税の第1期分の滞納状況でありますけれども、18年度第1期分の滞納状況と比較しますと、督促件数では342件増の9,094件、滞納額では約9,600万円増の2億1,000万円となっており、7月末の収納率は前年より2.59減の25.04パーセントとなっております。次に、市税と地方交付税との今後の見通しでありますけれども、本年3月に策定しました財政再建計画では、過去の推移やその時点において想定される増減要素などについて可能な限り考慮し、積算したところであります。今後、大幅な税制改正や地方交付税制度の改正があれば、その時点で今後の推移を見通していかなければなりませんが、いずれにいたしましても本年度の普通交付税が計画を下回ったこともありますので、今後とも都市税財源の充実強化の観点から、地方交付税の総額確保について全国市長会などを通じて強く国に要望してまいりたいと考えております。次に、石狩湾新港の防波堤整備に係る開発予算要求でありますけれども、これまでも管理組合に対しましては、母体の厳しい財政状況を踏まえ、新規事業は原則として見合わせるべきとの姿勢で臨んできております。このたびの案件は、昨年供用開始した西ふ頭における必要な静穏度の確保のため、来年度に調査・設計を行いたいとのことでありますが、防波堤整備には長期にわたり多額の費用を要することとなるため、慎重に判断しなければならないと考えております。また、母体負担金の軽減につきましては、港湾整備に伴う負担を極力抑制するのみならず、管理運営経費の節減などの取組が必要不可欠と考えますので、管理組合に対しまして、より一層の経営努力を求めていきたいと考えております。次に、市立病院についての御質問でありますけれども、初めに先月開催しました新病院建設に係る市民説明会についてでありますが、市内6会場で開催をし、延べ258名の市民の皆さんに御参加いただきました。また、一連の問題で了解を得られたかとの御質問でありますけれども、市立病院の統合新築の必要性については、多くの方に御理解をいただいたものと考えておりますし、建設場所につきましてもこれまでの経緯と現在地の建替えが困難であること、また、リフォームでの対応も困難であることを説明し、おおむね御理解をいただけたものと考えております。また、財政問題や新病院における医師確保の見通しなどにつきましても、市としての考え方について説明をし、建設場所などすべてとはまいりませんが、一定の御理解は得られたものと考えております。次に、市民説明会における新病院への医師派遣についての小樽病院長の説明についての御質問でありますけれども、病院長からは、説明会の質問では大学の個人名を挙げての質問でありましたので、今時点でそれにお答えすることは相手の教授に御迷惑がかかることも考えましてお答えしなかったということであります。また、医師確保については、大学病院への要請のほか、個人的なつても使い、医師の確保に奔走していると説明したことにつきましては、臨床研修制度の影響が予想以上に厳しい状況であることを踏まえ、現時点での対応をお答えしたということであります。いずれにいたしましても、医師確保につきましては安易な考え方を持っておりませんが、病院が新築された場合には医師派遣の可能性についてのよい感触を得ている診療科があるということには変わりありません。次に、起債許可についてでありますけれども、平成19年度の起債の許可が認められるためには、18年度末に発生した約43億円の不良債務を平成19年度から23年度までの5か年で解消することが条件となります。現在、この不良債務の解消のための収支計画について北海道と協議をしておりますが、道としては今年度の入院・外来収益の実績を注視し、収支計画の実効性について慎重に判断するとの見解でありますので、今後も入院・外来収益の実績を踏まえ、引き続き調整をしてまいりたいと考えております。また、今年度の入院・外来収益実績と収支計画についてでありますが、4月から直近7月までの4か月間の実績は、1人当たりの単価では収支計画を上回りましたが、患者数で下回ったため、残念ながら入院・外来収益は計画を下回っております。次に、7対1看護体制についてでありますけれども、両病院とも残念ながら看護師の募集人数より応募者数が少なく欠員が生じており、安定的に維持するための看護師の必要人数は確保されておりません。そのため、現状の看護師数の中で外来の看護師をできる限り病棟勤務へシフトし、外来は主に臨時・嘱託看護師で対応するようにしており、また月の夜勤回数が9回を超えないように、病棟における看護度合いにより、夜勤人数の調整や看護師必要数及び臨時・嘱託看護師を確保するために、潜在看護師に対する研修会の実施など、算定要件を満たすためにさまざまな工夫を重ね、7対1看護体制の維持に努めております。次に、新病院の規模、診療科目でありますけれども、平成15年に策定いたしました基本構想は、本市の人口推計や傷病別の患者推計などを基に策定したもので、その後、医療環境の変化などに伴い、3回の見直しを行ってまいりました。その中では本市の救急医療体制の検討や医師確保の状況などを基にした規模・機能の見直しを行ったほか、脳神経疾患診療、心血管疾患診療、がん診療の3本の柱を対外的に示すなど、市立病院の地域における役割を明確にしてまいりました。なお、医療を取り巻く状況は目まぐるしく変化しておりますので、今後とも必要な見直しは適宜行ってまいりたいと考えております。次に、新病院の建設地についてのアンケートということでありますけれども、建設地につきましては、当初、量徳小学校と小樽病院を合わせた敷地を第一候補としておりましたが、小学校適正配置計画の実施が見送られたことから断念をし、もう一つの建設候補地でありました築港地区に建設地として決めたものであります。説明会におきましても、市民の病院としての必要な機能・規模を想定いたしますと、現在地での建替えは到底困難であり、築港地区以外に適地はないことを説明してまいりました。したがいまして、建設場所を問うアンケートの実施は現実的ではないものと考えております。次に、保育所の民営化についての御質問でありますけれども、まず真栄保育所の新築・移転に向けた民間移譲を8月に示した理由でありますけれども、公立保育所については、これまでも待機児童の解消や老朽施設の改善、民営化などの課題について検討を重ねてきたところであります。そのような中で、同じような時期に建設した他の保育所に比べ床のたわみなど老朽化が顕著な真栄保育所については、近隣に必要な土地が確保できたこと、加えて国の民間保育所に対する施設整備交付金の21年度以降の見通しが不透明であることなど総合的に検討した結果、1年でも早く現在の保育環境の改善が必要と判断したものであります。次に、国のハード交付金についての御質問でありますけれども、老朽施設の改築には、施設の老朽度合いが採択の大きなポイントになります。真栄保育所は、来年3月で築40年となりますので、かなり高い確率で採択になるものと考えており、平成20年度中に工事着手し、21年度には新しい保育所で保育が開始できるよう努力していきたいと思っております。次に、他の公立保育所の民営化についてでありますけれども、本市の大変厳しい財政状況の中で、多様化する保育ニーズへの対応、子育て支援機能の強化に取り組むため、民間の持つ機動性や柔軟性を活用して、運営の効率化を図らなければならないと考えております。このため、公立保育所と民間保育所との役割分担を明確にし、出生数、保育需要の推移、施設の老朽化などを踏まえ、民営化を視野に入れた公立保育所のあり方について、今後、全体計画を策定してまいりたいと考えております。次に、公立保育所の運営費の一般財源化に伴う財政措置でありますけれども、平成16年度の一般財源化に際しましては、それまでの公立保育所の人件費については、国庫負担金の算定と実情との間でかい離があるということを前提に、普通交付税の算定の中でその格差を是正するための措置が講じられているとのことでありますが、その算定内容につきましては、今後、精査してみたいと考えております。次に、公立保育所は公立のままで運営してもらいたいとのことでありますけれども、現在、市内には公立と民間合わせて20か所の認可保育所があり、9月1日現在の入所児童数は1,542人となっております。このうち民間保育所は13か所で1,011人が入所しており、本市の保育行政に大きな役割を果たしているところであります。また、認可保育所は国が定める児童福祉施設最低基準や保育指針に基づき保育を行っているところであり、民間であっても適正な保育が行われているものと考えております。次に、新しい総合計画についての御質問でありますけれども、初めに懇談会の出席状況ですが、市内を9地区に分け開催した地区別懇談会には79町会から延べ224名の出席をいただき、また市内の各団体を教育・文化関係や民生・福祉関係など六つの種別に分けて6回開催した団体別懇談会には、49団体から72名の出席をいただきました。次に、懇談会に21世紀プランの検証を示すべきとの御指摘でありますけれども、21世紀プランの計画期間は平成10年度から今年度までとなっており、また新しい総合計画は平成20年度中の策定を予定し、今年度から具体的な策定作業を開始いたしました。そうしたことから、21世紀プランの点検・総括と新しい総合計画の策定作業を並行して進めているところであります。懇談会の中でも、点検・総括について提示すべきとの御意見があったことは承知しておりますので、取りまとめ作業が終了した段階で総合計画審議会、議会はもとより、市民の皆さんにも何らかの形で提示してまいりたいと考えております。次に、市民の皆さんの関心、意欲についての私の感想ということでありますけれども、率直に言ってこれからの10年を見通した小樽市の将来像について意見を交わすことの難しさを感じましたが、懇談会の中では除排雪体制のあり方や本市の財政状況、プールなど施設の設置要望など、身近な市政の課題に対する御意見のほか、将来のまちづくりに対して滞在型観光への転換や地場産業の活性化、旧手宮線の活用などについて多くの御意見があり、市民ニーズなどを把握するよい機会であったと認識しております。次に、子供たちや子育て中の方々との懇談でありますけれども、子供の目から見てこれからの小樽をどのようにしていきたいか聞くことは必要と考えており、何とか実現させたいと考えております。また、子育て世代との懇談ですが、今回開催した懇談会にも子育て世代の方々の御参加もあり、教育、子育て環境についての御意見もいただいております。さらに、市民3,000人を対象としたアンケート調査の集計も進めておりますので、その結果も見ていきたいと思っております。次に、室内水泳プールの建設の問題でありますけれども、今回開催しました懇談会においてプール建設の要望がありました。懇談会で私が説明させていただいたのは、市としてプールは必要がないと判断して廃止したのではなくて、第3ビルの再々開発が民間主導で行われることとなり、市はプールの設置を要望しましたが、採算ベースに乗らないということで、残念ながら廃止せざるを得なかったということについて説明いたしました。プールの必要性について理解はしており、懇談会での御意見も踏まえ、市の財政状況も勘案しながら新しい総合計画策定の中で検討していきたいと考えております。次に、配食サービスについての御質問でありますけれども、まず在宅で亡くなられた単身高齢者の状況につきましては、市が直接かかわって把握している人数としては18年度で10名となっております。次に、配食サービスの実施状況でありますけれども、地域のボランティアの協力を得て、週1回、単身の高齢者や高齢者のみの世帯に対し、配食サービスを実施しております。18年度決算では、登録者数146人、実施町会数は19町会、延べ配食数6,666食となっております。また、実施町会を増やすための協力要請につきましては、町会や地域に出向いて懇談会を実施し、趣旨説明や配食する弁当の試食などを行い、地域での取組に理解を求めているところでございます。今年度におきましては、新たに7地区で協力をいただき地域の拡大が図られてきているところであります。次に、配食回数の増についてでありますけれども、高齢者が地域で安心して暮らしていくため、配食サービスを通しての見守り活動に協力いただける町会等の拡大に努めているところであり、まだまだ実施町会数が少ないという状況を踏まえ、回数の増もありますが、まずは地域を拡大することで、より多くの高齢者を地域で見守るという体制づくりに力を入れてまいりたいと思っております。次に、季節労働者の通年雇用促進支援事業でありますけれども、まず、この事業の予算規模についてでありますが、このたびの通年雇用促進支援事業の創設に当たっては、冬期雇用安定奨励金と冬期技能講習助成給付金のいわゆる暫定2制度が平成18年度限りで廃止されたことから、地域における季節労働者の通年雇用を図るため、オール北海道として国に働きかけを行った結果、予算化されたものであります。市としては、通年雇用の促進に資するよう事業を進めてまいりたいと考えております。次に、支援事業の成果についてでありますけれども、小樽市季節労働者通年雇用促進協議会は、事業主や季節労働者を対象に通年雇用支援セミナーなど各種事業を実施することとしておりますが、その成果として参加者のうちから通年雇用に結びつく数値目標を5名と想定しております。本市の有効求人倍率は0.5倍を下回る大変厳しい雇用状況にありますが、市といたしましては、ハローワークと連携を図りながら一人でも多くの方が通年雇用に結びつくよう協議会が実施する事業への支援を行ってまいりたいと考えております。次に、これまでの施策に相当する制度の実現に向けた国や道への要求についてでありますけれども、国は本年度から季節労働者への通年雇用安定給付金制度を見直し、新たに通年雇用促進に向けた支援事業を創設しました。このような経緯から見て、創設された通年雇用促進支援事業の推移を見ながら、今後、国や道への対応を検討してまいりたいと考えております。また、市の季節労働者に対する緊急対策でありますが、市といたしましては、小樽市季節労働者通年雇用促進協議会が行う事業に対しできる限りの支援を行うとともに、今後ともハローワークなど関係機関と連携して市内の各事業所に働きかけ、求人の開拓に努めてまいりたいと考えております。次に、季節労働者対策に総合的に取り組む組織の設置ということでありますけれども、このたび設立された小樽市季節労働者通年雇用促進協議会は、建設業界を含む経済団体や労働組合の代表のほか、道や市も参加し、季節労働者の通年雇用化実現のために組織されたものと考えております。市といたしましては、この協議会が季節労働者のニーズを把握し、効果的な事業を継続して展開できるよう、また季節労働者の方々の生活安定が図られるよう、今後とも関係団体と連携して季節労働者の通年雇用対策に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
菊地議員の御質問にお答えいたします。駅前から高島小学校温水プールへの専用バスの運行についてでありますが、市所管のスポーツ施設は市内に点在していることから、これらを利用する場合の交通手段については、現行の福祉サービスを利用される場合も一部にはありますが、基本的には高齢の方や障害を持つ方をも含め、すべて利用者負担としております。したがいまして、高島小学校温水プールだけ特別な対応をとることは、他の施設利用者に対し公平さに欠けることにもなるため、難しいものと考えております。次に、障害を持つ子供たちの高等教育についてでありますが、近年、高等養護学校への進学希望者が増加傾向にあり、中学校の特別支援学級に在籍する生徒が近隣の高等養護学校に進学することは難しい状況になっております。小樽市におきましても、今年、市内の中学校の特別支援学級から卒業した生徒16人のうち高等養護学校等に13人進学しました。しかしながら、札幌、岩見沢、小平、雨竜など親元から離れた場所へ進学している状況になっております。また、現在、小樽市内の小中学校の特別支援学級に在籍する子供は93名おり、このうち来年中学校を10名卒業することとなっております。高校卒業後の将来を見据え、親や友人のいる生まれ育った環境の中で生活を送らせたいという親の切なる思いを強く感じております。9月10日に平成20年度公立特別支援学校配置計画が示されました。これによると、道内では48名の定員増となっていますが、近隣の札幌は16名の増であり、親の願いとはまだほど遠い状況にあると感じております。子供たちの将来への不安を少しでも解消できるよう、市教委としましては、これからも道教委に対してこの現状を訴えていきたいと考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再質問 7番 菊地葉子
何点か再質問させていただきます。最初に、財政問題ですけれども、今年度の当初予算と交付税の決定額とのかい離について、その財政措置についてお尋ねしました。事務事業の見直しなど徹底的な削減というふうにおっしゃいましたが、これまでもかなりの縮減を図ってきています。一体この中身をこれ以上どういうふうに縮減できると考えているのかをお尋ねいたします。心配なのは、市長は地方六団体等の中で地方交付税が削減されないよう要請していくとおっしゃっていますけれども、こういった地方交付税の削減によりこれ以降の年度で市民生活にサービス削減などの影響を与えることはないのか、そういうサービスの見直しなどは考えていないとは思いますが、念のためにその点についてお尋ねしておきたいと思います。それから、石狩湾新港についてです。市長は慎重に見ていきたいとおっしゃっていますが、来年度要求する外郭施設、当面の荷役作業には全く影響はないと考えられます。三つの各母体とも財政難の折、これ以上新たな外郭施設の整備にお金を投入する必要は全くないものですから、はっきりと拒否する態度を示していただきたいと思いますが、そのことについてお示しください。それから、市立小樽病院の問題です。医師確保の問題で、説明会で出された意見にきちんと答えていない、こういう姿勢が説明責任を果たしていないという確かな証拠だと思います。こういった状況で、先に建設場所を決めて強行することは大いに問題だと思います。場所についてほとんど説明会で出ていた、本当にあの築港地域が病院として適切な場所なのかといった質問に対して本当に大きな拍手があって、市長は納得していただいたという先ほどの答弁を聞いて私は驚きました。そういう状況では全くないと思います。市民の知恵をもっともっとかりることも念頭に建設場所については再考を求めますが、いかがでしょうか。それから、保育所の問題です。確かに民間保育所とはいえ認可施設ですから、子供たちの福祉の向上のためにも一生懸命に民間の保育士たちは頑張っていらっしゃいます。ただ、これまで公立保育所の民営化に拍車がかかる、そのほとんどはコスト面から言われているのです。それが多くは職員の労働条件あるいは配置の問題だということは先ほど質問の中で述べましたけれども、そういう頑張りだけでこの先どんどん民営化していっていいのかということが一つあります。それと、地方六団体は、民間保育所の運営費についても一般財源化するようにという要求をしているということですけれども、そうなると一体その先すべての保育所が民営化になった時点で、また新たに一般企業の保育産業への参入に大きく道を開くことになるのではないか、そういうふうになってきたときに本当に子供たちの福祉や働く母親たちの状況が守られていくのかといった問題も出てきますので、ここは自治体の長として相当慎重に、公的福祉の存続についてしっかりと見据えた対応をしていただきたいということを改めて要求したいと思います。それから、高島小学校温水プールについてですけれども、現在プールが主催する教室に参加する人と一般利用者の開館時間、ずらして入れられるといった、そういう差別がされているだとか、また開館時間や閉館時間について相当厳しく言われて、慌てて着がえをしたりという室内水泳プールの利用時とは全く勝手が違うといった苦情も寄せられているのです。水中体操の音楽が聞こえないので、相当大きなボリュームで音を鳴らしているそうなのですけれども、そうすると、その水中体操以外の人たちには、とてもそれが苦痛だということで、こういう状態がこの先何年も続くということは、すごくストレスになると思います。一つには、そういう対策を要求したいと思うのですが、開館・閉館時間についても余裕を持った対応をお願いしたいと思うのですが、それは一つ教育委員会にお尋ねしたいのですが、市長には、これまで何回もプールの建設についてお尋ねしていても、総合計画の中で検討していきたいという答弁にとどまっています。一体つくるのか、つくらないのか、はっきりした返事を一度もいただいていないと思うのですが、この総合計画の説明会、それらに参加して相当要求があったと思いますので、はっきりと総合計画の中にみずからリーダーシップをとって建設について明記していくぐらいの答弁をぜひいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。それから、高等養護教育の問題です。数年前には高島・朝里小学校のPTAの皆さんと少人数学級の実現を後志支庁に申入れ行動を行いました。そのときには議員や教育委員会もバスで後志支庁に出向いて要望を伝えていただきました。高等養護教育の、先ほど述べました三つの改善要求ですね、こういった取組は小樽市ではスタートしたばかりですけれども、全道的にも各地で声が上がり始めていますから、ぜひ情報提供や北海道教育委員会への要請にさらに強力に力を尽くしていただきたいと思います。それから、通年雇用促進支援事業についてです。昨日の北海道新聞に、北海学園大学講師が季節労働経験者の追跡調査をしたとの記事がありました。3割が国保料を滞納していまして、公的年金の受給年齢に達した人のうち、受給していないと答えた方が35.1パーセント、老後の深刻な生活実態が浮かび上がっているのですね。今度の協議会の運営でいろいろな施策がされたとしても、通年雇用につける人がたった5人、そういう取組なのです。今、緊急に求められているのは、本当に生活擁護の政策なのですが、そういうことについて小樽市として、やはり協議会に参加する、その同じ人たちでいいのですけれども、協議会が枠をはめられた施策、そこを取っ払った形でもっと今、小樽市にいる季節労働者の方々の生活を支援するようなさまざまな取組ができる協議会的組織を何としてもつくることが重要ではないかというふうに思うのですが、その点について再度お聞きしたいと思います。それと、バスの利用については、高島小学校温水プールにバスを出すつもりはないとおっしゃっていますが、既存のほかの施設と違うふうにきちんと考えなければいけないと思います。これは市の施策として今まで利用できたところが利用できなくなるわけですから、それに対する手だてとしてのバス運行、それは別に差別でも何でもないし、それをやってほかの福祉施設の方々からぜひというふうに声が上がったら、その時点でそこは拡大していけばいいことですので、ぜひお願いしたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
再質問にお答えいたします。初めに交付税の問題ですけれども、このかい離の問題、やはり非常に問題だと思っています。今回、我々も問題として思ったのは、交付税算定で国が推計するのです。例えば納税義務者の数を国が5万9,000人と言ったのです。実際に、では課税状況がどうかといったら5万6,000人なのです。2,000人以上のかい離があるのです。これはやはり算定上、問題でないかと。確かに今の制度上からいったら仕方がない部分はあるのでしょうが、問題はこの交付税、我々が予算編成するときに算定する時期と国が交付税を決める時期にかなり時間的なタイムロスがあるのです。ですから、我々が予算編成するときに、交付税を算定するときにきちんとした情報を早く下さいと。おまけに、こういうふうに算定上のかい離があると交付税を減らされますから、減らされた分を何とか減収補てん債とか何か別の形でできないかということも問題提起しています。これは、これからもっといろいろな場面で言っていこうと思っていますけれども、現状としてこの算定に問題があるのではないかというふうに認識していますので、何らかの形で要望していきたいと思います。今回の削減に伴って市民サービスに影響がないかというお話でありますけれども、これは今いろいろな面で精査しております。非常に大きな問題だと。毎年どんどん減らされていますから。我々は一生懸命行革で経費を減らしていますが、同時に一方で交付税を減らされたら全然行革のプラス効果が出てこないのです。ですから、いつまでたっても赤字が減らないという状況もありますので、これは我々としても慎重に考えていきたいというふうに思っています。それから、石狩湾新港の問題ですが、これは拒否すべきということですけれども、私どもとしては、先般、新聞報道がありましたように、北海道も実質公債費比率が20パーセントを超えていますし、石狩市も超えている、小樽市も超えている状況で果たして財政負担できるのかということについては、それぞれの関係機関の方に申入れをしていきたいと思っています。それから、医師確保の問題、これは小樽病院長が話したのですけれども、多分、新築した後の医師の確保の問題と現状の医師の確保の問題と、ちょっと混乱したのではないかと。とにかく今の、現状の医師確保が頭の中に相当あるものですから、これを何とかしなければいけないという、これはもう小樽ばかりではなくてどこのまちもそうなのです。この医師確保の問題が、今、全国で問題になっていますので、これはいろいろ今、国の方もやっていますし、北海道もやっていますけれども、確保については非常に難しい問題がたくさんありますので、これはこれからも、確かに以前は大学の医局に頼ってきた部分はありますけれども、これはもう頼りにならないということがわかってきたものですから、これはもう頼りにならないと言ったら怒られますけれども、頼りつつほかの手も考えていかなければ確保はできないのだろうというふうには思っていますので、それはこれからもやっていきたいと思っています。それから、病院の建築場所については納得してもらったとは言っていません。我々の説明は一応理解してもらったけれども、集まった皆さん方が全部我々の説明を一応は理解してくれただろうと思っていますけれども、了解したとは思っていません。ただ集まった人方の、発言した方の大半は築港に反対の人ばかりですから、特に声が大きかったということは事実です。それから保育所の問題ですけれども、これはこの先どんどん民営化していくのかということですが、現状、市内に20か所の保育所がありますが、そのうちの13か所は民間なのです。ですから、民間に頼っている部分が非常に多いわけですし、特に市の公立保育所は、先ほどから言っていますとおり老朽化が激しいわけです。今の財政状況でみんな新しくしていくという話にはなりませんので、民間で力のあるところについては、ぜひやっていただきたいというのが今回の真栄保育所の例でありまして、今後につきましては、改めてまた方針についてこれから検討していくと、先ほど答弁したとおりであります。それから、プールの問題、これはお金があればやりたいと言えるのです。お金がないからです。お金があれば、やりたいと言います。お金がないからできないのです。だから補償金の話はすぐ出ますけれども、補償金は第3ビルの再々開発、これは小樽にとって必要なものだというふうに私の方で判断しましたので、それはひとつ御理解をお願いしたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 菊譲(教育長は2011年3月まで)
菊地議員の再質問にお答えいたします。障害を持つ子供の高等教育についてでありますが、先ほども述べましたように、親の切なる願い、さらには子供たちの将来への不安をなくするという点、さらにはそれに拍車をかけますように、小樽の支援学級に対する子供の推移を見ますと、決して急激に減少するということはございません。そういう点を踏まえますと、菊地議員の御質問は十分理解できますし、設置者に対しても私たちは何とか小樽近郊ででも障害を持つ子供たちが高等教育を受けられるようお願いしてまいりたいというふうに考えているところでございます。なお、プールにつきましては、部長の方から答弁させていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育部長 山岸康治(教育部長は2008年3月まで)
菊地議員の再質問にお答えいたします。プールの関係でございます。一つ目は、当所の開館時間の関係についてでございますけれども、実は学校プールの関係で授業のためにどうしても優先している部分がございます。それで、実は午前中の授業で終わる部分が出まして、従来は午後4時開館でやっておりましたけれども、今日から1時開館という形で進んでございます。それから、9月いっぱいで学校のプール授業が終わりますので、10月からは従来どおり10時開館ということで進めてまいりたいと思います。今後につきましても、どうしても学校プールということでございますので、授業に使う関係がございますが、できるだけそこら辺について学校との調整を来年に向けてしながら、できるだけ一般開放の時間をとれるように努力をしていきたいというふうに考えてございます。それから、プールの音の問題でございます。確かに旧室内水泳プールに比べますと、音の反響が大きいということで、他のプールの状況などもちょっと伺ってございます。ただ、その結果、やはり他のプールも大体今の高島小学校温水プールの音が標準のようでございまして、旧室内水泳プールが逆に音の吸収がいいのか、非常に反響が少なかったようでございます。音についてはなかなか難しい面もございますが、従来に比べてそういう意味で非常に大きいということもございますので、少しでも緩和できないだろうかという研究は続けてまいりたいというふうに思ってございます。それから、バスの関係でございます。私どもは現状のサービスを低下させないようにということで、施設サービスについてはいろいろ手だてをとってまいりました。そのアクセスについては、やはり現状の駅前も福祉サービス等を利用していただきながらやっていただいている面もございます。それから、やはり市民の方から、現実に公平さに欠けるのではないかという御意見などもやはりいただいている部分もございます。一応そういう面もありますけれども、現状持っているスクールバスの中でそこら辺の空き時間を利用してできないかという検討はさせていただきました。ただ、スクールバスの空き時間というのは、いろいろ検討していきますと、やはり8時半過ぎから1時まで、1時以降は使いますし、終わるのは8時半過ぎということで、非常にその時間が短くて昼食の時間帯にも当たるというようなこともございますし、学校での利用もあるものですから、したがってなかなか使える状況にどうもなさそうだというようなことで、そこら辺は御理解いただきたいというふうに思ってございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 経済部長 安達栄次郎
季節労働者のまずは通年雇用対策の強化ということについての、再質問でありましたけれども、今回のこの協議会の制度が、やはりオール北海道の中で国に補助金を認められ、スタートした事業であるということから考えますと、まず市といたしましては、この協議会でいろいろな関係者の方々の意見を聞きながら進めていくということがやはり基本になっていくのではないかというふうに一応思っています。しかし、また市の立場としても、単に協議会だけの議論ではなくて、やはりハローワークなどの関係機関と協議しながら、一人でも多くの方が通年雇用になるような努力は今後とも引き続き進めていきたいと、このように考えています。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
再々質問 7番 菊地葉子
2点だけ再々質問します。1点目は、プールの問題です。市長は、総合計画の中で検討していきたいとおっしゃいます。本当に入れるのか入れないのかと聞いたら、お金の問題が出てくるのです。結局、今の小樽市の財政状況で言ったら、いつになったら小樽の市営プールの実現は可能なのかということが、プール利用関係者の本当に知りたいところなのです。だから、総合計画の中に本当に入れるのでしたら、入れる立場で財政措置も考えていっていただきたいと思うのですが、そうでなかったら検討したいという逃げの説明、答弁にしかならないと思いますが、もう一度そこのところをはっきりさせていただきたいと思います。それから、病院建設問題です。了解されたとは考えていないという答弁ですけれども、そのとおりだと思うのです。記者会見の中で今回の説明の総括ですね、議会前にきちんとまとめて出したいという旨、記者の方には答えられていましたけれども、それはもう既に出たのでしょうか。また、説明したからよしとしないでほしいという意見は本当に参加した方々の共通の思いだと思うのですが、この後に、この説明会みたいなことをどのようにやっていくつもりなのか考え方をお聞かせいただきたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
プールについては、私どもとしては必要のない施設だと思っていませんので、できれば原案としては計画の中に盛り込みたいというふうに思っています。ただ、財政状況が先ほど申し上げたとおり非常に厳しいわけですから、実現というのは、ちょっと今のところつくるという明記はなかなかできないだろうと思います。それから、病院の問題で、1回総括をやったのですけれども、なかなか大きい問題ですから、そう簡単にすぐ結論が出る話ではありませんので、引き続きまだ検討しております。もう少し時間がかかると思いますので、結論が出ましたらまた説明したいと思います。