小樽市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月13日
(1)市長の政治姿勢と公約について/(2)新小樽病院について/(3)財政問題について/(4)観光都市小樽の有料トイレについて
2006年12月13日、小樽市議会の一般質問で、上野正之議員が「市長の政治姿勢と公約について」「新小樽病院について」「財政問題について」「観光都市小樽の有料トイレについて」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 上野正之 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 上野正之
市長も我々議員も残りわずかな任期となりました。残る議会も今定例会と来年3月の第1回定例会のみとなったようでございます。初めに、市長3期目の公約と政治姿勢についてお伺いいたします。さて、山田市長は2期8年間にわたり、市政の最高責任者としての役割を担ってきておりますが、12月4日には3期目の立起表明がなされ、3期目の市長に問う姿勢を明らかにしました。三選出馬に当たっては、公約を掲げ市民の判断を仰ぐことになりますが、これまで2期の市長の公約を見て、3期目挑戦での新しい公約についてと、それにどう取り組むかの政治姿勢についてお伺いいたします。前回の公約を拝見すると、総花的で抽象的な字句が並んでおりますが、今回はこれからの4年間で実現可能な具体的目標と小樽をこれからどうしていくかとの中長期的な展望とが求められていると思います。さきの定例会でも、私は市長の公約実現率について質問をいたしましたが、市長は道半ばでまだ遠い公約の実現が思うに任せぬ心境を語りました。3期目出馬に当たっては、市民に対する公約は、あくまで実現できるものでなくてはなりません。この意味から、今後4年間で実現する公約を明らかにするとともに、どのような姿勢で取り組まれていくかについて市民の前に明らかにすべきと思います。この点についてのお考えを、まずお伺いいたします。次に、中心市街地の活性化についてお聞きいたします。「はつらつ小樽の創造」をキャッチフレーズにしている2期目でありますが、市内の商店街の中には、売上げ低迷や後継者難などによって、店を閉めてシャッターをおろしたままになっている商店が増え、商業者にとって厳しい状況となっております。中心市街地の活性化にとって、商店街の果たす役割は大きいものであります。商店街への来街者の増加策などが重要な課題となっております。また、多くの市の施設が老朽化している状況で、特に市民会館などの建替えも、今後新たな検討課題になると思います。そこで、将来展望を持った2,000人ぐらい収容できて多様な会議も開催できる、仮称でありますが、市民コンベンションセンターなどの公共施設を中心市街地に建設すべきと考えますが、商店街の課題に触れながら、市長のお考えをお聞かせください。次に、小樽港のふ頭の利用方法についてお伺いいたします。小樽は全道一の人口を抱える札幌圏に隣接しております。小樽の今後の発展には、この札幌圏の人たちが何度も小樽に足を運び、市内でお金を消費していく構造がもっと必要でないかと考えます。東京圏における、横浜のような位置づけが小樽にも求められています。海と港というだれにもロマンと郷愁を感じさせる自然の豊かさを、小樽は持っています。しかるに、現在の小樽港のふ頭は、食料の原料などを取り扱うための倉庫群が並び、どのふ頭でも貨物対応の機能が重視され、市民や観光客がなかなか立ち入ることはできません。豪華客船が入港しても、目の前で行われる肥料の原料等の取扱いによるほこりと臭気のため、二度と小樽に入港しないと言われてしまうのではないかと危ぐしております。小樽港のふ頭の利用方法では、小樽の将来展望に立った新たな活用を考えるべきだと思います。横浜の山下公園のように、海の見える公園としての整備を考え、札幌圏の人や豪華客船などどんどん呼び込み、小樽を国際観光都市へと充実させる必要があると思います。JR小樽駅から真っすぐに第3号ふ頭に下ると、雑然と貨物の倉庫や上屋などの殺風景な光景が広がっています。市民や観光客も近づけないふ頭ではなく、横浜の山下公園や大桟橋のように環境を整備し、内外の観光客を迎え入れるべきで、港付近に家族が喜ぶ中華街や女性が喜ぶお菓子のスイート街なども集約して、小樽を訪れる客にさらに魅力ある都市の顔を見せる必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。次に、新市立小樽病院についてお伺いいたします。私は、新病院の必要性は認めておりますが、本定例会直前になって、新病院の規模・機能をさらに縮小されていますが、さらに検討するとも述べられております。いつ最終的な決定案が出されるかをお知らせください。私は、新病院の規模・機能、さらに運営方法については、まだまだ十分に精査を重ねなければいけないと考えております。運営形態については、さきの議会でも質問しましたが、地方公営企業法の全部適用が必要と考えます。市民に明言すべきときが来ていると思いますが、市長のお考えをお聞かせください。次に、財政問題とのかかわりで、夕張市の財政再建団体の事例について、本市としての対応についてお伺いいたします。夕張市が財政破たんし、国の財政再建団体への対応についてお伺いいたします。巨額借金や累積赤字で、小樽は実は夕張市よりも深刻な事態になっているのではないかという懸念があります。夕張市の実例では、国は最低水準の行政を求め、市職員の半減や議員定数の4割減、人件費の大幅カット、一般職では30パーセント、特別職では今日の新聞では70パーセントと書いてございましたけれども、それぞれ削減、期末勤勉手当は当面2か月分のカット、特別職の退職手当は当面はなくし、一般職は2010年には現行の4分の1など、次々見直し策が打ち出され、職員の希望退職説明会に170人もが参加したと報じられています。小樽市も再建団体が目前の今こそ、みずから大幅な見直し策を打ち出すべきだと考えますが、いかがでしょうか。次に、有料公衆トイレについて質問いたします。私も、全国の観光都市に行くことがあります。きれいで清潔なトイレのあるところは、大変好感が持て、その都市の観光客に対する思いやりが感じられます。先月、東京都千代田区秋葉原の有料公衆トイレを視察してきました。このトイレは10月16日にオープンいたしました。名称は、愛称名を募集し、全国から約350件の応募の中から「オアシス@akiba」と決定しました。一般的に公衆トイレは「暗い」、「臭い」、「汚い」、「怖い」、「壊れている」の5Kとも呼ばれております。2003年に千代田区では公衆トイレに関する検討協議会を設置し、公衆トイレの利用実態調査を踏まえた検討を行い、2004年3月に検討会は今後のトイレのあり方の一つとして、だれもが安全で快適に利用できるよう、スタッフ常駐による有料トイレの設置を答申しました。その中で、トイレとしての機能のみではなく、市の情報案内や休憩所など、多くの市民や観光客が気軽に集まるオアシスとしての機能の併設が提案され、全国に先駆けてモデル有料トイレ第1号としてオープンをいたしました。私も利用料金100円を払い、ゆっくり視察してきました。身体障害者用は無料ですが、車いすが方向転換できる広い室内や大人用のおむつ替え台やオストメイトが備えられており、女性用トイレは広いパウダーコーナーや大きな姿見や着がえ台などを備え、化粧直しや着がえがしやすいように配備されておりました。小樽においても、年間700万人が来る観光都市として、このようなトイレを設置することによって、小樽観光のイメージを全国に発信できることと思います。市の財源ではなく、小樽の観光業者と連携して設置してはいかがでしょうか。以上、再質問を留保し、終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
上野議員の御質問にお答えいたします。初めに、政治姿勢と公約の関係でありますけれども、まず市政を推進するに当たってのスタンスとしましては、一つには財政再建を図り、持続可能な行財政運営を推進すること、二つ目は安全・安心、活力あるまちづくりを進めること、三つ目は市民とともに進める公開、参加、協働による市政運営を推進する、この3点を基本としております。そんな中で当面する最大の課題は、多額な赤字を抱える本市の財政の再建であり、次の4年間がまさに正念場であると考えております。また、市立病院の新築統合についても、就任以来の課題でありますし、中心市街地に活力を取り戻すための施策についても積極的に進めたいと考えております。そのほかにも市政の課題は山積しておりますが、具体的な政策や公約につきましては、これから各界各層の皆さんの御意見を伺いながら立案をしていきたいと思っております。いずれにいたしましても、財政再建を進めながら、これらの課題に真正面から取り組み、着実にその成果が得られるよう、確固たる決意を持って引き続き市政を担ってまいりたいと考えております。中長期の市政運営につきましては、新しい総合計画を策定する中で、市民の皆さんとともに議論をし、小樽の将来像を描いてみたい、そのように考えております。次に、中心市街地の活性化についてでありますけれども、本年8月に改正中心市街地活性化法が施行され、本市が策定を予定している中心市街地活性化基本計画を議論する場として、小樽商工会議所が中心となって中心市街地活性化協議会が来年1月に設立されることになっております。この協議会の中で活性化に向けた方策の検討がなされますが、中心市街地活性化のためには、魅力ある商店街づくりやにぎわいづくりによる来街者の増加が必要であると考えており、特に中心商店街の核施設である旧丸井今井小樽店の施設活用が重要な課題と受け止めております。御提案のありました市民コンベンションセンターのような公共施設を中心街でというお話でありますけれども、その利用状況にもよりますけれども、施設利用者の商店街への来街増加や中心市街地のにぎわいづくりにつながるものとは思いますけれども、先ほど御指摘がありましたように、大変財政状況が厳しい中で、現状としては今そうした「はこもの」をつくる状況にはないことを御理解いただきたいと思います。次に、小樽港のふ頭の利用方法ですけれども、小樽港は古くから道央圏の流通拠点港として、地域経済の発展やまちづくりに大きな役割を果たしてまいりました。また一方で、魅力ある水辺環境を生かしたまちづくりも大切との観点から、運河周辺はもとより、運河公園や築港臨海公園、小樽港マリーナなどの親水施設の整備にも努めてきており、多くの市民や観光客の皆さんでにぎわいを見せております。御提言のありました第3号ふ頭につきましては、現状も港湾物流活動が行われている地区であり、今すぐ市民や観光客に開放して迎え入れる状況にはありませんが、現在、検討を進めております小樽港将来ビジョンの懇談会の中でも、交流空間の確保を大きなテーマとして議論を進めており、中長期的にはふ頭の利用状況を踏まえながら、魅力ある交流空間の整備が必要になるものと考えております。次に、新市立病院についての御質問でありますけれども、初めに新病院の規模・機能についてでありますが、平成15年に基本構想を策定した後、2度の見直しを行い、その後新病院の地域における役割を明確にするため、脳神経外科、心臓血管外科及び循環器科、がん診療の3本の柱を対外的にお示ししたほか、懸案でありました周産期医療等につきましては、関係機関等との協議を進め、診療科目の整理や病床数の削減などについて決定したものであります。今後はこの内容をもって基本設計に進んでいくこととなりますが、医療をめぐる状況は大きく変化しておりますので、それらに対処するための必要な修正があれば、その都度行っていきたいと考えております。次に、公営企業法の全部適用でありますけれども、全部適用をすることにより、経営責任の明確化が図られるほか、事業の実情に応じた給与制度の導入や職員の独自採用などが可能となるなど、病院の効率的な運営や経営改善に有効な手法であると考えておりますので、現病院での全部適用について具体的に検討してまいりたいと考えております。しかし、平成16年度の病院事業会計統計では、全部適用を行っている病院の58.8パーセントが赤字であり、病院独自の給与制度の導入などが課題となっているようでありますので、全部適用を行っている各自治体病院の状況などについて積極的に情報を収集し、課題等について整理するとともに、本年4月から全部適用を行った市立札幌病院や市立函館病院の動向も踏まえ、実施時期について判断をしてまいりたいと考えております。次に、財政問題でありますけれども、夕張市の事例を踏まえて、小樽市でも大幅な見直し策をすべきだというお話でございますが、今定例会の冒頭の提案説明において申し上げましたとおり、今、多額の赤字を抱える危機的な財政状況にあることから、次の4年間は、この赤字の解消に向けての正念場であると思っております。2年連続の赤字決算の中で、財政再建推進プランに基づき計画を進めておりましたが、今年度から地方債が許可制から協議制に移行したことにより、普通会計の累積赤字を原則として7年度以内に解消することのほか、実質公債費比率についても18パーセントを下回ることが求められ、この達成のために現行の財政再建推進プラン実施計画を、さらに踏み込んだ対策を実施しなければならない状況となっております。したがいまして、今後、人件費総額の一層の抑制はもとより、事務事業の徹底した見直しをはじめ、組織・機構の改革を推し進め、直面する財政再建団体への転落を何としても回避するため、不退転の決意で財政再建を図っていかなければならないと考えております。次に、有料公衆トイレの設置の問題でありますけれども、本市においては観光事業者が堺町などの観光スポットで観光客向けの無料トイレを設置したり、店舗併設のトイレを好意的に提供していることから、現状では観光客からトイレに関する苦情や要望等は特に受けておりません。しかしながら、千代田区の有料公衆トイレの事例については、観光都市におけるホスピタリティの充実という点では望ましいことと思いますので、今後、観光協会をはじめ、関連団体の方々や関係事業者の皆さんと、このトイレのあり方について意見交換をしてまいりたいと考えております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)
再質問 1番 上野正之
1点だけ再質問をいたします。私は、3期目に市長が立起するというので、もちろんこの次の3期目、大変なことは承知しております。それで、解決しなければならないことも目の前に迫っていることは、それは十二分に感じていますけれども、ぜひとも中長期的な、市民が小樽にずっといたいのだと、これは中長期的な展望がなければ、目の前のことだけではなかなか市民が夢を持てないと思いますので、先ほども申した港の利用方法、また将来的に、もちろん市民会館がすぐ下にできる、中心街にできるということは私も思っておりませんけれども、そういう長期展望に立った小樽のまちづくりというのを、ぜひ市長が立起するのに、その中に中長期的に特に大事だと思いますので、そういうことを入れていただけるか、入れていただけないかという、この1点だけ、私の希望でございますので、それをぜひお答えいただければありがたいと思います。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
これからの中長期のこのまちづくりの問題ですけれども、そういった視点も踏まえて、どういうふうにつくっていくか、よく検討してやっていきたいと思います。