小樽市議会 平成17年第1回定例会 2005年3月8日
(1)「チャンプカーワールドシリーズ」小樽グランプリ開催について/(2)北海道都市型観光資源(小樽カジノ)誘致について
2005年3月8日、小樽市議会の一般質問で、上野正之議員が「「チャンプカーワールドシリーズ」小樽グランプリ開催について」「北海道都市型観光資源(小樽カジノ)誘致について」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 上野正之 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 上野正之
まず初めに、チャンプカーワールドシリーズ小樽グランプリ開催について、質問いたします。チャンプカーとは、モナコやマカオで行われているヨーロッパ中心のF1の、アメリカを中心としたF1というふうにお考えください。3月3日に、チャンプカーワールドシリーズのオーナーであり、アメリカの大富豪であるケビン・カルコーベン氏が自家用飛行機で小樽を訪れ、小樽市長を表敬訪問いたしました。この日はカルコーベン氏のほか、上級副社長でレースのプロモーション部門の企画や地元行政との交渉を担当するジョー・クリネリッチ氏が同行しました。このレースは、アメリカを中心にカナダ、メキシコ、オーストラリア、そして本年は韓国のソウルなど、環太平洋の都市で約15戦のレースが開催されます。今回の来樽の目的は、小樽グランプリ推進協議会が小泉内閣の地域再生プランに選定されたことや、国内で公道によるサーキット開催を模索している唯一の都市で、小樽が札幌の近隣観光都市であることなどが目にとまったと思われます。このレース開催の経済効果は、昨年10月に開催されたオーストラリアのゴールドコースト市では、入場料収入だけで15億円のほか、広告収入や見学者の滞在費など40億円から50億円の経済効果がありました。決してこの構想は夢に終わるものではないと思います。4月の8、9、10日にアメリカのカリフォルニア州ロングビーチで本年の第1戦が開催されます。私も小樽グランプリ推進協議会の皆さんと現地にレースを見に行くつもりでございます。小樽再生のため、市長も一緒に行きませんでしょうか。市長の考えをお聞かせください。次に、1月11日に社団法人北海道未来総合研究所が発表した「北海道都市型観光資源の調査研究」、いわゆる道州制特区構想で提言しているカジノ構想です。カジノ構想といえば石原慎太郎東京都知事のお台場カジノが有名ですが、全国では愛知、秋田、石川、大阪、沖縄、神奈川、静岡など誘致に手を挙げています。また、道内では苫小牧、夕張、網走、新千歳空港近隣、支笏湖畔、登別温泉街、室蘭港船上などがあります。今回の未来総研が発表したJR札幌駅近くの札幌カジノ構想では、延べ床面積12万1,500平方メートルで、40階建てのビルの中に大・中・小のホールを持つ劇場や博物館、ブランドショップ、スポーツバー、スパ・エステサロンなどを備えた各種交流施設、床面積7,000平方メートルのカジノ、1,000室のホテルという壮大な構想です。経済効果は420億円、新規雇用は3,000人と試算しております。しかし、現在は、日本ではまだカジノは合法化されておりません。カジノは先進8か国の中では日本だけがなく、世界の3分の2の国にはカジノがあります。現在、100人を超える自民党議員の国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟や、民主党議員90人ほどの娯楽産業健全育成研究会などが超党派組織をつくり、カジノ合法化に法案を提出するのも間近と言われております。数年後には解禁となると思います。日本人の感覚として、カジノといえば犯罪が増加する、青少年の教育によくない、暴力団の資金源となりかねない、家庭破壊を招くなど社会的通念としてマイナス視する傾向があります。しかし、カジノは知的な駆け引きを楽しみながら非日常的な時間、空間を演出するすぐれて都会的な娯楽であり、勝負は勝ちもあれば負けもある。これは危険(リスク)を覚悟して大切なものを手に入れたり、守ったりするといった観念が薄い日本人にとり、新しい文化を学習し、身につける機会となります。また、観光振興、産業振興の目玉、まちづくりのシンボル、新しい税収源の雇用、ストレス化社会の気晴らし、違法ギャンブルの排除等、開設積極論のねらいがあります。小樽は観光都市としては知名度は抜群です。小樽カジノ誘致を積極的に行えば、目的は達成すると思います。さきに質問いたしましたチャンプカーレースと小樽カジノを同時に構想を立て、模索してはいかがでしょうか。今、小樽を再生するチャンスです。決して夢ではありません。市長の力強いお答えを期待いたします。最後に、17年度の予算編成もたいへん厳しい状況です。市民生活にもいろいろと負担をかけており、また、市長ほか職員にも減給など健全財政を達成するため努力をいただいております。まだまだ市職員は恵まれているという声も聞かれておりますが、私たち議員も市民の思いを酌んで、議員報酬の削減等何らかの形で市民に示していかなければならないと思います。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
上野議員のご質問にお答えいたします。初めに、チャンプカーワールドシリーズについてでありますけれども、チャンプカーレースは、現在アメリカ国内だけではなく、ワールドシリーズとして環太平洋各国を転戦しており、主催者としては将来的には日本での開催も視野に入れていると伺っております。こうした中で、小樽に関心を持っていただいたことを光栄に思っております。現在、小樽グランプリ推進協議会では、本市が認定を受けた地域再生計画に基づき、電気自動車を利用した公道カーレースを実現すべく取り組んでいるところでありますが、チャンプカーレースも同じく公道を利用するものであることから、市といたしましても地域再生計画実現という目標に向けて、推進協議会ともじゅうぶんに話し合ってまいりたいと考えております。また、現地でレースを観戦することにつきましては、経済効果の検証はもとより課題の解決に向けても意義あることと考えておりますが、今回は日程の都合もありますので観戦することができません。次に、小樽カジノ誘致についてですけれども、カジノは世界100ヵ国以上で合法化されており、カジノ導入の目的も観光客誘致、財政収入や外貨の確保などさまざまであります。日本では、刑法でと博行為に当たるとしてカジノは禁止されておりますが、観光産業の振興や雇用創出の観点からは、国内でも合法化の動きが活発化しております。構造改革特区では刑法の規制緩和となるカジノは対象外とされましたが、カジノを日本で実現する場合には、競馬や競輪などの公営競技と同様に、特別法の制定など法整備が必要との見解が示されております。世界的にはカーレースとカジノによってラスベガスやマカオのように多くの観光収入を得ている都市もありますが、特にカジノの実現に当たってはギャンブルへの抵抗感などもあり、市民の合意を形成する課題も多いことから、国の動向を見守るとともに、幅広い意見を聞いていかなければならない問題であると認識しております。(「議長、4番」と呼ぶ者あり)
質問 4番 上野正之
チャンプカーのことでございますけれども、先ほど申したように先般オーナーのカルコーベンさんが来て、小樽のヒルトンホテルに泊まりまして、朝起きてずっと小樽港ほか周囲を見回しまして、小樽は公道のレースにたいへん適しているというようなお墨つきをいただきました。これについては夢のようでございますけれども、なにせかにせアメリカのトップが来て、ぜひ日本の小樽でやりたいという意向も市長の目の前でもお話ししましたけれども、特にこのチャンプカーレースというのは、開催に当たっては行政がこれを引き受けなければなかなかできない。どこかの企業が受けるとか民間が受けるというわけではなくて、行政がまず受けていただいて、プロジェクトをつくっていくという組織になっていますので、今これに向けてたいへん実現性の高い夢でございますので、これは行政の方も本腰を入れて、企画政策室かどこかでこの事務局的なものを持って積極的に当たることが、やはりこれを実現する基となりますので、我々も4月にまた行きまして、向こうの状況を見てきます。決して危険なものではございません。今回もカルコーベンさんが講演しましたけれども、環境と危険はないレースでございますので、そういうことも熟知しまして、ぜひ小樽の再生のために夢を実現したいと思いますので、もう一度その点だけ庁内でどういうふうにやっていただけるかということを、市長の方からお伺いをいたします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
先ほど申しましたとおり地域再生計画の認定をいただいておりますので、現在その認定に基づいて関係省庁の出先機関、こういったメンバーの皆さんが集まって特定プロジェクトチームをつくって、課題の解決に向けて検討しております。したがいまして、その検討経過も見ながら、それから環境に優しい、安全性もあるというお話も伺っておりますので、ぜひ上野議員には現地へ行ってじゅうぶんその辺を視察していただいて、結果報告願いたいと、こういうふうに思います。