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小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日

(1)小樽グランプリ(チャンプ・カー・ワールド・シリーズ)開催について/(2)韓国ソウル市特別区、江西区との友好提携について/(3)市若手職員のプロジェクトチームについて

2006年3月7日、小樽市議会の一般質問で、上野正之議員が「小樽グランプリ(チャンプ・カー・ワールド・シリーズ)開催について」「韓国ソウル市特別区、江西区との友好提携について」「市若手職員のプロジェクトチームについて」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
上野正之 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 上野正之

4項目について一般質問をいたします。まず初めに、1月6日の新春の記者会見の件について、確認のためお伺いいたします。市長は記者会見で、病院の統合新築の資金の件で、「現状は確かに厳しい財政状況で心配されることは理解できるわけですけれども、起債の償還が始まるのは今から10年後ぐらいです。市の財政が10年もこういう状況が続くとは思いませんので、過度の心配は不要だと思います」と発言しております。また、新聞でも報道され、楽観的な見方と記されておりました。もちろん市長は、この発言においては確かなる根拠があると思いますが、市民はあの記事だけでは市長の真意が伝わらないと思いますので、市長の真意をお聞かせください。次に、現在は、市長も申しているとおり、小樽の財政は大変厳しい状況です。その要素の一つに、地方交付税の減額や市税の減収など収入の減少が大きな要因であり、収入の増加が図られることが財政健全化への最短の道であります。しかし、黙っていては収入が伸びることは望めません。そこで、これまで何度か質問させていただいておりますが、改めて小樽グランプリについてお尋ねいたします。2004年6月に内閣府の地域再生計画に認定を受けました小樽グランプリ構想。私も本構想に賛同し、実際のレース運営の状況なども視察してまいりました。また、この間、チャンプカーレースの運営母体の代表をお迎えしてお話を伺い、その際、小樽のロケーションのすばらしさや実現の可能性などについて高い評価をいただき、代表の小樽開催に向けた意欲を感じ取った次第でございます。私たちは、この市街地レースが小樽で実現することによる経済効果も推定しております。レース開催3日間の観客動員数が約15万人。その根拠としては、日本における初の市街地レースである話題性と、道央圏からのアクセスがよく、新千歳空港からも約90分で市内に入れるという利点があります。そして、チャンプカーのワールドシリーズの日本戦ということで、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどモータースポーツファンが小樽に集まり、レースのみならず小樽の魅力ある観光をたん能していくことでしょう。その一つに、世界に類を見ない大型客船からのレース観戦があります。宿泊施設を兼ね備えた洋上のホテルと言える大型豪華客船を世界じゅうから小樽に誘致し、他所では不可能な観光コンテンツを披露することが可能です。また、レース開催前後5日間のスタッフ等の滞在人数は約5,000人と推定されます。宿泊客の宿泊代、飲食代、移動費、お土産などの観光消費に加え、レース機材運搬、インフラ整備などを含め、約46億円の経済効果があると試算されております。また、このレースは180か国、3億世帯以上にテレビ放映され、その宣伝効果は13億円以上の価値があるというデータがあります。また、レースが実現することにより、観光産業の拡大、新しい産業の創出により事業所の拡大、投資の拡大、雇用の拡大、人口の増加、新企業の進出など、税収の拡大で財政の改善になると思われます。実際、ロサンゼルス郊外のロングビーチ市は、現在、このようなよい結果になっております。そして、このレースは単年度だけではなく、最低5年は継続でき、場合によっては長期にわたり開催が可能です。ロングビーチは32年間開催されております。このようなことで地域経済の向上と安定が期待でき、若者が市外に移住することへの歯止めがかかります。そのことで小樽市財政への波及も十分に期待できると思います。もし小樽での開催が困難であるとするならば、国内の他の自治体が競争して開催を誘致するという引き合いも来ております。できるだけ早い時期に実現に向けた決意をお示しいただきたいと考えておりますが、市長のお考えをお聞かせください。また、開催に向けた準備を進めるために市民有志だけでは力不足であり、さまざまな課題解決には行政の手助けが必要となってくることが予想されます。ぜひその際には市の窓口としての専属の職員の配置についても御検討いただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。もう一つ、グランプリレースによる経済効果にあわせ、さきにも質問いたしましたカジノ構想も、現在、小樽商工会議所でも検討を始めましたことは御承知のことと思います。このカジノ構想については、自民党が日本では違法とされるカジノの合法化に向けた取組を本格化させ、党観光特別委員会が「カジノ・エンターテイメント検討小委員会」を新設、地方自治体や有識者、経済界の意見も聞きながら、今年6月にもカジノ導入の方向で基本方針を策定する予定です。市としても、小樽商工会議所と一緒になって、このカジノ構想の小樽の実現に向け、官民一体となったプロジェクトを立ち上げてはいかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。次に、昨年の第1回定例会で自民党の横田議員が質問いたしました韓国ソウル特別市の江西区との友好都市の提携についてお尋ねいたします。江西区の内容については、横田議員の質問、また、市長のお答えに詳しく記されておりますので、省かせていただきます。昨年第1回定例会以降の経緯としては、11月17日から20日まで、江西区長をはじめ、江西区の親善交流協会の会員で構成された訪問団25名が小樽を訪れ、市長をはじめ、小樽の関係者の皆様と友好協力発展のため交流を深めました。今年に入り、2月11日から13日まで6名の方が再度訪問し、交流をいたしました。その要望にこたえるべく、商工会議所を中心に小樽日韓友好親善協会を立ち上げ、現在のところ約60名ほどの会員が入会し、3月30日に発会式を行うべく準備を進めております。また、再度なる来樽に対し、3月17日から20日まで、小樽から市民有志10名ほどで江西区を訪問する予定になっております。この友好都市締結も数か月後には行わなければならないと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。最後に、若手職員のプロジェクトチームについて質問いたします。現在、小樽市は職員一丸となって行政改革や財政再建などで健全な行政運営を目指していることと思います。また、市長も職員にげきを飛ばし、知恵と工夫で何とかこの難しい局面を乗り切ろうとしていることも十分に認識しております。その中にあって議場におられる部長たちは、厳しい財政状況の中でいかに豊かな市民生活を継続しようか、また、生み出そうかと試行錯誤され、日々頭を悩ませていることとお察し申し上げます。本当に御苦労さまでございます。しかし、私は将来の小樽市役所を考えるとき、こちらにいらっしゃる部長たちには残念ながら限界とは申し上げませんが、先が見えている現状です。過去に若者、よそ者、ばか者がまちづくりに必要な三つの要素だという話を聞いたことがあります。未来の小樽のまちづくりを考えるときに、市役所の若者の発想というのがこれからの時代のキーになるのではないでしょうか。一昨年の4月に、市の若手職員で構成された小樽ジェットプロジェクト研究会が「小樽の将来都市像を求めて」という報告書をまとめたことは、私としては大変うれしく思っていましたし、今後の市の若手職員の推進力に大きな期待を寄せたところであります。そこで提案いたします。小樽のまちづくりを考えるということではなく、今後の自分たちの市役所をどうしていくべきなのかを若い職員で検討するようなプロジェクトチームをつくって、自由な、そして柔軟な発想で多くのアイデアを出してもらい、市長や部長たちがそのアイデアをくみ取っていくような形をつくってはどうでしょうか。このとき人選を市長や部長が指名するのではなく、庁内で公募をかけ、参加意欲のある職員を募るという方法で参加機会を広げることが、若手職員のやる気を起こさせることにつながっていくことではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。以上、再質問を留保し、終わります。(拍手)

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

上野議員の御質問にお答えいたします。初めに、1月6日の記者会見の発言内容でありますけれども、病院を統合新築した場合の起債の償還時期については、これから統合新築に着手したとしても、基本計画や実施計画策定を経て工事着工となり、起債の据置期間も考え合わせますと、病院本体の起債元金の償還が始まるのは今から10年後ぐらいという意味であります。また、10年後の財政状況についてですが、私が市長就任以来、建設事業を厳選し、市債発行の抑制を図り、その残高の縮減に取り組んでまいりました。その効果は今後着実に起債償還額の減少として表れてまいりますので、10年後には、現在約80億円とピークにある公債費が数十億円単位で圧縮される見込みであり、財政状況も好転するとの考えを持っておりますので、それらを総合して見解を述べたものであります。次に、小樽グランプリ構想についてでありますけれども、小樽グランプリ構想推進協議会では、チャンプカーレースの現地視察などを通じ、開催地の取組を参考にして、コースの選定、経済効果の推計やチャンプカーに関する市民説明会などを行うとともに、市が事務局の特定地域プロジェクトチームと連携して、公道レースを行うに際し、救急体制の整備、観客に対する誘導などの諸課題を検討していると伺っております。レースの開催には、コース選定に際し、市民の理解、公共性や安全性が重要であり、今後とも特定地域プロジェクトチームの事務局である総務部企画政策室と連携し、一つずつ着実に諸課題の整理を行っていただきたいと考えております。なお、現状は課題整理の段階でありますので、今のところ専属職員の配置については考えておりません。次に、カジノ構想でありますけれども、現在、国内では法律上でカジノは禁止となっておりますのは御承知のとおりでありますが、諸外国でのカジノ解禁の動向や観光振興の効果への期待などもあり、現在、国内でのカジノのあり方などが議論され、政府与党内ではカジノ導入の基本方針の策定などの検討もなされると聞いております。プロジェクトの立ち上げにつきましては、今後の立法化への動向などを見極めながら、商工会議所などと相談してまいりたいと考えております。次に、韓国のソウル市江西区との交流でありますが、これまでの交流に加え、御質問にもありましたように、昨年から今年にかけて江西区の区庁長や親善交流協会の会長外関係者が来樽されたほか、江西区の専門学校からは昨年以上の人数と期間で学生が研修で小樽を訪れており、市内のNPO法人を受入れ窓口として、来年以降も継続する意向と伺っております。このように両地域の交流は着実に広がりを見せていると実感しており、近く予定される両親善協会同士の縁結びもまた一つの機会として、さらに交流が深まっていくものと期待いたしております。江西区と友好都市になることにつきましては、これまでも申し上げておりますとおり、前向きに考えていきたいと思っており、今年の交流状況なども見ながら、その時期等については相手側とも相談していきたいと考えております。次に、市役所若手職員のプロジェクトチームでありますけれども、私は職員時代から市役所の仕事に対し、役職や世代にとらわれることなく、さまざまな角度から事務や事業などを見直す姿勢は大切であると思っており、今もその考え方に変わりはありませんし、今でも事の大小は問わず、各部横断的な連携による打合せの重要性は訴えてきております。また、若手職員の自由な発想を市政に生かすという点では、この間、職員研修以外にも私と若手職員との懇談会を実施し、そこで出た意見を市政に反映させております。御提案のプロジェクトチームについても、若手職員の自主的な活動も出てきておりますので、これを大切に育てるとともに、さらに仕組みなども検討し、こうした機会の拡大にもつなげてまいりたいと思っております。(「議長、1番」と呼ぶ者あり)

質問 1番 上野正之

初めに、一番先の例の10年後のうんぬんという話でございますけれども、やはり市民はなかなか市長が言ったことでは理解できなかったと思いますので、事あるごとにそのような形で市民にお示しいただくことが大事ではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。もう一点でございますけれども、小樽のグランプリ構想でございますけれども、実はこれは2年ぐらいの後にもう開催という一応めどを立てているわけでございますけれども、なかなか行政は行政なりにいろいろお考えを持っていると思いますけれども、実現に向けての決意といいますか、そこまではなかなか先ほどの答弁では私は意に感じませんけれども、ある程度やはり小樽市としましても、この構想については全面的にやるのだという、もうそろそろそういうことを、決意を示していく時期に来ているのではないかというふうに思いますので、再度またお伺いいたします。また、先ほど私が申した経済効果の件でございますけれども、なかなかそれはあなたたちが考えている実行委員会、期成会が考えて、るる経済効果というふうに見られがちでございますけれども、これについてはある程度根拠を持ってお示ししているわけでございまして、やはり先ほど言ったように小樽のこれからの経済効果を考えた場合、グランプリを含めてこのもう一つのカジノ構想も積極的にやっていかなければ、せっかく糸口を、入り口をつかんでいるのに、ややもするとほかの都市に行ってしまうのではないかという懸念が持たれますので、そういうことも含めてお願いいたします。職員のことについては、なかなか今すぐというわけにはいきませんけれども、企画政策室の方で精力的に取り組んでもらっていますので、実現が本当に可能になった場合には、また違う考えとして専門的な方をつけてくれるというふうに期待をしておりますので、よろしくお願いいたします。以上、再質問を2点ほど行います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

財政問題でございますけれども、いろいろな機会を通じまして今お示しをしておりまして、よく市民の皆さん方の理解を得ていきたいと思います。それから、グランプリ構想の関係ですけれども、問題は、公道を利用したカーレースですから、これは日本でまだやっていないレースですから、なかなか日本人にはなじみがないという部分で、今、メンバーの皆さん方も地域説明会を開催してそれぞれ理解をもらっていると、そういう状況にあります。さらにはまた、同意書といいますか、こういう事業に対する同意書も今もらって歩いているということを聞いておりますので、そういった活動を通して市民の理解も得られてくるだろうと思いますから、一番はやはり市民の理解をどうやって得ていくかと、ここが一番大事ですから、その部分で今一生懸命努力をされているという状況です。そういう段階でございますので、その中でいろいろな課題を整理しながら進めている状況でございます。それから、経済効果については、私もレースのオーナーの方にお会いをしておりますので、そういう経済効果のあることについては十分お話を伺っておりますので、そのことについては疑問は持っておりません。それから、職員の配置については、時期を見て考えていきたいと思っています。

出典:小樽市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日 議事録 PDF(122ページ) 間違いを知らせる