みんなの議会

小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日

(1)子育て支援について/(2)お年寄りが安心して住めるまちづくりについて

2003年12月11日、小樽市議会の一般質問で、菊地葉子議員が「子育て支援について」「お年寄りが安心して住めるまちづくりについて」について質問し、市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏、土木部長 兵藤公雄が答弁しました。

質問者
菊地葉子 議員
答弁者
市長 山田勝麿、教育長 石田昌敏、土木部長 兵藤公雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 菊地葉子

重複する質問もありますが、通告どおり質問させていただきます。初めに、子育て支援について、お聞きします。少子化の傾向は、全国的にも深刻です。2002年の合計特殊出生率は1.32と過去最低となりました。国においては、こうした事態を踏まえ、これまで保育対策を中心に進めてきた少子化対策を、すべての子どもを対象にした次世代育成支援対策に位置づけ直すとして、対策推進法の制定と児童福祉法の一部改正を行いました。法の制定により、子どもたちが健やかに生まれ育つ環境整備を図るため すべての自治体と従業員301人以上の事業主に 2005年から5年を1期として 10年間の行、 、 、動計画の策定が義務づけられました。小樽市においては、市民の願いに沿った行動計画が策定されるよう望むものです。行動計画策定に当たっての取組について、お聞かせください。平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録次世代育成支援という壮大な提起にもかかわらず、保育関係の補助を除いて、国の財政的援助はないに等しい状況にあることから、自治体においては、民活型や利用者負担を強化するおそれがあるとの指摘があります。市の財政難を理由にした保育料の値上げ、放課後児童クラブの有料化は、まさにその先取りではないでしょうか、お伺いします。財政健全化で見直しが検討されている保育料について、お聞きします。過去3回の保育料値上げの状況についてですが、昭和59年、昭和61年、平成元年、それぞれの値上げ幅、値上げしたことで保育料負担額がどれくらい増収になったのか、お答えください。保育料の引上げは、必ずしも保育料負担額増収には結びついていないと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか。小樽市の保育所入所児童の階層を見ますと、入所児童数の30パーセントが生活保護、市民税非課税及び母子の世帯です。さらに、所得割課税の世帯までで約半数です。これらの世帯にこれ以上の保育料の負担が可能だとお考えでしょうか。全道他都市の水準に合わせるといいますが、本市においては、今の水準の保育料だからこそ、保育所はじゅうにぶんに活用されていると言えるのではないでしょうか、お答えください。小樽市には、小樽の未来を開く子どもたちが健やかに育つことができる社会の実現を目指すとして、既にエンゼルプランが策定され、計画が推進されています。第4章子育て支援の課題の中では、子育て家庭における経済的負担の軽減をうたっています。長い間の保育料据置きは、この支援策として位置づけられ、若者、 。 、 、世代の定着策としては 積極的な施策だと評価できるものです 保育料の引上げは 保育所の利用率を下げ市民の労働意欲を低下させ、人口減に拍車をかけることにつながりかねません。ひいては、地域経済の活性化にも大きな影を落とすことになります。子育てと仕事の両立支援のために、放課後児童クラブの整備を急ぐことも支援策の大きな柱です。受益者負担を求める項目に、放課後児童クラブも上がっていますが、全道10万人以上の市では6市が無料です。有料化の前に、定員枠の拡大、開所時間の延長、土曜日の開所場所の増設、その他内容の充実など、保護者の要求にこたえることこそが先決だと考えますが、いかがですか。次に、障害児の通園施設さくら学園について、お尋ねします。さくら学園の民営化を進める主たる理由は何ですか。保護者の中では、今の事業の内容を維持してもらえるのか、民間委託というだけで中身が全く不明りょう、不安であるとの声が挙がっています。障害を持つ子を抱え、親は療育、子どもの発達、経済問題や家族の問題など、さまざまな悩みを持ちながら必死に生きています。そういう人たちに、きちんと手を差し伸べることこそが、行政の役割ではないでしょうか。財政再建計画の一環として打ち出されている保育料の値上げ、放課後児童クラブの有料化、さくら学園の民営化は、国を挙げての次世代育成支援政策に逆行することになると思いますが、いかがですか。子育て支援に逆行する保育料の値上げ、放課後児童クラブの有料化、さくら学園の民営化はやめるべきです。次に、お年寄りが住みやすいまちづくりについて、お尋ねします。先日、他地域の大学の教授より便りが届きました 高齢者問題を研究している方で 小樽市在住の方から 高齢者の生活110番 に寄せられた内容。 、 「 」です。冬場は、ほぼ毎日、自宅前の道に除雪車が入ってくれるのですが、かかれた雪がそのまま庭先に積まれたままなので、その除雪のために大変な苦労をするというものです。昨年、小樽市が高齢者の一般調査をしています。その中でも、行政などへの要望で2番目に多いのが除雪体制の充実になっています。昨年の第4回定例会で市長は、置き雪について他都市の実施状況を参考にしながら研究をさせてもらいたいとお答えになっています。研究された結果について、お聞かせください。冬場は、置き雪と同時に、ごみステーションにごみを出すことも、特に困難になります。冬のごみ収集困平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録難地域にあっては、なおのことです。ごみ収集困難地域にあって、なおかつ高齢者世帯の対策についても、早急な対応が必要と思います。考えをお聞かせください。福祉除雪サービスについては、協力していただけるボランティア団体を増やすなど、積極的な対応も評価できますが、同時に高齢者の一般調査では、除雪サービスについて知っていると答えた方は4割に過ぎません。周知の徹底、手続の簡素化などで、活用の利便性を拡大することも必要ではないでしょうか。再質問を留保して、終わります (拍手)。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

菊地議員のご質問にお答えいたします。初めに、地域行動計画策定の取組状況でありますが、計画は平成17年度スタートとなっており、先月庁内に行動計画策定会議とワーキンググループを設置し、計画策定に着手したところであります。現在、小樽市での子育て事業の点検とあわせて、エンゼルプランの中間総括を進めており、年明けにはゼロ歳から小学生までの保護者を対象に、ニーズ調査の実施を予定しております。また、計画策定に当たりましては、子育て事業にかかわる方々のご意見をお聞きする必要があり、新年度に地域協議会の設置を検討してまいります。次に、保育料の改定についてでありますが、お話のありました各年度の引上げ率は、改定作業時における入所世帯の階層構成を基礎に積算しており 59年度は12.46パーセント 61年度8.04パーセント 元年度は5.、 、 、29パーセントであります。また、負担額の増収は保育料だけでなく、入所児童数の増減、各階層別の入所状況などの要素もあり、前年度決算額との比較では、59年度1,240万円、61年度84万円、元年度1,050万円の増収となっております。このたびの改定によっても、一定の増収は見込めるものと考えております。次に、保育料と保育所利用についてでありますが、保育所は保護者の労働や疾病など保育に欠ける場合に利用していただく施設であり、保育料は利用者の課税額により応分のご負担をいただくこととなっております。今回の保育料改定は、国の基準と比較して、なお、25パーセント程度の軽減を行い、主な市の平均的な水準とするものであり、また、緩和措置として3年間の段階的改定などの手だてをとっておりますので、ご理解をいただきたいと考えております。次に、さくら学園の民間委託についてでありますが、委託に当たりましては、利用者サービスの視点や行政責任の確保、財政効果等、さまざまな観点から検討すべきと考えております。民間法人が運営する道内の施設を見ましても、公立と比べサービス低下になっているとは考えられず、逆にそうした法人は障害児、障害者を含めた多様な施設運営を行っており、乳幼児療育にも、その経験を生かした指導や幼児期から成人までの幅広い療育体制が期待できるものと考えております。次に、財政再建計画による諸施策は、次世代育成対策に逆行するとのご指摘でありますが、行動計画の策定に当たりましては、財源も含め慎重な検討が必要であり、さらに計画の推進には、財源確保と安定的な事業運営が求められます。そのため、事業によりましては、利用者に適正な負担をお願いすると同時に、民間活用など財政効果も考えた施策が必要とされ、次世代育成対策に逆行するものとは考えておりません。次に、置き雪についてでありますが、道内人口10万人以上の都市で、置き雪対策を実施している市は、札幌市、旭川市、江別市の3市となっており、札幌市は除雪作業後に有償ボランティアを活用した方法、旭川平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録市は除雪事業者が除雪時に置き雪にならないように配慮しながら除雪作業をする方法、江別市は除雪作業後に除雪業者が作業をする方法であります。これら他都市の方式を参考に小樽市で導入する場合は、有償ボランティアを活用する場合の確保の問題、除雪作業と並行して機械で実施した場合の作業効率の問題、さらには財源をどうするのかなど課題も多く、引き続き、研究してまいりたいと考えております。次に、冬期間の家庭ごみ収集困難地域の対応でありますが、本市においては、急坂地域や積雪により狭あいとなる道路が多いため、従前からごみ収集が困難な地域については、地域の協力を得ながら、収集車の通行路が確保できた地域は、順次対応してきたところであります。しかしながら、現在においても、市内各所に収集が困難な地域が点在しており、高齢化が進むことを勘案しますと、さらなる対応の強化が必要であると考えております。次に、福祉除雪サービスでありますが、申請につきましては、シーズンが始まる前に、広報や委託先の社会福祉協議会だより等により周知を図っているところでありますが、今後とも周知に努めてまいりたいと考えております。また、手続の簡素化についてでありますが、本人や世帯の所得を確認するための同意が必要なこと、申請書の記載も最小限度にとどめておりますので、これ以上の簡素化は難しいものと考えておりますが、申請が困難な方につきましては、地域の窓口であります民生児童委員にもご協力をいただき、高齢者が簡単に申請ができるよう配慮してまいりたいと考えております。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 教育長 石田昌敏(教育長は2004年9月まで)

菊地議員のご質問にお答えいたします。放課後児童クラブは、学童保育政策の一環として運営を行っておりますが、保護者からいろいろな要望をいただいており、新年度からの対応に向けて検討しているところであります。また、受益者負担につきましては、他都市が開設しております児童クラブの状況を調査しているところであり、一定の負担をお願いする方向で検討しております。( 議長、8番」と呼ぶ者あり)「

再質問 8番 菊地葉子

何点か再質問させていただきます。保育料の値上げについては、過去何回となく議会でも論争になっていることなのですが、その都度保育料の値上げがけっきょくは入所率が下がることにつながり、また、保育料の収入減につながるということが議。 、 、 、会で論議されてきています 今 市長がお答えになっていますけれども 61年度の保育料値上げのときには増収額がわずかに84万円です。この後、保育所の入所率がずっと下がっていったという経過もありますし、保育料の値上げがいかに保育所の利用率を下げるかということは、既に実証済みのことです。もう一つ、保育料がいかにネックになるかということについては、認可外保育所の存在とその運営状況か、 、 、らも明らかなのですけれども 認可外保育所は 認可保育所がなかなか実施してこなかったゼロ歳保育とかそれから延長保育について先駆的な役割を果たしてきて、けっきょく認可保育所でそういうサービスができなかったときに、どんどん小樽市にも認可外保育所ができていったわけなのですけれども、今、その認可外保育所は、認可保育所が延長保育とかゼロ歳児保育とかサービスで拡大してきたことによって、やっぱり一番ネックになるのが保育料。みんな保育料を聞くと、入れたくても入れられないというふうにして認可外保育所でも子どもたちの数が少なくなっていくということがあって、今、本当に一番ネックになっているのが平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録保育料ということがあります。聞きたいのは、大して増収も求められないこのような保育料を、あえてなぜ上げるのかということについて、もう一度お聞きしたいと思います。もう一つは、保育料の据置きがエンゼルプランの中ではきちんと子育て支援策として位置づけられてきた政策であります。次世代育成支援の計画がこれから始まって、そしてエンゼルプランの政策についても、効果というか、そのことについてはこれから検討されるときに、その前に、なぜ今、保育料の値上げが出てく。 、 、 、るのか これは市の財政が大変だ 大変だと言いながら この機会に保育料をぽんと上げてしまおうというそういう考え方なのではないかというふうに思います。その点についてひとつ聞きたいと思います。、 、 、それから 置き雪の問題なのですけれども 従来からさらなる検討課題だとお答えになりましたけれども本当にお年寄りにとっては、今、この季節になって日々大変な悩みの問題なのです。考え方がまとまるまでは、具体的にはどのような手だてで苦情が来た場合とか対応していただけるのか、その2点についてお聞きしたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

置き雪の問題は、土木部長から答えさせます。最初に、保育料の値上げの関係でございますけれども、何回も説明申し上げていますが、小樽の軽減率が他市より非常に高いということなものですから、現状ではそこまでのサービスがなかなかできえないと、そんな関係で、道内の10万都市の平均ぐらいまで段階的に引き上げたいと、そんなことでございます。また、今日の新聞なんかを見ますと、公立保育所の運営費補助金が削除されて、税源移譲するという話がありますけれども、こういった問題も今後どうなっていくのか。保育所をめぐる問題も、急に大きな課題になってきておりますので、この点については、当然やらなければならない。全体的な見直しの中でこの部分についても、全道平均並みということで進めていきたいと思っておりますので、ご理解を願いたいと思います。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 土木部長 兵藤公雄

置き雪対策でございますけれども、私どもといたしましては、これからの高齢化に向かいまして、重要な課題だという位置づけを持ってございます。先ほど市長からも答弁させていただきましたけれども、置き雪につきましてのそれぞれの費用の在り方だとか、それから作業方法、範囲等、いろいろな問題がまだ残っておりまして、今研究しているところでございます。それまでの間、どういう形で進めていくのかというお話でございますけれども、できるだけ委託業者の方に、可能な限りそういった場所につきましては、置き雪のないように何とかやっていただきたいということで、業者とも連携をとりながら、そしてまた、指導しながら対応していきたいと、このように思っております。( 議長、8番」と呼ぶ者あり)「

再質問 8番 菊地葉子

保育料の問題について、最後にもう一度質問したいのですけれども、軽減率が非常に高い、道内都市の平均並みにしたいということですけれども、子育て支援については、保育料の問題、どう負担するか、この経済的な負担が子どもを生み育てられない大きな要因になっているということが、い平成 15年 第4回定 例会 本 会議 録ろいろな調査でも明らかになっています。市長は先ほどからいろいろな議員の質問に、子育て支援については本当に頑張ってやっていきたいということをおっしゃっていますので、小樽市の積極的な施策として、ぜ、 、ひこれを取り上げていただきたいというふうに思っていることと 全道他都市平均並みと言いますけれども子育てをめぐる状況を見ますと、例えば児童館の設置だとか、そういうことでは小樽は他都市に比べてずっと遅れてきているのです。ですから、ほかの都市から小樽に移ってきた方は、公園も少ない、児童館も少な、 、 。い それで図書館に行ってみたら児童書のコーナーも全くお粗末だと そういうふうな評価ばかりなのです私は、でも、保育料は全道一安いよと、子育て支援は本当にやっているのだという施策が一つぐらいあってもいいのではないかというふうに思っています。実際、財政効果に大してならないような、そういう利用者にだけ負担を大きくするような保育料の値上げについては、ぜひ考え直していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。このことを最後にしたいと思います。

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

増収にならないとか、子育て支援と逆行するとか、いろいろとお話ございましたけれども、61年度、確かに先ほど84万円とお答えしましたけれども、決算額でいいますと、相当の増収にもあるというふうに思っております。それから、昨日もたしかお答えしたと思うのですけれども、小樽は晩婚化、未婚化が非常に進んでいるという、数字上私もすごくびっくりしたのですけれども、これだけ保育料、今まで40パーセントも軽減して、依然としてそういう状況なのです。ですから、それは連動はしていないのだろうと思いますし、それから、先ほどそういう若者が転出するのではないかとのお話がありましたが、全道並みにするのですから、隣町に行っても同じぐらいの水準ですから、それはまた、違うのではないかと思っておりまして、ただ、私どもとしては、保育料ばかりではなくて、総合的に子育て支援はしていきたいという基本的な考えは変わりませんので、ご理解願いたいと思います。

出典:小樽市議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日 議事録 PDF(110ページ) 間違いを知らせる