置戸町議会 平成30年第2回定例会 2018年3月11日
合葬墓の建設について
2018年3月11日、置戸町議会の一般質問で、阿部光久議員が「合葬墓の建設について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 阿部光久 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 阿部光久
通告に従いまして、2点について町長に質問をいたします。最初に、合同納骨堂、合葬墓の建設について質問をいたします。ライフスタイルの変化によって大家族の中で生まれ育ち、生まれた地域で一生を終えるのが普通という形から、現在では、稀有な形になってまいりました。先祖代々の墓を守るのは、住んでいる私たちの使命でありましたが、昨今では、少子化や核家族化になり、お墓を継ぐ人がいない、残された親族に負担をかけたくない、親族が遠隔地に出てしまい供養が困難である等々の理由で墓じまいをする人が増えてきています。墓じまいとは、墓をなくすことでありますけれども、大事なのは墓じまいの後の遺骨の行き先であります。一番多いのが、公営墓地への改葬合祀、次が菩提寺での永代供養で、半数以上の人が遺骨の移転先に永代供養を選んでいるようでございます。生前の宗旨、宗教、宗派を問わず、誰もが故郷を安住の地として眠る事のできる合同納骨堂あるいは合葬墓設置の要望が多く聞かれるところでございます。近隣市町でも設置が進んでいるようであります。町長の考えを伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
合同納骨堂及び合葬墓の建設についてということでありますが、議員からもお話がありましたように、ライフスタイルの変化あるいは遠隔地への転出によって供養やお墓の管理が困難になってきている状況は、理解ができます。現在町内には9カ所の墓地があるわけでありますが、使用許可件数は約1,500件で、それぞれの地域で大切に管理されております。そこで、墓地の返還件数でありますが、平成29年度は、置戸墓地で9件。境野墓地で2件。安住墓地で1件の合計12件でありまして、近年は平均して10件ほどの返還があるようであります。そのほとんどが返還申請者の居住先に埋葬あるいは改葬している状況になっております。返還届出の際に、合葬墓の問い合わせも数件あるように聞いておりますが、それなりの人数があることは認識しておりますし、慣れ親しんだ土地に眠らせてあげたいというお気持ちも理解できます。しかし、実際にどれだけの利用件数80があるのか、埋葬方式にしても骨壺での埋葬かあるいは直接埋葬するのか、建設費用やあるいは規模などもいろいろ課題があるというふうに思います。お彼岸やあるいはお盆になると、ご家族連れで墓参りをする姿をよく見かけます。このことは日本の文化として私はとても大切なことでありますし、これからも続けていかなければならない事だというふうに思っております。墓地を返還され、お住いの近くに改葬される方がほとんどである状況を見ますと、やはり遺骨を近くに置いてきちんとお参りをしたい、そういうお気持ちがあるからだというふうに思います。しかし、そうは言いましても現実的に、近くに置けない事情の方や核家族化が進む中で、将来的に不安を持つ方もいらっしゃるんだろうというふうに思いますし、またそれが現実だというふうに思います。小さい町にとって需要のバランス、あるいはお寺さん、寺社等への影響というものを見極めていく必要があるだろうというふうに思います。今すぐに建立する考え方はありませんけれども、時間をかけて皆で検討をしていくこともよろしいかなというふうに思っております。
質問 5番 阿部光久
町長からこのことについて考えようという前向きなお答えをいただきました。近年の社会情勢は、従来のお墓のあり方に対し大きな変化を求めています。先程申し上げましたように、核家族化、少子化、高齢化社会を迎え、また生活スタイルが非定住化している昨今、代々受け継がれることを前提とした従来のお墓では、現在の様々なニーズに十分に対応できなくなっている、このことも事実であります。特に、結婚をしない、子供がいない、子供がいても女性だけである、身寄りがない、子供に負担をかけたくないといった方にとって、自分のお墓、自分達のお墓をどうするのか、この悩みは切実だと、このように思っております。こうした状況は、都市部に限られているわけではありません。地方においても深刻さは同様であります。過疎化という状況の違いこそあれ、守り手のいないお墓をどうするかという同じ問題に直面しているんだと思います。死は誰でも必然的に迎えるものであり、その死を託す墓をどうするかは大きな問題であります。自分自身のことであれば、ある種気楽さもありますけれども、代々承継をしてきた墓が自分の代で承継できない場合などが深刻な悩みとなる、このように思っております。こうした時代背景の中、承継問題をはじめとする様々なお墓の悩みを抱えている方々にとって、永代供養が一つの解決策として多くの支持を得ているのも事実であります。永代供養とは、後継の有無に関係なく、生前に申し出ることができますし、永代に渡る供養と管理が約束されているお墓であります。こういった点で従来とは異なる新しい墓の形態として社会的にも注目されているところであります。今日明日どうするかということではないにしましても、このことについて協議を始める時期に来ているのではないかと、このように考えます。もしもさらに前向きなお考えがあればお聞かせをいただきたいと、このように思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
阿部議員にとって私の答弁が前向きか後ろ向きかというのは、ちょっとあるかもしれません。私、町長に就任した時に、一番最初に言っているのは、これからの時代は高齢化社会の中にあって、どう町をつくっていくのか、どう町民の人達をリードしていくのかということを申し上げました。農業の問題も含めてそうでありますけれども、全部行き着くとこは、やはり今高齢化社会を迎えていて、そういう社会の中でどうやっていくのかだと思います。今、議員の方からも言われた、この納骨堂の問題だとか合葬墓の問題もそうだと思います。私は最近、特に懸念するんですけれども、81人の心というものを少しないがしろにしすぎているんじゃないのかと。確かに自分達の生活の拠点が、この置戸から離れている状況の中で物事を考えた時に、もう少し合理性を持った考え方に立てないのかというのは、あると思います。あると思いますけれども、もう一つ翻って考えるならば、先祖代々って言いましょうか、自分の親のことも含めて、お爺ちゃん、お婆ちゃんのことも含めて、もう少し何かその経済的な問題ももちろん無関係ではありませんけれども、もう少し心というものを今一度振り返る必要があるんでないかっていうふうに思うのが私の率直なところです。しかし現実は、先程来申し上げたようなこともありますから心ばかり言うわけにはいきませんけれども、心を大事にして、尚且つ次の段階を踏もうじゃないかっていうんだったら、そうかっていう思いは出てくるんだと思いますけれども、私は最も大事にしていかなければならないことを横の方に置いといて議論していくっていうことにはならないんじゃないのかというふうに思います。しかし、結論的に申し上げるならば、皆で、本当に皆で、特に合葬墓なんかっていうのはそうですけれども、議論をしてより良い形に考える必要があるんだろうというふうに思います。特に合葬墓ということになりますと、それとても作る方法としては、いろんな方法があると思います。必ずしも町の財政を使って、お金を使って作らなくても、皆で出し合おうじゃないかっていうのも作り方の方法としてあるんだろうと思います。そんなことも含めてでありますけれども、皆で相談をすると言いましょうか、そういうことがあってもいいのかなというふうに思います。
質問 5番 阿部光久
相談をするといっても誰かが口火を切って呼びかけない事には、次に進んでいかないんだろうと、このように思いますから、今、町長の方から答えが出されたように、どこかでそんな話のきっかけが作られることがいいんだろうと思いますし、先程申し上げましたように、近隣町村、北見管内で言いますと、かなりの町で公営の合葬墓というものが建設をされ、既に活用をされているというふうに思っていますので、そのことも含めて是非お考えをいただきたいなというふうに思います。次に、もう一問質問をさせていただきますが、公共施設における階段・スロープ等の手摺の設置について質問をしたいと思います。普段何気なく使っている公共施設の階段やスロープも障がいを持つ方にとりまして、非常に悩ましいものがあります。また、各公民館、住民センターも、この程の地域巡回バスの運行条例制定と共に運行ルートに組み込まれ、乗降場となりますことから、高齢者の利用増加が予想をされるところでございます。各公共施設に手摺を設置することでより安全に利用していただけると考えますが、このことについて町長にお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
公共施設における階段・スロープ等の手摺の設置についてでありますが、生活様式の変化あるいは高齢化社会の到来、そして障がいを持っていながらも不自由なく社会生活やあるいは社会参画ができる社会、いわゆるノーマライゼーションは、社会あるいは福祉環境の整備、そして実現の観点からも重要であるというふうに認識をしているところであります。そのような意識の高まりと時代の変化に対応して各公共施設の新築や改築に合わせて、スロープや手摺の設置など、バリアフリーに配慮した設計を初め、多目的トイレの整備などを進めてきたところであります。本年度は、スポーツセ82ンターの外構工事の中で、グラウンドの出入口にスロープと手摺を設置いたしました。また、若者交流センターの玄関にスロープを設置いたしました。新年度では、コミュニティホールぽっぽ内の歯科診療所の玄関内部に手摺の設置を。また、役場横の老人憩いの家でありますが、ここの憩いの家の玄関にゴムマットの敷設、そして手摺の設置を予算計上しているところであります。さてご質問の、中央公民館の玄関周りでありますが、ご承知のように玄関前ピロティはタイル張りの階段で、外回りにスロープが設置されております。雨天あるいは降雪時には、屋根からの雨だれや凍結でタイルが非常に滑りやすくなっておりまして、焼き砂の散布やあるいはカーペットを敷くなど対応しておりますが、杖歩行の高齢者や車椅子での利用者の方にとっては、少し不便をかけているなというふうに感じているところであります。中央公民館は、新年度において地域巡回バスの運行ルートとなることから、利用者の待合所としての利用増加も予想されることから、施設改修の予算の中でピロティ中央の階段部分への手摺の設置を行いたいというふうに思っております。ただ、中央公民館の現状のスロープについてでありますが、左右にコンクリート壁が設置されておりまして、幅が狭いこともあって内側への手摺設置は、逆に車椅子利用者には不便になるということから見合わせております。玄関の滑り防止対策を含めて建物、建物って言っても屋根ということになりますけれども、これらとの関連性の問題もありますので、効果的な改修を検討したいというふうに思います。いずれにいたしましても、当初はああいう形であまり問題もなかったんだろうというふうに思いますけれども、先程来申し上げているように、皆が高齢社会になってきて足元非常に注意しなければならないというような、そうした要因も含めてでありますけれども、それと合わせて施設の改修というか、そういうことも考えていかなければならない、そういう時期にも差し掛かってきているのかなというふうに思います。そういう意味では、スロープの問題もできるだけお金が少なくてすむような効率的なスロープを検討したいと、このように思います。
質問 5番 阿部光久
ただいま町長から説明がありました、この手摺についてでありますけれども、非常に多くの場所で手摺の設置がされるということでございますから、私としては住民から求められるものに応えとして話すことができるのかなと思っています。このことって意外と誰も分からないんでないかというふうに思うんです。ですから、予算の内容についてそれぞれ報道等されるわけですけれども、そういう部分にもこういったことが書かれて、住民の皆さんがそれを見ていただくことによって、こういった質問も出てこないのかなと、このように思いますけれども、いずれにしましても、町長先程申されましたように、非常に人口が減少する中ですね、高齢化率も42.5%で、2.4人に一人は高齢者ということでございます。各公民館を含む公共施設では、年間を通じて様々な催しがされているというふうに思いますけれども、その利用対象は、高齢者を含む全町民だと思います。もちろん健常者ばかりでもございません。それぞれの施設が建設される時に若く元気な人ばかりが集まって協議をした結果だというふうに思いますし、事業者である町もそういったことにあまり趣を置かなかったのかと、このように思います。誰もが30年、50年先を考えることなかった、こういうことがなかったのかなと思っているところでございます。今言われたように、これは十分に後からでも間に合う部分でありますし、誰もが公共施設を利用することで安全に安心して暮らす一様になれば、先程言われたように、ノーマライゼーションとかそんなように私も感じているところでござ83います。いずれにしましても、総合計画にありますように、人に優しいまちづくり、このことに十分心していただきまして、できることは直ぐに実行して、できる限り速やかに解消をしていただきたいなと、このように思っています。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
ノーマライゼーションっていう言葉が一時よく使われた時があったと思います。それから、随分あまり言わなくなったなという感じが率直に言ってします。しかし、先程も申し上げましたけれども、社会福祉環境の整備、あるいはそれを実現するということは、時間もかかりますしお金もかかると思います。今、議員から一つの提案として手摺の問題だとか階段の問題だとかっていうご指摘がありましたけれども、本当にノーマライゼーションと言われる時代というものを振り返って考えますと、やらなければならない事っていうのは、たくさんあると思います。たくさんありますけれども、やれるところから時間もかかるし、そういう人達からすると、もっとスピードアップしてやればいいじゃないかと。人に優しいまちだとか言っているんだったらなおさらそうじゃないのかというようなご指摘もあろうかというふうに思いますけれども、なかなか先立つものというものもありますので難しい面も率直に言ってあります。ありますけれども、そうした時代ということを私共としては忘れることなく着実にと言いましょうか、やっていくことがまさにノーマライゼーションにおけるまちづくりだというふうに思いますので、そういう意味での努力はこれからもしていきたいと、このように思います。