置戸町議会 平成27年第7回定例会 2015年9月11日
マイナンバー制度の開始とセキュリティ対策について
2015年9月11日、置戸町議会の一般質問で、佐藤勇治議員が「マイナンバー制度の開始とセキュリティ対策について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤勇治 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 佐藤勇治
それでは、通告していました、マイナンバー制度の開始とセキュリティ対策について町長に伺います。本年10月から住民票を持つ全ての国民に対し12桁の番号が付与され、また、来年1月からは、申請により希望者には顔写真付きのカードが交付され、身分証明書などとしても使用可能となります。これまで国民創生番号制の議論がしばしば行われていましたが、様々な理由により実現することはありませんでした。しかし、2007年の消えた年金記録問題等を契機に議論が再燃し、いわゆるマイナンバー法、正式には、行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、これが2013年5月に制定交付されました。従前におきましても、住民基本カードによる番号が付与されておりますが、この住民基本カードは、市町村独自の責任で行う自治事務の交付で、国の機関など多様な行政の連携が実現できるものではないとの理由から、十分に普及しているとは言えないことであります。したがいまして、このマイナンバー制は、住民票コードを基本とした行政を横断する統一番号として付与され、国が交付に強く関与し、法定受託事務として市町村が交付事務の窓口となっていると理解しております。この制度の最大の目的は、市町村や国の機関等が個人情報を共有化し、税や年金、社会保障等の行政手続きの利便性の向上と事務の簡素化が図られるということであります。一方では、日本年金機構で発生しました、大量の個人情報の流出問題があります。今、多くの国民が情報漏れの不安や懸念を抱いており、この制度そのものも末端までは理解、浸透されていないと言われております。そこで、3410月から始まります、この制度の仕組みの課題、更には、本町におけるセキュリティ対策をどのように図ろうとしているのか、町長に考えを伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
マイナンバー制度の開始とセキュリティ対策についてというご質問でありますけれども、議員の方からもお話がありましたので特に申し上げる必要ないかと思いますが、このマイナンバーとは、本年10月から国民一人ひとりに附番される異なる12桁の個人番号であります。制度の目的でありますけれども、議員の方からもお話がありましたように、国民が公平・公正さを実感して、負担が軽減されるなど、利便性の向上、そして権利がより確実に守られるような社会の実現を目的として、付番、番号を付けるということでありますけれども、そして、情報連携、本人確認の3つの仕組みで構成されるものであります。ご案内のとおりでありますこの個人番号カードにつきましては、公的な身分証明書として本人であるかどうか確認する重要なカードでもありますし、税や年金あるいは社会保障や災害対策などの分野で利用されるわけであります。その概要については、町の広報誌8月号に、2ページに割いて配られていますのでご覧いただいたというふうに思います。なかなか分かってもらいたいという、広報を作った職員の苦労も何となく私にも分かるわけでありますけれども、しかし、町民の方々どれくらい理解していただけたかなという、一方ではそんな感じがいたします。これからもいろいろと町民の方々にその辺の異論がないようにやっていかなければならないなというふうに思っているところであります。このマイナンバー、個人番号でありますけれども、これを含む個人情報は、特定個人情報ということで位置付けをされておりまして、個人情報保護法とは異なるわけでありますが、本人の同意があったとしても利用目的を超えて、特定個人情報を利用してはならないということが、これには定められているところでもあります。そこで、ご質問のセキュリティ対策についてでありますけれども、5月28日に、議員の方からもお話がありましたけれども、日本年金機構における個人情報の一部、一部といっても約125万件と言われていますけれども、この流出が判明しております。改めて電子メールの取り扱い、あるいは、ウイルス対策の重要さが認識されるということになったわけであります。8月7日には、総務省の方からセキュリティ対策に関する通知が出されておりまして、今回の町の補正予算にかかる経費の部分について計上しているところでもあります。具体的な対策については、その際、担当課長からも縷々説明があったとおりでありますが、国が求めるセキュリティ対策の方針にそって漏えい防止対策を進めているわけでありますが、どこの自治体もその設備に対する保守管理と、それに係る費用といった問題についても、率直に言って大変苦慮しているというのが現状であります。しかし、このセキュリティ対策は、時代とともに変化しているというふうに言っていいんだろうというふうに思います。当然ながら定期的な見直しが必要でありますし、現在の対策が必ずしも将来に渡って耐えられるものとは言いがたいというふうに言わざるを得ないといいましょうか、今日のいろんな状況を判断していくと、それは絶対的なものでないというふうに言わざるを得ないというふうに思っております。それだけに、北海道自治体情報システム協議会に置戸町は加盟しているわけでありますが、これらとセキュリティ対策について一緒になって取り組んでいこうというふうに思っているところであります。同時35に、セキュリティに関する職員教育あるいは指導の徹底というものも今後図っていかなければならないと、このように思っております。ここまでやったから大丈夫だというふうになかなか言い切れないということであって、なかなかこれからもしんどい面というか厳しい面がいろいろとあるわけでありますが、できるだけそうしたことが発生しないように私どもができる立場で一生懸命努めていきたいと、そのように思っています。
質問 4番 佐藤勇治
各市町村自治体においても、このマイナンバー制の導入に対して、いわゆるセキュリティ対策というのは、非常に苦慮しているという町長のお話でもありました。一方では、国の方は、この制度に対する認知度といいますか、そういったものも昨今の新聞の報道によりますと、まだ末端の方まで住民まで細かな内容というのが周知されていないと、そんなことも新聞の中では報道されています。そんなことで、いわゆる情報の流出あるいは不正利用ということが一番大きな課題ではないかと思います。また、個人情報や資産に対する国の監視強化あるいは、これは個人だけではなくて企業にもこの番号が付与されるということで、そういったことも含めていろいろと課題があるというふうに聞いております。このマイナンバー制といいますか、国民に番号を振るということは、欧米では既に相当前から実施されているようでありますけど、特にアメリカ、あるいは韓国では不正流用といいますか、不正に取得したナンバーを本人になりすましていろんな犯罪が起きていると、そんな懸念があってなかなか国民にもこの制度に対する不安といいますか、そういったものも多くあるようです。そんなことで、今、私の町で大きな情報の管理の源となっております、サーバーについては、先程、町長からお話がありましたけど、北海道自治体情報システムが一括管理しているという、そういう状況にあるということも理解しておりますが、ただ、どのような事態から、こういった不正アクセスが入ったり、あるいは、パソコンや電子データの盗難とか、そういった対策というのは、当然その事態が発生する前に、組織対策といいますか、安全管理対策が必要ではないかと思います。これは、これからの対策も含めて現在進行形であるということも認識しますけど、こういったことを含めまして組織的に、いわゆる役場庁舎内全体として事務の取り扱い、あるいは監督、委託業者に対するそういった日常の情報管理といいますか、そういったものが現実的にどのようにこれから取り組もうとしているのか、具体的にこれから取り組もうとする、検討しようとしているものがあれば示していただきたいのと、実は、これは新聞報道によりますけど、年金機構の問題がありましたけど、例えば、大手のソフトバンクだとかKDDIだとか、あるいは三菱UFJ証券、ごく最近ではJR北海道の業務用パソコン7台がウイルス感染したということで、非常に身近にこういったことも現実として起こっておりますので、これらも含めて、本町としての安全管理対策、もしくは、マニュアルといいますか、そういったものを今後検討されているのかどうか。役場は全町的な取り組みとしてどのような取り組みを考えているのか、ありましたらお伺いしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
行政の手続きもそうでありますけれども、手続きが簡素になればなるほど、不正流用が発生しやすいということも言えると思います。しかし、1億2,600万人の国民一人ひとりに番号を付けて、言葉は適切かどうか分かりませんけども、国が一人ひとりを管理するというものだ36と思います。しかし、そこに不正な形でそれを利用されるということについては、これは率直に言って、国の立場としても真剣に不正使用だとか、あるいはウイルスがそうしたものに入ってこないように最善を尽くすということは、当然のことだと思います。私どももそういう意味では、努力もしなければなりませんし、国と一体となってそういうことを不正使用だとか、そうしたことに対してきちっとやっていかなければならないというのは、当然のことだというふうに思います。マニュアルの話も出ましたけれども、そのマニュアルについては、準備中であります。しかし、それがどれだけ効果があるのかどうかということになりますと、率直に言って、先程も申し上げましたけれども、絶対的なものではないということは、非常に残念な感じもしないわけではありませんけれども、しかし、そうしたことが発生しないようにこれからも努力していきたいというふうに思いますし、これは行政を携わる職員一人ひとりがそうした問題に対してきちっと対処していくという、そうしたものでなければならないというふうに思っておりますので、その辺のことについて徹底していきたいと、このように思いますのでご理解いただきたいと思います。
質問 4番 佐藤勇治
こういった事件、事故が発生した場合については、マニュアルの準備をしてそれに対応していきたいと、そういうお話でありました。また、職員もそれに対応するための日頃の心構えといいますか、そういった教育もするというお話だと思います。それで、当面は基本的には社会保障の分野、それから税の分野あるいは災害対策の分野ということで、大まかには3分野にしか今のところ、それに基づいた法手続きといいますか、行政手続きにしか利用しないと謳っておりますけど、一方では、2018年から預金の口座にも番号を適用し、これは任意でありますけど、18年からもそういったことを適用させていくと。それから、その3年後、2021年からは、この預金口座の番号を義務化していくということで、これは税の分野で所得をきちっと補足していくと、そういった分野で脱税だとか税の不公平をなくすという、そういった狙いも中にはあるというふうに、それが国の大きな狙いであると思います。それで、簡潔に申しますけど、いろいろな対策として町長の方からも準備中の部分含めてあるんですけど、町民に対する周知ですね、それは先程、8月号の広報でもいろいろ細かい点で諸手続きについてこういったものが番号カードが使えますよと謳われてはいるんですけど、ただ、こういったIT化していくことによって、高齢化といいますか、お年寄りの方に対する認知度といいますか、周知というのは、なかなか難しいのではないか。そして、非常に複雑で分かりづらいということも一面ではあります。そして、そういったことも含めて、できるだけ役場の相談窓口といいますか、問い合わせの窓口をきちっと明確化していただいて、そういった疑問点、そういったものに積極的に受けていただきたい、そういう思いであります。基本的には、その窓口がどこになるのかというのが若干見えづらいかなと思いますが、8月号のマイナンバー制についての問い合わせ先は、総務課総務係ということで明記されております。従いまして、総務課総務係がこの対応になるんだなということは、私はこれで認識したんですけど、どちらかと言えば、マイナンバーというのは、戸籍だとか住民だとか税だとか、むしろ町民課の方に直接関わりあるのかなという、そういう思いも町民の中にはいるのではないかと思いますので、この相談窓口、このマイナンバー制度に対する周知の体制、対応ということを再度確認のためにも役場の窓口を明確に示していただきたい、そのように思っております。そんなこ37とで、情報の発信あるいは提供を怠りなくやっていただきたいと、そのようなことをお願いしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
2ページの特集を組んだ、広報おけとをお見せしましたし、佐藤議員、今お持ちのようでありますけども、内閣官房とか内閣府など、いよいよマイナンバー制度が始まりますと、こういうのがあるんですよ。しかし、これは部数が少なくて、今、自治会長さん辺りに配っているというとこなんですね。ですから、自治会長さんは、自治会の中に回覧みたいな形でお見せするようなことになっていくと思うんです。しかし、先程の広報よりはずっと詳しくは書いてあるんですけれども、詳しく書いてあるがゆえに難しいというところがある。こういう問題があるんですが、過日、自治会川向なんかで、小地域ネットワークでは、町の方で来ていろいろ説明してくれというふうに言われておりますので、要請されたそうしたところには積極的に出掛けていきたいと、こういうふうに思います。窓口がというよりも、お問い合わせは総務課総務係にというふうに書いてあります。議員からおっしゃられましたように、なかなか今一番詳しいのは、役場の中で総務課長だと思います。しかし、なかなか総務課長のところまで行って、このマイナンバー制度のことについてなかなか聞きにくいと思います。役場の今の建物の中でいくと、あの窓口が一番聞きやすいんだというふうには思いますけれども、全体的な仕事の関係もありますので、町民の人が不明なとこを聞きやすい場所といいましょうか、それについて考えたいと、このように思います。いずれにしても、これからどんどん個人と国との関係が色濃く繋がっていくといいましょうか、そういうふうに預貯金の問題もお話ありましたけれども、そんな関係になってきますので、やはり個人のそうした情報といいましょうか、不正に使用されないように先程も申し上げてきていますが、不正なことが発生しないように最大の努力を図っていきたいと、また、そういうような体制も構築していきたいと、そのように考えております。
質問 4番 佐藤勇治
よろしくお願いしたいと思います。最後になりますが、今、町長おっしゃられたとおり、段々こういったものが悪用されないためのハードルが高くなってくるということが現実としてあります。既に、免許証については、暗証番号が2通り、これは何のためかと公安委員会に聞いたんですけど、免許証は一番本人を確定する、身分証明をする一番の証明の証となるものだということで、逆に言えば、この免許証によっていろんな犯罪等、そういったものにも悪用できるということも裏面ではあるということでございました。このマイナンバーカードを1月から交付される写真付きの、ITチップ付きのカードの交付をされる場合においても、当然、暗証番号も布設されるということも若干聞いて、確かではないんですけど、そういったことになると、先程も言いましたけど、高齢者だとか、いわゆるITに強くないアナログの人間といいますか、そういったパソコンに不慣れな方がますます使い勝手がよくないというか、管理に非常に苦慮してくるということも実態としてはあるのではないかと。自分自身も、暗証番号が預金の口座だとかあらゆるものに暗証番号が布設されることになっていますが、そのことが果たしてずっと高齢化していくと、その番号が頭にきちっと残っていくかということ非常に不安があります。そんなこともありますので、普及に対しては役場の中でも検討はされると思いますけど、多分、2階までにはお年寄りの方がなかなか聞きに行くこ38とはないと思うんですけど、1階の窓口で何らかの、例えば、税金の納付だとかいろんな住民票の交付を受けたり、何か手続きした時にそういったことが話題になって聞きに来ると思うのですが、ぜひそういった時には、できるだけ丁寧に分かりやすくマイナンバー制度について周知していただいて、ようは不正がないように自分の責任において管理をしてもらうということが第一なんですけど、そういったことを含めて10月からの制度の開始について取り組んでいただければなと思っております。以上で、私の質問を終わります。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
特に答弁ないんですけども、12桁の番号を覚えておくというか記憶にとどめるなんていうのは、議員の方から高齢になればなんて言われましたけれども、高齢者でなくてもなかなか至難の業だと思います。そこに携帯番号の11桁でしょうか、こんなのも絡んでくると、なかなか頭の中に12桁と自ら持っている携帯の11桁の番号なんか絡んでくると、より記憶の中というのか頭の中がごっちゃになってくるということもあると思います。しかし、その番号が全く別な人に渡っていくということになる、あるいは、知られていくということになると、非常に大きな問題が発生するということは、はっきりしているわけでありまして、そうしたことも含めてこの番号が自らを守るという、そうした視点で非常に重要なものだということも合わせて周知していきたいと、そんなふうにも考えております。