みんなの議会

置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日

通告にしたがいまして町長に高齢化社会に備えた福祉基金の創設について

2013年3月17日、置戸町議会の一般質問で、細川昭夫議員が「通告にしたがいまして町長に高齢化社会に備えた福祉基金の創設について」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
細川昭夫 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 細川昭夫

通告にしたがいまして町長に高齢化社会に備えた福祉基金の創設についてお尋ねをいたします。財政出動に不要不急、無駄があるとは思わないのですが、緊急経済対策交付金でTVHの難視聴の対策に2,400万円、新年度予算では勝山小学校の公民館転用で1億6,000万円が提案されております。置戸町の財政はそれほどのゆとりがあるのかどうか、北海道は7年連続の赤字です。国も今はデフレ脱却で大判振る舞いをしておりますけれども、デフレ脱却のメドがつけば財政再建のためには反転して厳しくなることが十分予想できます。高齢化によって一段と加速する医療費、介護費など待ったなしの状況を考えると福祉基金の創設をしてはどうでしょうか。置戸町を次の住居と決めた住民にとって、介護施設は絶対的な拠り所です。グループホームの待機者が増えて施設の増設が待たれていますが、それによって介護保険料の個人負担が上がることは、そのことによって建設の二の足を踏んでいるのが実情です。そこで福祉基金があれば保険料の値上がりを折半するなど、住民の負担軽減になります。住民の半数が高齢人口という迫り来る現実をしっかりと見据えて、施設整備であれ、訪問介護であれ、住民が安心して住み続けられる施策、つまり財政資金計画が必要と思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

高齢化社会に備えた福祉基金の創設についてということでご質問をいただきました。高齢化社会の到来、今までの社会の仕組みを率直に申し上げて見直す必要がある大きな課題だろうというふうに思います。このことは国に限らず地方公共団体においても同様に取り組んでいかなければならない緊急の課題であるというふうに認識をしております。ご承知のように国においてはこの社会保障と税の一体改革の議論が進められておりまして、高齢化で急増する社会保障のコストを保険料で賄うのか、あるいは税金で賄うのかという意見が分かれているところであります。また、介護保険あるいは医療の問題について国の制度に大きく関わり、率直に申し上げまして1自治体においてだけで解決出来るというものではないというふうに思っております。しかしながら、社会全体で支え合う仕組みと言いましょうか、そうしたことの一環として自治体の役割というのは当然あるというふうに思います。国の福祉政策と連動した町の施策あるいは財源対策をとっていく、いわゆる国と私どもの地方自治体と連動する形での対策を講ずることが現実的ではないかというふうに考えております。ご質問の基金についてでありますが、現在本町にはこの福祉にかかわる基金として3つございます。一つは社会福祉施設充実基金であります。もう一つはご承知のように老人ホームの施設整備基金。そして社会福祉振興基金であります。それと保険関連ということになりましょうか、国保特別会計の財政調整基金あるいは介護給付費の準備基金の2本がございます。これら合わせまして5本の基金になるわけでありますが、これらを合せますと平成24年度、今年度末の見込みでは4億2,300万円ほどでありますが、基金全体の12.6%であります。この中での老人ホーム施設整備基金については、ご承知のように来たるべき老人ホームの改修に向けて計画的に積み立てをしておりますし、また国保特別会計財政調整基金においては高度医療あるいは先進医療などの療養給付費の増加に備えた、そのための対応を行っているという状況であります。ここで本町の高齢者の状況について少し触れさせていただきたいと思います。高齢化率39.4%であります。2.5人に一人が65歳以上という状況でありまして、この数字は管内的にも高齢化の進んでいるという町になっております。文字通り超高齢社会になっています。もっとも用語的には高齢化率が21%を超えますと超高齢社会というふうに言うようでありますから、そういう意味では日本そのものが超高齢社会になっているというふうに思います。この高齢化の進展によって今後ますます介護を必要とする高齢者ということが当然増えることが予想される状況にあって、議員からもお話がありましたけれども、この住みなれた置戸の町でいつまでも安心して暮らせるということは町民の誰もが望むことであり、そのために行政としても最善を尽くしていかなければならないだろうというふうに思っております。在宅であるいは施設において、その方が必要とする介護サービスが適切に利用できる体制があること。また、具合の悪い時には適切な、また迅速な医療体制があるということが本人や家族にとって安心につながっていくものだろうと、このように思っております。そこでご提案の福祉基金でありますけれども、高齢者への福祉あるいは医療に対する制度変更などによって町民に大きな個人負担が発生する場合、あるいは高齢者施設の増改築などに際して先程来申し上げましたけれども、この福祉関連基金の活用あるいは財政調整基金の活用ということも可能でありますので、現時点においてはそうしたやりくりの中で対応していきたいというふうに思っておりまして、新しい基金の創設については考えておりません。加えて財政計画的にはより有利な資金の活用ができる方策を見据えながら、当然ながら議会の皆さんとも協議をして財政出動あるいは財源対策に知恵を出していきたいと、そのように考えております。

質問 5番 細川昭夫

福祉基金の新設ということでちょっと大雑把過ぎる質問だったわけでありますけれども、要は4本4億円ちょっとの福祉基金があるということですが、果たしてそれで十分かどうかということのいち住民の、高齢化していく住民の中で心配しているわけですね。老人ホームの建設資金、もちろん基金を積んでおりますけれども、いざ改築となればもちろんそんなものではとても足りないですから、一般会計からやっぱり繰り出して行かなければならないと思いますし、国民健康保険の基金もありますけれども、この間の補正予算の説明のとおり、もう基金が底をついていて1億円一般財源から安定資金として繰り入れることが補正予算で出ておりました。他の基金も今説明がありましたけれども、やっぱりそれぐらいの積立では十分私が心配している将来の高齢化にもっともっと、今40%近いわけでありますが、おそらく近い将来半分は高齢人口になってしまうんではないかと。そういう時においてまだまだその準備金が足りない。町長は一般会計の基金も、もちろん財政調整基金が10億円ですか、今あるのは。減債基金も合わせて20億円ちょっとありますけれども、これからどんどん水道から始まって今中学校、そしてスポセン、この役場庁舎といろいろお金がかかってくる中で、そういう減債基金や財政調整基金はおそらくそちらの方に優先されていってしまうではないかなと。なぜその目的基金、福祉に限った目的基金を充実という、わざわざここで町長に質問をした理由はですね、先程TVHのアンテナの件は一昨日の予算説明の時に、これは総務省からの補助金があるということで理解はできました。ただ、その前去年の暮れに町民懇談会をやったときに住民からの要請があって、町長それはちょっと今のところ予定はしていないという返答をされまして、私自身はそれはまったく正解だったと思うんですね。この範囲は住民が我慢できる許容範囲かなと。そう思っていたんですけれども、それが2月の町長の新年交礼会のときに突然実施しますという発言を聞いたものですからね。まあ自民党の安倍政権に変わって地域活性化の交付金がどんと出ましたから、町長これに気をよくしちゃってね、子供が思わぬ小遣いをもらってしまってはしゃいでしまったのかなと、実はそんなようにとっていたわけなんです。それが一昨日の説明では約1,000万円近い総務省からの補助金が出ると。出るにしても一昨年までは一括交付金でしたから何に使ってもいいよと。僕自身は今回出る交付金もおそらくそんなつもりでいましたからね、テレビに使うくらいだったらまだまだ先25年度のやらなければならないインフラ整備を前倒しでやったらどうなのかと、そのように思っていたものですから、それでちょっと町長には疑問を抱いていたんですけれども、説明を聞いて最終的に過疎債も使えば持ち出しが600万円程度で済むのかなと、そんなことでテレビの件は了承したわけでありますが、例えばの例として勝山の小学校の公民館に転用する話も出しましたけれども、これも1年以上かけて住民の意思を大事にしたいと言いながら最終的には公民館ということになってしまった。勝山の住民の話もずっと聞いてきたんですけれども、それは1億円以上もかけてやるんなら今の公民館をもっと安く改修して使った方がいいよと、そういうずいぶんやっぱり財政を心配する住民の声も聞いていましたからね、これを本当に1億6,000万円もあそこに使っていいのかなと。もちろん大事なことですからいいんですけれども、そういうふうに次々とインフラ整備に出ていってしまうと最終的にいちばん住民が心配している、最初僕が質問したその自分たちの老後をどうなんだろうと。そういう心配がやっぱり立つんですね。それを目に見える形で例に出しましたけれども、施設なんかを建てて介護保険料が上がるような場合にはこれを利用して保険料の個人負担を緩和していきましょうと、そういう目に見える形にしておけば安心して住めるんでないかなと思うんですよ。やっぱり要は無駄遣いをはじめ無駄はないと思っているということを言ったんですけれどもね、やはり我々住民の目からすると役所でやっている仕事というのはどうしてこんなに無駄金を使うのかなというのはやっぱりあっちこっちに見えるんですよね。去年の9月でしたか、補正予算で担当課長には申し訳ないんですけれどもゲートボールの物置ですね、わずか6坪の物置を建てるのに撤去費もありましたから160万円の予算をつけたわけですね。これはもう本当に一住民にしてみれば6坪の物置、しかも冬の間入れておく椅子とか網とか、そんなものになんでそんな150万円もの物置を建てるんだと。これはすぐ思いますよ。だからここは僕は役所的な考えから抜けていないのかなと。もう一歩進んで担当者にね、実はこれくらいのことをこうやって150万円を予定しているけれどもと言えば、それは一般住民はね、それそんなところに使わないでもそれは町内で既存の物置を買えば30万円で売っているからそれで充分ですと。もし予算があるなら夏の間カンカン照りのところで椅子がね、日よけも何もなくて本当に苦労しているから、2本足でいいから4カ所くらい5万円で建てても20万円で建つから両方合わせても50万円で建ちますよと、そういう福祉基金でもあるんだったらその予定した100万円そっちへ積んでくださいと、まあ役所の予算ですから我々の懐と違うところはありますけれども、ざっくばらんに言ってそんな、なんて言いますかね、役所の担当している方と我々が思っている無駄ですね、全部が全部無駄とは思いません。例えば我々に来る封筒なんか、裏返しして使っているわけでしょ。コピーなんかでも今裏紙を使ってるね。電気なんかでも無駄なところずいぶん消して、そうやって一生懸命努力しているのに、その片方でそういう何とも思わないで我々がこんな無駄と思う奴をへっちゃらで提案して来るわけですね。まさにザルで水をすくうと言いますか。そこまで言わなくても指でつまんでみので落とすと、そんな諺がありますけれどもね、我々からしてみればそういうふうにしか取れないわけですよ。ですからやっぱりそういう一般基金なんかと別に作っておかないと、どうしてもそっちの方に使われてしまって、やっぱり我々の目から安心できない。そのことをちょっと今私なりに考えているわけですけれども、町長そんな心配がないのかどうか、住民が安心する意味で福祉基金に充分積み立てていくということを答弁していただければと思うんですけれどもいかがでしょうか。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

お答えしたいと思います。別に自分の自慢話をするつもりはありませんけれども、私は自分で町長に就任した時に申し上げてきていますが、将来間違いなく、近い将来高齢社会を迎えると。それは誰もが経験したことのない社会なんで、それに対する対応ということは、これは行政を預かる立場の者としても、また議会の議員の皆さん方においても、この社会に対する対応というのは大変なことだろうというふうに申し上げてきました。今まさにそういう時代に入ってきたというふうに思います。しかし、そういう意味では議員がおっしゃられるように、将来ここの置戸の町で自分の一生を終えたいという者にすれば将来にわたっていろんな国の介護保険制度をはじめとして、いろんな制度の中で自分の最後を一生を終えたいというのはあると思います。そうした中でそれぞれの人たちが負担をすることについて、できるだけ小さなものであってほしいという希望もあると思います。しかし、それに今充分なのかどうかというふうに言われますと十分でないということははっきりと言って申し上げなければならないと思います。介護保険料の問題、それから国保の税の問題、相当行政として支援してきております。いわゆる介護保険料の問題についても、これは他の町と比較してくれれば一番わかると思うんですが、そういう努力をしてきております。ですから将来にわたってやはりそういう高齢者対策ということを考えていかなければならないということは先程来申し上げたように当然のことだと思います。しかし、人口3,000人、4,000人の小さな町の中でそれだけで町が維持できるという仕組みにはなっていないということです。今回国の方で大型の補正予算が組まれました。TVHの話も出ました。私からするとTVHよりもむしろ置戸の中でSTVやHBCをずっと見られないそうした難視聴と言われるところに対しての対策をむしろ講じたいという私なりの率直な気持ちはあります。しかし、今この24年の補正予算を私どもが受ける中では、一定程度の制約があるわけであります。そうした中でTVHの方を選択せざるを得ないというのも、これもまた現実だということです。旧勝山小学校のこと、あるいは勝山公民館のこと、ゲートボール場の物置のこと、いろいろ出ました。確かにそこにそれだけの金をかけるんだったら高齢社会の将来に向けてそのお金を積んでいったらいいんじゃないかというのもそれも一つの方法ではあります。しかし、お金が今どういう形で町の財源が成り立っているのかということを考えなければならないと思います。残念ながら置戸は半分は地方交付税に頼らなければならないという現実であります。それと同時に、町を維持していくというのは経済行為がきちんとなされていかないと町は成り立っていかないということも事実だと思います。そのことを併せ持って初めて高齢社会にどうした対応がしていけるのか、そのための財源対策をどうしていくのかということだと思うんです。やはり年齢を重ねて将来の自分自身の生活あるいは生き方というものを考えたときに、当然ながら心配すると思います。将来において不安が募って来るということも事実だと思います。しかし、それだけで町は成り立っていかないということもこれは理解していただきたいものだなと。やはりこの町全体が少なくても活性化され、将来にわたって安定した町としてやっていくにはきちんとした財源対策と同時に経済行為、そうしたことも併せてあるという現実を私どもはきちんと受け止めていかなければいけないだろうし、それがあってやっぱり将来に向けての高齢者対策にもつながっていくんだろうと、このように思います。そうした意味でご理解いただければなと、このように思います。

質問 5番 細川昭夫

確かに町長が言われたとおり町が活性化しなくては成り立っていかない。私も50年近く商売をしてますから町長がおっしゃることは十分理解できております。ただ、それと先程僕が言った無駄がありますよということとはちょっと意味合いが違うので、そこのところもやっぱり目を向けてほしいなと思いますね。町長が言ったように置戸町は決して介護保険料にしても何にしても他所の町と比べても決して高くはありません。ですけれども、今度施設がどんどんできていけばやっぱり住民の負担も重くなっていくわけでありますから、老人ホーム今基金を積み立てて改築するわけでありますけれども、特別養護老人ホームが50床のやつを養護と入れ替えて特別養護老人ホームを80床にしようと、そんな意見も出ております。これは非常にそうあるべきだと僕も思っていますし提案をしています。それでも僕は足りなくなっていくのかなと。今置戸にグループホームが一つできていますけれども、ここも何とかしてくれという意見がずいぶんあるわけでありますけれども、やはりやることによって介護保険料も高くなっていくと。そんなことを十分押さえたうえでですね。福祉の方に、なかなか福祉に金をかけても目には見えないですね。教育と同じで今福祉や教育に金をかけたからといって、インフラ整備したのとは違ってなかなか目に見えない。トップに立つ町長としても目に見えないことになかなか金を使うのもなんて言いますかね、住民の反応も鈍いですから。ですけれどもやっぱり50年、30年先を見据えて、本当に置戸町の高齢化社会を支えるために井上町長がこれだけの準備をしたと、そんなことで予算編成をしていってもらえればと、これは住民の希望も代表してお願いをするところであります。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

一つだけ申し上げておきたいと思います。私は見えないところにお金を使いたくないなんていう考え方は全くないです。見える建物だとかそういうことをやれば見えるから、町長という立場の者はだいたいそうしたものだろうというふうに思われて言われたのかも知れませんが、私は全くそういう思いはないです。これから特に、先程来申し上げてきているように、高齢社会の中において何をやっていくのかということは大きなテーマです。大きなテーマであるがゆえに、やっぱりソフト事業、ハード事業よりもむしろソフト事業をきちんとしていかなければならないということです。だけども特別養護老人ホームを早晩建てていかなければならないというのは、これはまさにハード事業ではありますけれども一方では重要なソフト事業につながっていく事業だというふうに考えていただければ私の思いも少しは理解していただけるのかなと、そんなふうに思います。

質問 5番 細川昭夫

ちょっと口が滑って言い過ぎた点があると思いますけれども、町長の力強い福祉にかける想いが伝わってまいりましたので、今後ともひとつよろしくお願いします。以上で質問を終わります。

出典:置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日 議事録 PDF(106ページ) 間違いを知らせる