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新冠町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月13日

防災対策について

2024年9月13日、新冠町議会の一般質問で、酒井益幸議員が「防災対策について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
酒井益幸 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 酒井益幸

2番、酒井益幸です。議長より発言の許可を得ましたので、通告に従い、防災対策について一般質問いたします。小規模自治体において、人口減少や高齢化の進行、集落の衰退、行政職員の不足等が見られ、対応として福祉的な支援の充実、災害時の情報伝達手段の確保、自治会等自主防災組織の支援、ボランティア活動への支援、コミュニティの活力維持等の対策が必要であると思います。令和6年1月1日16時頃、能登半島地震が発生。石川県輪島市などで震度7を観測し、石川県能登地域に大津波警報が、石川県珠洲市や能登町では高さ4メートル以上の津波が襲来しています。能登地域を中心に、地震により多数の家屋が倒壊したほか、火災により多くの家屋が焼失し260名の尊い命が失われました。心から御冥福をお祈り申し上げます。被害は多岐にわたり、津波による浸水、海岸の隆起、土砂崩壊等を伴う交通網の寸断、停電や断水など甚大な被害が発生するなど、記憶に残るところであります。地震発生から8か月を経過した今もなお多くの被災者が、不便な生活を余儀なくされております。内閣府は本半島地震等による災害対応において、高齢者などの要配慮者が数多く被災したことを踏まえ、福祉的避難の必要性を明記、6月に政策の進展等を考慮し、防災基本計画の一部を修正しました。新たに市町村の役割も規定を設ける内容であり、市町村は、保健師、福祉関係者、NPO法人等の様々な地域の実情に応じて実施している状況把握の取り組みを円滑に行うことができるよう、事前に実施主体間の調整を行うとともに、現状把握が必要な対象者や優先順位付け、個人情報の利用目的や共有範囲について、あらかじめ検討するよう努めるものとするとの福祉的な支援の必要性が明記されました。当町においては、防災対策を強化すべきと考え、着実に実行性を伴う災害対応について3点伺います。1点目、津波による一時避難や避難所開設時、新冠・節婦市街地における災害対応可能な職員配置と、それぞれの人数はどうなっているのか。2点目、津波避難の際、関係団体と連携し避難把握が必要と思われる対象者の範囲と優先順位はどうなっているのか。3点目、命を守る観点から被災者をなくすため、個人情報の取り扱いの利用目的や共有範囲について、国はあらかじめ検討するよう修正を求めているが、自治会等自主防災組織との協議を進めていく考えは。以上、町長の所見を伺います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

酒井議員から御質問の「防災対策について」にお答えいたします。まずはじめに、1点目の、津波による一時避難や避難所開設時、市街地、節婦地区それぞれにおける災害対応可能な配置と職員数についてにお答えします。発生する津波災害の規模により、避難人数等や被害地域が異なることから、避難所へ配置する職員数を一概に申し上げることはできませんが、災害対策本部が被災地域全体の状況から判断し、避難者9の誘導、避難場所の管理運営のため一つの避難所に複数名の職員を配置することとなります。災害時において行政の使命として、住民の安全・安心を守ることは、行政に携わる職員であれば、だれしもが思っていることであります。しかしながら、私は、想定される大規模な津波災害時においては、職員自身と家族の安全確保を優先することを指示しております。これは、東日本大震災で多くの職員が犠牲になった岩手県大槌町を教訓としており、大槌町は、140人いた職員のうち40人が犠牲となりました。その結果、他の地域と比べ復興が遅れた事実がございます。被災時には行政機能の維持が大切であること、また、早期の復興には自治体が中心となる復興体制が必要であると考えておりますのでご理解願いたいと存じます。なお、大規模災害時には町職員も被災者となるため人員確保が困難となることも想定されますが、ボランティアや他自治体との外部からの支援を受援するための体制を平時から整えておくことで、災害発生時にスムーズに対応できるよう取り進めて参ります。2点目の、津波避難の際、関係団体と連携し状況把握が必要と思われる対象者の範囲と優先順についてにお答えします。津波災害の際は、沿岸部の津波浸水地域に居住されている方の状況把握が最優先となります。いうまでもなく津波浸水地域は速やかな避難が必要であり、早期の状況把握と救助対応が求められます。なかでも、避難行動要支援者といわれる災害発生時に移動が困難な高齢の方、障害のある方などは迅速な避難が難しい場合があるため、早期の状況把握と支援が必要と考えております。また、在宅で医療機器を使用している方は、停電やインフラの被害が直接命に関わる可能性が高いため、早期の対応が必要となります。これらの避難行動要支援者に対しましては、災害発生時は保健福祉部門を中心とした横断的組織を設け、迅速かつ適切に避難支援を行うことが重要であると考えております。次に3点目の、命を守る観点から被災者をなくすため、自治会等自主防災組織との協議を進めて行く考えはについてお答えします。災害対策基本法においては、自ら避難することが困難な者であって、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るために、特に支援を要する者を避難行動要支援者として、その名簿を作成しなければならないとされております。また、名簿作成だけでは要支援者の避難に課題があるとされ、令和3年5月に災害対策基本法の一部が改正され、市町村は個別避難計画の作成が努力義務となりました。個別避難計画につきましては、災害時に特に支援が必要な方の避難行動要支援者名簿を作成し、その名簿において災害警戒区域内に居住する避難行動要支援者を抽出し、本人からの同意を得ることができた方から個別避難計画を作成していく必要があります。当町においては、避難行動要支援者名簿を作成しておりますが、個別避難計画の作成については保健福祉課を中心に対象者の個別訪問により順次進めているところでありますが、個別避難計画の作成にあたっての問題は地域における支援者の確保にあると考えております。災害時に自身や家族の身の安全を確保しつつ、要配慮者の避難支援を行うことは、非常に困難であるとともに、責任問題などを考え併せますと、積極的に手を挙げて支援者になろうとする方がい10ないのが実態でございます。しかしながら、今後、個別避難計画の作成を進めるに当たり、各担当課における連携を強化するとともに、自治会等の自主防災組織が計画の作成に取り組む場合には、町も一体となって計画づくりを進めて参りたいと考えておりますので、ご理解願いたいと存じます。

再質問 2番 酒井益幸

再質問いたします。個別計画において町も一体となって進めるとの答弁を頂きました。令和4年一部策定を進めている自治体は1割程度でありました。内閣府の公表によると、令和6年4月1日公表の道内179市町村自治体における個別避難計画の策定状況において、149自治体は一部策定または策定済みとなっています。個別計画における要配慮者に対して、支援者の役割は、電話や自宅に伺い避難情報を伝えること。安否確認、自宅で安全に生活できない場合は、避難所に避難に同行します。自宅がハザードマップで安全であることが確認できる場合は、その部屋にとどまることもできます。個別避難計画は、避難の可能性を高めるものであり、支援を支援者が行うのは、要配慮者の避難を支援することです。救助が必要な場合には、消防等に連絡します。また、避難者に犠牲や責任を負わせるものではなく、支援者御自身にも、避災や不在の可能性があります。このことから、必ず避難できるという結果を保障するものではなく、御自身や家族の安全を最優先に考え、支援者は、できる限りの範囲で協力することをお願いすることになると思います。防災行政の先進自治体として高知県黒潮町があります。地震津波対策から犠牲者ゼロを目指しています。南海トラフ巨大地震によって1メートルの津波到達で8分最大津波が34メートルと、避難者が全町民の1万人が想定されています。まずは避難放棄者を出さないことを全町民に周知、諦めない、揺れたら逃げるより早くより安全なところへを合い言葉に、6か所の防災タワーを設置など、ハード事業に対して防災文明の整備と及び防災志向イコール諦めないを合い言葉に、行政、地域、住民において何をしなければならないかを落とし込んでいます。避難に関するソフト事業を防災文化の創造としています。キーワードは総力戦との考えから、25防災指針があり、具体的な対策例として、職員の地域担当制、これは理事者、防災担当職員以外で住民と行政との約160回のワークショップを実施しております。それから避難空間の整備、個別津波避難カルテ、これは津波犠牲者2100人分のカルテを作成。地区防災計画、居住者による計画の策定、5つ目、防災教育プログラム、小中学校9年間を見通した系統性のある学習、6つ目、告知放送システム、端末機を全ての家庭に整備などが挙げられます。直接黒潮町の担当者から講話を聞く機会があり、大変感銘を受けました。当町において、個別避難計画の要配慮者の状況は様々なケースが存在すると思います。支援者は親戚のほかに、友人、知人、御近所など協力のもと、助かる命は必ずあると思います。市街地への津波想定は約20分で到達予想となっており、迅速な避難行動が求められます。その上で、避難所が近い方は車椅子など、遠い方は車両などを使用したケースが考えられます。担い手確保については、おっ11しゃるとおりなかなか見つからないケースもあるかもしれません。しかしながら、救える命があるのなら、協力していただける支援者はいらっしゃるんだろうと思います。誰もが安心して住み続けられるまちを目指して、着実に実行性のある計画を進めていただきたいと思いますので、3点質問いたします。1点目、個別計画、個別避難計画の親しみやすい愛称について、配慮者サポートチームなど設定する考えは。2点目、個別避難計画のあらかじめ想定できる豪雨災害に関して、高齢者避難等発令時、職員は、支援者としてどう対応されるのか。3点目、津波における個別避難計画の主体は、要配慮者である。町主導なくして、現状において進展せず、課題であるが、共助育成の観点から社会福祉協議会、社会福祉法人、ケアマネジャー、民生委員、自治会等にも計画作成を依頼する考えは。3点お願いいたします。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

酒井議員の再質問にお答えいたします。まず1点目の計画に愛称をつけることについてでありますが、行政においては様々な計画を策定しており、その計画を広く町民に公開し理解を求め、身近に感じてもらうようなものに対して、愛称をつけることは一つの手法ではあると思います。しかし、個別避難計画については、ごく限られた人しか見ることができないものであり、正式名称のほうがその目的を一目で認識できると考えますので、現時点では愛称をつけることは考えておりませんが、今後、計画づくりの作業を自治会等の関係者と進めることを予定しておりますので、その中で愛称が必要かどうか意見を徴したいと思ってございます。次に2点目の、豪雨等で高齢者等避難発令時の職員の対応ですが、現在は、河川氾濫により想定される浸水区域を対象に、避難指示の発令までの間に避難準備のチラシを全戸配布することとしており、この際、避難するのに支援が必要な方については、役場へ連絡を頂き、職員が支援に当たることとしております。次に3点目の、各種団体に依頼して計画を作成することについてですが、当町の個別避難計画の作成進捗状況については、現時点で対象となる方の基礎データー集約及び整理は終えており、今後は、各対象者の避難支援に係る実施者を取りまとめる段階にあります。この避難支援実施者を取りまとめるに当たっては、まずは、関係自治会と情報を共有の上、協議・相談をしながら進めることとしておりますので御理解願います。

再々質問 2番 酒井益幸

再々質問いたします。近隣町では、様似町が個別避難計画策定済みとなっています。当町において、令和7年度予定の節婦市街地防災避難タワー本工事に向けて、防災対策を着実に進めていくことと思います。ソフト事業においても、避難等に12関する住民意識の情勢や、誰もが諦めることなく不安を取り除き、安心安全のまちづくりを今後も力強く粘り強く進めていかなければならないと考えます。節婦市街地における防災避難タワーが完成しても、要配慮者の命を救うための実効性のある計画が不可欠だと思います。節婦市街地の個別避難計画の策定は必須との思いから、早急に作成すべきと思いますが見解を伺います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

酒井議員の再々質問にお答えいたします。先ほどの再質問で答弁したとおり、節婦自治会と情報を共有の上、協議・相談をしながら進めてまいりますので御理解願います。

出典:新冠町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月13日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる