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新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日

主伐期を迎えた町有林の有効活用等、木材の有利な売却、町内生産木材の活用、森林のカーボンニュートラルへの取組

2022年9月16日、新冠町議会の一般質問で、竹中進一議員が「主伐期を迎えた町有林の有効活用等、木材の有利な売却、町内生産木材の活用、森林のカーボンニュートラルへの取組」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
竹中進一 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 竹中進一

6番、竹中進一です。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問いたします。新冠町には町有林を初め、町の総面積の約71%、417.5キロメートル平方の豊かな森林資源があります。そのうち、3909ヘクタールが町有林で、そのうちの1275ヘクタールの人工林があり、トドマツ林の面積が781ヘクタールと最も多く、次いでカラマツ林が292ヘクタール、その他となっていて、その多くが主伐期を迎えた人工林であるわけですが、立木の状態で売却され流通に乗って、新冠産の森林資源は地元生産物としての把握が難しく、地材地消の実態はほとんど確認されていない状況があるのではないでしょうか。世界的にも、カーボンニュートラルが喫緊の課題となり、日高管内においても浦河町が、今定例会においてゼロカーボンシティー宣言を行っております。そこで1点目ですが、我が町でも町民が森林の持つ多様性に対しての理解と関心向上をしていただけるために、今後、改築を進めてまいらなければならない、診療所や特別養護老人ホーム、道の駅、小中学校などの公共施設などに、目に見える形で地元新冠産の木を活用いたし、ゼロカーボンに寄与することと地材地消への関心と意識の向上を目指すことは考えられないでしょうか。2点目ですが、町有林は立木の状態で町内業者と日高中部森林組合への売却がほとんど21だと思われますが、今年度受けたセミナーでは、コロナ禍ウクライナ情勢などにより木材の相場も一時期、以前の価格に比べ最高で4倍近くになったこともあったと伺いましたが、現在では約以前の2倍程度で、直近では、流通が回復し、オーストラリア、フィンランド、ルーマニアなどからも集成材として、さらにツーバイフォーの材料である、ホワイトウッドが北米から、また、一部は第三国を経由して、ロシアからも海を渡ってくる原木が安定して輸入されてきたために、直近では、総合的に下がりぎみに推移してきているようです。今回のウクライナショックとウッドショックにより、全ての物の輸入に頼ることの危うさは痛感したのではないでしょうか。その意味でも自賄いできる町有林を大切にしていかなければなりません。しかしその売却は、立木のまま材積を算出いたす方法をとっていると思いますが、より有利な売却の方法は見込めないでしょうか。3点目。持続可能な森の資源を切れ間なく維持継続していくために、伐採跡地の地拵えや植林を計画的に進めなければなりませんが、重機による機械化も一部取り入れられているようですが、町有林の実態はわかりませんが、余り進んでいないのではないでしょうか。林業従事者が慢性的に不足し高齢化が著しい現況下、持続的植栽は可能なのでしょうか。4点目。2015年パリ協定が採択され、世界120以上の国と地域が、2050年カーボンニュートラルの目標を掲げ、2020年10月、日本政府もカーボンニュートラルを目指すことを宣言いたしました。これは、世界共通の長期目標として取り組まれているわけですが、我が町でも町有林がこの部分で果たすべき役割は大きいので、カーボンニュートラルに対し、今後森林への取組についてのお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中進一議員からご質問の主伐期を迎えた町有林の有効活用と木材の有利な売却、町内生産木材の活用、森林のカーボンニュートラルへの取り組みについてお答えします。新冠町は、行政区域の約7割を森林が占める緑豊かな自然環境にあります。町有林は森林面積の約8%、面積にして3,909ha でありますが、その7割を天然林、3割を人工林で構成しています。このうち、人工林の約7割が標準伐期に達し、利用期を迎えている現状にあることから、当町では皆伐を中心とする計画的な森林整備に努めているところでございます。ご質問の1点目でありますが、国では令和3年10月1日に公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律を施行し、法律の題名を脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律に改めるとともに、法律等で定める対象範囲を公共建築物から建築物一般にまで広げるなど、脱炭素社会を目指す上で木材の果たす役割や得られる効用等を示し、より一層の利用促進を図っております。また、近年の木材製品に関する加工技術の高まりから、木造建築物における耐震性能や22耐火性能が飛躍的に向上していることを踏まえ、町といたしましても公共施設等への木材利用につきましては十分に認識をしており、今後予定される公共施設の整備計画におきましても、これまで同様、施設の使途目的や規模に応じた木材利用を検討していくこととなりますが、ご質問のありました新冠産生産物の活用という点につきましては、町内産の木材が建築資材として流通するのは極わずかな製品量であり、町内産にこだわることでのコストアップ等も考えられます。町内産にこだわらずとも、道内産木材の利用や植樹等の機会を通じた木育活動により、森林への関心や理解、森林が持つ多面的な機能のPRは可能と考えますので、ご理解いただきたいと存じます。2点目の木材の有利な売却方法についてですが、皆伐による木材販売は立木の状態で行うことが一般的であり、売払い方法としては、町内で森林施業を行っている複数業者での入札を行い、より高い金額を入札された業者を落札業者として販売しております。ここに町外事業者を加え、競争意識を高めることで、より高く販売できる可能性はございますが、その一方、3点目のご質問で議員も林業従事者数の不足を心配されておりますとおり、事業者が安定した従業員を確保していくためには、自治体として一定の業務発注や利益確保の機会を提供することも肝要と考えてございます。このことから、現状におきましては町外事業者の入札参加は考えておりませんので、ご理解願いたいと存じます。3点目の植林における林業従事者不足への懸念でございますが、2点目の答弁でも触れましたとおり、町では事業者の従業員確保に資する手段といたしまして、町有林整備に係る計画的な業務機会を提供しているほか、林業の担い手を育成している「道立北の森づくり専門学院」への運営費負担等を通じ、人材確保の一助としております。また、ご質問にある「重機による機械化」につきまして、林業事業者へ確認したところ、「地拵え作業に機械化を取り入れておりますし、従事者不足の懸念につきましては、現状、そこまでの心配はしていない。」との回答を得てございます。4点目のカーボンニュートラルに対する森林への今後の取り組みでございますが、当町は豊かな森林資源に恵まれる一方、人工林の高齢化が進んでおります。森林は高齢化することにより、二酸化炭素吸収量が大幅に減少いたしますので、標準伐期に達した町有林につきましては計画的に皆伐、植林へと結びつけ、森林全体の若返りを図るとともに、適宜、間伐を組み合わせることで、二酸化炭素吸収量の増加に努めてまいりたいと存じます。また、伐採した木材は住宅や家具などの木材製品として利用することで、その間の二酸化炭素の放出を防ぐことが出来ますことから、公共施設への木材利用など木材製品の活用につきましては、今後も十分に検討してまいりたいと存じます。

再質問 6番 竹中進一

森の適切な管理は、先に述べたカーボンニュートラルへの取り組みと、SDGsの15項目中、13項目の気象変更変動に具体的な対策をと、14番目の、海の豊かさを守ろう、及び15番目の陸の豊かさも守ろう、この目標に合致し、今後もま23すます注目される状況が続くと思われます。先に述べた研修時には、道内で住宅用として利用される木材は、地財である道内産木材の利用割合は半分以下、約20%ということでした。新冠町内においてもカラマツ材を住宅や九州などへ、無垢材として利用が進められてきた経過もございますが、現在までカラマツ材を住宅用の木材として利用する場合、集積材の利用がほとんどとなってきております。町内林から出荷された原木は、地元、日高中部森林組合の工場で素材ラミナ材として一次製品化され、その後の乾燥や接着は製品化、完成品とするために約300キロ離れた北見管内の留辺蘂町か、約700ロ離れた岩手県宮古市まで運び製品化しなければならないのが現状で、集成材として製品化いたすには、かなり非効率な体制だと感じております。近隣には安定した需要と供給が見通せないため、この状況ではないかと痛感いたすものです。森を守り、事業を安定的に増やすことができれば、道も開けてくるのではないかと思います。先般、道内における林業関係団体が、新幹線新駅に、道産木材活用の要望書を7月7日に提出いたしたとことと、浦河町の浦河フレンド幼稚園が道産木材を使用し、7月1日に北海道ウッドビルディングに登録されたとの報道がございました。実際に浦河町のフレンド幼稚園を見させていただきましたが、木がふんだんに利用されており、そのほとんどが、道内産木材でした。しかし、地元浦河町生産の木材は、看板などに限られた部分のみの利用とのことでした。町長は今後、公共施設への木材利用を検討いたすとの答弁でございましたが、今、新冠町においては2026年開院を目指して国保診療所改築の検討が進められてきております。過去には、国保病院として改築計画が進み、実施計画の予算、可決まで進んだ段階で断念せざるを得ない状況となっておりましたが、その際、新冠町内に育った木をシンボル的に利用することを提案いたした経過がございます。例えば、町有林からの木材利用にとどまらず、新冠ダムの奥にはすばらしい木がございます。当時、日高南部森林管理所の所長さんにお伺いしたときには、目的がはっきりしていて本数が限られているのであれば、切り出すことは可能との答えをいただいております。町の木であるヒガツラが該当するようでしたら、ベターですが、素性のよいものが少ないことも考えられますので、そのほかのナラ材などを活用いたし、先に申し述べましたように多少コストはかかるとは思いますけれども、私たちに新冠町民の診療所として、誇りと愛着を喚起させる効果を狙ってはいかがでしょうか。2番目、ウッドショックによる製品としての木材の値上がりも残念ながら一過性のような感じになってまいりました。値上げされた部分は、人件費や燃料代の値上げに回る部分がかなりあり、立木価格にはなかなか反映されてこなくなり、成木に育てるためには、長い年月と相当の労力がかかり、これらは国などの補助制度を活用することと、従事業者と先ほどの町長の答弁の中にもありましたように、従事業者と従事者の継続的確保してまいらないと、森の再循環はなかなか難しい状況下が、これからも続いていると思われます。そうした苦労の上、生産された木材を適切、有利に販売していくために、材積積算の調査方法を、現在のプロット調査から、大変な手間と労力を要しますが、外注などによる、毎木調査にして適正な売却をいたすことは考えられないでしょうか。24

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再質問にお答えいたしますが、答えが順不同となる場合もございますので、御理解いただきたいなというふうに思います。またかみ合わない点がございますかとも思いますが、あわせて御理解いただければというふうに思ってございます。町内産木材の流通量が少ない中、資材を確保することは、現在業者への負担が大きく、小量を使用することで町民の関心が高まるかにつきましては、意見が分かれるとこだと思ってございます。御質問の趣旨は、町民に対し、森林の持つ多様性に対し、理解と関心により向上させるという意味と理解しましたが、その趣旨でありましたなら、カーボンニュートラル等の取組を通じ、森林そのものの役割を町民に周知していくことが、より現実的な手法と考えておりますので、御理解願いたいと存じます。また、関心ではなく、愛着を持ってもらうという意味では、議員が言われるとおり、町内産木材を活用することの意味は大きいかとは思いますが、その場合には、使用する木材の全量が町内産でなければ、意味合いは薄れるものと思っておりますので、現実的には難しいものと考えておりますので、あわせて御理解願いたいと思います。加えて、診療所建て替えにつきましては、現在、基本計画に向かっている状況下であり、答える段階にはないことを御理解願いたいと存じます。最後に、毎木調査を行うことで、正確な材積を算出することが可能となりますが、現在の職員体制で実施することは、現実的に難しく、議員からも、業者への外注での御提案ですが、この調査は、立木を売り払うための、予定価格を算定するために行う基礎作業となりますので、入札に参加予定の町内業者は外し、町外の事業者に調査を委託することとなりますが、受託をしてもらえる事業者がいるかどうか。また、毎木調査にかかる費用に関し、以前に、関係機関に確認をした際には、ヘクタール当たり15万円前後の費用がかかるような話も聞いてございます。売払いによられる収入が減少することにつながることと思ってございます。このことから、外注による毎木調査につきましては、費用対効果や事業者の状況、担当職員の配置体制等を含めて、慎重に検討してまいりたいと存じますが、現段階では考えてございませんので、御理解いただきたいと存じます。

再々質問 6番 竹中進一

ただいまの答弁の中で、町有林を利用した公共施設の現状ということで、その点は、町有林の材料、木材を利用するということは全体的に利用するんではなくて、シンボル的に何か所かだけ、例えば玄関とか、浦河でやっているような看板だとかそういったものでも、大変効果があるのではないかなというふうに考えております。それとですね、診療所の改築に当たっては、もし、木材を利用するのであれば、いろいろな条件はございますけれども、林野庁のホームページを見ますと、公共建築物の木造化や内装木質化、これに81億8500万円の予算をもって、これに該当すると2分の1の補助が得られるわけです。ですから、こういったことも、検討しながら是非とも前向きな取り組みをお願いしたいと思います。25

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再々質問にお答えします。議員提言の補助制度につきましては、十分に熟知しているところでございますが、現在、基本計画に、診療所につきましては、基本計画に向かって取り進めておりますので、この後の実施計画も含め、建築基準法や消防法に照らし、検討することとなりますが、現在するしないの御返答はこの場では控えさせていただきます。

出典:新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる