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新冠町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月13日

新冠の海の濁りと漁業への影響、比宇川上流の砂防・治山ダムの必要性

2024年12月13日、新冠町議会の一般質問で、竹中進一議員が「新冠の海の濁りと漁業への影響、比宇川上流の砂防・治山ダムの必要性」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
竹中進一 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 竹中進一

1番、竹中です。議長より発言の許可を得ましたので、通告に従い一般質問いたします。質問の件名にございます、新冠の海の濁りと漁業への影響、比宇川上流の砂防・治山ダムの必要性につきましては、令和元年第2回定例会においても関連する一般質問をいたしておりますが、その後の経過についてお尋ねいたすものでございます。新冠の海は、大雨が降った後、かねてより日高町厚賀漁港より新ひだか町入船の漁港までの間は、極端に濁り方がひどい状況です。近年発生いたした赤潮の影響や親潮の海流主体だったのが、黒潮の海流へと徐々に変化していて海水温の上昇が見られており、魚種ごとの漁獲量は、毎年安定をいたすことなく変化をいたしております。ここで主だった魚種について記録が確認できました2000年と2022年の22年間の中期的な漁獲量の変化を見てみました。サケは、384トンが274トンの約30ポイント減となり、昆布は、2000年に22トンの漁獲量であったのが、2022年では7トンと約70%減となり、その他の主力魚種でありますタコ類につきましては、毎年のように、タコの産卵礁を投入いたしておりますが、309トンは94トンへと約70ポイント減に毎年確実に減少いたしており、カレイ類は、40トンから10トンと75ポイント減になっております。一方で、増加傾向の魚種といたしましては、ツブ類が36トンから60トンに、70ポイント増加しておりますが、価格の高いマツブは減少傾向とのことでした。最近僅かではありますが、マツカワが2トンほど捕れるようになったことは、長年の養殖事業など育てる漁業への効果があらわれたのかとも考えられますし、タコの産卵礁も、近い将来、成果が出るのではないかと希望を持つものでございます。過去22年間の年間総漁獲高は、2000年が1179トンでしたが、2022年が630トンと半数近い漁獲量となっております。しかし、漁獲金額は、魚価単価が値上がりしたために、3億9970万円から3億6939万円となり、漁獲数量の減少をカバーいたす結果となっております。定例会初日、町長の行政報告では、漁獲量漁・獲高についてさらに良い報告とはなっておりませんでした。ひだか漁協新冠支所のお話では、組合員数が減りましたが、個々の経営状況は現在良好とのことでした。今は、高騰する魚価に支えられているのが実態ですが、今後は安定いたさない漁獲量の回復と定着化のために、濁りのひどい前浜を少なくとも日高管内、他の町の前浜のように濁りの少ない状況にすることができれば、減少している昆布にも大切な太陽の光が届き、光合成が十分できるようになりますので、漁獲高もおのずと回復できてくると思いますし、今は昆布を餌とする全く水揚げのないウニの漁獲も回復できるのではないでしょうか。漁獲単価も高止まりで安定し、かつての漁獲高を回復いたすことができれば、組合員数が激減している節婦の漁師さんたちの意欲も湧いてくると思いますし、新冠の漁業に希望が湧いてくるのではないかと思いますので、安定して捕れる漁場の回復、確保について対策を図っていくべきと考えますがいかがでしょうか。令和元年に日高地区水産技術普及所静内支所に以前お伺いしたお話によると、新冠の前14浜は、平時の海が穏やかのときでも海中に潜ると何も見えないくらいの濁りだとのことでした。その原因として考えられるのは、前回私が提出した資料でお示ししたとおり、厚別川の濁りが太平洋に注ぐ河川の中で、濁り方は極端にひどいことがあるのではないかと思います。厚別川に合流する比宇川の濁りが大雨後、他の河川と比して極端にひどい状況で下流に向かい途中では幾つもの川と合流し美宇地区の厚別川本流と、合流地点では流量の多い本流と合流しておりますが、濁りが薄まることなくひどい濁りのまま海へと注がれております。比宇川上流の太陽地区には幾つかの砂防や治山ダムがございますが、源流に向かってグーグルマップ検索いたしてみますと、川に面した山の勾配が大変急勾配となっており、各所で崩れた土砂が、洪水時には比宇川に押し流され出てくる可能性の様子を見ることができます。一部の現場写真はスリット化された、太陽の一番下流にあります砂防ダムの周辺と、そこから上流に向かい山崩れの被害が大きく、土砂が堆積いたしている箇所、直線距離で2.8キロメートル地点と5.1キロメートルのグーグルマップが資料として手元にございますが、この現状を見ると対策が急務だと読み取ることができます。今までつくられた砂防ダムや治山ダムは飽和状態となっておりますので、上流にこういったダムの増設などを引き続き関係機関に強く、要望していく必要があると思いますので、今までの要請活動等、今後の見通しについてお伺いいたします。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員から御質問の「新冠の海の濁りと漁業への影響、比宇川上流の砂防治山ダムの必要性について」にお答えいたします。まず、令和元年第2回定例会での答弁と重複することもありますが御了承願います。始めに、新冠の海の濁りと漁業への影響について答弁させていただきます。当町の漁獲の変化を簡単に申し上げますと、令和元年度に580トンであった漁獲量は令和5年度には567トンになり、漁獲高につきましては令和元年に2億7200万円が令和5年には2億4600万円と漁獲量と共に減少しております。魚種別の漁獲においては、単価の高いサケの漁獲量が減少し、単価の低いブリやサバの漁獲量が増加していることが、漁獲高へ影響を与えているものと捉えております。また、組合員数につきましても令和元年23人から令和5年には19人と、漁家戸数では12戸から8戸となっております。漁業への影響という点につきましては、議員ご指摘の海水の濁りが、漁業へも影響を及ぼす原因の一つになっているものと考えられますが、令和3年9月には北海道太平洋沿岸において赤潮による甚大な漁業被害が発生し、現在も漁場の早期再生と資源回復に向け漁業者を始め関係機関が努力を重ねているところでございます。もとより、海水温の上昇や潮流の変化、あるいは外敵による補食、漁業者の減少、資源量そのものの枯渇など様々な要因が漁獲量の減少に影響を及ぼしているものと推測されますのでご理解願います。なお、海水の濁りに関しましては、現時点においてひだか漁協及び漁業者より、濁りによる漁業被害や改善要望を受けておりませんが、漁業振興対策につきましては、これまで同様、ひだか漁協と協15議検討し、要望に即して実施して参る所存です。次に、比宇川上流の砂防・治山ダムの必要性についてですが、令和元年第2回定例会における議員からのご質問があった比宇川上流部の北海道所管砂防指定区域及び国有林内の調査結果においては、大きな崩落個所や地すべり箇所はなかったとの報告を受けております。また、それ以降における大雨出水時には、厚別川はもとより静内川以西の各河川の汚濁状況を目視しましたが、厚別川だけが著しく濁った状態は確認されませんでした。加えて、令和4年8月大雨災害において、建設水道課長が林野庁・国土交通省の幹部職員とヘリコプターに同乗し、西新冠地区を中心に国有林内被災個所の把握を行い、中央要請をした結果、令和5年度に緊急治山ダムの新設及び比宇川砂防区域内の土砂浚渫や流木除去に繋がっております。さらには厚別川水系上流部の里平地区においても、里平川ウエンテシカン川の砂防工事や厚別川水系に隣接する国有林内の治山工事も実施していることをご理解願います。この航空調査時においても、ご指摘の比宇川上流部国有林内において、大きな崩落個所や地すべり箇所は確認されず、直ちに治山ダムや山腹事業の必要性は認められませんでしたが、林野庁側からは、今後においても国有林内の状況把握に努めながら、必要に応じて治山ダムや山腹事業に取り組むとの報告を受けたところでございます。また、国有林への治山要望につきましては、毎年、札幌地区国有林野等所在市町村長有志協議会及び日高南部森林管理署との林政連絡会議の場で、継続的に要望しておりますし、北海道への治山事業に対しましては、産業課林務係を窓口に、事業化や要望活動を継続的に実施しており、町の小規模治山につきましても予算議決を得ながら順次、継続実施しているところでもあります。しかしながら、北海道の治山事業は、あくまでも保安林指定が大前提となることや町の小規模治山事業におきましても、地権者の同意がなければ工事に着手することは適いません。このことから、民有林治山事業の必要箇所であっても地権者の合意が得られず、着手できない場合があることもご承知願います。前浜の汚濁につきましては、当町全域の長年にわたる降雨出水による土砂流出が原因と考えられますが、開町以来の林産業、あるいは開墾による農地への転換・草地化など、当町の産業振興対策が、大きな要因の一つであるとされていることもご理解願います。繰り返しとなりますが、今後も必要個所の把握に努め、事業化や要望活動をとおし、治山事業に意を用いて参りたいと考えますのでご理解願います。

再質問 1番 竹中進一

ただいま町長より説明がございまして、それなりには理解をするところでございますが、令和元年の一般質問の際、今設置されている太陽地区にあります、一番下流の砂防ダムのスリット化について、改めてお伺いをいたします。町長の答弁では関係機関と協議をいたした結果、洪水の際に流木等により下流に甚大な被害を及ぼす可能性を防止できる機能を期待することということで説明を受けましたが、その後2016年8月23日にもかなりの洪水がございました。スリット化された砂防ダ16ムには流木等をせきとめた様子もなく、下流に設置された流木止めにも大量の流木が堰き止められた様子を見ることができませんでした。スリット化した本来の目的は、機能をしているとは言えないのではないでしょうか。また、町長の先ほどの答弁の中で、比宇川上流の堆積している箇所だとか山崩れの場所が確認されなかったということで、町もそれなりに心配をされて調査等をやっているということはよく理解できましたけれども、私もここに何枚か資料ございますけれども、これこのような状況で、もし大水が出た際には、この土砂がやっぱり一気に川に流れてくる。それがやはり海を汚す原因になっているということではないかと思いますので、再度、砂防ダム治山ダムとあわせて関係機関との協議・要請をしていく必要があると私は思いますが、町長のお考えを再度お伺いいたします。あと海の濁りと海水温の上昇、近年発生いたした赤潮の被害など自然を相手に大変難しい問題ではございますが、えりもの海がきれいになって魚がとれる海になったように、少しずつでも人の手でできることを探って、長い年月をかけてでも絶えまぬ努力で、きれいな前浜を確保するために取り組むことの必要性があると思っておりますが、いかがでしょうか。併せまして、旧JR日高線大狩部と厚賀間の護岸工事の進捗率につきましても確認できましたらお願いいたします。また、町長の先ほどの答弁の中で、漁組だとか漁師の皆さん方から、それほど強い危機感とか、改善の要望等がないということでございました。私もその点については確認いたしております。しかしこれは、新冠の前浜を綺麗にするということは、町が主導してですね、取り組んでいくのもまた一つの方法ではないかと思いますが、併せて御答弁頂ければ幸いでございます。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再質問に一括してお答えしますが、重複部分についてはお許し願いたいと思います。前回も答弁しておりますが、砂防ダムのスリット化は、全国各地の河川発生災害の主たる原因が大規模な土砂と流木流出にあるとされ、そのため大規模な土砂の流出をある程度堤内で食い止めながら、一部土砂と水を流し同時に下流に設置の流木止めと相まって、流木も止めることで流木を巻き込んだ大規模な土石流の発生を防ぎ、地域住民の生命財産を守るための工法であることを御理解願います。スリット部分の旧形への復旧ついては、構造上の目的から改修不可能であり、できないとも報告を受けております。また、私自身も流域住民の生命財産を守るためには、現状における最適な必要工法と捉えており、流出土砂や流木は撤去させますが、堤体改修は全く考えておりませんので御理解願います。なお、漁業振興につきましては先に申し上げた答弁のとおり、漁業関係者と協議してまいりますし、JR海岸の大狩部厚賀間の復旧状況につきましては、10月末現在53%の進捗率となっておりますが、早期完成に向け引き続き要望してまいります。また、先ほどの質問の中で、ダム内に流木がなかった、また、流木止めにも流木がなかったということでございますが、それはそれほどの大きな大雨ではなかったということの裏づけになろう17かというふうに思っております。それと前浜の海の持分につきましては、あれはあくまでも北海道であり、新冠町のものではないということを御理解頂きたいと思います。

再々質問 1番 竹中進一

あまり大した、2016年8月23日の大水っていうのは大したことはなかったというような認識でございましたけど、ここに資料ありますけれども、民家が水浸しになったりして大変大きな、平成15年の災害復旧で相当河川を整備しました。そのおかげで大きな被害はなかったんですけれども、水自体は大変、洪水自体は大きなものでした。ここに資料ございますけど。ですから、これがもし後30分でも雨が降れば、甚大な被害を及ぼしたんではないかというふうに思うところでございます。あとまた道の管轄だということじゃなくて、やはり町の漁業を守る立場からいって、人の手でできる範囲っていうのはどこまでか、できないかということに対して、町も取り組んではいかがかということで、先ほど来、質問申し上げておりますけれども、そのことについて再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再々質問にお答えします。2023年大雨だということで、私たちはその後すぐに関係機関に土砂の撤去と流木の撤去をやらせました。そのことを見ておられるのかなというふうに私は感じました。見たのはもう撤去した後ではなかったのかなというふうに思います。それと、前浜のことでできること、先ほども何回も言ってますように、私どもは漁業者と相談をしながら進めている。漁業者が要求するものに対してはきちっとやってあげようという信念を持ってやってございます。また、出た流木だとかそういうものに関しては、協議をしながら、担当部長から北海道なり、連絡をとりながら除去もしてますし、やる部分についてはきちっとやっているつもりでございます。以上です。

出典:新冠町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月13日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる