新冠町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日
JR日高本線廃線止に伴うバス転換について
2021年3月9日、新冠町議会の一般質問で、氏家良美議員が「JR日高本線廃線止に伴うバス転換について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 氏家良美 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 氏家良美
議長より発言の許可を得ましたので通告に従い、JR日高本線廃線に伴うバス転換についてを質問いたします。いよいよ4月1日より、JR日高本線廃線に伴い転換バスによる運行が始まります。新たに構築されるバスの運行に関しては利用者の利便性の向上を考え、最大限の効果が得られるように検討をされてきたことと思います。検討に当たっては町民ニーズや利用実態等を把握し、それらを分析して基本データの一つとして踏まえた中で、今般の新たな交通体系が構築されたものと考えますが、転換バス運行について具体的にどのような考え方で進められてきたのか。また、今後の考え方について、改めて4点伺います。1点目、通学、通院、その他、利用目的ごとの利用人数や利用頻度などの利用実態の把握はどのような方法で行われたのでしょうか。2点目、利用者の立場に立ってきめ細やかな検討が行われてきたことと思いますが、利用者のニーズとしてどのような要望、心配事があったのでしょうか。また、その要望等に15対してバス運行に反映されているものもあるのでしょうか。3点目、バス転換による地元利用者や観光等におけるメリット及びデメリットをどのように整理されたのでしょうか。また、その内容はどのようなものでしょうか。4点目、定期運賃を利用する利用者の大半を占めると考えられる通学生については、新冠、静内間の定期運賃1カ月 3,030 円の負担増、年間では長期休暇を除き 10 カ月と考えますと、約3万円の負担増となります。今回のバス転換に伴う負担増はJRにおいて補償されますが、新1年生は対象とならないということです。しかし、12 月の定例会におきまして、当町においては新1年生に対しても町独自の支援をする考えで教育委員会に指示していると答弁されました。本年は町長選挙の年であり、当初予算には盛り込まれておりません。しかし、新1年生は町長選挙と関係なく進学し、通学することを考えますと検討の結果が出ているのであれば、それを示すことで安心していただけるのではないかと考えますので、その検討結果があればお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
氏家良美議員からご質問のJR日高本線廃線にともなうバス転換について、お答えいたします。JR日高線に係る取り組みにつきましては、管内町長会議において幾度となく協議を重ね、一昨年の 11 月町長会議において、日高線のバス転換に向けJR北海道と個別協議入りが決定され、新型コロナウイルス感染症拡大により、町長会議が7カ月ほど開かれなかった期間があったものの、交通体系についての議論が進められた結果、日高線廃線及びバス転換の最終合意に至り、係る締結を昨年 10 月 23 日にJR北海道社長と管内7町長で取り交わしたところございます。JR日高線の鵡川・様似間は長大な路線であること、またこれに加え、平取町とえりも町も加えた一体的な路線となることから、事前にバス転換に向けての議論を行っていたとは言え、バス運行路線を構築するには締結後も1年以上、2年程度の期間を要するとの見解も示されたところですが、最大の利用者である高校生の通学をかんがみたとき、年度途中でのダイヤ変更は好ましくないこと、さらにはJR日高線が不通となって5年半以上の歳月が経過していたことや被災が進む鉄道護岸対策もあり、早期なバス転換構築を望む声があったことから、かなり限られた期間となりますが、バス転換の開始日を本年4月1日としたところでございます。バス路線構築にあたって、特に利用の多い通学生をはじめ、通院や買い物などの利便性を図ることを念頭に進めてきたわけでございますが、ニーズや利用実態の把握につきましては、管内で路線運行されている道南バス、JR北海道バス、さらにJR代行バスの全路線おける利用者数を参考にしながら一体的に検討を進めるとともに、将来にわたって持続可能な交通体系といった観点も含めた中で、バス事業者を含め管内7町で鋭意協議を重ねてきました。利用者個々のニーズは多々あるとは思っておりますが、日高線転換後の体系16づくりに向け時間的な制約があった中、管内7町のそれぞれの課題も協議しながら総合的にダイヤ調整を行ったところであり、苫小牧への通院などに速達性を高めたえりも発の特急バス設定や、バスの乗り継ぎを減らし一本化した路線の運行、通学生の利便性向上のための高校乗り入れ、停留所の増設、バスの低床化の推進など一定の要望やニーズは反映されたものと思ってございます。バス転換におけるデメリット、メリットにつきましては、さまざまな面で考えられると思いますが、例えばえりも、苫小牧間の特急バスについては、速達性というメリットの反面、基本的に各町 1 箇所、厚賀からは高規格道路経由であり、利用できない町があるなど利便性の面のデメリットがあります。また、将来にわたる持続可能性という点をとらえれば、ある程度長期的な視点での運行というメリットとはありますが、反面代行バスと路線バスの近接便を利用実態から統合している便もあり、これは利用する側としてはデメリットととらえられてしまいます。いずれにいたしましても、今後におきまして4月1日のバス転換後、利用動向を把握しながら見直しが必要な部分については、次年度のダイヤ改正に向け、管内で組織した日高地域広域公共交通確保対策協議会を中心に、バス事業者とも検討を進めることとしてございます。最後に、通学生のJR定期運賃とバス定期運賃の差額補償につきましては、昨年第4回定例会で議員からのご質問にお答えしているとおり、教育委員会に継続的な支援制度の検討を指示しており、教育長の令和3年度・教育行政執行方針でも述べておりますように、教育委員会としては新冠・静内間の定期運賃の差額について、町独自の支援として実施することで、6月議会での補正予算に向け準備を進めている段階でございます。なお、差額支援は4月から遡って対応する予定としてございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 8番 氏家良美
教育委員会における検討の結果の方向性は理解できました。予算措置は4月には間に合わないわけでありますが、支援事態は4月1日にさかのぼって適用されるということで安心いたしました。また、この支援のためにはやはり財源もセットで考えなければならないと思います。JRの補償のある期間以上に支援をすることを考えているのであれば、相当の財源を確保する必要があると思います。町財政も決して余裕のある状況ではないと思います。2月に設立された日高地域広域公共交通確保対策協議会の会長であり、新ひだか町大野町長は、将来的にはJR支援金の活用も考えられると言及しているところですが、財源についてはどのように考えていますでしょうか。また、新たなバス運行体系については多くの要望等があり、そのすべて運行体系に反映させることができないことであることは理解しますし、現在の検討された結果である、発表された運行体系が現状ではベストであろうと思います。しかし、新聞報道では乗客がほぼいない状態で走る代行バスもある中、新たな交通体系での課題は利用促進策であり、町村会会長の坂下様似町長も一番大事なのは、多くの人に乗ってもらうことと指摘されております。利用者の17多くは日高管内で暮らす住民であると思います。人口減少による利用者の減少が懸念される一方で、高齢化が進むことによる交通弱者の増加も想定しなければならないなど、将来に向かってバス運行存続させるためには、地域住民がこの新たなバスを地域の身近でかけがえのない足としてとらえ、当事者意識を持ってもらわなければならないと思います。今回においても、当事者意識の醸成や有効な利用促進策を生むには、バス転換の方針を決め、そのあり方を検討する段階で地域住民とかかわりをできる限り持って進めることが必要であったのではないかと思います。今回のバス運行体系ができた背景には、時間的余裕のない中で検討されたとは言え、このように地域住民とかかわりが薄く、当事者意識を持つことができていないのではないかと想像すると残念に思います。今回、検討された運行体系が現段階においてベストの体系であったとしても、大切なのはその検討結果に至った経緯であると思います。このことは町長の考える開かれた行政にも共通するところがあると思いますので、今回の住民参画の機会確保ということについて、どのような考えのもと協議検討に当たったのかお伺いいたします。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
氏家議員の再質問にお答えいたします。さきに申し上げましたように、4月1日からのバス転換により高校生の通学費が増額負担の課題解消と合わせ、保護者の経済的負担軽減を図るため教育委員会に継続的な支援制度の検討を示したところで、バス通学生の支援体制については各町それぞれ異なることをかんがみ、現時点では町単独費での支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。また、広く利用者や住民の希望や意見を徴してはとの再質問ですが、さきの答弁とも重なりますが利用される方の目的や状況によって要望はさまざま生じますし、各町それぞれの課題もありますことから、それの全てを限られた条件の中で網羅するわけにもまいりません。不通になって6年、バス転換合意に至った以上、一刻も早くバスによる地域公共交通を開始し、検証改善を繰り返しながらよりよい交通体系を確立する管内7町の総意でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上です。
再質問 8番 氏家良美
ありません。