新冠町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
防災教育について
2020年3月10日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「防災教育について」質問し、教育長 山本政嗣が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 教育長 山本政嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 伹野裕之
5番伹野裕之です。議長より発言の許可を得ましたので通告に従い、防災教育について質問いたします。約 10 年ぶりに改定された新学習指導要領では、子どもたちの生きる力を育てるために知識及び能力、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性の3つの柱で各教科の部門の内容が改めて整理されています。近年、自然災害が激甚化・頻発化する中、4月に小学校から順次実施される新学習指導要領では、これまでの災害の教訓を踏まえ防災教育に関する内容が重視されています。その中で、社会の変化や課題に対応する力を育む教育の1つとして防災・安全教育の充実が図られています。ここで注目すべきは、学習指導要領では防災は教科として位置づけられていない点です。そのため、学校現場では防災教育を社会や理科、道徳などの教科で横断的に展開する必要があります。これまで避難訓練のような形での防災実践や理科での災害発生メカリズムの学習は長年行われていますが、今7はそれに加え、多様な教科と関連させて防災教育を実施する傾向になってきています。特に、大規模な災害を経験した後の被災地においては、自治体が地域性を踏まえて作成した防災副読本をベースに授業づくりを工夫する熱心な学校も多く見られていれます。東北では東日本大震災の被害や教訓を伝える遺稿や施設を訪れたり、語り部から被害体験を聞きながら自分には何ができるかを考えさせる防災学習が特徴的に行われています。一方、大災害を経験していない未然地域では、実際に被災を経験した学校や大学の専門家と連携して防災教育を充実させようとしています。しかし、全国的に見渡せば防災教育にあまり時間を費やさない学校が多いのが実情となっています。新学習指導要領では、横断的な事業づくりの参考として学年や教科ごとに取り組むべき内容がわかりやすく記載され、小学校においては全学年で防災を幅広く学ぶ視点が盛り込まれているのも特徴的となっています。さらに、文部科学省は防災を含む安全教育の具体的な方針として、災害発生の仕組みを学ぶなど、子どもの発達段階に応じた目標を示しています。発達段階における安全教育の目標要約は次のとおりです。幼稚園は、災害の理解を深め安全な行動を取る。災害時には教職員や保護者の指示に従う。小学校は、災害への理解を深め安全な行動を取る。簡単な応急手当てができるようになる。中学校は、地域課題を踏まえ災害発生の仕組みを学ぶ。日常の備えや助け合いの大切さを知り、安全のために主体的に行動する。高校は、過去の災害の教訓から適切に意思決定する。地域の安全活動へ積極的に参加し、社会づくりに貢献する。となっています。学習指導要領踏まえて、安全教育の目標を達成する授業づくりをする上では、教員自身も災害に関する知識や命を守ることへの知見を高め、資質向上を図ることで防災を効果的に教えられる指導力につながると思われます。一方では、地域や保護者が学校の防災実戦と防災実戦を支えていくことも必要なのでは。このように教員、地域、保護者が協働した中での防災教育が今日求められている防災教育と考えます。4月から始まる小学校の新学習指導要領の防災教育に向けた準備、対応は十分になされているのか。これまでの経過と準備、対応状況の説明を求めます。
答弁 教育長 山本政嗣(教育長は2021年3月まで)
伹野議員からご質問の「防災教育について」お答えします。議員ご指摘のように、次年度から小中学校に順次導入される新学習指導要領において、防災・安全教育の充実が求められております。これらの学習内容は、単に自然災害の現状やそれを防ぐ手立て、避難の重要性などを学ぶだけでなく、災害の発生要因となる気象や地形構造などを含む自然環境に加え、事故や盗難などの現状や対策を含め多岐にわたります。そのため、各学校においては学年ごとの授業での工夫が一層必要となりますし、これらを踏まえ次年度の採択教科書においても各教科で災害や防災、命の大切さなどに関する取り扱いが多くなっております。もとより、各小中学校においては防災に関する教育活動を教科ごとに取り組んできておりますが、町独自の取り組みとしては平成 30 年度から2年間、新冠・朝日の両小学校が北海道の「1日防災学校」の指定を受け、避難や防災意識8の高揚に関する取り組みを展開しておりますし、中学校では町政懇談会において、平成 27年1月以降の低気圧や台風による高浪により被害を受けた厚賀・節婦間の海岸線の状況について、映像を通じて役場担当者から説明を受け、町長と意見交換するなど、積極的に防災教育の取り組みを実践してきております。また、朝日小学校においては、道徳科の授業としてむかわ町の住職をゲストティーチャーに招き、胆振東部地震における震災経験やお寺を避難所として開放した経験から「命の尊さ」について講話を受けるなど、地域の人材を活用した取り組みも行ってきております。このような取り組みに加え、今後は議員ご指摘のとおり、新学習指導要領にございます教科横断的な学習の観点を重視し、各教科に加え特別活動や総合的な学習、さらには学校行事とも関連づけた教育活動の展開が必要となりますが、このことは防災教育ばかりでなくキャリア教育、食育、主権者教育、ふるさと教育、プログラミング教育などにおいても同様の課題があります。従って、これらの教育内容は教科全体の相互関係の中で、横断的に実践していくための研究・研修を重ねることが必要であり、その視点に立った授業改善や教職員の意識改善を図っていくことが重要と考えております。次年度に向けては、教科横断的な教育課程の展開を意識した評価検証を繰り返し機能させることで、授業の質と教職員の資質向上を図るとともに、積極的に地域の人材を活用するなどして、教育活動全体の充実を図ってまいりたいと存じますので、ご理解いただきたいと存じます。
再質問 5番 伹野裕之
3点について再質問いたします。まず1点目、教員の防災教育に関しての資質向上にかける教員自身の自己賢才は、どのような指導をしているのか。2点目、防災副読本を導入している学校がありますけども、当町においては導入しているのか。していないのであれば、独自に改正して導入する意向はあるのか。3点目、昨年度からコミュニティースクールを導入しておりますけども、その中で防災教育に関連する話し合いはもたれたのか。以上3点お願いいたします。
答弁 教育長 山本政嗣(教育長は2021年3月まで)
再質問にお答えを申し上げます。まず1点目の教員の賢才についてでございますが、新学習指導要領に示されております内容が多岐にわたっております。その中で、防災関連をして集中的にというよりは、教科の中で授業をどう充実改善図っていくのかということが主になっておりますので、移行期間のこの2年間につきましてはそれらの準備、あるいは新たに教科となる道徳でありますとか、外国語の授業の実践をいかに樹立させるべきかということに注力をしてきたわけであります。従いまして、導入後徐々に徐々に先ほども申し上げましたけれども研修、検討を重ねながら、これらのスキルを高めていかなければいけないということで、その点についてはしっかり意を用いてまいりたいと考えております。副読本でありますけれども、防災に特化した副読本は現在新冠町で9もってございません。昨年度、新冠町の社会科の副読本を改定いたしましたけれども、その中で災害に関する取り扱いももっておりますので、そういったものを活用しながら防災教育に役立てていくというようなこと。それから、CSコミュニティースクールの導入は昨年度からであります。現在、学校が地域にどういうような協力を求めていくのか、あるいは地域はどういうようなことを学校に提供することがいいのかというようなことを町民皆さん、あるいは保護者の皆さんと学校との中で議論を始めたばかりでございますので、先ほど申し上げましたように、そう言いましてもゲストティーチャーとして、あるいは役場の知識を活用した事業展開というものはもう進めておりますので、引き続き地域を活用させていただきながら、教育活動を展開していくという考え方には変わりません。先ほど申し上げましたように、これは防災に限らず教科を持たないプログラミング、あるいはキャリア教育、主権者教育、これらについても同様の考え方の中で進めてまいりたいというふうに考えてるところでございます。
再々質問 5番 伹野裕之
ありません。