新冠町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日
修学旅行費無償化について
2026年3月10日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「修学旅行費無償化について」質問し、町長 山本政嗣、教育長 下川徳久が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 山本政嗣、教育長 下川徳久
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 伹野裕之
8番伹野裕之です。議長より発言の許可を得ましたので、通告に従い、修学旅行費無償化について質問いたします。近年、長引く円安やインバウンドの急増に加えて、燃料費や人件費の上昇に伴う物価高が旅行代金を押し上げており、修学旅行費に対する保護者の負担額が膨らむ状況が見られます。子育て世代は、様々な面で経済的負担が大きく、修学旅行費が上がれば参加を断念せざるを得ない家庭が出てくる懸念もあることから、小中学校の修学旅行等の宿泊事業費の完全無償化を実施している自治体もあります。お土産代などの個人的な支出を除き、移動費、宿泊費、見学料など行程に係る費用を基本的に賄うことにより、保護者に経済的にも精神的にも安心して修学旅行に送り出せる状況が見られます。予算の制約から、本来の学習目的である見学や体験学習の時間が削られるという事態も解消されます。本来の教育旅行が実施されるのです。16財源は、行財政改革の中ではありますけども、文部科学省の来年度予算案に「給食費負担軽減交付金」が計上されています。4月から公立小学校に通う児童の給食費負担が抜本的に軽減されます。基本額は、児童1人あたり月5200円とし国が2分の1を、道が残りの2分の1を支援するものです。当町は、給食無償化を行っていますので、国、道からの交付金分を修学旅行費に充てることが可能かと考えます。子育て世帯の支援にとどまらず、修学旅行費の徴収等の学校業務の負担の軽減にもつながり、働き方改革への好影響をもたらします。子育て施策として、修学旅行費無償化は移住定住にもつながります。ぜひとも、修学旅行費無償化を進めていただきたいと思います。町長の所見を伺います。
答弁 町長 山本政嗣
伹野議員から御質問頂きました、修学旅行費の無償化にお答えをいたします。修学旅行につきましては、小中学校ともに学習指導要領の特別活動の学校行事、この位置付けにされておりまして、集団活動の在り方や公衆道徳などについて体験を積むことを目的に実施をされているところであります。町内各校における直近の研修先では、小学校が登別・洞爺湖方面や札幌方面、中学校は、宮城県・岩手県をそれぞれ選定しておりまして、団体行動を基本に、体験を通じた地域間の違いを知る機会として、各校とも学習効果が非常に高い行事として位置付けておりまして、子どもたちにとって日常と異なる環境下での集団活動は、貴重な学習機会であるとも認識をしているところであります。そこで御質問の懸念事項として挙げられておりました、インバウンドなどの影響によります「旅行代金の増加」でありますけれども、小学校の過去3年間の個人負担、これは1万8118円が1万9054円に、同じく中学校では6万5千円が7万3500円と全般的に増加をしておりまして、物価上昇下におきまして、特に宿泊費での増加が見られ、今後においても同様の懸念が心配されるところであります。これに対しましては、町は従前から小中学校ともに就学援助経費として、修学旅行費用に対しましては、生活困窮とみなされる要保護・準要保護世帯には全額を、また、特別支援教育に就学する児童生徒の世帯におきましては、所得要件によって半額を負担する制度によって、保護者の負担軽減策を講じているところであります。一方で、御提案を頂きました無償化という新たな支援策の導入につきましては、道内におきましても、幾つかの自治体が取り組んでいるということは承知をしておりますが、当町としましては、町全体の財政運営という観点から、慎重に判断をせざるを得ない状況と言えます。御承知のとおり、当町の財政は、従前から自主財源に乏しく、予算編成の大部分を地方交付税などの依存財源に頼らざるを得ない構造にあります。17加えて、少子高齢化に伴う社会保障関連経費や、賃金水準の上昇に伴う人件費など、いわゆる義務的経費が年々増加をしております。さらに、昨今の物価高騰は、公共施設の維持管理費や事務事業全般の経費を膨らませ、限られた財源、これを大きく圧迫している状況にもあります。令和7年度は約3億円、令和8年度当初予算においては約1億5000万円の歳入不足から、財政調整交付金を取崩して収支の均衡を図っているということについては、御承知のとおりと存じます。老朽化した公共施設の維持補修や、大型プロジェクトを控える中、今まさに行財政改革の断行が必要な時期にあることと認識をしているところであります。そこで御提案頂きました、給食費に関わる財源についてでありますが、当町はこれまで、他の自治体に先駆けて、町独自の一般財源を投入し、時には財政調整基金を取崩しても給食費の無償化を実現してまいりました。このたびの国による財政措置、これは、これまで町が単独で負担をしてきた経費の一部が後から補填をされるというような感覚で捉えておりまして、財政に新たな余力が生まれるという感覚は実は持っていないというのが実情でございます。むしろ、この財源につきましては、国の支援対象外となります中学校、中学校の無償化を含め、今後もこの事業を継続的に実施をしていくために必要な、貴重な財源ということの中で位置付けをしていかなければいけないと考えているところでもございます。また、昨年第4回定例会におきまして、決算審査特別委員会による報告された審査意見におきましても、事務事業の徹底した見直しを行うなど、コスト削減に向けた取り組みによる健全な財政運営に努めるようにという、厳しい財政事情を背景とした重い御提案も頂戴をいたしました。私ども行政は、こういった議会からの御意見も真摯に受け止めながら、限られた財源を最も優先するべき公共サービスへと適正に配分することを、これまで以上に意識をしていかなければならないとも考えているところであります。これらの状況から、現時点におきまして、修学旅行費の完全無償化ということを実施することは、極めて困難であると判断をせざるを得ない状況でございます。しかしながら、一方で、宿泊費の高騰による保護者の皆様の負担増につきましては、現実問題として、これは議員御指摘のように私も認識をさせていただいております。したがいまして、無償化は、これは困難というお答えをせざるを得ませんけれども、昨今の価格高騰に対して、町としてどのような支援策、どの程度の支援策が可能か否かということについては、これは今後の財源の精査を含めまして、検討課題とさせていただきたいと存じます。まずは、行財政改革を実行し、持続可能な財政基盤を確立することが、結果として子どもたちの将来につながるものと考えもできますので、まずは行革検討をしっかり進める中で、御指摘の内容についても検討を加えてまいりたいと存じますので、御理解を賜りたい18と存じます。以上でございます。
再質問 8番 伹野裕之
はい。教育長に1点だけお伺いしたいと思います。修学旅行無償化、先進地もありますことで、これまでの教育委員会の中で、先進地を視察調査等したことがあるのかないか、この1点だけお伺いします。
答弁 教育長 下川徳久
ただいま頂きました、伹野議員の再質問についてお答えいたします。教育委員会といたしましては、これまでそのような調査につきましては、いたしてございません。以上です。
再々質問 8番 伹野裕之
はい。今の教育長の答弁で、修学旅行費無償化の先進地の調査等をしたことがないという答弁がありました。町としては、先ほど町長の公のサービスを優先順位をつけて賄いたいということですので、それは十分理解できます。また、検討の余地もあるということですから、先進地を調査し、検証して、そして考察した中で、可能であるんであれば全額とは言わず、一部負担または中学生ではなく小学生の部分が国の方からの支援もありますので、小学生だけでも実施に向けてやる考えがないのかどうかという部分について、お答えを求めたいと思うんですけども。給食費無償化については、前町長、大英断で良い評価を得たと思います。私の知る限り、近隣町から何組かは給食費無償化だからといって、新冠に定住、移住した家庭もございます。また、こういった中で修学旅行費無償化になれば、またそれも町の定住政策の目玉として、なる可能性もあると思いますので、全額とは言わず、いくらかばかりの補助でもいいですから、そのような方向性を持つためにも先進地を視察していただきたいと思います。
答弁 町長 山本政嗣
給食費の無償化につきましては、議員も御承知のように、各義務教育学校、義務教育の期間におきまして、給食費の会計だけは私会計で管理をしてた。公立の学校における給食費私会計にすることによって、未納金を含めた様々な問題が生じていた、これらのことを行政として、しっかりと責任を持った形の中での対応を図ろうということの中で、政策的に判断をしていったということであります。一方で、また、私会計である会計と事業ということを公会計にしたということとは別に、先ほど御説明申し上げましたように、学習指導要領に基づく学校の一つの行事として行われていること、このことについて、完全無償化にすべきなのかどうなのかということについては、これは慎重に検討を加えてまいります。今回、御提案を頂いた部分の内容、これは、物価高騰による宿19泊費の高騰が負担を強めてるという御指摘もございましたので、まずは先進地、どんな形でどんな考え方の中でやられてるのかということは、教育委員会のほうで調査を加えていただきますけれども、一方で、その物価高騰による影響額を行政が補助をさせていただく中で、負担軽減をすることはできないかという視点もあると思いますので、そういったことを総体的に考えながら、より良い当町の状況に合った形の中での助成について、今後検討を加えていきたいと思います。以上です。