新冠町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日
JR廃線跡地活用について
2026年3月10日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「JR廃線跡地活用について」質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 山本政嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 伹野裕之
はい。引き続き、通告に従い、JR廃線跡地活用について、質問いたします。人口減少による利用者の低迷や、赤字、災害による施設破損などにより、ローカル線が厳しい状況に置かれている中、全国的に廃線が相次いでいます。駅舎が取り壊され、線路のレールも外され、更地となった廃線跡地も多く見られます。しかし、あえて鉄道施設を残し、観光客の誘致や地域振興に活用した事例も見られます。廃線活用による地域振興例として、美深町は「トロッコ王国美深」として、トロッコを自分で運転させて楽しませています。陸別町は、「ふるさと銀河線陸別鉄道」で、鉄道車両の運転体験ができます。保存鉄道として、日本最長の片道5.7キロのコースは1回の料金6万5千円と、すみません、6万5千円、6500円と高価ですが、全国から体験希望者が集まっています。秋田県「小坂鉄道レールパーク」では、寝台列車宿泊と観光トロッコ乗車。宮崎県「高千穂あまてらす鉄道」は、高さ105メートルの鉄橋の上を走り、スリルと絶景を楽しめるトロッコが人気を博しています。このように全国各地で鉄道廃線跡地が注目され、関係人口の創出につながっています。日高管内の状況はというと、浦河町は、旧駅舎周辺を多目的広場として活用する方向で進めています。新ひだか町は、旧静内駅を観光協会が管理。駅前には花壇を設置し、観光施設として活用しています。様似町は、旧駅舎をイベント会場として活用し、ライブコンサートや催事などを開催し、交流人口を創出しています。当町は、旧駅舎を「出会いと憩いのセンター」として活用。判官館周辺をソフトウエア開発会社がドローン操縦の訓練場として利用しています。私は以前、一般質問で前町長に森林公園と一体化させた中で、判官館トンネルと新冠川鉄橋を鉄道遺構として残し、鉄路をペダルでこいで進むレールマウンテンバイクを提案しました。施設の維持管理に莫大な費用がかかるとの理由で否定されています。また、旧日高線が宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の海線のモデルとしての学説もあることから、旧駅舎を銀河鉄道海線の駅舎としての活用も提案しましたが、これも否定されています。旧駅舎を宮沢賢治関係の資料で彩り、判官館トンネルや新冠川鉄橋を鉄道遺構として維持保全を図り、銀河鉄道の夜の海線の名残として、観光資源活用を提案します。日高道新冠インターチェンジも開通し、観光客、交流人口の拡大も見込まれます。当町20のJR廃線跡地は、近隣町のそれと比べて観光資源としての魅力があり、活用価値があると思います。この魅力あるJR廃線跡地の活用の町長の所見を伺います。
答弁 町長 山本政嗣
伹野議員から御質問頂きました、JR廃線跡地の活用について、お答えを申し上げます。JR廃線後の跡地利用につきましては、全国各地におきまして駅舎や廃線となった鉄路の利活用事例が見られまして、当町におきましても、廃線跡地の一部は将来的なまちづくり資産としての考えで、JR北海道から譲渡を受けたところであります。その上で、御質問にございます、駅舎の利活用についてでございますが、管内を見渡しましたときに、鉄路廃止以前に有人であった、人が居て営みがあった駅舎につきましては、当時から多目的に利用されていた背景もございまして、廃線後、早期に利活用されるケースが見られるわけでありますが、無人であった駅舎につきましては、利活用の方策がいまだ定まらないというケースが多いのではないかというふうに認識をしております。当町の旧駅舎でございます「出会いと憩いのセンター」につきましては、バス待合所としての利用のほかに、利活用等は特にされていない状況でございますが、これまで、公共施設の利活用協議におきまして、民間利用を公募して、利活用を図る案などが示された経緯はあるわけでありますけれども、レ・コード館第2駐車場の利用可能性との調整の中から、具体的な方針、方策には至ってないという状況にございまして、これらの検討につきましては、継続して行う考えとしておりまして、次年度の早い時期に多角的な協議を開始することとして、予定をしておりますので、まずもって御理解を賜りたいと存じます。一方、JR北海道が管理をいたします、判官館トンネルにつきましては、躯体の老朽化や、壁面の崩落等の危険性を踏まえ、危険防止の観点から出入口の封鎖などの措置が講じられているほか、新冠川橋梁につきましても、歩行禁止区域として橋桁の1区間を撤去をするなど、JR北海道による廃止路線の安全確保と危険防止の対策が現在施されておりまして、現状におきましては、体験型の利用をはじめ鉄路等の利活用は不可能な状況となっております。仮に、観光資源として利活用することを想定したとしたときに、まずはトンネルや橋梁の躯体調査を実施しなければならないということでございまして、それぞれの調査費用につきましては、おおむね500万円から1000万円の範囲で費用がかかるだろうというふうに言われております。判官館トンネルにつきましては、崩落防止等の改修、修繕、これを行う必要が生じた場合には、数千万円から億単位の費用がかかる、トンネルの修繕ということでかかるということになるほか、年次点検あるいは維持管理費といったような継続的な費用も発生することを確認をしております。また、新冠川橋梁を利活用するためには、現在撤去されている橋梁部分を再現するために、これを行うと数億円の費用が必要になるだろうという、おおよその見解がJR北海道21からも示されている状況でございます。このような状況を勘案しますと、町といたしましては、莫大な改修、修繕費をかけて、多大な維持管理費を負担した上での判官館トンネルと新冠川橋梁を町がこれを所有をして、そして利活用していくということについては、現実的ではないんではないかというふうに判断をしているところでございます。一方で、これらの施設につきましては、直ちに撤去が予定されているものではありませんで、可能な限り安全確保措置が講じられた状態の中で存置をされていくいうふうに認識をしておりまして、JR北海道の管理下において、歴史をそのまま残す、いわゆる産業遺産としての存在は継続されるものと考えます。JR用地の継承につきましては、将来の世代に負担にならないこと、そして安全な町民生活の確保を優先しながら、譲り受ける用地を選定しておりまして、今もJR北海道や北海道の管理下にある区間につきましては、これは必要となる護岸保全工事を多額の事業費をかけて実施しておりますほか、他の海岸線につきましても、引き続き管理が行われている状況でございます。このような廃線跡地の管理と利活用の現状は、少ない財政負担で、まちづくり資産となりうる用地を譲り受けることとして、これは議会を含め、関係者協議を行ってきた経緯もございますので、どうぞ御理解を頂きたいと思いますし、今後におきましては、町有地とさせていただきました旧路線敷地の利活用検討などを通じまして、町としての取り組みを推進していく考えとしてございますので、あわせての御理解を頂きたいと存じます。以上です。
再質問 8番 伹野裕之
はい。今の町長の説明で、新冠川鉄橋、判官館トンネル、それの現状または維持するための費用等、十分理解できました。そこでですが、駅舎に関して、今バスセンターとして活用しておりますけども、宮沢賢治の銀河鉄道の夜、皆さん御存じですよね。その中で、やっぱり形として日高線があったということで、海線として何らかの形で残してあげれば、観光資源になるのかなあと思います。管内どこを見渡しても日高線が宮沢賢治、銀河鉄道の夜の海線という認識を持つ地方が少ないと思います。そういった中で新冠がいち早く手を挙げて、海線を前面に出して、新冠駅を海線の駅として手を挙げることで優位に進めることができますし、それが叶うんであれば、他町と連携した中で、この日高線を海線駅として、各駅を海線駅として残すような形にし、そして銀河鉄道の夜の海線を広く知らしめることが、観光資源になると思います。苫小牧市では、宮沢賢治の研究が盛んで、研究グループやサークルが多数あります。協力を申入れして、海線駅として整備することも可能かと考えます。その部分での可能性を含めて、町長の考えはどうでしょうか。
答弁 町長 山本政嗣
議員から御質問頂きまして、日高線が海線、浜線とも言いますけれども、そういった宮沢賢治の銀河鉄道の関係の舞台としてという学説としてのお話を頂きましたので、いろいろ私なりに調べてみましたけれども、やはりその見解の多くは、その海線なるものは、岩手県の石巻近辺の鉄道だろうというものが多いわけであります。苫小牧のお話も頂きましたけれども、それこそ学説によりますと、宮沢賢治は三度、北海道に来たようでありますけれども、日高本線に入ってきたっていう証明となるものはない。白老から苫小牧に抜けて、札幌に行ったり、宗谷方面に行ったりということについては、これはもう歴史上の記録として残ってるということでありますけれども、特に宮沢賢治を研究する方々の中に、描写されてる記述が日高線の風景に似ている、だから、来てる可能性はあるんじゃないかと言っていらっしゃる方はいらっしゃるようでありますけれども、私たち日高にずっと住んでいる中において、宮沢賢治の海線、山線のモデルになったということについてはですね、一般的な認識としてはないものを、今これから宮沢賢治とつながり持つということについては、一定程度の根拠を持った中で、他町との連携も含めた中での協議が必要になってくると思いますので、非常に歴史背景からすると、難しい部分があるというふうに思います。とはいっても、これ教育委員会や、歴史関係をつかさどる郷土資料館の学芸員の意見も聞いてみなければ分かりませんけれども、いずれにいたしましても、現段階の中でお答えするとしたら、難しい部分が多いというお答えになりますけれども、一旦、教育委員会のほうでも、そういった歴史背景含めて調査した中で、また判断をさせていただきたいと思います。
再々質問 8番 伹野裕之
はい。ありがとうございました。日高線が海線だという学説なんですけども、宮沢賢治さん、クリスチャンなんで、その絡みで浦河に、荻伏に赤心社ありますよね。赤心社と交流があったという事実があります。そういったことも、この学説の後押しになってるものかと思いますので、一応答弁はいりませんけども、そういった経緯もあって日高線が海線だという学説もあったということで、答弁はいりません。一度この場でその旨を伝えたいと思います。以上です。