みんなの議会

新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日

森林公園のクマ出没対応について

2026年9月11日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「森林公園のクマ出没対応について」質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。

質問者
伹野裕之 議員
答弁者
町長 山本政嗣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 伹野裕之

8番、伹野裕之です。議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従い、「森林公園のクマ出没対応について」質問いたします。全国的なクマ出没が相次ぐ中、当町においても各所でクマが出没しています。森林公園においても出没が相次ぎ、昨年来、幾度となく公園の閉鎖が余儀なくされています。公園の閉鎖により、町民の利用ばかりか、町外からのキャンプ場利用者にも影響を及ぼしています。また、隣接する墓地の墓参においては、地方から来られた墓参者からお墓参りができず、不満の声も聞かれました。毎年のようにクマ出没による公園閉鎖があると、クマが出没するイメージが高まり、平時においてもクマに遭遇する懸念から、利用者離れが進むものと推察されます。クマとの遭遇の懸念は、登山愛好者にも顕著に見られます。道内には、当町の幌尻岳をはじめ、登山で人気のある名だたる名峰が数多くありますが、いずれも登山中にクマに遭遇する可能性があります。実際、昨年知床でクマに遭遇し被害者も出ています。そのような中、利尻島の利尻富士の人気が高まっています。利尻島にはクマが生息しておらず、当然、クマとの遭遇もなく、安心して登山ができるからです。このことから、公園利用者のクマ遭遇に対する不安を払拭することが重要と考えます。森林公園が強固な柵や電気柵、緩衝帯で囲まれて、クマ出没の可能性がゼロに近い対策がとられているのであれば、公園利用者の安全が確保され、安心して利用されることは間違いありません。しかしながら、このような対策を講じるには、莫大な予算がかかると思われます。国はクマ被害防止へ、自治体を強力に支援するクマ被害対策パッケージを昨年11月14日に策定し、交付金の活用を求めています。活用できる交付金の例として、箱ワナや電気柵の購入費。自動撮影カメラなどを活用した出没対策費。緩衝帯の整備費などがあります。このような交付金を活用して、公園の国道側に緩衝帯を設け、強固な柵や電気柵などを整備し、公園や墓地利用者の安全を確保すべきと考えます。そこで、次の2点について伺います。1点目、町は昨年9月からクマ対策に管内他町よりも素早く対応してきました。これまでに国の交付金の活用はあったのか。2点目、公園閉鎖解除後も、町民からクマ遭遇不安の声も聞かれます。安心して利用可能にするためにも、早急に対策を講じるべきではないのでしょうか。町長の所見を伺います。25

答弁 町長 山本政嗣

伹野議員から御質問頂きました「森林公園のクマ出没対応について」お答え申し上げます。全国的にクマが人里に出没し、人身にも被害が及び、それらの事象も多様化、広域化しておりまして、国民の安全、安心を脅かす深刻な事態となっていることを踏まえまして、国は昨年11月4日、クマ被害対策等に関する関係閣僚会議を開催をいたしまして、追加的、緊急的な対策を含むクマ被害対策パッケージを取りまとめております。取組みの内容は、緊急的な対応としての緊急銃猟体制の構築に加えまして、短期的な対応といたしまして春グマ駆除や緩衝帯の設置、強固な柵の整備、ICT等による出没情報、河川の樹木伐採など、関係省庁が連携し、実効性の高い対策を着実に、かつ、段階的に実行するための施策をパッケージ化したものでございまして、当町におきましても、これらに準じた対応を図っているところであります。そこで、御質問の1点目、国の交付金を活用いたしました対策についてでありますが、令和7年度に緊急銃猟備品として、熊スプレーを初めといたしまして、防護盾やヘルメット、着用ベストなどを購入し、配備させていただいたところであります。また、今年度におきましては、動物の体温や動きを赤外線センサーで感知をし、自動で撮影するトレイルカメラの導入経費の要望をしておりまして、順次配備をする予定をしているところであります。次年度以降につきましては、現在策定中のヒグマゾーニング計画に基づきました人の日常生活圏域と、ヒグマが生息する地域の間に緩衝帯を設けるための、草刈り等の費用を要望する計画としておりまして、これは今後も有効に活用を図ってまいる考えでございます。次に御質問の2点目、判官館森林公園における安全確保のためのクマ対策についてであります。保全された美しい自然環境が特徴の判官館森林公園は、貴重な植生が生育し、野鳥等が生息する当町が誇る自然公園であるわけでありますけれども、そういった自然環境がゆえにクマの侵入にもつながっているんだろうというふうに考えるところもあります。本年度も2度、公園内にクマの痕跡が確認されまして、およそ2か月間の閉鎖を余儀なくされました。そのため町は、クマの侵入防止対策として、クマの警戒心を高め、敷地から遠ざける手段といたしまして、昼間音楽を流し、夜は公園内の街路灯を常時点灯させるなどの措置を講じましたほか、道路の法面を中心に、有効と思われる箇所の草刈りを行いまして、クマの侵入防除を図ってきたところであります。また、ラジオ音がクマ防除に効果的との猟友会の助言も踏まえまして、現在は昼夜を通じて散策路の複数箇所にラジオを設置し、クマよけ措置を講じているところでありまして、これは一定の効果も感じているところでございます。26御質問頂きました侵入防護柵の設置につきましては、これまでも庁舎内の中で協議を重ねた上で、猟友会にも相談をした経緯がございますけれども、猟友会の意見といたしましては、クマは防護柵をよじ登るわけでありますし、それから柵下を掘削するということや、進入箇所が広範囲であるということから柵設置の効果は限定的で期待できないのではないかというような意見であったほか、電気柵の設置につきましては、これは多額の費用を要することに加えまして、下草の巻き付けが送電を妨げるなど、森林公園の自然環境下では、管理上の問題が大きく、設置は現実的ではないことも確認をさせていただいているところであります。クマの侵入防止、あるいは防除対策の検討は多くの市町村で行っているところでありますが、残念ながら万全の対策を見つけることができずにいるのが実態でございます。そのため当町におきましては、森林公園内の複数箇所に監視カメラを設置いたしまして、クマの存在をいち早く感知し、敷地内を立入り禁止にするなど、利用制限をすることで、利用者の安全確保を最優先とするという措置を講じておりますために、町民の皆さんをはじめ、キャンプ場利用者の方々には御不便をおかけしているものと認識をしているところであります。しかし、これはクマから利用者を守るための措置でございまして、また、現状におきまして、万全な侵入防止策がない中にございましては、優先するべき措置であることも御理解賜りたいと存じます。いずれにいたしましても、クマから町民の皆さんや公園利用者を守るために、防除方法の検討や安全対策の構築につきましては、他市町村における先進事例なども注視しながら、有効なものにつきましては、迅速に対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。以上でございます。

再質問 8番 伹野裕之

ありません。

出典:新冠町議会 令和8年第3回定例会 2026年9月11日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる