みんなの議会

新冠町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日

IT農業の推進

2019年3月12日、新冠町議会の一般質問で、竹中進一議員が「IT農業の推進」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
竹中進一 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 竹中進一

通告いたしました2軒目、IT農業の推進を一般質問いたします。今や農業のIT化は急速に進み、畜産・畑作・水田・施設園芸・収穫物の選別加工などのほか、あらゆる分野において実用化されてきており、我が町での例としては町が補助制度を設けて奨励しているハウスの自動換気装置もその一つになるのではないかと思いますが、これらのことを総じてスマート農業と称されております。今回の質問では、トラクターや田植え機、コンバインなどの農機具自動運転について触れさせていただきます。最近の報道では、自動車の公道における自動運転も条件によっては認められるような流れとなってきており、新しい衛星の運用開始によって誤差がほとんど生じない状態にまで技術革新が進むとともに、各メーカーは巨額の費用をかけて他よりも早いシステムの開発とより確実な実用化にこぎつけるためにしのぎを削っております。農機具メーカーについても、自動運転には相当な力を注いでいて、つい最近これに関するドラマがテレビで放映されて11おりましたが、農業のIT化は一般の人達にさえも相当の関心事となっております。身近にもそのようなシステムを既に利用しておられる農家も出てきております。昨今の地域農業情勢は、我が町のみならず従事者の高齢化などが急速に進むことによって、経営規模の縮小が余儀なくされたり、ハウスなどの集約農業への移行など種々の理由により耕作地の集約化が進み、その状況は続くことが予想されます。それも止むを得ない訳ですが、それにより発生する余剰の農地をその他の農家や組織が委託等を受け耕作することによって、農地の再配分、大規模化が図られる半面も出てまいります。農作業のスピード化、効率化はますます求められてまいるのではないでしょうか。今後、そのような事情等も考慮しながら農作業における省力、軽量化をさらに進め、Iターンなどによる後継者や新規就農者の確保、楽しい魅力ある農業をアピールしていくための切り札として、先に申し上げた農機具のIT化は推進していかなければならないのではないかと思います。今、一般に出回っているGIS対応システムは既製の農機具に後付け可能で、主要なモニターなどの部品を付け替えることによって複数のトラクター間に利用できる30万円代のタイプから大型他機能で人が乗らずに自動運転可能なタイプの500万円代クラスまで、多様なタイプが実用化され市販されております。これらのシステムを活用することによって、農機から自動的に作業履歴を記録することができ、後の生産工程管理に役立てることも可能となり、農作業のノウハウをデータ化した上でビッグデータとして蓄積し、分析を行うことにより熟練農業者の技術を見える化することも可能ですから、単に農作業だけに関わらず幅広く利用価値を広げることができると思います。もちろん安全性についての対策も万全で、平成28年3月にはロボット農機に関する安全性確保ガイドライン案が作成されておりますことと、近くでコントローラーを持つ作業者がオペレーションするか、大型になりますと2台のトラクターを1人のオペレーターで同時に作動させ、片側のみのトラクターをコントロールして安全作業が確保できるようにもなっております。今後、我が町の農業にとってIT農業の推進は必要な事項だと考え、岩見沢市などの先進地域の例などを参考にして後継者や新規農業者確保のためにもインパクトがあると思われる取組みを図っていくために補助制度など設けるなどで、管内に先駆けてスマート農業に取組み差別化を図ってまいる考えはないでしょうか。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中進一議員からご質問のIT農業の推進について、お答えいたします。農業は、私達の生活に欠かすことのできない食を担う重要な産業であり、国の成長戦略にも位置付けられてございますが、生産現場におきましては、農業従事者の高齢化とともに、担い手や労働力の不足が恒常化しており、省力化や労働力補完システムの開発、研究が急がれております。このような中、国を中心に農機メーカーやIT企業、大学、研究機関など産官学が連携のもと、異業種での進展が著しいロボット技術や人工衛星を活用したリモートセンシング技術、クラウドシステムをはじめとするICT、AI、IOTなどの先端技術を農業に取り入れたスマート農業の開発・普及に向けて、精力的な研究や実12証実験が取り組まれているところでございます。既に畜産分野においては搾乳ロボットや哺乳ロボット、耕種部門においては収穫ロボットやトラクター自動操舵装置など実用化されている技術もあり、国内農業の成長には、欠かすことのできない技術革新であると認識してございます。今後、当町の農業者も順次取り入れていくものと存じますが、当町の農業は耕種から畜産まで幅広い営農体系が確立されているため、農業者個々によって導入する機械、システム、技術は様々であり、費用も大きく違ってくるかと存じます。何よりもスマート農業は日進月歩で進化する技術であり、今後実証と低コスト化が十分に見込まれる分野かと存じますので、中山間の地域性を踏まえ、これからの技術革新の推移を見極めつつ、国や北海道からの財源措置が見通せた段階においての検討課題といたしたいと存じますので、ご理解をお願い申し上げます。

再質問 10番 竹中進一

ただいま町長の方からと、または国の制度がありましたら積極的に進めてまいりたいという答弁でございましたけれども、私が言いたいのはですね、管内的にもまだそういうことを取組んでいる自治体はございませんけれども、新冠町が率先してスマート農業に取組むんだという姿勢を見せるために、いくらか、僅かでもいいから補助制度などを設けるような、独自で設けるような考えはございませんでしょうか。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

竹中議員の再質問にお答えします。町政執行方針の中でも申し上げましたが、今後における当町の課題は山積しており、優先すべき課題をしっかり見つめ取り進めるとしておりまして、議員ご提言の本案件につきましては現段階においての優先順位は低いものと判断してございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

出典:新冠町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる