新冠町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月13日
大雪による農業用ハウス等被害と復興への取組みについて
2018年3月13日、新冠町議会の一般質問で、竹中進一議員が「大雪による農業用ハウス等被害と復興への取組みについて」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 竹中進一 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 竹中進一
議長より発言の許可を得ましたので、通告に従い、一般質問い23たします。先程の同僚議員の一般質問の中にもございましたが、この度想定外の豪雪により被災されました農家の方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧、復興をお祈り申し上げるところでございます。今回の豪雪災害に際しましては、2月9日早速浅川組合長を本部長とする対策本部が立ち上がり、その後15日には鳴海町長を本部長とする新冠町大雪災害対策本部を、間を置かずに立ち上げ、国会議員や2月16日の高橋知事、そして道議会の特別委員などへの対応にあたってこられたと行政報告がございました。そして、日を置かず役場、新冠町農協の職員や建設協会、関係ボランティアが慣れない作業にも関わらず被災農家へ連日手伝いにこられましたことは、被災の大きさに実質茫然といたしていた被災農家にとって大変ありがたいことでございました。お陰さまで後片付けについては一応の区切りがつきましたことに当事者は大変感謝いたしていることと存じます。さて、今後の復旧に向けてはあまりにも被害規模が大きく、これを完全復旧いたすには新冠町だけでの対応では大変難しく、国や道などにも対応をいただき完全復旧いたさなければならない訳ですが、関係上部機関も現地を視察され、事態を把握されておられますし、今月7日には農協組合長などが上京して現地の状況を訴えてこられたようですが、産地再生のために良い方向が見出されることを期待いたすところでございます。一方、被災施設の再建にあたりましては、何事も原形復旧が原則ではございますが、ビニールハウスについては施設を一端設置いたしますと、今後20年から30年は利用していくことになります。質問の1点目ですが、昨今の情勢を見ますと我が町のみならず施設園芸による農業が大変好調であることに活路を見出し、産地化が確立してまいりました。この度のような被災を二度と繰り返さないために、強い施設による強い農業にしていかなければならないと思いますが、現行のハウスをそのまま再建いたすのではなく、現行の25ミリパイプを35ミリパイプにするとか、新しく開発された丈夫なパイプにすること、さらには今までのように各ハウスの設置いたしている間隔についても、大雪の際雪かきを重機やトラクターで作業可能な間隔に広げるなど、今後想定外の豪雪にあってもせっかく再建いたした施設がまた被害に遭うことが無いように万全の体制をとらなくてはならないと切に思うに訳でございますが、このことについて町長のお考えをお伺いいたします。2点目として、今月7日に被災を受けた各組合長と関係者が上京いたしておりますが、ピーマンはもう既に苗の受け入れも始まっており、1日も早い復旧を待ち望んでおりますので、町長も関係者ともども上京をいたし、早期復旧に向けて陳情等を行っていただきたいと思いますが、そのようなお考えはございませんでしょうか。3点目として、将来を見越した新冠の施設農業は、今後も当面はピーマン栽培が主体となると思いますが、今までの好調な生産増加に伴い人手不足が深刻化いたしてきたことがございますが、これに対応するため生産者が自ら外国人の雇用を進め対応いたしております。近年は、繁忙期のみの雇用はできなくなり、通年雇用いたさなければならない状況となり、ピーマン収穫後ホウレンソウなどをハウス内で冬期間栽培し、その出荷も徐々に増えてきて単価も好調に推移し、いくらか成果が上ってこようとする段階で今回被災をいたした訳ですが、こういった取り組みが今後も24考えなければならないと思いますので、ハウスの強度を増すために丈夫なパイプや30ミリのパイプのほか、資材の見直しなども助成対応とすることについてのお考えはないでしょうか。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
竹中進一議員ご質問の、大雪による農業用ハウスの被害と復興への取り組みについて答弁させていただきます。ご質問の1点目でございますが、近年は異常気象や数十年に1度と呼ばれる集中豪雨が全国各地で頻繁に発生し、甚大な被害が発生しております。当町は道内でも降雪量の少ない地域ではございますが、この度のような記録的な大雪を鑑みますと、私も議員と同様に今後の復旧につきましては、豪雪に備えパイプを太くしたり、設置するパイプの間隔を狭くして強度を保つなどの工夫や重機等での除雪ができるようハウスとハウスとの間隔を広くして設置するなどの対策が必要であると考えてございます。しかしながら、既存のハウスが建ち並ぶ中で除雪ができるよう区画を再整理し、ハウスを移設することは現実的には非常に困難なことでありますし、パイプのサイズアップだけを行う方法も考えられますが、サイズを一回り太くするだけで費用は約1.4倍になると聞いてございます。ビニールハウスは農業共済制度の対象でございますので、災害時における国や道の支援事業は原則用意されておりません。町としても具体的な支援策をお示しできておりませんが、何かしらの支援策が講じられた場合にも自己負担は必ず発生いたしますので、費用負担の問題が大きく農業者にのしかかってまいります。加えて、この度の災害では新ひだか町と合わせ500棟を超えるハウスの倒壊がありましたので、早期の復旧には資材の迅速な確保も念頭に置かなければなりません。復旧への対応が迫られる中、新冠町農協ではこの度の復旧事業は原形復旧により行うとの方針を固めておりますが、これが農協の本意ではなく、限られた選択肢の中で一刻も早い復旧と被災された農業者の所得確保を最優先に考えた上での判断と存じますし、これまで実施をしてきたハウスの撤去方法は、設置までも見据えた作業効率の高い方法であると被災された農業者も理解されておりますので、町としても農協の判断を支持してまいりたいと存じます。なお、復旧は原形復旧としてございますので、今後の雪害への対応として、冬期間はビニールを剥すことが農業者に求められますが、農業改良普及センターでは今般被害を受けてしまった農業者、被害を避けることができた農業者を順次訪問し、ハウスが倒壊した要因を分析の上、指導強化するものと申し出がございましたので、今後とも関係機関や団体との連携を図りながら、減災に向けた対応に努めてまいりたいと存じます。ご質問の2点目でございますが、これまで北海道知事や北海道議会議長、道議会農政委員会所属の議員各位、管内出身の議員各位に直接面談し、お願いしてございます。また、道内選出の国会議員には面談の他電話でのお願いをしてまいりました。ご指摘のありました中央省庁への要望活動につきましても、上京することはやぶさかではございませんが、この度の被災による状況を訴え、支援をお願いするためには、私だけではなく新ひだか町長や場合によっては両町の町議会議長とも連携をした中で行動することが肝要と考えておりますが、新ひだか町の25考えもございますし、国会も会期中でございますので、スケジュールの調整は大変難しいことと思っておりますが、検討してまいりたいとも考えてございます。ご質問の3点目でございますが、町内には生産面積の維持拡大や不足した労働力を確保するため外国人技能実習制度を活用され農業者が増加傾向にあります。この方法を中心に、冬期間に葉物野菜を栽培する通年作の取り組みが見受けられます。このような取り組みはビニールハウスの有効活用と農業所得の向上に効果が期待でき、これまでにも奨励してきております。この度の災害復旧は除きますが、今後通年作を目的に強度を増したハウスを新たに造成する場合には、農業共済制度への加入を条件とするなど、現行の野菜促成栽培施設整備事業の補助対象としての扱いについては関係機関とも協議検討してまいりますので、ご理解を願います。
再質問 10番 竹中進一
町長の今回の災害に対する心遣いにつきましては、大変農家の方たちも喜んでいるんではないかというふうに考えております。また、この豪雪被害は北海道から九州まで24都道府県に及び、農業用ハウスは2月28日現在、農林水産省の集計で4795棟、新冠の農業用施設総被害額は3億円をゆうに超えると行政報告にございましたが、その集計を行った後と思われる今日までさらに屋根に積もっていた雪などにより、主にD型の倉庫などの被害が増えているように見受けられますが、完全復旧いたすまでには多くの手間や費用がかかり、減収分の補てんなど新冠町農業に及ぼす影響はまだまだ大きい訳です。もし、国や道の支援策が受けられたとしても、1年では到底完全な復旧が難しいと思いますので、最低でも2年ぐらいの再建猶予期間を置くような条件緩和などの処置はとれないでしょうか。また、今回のビニールハウス被害について共済制度への加入率が大変低く、国の考えでは共済制度への加入促進が図られていないことについて課題があるとの指摘もあるようですが、このハウス共済制度の拡充は平成27年4月からと日も浅く、ビニールが被害を被っても補償額の経年減額割合が大きいことや、例年ですとビニールを被覆したままハウス内側を補強するだけでこのような被害を受けることがなかったこと、またハウスの棟数が多いと掛金の額もかなりの経営的負担となり、まだまだ厳しい状況で経営をいたしている場合やむを得ず加入を見送らざるを得なかったこと等が考えられます。今後は被災した、しなかったにかかわらず、農家は積極的に共済加入を促進いたしていく意識を持たなければならないと思います。このことで国、道の支援を受けて再建をいたす際に障害とならないように特段の配慮をお願いいただき、要請に臨んでいただきたいと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。今回被災された農家のダメージは、国や道の支援そして新冠町がどこまで支援いたすことができるかは、ただいまの答弁でもまだ見えてまいらない訳ですが、被災農家の復旧のためにボランティアなどの協力を終えるための手だてをいたすお考えはないかについてもお伺いいたします。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
再質問についてお答えいたします。1点目の複数年に及ぶ再建期26間についてでございますが、私としてもそのような対応が可能であるならば、それが望ましいと思っておりますが、先ほどの答弁でも一部申し上げました通り、現在は国や道に対して支援策を要望している段階でございまして、具体的な事業など何も示されてございませんので、回答は控えさせていただきたいと存じます。2点目の農業共済制度への未加入が国や道の支援の障害とならないように要望していただきたいとのことでございますが、私もそのような思いから支援のお願いをしてまいりましたが、原則的に農業共済制度はこのような自然災害等からの再建を目的とした補償制度でございますし、補償内容の充実も図られてきております。議員からご指摘の通り、要望活動を通じて各方面から加入率が低いことへのご指摘や厳しいご意見もちょうだいしております。近年は大雪だけでなく、大雨や突風など被害も見受けられますので、今後におきましては農業者の皆様の積極的な加入をお願いしたいと存じます。3点目のボランティアの必要性につきましては、現時点で復旧計画が定まっておりませんので回答はできませんが、今後支援策を決定し農協や農業者に示していく中で農業者の意見を聞き、農協や関係機関とも協議をしてまいりたいと存じますので、ご理解をいただきたいと存じます。