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南幌町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月12日

有機栽培と社会の現状及び将来の農業のあり方について

2024年6月12日、南幌町議会の一般質問で、高橋修平議員が「有機栽培と社会の現状及び将来の農業のあり方について」質問し、町長が答弁しました。

質問者
高橋修平 議員
答弁者
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 高橋

基幹産業が農業の南幌町で、農家ではない私が今回の質問というのは大変失礼に値すると自覚しておりますので、初めに深くお詫びを申し上げます。それでは質問に入らせていただきます。有機栽培と社会の現状及び将来の農業のあり方について。現在、南幌町では化学肥料、農薬の使用を前提とした慣行栽培が大半であると認識していますが、多量の農薬を使用することによる水質汚染や生物多様性の脅威、農薬が人の健康に与える悪影響などに懸念があります。先日、議員の学校で講師をしていただいた、鈴木宣弘教授の講義内容を参考にしますと、輸入にほぼ100%依存している化学肥料の原料である、リン、カリウム、尿素が、クワトロショックにより高騰し購入できないことや、すでに製造中止の配合肥料も出てきて今後の国内農家への肥料供給の見通しが立たなくなってきています。化学肥料の原料が調達できなければ国内生産量は大きな影響を受けると言われています。慣行栽培には形がきれいで収穫量も多く、安価で安定した食材の供給がしやすいなどのメリットがあります。しかし、今後日本は化学肥料に頼らずに国内資源を最大限活用する有機農業の技術が従来の農家にも重要になると考えられることから、以下の2点について伺います。1、環境保全型農業直接支払交付金の取組の中に堆肥の施用がありますが、将来の有機農業転換への起爆剤として期待できます。町単独で堆肥の施用に交付金予算を組むことはできないでしょうか。2、日本の食料自給率は38%程度ですが、種や肥料の自給率の低さを考慮すると10%程度だと言われています。現在の不安定な世界情勢の中で、南幌町の基幹産業である農業を守るために私たちにできることは何なのか、あるいは何が最善と思われるか等、町長が考える将来の南幌町の農業のあり方について伺います。

答弁 町長

有機栽培と社会の現状及び将来の農業のあり方についてのご質問にお答えします。1点目のご質問については、環境保全型農業直接支払交付金は、化学肥料・化学合成農薬を5割以上低減する取組と合わせて行う、地球温暖化防止や生物多様性保全等に効果の高い営農活動に対し、国、道、市町村の負担割合により交付するものです。また、6月5日に公布された「改正食料・農業・農村基本法」において、「環境と調和のとれた食料システムの確立」が掲げられ、今後、環境負荷低減の取組に対する具体的な内容が検討されることから、町独自による「堆肥」施用に係る支援を行う考えはありません。2点目のご質問については、本町では、令和2年に「南幌町農業振興ビジョン」を策定し、一つ目に「収益性の高い農業の確立」、二つ目に「経営基盤の強化に向けた担い手の育成」、三つ目に「消費者との交流と食育の推進」、四つ目に「環境と調和した活力ある農村の構築」を柱として掲げ、農業振興を推進しています。なお、現在、国において新たな「食料・農業・農村基本計画」の策定を進めており、今後の農業情勢と本町の実情を踏まえ持続可能な農業の推進に取り組んでまいります。

質問 高橋

一つ目の質問はわかりました。出す気はないということですよね。はい。二つ目なんですけど、そんなに難しい質問ではなくて、僕は農業のプロとかではないので、結構もっと素人目線というか、町民さんからもちょっとこう多少は聞かれているようなことだったので伺いたかったんですけど、有事の際ですね。有事の際とか、今だったら海外の戦争とかで何か輸入が止まるとか、そういう場合ですよね。そういう場合の食料安全保障みたいなものの観点から、町長が南幌町の農業は今のままでも安心であると思っていらっしゃるのか、もしくは違う流れをつくったほうがいいと思っていらっしゃるのか。要するに町長が考える食への安心感を感じ取ってもらえる将来の農業のあり方について、どう思い描いていらっしゃるのかというのを単純に聞きたかっただけなんですよね。だから国がとかではなく、町としてどう動くのか、動けるのかということですよね。それで有機栽培という話に今回はなっているんですけども、そういう極端な事態なのかもしれないんですけども、今から、例えば有機農家さんって少ないと思うんですけど、もうちょっとこう増えてもいいのかなという。国内原料を使ってやる農家さんですから、輸入が止まったとしても、ある程度はちょっと耐えうるものになるのではないかなというところだったんですよね。クワトロショックというのも、多分全部は知らない方もいると思うので、4つあって、1つはコロナ禍というやつですね。2つ目は中国の爆買いですね。小麦、大豆、トウモロコシ、牧草、魚粉、肉、魚などですよね。3つ目が異常気象、4つ目がウクライナ紛争ですね。これによって世界の食料争奪戦というのが激化したということになっているんですけども、そういう有機とか、今も確かに有機はいいとは思うんですけど、酪農家さんも今ちょっと大変な状況なので、その有機もしかしたら脅かされるようなことになるのかもしれないので、究極的には、無肥料・無農薬みたいな考えにもなるのかなとも思いますし、これが何も起こらなかったとしても、南幌町の自給率ではなくて、自給力と言うのでしょうかね。そういうものが上がるというのは、多分南幌町の一つの魅力ともなるのかなというふうにも思ったりするんです。そういったところでさっきの給付金の話もそうなんですけど、今の社会情勢を考えた時に、ちょっとでも有機のほうに少しずつでも移行していくのが大事なんじゃないかなという農家さんも出てくるような気がしたんですけれども、町長の希望みたいなものでしょうかね。僕なんかは今議員をやっていますけど、入る前はスローガンとしては、有事の際にも絶対に飢えない自治体づくりという感じで、今議員をやらせてもらっていますけども、何かちょっとこう、今のこの社会の情勢とかを見ると、ちょっと僕も不安を感じているというところがあるので、例えばですよ。答えやすいようにというわけではないんですけど、僕は素人なので笑っていただいても構わないと思うんですけど、例えば持続可能な、みたいなところで言えば、酪農家さんとかを誘致してみるとか、グラスフェッドですよね。生きた牧草を食べて大きくなるような、酪農家さんとか、あとは草堆肥とか。こういうのも化学肥料も高いので、そういうのもどんどんこう活用していくような、15年ぐらい前に何か農協さんでも青年部の方が草堆肥を何かつくっていらしたという話も聞いているので、今後はそういうものもまた必要になってくるのではないかなとは思ったりするんです。何かそういう急に有機栽培というのはもう絶対無理な話なのでそれはわかっていますから、そういう不測の事態に耐えられる農業というようなイメージを持っていただきたいなとは思いますし、なのでさっき言ったように、今でもいいと思っていらっしゃるのか、違う流れをつくったほうがいいと思っていらっしゃるのか、町長が考える、町民の皆さんに安心感を持っていただけるような、南幌町の将来の農業ビジョンみたいな、そういう思いみたいなものをちょっとお聞かせ願えないかなと思います。

答弁 町長

高橋議員の再質問にお答えをいたします。ちょっと大変難しい問われ方をしたなと言いますか、私の思っている農業のあり方と言いますか、これをどういう目線で言うのかということでございます。町民の安心感という部分でお答えをするのか、持続できる南幌町の農業という形でお話をするのか、ちょっとどの辺かわからないんですけども、まず本町の農業の形態でございますけども、議員御承知のとおりだと思うんですけども、耕地面積約5,400町でございまして、ほとんどが田でありまして、全国的でも先駆的に基盤整備を進めてきた地帯でございます。現在の主要な作物の作付面積でございますけれども、飼料用米を含めて今水稲が約2,000町、小麦が1,800町、大豆が600町、野菜が170町、その他地力作物というような状況でございます。農家戸数は、御存じのとおり減少してきております。従いまして、一戸当たりの経営面積も大きくなって、現在は30町を超えております。そういうことから大型化が顕著でありまして、当然、機械化も進んでおります。あと、近年は食用のお米が減少しているということで、本町の農業経営という見方をすれば、水稲の場合はやはり経営の安定がしやすいということで、一番の作物でございますから、これについては一定の面積を確保していくということが大事でないかなというように思います。それと、やはりそうなれば小麦、大豆、または地力作物、これらを輪作体系として、これらの作物を利用して輪作体系を組むという形が、今現在大型化しておりますから、そういう土地利用型農業という形に進んでいくのではなかろうかなと思います。これは今現状と、あと農家の経営安定ということを考えればということでございます。軽々しく申し上げられませんけども、そういう土地利用型農業がこれからも進んでいくのではないかなというように考えてございます。有機農業を否定するものではございません。今現在、国のほうでここ最近、みどりの食料システム戦略、地球温暖化防止に向けた環境負荷の低減対策としてそういうものが進んでおりまして、議員言われたように堆肥の施用ですとか、または公私の連携ですとか、そういう取組が増えておりまして、実際南幌町でもそういう取組をしている方がおります。これから今回6月5日に公布された新農業基本法の4つの柱の中の1つとして、環境との調和ということが掲げられましたので、それを支える仕組みづくりがこれからされていくだろうと。それと、その基本法を具現化するための新基本計画というのが来年3月に策定される予定でございます。その中で、それらが含まれてくるのであろうということであると私は考えてございます。また、先ほどはちょっと言い忘れたんですけども、高齢化・大型化に伴いまして、労働力不足が今農家のほうでもかなり厳しい状況でございます。そういうことで担い手の確保も力を入れていかなければなりませんし、また、これからは省力化ということで、スマート農業も進めていかなければならないというように考えてございます。あと、町民の安全安心ということで、町民の皆様からも本町の農産物を実際に消費していただく機会もつくらなければなりません。お子さんに対しては、子育て支援米とかということでやらせていただいています。また、地産地消ということでは学校給食の取り入れをしたり、朝市なんかを開催しております。そういうことで町民の皆さんからも安全安心と思っていただけるように、本町農産物の利用促進が深められますように、そういう取組を進めてまいりたいというように考えてございます。なかなかいただいた御質問と答弁があっているかどうかわかりませんでしたけれども、そのようなことでございます。

質問 高橋

多分、僕が逆に質問されてもすごく答えづらいものだと思っています。先ほども言いましたけども、本当に不測の事態ですよね。化学肥料の原料がもう全く止まってしまったとか、さっき言った戦争などにより輸入が止まってしまったとか、そういったものになるとは思うんですけど、そういった時に輸入とか外資とか、そういうものに頼らないで、できる、動ける一次産業というのを守ることは結構大事だと僕は思っているんですよね。なので、本当に究極的なことを言えば、住民さんみんなが参加できるような、農業を守っていくような動きとかも、今から少しずつつけていくとか、本当に小さいことでいいと思うんですよね。例えばさっき言った草堆肥もそうですけど、町というか行政区で、皆さんで今雑草問題が結構町でありますけど、刈って一か所に溜めて、出来上がった草堆肥なんかを農家さんに運んであげるなど、本当に小さいことでもいいんですけど、今やられている施策とか、全部すごく大事だと思うんですけど、そういう小さい歯車を今からちょっとこう動かしていかないと、そういうさっき言った不測の事態、そういうふうな時には、身動きが取れなくなるんじゃないかなという、住民の皆さんも食への不安とかも一瞬で立ち上がると思うので、住民全員で南幌町の一次産業である農業を守れるような流れとか、そういうものが何かあったほうがいいと僕は思っています。何か一つでも具体的なものがあれば、周りの職員さんは優秀な方がいっぱいいらっしゃると思いますから、そういう妥協案とか、そういうものも出てくると思うんですよね。なので再々質問なんですけど、何かそういう僕が今言ったようなことで、具体的な何か1個でもいいんですけど、何かないでしょうか。

答弁 町長

高橋議員の再々質問にお答えいたします。有事の際というようなことでのお話ではなかったかなと思いますけども、議員御承知のとおり、肥料につきましては原材料の6割が国際価格なんかで大きな影響を受けております。ロシアのウクライナ侵攻で、肥料が令和3年に一度ぐっと上がったんですけども、今年の1月に入ってからは減少傾向と。価格がですね、減少傾向というようなことになってございます。それで、現在国のほうでも肥料の確保、備蓄ということで今力を入れております。また、それに対する外交なんかも力を入れてございます。肥料の確保という点でお話をさせていただきました。それで、食料安全保障、有事の際の食糧安全保障は大変大きなお話であると思います。この食料安全保障につきましては、まさに今新農業基本法の中に、食料自給率の引き上げについても入れるということになりましたので、その動きをみる必要があるのかなということでございます。国全体の食料安全保障については、これはもう国全体でやっていかなきゃならない問題であるのかなと思います。あと、町民が何をできるのかということでございます。なかなか難しい質問でございますけども、今農協さんの販売高というのは、年間40億から50億ほど販売高がございます。当然、それを維持して農家経営を安定させていきたいというような思いがあります。そういうような農家の実情、今置かれている実情ですね。そういうものをより町民に深く理解をしていただいて、応援団になっていただくというような取組が大事ではなかろうかなと思います。最後に、昨日政府が来年度予算に向けて骨太の方針の原案を示しました。その中で、新基本計画の策定に当たりまして、みどりの食料システムの確立に向けて有機農業を後押しするということが示されましたので、私はその動向を注視してまいりたいというように考えてございます。

出典:南幌町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月12日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる