南幌町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日
食料・農業・農村基本法改正に向けた考えは
2024年3月7日、南幌町議会の一般質問で、西股裕司議員が「食料・農業・農村基本法改正に向けた考えは」について質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 西股裕司 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 西股
私のほうからは、食料・農業・農村基本法改正に向けた考えはということで、町長にお伺いします。現在開催中の通常国会にて食料安全保障の抜本的な強化、環境と調和の取れた産業への転換、人口減少下における生産水準の維持・発展と地域コミュニティの維持の観点から食料・農業・農村基本法(以下「新基本法」という。)の改正を目指しております。1961年制定の農業基本法は、農業の生産性向上と農業従事者の地位向上を目標として制定されましたが、自動車や電気産業の国際競争力が高まり、農産物の関税をはじめとする国境措置について、極力排除する国際ルールが取り決められたことにより、1999年に新基本法の制定とともに廃止されました。この新基本法は食料安定供給を全面に掲げ、生産性向上と農業の持続的発展、食糧自給率の向上を政策目標として制定されています。今回の改正に向けては、食糧の輸入環境がロシア・ウクライナ紛争等の影響で不安定な状況となっていることや、国内での食糧需給と将来的に農業者の減少に伴い、生産量が減少するとの見通しから、10年先を見据えた政策を検討している状況です。具体的な新基本法の改正案は不透明の段階ですが、南幌町としても基幹産業である農業については、執行方針の中でも農業振興と担い手対策について方針が示されておりますが、今後の農業振興ビジョンの見直しや農地・農業者に関する具体的な数字の入ったビジョンを示す考えはあるのか。また、改正される新基本法では、生産段階での温室効果ガスについても「みどりの食料システム戦略」にて、その対応が求められると予想されています。これらについて、現時点での町長の考えを伺います。
答弁 町長
食料・農業・農村基本法改正に向けた考えはのご質問にお答えします。現在、国が進めている食料・農業・農村基本法の改正案では、農産物の生産コストを反映した適正な価格形成の仕組みづくりや海外依存の高い麦・大豆の国内生産の増大など、食料安全保障の抜本的な強化が検討されています。本町の生産現場を取り巻く環境は、化学肥料、原油など生産資材の価格高騰や水田活用直接支払交付金の見直し、温暖化による農作物の高温障害など、農業経営における環境が大きく変化していることから、新基本法の改正内容を踏まえ、「農業振興ビジョン」の見直しを検討してまいります。また、具体的な数値目標については、新基本法の改正案で、複数の数値目標が設定され、達成状況を調査、公表されることから、国の数値目標を踏まえ、検討してまいります。農業における温室効果ガスの対応については、現在、「みどりの食料システム戦略」に基づき、水田のメタン排出削減や化学肥料、化学農薬の使用低減など環境負荷低減の取組に向けて検討されていることから、国の動向を注視してまいります。
再質問 西股
再質問させていただきます。振興ビジョンについては今年見直していくということなんですが、現在の振興ビジョンにつきましては、令和2年につくられているという中でございますけれども、それからですね、やはり農業者がかなり減っておりまして、現在までのところ平成4年の農業委員会のデータですが、戸数としては、農家戸数としては個人が139、そして法人が17というふうになっておりまして、平均の耕作面積が現在34町、34ヘクタールというふうになっておるということでございます。年々やはり個人個人、また法人等の面積が増えているという中で、新しいビジョンをつくっていく段階では、今年も5、6件やはり農家が離農していくという話も聞いておりますので、そこらの対応も含めた形をやはり示していただきたいなと。で、数字の見えるという部分についてはこれからも若干変わっていくという様相があるということで、これから検討していくということなんですが、ぜひですね、生産の目標を大きく掲げることによって、生産者の生産意欲をどんどんどんどん出していただけるような形のビジョンをつくっていただきたいなというふうに思います。それと、温室効果ガスの関係ですが、これについては昨年の一般質問の中でも、私のほうからゼロカーボンの関係で質問されておりまして、その中で町長からもお答えをいただいております。その段階では、13経営体、178ヘクタールが環境保全型農業直接支払対策事業に取り組んでいるということなんですが、今年度は予定として14経営体で250町と、わずかながら増えていっているんですが、これについては今後どのように普及推進をして広げていくのかという部分について、お伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長
西股議員の再質問にお答えをいたします。初めに、新農業基本法の法制化のスケジュールでございますけども、議員も言われていましたけども、去る2月27日に、基本法の改正案が閣議決定をされました。この後、6月の通常国会で改正法が成立され、成立後、審議会に対しまして基本法を具現化するための新たな基本計画について諮問を行い、都道府県の調整などを経まして、来年3月に新たな基本計画が決定されるスケジュールで進められております。新たな基本法の骨子でございますけれども、食料安全保障につきましては、やはり生産コストの販売価格に転嫁することであります。また、農業の人口減少につきましては、高齢化や個人経営体が大きく減少することを見据えまして、多様な農業者の位置づけや法人化、スマート農業を推進すると言っております。次に、持続可能な環境に優しい農業でございますけども、温室効果ガスの削減や食品ロス削減などの取組、みどりの食料システム戦略を進めると言われております。そこで現在の新たな基本法に伴う数値化でございますけども、食料自給率に加えまして、食料安全保障などに関する新たな目標設定と達成状況の調査と、結果を公表することが確認をされております。なお、具体的な目標設定項目や、数値化についてはまだ示されておりません。そこで、本町の振興ビジョンの見直しの関係でございますけども、議員言われるとおり、令和2年度から11年までの10年間の基本計画でございます。今年度、中間年の5年目を迎えまして、また、近年の農業情勢を考えると、中間見直しをするタイミングであるのかなと思っております。しかし、基本法の改正を踏まえると、また基本計画の策定時期を考えますと、見直し時期については十分考慮する必要があるのかなと。整合する必要があるのかなというように考えてございます。なお、農地や農業者の数値化について、これも今までなかなか、町のほうで示すことができない、情勢がやはり目まぐるしく動く、それと農家の所得に関係するということで、なかなかこの辺は数値化できないのが現状でございます。特に農地面積につきましても、農協さんでもなかなかこう中期的な数値、まあ現状的な数値は推移できても、なかなか中長期的なものについては示せられないというような現状でありますけれども、国の数値目標を踏まえて検討をしてまいります。また、この数値目標をするに当たりまして、現在畑地化を含め、農業情勢がまだ安定しない中、目標達成のための事業化も必要か否かについて、十分検討する必要があるのかなというように考えてございます。なお、環境の問題、みどりの食料システムでございますけれども、現在14件ということで、内訳については有機4件、緑肥4件、堆肥4件、病害虫3件、これは延べ件数でございますけれども、そんな状況でございます。この環境負荷軽減対策につきましては、新基本法で環境との調和や食品ロスなどについて新たに盛り込まれましたけれども、具体的な取組が示されておりませんので、今後の動向を注視してまいります。また、水田のメタンガス発生の削減など、これらも溝切りや中干しなどの考えが示されつつありますので、これについてもまた農協さんと相談をしながら検討してまいりたいというように考えてございます。なかなかお答えにはなっていないかと思いますけども、よろしくお願いしたいと思います。
再質問 西股
まだ決まってもいない基本法の関係で質問をさせていただいて、答えもかなりクリアされているのかなというふうに思うんですが、できるだけ意に沿ったような形でビジョンをつくっていただきたいなというふうに思っております。またはっきりした段階で、またいろいろお話をさせていただける機会があるかなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。