南幌町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月15日
児童生徒の読書に親しむ環境づくりは
2018年6月15日、南幌町議会の一般質問で、佐藤妙子議員が「児童生徒の読書に親しむ環境づくりは」について質問し、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤妙子 議員
- 答弁者
- 教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 佐藤
最初に教育長に御質問いたします。児童生徒の読書に親しむ環境づくりは。最近の情報メディアの発達と普及により、読書に親しむ機会が減少しています。教育委員会では、南幌町の子供たちの豊かな読書活動を強く願い、本町の読書環境の整備を進めることを基本理念として、南幌町子どもの読書活動推進計画を策定し、ブックスタート事業を初め、多くの事業を進めています。そこで3点伺います。1、現在ぽろろの図書を、町内公共施設や学校などで読んでもらえる、ふるさと巡回文庫がありますが、新たにスポーツセンターや改善センターなどに設置して、より充実させる考えは。2、現在、夕張太ふれあい館でぽろろの図書が返却できるようになりました。ネット検索が可能になったことで貸し出しも可能にならないかとの住民の声もありますが、取り組む考えは。3、新しい読書の楽しみ方の一つとして、ビブリオバトルがあります。これは数人が集まり、自分が感動した本を発表し、その中から一番読みたくなった作品を参加者が決めるという、本の紹介コミュニケーションバトルゲームです。現在、全国の小中学校や図書館でも多く取り入られているものですが、本町でもビブリオバトルを取り入れる考えは。
答弁 教育長
児童生徒の読書に親しむ環境づくりは、の御質問にお答えします。1点目の御質問については、スポーツセンターや改善センターの来館者は、少年団活動や部活動、文化・芸術活動などの目的を持った利用であり、読書や本を借りるという利用の状況ではないことから、図書の設置については考えていません。なお、町としては、生涯学習センター図書室を読書活動の拠点施設として位置づけていることから、利用促進に向けてさらに取り組んでまいります。2点目の御質問については、夕張太ふれあい館では、ふるさと巡回文庫により年間1,500冊を配本し、貸し出しを行っていることや、小学校においては代理貸出事業として、児童が学校図書室のパソコンにより生涯学習センター図書室の本をネット検索により予約し、小学校での受け渡しを行っていることから、ふれあい館での貸し出しは考えていません。3点目の御質問については、活字離れが叫ばれる中、ビブリオバトルは新たな読書の楽しみ方として広がりを見せていますが、実施に当たっては、読者の読解力はもとより想像力や表現力が必要であり、児童生徒を対象として普及するには、コミュニケーション能力が求められます。現在、子ども読書活動推進計画に基づき、昨年度より、小中学生を対象とした読書感想文コンクールを実施し、本を読む楽しさを知り自分の感想や考えを伝えることを目的とした取り組みを行っていることから、現段階においての実施は考えていません。
質問 佐藤
ただいま答弁いただきまして、全て考えていないということで、大変残念に思いました。今、子供たちを取り巻く環境というのは、時間の制約された生活を余儀なくされていると思います。その中で、少しでも読書環境をふやすことはできないかといろいろ考えました。今の御答弁なんですけれども、巡回文庫、本は図書室で読んでくださいという、そういうお答えになるんじゃないかなと思うんですけれども、先日ですね、小学校の朝授業の前に学校に行く用事がありまして、あるクラスの光景を目の当たりにしました。それは何人も児童が自分の席や廊下で、座り込んで真剣に本を読んでいるんです。それは巡回文庫の本でした。1人の生徒に本が好きなんですかって聞いたところ、目の前に本があるので少しの時間でも読めるから楽しい、そのように言っておりました。本当にこのように、身近に興味のある本があって、目につくところにあるということは、読書の機会がふえるんだなと、そのように私は感じました。それで例えばですね、スポーツセンターや改善センターでは、少年団の児童も多く出入りしておりますし、好きなスポーツの専門誌がそこにあれば、待ち時間などに興味を持って読んでもらえます。少しのスペースでも十分だと思うんですね。例えばあいくるでも1階に絵本や料理の本があれば、親子で本に触れるきっかけにもなると思います。そこの場所にあった図書の配置を考えることによって、また本を読むという環境づくりになるんじゃないかなと思います。御答弁の中で貸し出しはできないということだったんですけれども、私も貸し出しはしなくてもいいと思います。閲覧で十分だと思っております。閲覧であればできるのかどうか、そのこともお聞かせください。それと、ふれあい館なんですけれども、今返却もできるようになりました。住民の方からも大変喜ばれております。それで、ふれあい館で貸し出しができるという、ぽろろの図書の貸し出しができるということは、夏休み・冬休みでも夕張太地域の子供たちが、本当に本を借りやすくなると思います。返却ができるということは、貸し出しもできるというように考えるのですけれども、できることであればやっていただきたい、そのように思います。それと3番目のビブリオバトルなんですけれども、初めて耳にする方も多いのではないかと思いますけれども、これは全国的に今取り組まれている、小中学校、それと図書館で取り組まれております。結構ブームになっております。これは学校図書館などで事前に決められた代表の発表者が、それぞれおすすめの本を持ち寄ってですね、1人数分程度で本の評価を行い、この本はいいですよ、ぜひ皆さん読んでくださいと。その後、参加者から質問を受けます。そして最後に、誰が紹介した本が一番読みたくなったかを決めるものなんですけれども、このビブリオバトルの効果としてはですね。教育の基本である、読み・書き・話すという能力を得られるということです。読むだけではなくて発表し訴えることでスピーチ能力が向上し、コミュニティー開発の力がつきます。これは全国大会まであるので、本町の児童生徒の限りない可能性を引き延ばすためにも、これは有効な手段ではないかと、そのように考えておりますので、ぜひとも教育長のお考えをお聞きいたします。
答弁 教育長
(再 答 弁 )佐藤議員の再質問にお答えをいたします。まず1点目のスポーツセンターあるいは生涯学習センターでの閲覧が可能かどうかということでございますけれども、私が思うにはですね、やはり自分の待ち時間等で好きな本を読みたいということであれば、当然いろんな種類の中から選んで読む子たちになろうかなと思います。であれば、学校の図書室、あるいはぽろろの図書館のほうで、たくさん種類ございますので、その中で本当に自分が興味ある、読んでみたい本を2週間の貸出期間がありますから、その中でお借りしていただいて、使えばいいのではないかというふうに思っております。それから2点目のふれあい館、これについても全く同じことでですね、やはり夏休み・冬休み、当然長期休暇中の中での本ですから、先ほど答弁申し上げました読書作文コンクールもそうですし、いろいろな本が新刊どんどん入れておりますので、そういったものを、むしろ教育委員会としてもPRしながらですね、子供たちに図書室のほうへ足を運びいただける方策をとっていこうというふうに思っております。それから3点目のビブリオバトルの関係でございますけれども、ビブリオバトルについては、京都大学がそのゲームの発祥ということで掌握しております。主に大学ですとか高校のほうで非常に普及されているということでございますけれども、その学校の教育レベルに達した学生さん同士であれば、それはよろしいかと思うのですが、小中学校のようにですね、学年の中で学習の習熟が必ず一致しているわけではございません。また、表現の仕方がですね、得意な子もいれば不得意な子もいるわけでございます。本来、読書はスポーツと違って、私は勝敗のつけるものでは何もないというふうに思うところでございます。子供たちにスピーチによってですね、そういう勝敗をつけさせることによって、本が嫌いになったり、あるいは図書への関心もなくなることが懸念されるところではないかと思います。子供たち同士の発表や審査で、どの本がおもしろいかとか、おもしろくないかという、本の内容自体を決めてしまうことにもなりかねないのかなと思っております。ですから、安易に導入には厳しいのかなというところでございます。そのようなことを考えますと、先ほど答弁申し上げましたように図書室の利用促進、それから読書の習慣づけを行うことが第一優先で行わなければならないことかなというふうに思ってるところでございます。
再々質問 佐藤
再々質問させていただきます。今、教育長から御答弁いただいたんですけれども、小学生ではなかなか厳しいのではないかという、そういうお話もありますけれども、2018年には千葉県の花野井小学校で小学校2年生がビブリオバトルをですね、開催して、小学校2年生でもできるんだなっていうことを感じました。また、平成30年の北海道子どもの読書活動推進計画の中で、このビブリオバトルは重点項目に上がっております。上がってるっていうことはぜひやりましょうという、そういうことではないかなと思います。また厳しいということであれば、入門講座を実施して、こういうことだよ、ビブリオバトルっていうのはこういうことだよっていうこともね、そういうことから始めてもよいのではないかなっていうふうに思っております。それで、最後にですけれども、現在南幌町の子供を取り巻く生活環境、教育環境っていうのは、スポーツ・塾・習い事・英語学習、またことしから公設塾も始まって、とてもハードな時間で暮らしております。また、その中でも子供たちはゲーム、またはスマホとか、そういう機器で遊びたいですし、友達とも遊ぶ時間も欲しい。そのためになかなかその読書の時間確保までいかないっていうのが実情だと思います。読む力・文章を理解する力というのは、学力にも大きく影響してくると思うんですね。ことしの学力テストでも、まず問題の意味が、私もちょっとやったんですけれども、私がやったから難しいのかもしれないんですけれども、問題がすごく難しかったんですね、何を言ってるのか、それも全部やはり読解力だと思っています。本町では英語教育、また公設塾での算数・数学の教育は大変力を注がれておりますけれども、国語の力を養う読解力もこれからは必要になってくると思います。忙しい子供たちの時間の中であっても、興味を持って挑戦して楽しいと感じて学ぶ時の子供の吸収力というのは、それははかり知れないものと感じております。このようなことから教育長は今後どのように読書に親しめる環境づくりを応援していこうとお考えなのか、お伺いいたします。
答弁 教育長
佐藤議員の再々質問にお答えをいたします。読書の必要性については、議員おっしゃるとおりだと思います。教育委員会では毎年全国学力・学習状況調査に基づきまして、児童生徒の保護者の皆様へ南幌学力向上のメッセージを配付させていただいているところでございます。昨年度は10月に配布しましたけども、各家庭には四つの項目立てをしてお願いをしているところでございます。一つには学習環境の定着、二つには適切な睡眠時間、三つにはメディアに触れる時間の見直し、四つには読書習慣の定着ということで、この四つ目の読書習慣の定着に関して、まず1日30分以上を家庭や図書室で読書する目安としているところでございます。また、ただ単に読書の量をふやすだけではなくて、読書の幅を広げ、質を高めることも配慮し、1日30分以上の読書活動の確保、そして読書の習慣づけにつなげましょうということで、家庭のほうにお願いをしております。本町の子供たちは、家庭学習の時間が全道・全国平均よりも少なく、またテレビやゲーム、それからインターネットや携帯電話などの、そちらのほうに触れる時間が全道・全国よりも長いという傾向が見られています。子供たちが読書に親しむには家庭の協力が必要不可欠であろうと思います。教育委員会・小学校では、引き続き読書の大切さを訴えてまいりますし、生涯学習センター図書室におきましても、子供たちに本のおもしろさ、楽しさに興味を持っていただけるよう、児童図書の一層の充実に努めてまいりたいと思っております。