みんなの議会

中札内村議会 令和元年9月定例会 2019年9月13日

シカによる農業被害対策について

2019年9月13日、中札内村議会の一般質問で、北嶋信昭議員が「シカによる農業被害対策について」質問し、村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一が答弁しました。

質問者
北嶋信昭 議員
答弁者
村長 森田匡彦、住民課長 坂村暢一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 北嶋信昭

それでは、お許しをいただきましたので、質問をさせていただきますが、この質問書は、平成30年の7月20日に、産業文教常任委員会で村に要請書を出した分をそのまま質問と代えさせていただきます。それでは質問させていただきます。シカによる農業被害対策について。近年、野生鳥獣の増加や活動圏域の拡大が顕著であり、本村においてもシカが農地や生活圏で集団行動をする状況が多く確認されています。シカによる農業被害防止対策として、数年前から電牧柵の設置による畑の囲い込みや夜間照明の設置など、個々の農業者により対策が講じられていますが、年々群れの頭数が増加し、活動圏域が畑地周辺を含め固定化しているなどにより、特に本村栄地区周辺で畑作物の食害や踏付けによる被害が発生し、農業経営に与える影響は深刻化しております。これまで、村でも「有害鳥獣捕獲対策支援事業補助金」により、猟銃免許罠猟免許取得への助成を行うなど対策を講じておりますが、その効果は現状被害を解決するに至っておりません。このことから、村議会産業文教常任委員会では野生鳥獣被害の状況について情報交換を行った結果、早急な対策を講じる必要があると判断しました。村長におかれましては深刻化しているシカ群による被害の軽減を図るため、下記について早急に実施されるよう要望いたします。記。1、シカの活動圏域の変化や生息頭数の実体・被害の現状について、早急に把握すること。2、被害を防ぐ対策について、関係機関と連携し早期に実施すること。3、将来的な変化にも対応するため、施策の検証や見直しを継続的に進め、着実に実行すること。以上であります。

答弁 村長 森田匡彦(村長は2025年6月まで)

シカによる農業被害対策についてですが、全国における野生鳥獣による農作物被害額は、平成22年度をピークに平成25年度以降5年連続で減少しており、北海道でのエゾシカによる農作物被害額も同様の傾向にありますが、推定生息数、農林業被害額は高水準で推移をしているのが現状であります。北海道の調査によると、エゾシカによる平成29年度の全道の農林業被害額は39億2,800万円、十勝管内では5億3,400万円に上っております。北海道では、長期的な生物の多様性の確保という観点から、エゾシカの地域個体群の安定的な維持を図りつつ、生息数を適正な水準に減少させることを目的に、エゾシカ保護管理計画を策定し、また、本村においては、鳥獣被害特別措置法に基づく鳥獣被害防止計画を策定し、計画的な捕獲等による農林業への被害防止に努めております。ご質問の1点目、本村におけるエゾシカの状況ですが、ご指摘のあった栄地区でのエゾシカの一群のように、夏の行動圏と冬の行動圏の間を毎年規則的に往復する移動個体による農業被害が報告されております。ビートや馬鈴薯などの食害による被害額は年間2,000万円程と推計しております。北海道ではエゾシカの生息数を把握するため、夜間、自動車にスポットライトを載せ、照射をすることによって数を確認するライトセンサス調査を毎年1回実施しており、本村においても猟友会の協力により秋口に調査をしております。調査結果では、平成30年度の全道の推定生息数は約66万頭となっており、前年度と変わらない状況にあります。この調査は、同じ地域での年度間の比較により増減を統計的に推計するもので、市町村ごとの正確な生息数の把握までは困難であります。また、農業被害額については、村内農家の皆さんからの被害の情報提供により推計するしかない状況でありますので、今後も産業課等とも連携しながら被害の把握に努めてまいります。2点目、本村における農業被害防止対策ですが、農地所有者の自助を基本としつつ、地域での共助、それらを支援する公助として、村では「鳥獣被害防止計画」に基づく防止対策を進めております。具体的には、中札内村農業協同組合、十勝広域森林組合、猟友会帯広支部中札内部会及び中札内村からなる鳥獣被害対策協議会を核とし、鳥獣被害対策実施隊や猟友会帯広支部中札内部会による捕獲・駆除・パトロールの実施、新規捕獲担い手の確保・育成のため有害鳥獣捕獲対策支援事業補助金の整備等を行っております。帯広畜産大学からの助言や農業被害防止を専門とする民間団体等からの協力も得ながら、効果的な捕獲を行ってまいります。3点目、施策の検証や見直しですが、本村のエゾシカの平成30年度の捕獲計画数650頭に対して、実際に捕獲したのは145頭と大きく下回っており、適正な水準まで生息数を減らすことができていないと考えております。その要因として、ハンターの確保が大きな課題となっておりますので、他市町村の取り組みなどを参考に研究してまいります。今後の状況変化にも的確に対応できるよう、農地所有者や近隣地域、村内外関係機関、庁内関係部署と情報を共有し、エゾシカによる農業被害を少しでも減らしていけるよう捕獲などの対策に取り組んでまいります。最後に、栄地区でのエゾシカの一群についてですが、被害状況やエゾシカの行動範囲を把握するため、栄地区住民と情報を共有しながら現地調査を行い、そのデータを基に隠れ場所となっている林縁や通り道となっている保安林を確定できました。9月には罠を仕掛け、被害をもたらしている加害個体を捕獲することとしております。

質問 5番 北嶋信昭

今、質問に対して、大体は納得しながら聞いておりましたけども、今、中札内だけのシカの駆除って難しいような気がするのですよね。今、聞くところによると更別更南地区にも20頭弱の群れが絶えずいるという話で、これ、中札内との連携はどういうふうになるのかなというものに対して、そこまでは調べていないと思うのですけども、全体の内容に聞きましては、このとおりだと思うし頑張っているなという気がいたしますので、具体的なシカ対策を少し考えてもらいたいなと。このシカはどこから来るのかなということなのですよね。今、国有林に対しては、今年の1月15日からか、国有林には無断で入れないことになっているので、多分シカもそこの対策は組めないと思うのですよ。それでこの辺の昔からいる中において、日高の方から来るのか、大樹町の生花の方から来るのか。こういうのがどっちから来るか全然分かっていないはずなのですよ。そういう調査をするためにどういうふうに考えているのかなということを聞きたかったのですけども、今、多分ドローンぐらいでは今歩いた道しか見えないと思うのですよ。個人的に言わせてもらいますと、羅臼でトドの調査をするために、トドにGPSを付けて、トドの生育とそれから行動範囲を調べているという話が何かテレビでやっていたような気するのですけども、村としても、捕獲するときに多分罠で捕獲すると殺してしまうと思うのですけども、何か網によって捕獲しながら、それをGPSを使ってやれるという方法が考えられないのか。これは畜大ともいろいろ連携してやっていると思うのですけども、そういう調査に対して考えていることがありますか。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

それではご説明を申し上げます。栄地区に出没しているシカの一群です。この間、私たち住民課の方では、現地調査、それから、シカの行動範囲を探るために、いろいろ聞き取り、または調査を実施してまいりました。先ほどありました畜大、それから民間業者、鳥獣被害対策を専門としている民間業者の専門家等からもいろいろご意見をいただいて、中札内の今回のシカの一群に関しては、いわゆる移動個体であるということであります。専門家の話によると、なかなかこの移動個体に関しての調査、実態というのはなかなか掴めていないというのが現状であるというふうにお聞きをしています。そこで、私たちは一応ドローンを飛ばして、被害の状況、それからこの業者からカメラをちょっと無償でお借りをして、定点に設置をして、シカの行動範囲ずっと見てきました。そうすると、大体総合的に話をまとめていくと、日高山脈から札内川を渡って、保安林を経由をして中札内に入ってきている。特に栄地区の場合、高規格道路ができたこともあって、シカの隠れ場所になる部分がたくさんあるということで、栄地区に関しては、シカの一群がそこで夏移動してきて、農作物を荒らしているというような状況にあるというふうにお聞きをしています。現地調査の中では、栄地区の作物調査だけではなくて、この経路を探るために、一回上札内から南札内の辺りの保安林に関して調査をかけました。複数のシカの個体の形跡ですね、糞だとか足跡だとかというのも発見しましたし、冬毛の生え変わりも確認をしています。確実にそこを通ってきているということはなかなか、調査をしても突き止めることは難しいと思いますが、一応今のところ、そういう経路で中札内にやって来ているというふうに、私たちの方では把握をしております。2点目です。GPSを利用した個体の確認ということでして、この間、民間業者、それから、畜大さんともいろいろ専門的な助言をいただいていますが、なかなかシカでGPSを使ってやっているというのはちょっとお聞きをしていないので、トドの場合にはどのようにやっているか、私たちちょっと把握をしていませんので、今回ドローン等を使いました。それから、センサーカメラも使っていますので、やはりそういう機器というものは大変有効であるというふうに考えていますので、GPSに関しても、専門家等からいろいろ情報を聞きながら、研究してまいりたいと思っています。

質問 5番 北嶋信昭

いろいろ努力していることも分かりますし、経路も調べてくれていることも分かったのですけども、これ、中札内だけでやるというのは大変なことなのですよね。今言うように、更別の更南地区ですか、あそこも大体中札内と似た頭数が、20頭弱ぐらいと言いますけども、春先においては、ビートが荒らされて、捕植するのに大変だという人もいたのですけども、中札内もそこまではちょっといっていないのかなとも気がするのですけども、やっぱり隣の町村といろいろしていかないと、中札内のシカ逃げていけばどこかに行ってしまうので。そういうことも含めながら、今後の対策として、近隣町村と連携をしていくというのは大事なのかなという気がいたします。それから、うちの村でシカ650頭捕獲計画で、145頭とありますけども、このシカというのは、多分猟友会では中札内だけで捕ったものなのか。それから、どこかへ、言うなれば、足寄とかにいますけども、そういうところから捕ってきたのか。その辺はいかがなものですか。

答弁 住民課長 坂村暢一(住民課長は2020年3月まで)

中札内で平成30年度、145頭のシカを駆除していますが、これは中札内だけの数字になります。

質問 5番 北嶋信昭

650頭というとかなりのことになりますし、先ほど言うように、国有林にはもう多分入れないのでね、中札内、もう山の方行くと全部国有林で、そこ本当は冬のうちにそこで捕獲することが一番いいことだと思うのですけども、なかなかそれも難しいと思うのですけども、これ、中札内単独でやるというのはかなり難しいような気がいたしますけども、本村で、決まったところに毎年来るというのは、これはシカの習性どういうことなのか分からないのですけども、栄地区に去年は14頭ですか、17頭いたと。違うところにもポツンポツンと1頭か2頭いるところあるのですよね。あれはどういうふうな習性を持っているかちょっと分かりませんけど、そのシカも毎年同じところにいるのですよ、1頭。そういう習性もありますし、この文書の中では、村としていろんな対策を組んでいることも分かりましたし、今後、いろんな調べもしていただきたい。ただ、しつこいようですけども、何とかそのシカの冬どこにいるのか。それを調べるにはどうしたらいいかということになれば、GPSのあれがないと言うけど、多分、トドが海の中にいるものを調べられるのですから、シカにも調べられないわけがないのかなという気がするのですけども、そういう、今畜大とも相談しなければいけないことかもしれないけども、中札内単独でするというのは難しいのかなと思いながら、人によると、そのシカ撃たれてしまったらGPSはどうするのだなんていうそういう話もあるのですけども。いずれにしても、段々、栄地区によるともう10年ぐらい前は1頭から2頭、2頭から3頭だったと。今、30年になって、去年17頭ですか。うちの前も7頭ぐらい通ったことあるのですけども。そんなことで、どこの町村でも大変な問題抱えていると思うのですけども、これは一気にできることにはならないと思うのですけども、長い目で見ながら、各町村の、近隣町村と連携しながら、いろいろ調べていただきたいと。それから、決算委員会のときにも言いましたけど、あとはアライグマ、これは今少ないですけど、これ増えると大変なことになりますので。いろんな面で鳥獣被害に関してのうちの村で、ほかの町村よりはいろいろ調べてくれたり捕獲はしてくれていると思うのですけども、今後について、こういう問題が起きないように、あれしていただきたいと。あと、クマもありますし。クマもこれ、札幌で捕獲して、殺傷すると苦情が来たと言うけど、クマの恐ろしさの知らないところは勝手なこと言うのかもしれないけど、やっぱりクマと遭遇したときに大変な思いをするといういろんな面での鳥獣の中においても被害農作物あるけど、人畜にも被害あると思いますので、中札内村最善を尽くしていただくことで、質問終わらせていただきます。

出典:中札内村議会 令和元年9月定例会 2019年9月13日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる