中札内村議会 平成25年6月定例会 2013年6月26日
エゾシカの被害対策について
2013年6月26日、中札内村議会の一般質問で、笠松直議員が「エゾシカの被害対策について」質問し、村長 田村光義、住民課長 山崎恵司が答弁しました。
- 質問者
- 笠松直 議員
- 答弁者
- 村長 田村光義、住民課長 山崎恵司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 笠松直
エゾシカの被害対策について。北海道は増え過ぎたエゾシカを平成28年をめどに38万頭にまで減少させる目標を立てています。本村も従来は150頭であったエゾシカの年間捕獲目標が「中札内村緊急捕獲等計画」により、250頭に引き上げられました。エゾシカ対策が単純な動物愛護から、人工的な頭数管理へと着実に変化している表れであり、エゾシカによる農作物の食害に心を痛めていた者の一人として、朗報であると期待しています。本村では、道に提出された「捕獲等計画」に基づき、鳥獣被害対策実施隊が設置され、4月に西札内牧場周辺において、エゾシカの一斉駆除が行われました。具体的な成果については、目ざましい効果があったとは言い難い面もあるようですが、従来個々に行われてきた対策が、組織化されたことこそが評価されるべきだと考えます。捕獲目標の確実な達成には、銃による組織的な対策が肝要との観点から以下おたずねします。1、組織化をより効果的に行うには、より広域的な取組みが必要で、他市町村、特に更別村との連携を目指すべきだと考えますがいかがでしょうか。2、対策実施隊の主要構成員である猟友会の育成のより一層の強化が必要であると考えますがいかがでしょうか。
答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)
エゾシカの被害対策についてでありますが、1点目のエゾシカ被害対策における広域的な取り組みについては、現在のところ具体的には行っておりませんが、エゾシカが市町村の境界を越えて移動することから、十勝管内では広域の協議会を組織し、侵入防止柵を設置している地域もあります。しかし、一斉駆除については、白糠町や浜中町のように、それぞれ自衛隊との協力により実施している事例はあるようですが、複数の自治体が協力して実施しているケースはあまり無いようです。北海道が策定した第4期エゾシカ保護管理計画の中では「広域的な捕獲体制の整備に努める」としていることから、今後、猟友会会員の高齢化、減少による捕獲従事者の確保対策として「更別村や帯広市など他地域からの支援従事者の受入」についても検討する必要がでてくると考えられますので、総合振興局単位に設置される地域連絡協議会などでの情報収集に努めてまいります。また、今回のような組織的な駆除はチームで行われるため、狩猟のノウハウを会員相互に伝達することができ、全体の捕獲技術の向上が図られるという利点があることから、今後も引き続き他市町村の先進事例を研究しながら取組んでまいります。2点目の猟友会の育成のより一層の強化についてですが、村では、猟友会会員の拡大などを目的に、農家を対象として狩猟免許取得費用を助成するとともに、会員が有害鳥獣を駆除した場合には、それぞれ補助金や賃金をお支払しております。さらに、今年度から3年間、国の補正予算により緊急捕獲対策が実施されることになり、本村においても駆除した対象動物ごとに補助金を上乗せ支給することにしております。本村猟友会の会員数は現在18名で、昨年に比較して3名増えてはいるものの高齢化は進んでいます。特に銃猟免許の所持者は、一斉駆除などによるエゾシカの頭数調整を実施するため、今後ますます必要性は高まるものと認識しております。現在、国において、鳥獣保護法の抜本改正に向けた検討が始まっており、秋までに取りまとめる予定の見直し案では、年々減少しているハンターの育成や確保策などにも言及する見通しで、市町村に対する財政支援の在り方にも触れる可能性もあると聞いておりますので、その動向を見極めながら駆除の主体である猟友会の育成対策の具体化に取組んでまいります。
質問 4番 笠松直
1点目の広域化ということなのですけども、実はこれは、特に更別村を念頭に置いておりまして、本村と更別村は、例えば、議会同士の交流会などもあります。たまたま交流会の場所で、冗談に中札内のシカが更別に来て悪さするのではないか。こっちはこっちで更別のシカが中札内に来て悪さするのだ。これは今のところ冗談なのですね。でも、こういう活動が効果を挙げて、本村でも捕獲頭数も増加する。当然、中札内村のシカは追い払われてどこかへ行くこともあるだろう。多分、地政学的に見て更別へ行くことが多いのだろうと思うのですね。そういうのは現実になると冗談では済まない。もともと仲良くやっていかなければならない村同士ですから。こういう活動が成果を挙げればそうなるだろうということは今のうちから予測がつくので、そうならないうちに何か手を打つべきだろうと。手を打つといっても大変だと思うのですが、例えば、この対策隊、これは道の方針で補助金が付いていることなので、多分、ほかの市町村でもこういう隊を組織していると思うのですね。例えば、更別にこういう隊をつくりましたからなんていうことを聞いて、一緒にやりませんかなんていうことがあったり、それから、今回、4月に一斉駆除が行われました。今回は第1回目ですから、最初からどうのこうの言うことはないのですけれども、やはり餅は餅屋ですから、もっと猟友会、丸投げするわけにはいかないでしょうけれども、積極的に猟友会の方にもかかわってもらうようなことを考えるべきだと思うのですね。そうすると、猟友会の人たち、当然村を超えて更別方面の人たちとも付き合いがあるでしょうから、そういう広がりもできるのではないかと思うのですね。そういうことで、先ほど言ったような、具体的に、本当に更別のシカが中札内に来て悪さをしたり、中札内のシカが向こうに行って悪さをしたりということが本当に起こる前に手を打つべきだと思うのですがいかがでしょうか。
答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)
不足すればちょっと課長の方からも。現実的な問題もあるようですから。答弁させていただきたいと思いますが、片方で全部捕れれば動かないのでしょうけども、現実には、冗談でなくて、やはり境界線を越えて行ったり来たりするのも現実かなというふうに思いますし、これは実際にやるのは、村同士で話をしても猟友会の方が実際に動くという問題が、きっかけがどうなのかも実態も私ちょっとその辺の交流も知らないものですから、まず、こういうご意見あったということで、最初に猟友会の方とも相談しなければ、ちょっと明解なというか、方向を出せないのかなというふうに思っていますし、このことについては、先ほどちょっと成果、うちの村の中ではちょっと成果挙がらないということについては、猟友会と本当に一体となって取組んでいますので、一つひとつそういった課題が解決すれば効果は挙がるというふうに思って、今、我慢強くやっておりますので、そのことは理解いただきたいというふうに思いますし、一つあるのは、境界線があるところでどういうふうに、では、銃を持ってやるのかということが、やはり危険も含めてあるやにも聞いていますので、十分、猟友会が理解のもとにどういった方法でやることが可能なのか。協議会の話も先ほどさせていただきましたけども、そういった場でも少し、いわゆる縛りがあるとすれば、それでできませんと言ってしまうと終わってしまうので、その辺の研究も少し課題として、ご意見踏まえて、少し時間いただいて、更別さんの方にも、村同士のまず話し合い、こういう意見あったということで、地元の猟友会さんがまずどういう意見を持っているかを間接的に聞く、あるいは、それが進めば、両方の猟友会でいろんな検討ができる。そういった糸口づくりをやってみたいなということで、ちょっと明解な答弁でなくて申しわけないのですけども、ご意見として大変わかりますので、少し進めてみたいと、こういうふうに思います。
答弁 住民課長 山崎恵司(住民課長は2017年3月まで)
私の方からは、1点だけお答えさせていただきたいというふうに思います。もともとエゾシカの駆除は北海道が権限を持っておりまして、市町村ごとに許可を出していると。駆除のエリアを市町村に限定してそれぞれ許可を出しています。ですから、許可の期間ですとかそういったものについては、全道全部一律ではなくて、市町村ごとにある程度範囲を決めることが可能なわけです。そんなこともあって、もしこの市町村間を超えて他の町村の猟友会の会員で許可を受けた会員の方が村内で駆除をするということになれば、うちの村の駆除の許可には、他市町村のハンターさんを全て入れるような形の許可になってしまうと。この辺は北海道もさすがに考えていまして、広域的な猟友会の会員の方のやり取りが可能かどうかということは今後も検討するというふうにお聞きをしておりますので。また、猟友会の方では帯広支部の中の中札内部会ということになってございますので、帯広支部の会議等に出席された場合にはそういったお話もある程度聞いてこれるのかなというふうに思っております。
質問 4番 笠松直
私、去年の確か6月議会だったと思いますが、やはりこのシカ問題の質問させてもらいました。そのときも申し上げたのですが、ことが銃にかかわることですので、常に危険と隣り合わせにあります。ですから、対応する村としては、慎重の上にも慎重になるのは当然のことだと思います。それから、実際にシカということは、始まったばかりですよね。道は確か23年に15万頭捕獲しようと思って、実際は10万頭そこそこに終わった。道の段階では、なかなか厳しいということで、市町村に何とか隊というものをつくってもらおうというふうに進んできているのだと思うのですね。つまり、シカ対策の流れは、やはり適正な頭数まで減らすまでは、やっぱり銃によって組織的にやれというふうに進んでいるのだと思います。ですから、難しいことは承知の上で、しかし、多分、適正な頭数に減らすためにはこれしか方法はないのだろうということだと思います。ですから、息長く対応していただきたいというふうに考えております。2番目の猟友会の件ですが、これも実際には、ハンターの方の問題ですから、村が奨励してどうなるというものも難しいと思っております。ただ、この1年2年、村の猟友会の話を聞きますと、結構年をとった方が銃を新たに持ち始めているらしいのですね。高齢者対策として猟友会をということにはもちろんならないのですが、従来は若い方に目が向いていたのだけれども、もう少し高齢者の方に目を向けるようなことは考えられないだろうかと。いかがでしょうか。
答弁 村長 田村光義(村長は2017年6月まで)
ちょっと前段の部分も触れますけども、村では基本的にやれることをやりたいということで、いろんな施策もやって、今、実施もしていますし、罠等も含めてですね。あと、国の方、あるいは道の方も本格的に、増えてしまってからやっているので、なかなか効果が出ない面もあるのでしょうけども、今、国挙げてやっているなということで期待する面もあります。二つ目の今、ハンターの問題については、農家の方が取る分で若い方が入ってきているのも事実です。ただ、どんどん入るという状況ではありませんし、自己防衛として罠だけの方もいらっしゃいますので、やはりハンターが必要だということは、もう高齢化して辞められる方の方が多いだろうという予想も立つのですから。ただ、今、高齢化の方が改めて取るということができるのか、事実的にどうなのかと。また、実際に持っても撃つというそういうこともあるものですから、ちょっとご意見、そういう見方もあるかなということでご意見いただいて、また、駆除が仕事でないものですから、やはり趣味のところから出発される方の方が多いものですから。高齢になってからそういった銃を持ってやろうという方がいらっしゃるのかどうなのかということもちょっとありますし、もう一つ横行くと、全国的に見ると、いわゆる猟をすることが職業的なそういったことが成り立つようなことの仕掛けもどうなのだろうということも、農業新聞等にも出ていますし、そういったことで、若い方が興味を持ってやっておられる例もあるものですから。どちらかというと、そちらで駆除が職業的なものになる方が可能性あるのかなと。高齢の方という手もあるのでしょうけども、私としてはそういったところもしうまく、うちだけでなるということはちょっと無理でしょうから、そういった十勝管内なんかでそういったことがどうなのかということも関心持って、今いるところです。ちょっと余談になりましたけど。
質問 4番 笠松直
最初から難しい問題だということで承知で質問をしておりますので。息の長い努力をお願いしたいと思います。最後に、ちょっと気になることがあって、捕獲頭数が150頭から250頭に目標として増えました。死骸の処置なのですが、頭数が増えたことによって、その処理、例えば、最悪、不法投棄とかいうようなことについては、何か考えておられますか。
答弁 住民課長 山崎恵司(住民課長は2017年3月まで)
残滓の処理ということになろうかと思います。駆除をした後、肉等そういった部分を取って、その残ったものということなのですが、基本的には、フレコンパック等に入れて、道道等南札内で、狩猟を行えば南札内のところまで引き出してくれれば、それを焼却処理するための手配をするという形を取っています。どうしても山の中で持ってこれないというような場合については埋設を行うということになっております。この辺は、猟友会の会員の皆さん、それぞれマナーとしてその辺は十分わかっておられますし、できるだけそういったものを運んでこれるのであればできるだけ運んで来ていただいて、村の方で焼却をすると。そういうやり方を励行しているところでございます。