釧路町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月7日
エゾシカ対策について
2022年12月7日、釧路町議会の一般質問で、中田磨議員が「エゾシカ対策について」質問し、町長 小松茂、産業経済課長 大河原教行が答弁しました。
- 質問者
- 中田磨 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、産業経済課長 大河原教行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 中田磨
次、3件目に移りますが、エゾシカ対策についてです。昨今、エゾシカが増えて、交通事故等も増えて、今年に入って死者も出ると、死亡事故も起こるということで、この対応については、一定の対策では済まない部分もあるというふうに考えます。そうした中で、1点目として、現在のエゾシカの個体数の状況と地域での影響について答弁を求めます。2点目として、農業や林業被害の影響状況について伺います。3点目として、冒頭にも触れましたが、交通事故などの被害報告について、物損等も含めて、報告が上がっているかどうかというのは分かりませんけれども、状況について答弁を求めます。また、駆除も一定の必要があると考えます。そうした中で、4点目として、駆除の取組と人材確保や支援の在り方について答弁を求めます。最後に、5点目として、今後の課題ということで、3件目の答弁を求めます。
答弁 町長 小松茂
エゾシカ対策についてということで、エゾシカの個体数の状況と地域での影響についての御質問ですが、町の個体数は、令和3年度では157となり、基準年である平成23年の149と比較し増加をしております。地域での影響としては、エゾシカが増えることによる農林業被害や交通事故の発生、また近年では市街地への出没が問題となっております。次に、農業や林業被害の影響についての御質問ですが、町における農林業被害は令和3年度では面積約94ヘクタール、被害額は約9,400万円であり、年によっては増減がありますが9,000万円から1億円を超える被害が毎年報告をされております。次に、交通事故等の被害報告についての御質問ですが、令和3年度におけるエゾシカが関係する交通事故の発生状況としては、全道では4,009件、うち釧路管内で645件であり、平成28年度から全道、釧路管内ともに増加傾向にあると確認をしております。駆除の取組と人材確保や支援の在り方についての御質問ですが、町におきましては、農林業被害防止のため、エゾシカの駆除捕獲を北海道猟友会釧路市部釧路町部会に委託するとともに、部会員に対して、有害鳥獣捕獲奨励金により、目標捕獲数の達成に向けて支援をしております。また、釧路町鳥獣被害対策実施体による一斉捕獲を年に一度実施し、生息地である山林での捕獲を進めております。猟友会釧路町部会では新規会員の加入が進んでいることから、今後においても猟友会釧路町部会と連携し、駆除に係る負担軽減などの支援策により、人材確保を図ってまいりたいと考えております。最後に、今後の課題ですが、北海道東部地域は積雪が少なく餌条件も良いことから、エゾシカにとって最も主要な生息地となっており、生息数が増加しているとされております。町におきましても、多大な農林業被害があるほか、近年市街地での出没により庭木への被害の報告が寄せられております。市街地での有効な捕獲方法はないところから、生息地である山林での駆除を強化し、生息数全体を一定数減らしていくことが課題だと考えております。そのためにも猟銃での駆除を担っていただいている猟友会釧路町部会への支援強化、これが必要であると考えているところであります。以上であります。
質問 7番 中田磨
エゾシカの個体数については増えていると。実数はなかなか把握できないということはこれまでも出ていますけれども、増えているということや、市街地での見かけるというか、歩いている姿というのも毎年増えてきているのではないかなというふうに思いますし、国道での鹿の事故というのもなかなか減らないということがあるということです。そうした中で、やはり駆除をメインにしっかりとやっていく必要性があると思いますが、何といっても、2点目の関係で聞きますけれども、農業被害、林業被害というのも9,000万から1億円ということの被害額が、数字上ではこうなのですけれども、実態として、発生してどういう影響が出ているのか、農家や林業への収入が減るとか、さらに言えば、植林した木がどんどんどんどん若い木が食べられて全然育たなくて、また植えなくてはいけないということでの対策等もいろいろあると思うのですけれども、数字だけではなくて、具体的にこういった影響が地域を困らせているという例があれば、まず答弁をもらいたいと思います。
答弁 産業経済課長 大河原教行
今、議員おっしゃった部分がそのとおりなところもあるのですけれども、農業被害の状況といたしましては、被害額でいくと、大根の被害というのが最も多く、被害額の9割を占めてございます。被害面積では、酪農家の牧草地での被害が最も多く、被害面積の8割ぐらいを占めているような状況でございます。林業被害につきましては、造林地でカラマツの植林をすると、それが食べられてしまうというような被害というところが報告をされているところでございます。
質問 7番 中田磨
これまでと基本的には被害状況というか、被害の内容は変わらないという状況の中で、毎年毎年1億円近い被害が出ているということが、やはりその分いろいろな経済的な面でいえば、町内で回るべきお金が減ってしまう、所得が減ってしまう、当然収入が減れば町への税金収入も減るということで、大きな影響が出ますから、やはりここの対策というのは町も実際問題抜本的な対策にはならないにしても、やはりこの被害を減らす取組というのは進めていかなくてはいけないという課題になるかなというふうに思います。交通事故の被害も多く出ていて、どこでもきっとそうなのかもしれませんけれども、この間も、遠矢郵便局の前に立派な鹿の角の生えたオスが堂々と国道を横断していたりとか、391のところで夕方4時半から5時くらいに鹿にぶつかって、それで鹿は死んでいましたけれども、そういったことで若干渋滞していたりとか、家の周りで申し訳ないんですけれども、公民館とか家の周りに親子の鹿がずっと河畔の中に歩いているということで、農業被害ではないのですけれども、庭の木を食われたとか、花を食われたとか、そういった地域の方の気持ちの問題でいえば、前は別保とかでもそういうことたくさん今でもあると思うのですけれども、やっぱりそういう生活の糧というか、頑張ってきたことがなかなか無に期してしまうというかそういったこともあって、こういうのはいろいろな意味で対策をしっかりしていかなくてはいけないし、大きくいえば、鹿が増えることで熊も増えていくということもちょっと懸念されていて、町内でも鹿の目撃情報が毎年あるような状況の中で、鹿がいれば被害も大変なんだけれど、熊が出たときの人的被害とかも心配になりますから、そういった意味では人間と鹿の戦いになるということも先日新聞とかでも報道されていました。やはりこういう中で、少しでも駆除をすることが今できる当面の手立てかなというふうに考えています。一方で、猟友会も駆除については奮闘してもらって、今年の決算のところでも捕獲頭数を超えて捕獲されているということも含めて、報告されているのですけれども、以前は体制をとれなくて、目標にいかないという時期もあったのですが、それが一定解消されてきて今そういった安定的にとれる状況を入っているのかどうか、その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 産業経済課長 大河原教行
今、議員がおっしゃっていただいたとおり、過去においては目標頭数というのがあったのですけれども、そこにちょっと及ばないような状況でございました。近年では令和2年に1,845頭ということで、過去最高の捕獲数ということで1,200の目標を大きく超える部分の捕獲が進んでいるところでございます。町長の御答弁にもありましたとおり、猟友会新規の会員も増えている部分がございまして、猟友会の中でもそういった高齢のハンターからの技術継承というのも若干進んでいる部分はありまして、全体としての捕獲数というのが上がってきているかなというふうに感じております。
質問 7番 中田磨
それでは、1つ大きな課題として、今日取り上げたいなと思っていたのは、1つは実態として、道の補助も受けてエゾシカ駆除の助成金というか、補助金というのが出ていると思うのですけれども、捕獲頭数が超えてくると、そこからはみ出すというか、対象にならないというようなことも生まれているのか、ただ、一方で、条例にもあるように駆除として捕獲した場合は、補助金出ることになっていますから、それがきちんと出ているのか、その点の状況についてはどうなっているのでしょうか。
答弁 産業経済課長 大河原教行
今、議員御指摘のとおり、北海道からの奨励金という部分と町独自の奨励金という2種類ございます。道からの部分については、目標捕獲頭数、今年でいえば1,600頭というところで予算のほう取ってございます。ただ、町からの有害鳥獣の奨励金につきましては、過去から600頭までということで、目標頭数に届かないような形となっておりまして、管内のハンターと比べて釧路町のハンターは御負担が大きいのかなというふうには感じているところでございます。
質問 7番 中田磨
今、猟銃の玉の値段も結構上がってきていると、ちょっとハンターに聞いたのですけれども、そういうのは聞いていますか。経費がかかっているというのが実態としてあるかというのは、例えば玉の値段が上がっているとかということが実際あるというところだと思うのですけれども、その辺というのは承諾しているのでしょうか。
答弁 産業経済課長 大河原教行
昨今のウクライナ情勢、物価高騰に併せまして、玉の不足というところがありまして、値段が高騰しているというような状況を把握してございます。1発当たりの銃弾の代金が平時の二、三倍の値段というふうになっているというふうに確認はしております。
質問 7番 中田磨
そういう中で、ハンターも誰でも打てるわけではなくて、しっかり登録もし、病院に行って健康診断というのか精神鑑定なのかちょっと分からないのですけれども、診断書もきちんと出してもらって、さらに更新費用もあって、一定の装備もそろえながらやらないといけないという条件を整えるのも大変な中で、玉の値段も上がってくると、1発で倒せればいいのですけれど、2発かかるとか外してしまったらどんどんどんどん損してしまうという中で、それでも町の駆除事業に協力してもらっている方というのがいるわけですよ。そうした中で、やはり少なくとも予算の頭打ちだけではなくて、今の前年度実績含めた頭数については、予算上は確保していくとか、予算は補正組んででも駆除として対象となる捕獲であれば、やはりその分については奨励金を町の分としてはしっかりと出していくということが、条例には何頭までと書いていないのです。1頭駆除したら幾らですよということしか書いていないのです。であれば、やはりそこについて頭打ちというのはそもそも本来いいのかどうかという問題も当然あるわけですから、そういったものの条例に基づくものしか私今言っていません、1つは。一方で、こういう経費が上がってくる中では、1頭当たりの奨励金がそれでいいのかと、例えば山に入ってガソリン使って車で行って積んで処理施設とかまでに持っていかなくてはいけないということだって、当然、今ガソリン代の値上げで、それもハンターの負担というか、1頭当たりの負担が今までよりも多くなっている中で、奨励金も出ないということは、やはりなかなかハンターたちの気持ちというか、町に協力しようという気持ちがどんどん萎えていく可能性もありますから、そうではなくて自分たちが頑張った分、町がきちんと応援してくれているのだという姿を見せるという点でも、奨励金については、道から来る分はもう割合としてしょうがないとしても、町としてはしっかりと出すべきではないかと私は考えるわけですけれども、その点について町の考えを伺います。
答弁 産業経済課長 大河原教行
先ほどの玉代、物価高騰のこの時世ということもありまして、議案の補正の中で計上させていただいている部分ございます。あと今、議員がおっしゃったように、600頭頭打ちということがありまして、釧路町のハンターは非常にちょっと負担が重くなっているという部分、これは管内に比べても、管内のほかのハンターに比べても、そういう状況になっていることは認識してございますので、まずは目標頭数、今1,600頭というふうにしておりますので、そこの分は何とか御支援できるように努めてまいりたいというふうには考えてございます。
質問 7番 中田磨
私としては、制度を変えろということを今言っていることではないので、さっき言った条例に基づく駆除、ただ、猟を楽しんで打っている人ではなくて、駆除目的でやっていますということが、きちんと猟友会通じて把握できるのであれば、例えば予算が足りなくなったのであれば、3月でも補正予算をしっかり組んで、しっかり申請分支払ってあげるということも、今からでもできる。これは、さっき言った条例改正も必要のない問題課題としての対応ができるものになりますから、そこはぜひ前向きに、年度内から実施できることを私は求めて質問を終わりたいと思います。以上です。