みんなの議会

むかわ町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日

鳥獣保護管理法の運用実態について

2022年12月13日、むかわ町議会の一般質問で、中島勲議員が「鳥獣保護管理法の運用実態について」質問し、町長 竹中喜之、農林水産課長 酒巻宏臣が答弁しました。

質問者
中島勲 議員
答弁者
町長 竹中喜之、農林水産課長 酒巻宏臣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番 中島勲

通告に基づきまして、2点について質問をいたします。よろしくお願いいたします。まず、1点ですけれども、このエゾシカの農林被害についてをお伺いします。近年、本町での農業、林業へのエゾシカ被害は拡大の一途をたどっており、特に昨年冬の大雪は餌不足をもたらして、農作物の食害、山林にあっては樹木の樹皮食害、さらに農家の庭にまで侵入してオンコなどの庭木の樹皮食害などが非常に大きく、全ての町民の方々が被害に遭っていると言っても過言でないと思います。また、一般道路での車両や列車との衝突事故も最近多発しております。このようなエゾシカによる被害の実態を行政はどのように捉えているのか。また、鳥獣保護管理法の運用実態について、まずお伺いいたします。

質問 7番 中島勲

3点目につきましては、これから説明を受けて、その話のやり取りの中で私のほうから提案、提示したいと思っていますので、よろしくお願いします。

質問 7番 中島勲

3点目について申し上げますけれども、鳥獣保護管理法についての運用について、この被害が大きくなると、一行政での力では限界があるということで、広域を想定して知事のほうに要請をしたらどうかと、こういうこれ私の提案です。ですので、3番目といたしました。

答弁 町長 竹中喜之

エゾシカの農林業被害につきまして、被害の現状認識でございますが、エゾシカによる食害によって、農業では水稲やカボチャなどの収穫量が減少、林業では樹皮や植栽苗の加害により樹木成長の低下、枯死へ至るなど農林業被害は高止まりとなっております。経営の影響というのも懸念されている状況であると捉えております。2点目の鳥獣保護管理法の運用につきましては、本法律は鳥獣の保護、狩猟の適正化及び鳥獣の管理を目的として、特に増加の著しい野生動物の管理につきまして、都道府県で第2種の特定鳥獣管理計画を策定できるとされております。北海道におきましては、エゾシカ管理計画を策定し、全道的なエゾシカ対策の枠組みというのを定めております。それを受け、市町村におきましては、北海道が定めた枠組みと整合性を図り、鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画を策定し対策を講じることとされており、むかわ町におきましても鳥獣被害防止計画を策定し、北海道より捕獲許可を受けて対策を講じてきているところでございます。また、広域的対応の必要性につきましては、議員の御指摘のとおり、エゾシカは市町村界を越えて、かなり広範囲に移動し生息しておるというところから、市町村単独では対策に限界があると。そういうことも踏まえながら、国あるいは北海道による広範囲での取組が必要であると認識しているところです。本町といたしましては、これまで苫小牧地方総合開発期成会での要望、そして北海道町村会の政策懇談会、こういった場におきまして要望提案、こういうことも広域的な対策を求めてきているところでもございます。今後とも農林業被害の軽減というのはもとより交通事故や生活環境への被害の軽減を図る観点から、広域的な取組等々というのを継続的に求めてまいりますので、御理解賜りますようお願いをいたします。

質問 7番 中島勲

今、町長からお話ありましたんですが、このエゾシカに対する被害について、今まではしようがないなということで我慢をしてきたんですけれども、今もうこれ頂点に達していると、限界に達しているということでありますんで、この私なりにこの増え続けるエゾシカが何なのかということについてちょっと調べましたので、これを踏まえてこれからの対応の参考にしていただければよろしいかなと思います。それでまず、現況ですけれども、この内容につきましては、一般社団法人イノベーション情報提携というところからの資料でございますけれども、このエゾシカのこの生息数ですけれども、現在この今のような栄養状態が続いた場合は、2025年には約2倍になるだろうという想定の数字を出しております。またさらには農作物への被害ですけれども、平成23年度では全国的に見ますと83億円と膨大な数字に上っております。さらにこの大事なのは、エゾシカのこの繁殖率、増殖するための繁殖率、これが4年から5年を経過すると個体が2倍に増加すると。こういう知見、データがあるようです。大変な驚異的な数字です。こういうこともありまして、本町においても例えば軽種馬牧場の中に鹿が入り込む。それが1頭、2頭でないんです。10頭、13頭、15頭という本当にすごい数の鹿が軽種馬と一緒に草をはんでいると。本当に馬鹿な光景ですけれども、そういうのが常時見られます。この軽種馬の牧場というのは、御承知のように普通の牧草、クローバーとは別にルーサンという種類の非常に栄養価の高い飼料なんです。この牧草の一種ですけれども。これを混ぱんしているんです。ですから、軽種馬がその繁殖率を上げると同様に鹿においても、これは繁殖能力が上がるんです。こういう悪循環が今あります。そういうところから、この今の現状があるわけですけれども、少しこの鳥獣保護、これについても人の力、要するに人間でつくったものだから人間で変えていきゃもっと削減できる、頭数をという考えで、この調べてみたんですが、その人間と鹿との関わり、これは結論言って、保護から管理へと今変わってきている。今現在は管理をすると。こういう法律で運用されています。もう少し歴史的に見ますと、明治11年に苫小牧の植苗地区で、これは国営ですけれども、鹿肉の缶詰工場を設立しているんです。非常にこれは評判よくて全国的にも流通して、何か資料によるとフランスの万博にも出しているということなんですけれども、あまり乱獲し過ぎて鹿の頭数が減ったということで、これは6年後に閉鎖をしております。これは今でも美々のほう行ったら、この缶詰工場の工場跡があります。そういうことで明治17年に閉鎖をしたと。あまり減っていますということを受けて、大正7年に鳥獣保護法と。今の法律の基ですけれども、鳥獣保護法をつくって管理をする、増やしていく、絶滅を防ぐと。こういうことになっています。それを受けて、平成26年に今現在運用している鳥獣保護管理法という、管理です、管理法というものができて、管理というのは手心加えると。要するに削減していくということなんですけれども、そういう流れがあります。この鳥獣管理法、保護管理法はどうなっているかというと、先ほど町長からも説明ありましたけれども、国の役割と、それから都道府県知事の役割と、地方の役割と、こういうふうに分かれていまして、国は当然総括的な自然保護の観点というところが主眼ですけれども、知事にあってはその都道府県の鳥獣の頭数削減あるいは保護と管理というところをやりなさいと。それから地方自治はその決めに従って実施をしなさいと。こういうことになっている。そういうこの経過があるわけですけれども、この生き物と人間とのこのバランス性といいますか、生活環境というのは非常に法によって変わってきているという認識でおります。そこで先ほど申し上げましたけれども、このエゾシカと人間の関係というものを管理から保護に変わってきている、現在。これを受けて、くどいようですけれども、この行政として町単独ではなくて近隣町村と連携をして、知事はちょっと申し上げましたが、知事は国の命を受けて具体的な計画をつくるわけです。鳥獣保護法、管理法の下で、知事は実際的な駆除の方法、頭数を決めるわけです。そこに連携して町村が提言をしていく。こういう方法が一番今のこの増えた被害を抑える一番有効な手だてかと考えております。改めて町長の考え方をお聞かせいただければ幸いです。

答弁 農林水産課長 酒巻宏臣(農林水産課長は2024年3月まで)

先ほど町長のほうからも答弁させていただきましたが、議員御指摘のとおり、単独の市町村の取組としてはこのエゾシカの被害による減少の取組というのは限界が出てきていると、私どもも認識しておりますし、これまでもそういった国や道に対する要請というものも実施してきております。また、定住自立圏の中でもここの部分について、エゾシカの対応について、連携の視点というものについて、課題として定めているところでございまして、広域の取組といたしましては、そういうところの事務局のほうともしっかりと連携を図りながら、広域的な観点での取組がより一層深まるように今後も取組を進めてまいりたいというふうに考えてございますので、御理解賜ればと思います。

質問 7番 中島勲

分かりました。ただ今言ったように、もうこの被害というのは限界に達していると。例えばむかわの中においても、水稲の問題についてはある圃場では半分以上全滅だと。これがあちこちあるわけです。ですから、これは本当に切実な問題として行政として、私は知事のほうに計画をつくる段階で胆振地区、道南地区を重点にやっていただいて、ちょっと前後しますけれども、この十数年前は釧路地方が鹿による食害がすごいあった。それで管理法ができて、それを徹底的に管理したら、今は少し下がった。その代わり道南のほうの気候のいいところに鹿が増殖しているという実態ですので、強力にひとつ道と協力をして被害を縮小に際限に抑えていただきたいと思います。

出典:むかわ町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる