みんなの議会

むかわ町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月10日

町内に2つのJAがあることによる農業振興上の課題について

2018年6月10日、むかわ町議会の一般質問で、東千吉議員が「町内に2つのJAがあることによる農業振興上の課題について」質問し、町長 竹中喜之、産業振興課長 酒巻宏臣が答弁しました。

質問者
東千吉 議員
答弁者
町長 竹中喜之、産業振興課長 酒巻宏臣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 東千吉

改選後の初の定例議会でございますので、貴重なお時間をおかりして自己紹介をさせていただきたいと思います。これが新参者、東 千吉の取説ということで取り扱っていただければというふうに思っております。町内外の方々より背中を押されて、迷いましたが、決断をいたしました。必要とされる場所で必要とされる人にしっかりと使っていただく決意をしたところでございます。町行政と議会、町長と議員は、車で例えますと車の両輪であり、町長は運転手、議員は助手であろうと思っております。町長がアクセルを踏み過ぎれば、助手は少しブレーキをかけたらどうですかと進言をする、町長がブレーキを踏めば、少しアクセルを踏んではどうですかと進言をする、そういうアクセルとブレーキのころ合いでむかわ町の町民を乗せて走っていくわけでありますから、急発進、急ブレーキをしないように、しっかりと前へ進めて目的地に行かなければならないというふうに思っております。今回の一般質問、今、車で物資を運んでいこうということだと思っております。1,300人の町民にお会いをいたしまして意見をお伺いいたしました。まだ町民の中では、必要なものは水、食料、衣料品等であり、決してアルマーニの制服ではないのだろうというふうに思いましたので、今回、その町民の声を、そしてまた自分の考え、思いを形にするべく一般質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。通告の順に従って質問をさせていただきます。農業振興について。1、町内に2つのJAがあることによる農業振興上の課題について伺います。2、農業における鳥獣被害の取り組みと今後のあり方について伺います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 竹中喜之

1点目の町内に2つのJAがあることによる農業振興上の課題に関する御質問につきまして、私のほうから、町行政区域とJAが管轄区域が一致しない中で、町の農業政策が地域課題を捉えたものとなっているのかというふうな趣旨として理解してお答えをしていきたいかと思います。両JAの管轄区域でございます鵡川地区、穂別地区につきましては、気候、風土の違いもあり、振興作物も異なっております。それぞれの地域特色を生かした振興を必要とする一方で、機械設備の投資負担、さらには高齢化と後継者不足を起因とする労働力不足などの問題というのが顕著となり、農業経営上の将来負担だとか、あるいは地域活動への影響が懸念されるなど、両地区の共通課題となっているかと思います。これらの対応が求められているものと認識しているところでもございます。町といたしましては、これまで本庁及び総合支所に農業担当を配置し、それぞれの地区を管轄するJAと連携し、地域課題に即した対応が図られるよう努めてきているところでございます。また、両地区のJAを含む関係機関・団体と地区代表者により構成するむかわ町農業振興対策協議会におきまして、課題の共有と連携により農業振興対策を講じるよう努めてきているところでもございます。本年3月には、将来に向け持続的に発展するむかわ農業というのを目指し、向こう10年の計画としてむかわ町農業・農村振興計画を策定したところであり、今後におきましても、役場本庁と総合支所の農政担当の役割と協議会の機能というのを最大限に発揮するよう努め、むかわ町の主要な基幹産業であります農業が持続的に発展しますよう取り組んでいく考えでございますので、御理解を願いたいと思います。

答弁 産業振興課長 酒巻宏臣

それでは、私のほうから農業におけます鳥獣被害の取り組みと今後のあり方に関する御質問についてお答えいたします。有害鳥獣による農業被害は、エゾシカによるものを中心に毎年大変大きなものとなっておりまして、過去10年間の状況を見ますと、ピーク時ではエゾシカだけで年間1億7,000万円を超える被害額となっていたところでございます。これらの農業被害の防止につきましては、町といたしましても重要な課題と位置づけ取り組んできたところでございます。これまでの取り組みといたしましては、農地への侵入防止、有害鳥獣の捕獲・駆除の2本の柱で対策を講じてきたところで、農地への侵入防止につきましては、平成22年度から25年度まで、むかわ町鳥獣被害防止対策協議会のエゾシカ侵入防止柵の整備に対し支援を行ってきているところでございます。また、有害鳥獣の捕獲・駆除の取り組みにつきましては、エゾシカを中心に、アライグマ、ヒグマの対策を講じており、むかわ町鳥獣被害防止対策協議会におけるエゾシカ囲いわなの設置費や箱わな、くくりわなの貸し出しに係る備品整備に対し支援を行うとともに、特にエゾシカにつきましては、猟友会苫小牧支部の鵡川部会及び穂別部会に所属するハンターの駆除活動に対し、平成25年度から鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業として支援を行い、駆除対策の強化を図ってきているところでございます。エゾシカ侵入防止柵の整備以降、被害額は減少したものの、いまだに1億円を超える状況が続き、その他の獣類による被害を加えると1億2,000万円を超える状況にあることから、農業被害防止対策の継続は必要と考えております。また、被害防止を効果的に進めていくために、農業者を中心とした地域での主体的な取り組みや猟友会の協力が不可欠であります。引き続き、むかわ町鳥獣被害防止対策協議会のエゾシカくくりわな設置やアライグマ箱わな講習会の実施に対する支援や、多面的機能支払交付金事業を活用した地域でのアライグマの箱わな、くくりわなの設置を促すとともに、ハンターの高齢化による担い手不足の解消に向け、狩猟免許取得費の助成を継続してまいります。

質問 1番 東千吉

先ほどの町長のお話でございますけれども、とまこまい広域農協は平成13年に合併をいたしました。町行政は平成18年、5年後ということで、いわゆるねじれ現象が起きているところでございます。本年春の中長期農業振興計画樹立されていると思いますけれども、そこでもやはり鵡川地区と穂別地区ということの分け方でやっている方向性であろうというふうに思っておりますけれども、今後ずっとそういう形ではなくて、やっぱりきちっと一つの町で農業者が同じ平等性の中での町行政支援を受ける、この体制にJAの何とか行政内での一つの形のリーダーシップがとれればというふうに思っておりますので、その辺をちょっとお伺いしたいのが一つと、それから鹿金網フェンスでございますけれども、有効な手だてとしてはそれがいいのかなというふうに思っております。ハンターによる駆除、これはきっと何年も何百頭も駆除していると思いますが、農業区域内での鹿の捕獲だと思いますけれども、それだけの頭数が毎年圃場、農地に入って被害を受けているということでございますので、何とかこれを食いとめる、被害を食いとめる方策は、やっぱり鹿フェンス、金網フェンス等の設置が有効ではないかと思いますが、どうでしょうか。

答弁 町長 竹中喜之

将来展望を持っての農業振興施策ということで伺っているところでございますけれども、先ほども確認させていただきましたが、質問の要旨が、農業振興上の課題とされているところ、この辺で、2つあることへの課題、こういったことよりも、それぞれに抱える課題というのをそれぞれがどう捉えて、そしてその共有というのもあわせながら、どういった連携で地域農業というのを持続ある成長につなげていくのかといったことがこれから大切になってくるのではないかなと思います。そこで、先ほど申し上げましたが、一つの実践として、東議員も一時は振興協議会の中には入っておられたかと思うんですが、生産者の皆さんからの声を大事にして策定されております新しい農業・農村振興計画のこの実践、中身はいろんなものがございます。こういった実践を通しながら、その振興に努めていくのも一つの課題解決の道ではないのかなと思っているところでございます。

答弁 産業振興課長 酒巻宏臣

エゾシカ、有害鳥獣の駆除に係る部分で、今後のところで有効な柵の増設ということに関する御質問かというふうに思います。鹿柵の整備につきましては、先ほど申し上げたとおり、22年度から25年度までの間に、当時、有害鳥獣の駆除対策協議会の中で議論を行った中で、最も効率的、そして農地に被害が生じないような設置場所ということを地域の方々と相談しながら、現在の整備場所になってきたという経過がございます。当時、地権者さんの御理解も得られなかったという事情から未整備のエリアも一部あるかというふうには聞いておりますけれども、今後の整備につきましては、今の鹿柵の保守整備というものを地域の皆さんと一緒に進めながら、駆除対策ですとか、囲いわなの設置、箱わな、そういった駆除の取り組みと並行しながら、必要な駆除対策というものを今後も継続していきたいというふうに考えてございます。

質問 1番 東千吉

金網フェンスが有効というふうに思っております。行政支援が必要なぐらいお金がかかって、費用対効果でいけば、作物をつくってもなかなかフェンスだとかの設置費用が出ないというところがございます。そして、最初、平成22年あたりにつくった部分については、余りにもフェンスのエリアが広過ぎて、出入りにゲートがあって、ゲートをあけて畑の中に入ったら鹿がいると、そういう内容のところも随分ありまして、なかなか機能がしていないところもひょっとしたらあるのではないかというふうに思っております。さらに、鹿がどうしても金網フェンスの中に入っているために、作物をつくる品目が限られる。麦、牧草、ビート程度であれば若干の被害で済んでいるかなというふうな気がしますけれども、豆類をつくると、1頭鹿が入っているのを見ると、1週間後にはほとんど1さやもないというぐらいに非常に大きな被害が出るという状況になっておりますから、この鹿の金網フェンスについてはぜひ再考をお願いしたいというふうに思っております。町長の先ほどの答弁もありました。環太平洋諸国におけるいろいろな国の思惑を持った戦略的な経済連携協定が非常に進んでいる中でございますから、早い段階で地元、自国の自給率向上、食料の自給生産の基盤を強化してそれに臨んでいくということが、国・道、あるいは国・道ができないことを町行政が頑張ってそれをやって、生産維持拡大に向けて頑張っていこうということをぜひ農業者と一緒にやっていきたいものだというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

出典:むかわ町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月10日 議事録 PDF(73ページ) 間違いを知らせる