むかわ町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月13日
公営住宅の長寿命化計画について
2016年3月13日、むかわ町議会の一般質問で、三上純一議員が「公営住宅の長寿命化計画について」質問し、町長 竹中喜之、建設水道課長 為田雅弘、副町長 渋谷昌彦が答弁しました。
- 質問者
- 三上純一 議員
- 答弁者
- 町長 竹中喜之、建設水道課長 為田雅弘、副町長 渋谷昌彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 5番 三上純一
東日本大震災から5年が経過しました。死者、行方不明者、そしてその関連によって亡くなられた方、合わせて2万1,000人を超えました。そして、今なお17万4,000人の避難者がおられます。心から改めてお見舞いとお悔やみを申し上げるところでございます。さて、通告に基づきまして2点についてお伺いをいたします。近年、社会全体の問題として格差社会という現象が指摘されております。そこで、私はむかわ町での公営住宅の環境に置きかえて考えてみました。むかわ町の町営住宅は、鵡川地区11団地374戸、穂別地区14団地325戸、合わせて669戸ありますが、昭和35年から50年ころにかけて集中して建築されております。つまり築50年以上経過して、老朽化している住宅が数多くあるということになります。当然、その対策として長寿命化計画を立て、対応するとしてきているわけですけれども、この公営住宅等の長寿命化計画については平成24年から33年までの10年間と位置づけています。もちろんこの10年間で全て対応できるという話ではありませんけれども、社会情勢の変化あるいは進捗状況などによって、おおむね5年ごとに見直すとされております。5年目に入ります。改めて、どのような計画見直しを考えているのかお伺いをいたします。また、基本目標に現在入居されている、いわゆる既存住宅ストックの関係で、長寿命化のため良好な住環境を維持するために定期的に点検、それによって必要な改善や修繕を計画的に進めるというふうにされています。定期的点検によって、新たな課題として捉えている点を伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中喜之
長寿命化計画の5年目ということでの見直しの視点ということだと思います。平成24年度から実施しております公営住宅の長寿命化計画、議員御指摘のとおり、おおむね5年ごとに見直すこととしているところでございます。平成29年に見直す予定でありますので、今年度、見直し作業を始めることとしているところでございます。計画実施後4年を経過して、これまでの進捗状況、おおむねその計画に沿った中で進んでいると捉えているところでございます。平成29年度以降の事業計画の見直しにつきましては、現在ありますまちづくり計画との整合というのを図りながら、それに対しての事業計画、これを変更することとなりますが、維持的な修繕につきましては現況を詳細に調査しながら、より緊急度の高いものから順次実施するよう見直すことに努めていきたいと考えております。2点目の、その定期的点検によっての新たな課題という点でございますが、点検により改めて状況を把握したところ、穂別地区の修繕予定の公営住宅というのは比較的劣化というのが進んでおらず、実施を先延ばしすることができると判断しているところでもございます。鵡川地区におきましては、屋根、壁が予想以上に劣化が進んでいる箇所が見られております。そういうことから今年度予定しておりました修繕を前倒しするなど、実施年度の変更を検討していきたいと考えているところでもございます。今後とも定期的に点検というのを実施しながら、その結果というのをもとに予防保全的というのでしょうか、維持管理の徹底に努めてまいりますので、御理解をくださるようお願い申し上げるものでございます。
質問 5番 三上純一
この長寿命化計画の基本目標のポイントでありますけれども、いわゆる定期的な点検結果に基づいて、中にありますけれども、壊れてから直すのではなくて予防保全的な維持管理を実施するというふうに定めております。これが1つのポイントになると思います。しかし、昨年12月の定例議会で提出された専決処分が、汐見団地の屋根に取りつけている換気扇が劣化して、駐車場にとめてあったボンネットに落下して損害賠償をしたと、そういう内容でありました。こういうことが起こるということは、その点検が適正に実施されていないんじゃないかなと、そんなふうな疑念を持つんですけれども、点検実施のその経緯あるいは修繕の判断基準、そういったものについて改めてお伺いをいたします。さらにこの汐見団地というのは、54年経過しております。旭岡、あるいは春日もそれに近い年数がたっています。特に宮戸地区は、これは一番古くて56年経過して老朽化が進んでおります。専決処分をした部分のような問題が起きかねないというところもあります。ほかにこのような危険な箇所はないのか、多分確認されていると思いますが、その点について改めて伺います。例えばそういうところが現段階であるとすればどのような対応をしていくのか、改めて伺います。
答弁 建設水道課長 為田雅弘(建設水道課長は2017年3月まで)
公営住宅の定期的な点検のポイントについての御質問でございます。昨年、確かに12月にボンネットの破損ということで住民の方に御迷惑をかけたことは、本当に遺憾に思っているところでございます。ただ、あれも非常に強い強風による落下ということで、確かに劣化は進んでいたということですけれども、原因としては強風というふうに捉えているところでございます。ただ、先ほど議員より御質問のありました実施の要領につきましては、あくまで、大変申しわけないのですが、屋根の上に上がって打音検査等ですとか、あとそういうような近接の目視ということはなかなか難しいものがございまして、基本的には地上からの点検及び今、主に行っておりますのは、屋根の劣化ですとか壁の劣化、あとは基礎等、あとコンクリート等のひび割れ、そういうものに着目して点検しているところでございます。したがいまして、今、御指摘がありましたとおり、通気口ですとかそういうものにつきましてはなかなか点検できないところもございますので、今後何らかの方法を検討していきたいと思いますので、よろしく御理解願いたいと思います。
質問 5番 三上純一
わかります。この長寿命化計画の中身は今さら言う必要もないですけれども、団地ごとに分類して建てかえ、あるいは用途廃止、あるいは維持管理住宅、そういうふうに分類をして対応していくということになっておりますけれども、私はこの用途廃止というふうに分類された、一番古い住宅の関係が問題ではないかなと思っているんですけれども、先ほど言いました汐見団地についても、私も地元ですから余りそれにこだわった言い方はしたくないんですけれども、これまでも窓枠を木からサッシにかえた、あるいはトイレを改修した、いろいろ要望するたびに直してきてくれています。それは大変ありがたいと思っているんですけれども、しかし住宅全体として老朽化が非常に激しい。私もちょっと直近で確認したんですけれども、これも建ててから1回もペンキを塗っていないと思うんですけれども、屋根も非常にすごいさびだし、特に破風の部分、これは5カ所ぐらい破風が剥がれて落ちそうになっています。これは目視でもすぐわかる話です。そこを見ると全部鳥の巣になっています。この住宅、住んでいますよ、そこに。そういう状況で、先ほど強風が原因だというふうに言われましたけれども、これは非常に危険な状況です。私は個人的に行って直したいぐらいな感じです。そこはお年寄りがいっぱい、いろいろ行ったり来たりするわけですから。そういう状況、雨漏りもするというふうに話を聞いていますし、非常に大変な状況だなというふうに改めて見たんですけれども、その辺、確認していると思うんですけれどもどんな判断をされたのか、改めて伺います。それとこの住宅は、入居者の移転だとかによっていずれ用途廃止すると、したがって用途廃止は今のところ未定ですよ。当然その間は入居しているわけですから、廃止という話にはならない。当然だと思う。その間は、もちろん入居者の方々も低家賃住宅と言いながらやはりきちんとお金も払っているし、町としても適正な維持管理はしなければならない、そういうふうに思うんです。なかなかそのお願いする経過の中で予算がないとか、あるいは今後、長寿命化計画のもとで計画的にといろいろ返ってくるんですけれども、いつも。何か改善が先送りにされているようなそんな感じが私はするんです。そういうことをいろいろ考えると、この住宅環境というのは非常に、その部分でも社会現象の中での格差みたいな部分があるというふうに見えるんですけれども、町長その辺をどんなふうに受けとめているのか、考えを伺いたいと思います。それと町全体、汐見団地に限らないんですけれども、宮戸も春日もそうです、全体で見れば今回、洋光団地の住みかえ住宅として末広団地が進捗しました、8戸。これは1歩も2歩も前進だなと思うんですけれども、ほとんどの住民はそこに入居されるということにももちろんならないし、限られますから、8戸以外の希望者はほとんど今の住宅に住み続けるわけです。やはりそういう状況というのは、やはり非常に、先ほど言ったいろいろな問題があります。この際、住宅内の中の移転というか、もうちょっと移転補償なども含めて経費も含めて助成補助をして、1つの棟に集約してその1棟をきちんと維持管理できるという、そういう手法というのを考えてみてはいかがかと思うんですけれども、その点はどうでしょうか。
答弁 建設水道課長 為田雅弘(建設水道課長は2017年3月まで)
汐見団地等の補修箇所につきまして、基本的には住んでいる方からの連絡を受けてというのと、あとは外面からのうちらの目視による判断ということで、何点か見落とされている箇所があるということについては、深くおわびしたいなというふうに思います。再度確認して、対応できるものは早急に対応していきたいと思いますので、よろしく御理解願いたいと思います。また、確かに補修につきましては屋根、壁ばかりではなくて内部についてというふうな御指摘もあるかと思いますけれども、大変古い住宅が多くて、やはり住民からの御要望もございまして修繕をお願いしたいということで連絡が来ます。よく調査をいたしますと、非常に劣化が進んで床落ちですとかが多くございますが、程度が非常にひどければ一旦住みかえていただかないとできないというような状況が結構ございます。そうした場合にそういうお話をすると、やはりちょっとそこまではということで結構修繕できない、要望どおりできないということもままありますので、その辺もちょっと御理解願いたいなというふうに思います。基本的に大規模な内部改修につきましては、住んでいる方が公営住宅から出て新たに入居者を迎えるところについては大規模な修繕については適宜行っていますので、その点を御理解願いたいと思います。また、3つ目の住宅内の住みかえ、これはいずれかの機会にちょっと触れたかとは思うんですが、例えば今までは洋光団地なり各団地から住みかえというのはなかなか、退去されても一般からの入居者のご希望が多くてなかなかあきが出なくて、そういうようなことは想定しておりませんでしたけれども、今後その辺の住宅のあき状況を見ながら、洋光団地につきましては住みかえというような方向に導きたいと思いますけれども、ただ住みかえとなりますと今のところうちのほうの公的な補助ということは、今のところの制度ではございませんので、御理解願いたいと思います。以上です。
質問 5番 三上純一
ちょっと質問が少しずれるかもしれませんけれども、洋光団地の住みかえの点についてちょっと触れておきますが、今回、末広団地に8戸ということでできます。4月から入るんでしょうが、その入居料金ですか、現在の3から5倍くらいになる。5年間かけて緩和措置として、少しずつ料金は想定した金額に入っていくんだということですけれども、私は5年後に今の入居者が高齢者が多いということもありますけれども、収入がふえていくということは考えられないなと、なのに5年後には3倍から5倍の金額になるんだよという、この辺がちょっと、以前にほかの議員も指摘していましたけれども、どうも合点がいかない中身なのです。その辺がどんなふうに住民に寄り添った対応として考えているのかなというところを改めて伺いたいと思いますし、あとこの洋光団地から末広にどんどん移行していくんだよという計画の中で進められておりますけれども、今の洋光団地の土地の問題はどういう状況なのかな。まだ借りている土地なのか。その跡地はどんなふうに今後、対応して活用していくのだろうかというところを伺っておきたいと思います。
答弁 建設水道課長 為田雅弘(建設水道課長は2017年3月まで)
末広団地への住みかえ後の経過措置後の住宅料の関係の御質問なんですけれども、これは基本的には住みかえの説明会を開いて、その辺の5年間で段階的に住宅料が高くなりますよということで十分御理解をいただいた上での入居ということで私たちのほうでは捉えておりますので、基本的には5年後には算定どおりの住宅料になるということは承知していただいていることで、生活設計の中で十分にやっていけるという判断をしていただいているものかというふうに理解しております。確かに、料金が高くなるのは大変だということも理解してはおります。それから洋光団地の今後の土地の利用の関係なんですけれども、確かに土地につきましては現在も借地をしておりまして現在利用しているところでございます。洋光団地を将来的には全て用途廃止をして、取り壊しをしてということで、過去に10年以上も前だと思うんですけれども、あそこに建てかえて土地を利用するということも計画でありましたけれども、3.11の震災以降、浸水区域というものもございまして、現在のところどのように計画するかということについては、今のところは白紙の状態かというふうに捉えております。
答弁 副町長 渋谷昌彦(副町長は2022年3月まで)
ちょっと私のほうから、若干補足をさせていただきます。団地の住みかえにつきましては、今まさに末広団地を建てておりまして、町の事情によって住みかえをしていただくということでございまして、そういったものについては移転の補償費をお支払いし動いてもらう格好になります。ですから、個人的な事情で動かれるのは、当然、私費になりますけれども、町が集約をするなり何なりで移転をしていただくということになれば、当然、町がその分の費用は負担するという形になろうかというふうに思います。それと、5年間の家賃の軽減措置でございますけれども、御存じのように公営住宅の家賃は建設費と立地条件、いろいろなもので公的に算出方法が定められております。そして、収入の段階ごとに家賃というのが設定をされております。そういった中で一気にその段階にいくのは非常に厳しいということから、5年をかけて近づけていくということで軽減しているということでございますので、本来家賃に5年後に戻るということでございますので、公平性の原則からも、その辺は御理解をいただきたいなというふうに思うところでございます。
質問 5番 三上純一
先ほど言った、1棟の中に集約したらどうでしょうかというお話をしたんですけれども、実態は汐見団地も春日団地も宮戸団地も、例えば宮戸団地にしたら2棟ありますけれども、どっちに1戸1戸入っているような感じで、入っていないところは木もひび割れですごいし、もう見るのも無残な形。これはいろいろ問題があると思うんですけれども、ちょっと集約してきちんとペンキを塗ったり、いろいろと改善していけるのではないかなというふうに考えるんですけれども、なかなか行政というのは難しいんですよね、ちょっとその辺は。余り細かいところまで申し上げたくないから、この辺でこの問題は終わりますけれども、いいですか、町長。
答弁 町長 竹中喜之
繰り返しのお話になるかと思いますけれども、人口減少も速いテンポですけれども、先ほど申し上げましたように、予想以上に劣化というのが公営住宅等々で地区によっては進んでいます。一層の予防というのでしょうか、本来の予防保全的というのでしょうか、防災の日常化ではございませんけれども、日常の点検のさらなる重視というのを徹底していきたいというのが1つと、それと今年度から実施されています町内の公共施設総合管理計画の総論的な部分が新年度に出されるかと思いますが、そういったことも並行しながら長寿命化計画の中に、さらにその予防保全的な中身というのを育んでいければなと思っているところでもございます。また、平成28年度中に見直し作業というのが長寿命化の中で行う予定とされておりますが、ハード面の整備内容とともに、今現在、並行して本格的なスタートとされております地方創生に対しての人口減少、あるいは少子高齢化といった移住、定住といったところも、いわゆるソフト面的な政策的な視点というのも、この際ですから町民の皆さんのニーズも踏まえながら可能な範囲で補修対応に努めていきたい。あわせて先ほど議員のほうから提案されております住宅内移転というのでしょうか集約化、残念ながら現在その制度はございません。しかし制度は別にしながら、今後の動向も見定めながらこの長寿命化の見直しの視点の中で調査研究というのをさせていただきたいと思います。
質問 5番 三上純一
わかりました。その辺に視点を向けていただければありがたいなと。竹中町長は前町長から財政の健全化、そういう道筋を継承されております。一方、公共施設の老朽化という非常に大きな問題もやはり引き継いだかなというふうに感じているんですけれども、先ほど言いました公営住宅の換気扇の問題、あるいは12月に専決処分の議案として出された道路の陥没の問題、これも賠償しておりますけれども、さらにこの産業会館の外壁のタイルが落下した問題、もう今、住宅あるいは学校、学校もきょうは言いませんけれども、予算委員会の中で指摘したいと思うんですけれども、住宅、学校、公園、それから道路、橋。橋もこれから質問があると思いますけれども、全て老朽化している。非常に町の対応がそういう意味では後手後手に回っているような気がしてならないのです。いろいろな事故が生じるおそれが高まっているのではないかなというふうに思いますので、町の職員の方々も行革の中でどんどん減ってきています。非常に対応は難しいと思いますけれども、民間に委託するなどしてそのチェック機能を少し高めていかないとまずいことになるのではないかなというふうに思います。