妹背牛町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日
全国学力・学習状況調査の結果について
2025年6月17日、妹背牛町議会の一般質問で、佐々木和夫議員が「全国学力・学習状況調査の結果について」質問し、教育課長 川上善樹、教育長 廣澤勉が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木和夫 議員
- 答弁者
- 教育課長 川上善樹、教育長 廣澤勉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 2番 佐々木和夫
(登壇) それでは、通告に従いまして一般質問のほうを進めてまいりたいと思います。質問の前に、議会定例の冒頭にありましたとおり、成瀬議員がお亡くなりになった。皆様もご承知のとおり、成瀬議員、私は同級生でございます。大変つらい思いをしてございます。がしかし、彼の任期半ばで辞職せざるを得なかった思いを私、受け継ぎながら、同級生として私も残す任期を彼の分まで一生懸命努めてまいりたいと思います。そんな思いで今日一般質問を進めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。今年も4月に文部科学省が全国学力・学習状況調査を行っております。この調査の結果は、例年7月末に道内の14管内別に平均正答率が公表されてございます。昨年の平均正答率は、全教科で地域間の格差が前回よりも拡大しております。14管内のうち、半数は全教科で全道、全国平均を下回っております。また、市町村別で正答率が全道平均を上回ったのは小6の国語で北竜町、新十津川町など11の市町、算数では砂川市、由仁町など9つの市町でありました。中3の国語は三笠市、沼田町で、数学は妹背牛町、雨竜町など11の市町で全道平均より高い結果となってございます。全教科で全道平均を上回ったのは、歌志内市、秩父別町、浦臼町の3つの市町であります。歌志内市は9年間の義務教育学校の開校、また隣の秩父別町は義務教育学校の開校に向けての準備期間がこの成果に、効果につなげていったのではないかということでございます。また、浦臼町は特に小学6年生の算数で全道平均を15ポイント上回っております。浦臼町に関しては、特別な教員を配置されているようです。このような管内の状況を踏まえた中での本町のこの結果についての教育委員会のお考えをお伺いしたいと思います。再質問を留保し、終わります。
答弁 教育課長 川上善樹
それでは、佐々木議員の一般質問についてご答弁申し上げます。この全国学力・学習状況調査ですが、文部科学省が子供たちの学力、状況を把握するために平成19年度から実施しているものです。まず、調査の目的を説明いたします。3点あります。1点目が義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握、分析することによって教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること。2点目に、学校における児童生徒への学習指導の充実や学習状況の改善等に役立てること。3点目として、そのような取組を通じて教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立することとなっております。調査の対象は小学校6年生と中学校3年生で、令和6年度は4月18日に実施し、その結果が7月29日に文部科学省から発表をされております。実施した教科は、学習の基礎となる読み書き計算が日常生活や学習の基礎となるものであることから、小学校が国語、算数、中学校が国語、数学のそれぞれ2教科を毎年度行っております。この2教科に加え、3年に1度程度、小学校は理科、中学校は英語が加わります。この教科に関する調査以外にも生活習慣や学習環境等に関する質問調査も同時に実施しています。続いて、令和6年度における北海道の状況ですが、平均正答率が全国平均に達していないものの、中学校の国語は全国平均とほぼ同水準で、小学校の国語及び中学校の数学は全国平均との差が縮まるといった改善傾向が見られ、一定の成果が表れている一方で、小学校の算数では全国平均との差が広がっています。次に、本町の調査結果ですが、議員ご指摘のとおり小学校、中学校ともに算数、数学では全道、全国平均より高い数値が出ておりますが、国語に関する正答率は低下しています。これらの結果、状況を踏まえ、教育委員会としましては、この調査で明らかになった課題を共有し、学校全体で解決を進めるとともに、本時の狙いを明確に見定めた授業、知識やアイデアを共有する対話、協働の場面のある授業、ICTを効果的に利活用する授業など統一した日常授業の改善に取り組んでいくことを申し上げ、ご答弁とさせていただきます。
質問 2番 佐々木和夫
本町の教育現場の状況が今課長から教えていただいて、小学校の算数、また中学の数学ですか。全国のレベルにももう達している、また達しつつあるというお言葉を聞いたわけでございます。本町も先ほど渡辺議員がおっしゃったとおり、この学校が令和20年に義務教育学校の構想が見られると。少しずつですが、進んでいるのかなと。とりわけ本年は公設塾もできるということで、かなり子供たちにとっては希望のおける現状が待っているのかなと思ってございます。お話のほうは先ほど来、空知管内のことを述べさせていただきましたが、道内では石狩で2教科で全道平均を、またほかの2教科で全国平均を上回っておるということが現状としてございます。先ほど課長もおっしゃったとおり管内を見ますと、半数は全教科で全道、全国平均を下回っている。下回っているのだけれども、実情はというと先ほど課長がおっしゃったとおりレベルにはもう達しているし、過去には達して全国レベルを超えているという現状もあったようにお聞きしております。道教委として、この成果の出ている管内はどうしているかというと、一人一人に寄り添って、主体的で対話的な学びの深いことを実践しているということをお話をしてございます。この主体的というのは、子供たち一人一人が率先的に自発的に動く。そして、対話的、この対話的というのは子供たちが協調性を取りながら、みんなと意見を交わしながら、他人の意見も尊重しながら勉強、また学校活動に対して進めていっていると。これが大きな違いだなということでございます。逆に課題のある管内は先生方が、やはりもうどこの先生もそうだと思うのです。我々の時代もそうでした。子供たちに知識を詰め込もうとする先生が多いと。しかしながら、この知識を詰め込むことばかり考えてしまって、子供たちの表現力だとか行動力、判断力などを見失ってしまっているということが見られるということが報告として上がってございます。先ほど課長がおっしゃった先ほどの学力検査とともに行動の調査を、生活習慣や学習習慣についての調査も行ってございまして、これを道教委としましてクロス集計というのを取りまして、お互いの集計を見ながら分析をしていっているという話でございます。この分析結果には、かなりな相関性があると見ており、学校の取組と、また児童生徒がそれをどう実感しているかを確認しながら授業の見直し、改善につなげてほしいということでございます。そこで、本町は義務教育学校、令和20年ということになってございます。先ほど申し上げたとおり歌志内、また秩父別町等々、この義務教育学校の優位性、やっぱり子供たちに対しての学びのつながりをうまくつなげていけるという学校になっているように思います。本町としては、まだまだ先送りで、先ほど申されたとおり令和20年、今の小学1年生が二十歳になってから学校が開校になるようなことでございます。がしかし、教育はやっぱり待ったはききません。今いる子供たちのために、本町として改善策として何か取組はあるのか、お教えいただきたいと思います。先ほど浦臼のことも申し上げましたが、浦臼は専門の先生がいらっしゃるのです。この専門の先生に関しても委員会のほうからお教えいただきたいなと思ってございます。以上でございます。
答弁 教育課長 川上善樹
それでは、再質問についてご答弁申し上げます。まず、改善策として何か取組を行っていますかということですが、先ほど小中一貫校や義務教育学校というワードが出てきました。小中一貫教育では、小学校から中学校への進級における連携がスムーズであり、学習面や環境においてのギャップに困る心配はありません。学力の差異なども把握できるため、進級後もフォローすることができますし、学校側にとっては長期間にわたって同じ児童、生徒を見ることができるため、一人一人の個性を理解し、伸ばす教育を行うことができます。そのほかにも小学校、中学校の分け隔てがない分、授業科目の学習をスムーズに進めることもできます。小中一貫の現在の本町の取組としては、中学校の音楽の先生が小学校に行って音楽の授業をする乗り入れ授業を行っておりますが、今後は国語や算数なども取り入れ、さらなる基礎学力の向上を図ってまいります。続いて、専門の教員を配置する考えはないのですかということですが、本町においては小学校で専科指導のための加配を道教委に希望し、令和6年度より3年生から6年生まで国語の専門教員が配置されました。通称、国語専科といいます。具体的な指導内容としては、学校全体の国語指導力向上を図り、専門的見地からの教育課程改善につなげることや教科担任と学級担任が連携し、国語の授業で身につけた力を他教科でも活用し、全教科を通じて言語能力の向上を図っております。そのほかにも高学年を中心として担任間で授業交換を行い、教員個々の得意分野を生かして専門的指導を充実させ、専門教員が単独で授業をしている時間は学級担任は他教科の教材研究、校務分掌業務、ICT機器の活用準備を行い、指導力の向上に努めます。また、課題であります読むことの問題を克服するために個別最適で協働的な言語活動を推進する等、重点事項を焦点化し、専科指導教員と研修部を核とした組織的な授業改善を進め、取組の検証として全国学力・学習状況調査、標準学力検査、北海道チャレンジテストの結果を授業改善委員会で検証し、学力向上を実現してまいります。ただ、国語専科が配置されたことにより、即座に学力検査で結果が出るものではありません。時間をかけながら、より計画的、系統的に学習事項の定着を図り、学力向上につなげていくことを申し上げ、ご答弁とさせていただきます。
質問 2番 佐々木和夫
空知教育局は、全道平均を下回った理由として、これは2020年から順次導入された新学習指導要領に基づき、学力テストが知識や記憶力を問うものから先ほど来言っております思考力、また表現力などを重視する問題に変化してきたことが一因でないかということでございます。新たな力に対応する授業に切り替えられていない面があるとしての分析で、先生方に向けてオンラインの学習会や授業改善につなげていっていただきたいということでございます。本町において、この先生方のオンライン学習会など行われているのか、お伺いしたいなと思います。そして、最後にこのように変化している学びを本町の教育長としてどうお考えになっているのか、お聞きして終わりたいと思います。以上です。
答弁 教育課長 川上善樹
それでは、再々質問の教員向けのオンライン学習会は行われていますかということについて私よりご答弁させていただきます。空知教育局では、市町教員への個別アプローチとして空知でVIEWという独自のオンライン学習会を実施しております。このオンライン学習会は、経験、職位別に授業観による協議及びICT利活用に係る先進事例の共有、実践演習などを行い、授業観の転換を図るとともに、日常的な利活用についての理解を促進し、実践力を育成するものです。形態はズームで、昨年度は10月9日から3月6日までに9回実施されました。時間は参加しやすい3時半から4時半の1時間としており、本町の小中学校の教員の参加状況としましては9回のうち5回、5名が参加をしております。参加したテーマですが、ICTで私の授業を変えるICT活用充実セミナーや子供たちが夢中になる算数・数学科授業セミナー、子供たちが学びたくなる国語科授業セミナーなどに参加をしております。今年度につきましても、引き続きこの学習会は実施する予定となっておりますので、教員一人一人が全国学力・学習状況調査の結果のみならず、出題内容にも着目し、日常の授業改善の方策を検討するなど児童生徒に求められる資質、能力について理解を求める取組を進めることからも昨年度以上に積極的な参加を促していくことを申し上げ、ご答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 廣澤勉
佐々木議員の再々質問に対し、ご答弁申し上げます。最後に、教育長の考えということですので、若干私の主観も入ってしまうかもしれませんが、全国学力・学習状況調査につきましては、本来この調査は児童生徒の学力や学習状況の把握、分析し、教育指導の充実や改善等に役立てることを目的としてございますが、この調査結果の公表後に一部の報道等によりまして、他の管内や他の市町村との比較や優劣がつけられ、過度な競争や序列化につながっているということにつきましては、個人的にはあまりよろしくない論調だというふうに感じてございます。さらには、よく昨年度と比べてというふうにも言われますが、調査対象の小学校6年生、中学校3年生の児童生徒が毎年異なることや小規模校では児童生徒数の増減によって、結果として出る数値が大きく違ってくることなどを踏まえますと、昨年度と今年度の比較による正答率の変化を見ること自体がどれほど意味があるのかということもいささか疑問を抱いてしまう部分もございます。しかしながら、学校におきましてはこの調査結果を分析し、確実に授業改善や学習指導に生かしておりますし、先ほども触れられましたが、調査事項は教科だけではなく、生活習慣、学習意欲、学習方法等に関する質問調査も含まれてございますので、児童生徒一人一人の学習状況や課題について把握し、教育指導の継続的な改善を図っていく上では役立っていると考えてございます。いずれにしましても、教育委員会としましては子供たちがこれからの時代を生き抜く力を育成するため、思考力、判断力、表現力や主体的に学習に取り組む態度の育成を重視した学習を充実を図ってまいりますし、本年度におきましては子供たちの早い段階での基礎学力向上と学習習慣の定着を図るため公設塾を新たに設置し、小学校4年生から6年生を対象としたタブレットを活用した学習支援にも取り組んでまいります。そして、改めて本町教育の将来を見据えた中で小中一貫教育導入に向けた準備を進め、積極的に小中連携の取組や一貫教育に関する調査研究を行いながら、着実にその推進を図ってまいりたいと考えてございます。以上を申し上げ、答弁とさせていただきます。