猿払村議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日
全国学力学習状況調査の結果について
2024年12月11日、猿払村議会の一般質問で、庄崎裕史議員が「全国学力学習状況調査の結果について」質問し、教育長 眞坂潤一が答弁しました。
- 質問者
- 庄崎裕史 議員
- 答弁者
- 教育長 眞坂潤一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 庄崎裕史
次の質問に行かせていただきます。次は、全国学力学習状況調査の結果からです。本年4月に行った全国学力学習状況調査、この結果が先月、公表され、村のホームページに掲載されました。結果の分析が誌面の関係で少なく感じております。もう少し詳しく聞かせていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えさせていただきます。結果の分析については、非常に細部にわたっておりまして、かなり分厚いものとなります。誌面上では限りがあるため、北海道内の市町村立小中学校の結果をまとめた報告書に掲載される内容をそのまま村のホームページ等に掲載させていただいております。同じ資料として、村内回覧等でも、お知らせしたところでございます。もう少し詳しくということですので、結果の特徴について少し説明をさせていただきます。小学校においては、国語で全国、全道平均と比較で下回り、算数はほぼ全国、全道に近い結果、中学校においては国語、数学ともに全国、全道の平均を上回る結果となっております。小学校においては、国語が全国、全道平均を下回る結果と申し上げましたけれども、正答の数で言いますと、平均で全道は14問中、9.3問、本村では8.45の正答率でありますので、それほど大きな差があるというものではないと思っています。1問正解が増えれば、全道を逆転するということになりますので、そう大きな差であるとは思っておりません。同様に、中学校でも国語で、全道では15問中8.6問に対して本村では9.1問、数学でも全道では16問中8.2問で本村は9.1問と、その差は小学校と同様に1問未満の正答数の差であり、大きく上回っていたと言えるものでもありません。公表した資料については、教科の問題の領域ごとの偏差数値のほかに、学校質問と児童生徒質問の回答から、結果の理由と考えられる項目について記載したほか、村が取り組む学力向上策と主なものとして、3点をお伝えさせていただいたところでございます。今年は、昨年数値と比較すると若干上がったと認識をしておりますけれども、その数値の結果に決して一喜一憂しているわけでありません。学年が決まっているので、対象となる子どもが毎年変わります。学年によっては学力のいい子どもたちとそうではない子どもたちという波がかなり毎年見られますので、そういったことをできるだけなくするように、学校のほうにはそういう課題が生まれない授業改革を進めていただきたいとお願いをしているところでございます。以上です。
質問 庄崎裕史
教育長の今の答弁に言いますと、正答率が1個、2個上がったってそんなに差はないという話ですけれども、中学校の全国平均を上回っているのを見たらうれしいです。この中学生、3年前の6年生のときの学力テストの結果どうだったのでしょうか。その辺を教えてください。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えさせていただきます。数値に一喜一憂しないと先ほどご答弁したのですけれども、上回るということはうれしいことです。ただ、その年、その年の結果ですので、その年に満足しないという意味だとお答えさせていただきます。中学3年生の小学校6年生のときの結果、3年前、4年前になりますか、結果です。9項目中、国語で3項目、算数の2項目で全国平均を上回っている結果となっております。その結果を見ると、この6年生だった子たちが中学校3年生になって、学力という面では、3年生の数値に至っていると思っております。何度も申し上げるようですけれども、その年によって数値には変動が出てきます。課題となる項目に共通する部分が多々見られます。その年のデータ結果に限らず、その年に対象学年となる児童生徒に対しては、課題とならない事業展開を図れるよう、校長は各全体で共通認識するというようにということで、努めて指示をしているところでございます。
質問 庄崎裕史
3年前確かに、ここの学年は全国平均を上回っているということで、この学年の子どもたちというのは、もともと力のある学年だったと推測できますけれども、特に3年前の6年生のときの国語力が高いのです。今年の6年生のデータを見ますと、国語力が落ちているのです。確か6項目中4項目で落ちている。国語力というのは大切だと思うのです。寺子屋時代から教育の基本は読み、書き、そろばんと言われました。このときの読みというのは論文を読んだり漢文を読んだりですけれども、今も、日本語を読むということは、教育の基本ではないかとに思っています。教育長そう思いますか、どうでしょう。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えさせていただきます。議員のおっしゃるとおりだと私も思っております。国語力はつまり、言語能力、その言語能力は国語の教科だけではなく、学習の基盤となる資質、能力と思います。議員がご指摘のとおり、言語能力に関して、特に学校現場からも子どもたちの課題として、文章を読み解く力、読解力が低い、弱いということをよく耳にいたします。テスト問題の文書が何を求めているのかということを読んで理解するという力は、国語教科だけではなくて、他の教科にも必要な力であり、ご指摘のとおり、学力に直結する問題であると考えております。学校現場においては、そこの課題を踏まえて、授業開始前の時間を活用した朝読書の取り組みですとか、そして、朝読書ということで集中して文章を読むということ。教科全般においては、読解力の向上につながるような内容の授業改善、授業づくりに取り組んでいるものと認識しております。なお一層力を入れて指導することについて、校長会を通じて確認をしていきたいと考えているところでございます。以上です。
質問 庄崎裕史
国語力、読解力が学力向上には必要だし、文章が読解できないと問題すら解けないという状況はそのとおりだと思います。低学年でどんな読解力なのかといったら、具体物の名前と文字と音、この三つが一つになって、イメージ化ができるというところだと思います。中学年になると、抽象的な言葉がたくさん入っています。抽象的な言葉の意味がわかっていかないと次の高学年につながっていかない。高学年では抽象的な言葉も含めて自分の気持ちを表現するようになっていくというような発達段階があるわけです。その中で活字や文章に触れることは大切と思うのです。新しい単元が始まるときには、先生が判読したり、子どもたちが一斉音読したり、分かち読みしたり、子どもたちに読ませるということが当たり前だったのですけれど、今でもそういうような授業をやられているのでしょうか。現場を離れたから、授業を見る機会ないのですけれど、その辺り、わかる範囲で教えていただけないでしょうか。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えさせていただきます。私もしょっちゅう学校におじゃまして授業を見ているというわけではないのですけれども、教育指導員が学校に週1回は訪問している状況からも情報をいただきましてお答えさせていただきます。現在、読む時間として、新出漢字、新しく出てくる漢字を読む場面ですとか、学習課題やまとめを個人や全員で読んだり、自分でまとめた感想や振り返りを読んで説明する場面などが授業の中で見られます。書く時間としては、漢字を書く場面ですとか、学習課題やまとめをノートに書く、振り返りをノートに書き入れる。国語の授業の中で読んだり書いたりする時間は確保されていると、今のところは認識しております。国語の授業の読む、書く力の育成は、全ての学習の基盤となると考えていますので、私としましても、特に学校で大事にしながら指導をお願いしたいと考えるところでございます。以上です。
質問 庄崎裕史
文章を読むという時間が減っていないと、減っていたら問題かと思うのですけれども、減っていないということであれば、ますます、授業の質を高めていただくということで、向上策の中にも、猿払村教育研究会による授業実践交流などの促進、小中連携の促進とありますけれども、国語なら国語科や国語部会なんてないのです。この少人数ですから。そうすると専門的に国語を深めるということは難しいと思います。年に国語に触れるのは何回なのか、あるいは実践報告して、それに対して、みんなで議論するということが、年に3回、大会も入れて4回ですか、国語の実践力を高めるための研修というのは、意図的にやっていかないと上がっていかないのではないかと、身についていかないと思います。活字離れが昔より増えている原因の一つとして、SNSの利用で読書が減っていると思うのですけれど。児童生徒の図書の貸し出し数の変化、このあたりに表れてくるのではないかと思うのですけれど。コロナ禍前とコロナ禍後について、その辺がどういうふうになっているのか教えてください。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えいたします。コロナ禍前とコロナ禍後ということですので、コロナ禍前の令和元年度小学生と図書室貸し出し状況の数です。小学生が228人、中学生が23人、高校生が3人。令和2年度、小学生が196人、中学生14人、高校生はありませんでした。コロナ禍後です。令和3年度、小学生が106人、中学生が22人、高校生10人。令和4年度、小学生91人、中学生17人、高校生2人。令和5年度、小学生111人、中学生3人、高校生ゼロ人。明らかに利用者が半減しているという状況であります。図書の貸し出し分という報告でございますけれども、子どもたちには、鬼志別小学校に団体貸し出しということで、年4回、図書室から本を貸し出ししています。年4回で715冊。毎年、本を入れ替えながら置いていると状況にあります。あと、小学校4校については、月1回なかよし号を巡回して、各校で貸し出しを実施しております。社会教育の取り組みのほかに、学校図書の取り組みにもそれぞれ学校では力を注いでいただいておりまして、読書活動の推進を図っていただいているところでございます。以上です。
質問 庄崎裕史
半減しているということでいうと、どの貸し出しの取り組みでも減っていると思うのです。移動図書室の貸し出しでも、学校によっても違うと聞いていますけれども、読書量を増やすということでは村を挙げての学校、地域、家庭が協力的に上げていかないと駄目ではないのかと。協力してあげていかなければならないのかと。特に猿払村はブックスタートで3冊の絵本を渡ししてそこから読書が始まって、本との関係でいうと、絵本の読み聞かせもありますし、本とのふれあいを切らないようにするために、きっかけづくりが必要ではないかと思うのです。学校、家庭、地域が協力して。ここにいらっしゃる皆さんは毎日読んでいますか。私は枕元に3冊、4冊もおいて、気が向いたら本を変えながら読んでいます。どうしてもスマートフォンに頼って、ニュースを見るにもスマートフォンです。村民ぐるみで本を読む機会というのを子どもたちの読書量を増やしていかないといけない。どのような取り組みがあるかといったら、読書週間に読んだ本の読書感想文コンクールとか、昔やっていたと思うのです。先生のおすすめの本、母のすすめる本とかをキャンペーンをする、中学生がすすめる中学生になるまでに読んでおきたい本と、昔、行っていた読書貯金、何冊読んだのかを貯金していく。私も考えたのですけれども、昔の忍者の巻物のような指示書をつくって、読みながら宝探しをする。ゲーム感覚で文章を読まなければならない、そういうような取り組みも考えられると思います。鬼志別地区に限って言えば、鬼志別地域ウォークラリーとかって、指示書を渡して、どこに行って何を探すという大規模なことも考えると思います。いずれも励みとなるような景品がないと子どもたちは一切やりませんので、そういうのをつけて、とにかく村民を巻き込むような取り組みを期待したいと思うのですけれども、その辺りいかがでしょう。
答弁 教育長 眞坂潤一(教育長は2025年3月まで)
お答えいたします。読書離れが進んでいるのは間違いない事実です。本村は、図書館の規模に至らない図書室という形で開設して、読書活動の推進ということで行っておりますけれども。専任の図書館司書は配置できていないので、社会教育担当者が図書室事業を兼務しているという状況にあります。本村では、読書推進計画というのも立ち上げて策定して読書推進を掲げておりますけれども、今の読書推進計画の中では、読書通帳というものの発行と、それから団体貸し出しということを。そして、家で本を読む機会をつくりましょうということの推進を図るという内容になっております。ただ、おっしゃるとおり、SNS等での活字離れというのは、子どもたちだけではなくて、大人も同様でありますので、なかなか思ったように効果が上がっていないというのも事実でございます。先ほど、簡単にご説明した全国学力学習状況調査の中で、小学校6年生の結果なのですけれども、平日に2時間以上ゲームをする児童の割合は、何と半数以上。ゲームとは別に、SNSをしたり動画を見たりする時間が2時間以上と答えた児童が3割を超えているという結果も出ております。本村の小学生の家庭で過ごす時間の多くが、ゲーム、メディアに占領されている。非常に深刻な現状にあるということは、認識をしておりますし、学校現場も十分認識をしているところです。大人として、考えていかなければならないこととしては、子どもたちが使うメディア機器を与えるタイミング、そして、与えても家庭内でのルールづくりというのが大事になってくると思っています。家庭でのスマートフォンやメディアの関わり方が、読書量の増加のみならず、生活リズムの安定につながったり、視力低下の防止にも効果があると思われますので、そういった問題が出ないような取り組みをこれから考えていかなければならないとも考えております。学校では、保護者を交えたメディア学習会も積極的に取り組んでいただいております。なかなか、そうはしていても歯止めに至っていないというのが現状なのですけれども、学校保護者、そして地域が一体となった中で、子どもとメディアの関わり方を考えながら、具体策を検討して実行していきたいと考えております。
質問 庄崎裕史
中学生でスマートフォンを持たしていいだろうかどうか、中学校では早いのでは、高校だったらいいのではないかという議論をしたのが、今から15年ぐらい前です。それが知らないうちに中学生が持つようになって、今、小学生も持っていますので、保育児童も母親のスマートフォンを借りてゲームしています。そういう時代になって、SNSをやめるとはならないです。オーストラリアみたく、16歳未満の子どもたちは原則SNS禁止を法律で決めてしまいました。そういうことをしないと駄目なのかと思いますけれども、生きていく上でのツールになっていますので、ただうまく付き合えられるような、学習を重ねていかなければ駄目なのだろうと思います。映像だけ見ていると、文字で思考することができなくなります。文字を見たときにイメージ化ができないと文書が何を書いているのかということも全然わからなくなるのです。できれば、活字に日常的に触れるというようなことをやってほしいと思います。