紋別市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日
(1)令和3年度全国学力・学習状況調査結果と今後の取組について/(2)コミュニティスクール(学校運営協議会)の現状と今後への課題について/(3)中学校部活動問題(部活動の地域移行)について/(4)「教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価」について/(5)第2回定例会での市長の2050年ゼロカーボンシティ宣言について/(6)日本中が注目する、ふるさと納税受入れ件数日本一である本市の政策と財政運営について/(7)オホーツク紋別空港について
2021年12月7日、紋別市議会の一般質問で、橘有三議員が「令和3年度全国学力・学習状況調査結果と今後の取組について」「コミュニティスクール(学校運営協議会)の現状と今後への課題について」「中学校部活動問題(部活動の地域移行)について」「「教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価」について」「第2回定例会での市長の2050年ゼロカーボンシティ宣言について」「日本中が注目する、ふるさと納税受入れ件数日本一である本市の政策と財政運営について」「オホーツク紋別空港について」について質問し、市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、学務課参事 平野由香、学務課長 仲条憲明、学務課参事 茂木洋人が答弁しました。
- 質問者
- 橘有三 議員
- 答弁者
- 市長 宮川良一、教育長 堀籠康行、学務課参事 平野由香、学務課長 仲条憲明、学務課参事 茂木洋人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 橘有三
第4回定例会通告に従って、順次質問いたします。まず初めに、令和3年度全国学力・学習状況調査結果と今後の取組について質問をいたします。全国学力・学習状況調査ですが、5月27日に行われ、2年ぶりに結果が公表されました。今回も広報もんべつを通して広く市民に周知され、高い関心が寄せられております。小学校国語は、平均正答率が全道平均を超え、全国並み、算数が全道平均並みとなり、本市において、調査開始以降、最も全国平均との差が縮まる結果となりましたこと、教育関係者や保護者の皆様の熱意ある取組の成果であると敬意を表し、感謝を申し上げます。一方、中学校では、全国・全道平均正答率に達していないものの、小学校6年生時と比較すると伸びが見られており、全般として今後への大きな転換期を迎えたと認識しております。また、児童生徒質問紙調査結果に見られる課題もかなり明確になっております。北海道においては、8月31日に、調査結果に関し、教育長がコメントを発表しておりますが、本市においては、令和3年度全国学力・学習状況調査結果と今後の取組について、過去の議会での質疑も踏まえ、どのように評価検証し、今後さらなる向上に向けて取り組んでいかれるのか、お尋ねいたします。次に、コミュニティ・スクール、学校運営協議会の現状と今後への課題について質問いたします。本年度の市政執行方針においても、第2回定例会での所信表明においても、コミュニティ・スクールの役割の重要性が述べられ、私も深く同感するものであります。本市においては、令和元年度に小向小学校、渚滑小学校、上渚滑小学校、渚滑中学校に設置され、令和2年度には市内全校に導入されました。コミュニティ・スクールは、家庭と学校に加え、地域が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる、地域とともにある学校への転換を可能とする仕組みです。大きな期待が持たれる本市のコミュニティ・スクールですが、全市的にその現状と今後への課題についてお尋ねいたします。社会に開かれた教育活動の実現に向けて、学校を開かれたものとし、地域と学校の連携協働の推進こそが重要と考えます。そのためにも、コミュニティ・スクールを活用し、地域と学校の新たな協働体制の構築を図っていかなければならないと考えます。改めて、紋別市のコミュニティ・スクール導入の意図するところと、今後どのように学校を開かれたものとしていくのか、お尋ねいたします。続いて、議会でも度々取り上げられている中学校の部活動問題、部活動の地域移行に関して質問いたします。中学校の部活動問題については本議会で度々取り上げられておりますが、紋別市教育委員会で進める部活動の地域移行とは具体的にどのような経緯と目的をもって進めているのか、質問いたします。文部科学省では、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革として、令和5年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を方策として示していますが、紋別市教育委員会は、一切の部活動を学校から地域移行しようとしているのか、文科省が示す休日の部活動の段階的な地域移行とするのか、その目指すところを含めて、改めてここに質問いたします。私は、学校教育から部活動を取り出して地域移行するという考え方は、現状、その意義を含め、いまだ理解できませんし、拙速に地域移行を進めることに反対であります。というより、この問題は学校の役割の根本が問われる大きな問題であると考えます。仮に文科省がそのような方向性を示しても、都市部と地方では、地域といっても甚だしい差異があります。そのような中で、部活動の地域移行に関しては、十分に各方面からの意見を聴取し、繰り返しますが、拙速に陥ることなく、慎重であるべきと考えますが、いかがでしょうか、ご見解をお尋ねいたします。次に、教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価について質問いたします。平成19年6月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正され、教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を議会に提出、公表されることとなりました。また、点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し、学識経験を有する者の知見の活用を図るものとされています。本年も、前定例会にて議会に提出され、私も読ませていただきました。教育全般、多岐にわたり、提出、公表にご苦労されていることでしょう。しかし、点検と評価の重要性は言うまでもなく、次年度以降の施策及び事業推進に欠くべからざるものであります。質問ですが、教育委員会では、提出、公表のみならず、この点検及び評価を具体的にどのように次年度の教育行政の推進に活用しているのか、お尋ねいたします。また、毎年の点検及び評価ですが、年次評価のみならず、例えば、紋別市教育大綱の対象期間は3年でありますが、毎年の点検及び評価を基に、長期的な視点に立っての点検及び評価も必要であり、人づくりの根幹をなす教育行政施策の総合的かつ継続的な推進となり得ると考えますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。次に、学識経験者の方の意見及び助言ですが、現在、2人の方がその任に当たってくださっております。大変な負担ではないでしょうか。多岐にわたる教育行政に関して、例えば、教育に関する分野ごとから選任する等の人員増を検討すべきではないでしょうか、お尋ねいたします。次に、第2回定例会での市長の2050年ゼロカーボンシティ宣言について質問をいたします。本年7月6日、第2回定例会にて、5選を果たされた宮川市長の所信表明にて、「本市においても、2050年CO2実質排出ゼロを目指すゼロカーボンシティに向けて取組を推進していくことをここに宣言いたします」と2050年ゼロカーボンシティの表明がなされました。北海道の市町村では14番目であります。昨年10月26日の臨時国会、菅総理の所信表明にて、2050年カーボンニュートラル宣言がなされて以降、注目を集めるカーボンニュートラルですが、国際的な流れの中、温室効果ガスの排出量と吸収量を相殺して、排出量を全体としてゼロにするとの意であります。菅総理が、宣言の際、国と地方で検討を行う新たな場の創設を表明されたことを受け、昨年12月には国・地方脱炭素実現会議が設置されました。国・地方脱炭素実現会議は、本年6月9日の第3回において、地域脱炭素ロードマップを決定、キーメッセージは「地方からはじまる、次の時代への移行戦略」であり、地域脱炭素は、地域課題を解決し、地域の魅力と質を向上させる地方創生に貢献と示し、今後の地域の成長戦略としても大変示唆に富んだ内容となっております。今後の地域の成長戦略を考える上でも非常に重要でありますが、本市においては、既に平成23年3月28日制定の紋別市環境基本条例第8条の規定により、環境保全に関する取組を推進するため、紋別市環境基本計画が、平成25年度を初年度とし、令和4年度を目標年度として策定されており、今日、地方創生や各種インフラ整備、市役所庁舎や消防庁舎建て替えもある中、実行計画の整備は急務であります。ゼロカーボンシティ宣言を機に、地域脱炭素ロードマップを踏まえ、新たな実行計画の策定と取組を具体的にどのように進めるのか、お尋ねをいたします。次に、日本中が注目するふるさと納税受入れ件数日本一である本市の政策と財政運営についてお尋ねいたします。ふるさと納税受入れ件数日本一、受入れ額第2位の紋別市は、今や日本中の注目の的であります。本年度の受入れ件数も既に昨年同時期を上回る件数となっているとお聞きしております。前定例会でも申し上げましたが、過疎地域である本市が種々厳しい状況にあることは変わりありません。しかし、ふるさと納税によって、以前は考えられなかったような施策、事業が財政的に可能となり、現在、次々と進んでおります。返礼品と税の圧縮という一面のみが注目されている感がありますが、あくまでも、その理念は地方創生であります。今さら言うまでもありませんが、総務省がその理念を明確に示していますとおり、この制度には、1、納税者が寄附先を選択する制度、その使われ方を考えるきっかけとなる制度、2、お世話になった地域、応援したい地域の力になれる制度、3、自治体が国民に取組をアピール、選んでもらうにふさわしい地域の在り方を改めて考えるきっかけとなるという三つの大きな意義があります。自治体は納税者の志に応えられる施策の向上、納税者は地方行政への関心と参加意識を高める、自治体と納税者の両方が高め合う関係が期待されているのです。そうした中、私は、ふるさと納税によって大きく支えられる本市は、いま一度、その趣旨を再確認するとともに、慎重の上にも慎重な政策と財政運営が求められていると思料いたします。ふるさと納税の理念からいえば、額もさることながら、受入れ件数日本一であることの重みは計り知れません。万一、その志に反するような事態になれば、制度そのものへも影響が波及することは必然です。日本一の自治体として、主体的な一種の規範、コンプライアンスが必要ではないでしょうか、お尋ねいたします。ふるさと納税によって可能となる施策や財政運営について、本当に、今も将来も地域の創生につながるのか、将来に負担を残さないか、今も将来も市民と地域の利益にかなっているのか、納税者や市民に堂々と説明できるか等、紋別市ふるさと納税コンプライアンスをつくることを提案いたします。続いて、オホーツク紋別空港について質問いたします。さきの第3回定例会にて、議案第2号として、オホーツク紋別空港に航空機用の燃料タンクを設置するための設計業務委託料計上の提案があり、原案どおり議決されましたが、本件事業のその後の状況について質問をいたします。質問は以上であります。再質問は留保いたします。(降壇)
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、第2回定例会での2050年ゼロカーボンシティ宣言についてであります。地球温暖化問題は、世界規模での対応が求められている喫緊の課題であり、国は、昨年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、いわゆるカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しており、本市においても地球温暖化に向き合う姿勢を示すことが大切であると考え、さきの第2回定例会の中で、ゼロカーボンシティ宣言を表明したところであります。実行計画の策定と取組についてですが、現在の紋別市環境基本計画は、平成25年度を初年度とし、10年計画として策定しており、来年度が最終年度となり、見直しを行います。本市が目指す環境像のオホーツク海沿岸の豊かな環境を守り育て、次世代へ引き継ぐまちの実現に向けて、これまで、本市の特色でもあります木材の積極的な利用、木質バイオマス発電の推進や森林等の吸収源対策を行うなど、国が目指す脱炭素社会の実現に向けた取組を推進してまいりました。次期計画では、2050年までの長期目標を設定することとしておりますが、ゼロカーボンシティの実現を見据えると、内容を大幅に充実させて抜本的に見直す必要があるものと考えております。このことから、見直しに当たりまして、環境保全行動計画(区域施策編)を新たに策定することも検討してまいります。温室効果ガス排出の抑制だけでなく、区域の目指す将来像や総合的な目標を設定し、その目標を目指すことになります。また、平成31年に策定した第4次紋別市役所環境保全行動計画(事務事業編)を区域施策編と合わせて一体として、環境基本計画に基づいた計画にすることも検討してまいります。来年度、環境基本計画改定に向けての協議が進められますが、計画を効率的かつ確実に推進していくためには、市民、事業者、市が連携協働して取り組んでいくことが重要であります。市民などから広く意見を聞くための仕組みが必要でありますため、市民、事業者などから成る組織を設置してまいります。また、環境の保全に関する基本的事項を調査審議する紋別市環境審議会がございますので、専門的な立場による提言組織として、引き続き審議をしていただきたいと考えております。具体的にどのように進められるかについてですが、国の地域脱炭素ロードマップでは、地域課題を解決し、地域の魅力と質を向上させ、地域の成長戦略ともなる地域脱炭素の行程と具体策が示されており、地域脱炭素の取組は、経済循環以外にも、防災、減災、生活の質の向上など、様々な地域課題の解決にも貢献し得るとされております。本市では、本年度、旧道都大学体育館改修事業において、暖房施設に木質バイオマスボイラーを導入いたしました。現在、基本設計策定中の市役所新庁舎においても、季節を問わず、安定した温度である地中の熱をくみ上げて利用する地中熱ヒートポンプや木質バイオマスボイラー、太陽光発電の導入を検討しております。今後、老朽化による公共施設のボイラー更新時には、各施設での稼働状況も考慮しなければなりませんが、再生可能エネルギーの導入を検討し、ゼロカーボンシティの実現に向けて、次期計画と整合性を図りながら推進してまいります。次に、ふるさと納税受入れ件数日本一である本市の政策と財政運営についてでありますが、さきの第3回定例会で橘議員のご質問にお答えしたとおり、ふるさと納税制度の趣旨は、地方創生に資するため、首都圏と地方の税収格差を是正し、地方に向けられた財源を地方の持続的発展につなげることであると認識しております。議員のご提案のコンプライアンスの策定は考えておりませんが、地方公共団体は、地方自治法の本旨にのっとり、住民の福祉の増進を図ることを基本として、健全な財政運営に努めなければならないことは言うまでもなく、寄附金の使途についても当然にその原則に基づくものであります。そのような中で、寄附金を財源として、公共施設等整備基金、医療確保対策基金、子育て応援基金に積み立てるなど、その効果が、一過性のものではなく、将来にわたって持続的なものとなるよう、引き続き有効に活用してまいります。次に、オホーツク紋別空港についてであります。燃料タンク設置事業の状況についてですが、本年9月15日に設計業務委託料の補正予算について議決をいただいた後、指名業者選考及び業務委託伺起案などの手続を経て、見積り合わせの結果、東京都の株式会社日本空港コンサルタンツと契約いたしました。その後、国土交通省航空局からのご助言もあり、現在進めている燃料タンク設計業務委託は基本設計までとし、その計画を基にタンク設置後の運営コストや供給先の確保などをより慎重に検討し、お示ししてまいります。今後とも、引き続き、国土交通省航空局及び北海道ともより連携を深めながら、オホーツク紋別空港がさらなる成長を遂げるために必要な施策を推進してまいります。以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁いたします。(降壇)
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
それでは、橘議員のご質問にお答えいたします。初めに、令和3年度全国学力・学習状況調査結果と今後の取組についてであります。調査結果の評価検証につきましては、これまで何年にもわたり調査結果の詳細と分析を公表していくことで、児童生徒の学力に対する市民の意識が醸成され、学校、家庭、地域が共通の認識の下で取組が進められた結果、学力向上が図られたものと考えており、市民の皆様に感謝申し上げます。今後の取組についてですが、現在取り組んでおります教職員研修事業をはじめ、紋別市教育向上プロジェクト、学力知能状況調査事業、学校図書館事業、読解力向上事業などの学力向上策を継続、拡充するとともに、算数、数学の図形領域等の正答率の低さや、児童生徒の自己肯定感を高めていくことなど、分析により焦点化した課題への対策を検討し、さらなる学力向上を図ってまいりたいと考えております。次に、コミュニティ・スクール、学校運営協議会の現状と今後への課題についてであります。令和元年度から2年度にかけ、市内全小・中学校に学校運営協議会を設置し、地域と学校が一丸となって紋別の未来を担う子どもたちを育むという理念の下、学校の経営方針の承認や教育活動の支援の検討などの協議が行われているところです。今後への課題といたしましては、設置後間もないこともあり、地域と学校が育てたい子ども像、目指すべき教育ビジョンを共有化していくための熟議が十分に進んでいないものと考えており、そうしたビジョンの共有が図られた上で社会に開かれた教育課程の実現が進められるものと考えております。今後、市教委としましては、制度の本旨に基づいた取組が進むよう、関係者に対し、制度の理解を深める取組を進めるほか、多くの市民の理解を得るため、協議結果に関する情報を公開するよう求めるなど、適切な運営が図られるための支援、助言に努めてまいります。次に、部活動の地域移行についてであります。部活動の地域移行の経緯と目的についてですが、生徒数の減少及び教職員数の減少、さらには、学校における働き方改革などにより、これまでの学校のみの運営体制では部活動の維持は困難となってきており、国は、昨年9月、休日の部活動を段階的に学校から地域へ移行する方針を打ち出しております。市教委では、今年度、国の研究事業を活用して、部活動を取り巻く実情や課題などの研究を進めている段階であり、既に廃部となった部活動の地域移行や休日の部活動のサポートなどを進めており、持続的な活動が行える仕組みの構築を目指しておりますが、地域移行は地域の実情に応じて対応すべきものと考えますことから、現時点では全ての部活動の地域移行は考えておりません。また、議員のご指摘のとおり、地域移行を可能とする下地は地域により大きな差異があり、地域や民間など、様々な主体で部活動を運営する研究が全国で取り組まれ始めております。地域移行につきましても、今後も、国の議論や全国の情報を得ながら慎重に進めてまいります。次に、教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価についてであります。次年度の教育行政の推進の活用についてですが、点検と評価は、業務管理手法、いわゆるPDCAサイクルのCに当たるものです。次年度に向けた改善や計画を立てるため、点検、評価は予算編成作業の前に行うスケジュールとし、次年度の事業への活用を図っているところです。長期的な視点に立っての点検、評価についてですが、評価項目は教育大綱の内容に沿ったものとしており、市教委では担当していない内容も項目としては含んでおります。点検、評価は単年度を基本としておりますが、教育大綱を意識した中長期的な評価にも努めているところであり、今後も徹底してまいりたいと考えております。学識経験者からの意見及び助言についてですが、今年度は、2名に依頼をし、点検、評価を行っていただいているところでありますものの、議員のご指摘のとおり、教育行政の分野は内容が多岐にわたることから、増員を含めて検討してまいります。以上、答弁といたします。(降壇)
質問 4番 橘有三
学力の向上についてであります。前齋藤教育長、また、現堀籠教育長は、継続的な地域の大きな課題を見据えて、大きな花が開きつつある、底を打ったということは大変喜ばしいことだと私は思っております。特に、紋別市の南丘小学校が先進校でありますけれども、学校図書館、そして、司書の配置が大きな効果を上げていると思うのですね。何事につけ、読んで、その意味を理解するということが必要でありますから、学校図書館、司書の配置については非常に効果があったと私は考えております。読書というものは知性を満足させて育てるものでありますけれども、教育というのは人格の完成ですから、同時に感性というものを育てていくわけです。もちろん、学力もあるけれども、心を育てていく基本となるわけです。学校図書館、司書の配置については、今年度は、学力の向上を受け、どのような取組と今後の方向性を持って行っていらっしゃいますか。もし答えられれば、お願いします。
答弁 学務課参事 平野由香
お答えいたします。学力向上の関係ですが、今、司書一人一人の研修に力を入れております。今回、百科事典が新しくなることになりまして、明日、南丘小学校のほうで、ポプラディアという百科事典の研修会に参加させていただくこととなっております。また、学校図書館にどのような本があり、それをどのように教員の皆さんに分かっていただくか、伝えるということに力を入れ、現在、ゆっくりな歩みですけれども、日々、対応していただいております。学校司書にしましても、今年度は2名ほど新しい者が入りました。皆さんは初めて学校司書の仕事に就かれるということもあって、力量や技術の向上にはもうちょっと時間が必要なのかなとは考えております。そこでまず、教職員の皆さんに分かっていただくため、学務課サイドとしては、学校での調べ物等のお知らせ等を積極的に行っていくこととしております。また、来年度以降となりますが、調べ物の際には、こういう本がありますよ、ウェブサイトではこういうものがありますよ、テーマに沿い、こういうものを参考に授業の組立てをしてもらうなど、研修を含めながら行っていきたいと考えてございます。
質問 4番 橘有三
大変期待をしております。教育というのは、計画と実践、評価の繰り返しであります。実践に関しては、導入、展開、まとめであります。やはり、学校全体が学ぶ意欲といいましょうか、学ぶ喜びに包まれるような環境構成が必要であります。私としては、特に、学校図書館、子どもの読書というものに注目、共鳴しておりますので、今後の推進をよろしくお願いいたします。次に、CSと部活動の問題ですが、これを一つの問題とし、質問させていただきます。令和元年の第2回定例会でしたでしょうか、田中議員から、紋別中学校の部活動の問題が取り上げられまして、その後、いろいろな議員が、また、私自身も含め、部活動のことについて質問をさせていただいております。非常に大きな課題があると考えておりまして、今日、部活動の地域移行については慎重にというような答弁でありました。しかし、いろいろな説明や答弁を聞いておりますと、選挙で当選した住民の代表である市長のお考えと議会の同意を得て市長が任命する教育長のCSや部活動に関するものの考え方の不一致を感じてしまうのです。教育、人づくりはまちづくりと市長は常々おっしゃいますけれども、やはり、今取り組むべきは教育による地方創生だと思うのですね。そのとき、その核となるのは学校と捉えて、その学校をどう開いていくかということが大きな課題だと思いますし、今年度の市政執行方針を読んでも、所信表明を読みましても、ポイントはそこだと思っているのです。そして、そのためにCSというものを活用し、学校を開いていくのだ、地域が学校に入っていくのだという考え方と理解をしていますし、私はそれに賛同しております。その上で、学校運営協議会の規則を見ますと、第17条は「教育委員会は、協議会の運営状況について的確な把握を行い、必要に応じて協議会に対して指導及び助言を行う」となっています。現在、CSが各校で行われていますけれども、どのように教育委員会は関わっておられますか。
答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)
お答えいたします。CSへの関わりですが、まず、委員が替わられましたら、教育委員会から委員として任命し、辞令をお渡しするのですけれども、そのときは、教育委員会、教育長並びに担当が出席し、辞令のお渡しと協議の内容をお聞きしているところです。各CSは、年に3回協議が行われているのですけれども、現在は必要があれば参加をいたします。また、CS会議が終わった後、教育委員会に報告をもらうことでその状況について把握しております。
質問 4番 橘有三
積極的に毎回入っていくべきではないでしょうか。そういうふうに認識していますけれども、今後はいかがいたしますか。
答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)
お答えいたします。教育長の答弁にもありましたように、学校運営協議会は設置してまだ間もないところであり、地域に開かれた運営がまだ確立されていないような状況でもありますので、教育委員会としてもその確立に向けて積極的に支援できるよう、参加については検討したいと思います。
質問 4番 橘有三
やはり初めが肝腎で、積極的に毎回必ず参加すべきだと思います。次に移ります。昨日も働き方改革についてありましたけれども、文科省の示す学校における働き方改革というのはどういうものなのでしょうか。
答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)
お答えいたします。学校における働き方改革について、その内容は文科省が示しているのですが、教師のこれまでの働き方を見直し、自らの授業を磨くとともに、その人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことができるようにすることを目的としているところです。
質問 4番 橘有三
そうなのです。働き方改革は、例えば、定時で帰れるようにとか、休日とかの問題ではなく、学校における働き方改革の目的は明確なのです。働き方を見直し、教師が自らの授業を磨くとともに、その人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことができるようにすることが目的なのです。学校における働き方改革は、時間とかが目的ではなく、教育の向上こそが目的だという押さえでよろしいですか。
答弁 学務課長 仲条憲明(学務課長は2025年3月まで)
そのとおりでございます。
質問 4番 橘有三
それでは、部活動についてです。学校は、生徒の減少や教員の減少、あるいは、働き方改革もあるでしょうが、部活動を地域に移行するということが私にはなかなか理解できないのです。紋別市は、先月11月20日に道の地域部活動推進フォーラムに参加されておりますけれども、どういうような内容で、どういう発表をされたのでしょうか。
答弁 学務課参事 茂木洋人(学務課参事は2021年12月まで)
お答えいたします。教育長答弁にもありましたが、今年度、国の研究事業の指定を受けたところです。その中では、学校の働き方改革等により、これまでの運営体制では部活動が維持困難ということで、部活動を取り巻く実情や課題などがある中、持続的な部活動をどうやったらできるかを研究するための事業を行っておりまして、その研究の進捗状況等について説明をさせていただきました。
質問 4番 橘有三
地域移行に関する紋別の課題は何でしょうか。
答弁 学務課参事 茂木洋人(学務課参事は2021年12月まで)
お答えいたします。地域移行の課題ですが、地域移行というのは都市部の考え方の中で進んでいるものかなと私は思っています。指導者の確保、学校での人数の規模など、学校だけでは運営できない、ですから、地域の力が必要だといったことがあると考えております。
質問 4番 橘有三
もう一度確認いたします。学校を開いていくのだ、そして、地域が学校に入っていくのだと私は理解しているのですけれども、市長、そういう考えでいいですか。
答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)
私にも紋別中学校のPTA会長の経験がありますし、紋別市PTA連合会の会長も経験しておりますけれども、やはり、学校が地域と協力していく上では、本当に開かれた学校とは何かについてもっと議論しなければならないと考えております。言葉として家庭、地域、学校の教育力を集中させるとありますけれども、どういう形でやるのが一番いいのかをきちんと議論していかないと言葉だけの空論になってしまうと思います。ここでは、学校長の力もありますし、教育委員会の力といいますか、教育委員会の指導の中でやっていかなければならないと思っていますけれども、間違いないのは何よりも子どもが主役だということなのです。子どもたちが、例えば、教員の働き方改革でどういう恩恵を受け、どう子どもたちがやりたいことが実現できるのかを考えなければなりませんし、もちろん、地域も子どもたちの考えを尊重した上で学校に入っていかなければ、すれ違いが非常に多くなるのではないかなと思います。そういう意味では、子どもが主役、子どもがどういうふうに学校生活を送れるかが大切だということです。愛国心、愛郷心、愛校心がありますけれども、それが地域を思う本当の気持ちでありますし、そういう子どもを育てる環境をつくることが私たちの責任ではないかなと思っておりますけれども、恐れずに話合いを持つということだと思います。そこから始まっていくものだと思いますから、そういうことでは教育委員会の果たす役割には大きいものがありますし、私も、総合教育会議の議長として、行政の長として、財源も含めたいろいろな政策から応援をしていきたいと思っております。
質問 4番 橘有三
これは教育長にどうしても聞かなければならないのですけれども、今年の第2回定例会でしたか、石田議員が部活動は学校教育の要素という言葉を使われたのですね。私もそのとおりだと思っています。学校というのは、学力もあるけれども、様々な教育課程のもののほか、課外活動も含め、全てが教育だと思うのです。それらについて、いろいろな時代背景、地域の状況の中、学校を開いて地域が入っていって解決しようしていると私は認識しているのです。しかし、学校をどう開いていくかという議論もせずに、学校の要素を外に出そうという話ですよね。それはあまりにも拙速過ぎると私は思っています。今、市長から答弁をいただきましたけれども、そこら辺のことについて教育長から具体的な答弁を求めます。
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
お答えいたします。ただいま質問にありましたコミュニティ・スクールや部活動の問題というものは通じているといいますか、地域が学校をどうしていくかというところが如実に現れてくるものだと思っております。特に、部活動は、これまでの日本の歴史上で非常に成功した教育上の取組であります。そのため、いまだ学校が主体となって部活動を進められているわけです。しかし、先ほどの答弁でも言いましたけれども、人口の減少、あるいは、先生方の働き方改革ということもあって、学校のみでの運営ではなかなか支えられなくなってきたのが現状であります。私としては、先ほどもお答えいたしましたけれども、拙速に地域移行をしようとは考えてはおりません。地域が部活動を、子どもたちの体験を、これはスポーツ系も文化系の活動もそうですけれども、それをどうしていくかを話し合うというか、どう考えていくのかということがあります。先ほどのご質問の中で市長と私ども教育委員会、教育長の間に考え方の違いがあるのではないかという趣旨のお話があったかと思いますけれども、教育に関わる価値観は多様で、今回、部活動に関していろいろと取り組んでいく中でも市民の方から各種のご意見をいただいているところですし、部活動はどうするべきなのかについて、その価値観のすり合わせというか、どういうふうに持っていくかが一致した上で進んでいっていないということをお感じになっているのかなと思います。でも、一番最初にお話をしましたとおり、子どもたちの学力の問題については、私どもが紋別市の現状を市民の皆様に広くお話しし、市民の皆様のご理解やご批判などを受け、これまで改善を図ってきたということがありますので、今後も、教育の行政の執行に当たりましては、議論の状況や市民の皆様のお考えなどを広くお聞きし、一足飛びには進まないかとは思いますけれども、子どもたちのためにどういったことができるのか、皆さんのお考えをお聞きしながら進めてまいりたいと思います。
質問 4番 橘有三
やはり、教育の地域の実情のほか、多様性ということがあります。文科省がいろいろなことを決められ、それが道教委へ行くわけですが、紋別市もそれに沿ってやるということではないのです。参酌はしなければなりませんよ。大綱も教育基本法を参酌して地域の実情に応じてとなっているではないですか。そういった中で、拙速に陥ることなく、まずは学校を開いてほしいのです。そこに地域が入り、学校のできないところ、足りないところ、力を貸してほしいところを地域で支えるということが、これまでの、また、今の紋別の課題だと思います。それなのに、その要素を外にどんどんと出していったら学校とは何かということになってしまうのですよ。そう思いませんか。学力のことに関連しますと、GIGAスクール構想の中でICTということがありますけれども、それは予備校かなんかに任せ、それでやりましょうということになりかねないのですよ。拙速に陥ることなく、道の推進フォーラムに参加するなど、そういうような経緯があったと思うのですけれども、どういう方向でそう突き進んだのでしょうか、教えてください。
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
お答えいたします。今年、部活動の地域移行に関し、研究的に進めてきた経緯についてです。教育委員会としては、部活動数が非常に減少しているということのほか、学校のみではなかなか支え切れなくなったという危機感がありました。現在、部活動については学校が中心でやっているのですけれども、子どもたちの事故対応などがあり、現在、複数の教員で担当すること以外に、学校では教員の勤務時間の記録などをしているところですけれども、中学校は小学校に比べて時間外勤務が長いということがあります。その中で、子どもたちがやりたいと思っているスポーツや文化的な活動を何とか維持すべく地域なりが入っていくということが適切ではないかと考え、今回の研究事業を持ったところです。部活動を教育活動と切り離すのかという意見が文部科学省以外の省庁から出されているということはあるのですけれども、議員のお話のとおり、これからの学校がどういうふうな姿になるのかというところに部活動は教育活動の一環として行われるという書き方がされておりますので、教育の重要な要素であるということに間違いはありません。一方、今、GIGAスクール構想による個別最適な学びということで、知識についてはもしかしたら人間が教えるよりもよい状況となるかもしれませんが、もう一つ言われているのが協働的な学びというものです。これは、ほかの人とどう仲よくやっていくか、社会に進んでいったときに集団でどうしていくかということですが、これはやはり学校が伝えていくべきものだと思っています。その中の要素として、今もそうですけれども、子どもたちは部活動を非常に楽しみにしていますし、先生に教わった記憶よりも部活動での取組が学校での記憶として非常に残っているということがあります。こうしたことも含め、学校と関わりを持たせながら、子どもたちが協働的に、つまり集団でどういうふうなことをしていくかを学ばせるためには部活動やスポーツ、文化的な活動が必要だと思っています。今の子どもたちのためには、何とか地域の方での支えということはあるかもしれませんけれども、国でも部活動をどうしていくべきかの議論は進んでいるところです。私どもとしてはその議論を待つつもりはありません。やはり、今の子どもたちに活動をさせてあげたいので、そこを支える仕組みづくりに取り組んでいきたいと思いますけれども、最終的といいますか、今後の学校の姿がどうあるべきかについては、全国的な議論も踏まえたいと考えております。その上で、子どもたちが体験したいことをやれるよう、長期的な方向が見えない中ではありますけれども、ぜひ取り組んでいきたいと思っております。
質問 4番 橘有三
ぜひ紋別モデルをつくるべきだと思うのです。学校を開いて、地域が入っていって、学校だけでは担えない部分を、地域が一丸となって支えていくという学校モデルをつくったらいいのです。地域移行といったって、それはどこが担うのですか。教育委員会が担われるのですか。教育委員会の働き方改革に支障が出ませんか。9月5日のコロナの対応みたいになったら、教育委員会にばかり負担がかかってきますよ。国の動きもあるでしょう。もちろん、そういうものを参考にしなければならないと思います。しかし、今までの経緯や地域の実情から、学校を開いて、学校の教育力が失われることのないよう、地域が積極的に入っていって、そして、学校を支える枠組みづくり、それがCSの役割だと思いますし、一つの象徴が部活動問題だと思います。紋別の教育が向上していくためなら、市民も保護者もみんなが一生懸命頑張りますよ。それは私たちの務めなのです。地域を持続させるということです。人がいれば地域は絶対に崩れることはありません。そこでもう一度確認しますけれども、学校を開いて、そして、地域が入って支えていくモデルに部活動をしてほしいのですけれども、もう一度答弁をお願いします。
答弁 教育長 堀籠康行(教育長は2022年12月まで)
お答えいたします。ご指摘をありがとうございます。私は、もちろん、部活動の地域移行に当たって、紋別モデルというか、紋別の地域に合ったものをどういうふうにできるのかということは考えておりまして、指導という面と運営という面を切り離すということを考えております。運営については、教育委員会のほか、ある種の団体もありますし、指導という面では地域の方にということがあると思っておりまして、そうした紋別モデルができないかということから研究事業に手を挙げたところです。ただ、部活動に関してはいろいろなお考えがあって、一足飛びには進めません。また、現在、部活動の指導に当たっている教員についても定期的に異動するということがあります。そうなっても、子どもたちの体験活動などが途切れないようにということを十分に考えてまいりたいと思います。そして、進行をするに当たり、教育委員会としては問題や課題の提起はいたしますけれども、地域の方々のご意見をお聞きしながら取り進めてまいりたいと思っています。ご興味を持っていただけるということは非常にありがたく思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。