みんなの議会

紋別市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日

(1)地域医療について/(2)介護保険事業と高齢者福祉について/(3)子育て支援について/(4)不正事案問題の再発防止について

2025年3月11日、紋別市議会の一般質問で、野村淳一議員が「地域医療について」「介護保険事業と高齢者福祉について」「子育て支援について」「不正事案問題の再発防止について」について質問し、市長 宮川良一、広域病院連携推進室長 長谷川哲也、社会福祉課長 檜山博克、健康推進課長 森野憲道、保健福祉部長 西田尚市、児童家庭課長 福田詳が答弁しました。

質問者
野村淳一 議員
答弁者
市長 宮川良一、広域病院連携推進室長 長谷川哲也、社会福祉課長 檜山博克、健康推進課長 森野憲道、保健福祉部長 西田尚市、児童家庭課長 福田詳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 野村淳一

14年前の今日、同じように一般質問を終えて自宅に戻ってほっとしているそのときにかすかな揺れを感じました。それが後に東日本大震災と呼ばれる大災害でした。先日、同じ被災地である大船渡市で大規模な山林火災が起こり大きな被害を受けました。心よりお見舞い申し上げたいと思います。減災、そして、防災に向けた不断の努力を絶え間なくしていかなければならないという決意を皆さんとともに肝に銘じたいと思っています。それでは、通告に従い、質問させていただきます。最初に、地域医療について質問いたします。第1に、広域紋別病院経営強化プランと本市における財政支援の在り方についてお聞きします。市長は、市政執行方針の中で、広域紋別病院について、病院運営の収支不足を補塡していた基金が不足することから、新たに資金不足分について経営支援を行ってまいりますと述べ、10億円余りの運営資金貸付金として令和7年度予算案に計上しています。しかし、令和5年度に策定された広域紋別病院経営強化プランにおける令和7年度の収益的収支予測では、4億6,600万円の利益が出るとされ、経常経費比率も110%を超える状況が示されています。市政執行方針のこの3行足らずの市長の言葉でどうして10億円もの資金提供が理解できるでしょうか。しかも、令和6年度の補正予算においても同様に10億円の財政支援が提案されています。一体、今、病院経営に何が起こっているのか、どうしてこんな事態に陥ってしまっているのか、文字どおり、市民にしっかりと説明する責任があるのではありませんか。そうではないと、私自身、この予算案そのものへの対応すら戸惑うばかりです。広域紋別病院が西紋地域唯一のセンター病院としての役割を果たすためにも、安定的な病院機能を維持できるよう、本市としても支援することは当然だと認識しています。だからこそ、そのためにも市民の理解を得る努力が必要ではないでしょうか。補正予算案と予算案に示された各10億円余りの財政支援の目的と内容について改めてお聞きするとともに、今後の病院経営と病院経営強化プランとの整合性についてお尋ねします。また、今後、広域紋別病院の運営と経営に対し、本市はどのような立ち位置と距離感で臨むおつもりなのか、その方向性についても見解をお伺いするものです。二つ目に、広域紋別病院の院内保育についてであります。市政執行方針で、さらに、市長は、女性の医師及び看護師が働きやすい環境を整えるための院内保育に係る経費などに支援すると述べています。院内保育所については、病院建設時にも議論され、私もその必要性を訴えましたが、病院の隣に新たに保育所ができるからと見送られた経緯があると記憶しています。それが、今日、院内にできるということなのか、改めて確認いたします。そこで一つ提案したいのは、これもかねてから取り上げてきた病児・病後児保育の併設についてです。現在、紋別保育所内に設置されている病後児保育の利用は極めて低いだけに、それが病院内の施設となれば、より保護者の安心感と利便性が高まります。深川市や留萌市の病児保育は、それぞれの市立病院内に設置されています。本市でも、院内保育所の設置に合わせ、病児保育の併設に向けた協力を要請するとともに、そのための協力支援を積極的に行うべきと考えますが、いかがでしょうか。三つ目に、医療従事者の確保について質問します。地域医療にとって今最も緊急で重大な課題は医療従事者の確保にあると考えます。そこでまず、広域紋別病院の常勤医の現状と招聘に向けた取組及びその見通しについてお聞きします。また、看護師についてですが、現在の本市による修学資金の貸付状況と市内医療機関への就職の実績についてもお知らせください。私は、医師も看護師もコメディカルやセラピストも地元から育てていくことが重要だと考えるものです。結局、地元に残るのは、地元を愛し、地元で育った人だと思うからです。それだけに、小・中学校の時代から医学や介護に親しみ、興味と関心を持ってもらう取組のほか、医育大学に進学し、そこで学ぶ際の奨学金制度の創設など、地道でも着実な取組がいよいよ必要ではないかと考えます。この提案を私は幾度となく行ってきました。市長も、その必要性を含め、今後、他市の実施状況を注視したいと述べられてきました。紋別医師会や教育委員会とも連携し、改めて地元から医療従事者を育てていく取組を本格的に実施するよう求めるものですが、いかがお考えか、お聞きいたします。また、富良野市や深川市では、医育大学の学生に対し、修学資金の貸付制度を実施しています。医師免許取得後に、一定期間、そのまちの病院で臨床研修を行えば貸付金の返還を免除するというもので、これも医師確保の一助として参考になると考えます。見解をお聞かせください。同時に、広域紋別病院での臨床研修医の受入れも若手医師の確保につながると考えます。そのためには基幹型臨床研修病院の認定を受けることが必要となります。本市としてもそのための支援と協力を広域紋別病院と連携して行うよう期待したいのですが、いかがお考えか、お尋ねいたします。次に、介護保険事業と高齢者福祉について質問します。最初に、訪問介護事業についてお尋ねします。昨年4月、国は、介護報酬の改定を行い、各介護サービスの基本方針を僅かに引き上げたものの、訪問介護事業のみ2%から3%引き下げられました。その理由に、国は、全国調査で訪問介護事業が黒字だったとしていますが、それは、高齢者施設に併設し、効率的に利用者のところを回れる都市部の事業者が多いだけで、地方の事業所や小規模の事業所の経営は苦しいままです。その結果、訪問介護を主に行う事業者の倒産や休廃業、解散が昨年は過去最多の529社に上り、訪問介護事業所が一つもない自治体が全国で107町村へと増え続けているのです。同じような状況が本市でも少なからず生まれており、私が話を伺った事業所では、いずれも報酬の引下げで経営が厳しくなったと話しています。それでもサービスは減らせられないと、人員不足の中、懸命に頑張っています。それに加え、地方ならではの困難として、移動距離と移動時間の問題がさらに経営を圧迫しています。利用者宅まで30分から40分かかる場合もあり、ガソリン代や人件費の高騰が拍車をかけています。それらは、事実上、無報酬のままなのです。新潟県村上市では、訪問介護報酬の引下げによる減収分を独自に補塡、補助する制度を始めています。また、ガソリン代の高騰をカバーするため、燃料支援金として車1台につき月3,000円を支給しており、それらの財源に介護保険給付等準備基金を活用しているといいます。本市でも、今、高齢化率は37%を超え、訪問介護の利用者も増加傾向にあります。令和4年度の訪問介護の利用者は介護保険事業計画より2割も上回っています。まさに、訪問介護の充実は重大な課題となっているのです。いつまでも紋別に住み続けられるための土台である訪問介護事業をこれからも安定的に継続できるよう、少なくとも昨年4月からの報酬改定による減収分の補塡とガソリン代高騰に対する支援ができないか、各介護事業所の状況を調査した上で検討するよう求めるものですが、いかがお考えか、お聞かせください。同時に国に対し、次期の報酬改定を待たず、訪問介護事業の報酬引下げ撤回を要望するよう求めるものですが、見解をお尋ねします。次に、補聴器購入助成について質問します。この問題は、過去、何度か取り上げ、その実施を求めてきた経緯があります。令和5年4月定例会での市長答弁では、既に実施している市の情報を参考とし、助成制度の実施について検討すると述べられ、その前向きな姿勢に期待をしておりましたが、残念ながら今予算案には反映されておりませんでした。全道では、2020年に5市町村だったものが、2024年10月末までに、北見市、網走市をはじめ、29市町村へと補聴器購入助成制度が拡大しています。その下で、令和7年度から介護保険事業における保険者機能強化推進交付金・介護保険保険者努力支援交付金の目的の中の認知症総合支援の取組状況に、新たに、認知症の総合支援の一つとして、難聴高齢者の早期発見、早期介入などの取組の評価指標が導入されました。これらの事業を行えば、市町村への交付金が増えるという仕組みです。国としても、認知症予防に耳の聞こえが重要な要素であることを再確認し、そのための対策を市町村に積極的に進めるよう奨励しているのです。補聴器購入助成制度の実施に当たっての市としてのこれまでの検討状況を含め、この交付金の活用も視野に、高齢者等への補聴器購入助成の実施を改めて求めるものですが、見解をお伺いします。三つ目に、高齢者をはじめ、交通弱者をなくす公共交通の在り方について質問します。各介護事業所や地域包括支援センターなどと意見交換するとき、必ず話題に出てくるのが、高齢者などの足の問題、公共交通の問題です。フレイル予防のためにも、家に引き籠もらず、積極的に外に出ることが大切だ、そのためにも気軽で便利な公共交通機関が今以上に必要だというものです。高齢者の社会参加を促し、介護予防をはじめ、運転免許証のスムーズな返納につなげるためにも新たな公共交通網の施策の展開が求められていると考えます。もちろん、それは、高齢者に限らず、全ての市民の期待に貢献する道でもあると思います。本市には、紋別市地域公共交通活性化協議会があり、その審議の下、昨年、紋別市地域公共交通計画が策定されています。公共交通に関して寄せられた市民からの意見や要望について、これまでどのような改善や努力がなされてきたのか、今後さらに市民が利用しやすくなるようにどのような検討と具体化がされてきたのか、まずお聞かせください。昨年、公共交通について先進的な取組を行っている名寄市を視察してきました。それは、AIを使ったオンデマンドバス「のるーと名寄」と呼ばれるもので、人工知能が予約の状況に応じて運行ルートを考えながら走行する乗合交通となっています。市街地を中心に、既存のバス停事所45か所を含め、約300メートル置きに乗降場所が107か所設置され、時刻表もルートも決まっておらず、予約をすれば乗りたいところから降りたいところまで行けるものとなっています。タクシー会社に委託し、2台のワゴン車を走らせ、既に市民に定着しつつあるといいます。もともと45か所しかなかったバス停が107か所へと62か所も増えたのですから、高齢者だけでなく、市民にとっても利便性が高まったのは言うまでもありません。それぞれ事情は違うでしょうが、今後の公共交通の在り方として参考になると考えます。同じように、AIオンデマンド交通としては、網走市の「どこバス」、富良野市の「ふらのり」などが既に運行しています。本市においても、既存のバス路線のみならず、今後は市民の実態に合わせたオンデマンド交通の導入を含めた検討を進めるべきと考えますが、いかがお考えか、見解をお尋ねします。次に、子育て支援について質問いたします。一つ目は、5歳児健診と発達障害の支援についてであります。国は、これまで、乳幼児の健康診査について、1歳6か月児と3歳児の実施を義務づけていましたが、新たに1か月児と5歳児に対しても健康診査の費用を助成し、出産後から就学前までの切れ目のない健康診査の実施体制を整備するとして、その実施を市町村に求めています。特に、5歳児健診については、就学前の状況を確認し、発達障害などへの早期発見と早期対応、そして、支援につなげることを目的にしています。3歳のときでは見えなかった課題が保育所や幼稚園での集団生活を通じて5歳頃になって見えてくることがあります。5歳児健診は保護者にとっての気づきの場となったり、就学に向けての支援体制づくりの場になるなど、重要な機会と言えるものです。そこでまず、現在、本市において、発達障害、あるいは、その疑いのある児童などに対する早期の対応と支援はどのような取組となっているのかをお聞きするとともに、専門的な医療機関における診断・診療体制の現状についてもお聞きします。5歳児健診について、国は2028年度までに100%の市町村での実施を求めていますが、本市において、その必要性についてはどのような認識を持ち、その実施に向けてはどのような対応と具体化を検討しているのか、お尋ねします。同時に、それは発達障害児に対する支援体制の整備と強化が一層求められることになると考えます。それらに向けた方向性と考え方についても見解をお伺いいたします。二つ目には、みどり保育所の閉所問題と保育環境の在り方についてです。昨年11月、児童家庭課から、「みどり保育所の今後についての方向性」と題した一枚のペーパーとともに、みどり保育所については令和7年度末をもって閉所する方向で進めたいとの説明を受けました。その理由として、児童数が減少する中、私立の施設における保育環境の整備が進められてきたことを挙げ、みどり保育所を閉所しても大幅な待機児童の発生はないものと推測されるとしているのです。しかし、現在、みどり保育所には52人もの児童が通所しており、紋別保育所の39人より13人も多い状況です。まさに、現実になくてはならない地域と保護者にとってかけがえのない保育所になっているのが事実ではありませんか。それにもかかわらず、なぜ閉所しなければならないのか、現状において理由が全く分からないどころか、理由そのものがないと考えるものです。改めて、令和7年度末をもって閉所する方向で進めるとした根拠とその内容についてお尋ねするものです。2026年度からはこども誰でも通園制度がスタートします。保育所にも量の拡大から質の向上が求められ、それを支える保育士のさらなる処遇改善が必要となっています。今よりもよりきめ細やかな教育行政が大切になるのです。それこそがまちづくりの要にもなる時代ではないでしょうか。それらを踏まえ、保育行政と保育環境について、今後を含め、どのような方向性と見解を持っているのか、お尋ねするものです。子育て支援の三つ目は、国民健康保険事業における子どもの均等割の減免についてです。令和7年度の本市の国保税を昨年度に引き続き、連続で引き上げる条例案が提案されています。しかも、その引上げ幅は、1人当たりの税額で、昨年度の7%余りから倍の14%へと大幅な値上げとなる計画です。現在の経済状況の下、国保加入者の負担増になる打撃はあまりにも大きく、到底認められるものではありません。その中で、特に、子育て世代の負担の軽減策として、さらに、子育て支援策の一つとして国保税の子どもの均等割の減免を重ねて訴えたいと思います。均等割は加入者一人一人にかかる税で、収入のない子どもですら今回の値上げで年間3万7,900円から4万2,900円へと大幅な引上げとなるのです。子どもが1人増えれば、その分が増税となる仕組みです。そこで、国も、これはあまりにも苛酷だと考え、未就学児の均等割を半額にする措置を取り、その分は、一般会計を通し、国保会計に繰り入れる措置を行っています。その額は、紋別市で約150万円弱です。例えば、市として、それと同じ額を一般会計から繰入れれば未就学児童の均等割は全て無料にすることができるのです。まさに、150万円でできる大きな子育て支援策ではありませんか。もちろん、私は国保税の値上げには反対ですが、これだけの値上げをするに当たっては、せめてこの程度の支援策は実施すべきではないのか、決してできないものではありません。それこそ、市民からも歓迎される大きな子育て支援策だと考えます。改めて子どもの均等割の減免を求めるものですが、いかがお考えか、見解をお伺いします。最後に、不正事案問題の再発防止について質問します。紋別市不正事案等検証委員会による最終報告書が公表されてから1年が過ぎました。そこでは、避暑地化事業に係る不適切な契約行為、空港対策協議会と観光振興公社に関わる不透明なお金の流れなどが数多く指摘されるとともに、随意契約適用の厳格化など、8項目に及ぶ再発防止策が提案されています。市長もこれら再発防止策を着実に実行すると述べています。私は、昨年の第2回定例会でもこの問題を取り上げ、これらを実行する推進体制とチェック体制、そして、その実行計画が必要だと指摘しました。その際、市長は、4月に新設された部長会議において、再発防止策の進捗等を総括的に管理し、迅速かつ確実に推進してまいりますと答弁で述べられました。そこでお聞きします。これら8点の再発防止策の迅速かつ確実な推進状況はどのようになっているのでしょうか。今後の推進計画とそれらを実施、監督する体制についても併せてお尋ねします。その中でも特に市長自身がこだわっていたのが職員とのコミュニケーションの不足、そこから来る情報共有の不十分さでした。さらに、再発防止策でも指摘された市長が職員の意見に耳を傾け、管理職は忌憚ない意見を市長に具申するなど、風通しのよい職場をつくることについては具体的にどのような取組がなされ、市長自身はどのような意識を持って、日々、改革に臨んでいるのか、最後にお聞きするものです。以上で私の質問は終わりますが、再質問は留保いたします。(降壇)

答弁 市長 宮川良一(市長は2025年6月まで)

それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。初めに、地域医療についてであります。1点目の広域紋別病院経営強化プランと市の財政支援の在り方についてですが、財政支援の在り方につきましては、さきに保村議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。今後の病院経営と経営強化プランの整合性についてですが、令和6年度において、医師目標数17名に対し、令和5年度末に自治医大の内科医師、医局派遣の外科医師がそれぞれ1名ずつ引揚げとなったことから、年度当初の医師数は12名、うち、総合診療科の医師が不在となり、病院といたしましては入院患者の受入れを続けることが困難な状況での体制を余儀なくされたところであります。また、看護師は、助産師を除く常勤看護師数93名に対し、常勤72名、非常勤24名の計96名となっており、医師数の目標と常勤の看護師数が目標に達しておりません。収支においては、基金収入を除外したプランでの収支が6億6,822万1,000円の純損失に対し、決算収支見込みが9億830万9,000円の純損失と、2億4,000万円ほど目標に対し悪化しております。内容は、医業収益が、入院数は目標をほぼ達成しているのに対し、入院単価が目標を下回ることから、1億200万円の減、医業費用が、給与費、物件費等がそれぞれ増加したことにより、2億3,800万円の増と、医業収支で3億3,400万円の差額となっております。この要因は、さきに述べた医師の派遣引揚げによる影響を最小限に抑えるため、短期間で大量の非常勤医師の診療応援をいただく必要があり、病院長が尽力した結果、東京の大学病院からの医師の応援につながり、辛うじて維持しております。看護師の不足につきましては、地域の学生の減少などにより十分な充足が図れず、入院の施設基準や夜勤看護体制を満たすために派遣看護師を増員せざるを得ない状況となっております。一方、そのような状況下でも救急患者の受入れや入院患者につきましては過去最高のペースで推移しており、病床利用率も運用病床113床では9割を超える月もあると伺っております。しかしながら、給与改定や非常勤職員増員による人件費の増加、物件費等の急速な上昇に診療報酬の改定が見合っていないことが収支差額の最大の原因であり、社会的、地域的な背景による経営の悪化を単独の病院に求めるには公営企業法の理念である独立採算主義の原則を超越した現象と理解しております。また、令和7年度予算との比較についてですが、目標医師数19名に対し、企業長を除く医師数が15名、助産師を除く常勤看護師数101名に対し、常勤72名、非常勤37名の計109名の予定人員と伺っております。稼働病床数は、プランが許可病床の150床で運用する計画に対し、来年度予算運用病床数は113床と現状と変わらないことから、令和7年度予算との比較においては、8億1,000万円ほどの乖離が生じ、運用病床数の差による入院収益の減及び医業費用の増が主な要因であります。広域紋別病院の運営と経営に対する市の立ち位置と距離感についてですが、広域紋別病院は、地域唯一のセンター病院として、内科、外科のみならず、小児科、産婦人科、精神科など、政策医療も含めた幅広い診療の提供を求められており、外来、入院の機能に加え、2次救急の受入れ、外科、整形外科、眼科の手術を担っておりますことから、住民がこの地域での医療を最大限享受できる医療体制に一体となって取り組んでまいります。2点目の広域紋別病院の院内保育についてですが、広域紋別病院では、子育て世代の医師、看護師からの夜間でも保育可能な院内保育の要望が高まっていることから、病院に近接する医師公宅を活用し、24時間の認可外保育所の開設を予定しているとお聞きしております。院内保育への病児保育の併設に向けた協力の要請についてですが、今後、病院内への設置が検討される場合について、利用ニーズを踏まえた上で協議してまいりたいと考えております。3点目の医療従事者の確保に関し、広域紋別病院の常勤医の現状と招聘に向けた取組についてですが、本年4月の診療体制は、総合診療科にて1名の常勤医師を招聘することから、企業長を除く15名の予定となります。また、病院長が全国の医療関係者に働きかけた様々な活動の結果、自治体病院協議会や地域医療振興財団などの公的機関からの紹介も増えております。さらには、医学生や研修医の将来の勤務先としての選択肢となるよう、医学部を志す高校生を対象とした地域医療実習を毎年20名、医学部の学生の実習受入れにつきましては本年6名、来年度は15名ほどを予定しております。看護師の修学資金貸付状況と市内医療機関への就職の状況についてですが、本年2月末現在では14名が利用しており、市内医療機関への就職の実績につきましては、令和4年度が5名、令和5年度が7名、令和6年度が2名となっております。地元から医療従事者を育てていく取組についてですが、令和4年8月に札幌医科大学の協力をいただき、紋別中学校2年生の約60名を対象として、「お医者さんという仕事」と題した講座を実施したほか、広域紋別病院においては、毎年、職業体験として、中学生の受入れを実施するなどの取組を行っているところでありますが、その他、市内においてどのような取組を行うことが可能であるかも含め、今後検討してまいりたいと考えております。医育大学の医学生に対する修学資金の貸付制度についてですが、市内における医師確保の一つの手段であると認識しており、市内各関係機関の意見を伺った上で他市の制度等について今後も研究してまいりたいと考えております。基幹型臨床研修病院の認定を受けるための支援と協力に関し、基幹型臨床研修病院の指定基準についてですが、指定を受ける要件に協力型臨床研修病院として指定を受けた後、基幹型臨床研修病院の初期臨床研修プログラムにおける1か月の地域医療実習を5年以内に2年間受け入れる必要があります。次に、指導医の確保や臨床研修に必要な診療科などの基準を満たした上で初期臨床研修医 が必要 な症 例数 として 、指導 医が いる 診療科 の年間 新規 入院 患者数 が原則3,000名以上、新たに指定を受ける場合は条件を付して2,700名以上必要であり、現在の新規入院患者数が2,300名ほどであることに鑑みると、今以上の入院患者数の受入れが必要なことから、医療需要に即した運用病床数の増加を図る必要があります。また、地域実習の受入れに際し、広域紋別病院では、苫小牧市立病院、市立千歳市民病院などの自治体病院、札幌医科大学附属病院、東京医科大学病院など、道内外の大学病院の協力により、協力型臨床研修病院として、1か月間の受入れを本年度は9名行っております。来年度は、東京医科大学八王子医療センター、東京女子医科大学病院、杏林大学医学部附属病院の大学病院を加え、合わせて13名を受け入れる予定と伺っております。以上のことから、本市といたしましても、直接支援することはできませんが、本市を訪れた研修医が市民との交流の場を持つ機会や1次産業の見学など、本市ならではの体験を実習のプログラムに提供できるか、検討していきたいと考えております。次に、介護保険事業と高齢者福祉についてであります。1点目の訪問介護事業についてですが、国の介護報酬改定で報酬が引き下げられ、全国的に訪問介護のみを行う小規模な事業所については休廃業に至った場合も多いとお聞きしております。本市においても報酬引下げの影響を懸念しておりましたが、訪問介護全体の介護給付費の令和6年度決算見込みはコロナ禍前と同程度まで回復すると見込んでおります。しかしながら、燃料費の高止まりにより、厳しい経営状況は継続していると予想されますことから、昨年に引き続き、原油価格高騰対策事業において訪問介護については25万円の支援を実施しております。報酬引下げなどに関する国に対する要望についてですが、先月、社会保障審議会による介護事業経営概況調査について、訪問介護における移動手段や時間に関する項目を新設するなど、詳細な実態把握に関する方針が示されており、次期報酬改定の議論に活用されるところであります。また、令和6年11月には、北海道市長会より、訪問介護事業における報酬の減額について、継続的にサービス提供が行えるよう、要望書を提出しておりますことから、今後も国の動向を注視してまいりたいと考えております。2点目の補聴器購入助成についてですが、令和5年第4回定例会で議員のご質問にお答えして以降、令和6年12月現在で助成制度を実施しているのは全道で35市中7市と2市増えておりますが、本市の状況といたしましては、令和6年度、65歳以上の難聴による相談が5件ほどありましたが、いずれも、障害者手帳の該当となり、補聴器の支給申請も行っております。このことから現時点での制度導入には至っておらず、今後も情報収集しながら状況の把握をしていきたいと考えております。なお、令和7年度からの難聴高齢者の早期発見、早期介入の取組を評価する保険者機能強化推進交付金などについてですが、従前より介護保険特別会計の地域支援事業の財源に充当しているため、当該交付金を活用した事業の実施は考えておりません。3点目の高齢者等の交通弱者をなくす公共交通の在り方についてですが、市民からの意見や要望に対する改善等につきましては、市民のニーズへの対応や利便性の向上を図るため、これまでバス待合所の整備や市内循環線の車両更新、キャッシュレス決済の導入等に取り組んでまいりました。今後につきましても、利用者の皆様のニーズを把握し、交通事業者と連携を図りながら、AI技術等を活用した多様な移動手段の導入を検討するなど、利便性の高い公共交通の維持確保に取り組んでまいります。市民の実態に合わせたオンデマンド交通の導入を含めた検討につきましては、さきに石井議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。次に、子育て支援についてであります。1点目の5歳児健診と発達障害の支援に関し、発達障害、あるいは、その疑いのある児童などに対する早期の対応と支援についてですが、本市の現状といたしまして、保健センターにおいて、3歳児健診時に年4回、5歳児相談時に年1回、発達支援センターの言語聴覚士が療育相談を担当しております。相談は困り事に応じた内容の発達検査を用いて評価、助言を行い、必要に応じて発達支援センターでの経過観察事業につなげております。また、発達支援センターでは、市内全ての保育所、認定こども園と連携し、保護者の同意が得られた5歳児に対し、TASPという発達評価シートを導入し、5歳児担当の保育士が35項目のチェックリストにより客観的な基準で子どもの発達を評価しております。各保育所、認定こども園からのシートを集約、評価し、結果に基づいて発達支援センター職員と子育て世代包括支援センター相談員、保健センター保健師が各保育所、認定こども園を訪問し、行動観察や対応方法などの助言を行い、必要に応じて5歳児相談及び発達支援センターでの経過観察事業につなげ、通所の必要性や優先度について検討しております。本事業により、子どもが日常的に過ごす園と保健センター、子育て世代包括支援センター、発達支援センターが連携することにより、早期の段階で集団生活における不適応行動を予防し、本人に負担をかけず環境調整を行うことで適応を可能とする社会モデルを重点とした支援体制により、必要な子どもが早期に発達支援につながる仕組みを整えております。専門的な医療機関における診療体制についてですが、市内では、広域紋別病院において、月1回、旭川医科大学からの派遣医師が小児神経外来での受診対応をしております。しかし、予約診療が基本であるため、3か月程度の待ちという状況であります。発達支援センターの通所についてですが、医療機関での診断や療育手帳を通所の条件にしていないことから、疑い、もしくは、困り感のある段階で通われることがほとんどであるため、医療につながっていない方が大半であり、保護者側も必ずしも医療的診断を希望していない方が多い状況であります。医療機関の受診を希望する方は、半年から1年待ちではありますが、旭川子ども総合療育センターを受診する傾向となっております。5歳児健診の実施についてですが、本市では、平成25年度から全ての5歳児を対象とした保護者アンケートを保健センターで実施し、子どもの発達や健康に関する心配事、相談意向を確認し、保健師、管理栄養士、言語聴覚士による個別相談や発達検査を行う5歳児相談を行っております。5歳児相談の前段では、さきにお答えした保育所、認定こども園への訪問を実施し、発達評価と対応などの助言を行い、各部署で情報共有を図り、必要に応じて発達支援センターへの通所や医療機関の受診につなげるなどの就学に向けた支援ルートが確立されつつある状況にありますことから、医療資源の限られた本市においては、医師を一定時間拘束する健診という方式ではなく、各部署が連携し、一人一人のフォローに重きを置いた現状の実施方法を継続したいと考えており、5歳児健診としての実施は考えておりません。発達障害児に対する支援体制の整備と強化に向けた方向性と考え方についてですが、発達障害という多様な特性を持つ子どもに対し、検査体制や評価ツールを用いることによって客観的に評価し、日常の支援に活用できるよう、発達支援センターが中心となって福祉、保健、教育の連携を図り、切れ目のない支援を今後さらに強化すること、また、子どもに日常的に関わる保育所、認定こども園、学校、相談支援事業所などの関係機関を含めた職員に対するスキルの向上をさらに図るべく、より実践的な研修の機会を確保していけるよう努めてまいります。2点目のみどり保育所の閉所に関わるご質問と保育環境の在り方についてですが、市立保育所につきましては民間委託等の推進による事業の見直しを進めてきたところであり、紋別保育所、上渚滑保育所、元紋別保育園においては指定管理者制度を導入し、また、保育需要の減少により、小向保育園、渚滑保育所については閉所したところであります。そして、みどり保育所につきましては、国による幼保一元化の政策の動向や今後の保育需要の推移を見ながら、当面の間、市直営で運営することとしておりました。この間、出生数や就学前児童が減少する中、幼保一元化の流れにより、市内の私立学校法人において、認定こども園への移行、小規模保育所2か所の新設などにより、保育環境の整備が進められてきた中、みどり保育所については、築年数が36年を経過し、施設の老朽化が著しい状況にあることや職員の退職を踏まえ、令和8年3月末をもっての閉所を予定しているところであります。今後も含めた保育行政と保育環境の方向性と見解についてですが、議員のご指摘のとおり、保育に関しては量の拡大から質の向上が必要であると認識しており、保育士に各種研修を受講していただくための補助制度を実施しているところであります。また、今後は出生数が減少傾向にあり、保育所の利用児童数も緩やかに減少していくことが見込まれ、保育需要の大きな伸びがなければ、みどり保育所を閉所しても大幅な待機児童の発生はないものと推測しておりますが、市立及び私立の施設ともに、保育士不足が課題となっておりますことから、保育士の確保策について今後も検討してまいります。3点目の国保における子どもの均等割の減免についてですが、令和6年第1回定例会で議員のご質問にお答えしたとおり、国からの通知により特定の対象者にあらかじめ画一的な基準を設けて減免を行うことは適切ではないとの考えが示されており、北海道においても、令和12年度の統一保険料率の実現に向け、減免基準の標準化や減免に係る財源の統一を進めていることから、未就学児均等割の無料化のために国の基準を超えた独自減免を行うことは難しいと考えております。子育て世代の負担軽減に鑑み、対象年齢や軽減割合を拡大するなど、全国一律に制度の拡充が図られるよう、今後も要望を続けてまいります。次に、不正事案問題の再発防止についてであります。再発防止策の進捗状況についてですが、紋別市不正事案等検証委員会から再発防止策として挙げられた8点の全ての項目について、昨年4月に新設された部長会議において審議し、その後、職員に対して情報共有がなされている状況であります。再発防止策が持続的に効果を発揮していくためには定期的な評価が必要でありますことから、今後も、部長会議を中心に、職員の意見や改善提案などを取り入れ、引き続き再発防止、信頼回復に努めてまいります。再発防止策で指摘されたことに対する私自身の認識についてですが、今回の一連の不正事案等の教訓から、役職や立場に関係なく、職員が自由に意見やアイデアを発言できる環境の構築が必要であると考えております。そのためには、私自身が職員との日々の対話を大切にすることを心がけ、本年度は職員の福利厚生の一環で行われる球技大会へも参加し、職員との懇親を深めたほか、時間のあるときは職場に顔を出すなど、職員とのコミュニケーションを図る機会を設けるよう努めているところであります。以上で答弁を終わらせていただきます。(降壇)

再質問 6番 野村淳一

それでは、何点か再質問させていただきます。最初に、地域医療、広域紋別病院の問題です。今、市長から非常に詳しい運営・経営状況が話されました。経営強化プランと見比べても、医師あるいは看護師の数が予想以上に減っており、病院長を含め、本当に努力をされてきたのが令和6年度だったと思うのです。そして、非常勤の医者を要請しなければならなかったわけで、これがコスト高になっていった大きな要因だということでした。私もそう理解します。病院としては必死の努力をされてきたのだろうなと思います。昨日の保村議員との議論の中でも、市長は、今、全国的に公立病院の経営が厳しいということに加え、資材価格や人件費が上がった問題などを話されておりました。また、その割に報酬が上がっていないということです。この影響も紋別にはあります。ただ一方で、先ほどのご答弁では、入院患者数が過去最高のペースだという話もされました。そういう意味では、病院として非常に頑張っているのだろうなと思っています。ですから、なくてはならない病院なのです。そのため、財政支援をするということには何も反対しません。でも、湯水のごとくお金が紋別にあるわけでもないのです。だから、病院は残さなければならない、財政支援も必要だ、しかし、そのためにはきちんとしたルールと考え方が必要だ、そうでなければ市民にも納得はされないだろうと思うのです。そういう意味では、先ほど市長が答弁されたこと、また、昨日、保村議員に答弁されたような内容を市民にもっと伝える必要があるのではないかと思っています。市長は企業長でもあります。いいではないですか。記者会見でも開いて、そういう状況だということを市民に知らせ、理解を得る努力が絶対に必要だと思うのです。でも、その点が不十分だなと感じていまして、それについての認識を教えてください。

答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也

お答えいたします。おっしゃるとおり、市としてはかなり大きな額の支援内容となってございますので、それに対する説明責任があることは非常に大事だと理解しております。今後とも、そういった発信につきましては分かりやすくしていきたいと考えております。

再質問 6番 野村淳一

経営強化プランがつくられた最大の目的は、基金が枯渇することははっきりしているけれども、それでもちゃんと自立できるような病院でありたいということだったと思うのです。そして、プランでは令和7年度から実施できる可能性があるという中身だったのです。今話があったように、現実はそうなっていないということは理解します。ただ、病院側の努力として、令和7年度から地域ケア病床を20床から40床に増やす、そして、令和9年度からはそれを回復期リハビリ病棟に転換する、そうやって急性期を100床にする、そうしながら地域の実情に応じて少しでも経営を改善させていく努力を行うと経営強化プランでは書かれています。この中身については変わらないのですか、確認します。

答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也

病床につきましては病院運営の中で決定していく事項だと存じていますけれども、方針としては、プランにあったように、急性期病床及び回復期病床で運用していくという方針に変わりないというふうにお聞きしております。

再質問 6番 野村淳一

これ以上立ち入ると病院議会の話だと注意されそうなので、この程度にしておきます。その上で確認しますが、院内保育についてです。院内というので、病院内につくるのかなと思ったら違うのですね。病院の外の医師公宅を保育所にするということなのです、確認します。

答弁 広域病院連携推進室長 長谷川哲也

お答えいたします。おっしゃるとおり、敷地としては病院の外の医師の公宅内に設置する予定で進めているとお聞きしております。

再質問 6番 野村淳一

そうであると、私が言っていた病児保育とイメージが違ってきますので、これについては違った機会といいますか、保育行政のところで取り上げたいと思います。介護保険と高齢者福祉についてであります。訪問介護についても報酬が下がったことで相当厳しい状況で、それについては市としても理解されていると思います。ただ、先ほど議論があったとおり、地方創生とよく言いますよね。市長も執行方針で紋別に住んでよかったと言われるまちという話をしましたでしょう。しかし、医療も訪問介護も、その土台から崩れ去ろうとしているのです。今、地域に住めない状況が放置されています。国が地方創生と言うのだったら、やっぱり、やるのはここでしょうと私は思っていますが、これについてはいいです。言うだけ言わせてもらいました。次に、補聴器についてお聞きします。答弁はまた同じでしたけれども、網走市が令和5年度から補聴器購入費助成制度を実施しました。そうしたら、1年間で31件の申請があったのです。そして、それに使われたお金が104万円だと言われています。網走市では上限が5万円だったかと思いますが、認知症予防ということで必ず効果があるのです。そんなにお金がかかるものではないですし、非常に有効な認知症対策だと思うのですが、改めてもう一回ご答弁をいただけませんか。

答弁 社会福祉課長 檜山博克

市長答弁にもございましたけれども、令和6年度中の状況を見てみましたら、65歳以上の老人性難聴の方から相談が5件ほどありました。しかし、いずれも障害者手帳の該当となりまして、補聴器の支給申請に至ったという状況があります。また、障害者手帳に該当しなかったというようなニーズがなかったことから、現時点では制度導入に踏み切っていないという状況です。

再質問 6番 野村淳一

時間がないので、この程度にしておきます。聴覚障害として認定されていなくても多くの人は聞こえが遠くなったということで不自由しているので、それは考えていただきたいと思います。子育て支援についてです。紋別市では、5歳児健診はやらず、5歳児相談という形でこれからも続けていくというお話がありました。発達障害、あるいは、その疑いのある紋別市内の全ての子どもたちに対し、悉皆できちんと対応する、一人一人に対してそういうふうに進めていくという非常に丁寧なご答弁をいただけたという印象を受けましたが、そういう理解でよろしいのでしょうか。国の言う5歳児健診はやらないけれども、5歳児の皆さん一人一人に対し、5歳児相談という形で発達障害を含めた対応をしていると理解してよろしいのか、もう一回確認させてください。

答弁 健康推進課長 森野憲道

お答えいたします。市長答弁にもありましたとおり、5歳児健診の実施予定はありませんけれども、10年以上前の平成25年から、5歳児相談として全ての5歳児を対象とした保護者アンケート、また、必要に応じた個別相談、発達検査を保健センターで行っております。そして、相談の前段には保育所や認定こども園を訪問し、健診だけでは分からない子どもたちのふだんの様子や発達評価と対応を各部署で情報共有し、一人一人の対応に以前より取り組んでおりますので、今後も健診としての実施は考えておりません。

再質問 6番 野村淳一

全ての5歳児に対してそういう手当てができていると確認したいと思います。そうであればあるだけ、そういう疑いのある子どもたちが見えてくる状況にあって、対応する子どもたちが増えているのではないかと思うのです。そういう意味では、支援センターの体制をもっと強化する必要があると思っていますが、それについての考え方や見通しはありますか。

答弁 保健福祉部長 西田尚市(保健福祉部長は2025年3月まで)

発達支援センターについては、答弁でもありました言語聴覚士のほか、理学療法士や作業療法士も必要な職種であり、体制を整備するということで令和7年度から作業療法士1名を採用する予定になってございます。そうした配置により、体制を充実していく予定です。

再質問 6番 野村淳一

みどり保育所の問題についてです。市長からも説明はあったのですが、どうも納得ができないのはなぜこのタイミングなのかです。今から20年前の行政改革、それから、集中改革プランを経て、保育所は民間に委託する、そして、保育士が足りなくなったら臨時の保育士でカバーする、今は会計年度任用職員ですが、そういう方針でずっと来たわけです。それでは、正規職員の保育士は何人いるのですか。また、来年度、その方々が定年になるのでしたね。その人数について教えてもらえますか。

答弁 児童家庭課長 福田詳

お答えいたします。みどり保育所の現在の正職員の人数は5名でございます。うち、1名が今月末をもって退職する予定となっております。

再質問 6番 野村淳一

指定管理にすることによって、正規職員をみどり保育所に集中させたということかと思います。そして、その正規職員が今月末に定年を迎えることになるということでした。そのタイミングでみどり保育所を閉所するということで、20年ぐらい前からの行政改革の方針がずっと生きてきたと理解しています。そして、それがこの令和7年度末だということで理解してよろしいのですか。

答弁 児童家庭課長 福田詳

お答えいたします。議員のおっしゃるとおり、改革プランに基づいて進めてきた流れです。また、みどり保育所の老朽化といった問題も含め、総合的に判断した結果となってございます。

再質問 6番 野村淳一

渚滑保育所みたいに利用する子どもたちがどんどん減ってきており、そうした地域も含め、閉所はやむを得ないという話は分かります。しかし、現実、みどり保育所に50人の子どもたちが通っているのですよ。そして、結局、そのタイミングは何かといったら、行政改革の方針どおり、そして、保育士の定年がきっかけだということです。子どもたちはどこに行ってしまっているのですか。子どもたちへの保育の思いや保護者の考えなどがどこにもないではないですか。それは全く市の都合ですよ。そういうことになるのではないですか。今、現実に、来年度のみどり保育所の子どもたちは20人ぐらいになるのですよね。大体が年長です。そして、閉所すると聞いたから、その1年、子どもたちが慣れるようにということで転園した子どももいるのです。でも、それは子どもや親の希望ではないのです。ストレスや混乱を与えているだけではないですか。それも、全部、市役所の行政改革の結果なのですよ。保育を本当に考えるのだったら指定管理そのものをやめればいいのです。そして、全部を公営に戻すのです。株式会社が保育所をやっているのだと私は思っていますよ。だから、ずっと反対してきたのです。それが本来の保育所行政だと私は思っています。そして、それがこれからの子育て支援のまちづくりの基本であり、要だと思っています。それなのに、保育所を閉所する、正職員を雇わないなんていうことを聞いたら、このまちはどうなっているのだと言われますよ。私はそう思います。ですから、この問題についてはもう少し検討する必要があるのではないかと私は思っているのですが、その余地はもうないのですか、もう一回ご答弁ください。

答弁 保健福祉部長 西田尚市(保健福祉部長は2025年3月まで)

まず、野村議員の質問に関し、指定管理のことは話がそれますので、みどり保育所のことについてお答えします。今回は、先ほど言いましたように、施設の老朽化、職員の退職、保育士の退職に伴って体制が整えられないということです。今のみどり保育所は保育環境として厳しいところがございます。そこで、市内の私立の認定こども園にお話をさせていただきました。認定こども園では、幼保一元化ということで、当初、幼稚園による教育を主でやっていたのですが、今、保育にも力を入れてきております。皆さんに一生懸命やっていただけていますし、今後の少子化、児童数の減少について大変危惧しておりました。それで受け入れたいという意欲があるということです。ただ、保育士が不足しており、体制として非常に厳しいという意見がございまして、市としましては、受け入れていただくということから、保育士の確保などの支援について何とか対応していきたいと考えているところです。

出典:紋別市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる