みんなの議会

幕別町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日

2012年に国際人権規約の高等教育無償化条項について

2024年12月11日、幕別町議会の一般質問で、荒貴賀議員が「2012年に国際人権規約の高等教育無償化条項について」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。

質問者
荒貴賀 議員
答弁者
町長 飯田晴義

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 荒貴賀

通告に従いまして、質問いたします。高等教育における学生支援の充実をであります。日本は、2012 年に国際人権規約の高等教育無償化条項について留保を撤回し、高等教育を無償化することを国民と国際社会に公約していますが、現実と距離があると捉えています。文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、2023 年度の授業料の年額は、国公立大学平均で約 54 万円、私立の大学平均で 96 万円、入学料を含めると国公立の大学の平均で約 86 万円、私立大学の平均で約 120 万円に及んでいます。国が進める給付型奨学金は、住民税非課税世帯と準ずる世帯に限定されています。また、2025 年4月から異次元の少子化対策としての3人以上の子どもを育てる家庭に、大学等無償化が打ち出されましたが、3人以上の子どもを市町村民税情報に基づき扶養していなければ対象とならず、支給額には上限があるなど限定的です。全国では、独自に給付型奨学金を制度化する自治体が広がっており、例として東京都港区では、経済的な理由により修学が困難な学生等に、より多くの修学や進学の機会を提供しようと、無利子貸与型奨学金の制度を改め、給付型奨学金を創設しました。文化と教養、知的判断力を持つ国民を育てることが教育の使命であり、そのことによって利益を受けるのは社会であると考えています。学生がお金の心配なく希望を持って学び続けることができる社会の実現に向けて、幕別町の高等教育における学生支援の考えについて、以下の点を伺います。1、十勝管内の高等教育における支援事業の実態を把握しているか。2、給付型奨学金制度、無利子貸与型奨学金制度の創設の考えは。3、奨学金返還支援制度の創設の考えは。4、全ての学生を対象に、大学・短大・専門学校の授業料を半額にし、段階的に無償化を図るよう国に求めることについて、町の考えは。以上であります。

答弁 町長 飯田晴義

荒議員のご質問にお答えいたします。「高等教育における学生支援の充実を」についてであります。日本における教育制度は、幼稚園・保育所・認定こども園等での幼児教育から、小学校での6年間を含めた初等教育に始まり、中学校と高等学校での6年間の中等教育を経て、大学・短期大学や専門学校等の多様な高等教育機関での教育へとつながっていきます。我が国における進学率は、文部科学省が公表した令和5年度の学校基本調査の結果によると、高等学校等への進学率は 98.7 パーセント、大学・短期大学・専門学校などを含む高等教育機関全体への進学率は 84.0 パーセントとなっております。しかしながら、大学等への進学率が高い一方で、子どもにかかる就学費用も高額となっており、独立行政法人日本学生支援機構が本年 11 月に公表した「令和4年度学生生活調査結果」によりますと、大学の昼間部に通う生徒のうち、奨学金を受給している生徒の割合は 55.0 パーセントと高い割合となっております。ご質問の1点目、「十勝管内の高等教育における支援事業の実態を把握しているか」についてであります。令和6年4月現在での、十勝管内の自治体における大学等の高等教育機関の修学に係る各種支援事業の実施状況につきましては、帯広市が貸与型の奨学金・入学支度金に関する事業を、また音更町が町内の短期大学への入学を希望する方へ給付型の奨学金事業を実施しているなど、各自治体で対象者の要件や金額等の違いはあるものの、さまざまな支援事業を実施していると認識しております。また、十勝管内に限ったことではありませんが、国では、経済的な理由で高等教育の機会が制限されることがなく、より多くの学生が大学や専門学校などの高等教育機関に進学できるよう支援するため、令和2年4月に「高等教育の修学支援新制度」を制定し、各教育機関を通じて授業料及び入学金を減免することで、学生及びその家族の負担を軽減し、高等教育を受ける意欲ある生徒を支援しております。ご質問の2点目、「給付型奨学金制度、無利子貸与型奨学金制度の創設の考えは」についてであります。国では、令和2年4月に創設した「高等教育の修学支援新制度」により、大学・短期大学や高等専門学校、専門学校などに通う学生に対し、住民税非課税世帯の基準を満たす場合や、世帯収入に応じて授業料や入学金の減免と給付型の奨学金を支給しており、さらに令和6年度には、子育て支援等の観点から、多子世帯の中間所得層へ対象を拡大したところであります。また、令和5年 12 月に閣議決定された「こども未来戦略」に高等教育費の負担軽減が盛り込まれ、令和7年4月から導入される、「多子世帯の大学等の授業料等無償化事業」では、子ども3人以上の世帯の子であれば所得制限がなく、例えば私立大学の場合には入学金は 26 万円、授業料は年間 70 万円の減額支援が受けられるなど、低所得世帯だけではなく、広く高等教育機関へ進学する生徒へ支援が拡大されているところであります。町としての制度の創設についてでありますが、給付型奨学金制度や無利子貸与型奨学金制度を設けている自治体もありますが、国の支援制度拡充等により、子育て費用がよりかかる多子世帯を含め、経済的な理由で高等教育機関への進学を諦めることがないよう、その能力に応じて国民がひとしく教育を受ける権利を公平に享受できる環境づくりが進められつつあることに加え、財団法人や企業による給付型奨学金制度や無利子の貸与型奨学金制度も多数あることから、町独自でこれらの制度を設ける考えはありません。ご質問の3点目、「奨学金返還支援制度の創設の考えは」についてであります。高等教育機関に進学した生徒のうち、貸与型の奨学金を受給した場合は、卒業後に返還をしていくこととなり、貸与を受けた額によっては、返済期間が長期間にわたることなどから、経済的に厳しい環境になることがあります。道内において、札幌市をはじめとする 13 の市町で、貸与を受けた奨学金の返還を支援する制度を設けておりますが、これらの制度は、卒業後に UIJ ターン等で、その自治体に居住・定住・就職することなどを条件としており、地方創生の一環として、人口減少や労働者不足解消を目的とした制度であります。また、道内では自治体のほかに、85 の企業において、卒業後に自社に就職された方が日本学生支援機構から貸与を受けた奨学金の返還を、企業が代理返還する支援制度を活用しており、十勝管内でも、建設業等の企業 10 社が、この制度で奨学金を受けた生徒を支援しているところであります。本町におきましては、町単独で奨学金返還支援制度を創設する考えはありませんが、卒業後の進路として本町に居住し就職する若者に対して、企業などが、奨学金返還に対する支援を行うなど、人材確保などのニーズが高まった際には、支援の必要性について検討してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「全ての学生を対象に、大学・短大・専門学校の授業料を半額にし、段階的に無償化を図るよう国に求めることについて、町の考えは」についてであります。国では、既に経済的な理由により高等教育機関に進学することを諦めることのないよう、住民税非課税世帯の子に対する修学支援制度を設けており、世帯の所得などの要件に応じて、返還の必要がない給付型奨学金のほか、授業料の減免などを行っており、令和6年度からは中間所得層の多子世帯の子を、令和7年度からは3人以上の多子世帯の子に対して所得制限のない支援を行うこととしております。国が現在の制度のさらなる拡充を図り、高等教育機関に進学を希望する生徒に対し、より大きな支援を行うことは重要であると考えておりますが、何より重要なのは、学習する意欲があるにもかかわらず、経済的な理由で進学ができない子どもをなくすことであります。日本の将来の国力を維持するためには、地方創生の取組の中で、年少・生産年齢人口の割合を高めることが非常に重要であり、今こそ、国の責任において少子化対策に本腰を入れるべきと認識しており、地域政策懇談会においても、与野党を問わず考えを申し上げているところでありますが、自治体間の足並みをそろえることが重要であり、今後、町村会等の関係機関において議論を深めてまいります。以上で、荒議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 8番 荒貴賀

それでは、再質問させていただきます。町長からもご答弁ありましたとおり、大学の進学率はすごく増えてきています。私の時代では約半分だったものが、今はもう8割を超えています。そして、奨学金を借りなくては大学に行けないという子どもたちも2人に1人、本当に大変な状況にもなっています。でも、やはり多くを学んでいろいろなことを知りたい、そうした意欲を持つ子どもたちが増えて、それが社会に出て育っていくことは、やはり国の財産であり、大切なことだと思います。そういったところから、今、困難を抱える子どもたちにとって町としての支援を求めたく質問したいと思います。高等教育における学生生活は、本当に大変なのです。これはもう学生だけではなくて、保護者もそうなのです。先ほどもお答えしましたが、私立で 120 万円、公立でも 86 万円、本当にお金がかかります。足りない分を奨学金を借りる、さらにはアルバイトで賄うというのが、もうほぼ当たり前というか必須条件、そうしないと学生生活が賄えないというような状況になっています。先ほどのご答弁でありましたが、全国大学生活協同組合連合会の毎年実施している学生生活実態調査、先ほどお話にありました。この中でも、学生の8割がアルバイトに従事しますよと、2人に1人が貸与型の奨学金を借りていますよ、そして平均で 300 万円の奨学金を借りて社会に出ていますということが報告されています。奨学金の返済額についても、もう 10 兆円にもなるそうです。本当に多くの人たちが借りて回してということが伺えます。そして、何よりも大変なのが学生ローンの状況なのです。先ほど町長お話ししましたが、無利子の貸与型が多くあるので大丈夫ではないかというお話がありました。でも、こうやって見ると、ローンを抱えて、いわゆる返還している子どもたちも本当に多いのです。要は無利子で借りても、北海道はすごく大変なので、地方に出る場合は家を出なくてはなりません。そうなると借りる金額が少し多くなるのですけれども、でもそれだけでは足りないのです。大体マックスで6万 5,000 円だそうです、無利子だと。でも、授業料は何とかなっても、生活するためにはやっぱりほかにもっと必要になってくると。ほかにも必要なものが出てきたら、さらにお金を何とかしなくてはいけなくなる。だから、アルバイトをする、保護者が仕送りをすると。しかし、それでも厳しくなって、無利子と、いわゆる有利子のものも借りて、さらにアルバイトもして、親の支援が受けられないから何とか学生生活を送るというような状況でローンになってしまうのです。4月 19 日の衆議院の文部科学委員会のやり取りなのですが、学生ローンの状況を聞いています。その中で、無利子貸与はできないかということで質問しているのですが、その中でも日本学生支援機構、JASSO という、いわゆる一種、二種と、ほとんどここで抱えられているのですが、ここで、答えの中で、令和4年度の決算において、有利子奨学金の利息収入が 217 億円ありますと、無利子になった場合、その同額を補填しなければいけないということまで答えています。要は 217 億円の利子をもらいながら JASSO を運営している。要は、それだけの、本当に年利少ないのですよ、0.02 とか、もう住宅ローンよりも低いような年利にかかわらず、これだけ単年度で利子を払う学生が多いのです。要はそれだけ危機的な、大変な状況になっているということをまず押さえていただきたいなと思います。こうした中で、各自治体で貸与型の奨学金を進めることが、住民や保護者の要望で多くのところで実現してきているというのがあります。その中で、同じ調査の中であるのですけれども、貸与型奨学金を受けている学生が、将来、奨学金を返還することに「不安を常に感じている」や「時々感じている」と答えた方がもう7割なのです。やっぱり借りた、でもこの後 20 年返すという中で、就職が大丈夫なのだろうかとか、働き続けることができるのだろうかと、ほかにもローンを抱えて、車を買いたいとかがあったときに、この借金がすごく重荷になっているというお話がありました。だからこそ、給付型と貸与型と、その返還型を交えて、少しでも支援をしていけないかということで、今、町長に求めたところであります。保護者の負担能力を超えた高い学費のためにバイト漬けになってしまった、バイト必須になってしまったということで、本当に扶養控除いっぱいバイトすると。さらに、それでも生活がままならないとか、学業に支障を来すというようなこともあるのだそうです。やはり学生、本来はやはり学業ですとか、サークル活動ですとか、ゼミですとか、部活動、いわゆる大学生活をよりよいものにして経験を積んで社会に出るというのがやっぱりすごく大切なこと。でも、アルバイトをたくさんしないと、生活が成り立たないということのほうがすごく大変だと認識しています。やっぱりそうしたところからお金の心配なく学生生活が送れる状況、何らかの手だてが必要だと思って町に認識をお伺いしていました。町長、どうですか、この辺の話を聞いたとき。

答弁 町長 飯田晴義

今のお話以外にも、報道等で本当にアルバイトをしないと学生生活が務まらない、むしろアルバイトをしているのか、学校に行くのか、どっちが主なのか分からなくて、途中でもう学業を諦めてバイトのほうに行ってしまう、そんな話も聞くわけでありますけれども、あとは住むところによって全く違うと思うのです、私はね。だから、そこがどうしても東京に、大都市に出たいと思って行ってしまうと、当然、家賃も物価も高いということで、より収入が必要になるということがありますので、そこは本当に学びたいのか、都会で暮らしたいのかということも、やっぱりその分かれ道になっているのかなと思いますので、本当に学びたいのであれば、これは北海道内でも大学はありますし、あるいは学びたいのであれば通信なんてものもありますし、いわゆる学生生活をエンジョイしたいのならば、また違った選択も出てくるのかもしれませんけれども、実態はある程度分かりつつも、ではどこまで我々が支援できるかということは別の話でありまして、先ほど出ました JASSO、JASSOも授業料免除はあるし、給付型の奨学金もありますし、それは住民税非課税が全額出ますけれども、ただ、所得によっては段階的に3分の2だとか、3分の1だとかということで、住民税非課税以外の低所得、今で言うと年収 380 万円ぐらいですか。おおむねそれぐらいの方は支援が受けられる、そんな制度になっておりますし、貸与型であれば、これは 600 万円ぐらいまでは無利子の奨学金も受けられるということでありますし、ここが一番だと思いますけれども、このほかにも企業であったり財団であったり、さまざまなところが給付型の奨学金、あるいは無利子の奨学金というものも設けておりますので、まずはそこをしっかりと利用してもらった中で、町として必要とあらば、必要とあらばというのは、人材確保の上で必要とあらば、私は企業と手を組んでというか、共同で支援制度を設けることは、それはやぶさかではないのかなと思っているところであります。

再質問 8番 荒貴賀

町長のお考えですと、今ある支援制度の中で何とか取り組んでいただいて、必要に応じて町のというようなことでの認識だということであります。学生さんの借りられる場所とか、そういうところが多くあるのは私も認識しているところであります。やはり町として、そういう今いる子どもたちを応援するということは、将来的には町はすごくよかったなと思ってもらえる町ですとか、そういったものを捉えながら社会に出ることが、より発展といったらあれですけれども、将来的にもそういった福祉向上というか、活力にもなったりとかするわけですから、やはり町として、そういったいろんな制度はある中で、町のやれることを取り組む、できることはしていくという姿勢というか、そういったことはやはり示していくことが必要ではないかなと私は思うのですが、町長はどうですか。

答弁 町長 飯田晴義

先ほどからちょっと財源論の話になって非常に申し訳ないのですが、やっぱりやれることにも限界があるわけで、そこはやっぱりお金をどう使うかということにも関わってくるのかなと思っております。それで、よその町の状況を伺いますと、やっぱり定住対策であったり、町内事業、市町村内の事業所の労働力確保であったりという観点から町が実施をしている、あるいは企業なり事業所と協力しながらやっているというのがほとんどの実態かと思いますので、私は確かに我が町で育った子どもがしっかりと世の中のために働いていただくであったり、日本を代表するような方になる、世界を代表するようなすばらしい人物になる、これはもう誇らしいことではありますけれども、やはり最後はやっぱりお金の問題があってきて、やれることは私は今まで子育て支援は十分やって、十分というか、やれる限りやってきたという認識でおりますので、これからさらに上乗せをして奨学金制度を創設していくというのは、先ほどの繰り返しになりますけれども、企業側、町内の企業側と協力して、人材育成の確保で必要だということになれば、そこは私は検討の余地があるかなと思います。

再質問 8番 荒貴賀

少しちょっとずれが生じてしまったかなと思っています。いわゆる子どもを産み育てる、よく町長と子育て支援のお話をさせていただくのですが、国立社会保障・人口問題研究所、私よくお話しして、ここでも子どもの数についての考え方についての発表が毎年されています。これ、理想の子どもの数、町長もお話しの理想の子どもの数を持ってもらえるような施策を取り組みたいというお話をされてきていました。予定する子どもの数は少し減少傾向にあるのだそうです。若い夫婦の出産意欲については維持されているのですが、やはり現実は進んでいないと。これが今の少子化、出生率の低下につながっているのかなと思っています。最大の要因は何かというと、子どもにお金がかかり過ぎるからなのです。やはり既に最初の入り口のときに、私もそうですけれども、子どもが大学にとか、上に行こうとなったときに、どうしようかなと。そこで計算して、そこまでもつことが可能なのかとか、そこまで大丈夫なのかなとかという、そこまで考える必要はなかったとは思うのですけれども、でもやっぱりそんなことも考えながら、いや、大丈夫かなと思いながら子育てしてきました。やっぱり最終的には、ぶつかるのがここなのです。今現在、高校までかなり無償化が進んだりとか、少しずつ町でも高校への就学支援をやっていただくとか、そういったところで支援が少しずつ増えてきています。でも、やはり高等教育となると、やはり国の問題なのですけれども、受益者負担がものすごい強いのです。やっぱり上に上がるのだったら、払えそうですよねというのが出てきて、一気に支援がなくなるのですよ。今やっと国としてもそういったところを、やっぱり人材確保の面とか、優秀な人たちを何とかするために、ここまで何とか支援してお金の心配なく何とかしていこうと、今、低所得者世帯、そして今回、多子世帯、これはどうなるのかなという思いもありますけれども、進んできています。でも、まだまだ、もっと頑張りたい、でも先ほど町長言われたとおり、アルバイト漬けで何しに学校に行っているのかなというようなことになることが、やはり本当に残念でほかなりません。そうしたところでやっぱり一番の不安はお金の心配なのですよ。では、そこをどうするのかというところを、やはり町で頑張っていただきたいというのが私の思いであります。これは考え方の問題で、すごく難しいのです。いわゆる受益者負担をどのように変えていくのかというところなのです。これも本当、最後の国への支援でお話ししたかったのですけれども、最初に項目にありますけれども、日本人権規約、いわゆる日本は高等教育まで無償にしますよということを2012 年に国際社会に決めました。今までは留保していたものを撤回して無償にしていくということを国際公約の中で決めたのです。これは国としてもそういった方向で取り組むということでやってきました。でも、あれから 12 年たちますけれども、いまだに進んでいるのか、ちょっと進んでいないのかというような状況でもあります。まだ高校ですらなっていません。要はこういった状況を見たときに、本当に要するに国の支援や一般事業者の中で取り組んで今の状況が変わっていくのか、変えられるのかということが、すごく不安でなりません。だからこそ、町としてできる限りの支援、まずは貸与型、そして給付型にしていくということが本当に必要なのだと思うのですが、町長どうですか。

答弁 町長 飯田晴義

荒議員の考えというか、お気持ちは十分分かります。ただ、これはやはり国が本来やるべきであります。国が本腰を入れていかにやるかということにかかっている。この高等教育機関における学費がかからない、無償化になるだとか、例えば医療費が大学まで無料になるということになれば、私は随分、子どもを持つ数が、結婚をして子どもを持とうとする数が随分変わってくるのかなと、そういう私は感じて認識をしております。ですから、これはやはり国においてしっかりと、先ほどの宣言が実行されていないというお話がありましたけれども、まさしく宣言の教育費とプラス医療費を無償化、大学まで無償化できないかということは、これまでも随分、政策懇談会などでも言ってきましたし、今回どのぐらい一体予算が必要なのかなということを、超概算なのですが、はじいてみたのです。異次元の子育て支援3兆 6,000 億円と言っていますけれども、それに対してどのぐらい上乗せしていけばいいのかと考えてみたのですが、大体、医療費と教育費をやると、無償化すると、6兆円ぐらいあれば可能なのかな。もう超概算ですから、もう少し詰める必要はありますけれども、そのぐらいという試算をしていますので、これは決してやれない数字ではない。というのは、一例を挙げてこれはいいのかどうかはあります、防衛費を5年間で 43 兆円増額すると。1年で8兆 6,000億円ですね。だから、それと比較するのがいいのかどうかは別にしても、ですからそれがやれるのだったら、こっちの教育費であったり医療費の無償化というのも私はできるのかな、そんな感覚を持っておりますので、今後、政策懇談会であったり、町村会の中での議論、もう少し精査した中で、そういう精査した中で議論をして、これを国のほうに訴えていければなという思いをしておりますので、私は町ができることはもう限界に来ているので、やはりこれは国、国力を高めるためにしっかりとやるべきであろうという認識を持っております。

再質問 8番 荒貴賀

私としては、町でもやっていただきたいという思いがありますので、町長、それは難しいといいますので受け止めますけれども、頑張ってほしいなという思いはあります。次に進めます。先ほど、小島議員からもご質問があったとおり、奨学金の返還支援制度であります。やはり人材の確保と定住対策ということで、この間、行われてきています。これ自体にも国の予算がついているのです。2015 年から奨学金の返済支援制度が始まって、負担額を特別交付税措置の対象とされています。要は国の財源措置が始まってきています。今、現状を見ると 36 都府県、北海道はやられていないのですね。615 市町村で利用者数も 12 年間で3万人、ちょっとこれは 2022 年のデータなのでちょっと古いのですけれども、3万人ぐらいの方がこれを利用して、先ほど町長も言われたとおり、十勝管内でも 10 社がやられているというお話もありました。札幌圏でもやられているというお話もありました。やはり札幌圏でもやるというのは結構なものだなと私は認識したところであります。やはり危機的な状況はどこも変わらない、何とかして人材確保したい、何とかして定住に進めていきたい、そしてプラス大変な学生さんたちを助けていきたいと。いわゆるみんなが幸せになるといったらあれですけれども、いい方向に向かうという意味で取り組んでこられて、自治体がこの間、増え続けてきたのではないかなと思っています。道内も少し調べました。もう 100 超えていて、ちょっと途中でやめてしまったのですけれども、100超えてやられていました。本当にいろんな形で実施していました。十勝管内を見ると、あら、幕別町だけ中にいないというような状況なのです。それぐらい、もう本当にどこの町でもやられておりました。帯広もちょっと奨学金で、帯広はちょっと企業と一緒になっていたので、ちょっとあれかなと思いました。でも、やはり十勝管内はもう幕別以外はほとんどやっていますし、道内では 100 超えてやられています。ほかの自治体がやっているからどうだというわけではないのですけれども、やはりそれだけほかの町も危機的状況を持ちながら、この制度を利用して何とかいい方向に向かわないのかなということでやられているのだと思います。ニーズはすごく高まっています。ぜひ実施していただきたいなと思います。近隣の町の状況なので、あまりあれかなとは思うのですが、ちょっと一つ紹介したいのが芽室町さんなのです。これすごいなと思ったので、ぜひこれ以上のものを、町長、ちょっと求めたいのですが、貸与型の奨学金は大分前からあったのです。それが平成 29 年から償還免除型、いわゆる借りたものを返さなくてもいいですよというものに変えました。そこから一気に申請が増えたそうです。今年からは所得制限も撤廃して進めているというお話がありました。貸与であれば、元本が戻ってくるので、所得制限はなくても、先ほどお話ししたように、無利子で足りなくて有利子になってしまって、217億円の利息収入があります。その中で無利子の奨学金のニーズがあったのだそうです。さらに、受けたい人数の上限も設けていないそうです。そうすることによって、昨年度で 50 名の申請があったそうです。お話を聞いたら、毎年増え続けているというお話もありました。今年はもう既に2回補正を組んで対応したというお話でもありました。今年もさらに増えるのではないかという話もあります。返還免除の要件も、すごく定住対策に向けられていました。本当にそこだけ、その何年かだけというふうになると、もしかしたら移動してしまうということを考えて、最初の2年間は経過措置、さらに3年目からは給付をし続けて定住とそこで働いてもらうということを進めています。さらに、地元企業で働かなくてもいいのだそうです。要は芽室に残ってもらって、十勝圏で働いてもらうということで、十勝圏で増やしていきたいという思いでやられているという話もありました。なぜそんなことができるのですかとお話を聞いたら、町には住民税とか所得税が落ちることになります。将来的には、定住まで進めば、もちろん人口増にもつながるので、私たちはこれを投資みたいな感じで考えて取り組んでいますという話もしておられました。本当にすごい、ものすごい前向きな取組だなと思っています。財源論もありました。でも、やはり返還する奨学金、戻す奨学金も全体の15 パーセント程度なのです。そんな多くを戻しているわけではないのですけれども、やっぱり戻ってきたりとか、そういった芽室町でやられているということで、やはり大きな期待があって、これだけの方が利用されているという状態はあります。ぜひこういったことも踏まえながら考えていただけないかと思うのですが、町長、どうですか。

答弁 町長 飯田晴義

芽室の状況については資料としてありますけれども、年額 50 万円以内、入学一時金 30 万円以内を貸し付けると。そして、2年住めばですか、償還免除にすると。すばらしい制度であると思いますし、やるのであれば、貸付けというのは、私はよしとしません。これは借金ですから、しょせんやっぱり返していかなければならないので、就職後の生活が苦しくなるわけですから、やるとするならば私は給付型であろうと思っております。でないと、やっぱり本当にその方のために手助けにならないなと、そういう思いでありますので、やるとするならばそういう形で、しかも定住対策ということであれば、私はかねてからずっと定住対策、マイホーム応援事業だったり子育て支援も含めて、定住対策というよりは人口の年齢構造の若返りをこの間ずっと図ってきていますので、それはそれでやるとして、これを加えることによって、いかに効果があるのかなということは検証しなければなりませんけれども、なかなか今までやってきたことに加えて、これをまたやるというのは難しいと思います。だから、これはやはり定住というか、企業の労働力確保という観点から、私は企業と協力してやるのが一番であろうと思っておりますので、全く否定するわけではありませんし、財源の問題ももちろんありますし、果たして 50 万円でいいのかという話もありますし、さっきの JASSO の場合は年間 160 万円ですから、それから比べると非常に少額だということはありますけれども、制度としてはいい制度だなと、それは参考にすべき制度だなと認識をいたしたところであります。

再質問 8番 荒貴賀

財源論とかもあるのですけれども、やはりいろんな町がこういった形で取り組まれていることは周知の事実なのです。やはり国の制度、今、大変なのは保護者のところが、いわゆる就職氷河期の状況で、今、払い続けなければいけないと。いわゆる少し前の大学の保護者の生活状況とまた悪くなってきている中で、これだけ高い奨学金をどうするのかという、さらに厳しい状況が合わさっているのです。今、大変な状況で、今いる学生さんが将来、20 年後、30 年後に、あのとき、要は大学が大変だったと、そういう状況になってまたひずみといいますか、そういった問題も出てくる可能性もあるのではないかなと思っています。そうしたところを考えたときに、やはり国の制度は私も当然だと思います。だからこそ、国にも訴えていただきたいというのがあるのですが、しかしそれを待っていると、やはりなかなか進まないのですよね。やはりいろんなところでの給付金もありますし、貸与型もあります。でも、町としてもやれるところ、そんな多くなくてもいいかもしれません。最初だけだったら入学金の一部だけやりますよと、有期間でやりますよというのもあるかもしれません。でも、やっぱりそういったところで全くないよりは、これあるとすごく違うのです。本当そう、本当そうです。何がすごい大変かというと、お話を聞くと、お母さんたちが、子どもたちがアルバイトで行っています。さらに保護者のほうもアルバイト、仕事を増やして、何とか4年間だけだからといって、アルバイトを少しでも少なくしてもらって、私たちが頑張っていると。しまいには、おばあちゃんやおじいちゃんにも助けてもらっているというような、本当にもう家族みんなでというような状況にもなっているのです。今それができる家庭があればいいのですけれども、みんながみんなそういう状況にもないのです。だからこそ、何らかの方法でそういった、私も給付がすごくいいなと。でも貸与があって、それが将来的には給付になるというのもあるのだと思うので、そういったところもぜひ考えていただきたいと思います。最後になりますが、先ほどお話ししたとおり、子育て支援、住民や学生にとってもやはりこれはすごく強い思いがある制度でもあります。こういったものが前進することで、町長、今まで限界で頑張ってやってきた、やはりいろんな制度が重なることによって、幕別の子育て支援の魅力というか、そういったものもやはりさらに大きくなっていくのだと思うのです。ここまで町長も頑張っていただきました。さらにもう一歩、子育て支援ということもちょっと考えてほしいと思うのですが、町長、もう一度、どうですか。

答弁 町長 飯田晴義

必要性については理解しているところであります。ただ、これやるとなったら、私は中途半端なことはやりたくない。やっぱり政策のインパクトということはありますから、しかもかなり絞って大胆にやるというのが本来であろうと。というのは、なぜかというと、学びたい人、お金、所得がなくても学びたい人をやっぱり救うのが本来のこの制度の在り方だと思いますので、そういったやっぱりフレームというか、条件などをしっかり踏まえた中でやるとしたら考えなければならないとは思っています。ただ、やはりここはやっぱり国力維持のために国がやはり責任を持って今こそやるべきで、10 年前の地方創生は全く機能していないということは、実はある方にも、ある国会議員にも言わせていただきましたけれども、本当にしっかりと国において異次元の子育て支援で3兆6,000 億円の使い方が全く私は同意できるものではないので、もっと使い方を考えて組み直してやってほしい。ただ、令和7年度からの制度改正で、ではその制度改正については、これは子育て戦略の一環としてやるものですから、このことは否定はしませんけれども、ともかく国において、ばらまかないでしっかり腰を据えてやってもらうように要請したいと思います。

再質問 8番 荒貴賀

私も本当同じような思いです。やはりすごく大変な今回の国政なのですよね。なかなかここでお話しするのは少し違うなという思いはありますけれども、でも本当に欲しい支援ではないからこそ町に求めているのですよね。だからこそ、国が本来やるべきところも要請しながら、足りない部分を町で行っていただきたい。そして地方からもそういったものが増えれば国もやらざるを得ないというか、そこに進む。町長がこの間、進めていただいた子どもの医療費助成なんていうものも、まさに全国的に広がって、国も前のものを撤回するというようなことにもなってきたものですから、やはり町としてそこにいる住民、そこにいる子どもたち、そこに住む人たちにとっての本当に必要な支援が今ここなのですよ。だからこそ、何とか対策や施策について取り組めないかということで質問させていただきました。今、すごくお話聞いていてあるのですけれども、大学なんだから、年配の方で受益者負担で行くのだから、何とか自分でするのが必要なのではないのかというような声もあります。でも、やはりこれはそうではないのです。特にちょっと海外の話で大変申し訳ないのですけれども、やっぱり町長は国力というお話がありましたけれども、そういうの、高度な教育を受けた方が社会に貢献して、国の経済や発展にもすごく寄与していく、だからこそ大学まで無償にしていくことが国際的にも大切なことなのだということで、今回、国際人権規約も進めて、世界でも進めていこうということで進めています。でも、なかなか日本では、いや、大学に行くのだったら、そこを頑張って何とかしなければいけないのではないのかというところがまだまだ残っているのです。でも、実際は社会が持つことが大きな役割を果たしていると思っています。例えばですけれども、高度な教育を受けるときに、フランスなのですけれども、大学無償化です。大学までたくさん勉強して、お金の心配なく学業に専念して進んでいました。そして、やはり高等教育を学ばれているので、収入も大きくなります。当然、税金も大きくなります。でも、それに対しての不満はないのです。やっぱり自分は社会に大きく育ててもらったというものがあって、循環的な教育方針によって国民は納得してもらって、いい方向に向かってきたと。それだからこそ、学業が集中して、環境が整備できて、学びの質が高まって、今の状況があるのですというふうにフランスの方がおっしゃっておられました。こういったことが今、日本にも私は求められているのではないかなと思ってはいます。でも、まだまだそういうところが進まない中で、ではどうやったらこういったものを実現できるのか、一つは国が進めること、もう一つはやはりみんなが高等教育まで進むことがやはり社会全体にとって有益なのだということも、やはり私は訴えていくことは必要ではないかなと思います。町長、その辺について、最後どのように考えますか。

答弁 町長 飯田晴義

全ての人が高等教育に進むとは私は思っておりません。学びたい、学びの意欲がある人がお金の経済的な面で進学できないということは、やっぱり何とかしてあげたい。やっぱり意欲がないと何事も成就できませんので、そこはしっかりと学びの意欲のある方は支援をしてあげるべきだと思っています。

再質問 8番 荒貴賀

今後の町の子育て支援の拡充を求めまして、質問を終わります。

出典:幕別町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日 議事録 PDF(81ページ) 間違いを知らせる